説明

酸素鼻孔カニューラ

〔課題〕 酸素鼻孔カニューラの装着が鼻孔内で起こす擦過傷や不快感をなくす。又、酸素以外の空気の吸入が充分にできるようにする。
〔解決手段〕 略T字形の保持具の一部(1)を鼻柱にあてがい、他の端末(2)をカニューラに取り付けることにより、カニューラの管は鼻孔に殆ど挿入しない。又、カニューラ(3)は、前鼻孔から下方に離して装着する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
〔考案の技術分野〕
本考案は、酸素鼻孔カニューラに関するものである。
【0002】
〔従来の技術〕
従来のものは、カニューラの管を鼻孔に挿入し、更にカニューラが前鼻孔に接触する位置に装着してあるので、酸素以外の空気の吸入が阻害されて、流量は減少された状態になっている。
【0003】
〔考案が解決しようとする課題〕
カニューラの鼻孔に挿入する管の先端が、鼻前庭の周囲等に接触して、擦過傷や、不快感を起こすことが多い。また、息切れがする場合は、最大の吸入流量が必要であるが、カニューラの装着がこれを阻止する。以上の2点を解決したい。
【0004】
〔課題を解決するための手段〕
略T字形の保持具の水平部を鼻柱、若しくは小鼻にあてがい、垂直部の端末をカニューラに取り付けて、管の先端は前鼻孔と同じ程度の高さの位置にする。又カニューラは、前鼻孔から下方に少々離して装着する。
【0005】
〔考案の実施の形態〕
鼻孔に挿入しなくなった管の長さは、3〜5mm程度に短縮する。実施例においては、前鼻孔と管の先端との上下の間隔は、管の先端を0〜3mm程度上にした方がよかった。
【0006】
〔考案の効果〕
カニューラの管の先端の高さを前鼻孔付近にするので、擦過傷や不快感はなくなる。又、上記の、管の先端の高さを前鼻孔付近にすることと、前鼻孔からカニューラを下方に離して装着することにより、息切れの場合の、吸入の阻害は減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】略T字形の保持具を取り付けたカニューラの正面図
【符号の説明】
1.保持具の水平部
2.保持具の垂直部
3.カニューラ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 略T字形の保持具で、その水平部(1)を鼻にあてがい、略T字形の垂直部(2)の端末を、カニューラ(3)に取り付けてなる酸素鼻孔カニューラ。

【図1】
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【登録番号】第3043299号
【登録日】平成9年(1997)9月3日
【発行日】平成9年(1997)11月18日
【考案の名称】酸素鼻孔カニューラ
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平9−3915
【出願日】平成9年(1997)4月8日
【出願人】(596059381)