酸素吸入補助具
【課題】鼻孔部分の周辺の酸素濃度を高めて、通常より高濃度の酸素を常時または随時、吸入可能とした携帯に便利な酸素吸入補助具を提供する。
【解決手段】酸素吸入補助具1は、両端に反対方向を向くN、Sの各磁極21a,21bを有し磁極21a,21b間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石21と、N磁極22aが第1の磁石21のN磁極21aと間隙51を介して向き合うように配置される第2の磁石22と、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと間隙52を介して向き合うように配置される第3の磁石23と、第1、第2、第3の各磁石21〜23を間隙51,52を保った状態で一体に保持する保持部材3と、各間隙51,52にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる固定部材4とから成る。
【解決手段】酸素吸入補助具1は、両端に反対方向を向くN、Sの各磁極21a,21bを有し磁極21a,21b間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石21と、N磁極22aが第1の磁石21のN磁極21aと間隙51を介して向き合うように配置される第2の磁石22と、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと間隙52を介して向き合うように配置される第3の磁石23と、第1、第2、第3の各磁石21〜23を間隙51,52を保った状態で一体に保持する保持部材3と、各間隙51,52にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる固定部材4とから成る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高濃度の酸素を生成して鼻孔より吸入可能とした携帯に便利な酸素吸入補助具に関し、特にこの発明は、鼻孔部分に装着して常時または必要に応じて随時、高濃度の酸素を吸入可能とした酸素吸入補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
高濃度の酸素を摂取することは、疲労回復、美容、記憶力の向上などにきわめて有効である。従来、高濃度の酸素を摂取するのに、圧縮酸素を封入した酸素ボンベから酸素の噴出量を弁で調整しながら酸素の吸入を行う酸素吸入器が一般に用いられてきた。しかし、この種の酸素吸入器は、大きさや重量が嵩んで取扱が簡易でなく、特に、スポーツ現場などへ携行して使用するには不向きである。
【0003】
近年、スポーツ現場などでの使用を目的とした携帯用の酸素吸入器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この酸素吸入器は、高圧酸素を充填したゴム風船に管や吸入マスクを接続して適宜吸入し得るようにしたものである。ゴム風船内の酸素がなくなると、酸素供給源にゴム風船を接続し、高圧酸素をゴム風船内に導入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3113376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した携帯用の酸素吸入器は、スポーツ現場での使用によりゴム風船内の酸素が尽きると、酸素供給源にゴム風船を接続して酸素を導入する必要があるため、スポーツ現場に酸素供給源を持ち込まない限り、継続して使用することは困難である。また、酸素を導入して膨らませたゴム風船は筒状容器内に収納されるが、その種の容器は嵩張るため、携帯に適さず、取扱も簡易でない。さらに、この種の酸素吸入器は、スポーツ現場などで使用できるものの、登山などの歩行中や運動の最中に使用したり、場所を問わず必要に応じて随時使用したりするのが困難である。特に、呼吸を助ける目的で通常より高濃度の酸素を常時取り込むようにして、疲労の度合を軽減する、といった用途には適用できない。
【0006】
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、鼻孔部分の周辺の酸素濃度を高めて、通常より高濃度の酸素を常時または随時、吸入可能とした携帯に便利な酸素吸入補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による酸素吸入補助具は、両端に反対方向を向く磁極を有し磁極間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石と、第1の磁石の一端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第2の磁石と、第1の磁石の他端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第3の磁石と、第1、第2、第3の各磁石を前記間隙を保った状態で一体に保持する保持部材と、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石を顔面上に定位させる固定部材とから成る。
【0008】
上記した構成の酸素吸入補助具では、第1の磁石の一端の磁極に第2の磁石の同極性の磁極が間隙を介して向き合い、また、第1の磁石の他端の磁極に第3の磁石の同極性の磁極が間隙を介して向き合うので、それぞれの間隙では磁力線が互いに反発し合って各間隙を取り巻く周辺の領域に作用する結果、各間隙の周辺は磁力線が密集して磁場が強められ、常磁性体である空気中の酸素が引き寄せられて酸素の濃度が高められる。
第1の磁石の両端の磁極間の距離は左右の鼻孔の間隔に合わせてあり、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口を臨ませるようにして第1、第2、第3の各磁石を固定部材によって顔面上に定位させるので、各間隙の周辺で得られる高濃度の酸素を吸入することができる。
【0009】
この発明の好ましい実施態様では、第1、第2、第3の各磁石として永久磁石を用いるが、第2、第3の各磁石を別個の永久磁石により構成することも、1個の永久磁石で兼ねることもできる。なお、第1、第2、第3の各磁石として、永久磁石に限らず、電磁石を用いることも可能である。
【0010】
この発明の好ましい実施態様では、第1、第2、第3の各磁石として、それぞれ貫通孔を有しかつ両端に磁極を有する筒状の永久磁石が用いられ、第1の磁石を挟んで第2、第3の各磁石を筒軸方向へ1列に整列した状態で保持部材により一体に保持されている。
第1、第2、第3の各磁石を上記した筒状の永久磁石により構成した場合、保持部材を各磁石の貫通孔へ挿通される非伸縮性の紐により構成する。この実施態様によれば、各磁石の貫通孔へ保持部材の紐を通して各磁石を必要に応じて接着剤などで固定すると、各磁石は所定の間隙を保った状態で一体に保持され、安価かつ容易に製作できる。
【0011】
前記保持部材は、非伸縮性の紐に限らず、各磁石を個別に収容して保持する空間を備えた容器状のホルダにより構成してもよく、また、各磁石を埋設するモールド樹脂により構成してもよい。
【0012】
前記固定部材は、種々の態様のものを採択することが可能である。第1の態様は、両端が保持部材の両端にそれぞれ接続された後頭部に周回させる伸縮性のある紐であり、第2の態様は、保持部材の両端にそれぞれ取り付けられた左右の耳に引っ掛けられる紐であり、第3の態様は、保持部材の長さ中央部に設けられた鼻孔部分に留め固定される留め具である。
【発明の効果】
【0013】
この発明によると、鼻孔部分の周辺の酸素濃度が高められ、その通常より高濃度の酸素を常時または随時、吸入することができる。また、この発明による酸素吸入補助具は、酸素ボンベなどを必要としないから、嵩張らずに携帯にきわめて便利であり、取扱も簡易かつ安全であり、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の一実施例である酸素吸入補助具の外観を示す平面図である。
【図2】磁場生成部の構成を示す断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】第1〜第3の磁石の配列と磁力線の様子を示す説明図である。
【図5】第1〜第3の磁石の他の構成例を示す正面図である。
【図6】第1〜第3の磁石のさらに他の構成例を示す正面図である。
【図7】保持部材と固定部材とを連結する自在継ぎ手を拡大して示す正面図である。
【図8】保持部材と固定部材の他の実施例を示す正面図である。
【図9】保持部材と固定部材のさらに他の実施例を示す正面図である。
【図10】第1〜第3の磁石に電磁石を用いた実施例を示す断面図である。
【図11】第1〜第3の磁石の他の配列例を示す説明図である。
【図12】第2、第3の磁石の他の実施例を示す説明図である。
【図13】図1の実施例の使用状態を示す説明図である。
【図14】図8の実施例の使用状態を示す説明図である。
【図15】図9の実施例の使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、この発明の一実施例である酸素吸入補助具1の外観および構成を示している。
図示例の酸素吸入補助具1は、高濃度の酸素が得られる磁場を生成するための磁場生成部2と、磁場生成部2を構成する3個の磁石21,22,23を一体に保持する保持部材3と、磁場生成部2を顔面上の鼻孔部分に定位させる固定部材4とで構成されている。
【0016】
磁場生成部2を構成する3個の磁石21〜23は、図2〜図4に示すように、同じ大きさ、同じ形状の3個の円筒状の永久磁石を用いて構成されており、それぞれ貫通孔24を有し、一端がN磁極21a〜23aに、他端がS磁極21b〜23bに、それぞれ帯磁している。なお、3個の磁石21〜23は、必ずしも大きさや形状が同じである必要はない。第1の磁石21の両端の磁極21a、21b間の距離L、すなわち、磁石の長さは、左右の鼻孔a,bの間隔dに合わせて、間隔dとほぼ同じ値またはわずかに小さな値に設定されている。
【0017】
第1の磁石21を挟んで第2、第3の各磁石22,23が筒軸方向に沿って軸芯を一致させて整列状態で配置されている。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石22のN磁極21aと小さな間隙51を介して向き合うように配置されている。第3の磁石23は、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと小さな間隙52を介して向き合うように配置されている。この実施例では間隙51,52の大きさは一致している。
【0018】
第1〜第3の各磁石21〜23は、それぞれ1個の円筒状の永久磁石により構成しているが、図5および図6に示す実施例のように、それぞれ2個の円筒状の永久磁石21P,21Q、22P,22Q、23P,23Qによって構成することもできる。
【0019】
図5に示す実施例では、第1〜第3のいずれの磁石21〜23も、2個の永久磁石を磁気吸着させることにより構成され、上記した図1〜図4の実施例と同様、一端がN磁極21a〜23aに、他端がS磁極21b〜23bに、それぞれ帯磁している。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石22のN磁極21aと間隙51を介して向き合い、第3の磁石23は、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと間隙52を介して向き合っている。
【0020】
図6に示す実施例では、第1の磁石21は、2個の永久磁石21P,21QのS磁極同士を向き合わせることにより構成され、両端にN磁極21aが帯磁している。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石21の一方のN磁極21aと間隙51を介して向き合い、第3の磁石23は、N磁極23aが第1の磁石21の他方のN磁極21aと間隙52を介して向き合っている。なお、図中、50は第1の磁石21を構成する2個の永久磁石21P,21QのS磁極間の隙間である。
【0021】
前記保持部材3は、第1、第2、第3の各磁石21〜23を前記の間隙51,52を保った状態で一体に保持する。この実施例では、各磁石21〜23の貫通孔24へ挿通される非伸縮性の紐30が用いられている。紐30の直径を各磁石21〜23の貫通孔24の内径に一致させれば、各磁石21〜23は紐30上の任意の位置に止まるが、各磁石21〜23を定位置に固定するのに紐30との間に接着剤を介在させてもよい。
【0022】
この紐30は、ゲルマニウム粉末を付着させた合成繊維の紐より成り、断面形状が円形であり、全長にわたって一定の線径を有している。この合成繊維の紐はポリエステルなどの合成繊維材料にゲルマニウム粉末を練り込んで紡糸することにより得られる。ゲルマニウムは人体に所定の物理的作用を及ぼして健康の増進に有効に機能するものであるが、繊維に付着させる健康増進のための材料として、ゲルマニウム粉末に代えて、永久磁石やマイナスイオン発生物質の粉末を用いることができる。なお、紐30は合成繊維の紐に限らず、金属やプラスチックのような合成樹脂の線材を使用することもできる。
【0023】
紐30の両端には、それぞれ合成樹脂製の自在継ぎ手6,6を介して、固定部材4としての紐40が接続されている。この紐40は、後頭部に周回されるもので、頭部の周長さの大小に対応させるために、ゴムのような伸縮性のある材料を用いて形成されている。
【0024】
この紐40を後頭部に周回させ、図13に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0025】
前記各自在継ぎ手6は、図7に示すように、保持部材3の紐30の端部に装着される連結軸部61と固定部材4の紐40の端部に装着される連結受部62とから成る。連結軸部61は先端に球体63を有する軸部64を有し、一方、連結受部62は割溝65を挟んで対向する支持壁66,66にそれぞれ軸受孔67が開設されている。割溝65の溝幅は軸部64の軸径より大きくかつ球体63の直径より小さく、また、各軸受孔67の孔径は球体63の直径より小さい。球体63は軸受孔67に抜止め状態で回動自由に係合される。
【0026】
図8は、保持部材3と固定部材4の他の実施例を示している。
図示例の保持部材3は、第1〜第3の各磁石21〜23を1列に整列した状態で保持するための容器状のホルダ31により構成されている。このホルダ31は透磁性を有する合成樹脂材料により形成され、各磁石21〜23を個別に収容して保持する3個の空間32〜34を有している。各空間32〜34を仕切る仕切壁35は前記間隙51,52に相当する厚みを有している。各端壁36,37の内面および各仕切壁35の両面には各磁石21〜23の貫通孔24の両端開口に嵌る抜止め用の突部38が形成されている。各端壁36,37の外面には固定部材4の取付が可能な取付部39が一体形成されている。
【0027】
この実施例における固定部材4は、左右の耳に引っ掛けることが可能な周長さのリング状の紐41,42により構成されており、各紐41,42は上記の保持部材3の両端の取付部39に取り付けられている。各紐3は顔面の幅の大小に対応させるために、ゴムのような伸縮性を有する材料を用いて形成するのが望ましい。
左右の紐41,42を左右の耳に引っ掛け、図14に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0028】
図9は、保持部材3と固定部材4のさらに他の実施例を示している。
図示例の保持部材3は、第1〜第3の各磁石21〜23を埋設するモールド樹脂70により構成されている。モールド樹脂70の中には、第1の磁石21を挟んで第2、第3の各磁石22,23が間隙51,52を介して筒軸方向に沿って1列に整列した状態で埋設されている。
【0029】
このモールド樹脂70の外周面の長さ中央部には固定部材4を構成する留め具43が一体形成されている。この留め具43は鼻孔部分に引っ掛けて留め固定するためのものである。なお、留め具43は、図示例のもの以外にクリップ状のものなど、種々の態様のものを採用できる。
【0030】
留め具43の先端部分を左右の鼻孔a,bに挿入して引っ掛け、図15に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0031】
なお、上記した各実施例では、第1〜第3の磁石21〜23として永久磁石を用いているが、図10に示す実施例のように、電磁石を用いることも可能である。この実施例では、各磁石21〜23のコイルへ通電するための正負の引出線45,46が外部へ引き出され、この引出線45,46を電池などに接続するようになっている。なお、図中、44,45は固定部材4としてのリング状の紐41,42を取り付けるための取付部である。
【0032】
また、上記した実施例では、3個の筒状の磁石21〜23は筒軸方向に沿って軸芯を揃えて整列しているので、向き合う磁極21a,22a、21b,23bは互いに平行であるが、図11に示すように、第1の磁石21に対して、第2、第3の各磁石22,23を傾けることにより、各間隙51,52を一方へ開いた状態に設定してもよい。
【0033】
さらに、上記の実施例では、第1、第2、第3の各磁石21〜23は別個の永久磁石により構成しているが、第2、第3の各磁石22,23を、図12に示すように、1個の永久磁石8で兼ねるようにしてもよい。この実施例の永久磁石8は、第1の磁石21のN磁極21aとS磁極21bとに間隙51,52を介してそれぞれ向き合うN磁極8aとS磁極8bとを有する脚部81,82を一体に備えている。
【0034】
上記の各実施例において、第1の磁石21の一端のN磁極21aに第2の磁石22のN磁極22aが間隙51を介して向き合い、また、第1の磁石21のS磁極21bに第3の磁石23のS磁極23bが間隙52を介して向き合うので、それぞれの間隙51,52では、磁力線Xが互いに反発し合って各間隙51,52を取り巻く周辺領域に作用する結果、各間隙51,52の周辺は磁力線Xが密集して磁場が強められ、常磁性体である空気中の酸素が引き寄せられて酸素濃度が通常より高められる。
【0035】
第1の磁石21のN磁極21aとS磁極21bと間の距離Lは左右の鼻孔a,bの間隔dに合わせてあり、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるように第1、第2、第3の各磁石21〜23を固定部材4によって顔面上に定位させるので(図13〜図15)、各間隙51,52の周辺で得られる高濃度の酸素を吸入することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 酸素吸入補助具
3 保持部材
4 固定部材
21,22,23 磁石
21a,22a,23a N磁極
21b、22b、23b S磁極
24 貫通孔
30 紐
31 ホルダ
40 紐
41,42 紐
70 モールド樹脂
【技術分野】
【0001】
この発明は、高濃度の酸素を生成して鼻孔より吸入可能とした携帯に便利な酸素吸入補助具に関し、特にこの発明は、鼻孔部分に装着して常時または必要に応じて随時、高濃度の酸素を吸入可能とした酸素吸入補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
高濃度の酸素を摂取することは、疲労回復、美容、記憶力の向上などにきわめて有効である。従来、高濃度の酸素を摂取するのに、圧縮酸素を封入した酸素ボンベから酸素の噴出量を弁で調整しながら酸素の吸入を行う酸素吸入器が一般に用いられてきた。しかし、この種の酸素吸入器は、大きさや重量が嵩んで取扱が簡易でなく、特に、スポーツ現場などへ携行して使用するには不向きである。
【0003】
近年、スポーツ現場などでの使用を目的とした携帯用の酸素吸入器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この酸素吸入器は、高圧酸素を充填したゴム風船に管や吸入マスクを接続して適宜吸入し得るようにしたものである。ゴム風船内の酸素がなくなると、酸素供給源にゴム風船を接続し、高圧酸素をゴム風船内に導入する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3113376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記した携帯用の酸素吸入器は、スポーツ現場での使用によりゴム風船内の酸素が尽きると、酸素供給源にゴム風船を接続して酸素を導入する必要があるため、スポーツ現場に酸素供給源を持ち込まない限り、継続して使用することは困難である。また、酸素を導入して膨らませたゴム風船は筒状容器内に収納されるが、その種の容器は嵩張るため、携帯に適さず、取扱も簡易でない。さらに、この種の酸素吸入器は、スポーツ現場などで使用できるものの、登山などの歩行中や運動の最中に使用したり、場所を問わず必要に応じて随時使用したりするのが困難である。特に、呼吸を助ける目的で通常より高濃度の酸素を常時取り込むようにして、疲労の度合を軽減する、といった用途には適用できない。
【0006】
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、鼻孔部分の周辺の酸素濃度を高めて、通常より高濃度の酸素を常時または随時、吸入可能とした携帯に便利な酸素吸入補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による酸素吸入補助具は、両端に反対方向を向く磁極を有し磁極間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石と、第1の磁石の一端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第2の磁石と、第1の磁石の他端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第3の磁石と、第1、第2、第3の各磁石を前記間隙を保った状態で一体に保持する保持部材と、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石を顔面上に定位させる固定部材とから成る。
【0008】
上記した構成の酸素吸入補助具では、第1の磁石の一端の磁極に第2の磁石の同極性の磁極が間隙を介して向き合い、また、第1の磁石の他端の磁極に第3の磁石の同極性の磁極が間隙を介して向き合うので、それぞれの間隙では磁力線が互いに反発し合って各間隙を取り巻く周辺の領域に作用する結果、各間隙の周辺は磁力線が密集して磁場が強められ、常磁性体である空気中の酸素が引き寄せられて酸素の濃度が高められる。
第1の磁石の両端の磁極間の距離は左右の鼻孔の間隔に合わせてあり、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口を臨ませるようにして第1、第2、第3の各磁石を固定部材によって顔面上に定位させるので、各間隙の周辺で得られる高濃度の酸素を吸入することができる。
【0009】
この発明の好ましい実施態様では、第1、第2、第3の各磁石として永久磁石を用いるが、第2、第3の各磁石を別個の永久磁石により構成することも、1個の永久磁石で兼ねることもできる。なお、第1、第2、第3の各磁石として、永久磁石に限らず、電磁石を用いることも可能である。
【0010】
この発明の好ましい実施態様では、第1、第2、第3の各磁石として、それぞれ貫通孔を有しかつ両端に磁極を有する筒状の永久磁石が用いられ、第1の磁石を挟んで第2、第3の各磁石を筒軸方向へ1列に整列した状態で保持部材により一体に保持されている。
第1、第2、第3の各磁石を上記した筒状の永久磁石により構成した場合、保持部材を各磁石の貫通孔へ挿通される非伸縮性の紐により構成する。この実施態様によれば、各磁石の貫通孔へ保持部材の紐を通して各磁石を必要に応じて接着剤などで固定すると、各磁石は所定の間隙を保った状態で一体に保持され、安価かつ容易に製作できる。
【0011】
前記保持部材は、非伸縮性の紐に限らず、各磁石を個別に収容して保持する空間を備えた容器状のホルダにより構成してもよく、また、各磁石を埋設するモールド樹脂により構成してもよい。
【0012】
前記固定部材は、種々の態様のものを採択することが可能である。第1の態様は、両端が保持部材の両端にそれぞれ接続された後頭部に周回させる伸縮性のある紐であり、第2の態様は、保持部材の両端にそれぞれ取り付けられた左右の耳に引っ掛けられる紐であり、第3の態様は、保持部材の長さ中央部に設けられた鼻孔部分に留め固定される留め具である。
【発明の効果】
【0013】
この発明によると、鼻孔部分の周辺の酸素濃度が高められ、その通常より高濃度の酸素を常時または随時、吸入することができる。また、この発明による酸素吸入補助具は、酸素ボンベなどを必要としないから、嵩張らずに携帯にきわめて便利であり、取扱も簡易かつ安全であり、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の一実施例である酸素吸入補助具の外観を示す平面図である。
【図2】磁場生成部の構成を示す断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】第1〜第3の磁石の配列と磁力線の様子を示す説明図である。
【図5】第1〜第3の磁石の他の構成例を示す正面図である。
【図6】第1〜第3の磁石のさらに他の構成例を示す正面図である。
【図7】保持部材と固定部材とを連結する自在継ぎ手を拡大して示す正面図である。
【図8】保持部材と固定部材の他の実施例を示す正面図である。
【図9】保持部材と固定部材のさらに他の実施例を示す正面図である。
【図10】第1〜第3の磁石に電磁石を用いた実施例を示す断面図である。
【図11】第1〜第3の磁石の他の配列例を示す説明図である。
【図12】第2、第3の磁石の他の実施例を示す説明図である。
【図13】図1の実施例の使用状態を示す説明図である。
【図14】図8の実施例の使用状態を示す説明図である。
【図15】図9の実施例の使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、この発明の一実施例である酸素吸入補助具1の外観および構成を示している。
図示例の酸素吸入補助具1は、高濃度の酸素が得られる磁場を生成するための磁場生成部2と、磁場生成部2を構成する3個の磁石21,22,23を一体に保持する保持部材3と、磁場生成部2を顔面上の鼻孔部分に定位させる固定部材4とで構成されている。
【0016】
磁場生成部2を構成する3個の磁石21〜23は、図2〜図4に示すように、同じ大きさ、同じ形状の3個の円筒状の永久磁石を用いて構成されており、それぞれ貫通孔24を有し、一端がN磁極21a〜23aに、他端がS磁極21b〜23bに、それぞれ帯磁している。なお、3個の磁石21〜23は、必ずしも大きさや形状が同じである必要はない。第1の磁石21の両端の磁極21a、21b間の距離L、すなわち、磁石の長さは、左右の鼻孔a,bの間隔dに合わせて、間隔dとほぼ同じ値またはわずかに小さな値に設定されている。
【0017】
第1の磁石21を挟んで第2、第3の各磁石22,23が筒軸方向に沿って軸芯を一致させて整列状態で配置されている。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石22のN磁極21aと小さな間隙51を介して向き合うように配置されている。第3の磁石23は、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと小さな間隙52を介して向き合うように配置されている。この実施例では間隙51,52の大きさは一致している。
【0018】
第1〜第3の各磁石21〜23は、それぞれ1個の円筒状の永久磁石により構成しているが、図5および図6に示す実施例のように、それぞれ2個の円筒状の永久磁石21P,21Q、22P,22Q、23P,23Qによって構成することもできる。
【0019】
図5に示す実施例では、第1〜第3のいずれの磁石21〜23も、2個の永久磁石を磁気吸着させることにより構成され、上記した図1〜図4の実施例と同様、一端がN磁極21a〜23aに、他端がS磁極21b〜23bに、それぞれ帯磁している。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石22のN磁極21aと間隙51を介して向き合い、第3の磁石23は、S磁極23bが第1の磁石21のS磁極21bと間隙52を介して向き合っている。
【0020】
図6に示す実施例では、第1の磁石21は、2個の永久磁石21P,21QのS磁極同士を向き合わせることにより構成され、両端にN磁極21aが帯磁している。第2の磁石22は、N磁極22aが第1の磁石21の一方のN磁極21aと間隙51を介して向き合い、第3の磁石23は、N磁極23aが第1の磁石21の他方のN磁極21aと間隙52を介して向き合っている。なお、図中、50は第1の磁石21を構成する2個の永久磁石21P,21QのS磁極間の隙間である。
【0021】
前記保持部材3は、第1、第2、第3の各磁石21〜23を前記の間隙51,52を保った状態で一体に保持する。この実施例では、各磁石21〜23の貫通孔24へ挿通される非伸縮性の紐30が用いられている。紐30の直径を各磁石21〜23の貫通孔24の内径に一致させれば、各磁石21〜23は紐30上の任意の位置に止まるが、各磁石21〜23を定位置に固定するのに紐30との間に接着剤を介在させてもよい。
【0022】
この紐30は、ゲルマニウム粉末を付着させた合成繊維の紐より成り、断面形状が円形であり、全長にわたって一定の線径を有している。この合成繊維の紐はポリエステルなどの合成繊維材料にゲルマニウム粉末を練り込んで紡糸することにより得られる。ゲルマニウムは人体に所定の物理的作用を及ぼして健康の増進に有効に機能するものであるが、繊維に付着させる健康増進のための材料として、ゲルマニウム粉末に代えて、永久磁石やマイナスイオン発生物質の粉末を用いることができる。なお、紐30は合成繊維の紐に限らず、金属やプラスチックのような合成樹脂の線材を使用することもできる。
【0023】
紐30の両端には、それぞれ合成樹脂製の自在継ぎ手6,6を介して、固定部材4としての紐40が接続されている。この紐40は、後頭部に周回されるもので、頭部の周長さの大小に対応させるために、ゴムのような伸縮性のある材料を用いて形成されている。
【0024】
この紐40を後頭部に周回させ、図13に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0025】
前記各自在継ぎ手6は、図7に示すように、保持部材3の紐30の端部に装着される連結軸部61と固定部材4の紐40の端部に装着される連結受部62とから成る。連結軸部61は先端に球体63を有する軸部64を有し、一方、連結受部62は割溝65を挟んで対向する支持壁66,66にそれぞれ軸受孔67が開設されている。割溝65の溝幅は軸部64の軸径より大きくかつ球体63の直径より小さく、また、各軸受孔67の孔径は球体63の直径より小さい。球体63は軸受孔67に抜止め状態で回動自由に係合される。
【0026】
図8は、保持部材3と固定部材4の他の実施例を示している。
図示例の保持部材3は、第1〜第3の各磁石21〜23を1列に整列した状態で保持するための容器状のホルダ31により構成されている。このホルダ31は透磁性を有する合成樹脂材料により形成され、各磁石21〜23を個別に収容して保持する3個の空間32〜34を有している。各空間32〜34を仕切る仕切壁35は前記間隙51,52に相当する厚みを有している。各端壁36,37の内面および各仕切壁35の両面には各磁石21〜23の貫通孔24の両端開口に嵌る抜止め用の突部38が形成されている。各端壁36,37の外面には固定部材4の取付が可能な取付部39が一体形成されている。
【0027】
この実施例における固定部材4は、左右の耳に引っ掛けることが可能な周長さのリング状の紐41,42により構成されており、各紐41,42は上記の保持部材3の両端の取付部39に取り付けられている。各紐3は顔面の幅の大小に対応させるために、ゴムのような伸縮性を有する材料を用いて形成するのが望ましい。
左右の紐41,42を左右の耳に引っ掛け、図14に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0028】
図9は、保持部材3と固定部材4のさらに他の実施例を示している。
図示例の保持部材3は、第1〜第3の各磁石21〜23を埋設するモールド樹脂70により構成されている。モールド樹脂70の中には、第1の磁石21を挟んで第2、第3の各磁石22,23が間隙51,52を介して筒軸方向に沿って1列に整列した状態で埋設されている。
【0029】
このモールド樹脂70の外周面の長さ中央部には固定部材4を構成する留め具43が一体形成されている。この留め具43は鼻孔部分に引っ掛けて留め固定するためのものである。なお、留め具43は、図示例のもの以外にクリップ状のものなど、種々の態様のものを採用できる。
【0030】
留め具43の先端部分を左右の鼻孔a,bに挿入して引っ掛け、図15に示すように、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるようにして磁場生成部2の第1、第2、第3の各磁石21〜23を顔面上に定位させる。
【0031】
なお、上記した各実施例では、第1〜第3の磁石21〜23として永久磁石を用いているが、図10に示す実施例のように、電磁石を用いることも可能である。この実施例では、各磁石21〜23のコイルへ通電するための正負の引出線45,46が外部へ引き出され、この引出線45,46を電池などに接続するようになっている。なお、図中、44,45は固定部材4としてのリング状の紐41,42を取り付けるための取付部である。
【0032】
また、上記した実施例では、3個の筒状の磁石21〜23は筒軸方向に沿って軸芯を揃えて整列しているので、向き合う磁極21a,22a、21b,23bは互いに平行であるが、図11に示すように、第1の磁石21に対して、第2、第3の各磁石22,23を傾けることにより、各間隙51,52を一方へ開いた状態に設定してもよい。
【0033】
さらに、上記の実施例では、第1、第2、第3の各磁石21〜23は別個の永久磁石により構成しているが、第2、第3の各磁石22,23を、図12に示すように、1個の永久磁石8で兼ねるようにしてもよい。この実施例の永久磁石8は、第1の磁石21のN磁極21aとS磁極21bとに間隙51,52を介してそれぞれ向き合うN磁極8aとS磁極8bとを有する脚部81,82を一体に備えている。
【0034】
上記の各実施例において、第1の磁石21の一端のN磁極21aに第2の磁石22のN磁極22aが間隙51を介して向き合い、また、第1の磁石21のS磁極21bに第3の磁石23のS磁極23bが間隙52を介して向き合うので、それぞれの間隙51,52では、磁力線Xが互いに反発し合って各間隙51,52を取り巻く周辺領域に作用する結果、各間隙51,52の周辺は磁力線Xが密集して磁場が強められ、常磁性体である空気中の酸素が引き寄せられて酸素濃度が通常より高められる。
【0035】
第1の磁石21のN磁極21aとS磁極21bと間の距離Lは左右の鼻孔a,bの間隔dに合わせてあり、第1の磁石21と第2の磁石22との間の間隙51と第1の磁石21と第3の磁石23との間の間隙52にそれぞれ左右の鼻孔a,bの開口を臨ませるように第1、第2、第3の各磁石21〜23を固定部材4によって顔面上に定位させるので(図13〜図15)、各間隙51,52の周辺で得られる高濃度の酸素を吸入することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 酸素吸入補助具
3 保持部材
4 固定部材
21,22,23 磁石
21a,22a,23a N磁極
21b、22b、23b S磁極
24 貫通孔
30 紐
31 ホルダ
40 紐
41,42 紐
70 モールド樹脂
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に反対方向を向く磁極を有し磁極間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石と、第1の磁石の一端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第2の磁石と、第1の磁石の他端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第3の磁石と、第1、第2、第3の各磁石を前記間隙を保った状態で一体に保持する保持部材と、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石を顔面上に定位させる固定部材とから成る酸素吸入補助具。
【請求項2】
第1、第2、第3の各磁石は永久磁石であり、第2、第3の各磁石は、別個の永久磁石により構成されている請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項3】
第1、第2、第3の各磁石は永久磁石であり、第2、第3の各磁石は、1個の永久磁石で兼ねている請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項4】
第1、第2、第3の各磁石は、それぞれ貫通孔を有しかつ両端に磁極を有する筒状の永久磁石であり、第1の磁石を挟んで第2、第3の各磁石を筒軸方向へ1列に整列した状態で保持部材により一体に保持されている請求項1または2に記載された酸素吸入補助具。
【請求項5】
前記保持部材は、各磁石の貫通孔へ挿通される非伸縮性の紐である請求項1または4に記載された酸素吸入補助具。
【請求項6】
前記保持部材は、各磁石を個別に収容して保持する空間を備えた容器状のホルダである構成されている請求項1または4に記載された故郷補助具。
【請求項7】
前記保持部材は、各磁石を埋設するモールド樹脂である請求項1または4に記載された故郷補助具。
【請求項8】
前記固定部材は、両端が保持部材の両端にそれぞれ接続された後頭部に周回させる伸縮性のある紐である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項9】
前記固定部材は、保持部材の両端にそれぞれ取り付けられた左右の耳に引っ掛けられる紐である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項10】
前記固定部材は、保持部材の長さ中央部に設けられた鼻孔部分に留め固定される留め具である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項1】
両端に反対方向を向く磁極を有し磁極間の距離が左右の鼻孔の間隔に合わせて設定された第1の磁石と、第1の磁石の一端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第2の磁石と、第1の磁石の他端の磁極と同極性の磁極が前記磁極と間隙を介して向き合うように配置される第3の磁石と、第1、第2、第3の各磁石を前記間隙を保った状態で一体に保持する保持部材と、第1の磁石と第2の磁石との間の間隙と第1の磁石と第3の磁石との間の間隙にそれぞれ左右の鼻孔の開口が臨むように第1、第2、第3の各磁石を顔面上に定位させる固定部材とから成る酸素吸入補助具。
【請求項2】
第1、第2、第3の各磁石は永久磁石であり、第2、第3の各磁石は、別個の永久磁石により構成されている請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項3】
第1、第2、第3の各磁石は永久磁石であり、第2、第3の各磁石は、1個の永久磁石で兼ねている請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項4】
第1、第2、第3の各磁石は、それぞれ貫通孔を有しかつ両端に磁極を有する筒状の永久磁石であり、第1の磁石を挟んで第2、第3の各磁石を筒軸方向へ1列に整列した状態で保持部材により一体に保持されている請求項1または2に記載された酸素吸入補助具。
【請求項5】
前記保持部材は、各磁石の貫通孔へ挿通される非伸縮性の紐である請求項1または4に記載された酸素吸入補助具。
【請求項6】
前記保持部材は、各磁石を個別に収容して保持する空間を備えた容器状のホルダである構成されている請求項1または4に記載された故郷補助具。
【請求項7】
前記保持部材は、各磁石を埋設するモールド樹脂である請求項1または4に記載された故郷補助具。
【請求項8】
前記固定部材は、両端が保持部材の両端にそれぞれ接続された後頭部に周回させる伸縮性のある紐である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項9】
前記固定部材は、保持部材の両端にそれぞれ取り付けられた左右の耳に引っ掛けられる紐である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【請求項10】
前記固定部材は、保持部材の長さ中央部に設けられた鼻孔部分に留め固定される留め具である請求項1に記載された酸素吸入補助具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−30754(P2011−30754A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−179639(P2009−179639)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(391010390)浦工株式会社 (8)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(391010390)浦工株式会社 (8)
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