説明

釣り糸

【課題】釣り糸に求められる強度、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動させたときに発生する摩擦熱による強度低下が少ない釣り糸、特にへら鮒釣り用道糸として適した釣り糸を提供する。
【解決手段】ナイロン6樹脂とナイロン6/66共重合樹脂を混合した樹脂組成物を溶融紡糸したモノフィラメントからなり、直径0.05〜0.5mm、モノフィラメントの融点が215〜230℃、かつ引張強度が8.0cN/dtex以上、結節強度4.5cN/dtex以上であることを特徴とする釣り糸。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り糸として求められる強度、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動させたときに発生する摩擦熱による強度低下が少ない釣り糸、特にへら鮒釣り用道糸として適した釣り糸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、釣り糸の素材としては、柔軟性に富み強度が大きく、さらに適度な伸びを有するなどの特性を生かして、ポリアミドモノフィラメントが好適に用いられてきた。
【0003】
しかしながら、ポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸は、上記の特徴を最大限に活かすために、多くはカプロアミド/ヘキサメチレンアジパミド共重合体(以下ナイロン6/66共重合樹脂という)が素材に使われており、該ナイロン6/66共重合樹脂から成る釣り糸は、優れた柔軟性、強度、適度な伸びを発揮する反面、素材の持つ融点の低さから、浮き止めゴムを移動させたときに発生する摩擦熱により強度低下を起こし、思わぬところで切れてしまうといった問題があり、この点での改善要請が高まっている。
【0004】
ポリアミドモノフィラメントの耐熱性を改善する方法としては、銅塩ならびにアルカリ金属塩及び/またはアルカリ土類金属塩などの耐熱剤を含有させる方法(例えば、特許文献1参照)、ナイロン6/66共重合樹脂100重量部に対してヒンダードフェノール系化合物0.05〜1重量%およびビスアミド系化合物0.1〜0.5重量%を添加する方法(例えば、特許文献2参照)が知られているが、この方法では、含有する耐熱剤が異物として働くため、釣り糸として求められる十分な強度が得られないといった問題がある。
【0005】
一方、比較的融点の高いポリカプロアミド(以下ナイロン6樹脂という)にナイロン6/66共重合樹脂を混合して溶融紡糸することにより未延伸糸を紡出し、モノフィラメントの融点プラス40℃以上の温度で2段目の延伸を行うといった特殊な延伸条件下で紡糸延伸することにより、線径0.5mm以上と太くて且つ結節強度が高いモノフィラメントを得る方法(例えば、特許文献3参照)が既に知られているが、この方法で得られるモノフィラメントは、直径が0.5mm以上と太いために通常の釣り糸として使うには太すぎること、モノフィラメントの融点プラス40度以上の高温で延伸をする必要があるためエネルギー効率が悪く、省エネ、CO排出量削減といった時代の流れに逆行することなどの問題を包含していた。
【0006】
以上のように、従来のポリアミド系モノフィラメントは、釣り糸として求められる強度に欠けるものであったり、直径が太すぎて釣り糸として使いにくいものであったり、製造に当たってエネルギー効率が悪いものであったりすることから、これらの改善がしきりに要求されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11―173244号公報
【特許文献2】特開2002―69748号公報
【特許文献3】特開2004―52154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の従来技術における問題点を課題として検討した結果、達成されたのである。すなわち、本発明の目的は、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動させたときに発生する摩擦熱による強度低下が少ない釣り糸、特にへら鮒釣り用道糸として適した釣り糸を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明によれば、ナイロン6樹脂60〜95重量%に対し、ナイロン6/66共重合樹脂5〜40重量%が混合された樹脂組成物を溶融紡糸してなる直径0.05〜0.50mmのポリアミドモノフィラメントからなり、そのモノフィラメントの融点が215〜230℃、かつJIS−L1013の定義に準じて測定した引張強度が8.0cN/dtex以上、結節強度が4.5cN/dtex以上であることを特徴とするつり糸が提供される。
【0010】
なお、本発明の釣り糸においては、
前記ナイロン6/66共重合樹脂がカプロアミド成分80〜95重量%とヘキサメチレンアジパミド成分5〜20重量%との共重合体であること、
前記ナイロン6樹脂の相対粘度がナイロン6/66共重合樹脂の相対粘度よりも高いこと、および
へら鮒釣り用道糸であること
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、以下に説明するとおり、釣り糸として求められる強度、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動させたときに発生する摩擦熱による強度低下が少ない釣り糸、特にへら鮒釣り用道糸として適した釣り糸を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の釣り糸について説明する。
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明の釣り糸は、ナイロン6樹脂60〜95重量%好ましくは70〜85重量%に対し、ナイロン6/66共重合樹脂5〜40重量%好ましくは15〜30重量%が混合された樹脂組成物を溶融紡糸してなることが重要である。
【0014】
ここで、ナイロン6樹脂60重量%以下ナイロン6/66共重合樹脂40重量%以上と、ナイロン6/66共重合樹脂の混合比率が多くなった場合は、モノフィラメントの融点が215℃以下となってしまい耐熱性に欠ける釣り糸となってしまい、浮き止めゴムを移動したときに発生する摩擦熱で強度低下を起こすため好ましくなく、逆にナイロン6樹脂95重量%以上、ナイロン6/66共重合樹脂5重量%以下と、ナイロン6/66共重合樹脂の混合比率が低くなりすぎる場合は、釣り糸として求められる強度、特に結節強度が得られなくなるため好ましくない。
【0015】
また、前記ナイロン6/66共重合樹脂は、カプロアミド成分80〜5重量%とヘキサメチレンアジパミド成分5〜20重量%との共重合体であることが好ましい。ナイロン6/66共重合樹脂に含まれるヘキサメチレンアジパミド成分が20重量%より多くなると、ナイロン6/66共重合樹脂の融点が低くなってしまうことから、モノフィラメントの耐熱性が悪くなり浮き止めゴムを移動した際の摩擦熱により強度低下を起こし易くなるため好ましくなく、逆に、ヘキサメチレンアジパミド成分が5重量%より少なくなると、モノフィラメントの強度、特に結節強度が低くなるため好ましくない。
【0016】
さらに、本発明の釣り糸を構成するナイロン6樹脂の相対粘度は、ナイロン6/66共重合樹脂の相対粘度よりも高いことが好ましい条件として挙げられる。ナイロン6樹脂の相対粘度がナイロン6/66共重合樹脂の相対粘度より低くなると、混合されたナイロン6/66共重合樹脂の分散性が悪くなり、強度斑が発生してしまうばかりか、ナイロン6/66共重合樹脂が集まった部分の耐熱性も悪くなり、浮き止めゴムを移動したときの摩擦熱により、簡単に糸が切れてしまう傾向を生じるため好ましくない。
【0017】
ここで、ナイロン樹脂の相対粘度については特に制限するものではないが、3.0〜5.0、好ましくは3.5〜4.5の範囲が選ばれ、ナイロン6/66共重合樹脂の相対粘度としては2.5〜4.0、好ましくは3.0〜3.5の範囲が選ばれる。
【0018】
なお、本発明のモノフィラメントを構成する樹脂組成物には、目的とする特性を阻害しない範囲であれば、例えば顔料、染料、酸化チタン、耐候剤、耐光剤、結晶化抑制剤、金属化合物、比重調整剤、撥水処理剤、親水処理剤、蓄光剤、蛍光剤などの添加剤を含有することができる。
【0019】
本発明の釣り糸を構成するモノフィラメントにおいては、直径が0.05mm〜0.50mm、好ましくは0.10〜0.30mmの範囲であり、融点が215℃〜230℃、好ましくは220℃〜225℃の範囲であり、JIS−1013の規定に準じて測定した引張強度が8.0cN/dtex以上、好ましくは8.5cN/dtex以上であり、結節強度が4.5cN/dtex以上、好ましくは5.0cN/dtex以上であることが重要である。
【0020】
モノフィラメントの直径が0.05mmより細くなると、糸が細すぎて絶対強力が低くなって釣り糸として使用できなくなり、0.50mmより太くなると、糸の太さから来る剛性が高くなり過ぎてしなやかさに欠けるものになってしまう。また、モノフィラメントの融点が215℃より低くなると、浮き止めゴムを移動したときの摩擦熱により強度低下を起こしやすくなるため好ましくなく、モノフィラメント融点が230℃以上になると、モノフィラメントの強度が低くなってしまうため好ましくない。
【0021】
さらに、モノフィラメントの引張強度が8.0cN/dtex以下、結節強度が4.5cN/dtex以下では、釣り糸としての強度が得られなくなってしまうため好ましくない。
【0022】
本発明の釣り糸は、浮き止めゴムを移動してこまめに棚あわせを行うへら鮒釣り用道糸として使用したときに特に有効な効果を発現できる。
【0023】
かくして得られる本発明の釣り糸は、強度、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動したときに発生する摩擦熱にも優れた耐熱特性を有するものであり、特に浮き止めゴムを移動してこまめに棚あわせを行うへら鮒釣り用道糸として好適に使用することができる。
【実施例】
【0024】
以下に、本発明の釣り糸を実施例に基づいてさらに詳しく説明する。なお、実施例における釣り糸の評価は以下の方法で行った。
【0025】
[引張強度/結節強度]
JIS L1013の定義によった。すなわち、綛状に取った試料を20℃、65%RHの温湿度調整室に24時間放置した後、オリエンテック社製”テンシロン”RTM500型引張試験機を用い、糸長:250mm引張速度:300mm/分の条件で測定した切断強力(N)を繊度で割返して引張強度を求めた。
【0026】
[破断伸度]
JIS L1013の定義によった。すなわち、綛状に取った試料を20℃、65%RHの温湿度調整室に24時間放置した後、オリエンテック社製”テンシロン”RTM500型引張試験機を用い、糸長:250mm引張速度:300mm/分の条件で測定し、試料が切断したときの伸びを測定した。
【0027】
[直径]
デジタルマイクロメーター(MITUTOMO製)で釣り糸の直径をランダムに5点測定しその平均値で表示した。
【0028】
[モノフィラメントの融点]
セイコー電子工業製DSC22を使い、サンプル量5.00mg、昇温速度10℃/分で常温から300℃まで昇温させたときの吸熱ピークからモノフィラメントの融点を求めた。
【0029】
[耐熱性]
Sinwa社製浮き止めゴム「へら専科」サイズ小(適合道糸0.8〜1.2号)をモノフィラメントに通し、50センチの間隔で2往復させたサンプルを作製した後、引張強度を測定してブランクの強度で割り返して強度保持率を求め、強度保持率が70%以下のものは耐熱性が劣ると判断した。
【0030】
[実釣テスト]
実際に10人の釣り人に本発明の釣り糸を用いてへら鮒釣りをしてもらい、下記の規準で判定した。
○・・・大きな魚も問題なく釣り上げることが出来た、
×・・・魚をかけたとき道糸が切れてしまい魚を釣り逃がしてしまった。
【0031】
[実施例1]
ナイロン6樹脂として東レ社製M1021(融点223℃、相対粘度3.40)80重量%に対し、ナイロン6/66共重合樹脂として東レ社製M6001(6/66共重合比率85:15、融点194℃、相対粘度3.20)20重量%が混合された樹脂組成物を、エクストルーダー型紡糸機に供給し、270℃の温度で溶融し、孔径1.0mmの口金を通して押し出した後、ただちに10℃の冷水浴中で冷却固化させることにより未延伸糸を得た。
【0032】
上記未延伸糸を引き続き、1段目延伸条件:100℃の水蒸気中で3.8倍に延伸し、次いで2段目条件:224℃の不活性気体中で1.53倍(トータル延伸倍率5.8倍)に延伸し、その後180℃の不活性気体中で0.9倍のリラックス熱セット処理を行った後、タッチローラーにて仕上げ油剤を付与させて、直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0033】
[実施例2]
樹脂組成物の混合比率をナイロン6樹脂90重量%、ナイロン6/66共重合樹脂10重量%に変更した以外は、実施例1と同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0034】
[実施例3]
樹脂組成物の混合比率をナイロン6樹脂70重量%、ナイロン6/66共重合樹脂30重量%に変更した以外は、実施例1と同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0035】
[比較例1]
混合された樹脂組成物を、ナイロン6樹脂として東レ社製M1021(融点223℃、相対粘度3.40)80重量%に対し、ナイロン6/66共重合樹脂の代わりにポリアミド66樹脂東レ社製M3001C(融点264℃、相対粘度2.95)20重量%に変更した以外は、実施例1同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0036】
[比較例2]
樹脂組成物の混合比率をナイロン6樹脂30重量%、ナイロン6/66共重合樹脂70重量%とした以外は、実施例1同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0037】
[比較例3]
樹脂組成物をナイロン6樹脂単独とした以外は、実施例1同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0038】
[比較例4]
樹脂組成物をナイロン6/66共重合樹脂単独とした以外は、実施例1同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0039】
[比較例5]
樹脂組成物をナイロン6/66共重合樹脂に耐熱性を改善する目的でヒンダードフェノール系化合物(チバガイギー社製・イルガノックス1098)を0.5重量%混合して構成した以外は、実施例1同様の方法で直径0.165mmのポリアミドモノフィラメントからなる釣り糸を得た。得られた釣り糸の物性測定結果およびこれをへら鮒釣り用道糸として用いた場合の実釣評価結果を表1に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
表1の結果から明らかなように、本発明の条件を満たした釣り糸(実施例1〜3)は、いずれも耐熱性に優れ、高強度であることから、特に浮き止めゴムの移動を頻繁に行うへら鮒釣り用道糸として使用したときに極めて実用性の高いものであることがわかる。
【0042】
一方、本発明の条件を満たさない釣り糸(比較例1〜5)は、釣り糸としての効果を十分に発揮することができないものばかりであった。
【0043】
例えば、ナイロン6/66共重合樹脂の代わりにナイロン66樹脂を混合した場合(比較例1)は、耐熱性は改善されるものの、高強度の釣り糸が得られないことからへら鮒釣り用道糸として使用した場合魚を掛けたときに道糸が切れてしまい実用性に欠けるものであった。また、樹脂組成物の混合比率をナイロン6樹脂30重量%、ナイロン6/66共重合樹脂70重量%とした場合(比較例2)は、高強度の釣り糸は得られるが、モノフィラメントの融点が低くなってしまうことにより釣り糸の耐熱性が劣り、へら鮒釣り用道糸として使用した場合魚を掛けたときに浮き止めゴムを移動させた付近から道糸が切れてしまい実用性に欠けるものであった。さらに、樹脂組成物をナイロン6樹脂単独とした場合(比較例3)は、高強度の釣り糸が得られないことからへら鮒釣り用道糸として使用した場合魚を掛けたときに道糸が切れてしまい実用性に欠けるものであった。樹脂組成物をナイロン6/66共重合樹脂単独とした場合(比較例4)は、モノフィラメントの融点が低くなってしまうことにより釣り糸の耐熱性が劣り、へら鮒釣り用道糸として使用した場合魚を掛けたときに浮き止めゴムを移動させた付近から道糸が切れてしまい実用性に欠けるものであった。樹脂組成物をナイロン6/66共重合樹脂単独にヒンダードフェノール系耐熱剤を混合して構成した場合(比較例5)は、強度、特に結節強度が低く、さらにモノフィラメントの融点が低くなってしまうことにより釣り糸の耐熱性が劣り、へら鮒釣り用道糸として使用した場合魚を掛けたときに浮き止めゴムを移動させた付近から道糸が切れてしまい実用性に欠けるものであった。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上説明したとおり、本発明の釣り糸は、強度、しなやかさ、適度な伸びを兼ね備えつつ、浮き止めゴムを移動したときに発生する摩擦熱にも優れた耐熱性特性を有するものであり、特に浮き止めゴムを移動してこまめに棚あわせを行うへら鮒釣り用道糸として使用した場合にその実用性が極めて有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナイロン6樹脂60〜95重量%およびナイロン6/66共重合樹脂5〜40重量%からなる樹脂組成物を溶融紡糸してなる直径0.05〜0.5mmのナイロンモノフィラメントからなり、モノフィラメントの融点が215〜230℃、かつJIS−L1013の規定に準じて測定した引張強度が8.0cN/dtex以上、結節強度が4.5cN/dtex以上であることを特徴とする釣り糸。
【請求項2】
前記ナイロン6/66共重合樹脂が、カプロアミド成分80〜95%とヘキサメチレンアジパミド成分5〜20重量%との共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の釣り糸。
【請求項3】
前記ナイロン6樹脂の相対粘度が、前記ナイロン6/66共重合樹脂の相対粘度よりも高いことを特徴とする請求項1または2に記載の釣り糸。
【請求項4】
へら鮒釣り用道糸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣り糸。

【公開番号】特開2011−101618(P2011−101618A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257841(P2009−257841)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(000219288)東レ・モノフィラメント株式会社 (239)
【Fターム(参考)】