説明

録画予約装置及び録画予約方法、並びにコンピューター・プログラム

【課題】不定期放送の可能性のある、複数話番組を好適に録画予約する。
【解決手段】番組表から手動で番組予約するとき、番組情報から複数話で構成される番組であると判定された場合、関連番組を自動的に検索する。次回放送が検出された場合、予約した番組と次回以降の放送間隔を判定し、曜日設定や毎週設定等の予約設定を自動的に行なう。その際に、自動予約機能を有効にしていたら、全ての予約設定を自動的に完了する。次回放送が検出されなかった場合は、複数話設定を行い、予約設定処理を継続する。複数話と判定されない場合は、通常の単番組予約とみなし、予約設定処理を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、放送信号を受信し、番組を録画予約する録画予約装置及び録画予約方法、並びにコンピューター・プログラムについて開示し、特に、複数話で構成される番組を録画予約する録画予約装置及び録画予約方法、並びにコンピューター・プログラムに関して開示する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハード・ディスク・レコーダーや光ディスク・レコーダー、パーソナル・コンピューターなど、ディジタル放送を受信し、番組を録画する機能を持つ機器が販売されている。これらの製品の中には、自動録画機能が搭載されているものも多い。自動録画機能によれば、例えば、ユーザーにより設定された条件に合致する番組をEPG(Electric Program Guide)データを基に検索し、その検索結果やユーザーの過去の使用状況から得られる嗜好情報を解析して録画対象の番組を選択し、選択した番組の録画を自動的に行なう。
【0003】
また、録画予約済みの番組の番組名とEPGデータ上の番組名とを比較することにより、録画予約された番組と同じシリーズに属する番組、若しくは複数話で構成される番組を検出し、検出した番組の録画予約を自動的に設定する番組予約装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
【0004】
また、録画予約済みの番組の番組名と、随時更新される最新のEPGデータ上の番組名とを比較することにより、録画予約済みの番組の放送時刻の突然の変更を検知して、放送時刻の変更に対応して録画予約を更新する記録装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
【0005】
複数話で構成される番組は、毎日、毎週の同一時間帯といったように必ずしも放送開始時刻や放送時間が規則的とは限らず、不定期に放送される可能性がある。従来、不定期に放送される可能性のある、複数話で構成される番組は、ユーザーが手動で録画予約するのが一般的である。すなわち、ユーザーは、番組表を検索や一覧などで確認し、一つ一つ予約設定する必要がある。また、初回放送を録画予約する際に次回の番組情報が得られない場合には、番組情報が得られるまで待つ必要があるが、ユーザーが録画予約を忘れて録り逃してしまうことがある。また、複数話の録画予約をすべて手動で設定するのは、ユーザーにとって手間がかかる。毎週や毎日などの設定の録画予約では、不定期な放送には対応できない。
【0006】
他方、嗜好解析自動録画機能により、複数話で構成される番組の次回以降の放送を、定期、不定期に拘わらず自動録画してしまう、という方法も考えられる。しかしながら、手動で録画予約したことで嗜好パターンに認識されると、次回以降の録画予約を希望しない場合であっても好んでいると認識され、関連する不要な番組まで自動的に予約されてしまう可能性がある。
【0007】
自動録画設定する場合、ユーザーは、番組名などのキーワードを登録することで、不定期な放送でも録画することが可能である。しかしながら、放送済みの番組情報からキーワードの抜き出しを行なう手間がある。その他、通常の番組録画予約とは別枠の運用となり、通常の録画予約番組との一覧性が低くなることや、個別の録画設定ができない、などの問題がある。
【0008】
また、複数話で構成される番組のある回で、ユーザーがもはや番組の録画予約は不要だと思うこともある。キーワード自動録画の場合、次回以降の録画予約をしないようにするには、ユーザーが手動でキーワードの削除を行なう必要がある。同様に、嗜好解析自動録画機能には、手動録画した事実が学習履歴に残って好まれると判断し、ユーザー自身は録画不要だと考えた番組や関連する番組が自動録画されてしまうようになる可能性がある。
【0009】
録画した番組が最終回である場合、最終回である旨をユーザーに通知する番組予約装置もあるが(例えば、特許文献3を参照のこと)、手動で録画予約情報を削除する必要があり、不便である。また、期変わりの場合などに予約件数の上限に達しているときに、新番組の自動録画予約機能を有効にしていると、終了した番組の録画予約情報が残っていて、新番組の録画予約がされない、という問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−27416号公報
【特許文献2】特開2006−50302号公報
【特許文献3】特開2008−60898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本明細書で開示する技術の目的は、複数話で構成される番組を好適に録画予約することができる、優れた録画予約装置及び録画予約方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の技術は、
番組情報を取得する番組情報取得部と、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索部と、
前記関連番組検索部が取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約部と、
を具備する録画予約装置である。
【0013】
本願の請求項2に記載の技術によれば、請求項1に記載の録画予約装置は、録画予約する番組が複数話で構成される番組かどうかを判定する複数話設定判定部をさらに備えている。そして、関連番組検索部は、前記複数話設定判定部が複数話構成と判定した番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索し、関連番組予約部は、前記関連番組検索部が検出した次回放送される関連番組の情報に基づいて、次回放送される関連番組の録画予約処理を行なうように構成されている。
【0014】
本願の請求項3に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置の関連番組予約部は、関連番組検索部が、同じ週内の別の曜日の同じ時間帯、又は、次週で、次回放送される番組を検出したときに、曜日設定又は毎週設定により次回放送される関連番組の録画予約処理を行なうように構成されている。
【0015】
本願の請求項4に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置は、関連番組検索部が次回放送される関連番組の情報を前記番組情報取得部が取得済みの番組情報から検出できないときに、前記録画予約する番組が複数話で構成されているという情報を保存する複数話設定部をさらに備えている。
【0016】
本願の請求項5に記載の技術によれば、請求項4に記載の録画予約装置の関連番組検索部は、番組の録画予約時以外に、番組の予約録画を終了したとき、又は、ユーザーが予約録画した番組の視聴を終了したときのうち少なくとも1つの時点でも、複数話で構成されているという情報が保存されている番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索するよう構成されている。
【0017】
本願の請求項6に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置の関連番組予約部は、次回放送される関連番組の録画を未予約にし、予約録画した番組の視聴後に関連番組の録画予約をユーザーに再確認するように構成されている。
【0018】
本願の請求項7に記載の技術によれば、請求項4に記載の録画予約装置の関連番組検索部は、前記番組情報取得部が番組情報を新規に取得した時点でも、複数話で構成されているという情報が保存されている番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索するように構成されている。
【0019】
本願の請求項8に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置の関連番組予約部は、次回放送される関連番組の情報をユーザーに告知し、ユーザーが選択した予約方法に基づいて録画予約処理を行なうように構成されている。
【0020】
本願の請求項9に記載の技術によれば、請求項8に記載の録画予約装置の関連番組予約部は、予約方法として次回以降の関連番組の予約を行なわないことが選択されたときには、当該関連番組の予約情報、予約の履歴を削除し、又は、当該関連番組を非嗜好リストに入れるように構成されている。
【0021】
本願の請求項10に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置の関連番組予約部は、前記関連番組検索部の自動検索により検出された関連番組を自動予約するか否かを設定することができ、自動予約が設定されていないときには、次回放送される関連番組の録画を未予約にし、予約録画した番組の視聴後に関連番組の録画予約をユーザーに再確認するように構成されている。
【0022】
本願の請求項11に記載の技術によれば、請求項2に記載の録画予約装置は、関連番組検索部が検出した関連番組が複数話構成の最終回であるかどうかを判定する最終回判定部と、最終回と判定された関連番組の予約録画を終了したときに、当該関連番組の予約情報を削除する予約情報削除部をさらに備えている。
【0023】
また、本願の請求項12に記載の技術は、
番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索ステップと、
前記関連番組検索ステップで取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約ステップと、
を有する録画予約方法である。
【0024】
また、本願の請求項13に記載の技術は、
番組情報を取得する番組情報取得部、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索部、
前記関連番組検索部が取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約部、
としてコンピューターを機能させるために、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムである。
【0025】
本願の請求項13に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項13に係るコンピューター・プログラムをコンピューターにインストールすることによって、コンピューター上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る録画予約装置と同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0026】
本明細書で開示する技術によれば、複数話で構成される番組を好適に録画予約することができる、優れた録画予約装置及び録画予約方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
【0027】
本明細書で開示する録画予約装置によれば、不定期放送の可能性のある、複数話で構成される番組の手動録画予約時に次回放送を自動検知するので、録り逃しを防ぐことができる。
【0028】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、複数話で構成される番組の次回以降の録画をユーザーが希望しない場合は、録画予約情報や録画履歴の自動削除を行なうので、自動検索や嗜好解析録画による不必要な録画も行なわないようにすることができる。
【0029】
本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、ディジタル放送の受信機能並びに録画予約機能を備えた録画装置100構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、録画装置100において録画予約を開始するための処理手順を示したフローチャートである。
【図3】図3は、予約録画が完了した時点で起動する録画予約処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】図4は、録画した番組を視聴した後に起動する録画予約処理の手順を示したフローチャートである。
【図5】図5は、EPGデータを更新した後に起動する録画予約処理の手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
【0032】
図1には、ディジタル放送の受信機能並びに録画予約機能を備えた録画装置100構成を模式的に示している。録画装置100は、例えば、ハード・ディスク・レコーダーや光ディスク・レコーダー、パーソナル・コンピューターなどである。以下、各部について説明する。
【0033】
録画装置100は、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)ディジタル放送、地上ディジタル放送によって放送されるコンテンツ(番組)の映像や音声をテレビジョン受像機(図示しない)から出力させたり、コンテンツを録画したりする。すなわち、録画装置100にはテレビジョン受像機が接続されるとともに、アンテナからの信号が供給される。また、録画装置100は、LAN(Local Area Network)を介してインターネットにも接続されている。
【0034】
ディジタル放送用チューナー102は、制御部111による制御に従って、RF入力端子101に入力されるアンテナからのRF信号を受信、復調し、復調して得られた信号をディジタル放送のビット・ストリームに展開する。ディジタル放送用チューナー102は、制御部111により指示された例えば録画対象のコンテンツのビット・ストリームをデマルチプレクサー(Demux)121に出力する。
【0035】
デマルチプレクサー121は、ディジタル放送用チューナー102から供給されたビット・ストリームを映像ストリーム、音声ストリーム、データ・ストリームのそれぞれのストリームに分離し、分離したストリームをPSI/SIパーサー122に出力する。
【0036】
PSI/SIパーサー122は、デマルチプレクサー121から供給されたストリームのうち、映像ストリームと音声ストリームからなるAVストリームをストリーム・バッファー105に出力するとともに、データ・ストリームを対象として解析処理を行ない、現在時刻を含む日を基準として8日分などの必要期間分の放送予定のコンテンツの情報を含むEPGデータをEPG記憶部104に出力する。PSI/SIパーサー122により得られるEPGデータには、EIT(Event Information Table)から抽出されたコンテンツのタイトル、出演者の名前やあらすじなどの詳細情報、放送開始時刻、ジャンルの情報と、NIT(Network Information Table)とDT(Service Description Table)から抽出された放送局名の情報などが含まれる。
【0037】
EPG記憶部104は、PSI/SIパーサー122から供給されたEPGデータを記憶する。また、EPG記憶部104は、インターネット上のサーバーからダウンロードしたEPGデータや、LANに接続される外部の機器から取得されたEPGデータがネットワーク端子106を介して供給されたとき、それを記憶する。EPG記憶部104に記憶されているEPGデータは、適宜、制御部111により読み出される。
【0038】
ストリーム・バッファー105は、PSI/SIパーサー122から供給された、放送番組などのAVストリームをコンテンツ蓄積部107に出力し、記憶させる。また、ストリーム・バッファー105は、制御部111による制御に従ってコンテンツ蓄積部107から読み出されたAVストリームをMPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダー108に出力する。
【0039】
コンテンツ蓄積部107は、ストリーム・バッファー105から供給されたAVストリームを記憶する。EPG記憶部104とコンテンツ蓄積部107は、例えば1つのハード・ディスクの領域がパーティションで区切られることによって実現される。
【0040】
MPEGデコーダー108は、ストリーム・バッファー105から供給されたAVストリームをデコードし、デコードして得られた信号をビデオ・エンコーダー109に出力する。
【0041】
ビデオ・エンコーダー109は、MPEGデコーダー108から供給された信号に基づいて映像信号を生成し、生成した映像信号をビデオ出力端子110からテレビジョン受像機(図示しない)に出力する。テレビジョン受像機においては、ビデオ・エンコーダー109により生成された映像信号に基づいて、録画済みのコンテンツの映像などが表示される。
【0042】
UI(User Interface)制御部112は、リモート・コントローラー(図示しない)から送信されてきたリモコン・コマンドを受信してコマンドの解釈を行ない、ユーザーの操作の内容を表す信号を制御部111に出力する。
【0043】
以上のような構成を有する録画装置100は、リモート・コントローラーを通したユーザーの手動操作に従って、番組の録画予約を行なうことができる。また、録画装置100は、EPG記憶部104に記憶されているEPGデータを参照して、放送予定のコンテンツの中から、ユーザーにより設定された条件に合うコンテンツを録画対象のコンテンツとして自動的に録画予約する機能を有する。また、本実施形態では、録画装置100は、不定期放送の可能性のある、複数話で構成される番組が手動で録画予約されたときに、次回放送を自動検知して録画予約する。さらに、一旦録画予約したが次回以降の録画をユーザーが希望しない場合には、録画予約情報や録画履歴を自動的に削除して、自動検索や嗜好解析録画による不必要な録画も行なわないようにする。これらの録画予約に関する機能は、制御部111が所定のプログラムを実行するという形態で実現することができる。制御部111は、自動録画予約や嗜好解析自動録画を実現するために、録画情報記憶部113を備えている。録画情報記憶部113には、録画予約情報や予約録画の履歴情報、さらには嗜好解析自動録画の学習履歴、嗜好解析の対象から外すための非嗜好リストなどが保存されている。
【0044】
図2には、録画装置100において録画予約を開始するための処理手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、制御部111が所定のプログラムを実行するという形態で実現される。
【0045】
例えば、ビデオ出力端子110を介して接続されているテレビジョン受像機の画面にはEPGデータに基づく番組表が表示されている。そして、ユーザーは、リモコン操作などを通じて(すなわち手動で)、番組表から録画予約したい番組を選択する(ステップS201)。
【0046】
次いで、EPG記憶部104に記憶されている当該選択された番組のEPGデータを解析して、当該番組が複数話で構成される番組であるかどうかを判定する(ステップS202)。
【0047】
ステップS201で手動選択した番組が複数話で構成される番組であると判定された場合には(ステップS202のYes)、当該番組に関連する番組をEPG記憶部104内で自動検索する(ステップS203)。
【0048】
関連番組を自動検索した結果、次回以降の放送を検出できたときには(ステップS204のYes)、ステップS201で手動により予約した番組と次回以降の番組の放送間隔を、EPG記憶部104に記憶されているEPGデータを基に判定する(ステップS205)。
【0049】
そして、放送間隔を判定した結果、次回放送が同じ週内の別の曜日の同じ時間帯であれば、ステップS201で手動選択した番組に対して曜日設定による録画予約設定を自動的に行ない(ステップS206)、予約設定処理を継続する(ステップS207)。また、放送間隔を判定した結果、次回放送が次週であれば、ステップS201で手動選択した番組に対して毎週設定による録画予約設定を自動的に行ない(ステップS211)、予約設定処理を継続する(ステップS207)。その際に、自動録画予約機能が有効になって入れたら、すべての録画予約設定を自動的に完了する。
【0050】
また、関連番組を自動検索した結果、次回以降の放送を検出できなかったときには(ステップS204のNo)、ステップS201で手動選択した番組に対して複数話設定して(ステップS210)、予約設定処理を継続する(ステップS207)。番組を複数話設定するとは、具体的には、当該録画予約した番組が複数話で構成されているという情報を、例えば番組情報として保存しておくことである。複数話設定された番組は、予約録画が完了した時点で、次回放送の検出が行なわれるが、詳細については後述に譲る。
【0051】
他方、ステップS201で手動選択した番組が複数話で構成される番組でないと判定された場合には(ステップS202のNo)、当該番組を単番組と設定して(ステップS209)、予約設定処理を継続する(ステップS207)。
【0052】
そして、ステップS201で手動選択した番組について、上記のように曜日設定、毎週設定、複数話設定、単番組設定のいずれかにより予約処理が完了すると(ステップS208)、本処理ルーチンを終了する。
【0053】
図3には、予約録画が完了した時点で起動する録画予約処理の手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、制御部111が所定のプログラムを実行するという形態で実現される。
【0054】
番組の予約録画が完了した時点で(ステップS301)、当該予約録画した番組が複数話設定になっているかどうかを確認する(ステップS302)。図2を参照しながら説明したように、録画予約した番組が複数は構成と判定されるがその時点でのEPGデータからは次回放送を検出できないときに、当該録画予約した番組に対して自動的に複数話設定されている。勿論、ユーザーが手動で番組を複数話設定するようにしてもよい。
【0055】
予約録画した番組が複数話設定になっている場合には(ステップS302のYes)、続いて、録画した番組が最終回かどうかを、EPG記憶部104に記憶されているEPGデータなどから判定する(ステップS303)。
【0056】
録画番組が最終回であると判定された場合には(ステップS303のYes)、予約情報を自動的に削除して(ステップS317)、当該予約処理を終了する。
【0057】
一方、録画した番組が最終回ではない場合には(ステップS303のNo)、録画した番組について関連番組を自動的に検索する(ステップS304)。そして、自動検索した結果、次回放送を検出した場合には(ステップS305のYes)、自動予約設定が有効になっているかどうかをさらにチェックする(ステップS306)。
【0058】
自動予約設定が有効になっている場合には(ステップS306のYes)、自動的に予約処理を起動し(ステップS307)、予約処理を完了する(ステップS308)。
【0059】
また、自動予約設定が有効でない場合には(ステップS306のNo)、続いて、録画後の予約確認が有効になっているかどうかをチェックする(ステップS309)。
【0060】
録画後の予約確認が有効になっている場合には(ステップS309の「あり」)、例えばビデオ出力端子110に接続されているテレビジョン受像機の画面上に、予約方法を選択するダイアログを表示して(ステップS311)、ユーザーに予約方法の選択を行なわせる(ステップS312)。
【0061】
ユーザーが予約方法として自動予約を選択した場合には、自動的に予約設定を行なう(ステップS313)。
【0062】
また、ユーザーが予約方法として手動予約を選択した場合には、予約設定処理に入る(ステップS314)。
【0063】
また、ユーザーが視聴後再確認を選択した場合には、未予約フラグをオンにして(ステップS315)、予約処理を完了する。未予約フラグがオンにされた番組は、録画予約が確定されていない「仮予約」の状態である。本実施形態では、予約録画した番組をユーザーが視聴した後に、仮予約された次回放送番組を予約するかどうかを確認するようになっている(後述)。
【0064】
また、ユーザーが予約方法として予約しないを選択した場合には、予約情報及び予約の履歴情報を録画情報記憶部113から削除して(ステップS316)、次回以降の放送を自動的に録画やおすすめされることがないようにする。非嗜好リストに登録などしても良い。
【0065】
また、関連番組を自動検索しても、次回放送が検出されない場合には(ステップS305のNo)、当該予約処理を終了する。
【0066】
また、自動予約設定が有効でなく、且つ、録画後の予約確認が有効でない場合には(ステップS309の「なし」)、番組情報が検出されたことを告知すること及び予約処理が簡便になるように、予約リストに予約情報を自動的に設定して更新マークを表示し、録画はオフとしておく(ステップS310)。
【0067】
図4には、録画した番組を視聴した後に起動する録画予約処理の手順をフローチャートの形式で示している。図示の処理手順は、制御部111が所定のプログラムを実行するという形態で実現される。
【0068】
ユーザーが録画した番組の視聴を終了した際に(ステップS401)、当該番組が複数話設定の予約の番組であるかどうかをチェックする(ステップS402)。図2を参照しながら説明したように、録画予約した番組が複数は構成と判定されるがその時点でのEPGデータからは次回放送を検出できないときに、当該録画予約した番組に対して自動的に複数話設定されている。
【0069】
視聴を終了した番組が複数話設定ではない場合には(ステップ S402のNo)、次回放送番組を予約するかどうかを確認する必要がないので、本処理ルーチンを終了する。一方、視聴を終了した番組が複数話設定の場合には(ステップS402のYes)、次いで、未予約フラグがあるかどうかをチェックする(ステップS403)。未予約フラグがオンにされた番組は、録画予約が確定されていない「仮予約」の状態であり、次回放送番組を予約するかどうかを確認する必要がある。
【0070】
未予約フラグがない場合は(ステップS403のNo)、次回放送番組を予約するかどうかを確認する必要がないので、本処理ルーチンを終了する。一方、未予約フラグがある場合には(ステップS403のYes)、次いで、自動予約設定が有効になっているかどうかをさらにチェックする(ステップS404)。
【0071】
自動予約設定が有効になっている場合には(ステップS404のYes)、自動的に予約処理を起動し(ステップS405)、予約処理を完了する(ステップS406)。
【0072】
また、自動予約設定が有効でない場合には(ステップS404のNo)、例えばビデオ出力端子110に接続されているテレビジョン受像機の画面上に、予約方法を選択するダイアログを表示して(ステップS407)、ユーザーに予約方法の選択を行なわせる(ステップS408)。
【0073】
ユーザーが予約方法として自動予約を選択した場合には、自動的に予約設定を行なって(ステップS409)、予約処理を完了する(ステップS406)。
【0074】
また、ユーザーが予約方法として手動予約を選択した場合には、予約設定処理に入る(ステップS410)。そして、予約設定が済むと、、予約処理を完了する(ステップS406)
【0075】
また、ユーザーが予約方法として予約しないを選択した場合には、予約情報及び予約の履歴を録画情報記憶部113から削除して(ステップS411)、次回以降の放送を自動的に録画やおすすめされることがないようにする。非嗜好リストに登録などしても良い。
【0076】
図5には、EPGデータを更新した後に起動する録画予約処理の手順をフローチャートの形式で示している。図2を参照しながら説明したように、録画予約した番組が複数は構成と判定されるがその時点でのEPGデータからは次回放送を検出できないときに、当該録画予約した番組に対して自動的に複数話設定される。本処理ルーチンでは、複数話設定されている番組について、更新されたEPGデータに基づいて予約処理を行なう。この処理手順は、制御部111が所定のプログラムを実行するという形態で実現される。
【0077】
EPGデータを更新した時点で(ステップS501)、複数話設定の予約が存在するかを確認する(ステップS502)。
【0078】
複数話設定の予約が存在する場合には(ステップS502のYes)、続いて、次いで、未予約フラグがあるかどうかをチェックする(ステップS503)。未予約フラグがオンにされた番組は、録画予約が確定されていない「仮予約」の状態であり、次回放送番組を予約するかどうかを確認する必要がある。
【0079】
未予約フラグがない場合は(ステップS503のNo)、次回放送番組を予約するかどうかを確認する必要がないので、本処理ルーチンを終了する。一方、未予約フラグがある場合には(ステップS503のYes)、次いで、未予約フラグが設定されている番組について、関連番組を自動的に検索する(ステップS504)。そして、自動検索した結果、次回放送を検出した場合には(ステップS505のYes)、自動予約設定が有効になっているかどうかをさらにチェックする(ステップS506)。
【0080】
自動予約設定が有効になっている場合には(ステップS506のYes)、自動的に予約処理を起動し(ステップS507)、予約処理を完了する(ステップS508)。
【0081】
また、自動予約設定が有効でない場合には(ステップS506のNo)、続いて、EPGデータを更新した後の予約確認が有効になっているかどうかをチェックする(ステップS509)。
【0082】
EPGデータを更新した後の予約確認が有効になっている場合には(ステップS509の「あり」)、例えばビデオ出力端子110に接続されているテレビジョン受像機の画面上に、予約方法を選択するダイアログを表示して(ステップS511)、ユーザーに予約方法の選択を行なわせる(ステップS512)。
【0083】
ユーザーが予約方法として自動予約を選択した場合には、自動的に予約設定を行なう(ステップS513)。
【0084】
また、ユーザーが予約方法として手動予約を選択した場合には、予約設定処理に入る(ステップS514)。
【0085】
また、ユーザーが予約方法として予約しないを選択した場合には、予約情報及び予約の履歴を録画情報記憶部113から削除して(ステップS515)、次回以降の放送を自動的に録画やおすすめされることがないようにする。非嗜好リストに登録などしても良い。
【0086】
また、関連番組を自動検索しても、次回放送が検出されない場合には(ステップS505のNo)、当該予約処理を終了する。
【0087】
また、自動予約設定が有効でなく、且つ、録画後の予約確認が有効でない場合には(ステップS509の「なし」)、番組情報が検出されたことを告知すること及び予約処理が簡便になるように、予約リストに予約情報を自動的に設定して更新マークを表示し、録画はオフとしておく(ステップS510)。
【0088】
上述したように、本明細書で開示する録画予約装置によれば、番組予約時に自動的に関連番組の検索を行ない、自動的に予約や予約処理の表示を行なうことで、ユーザーが自分で次回の放送を探す手間や予約の手間が無くなる。
【0089】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、録画予約時に番組情報から複数話で構成されることが判定された場合に、自動的に複数話での録画予約又は複数話で構成されているという情報を保存して次回放送検出時に自動予約又は告知することで、ユーザーが判断して予約設定をする必要が無くなる。
【0090】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、手動で複数話での録画予約設定や自動判定による複数話で構成されているという情報を保存することで後続の番組情報が得られた場合に自動的に録画予約を行なうことにより、EPGデータが得られていない先の番組を予約できず、後で予約することを忘れて録り逃すことを防ぐことが出来る。
【0091】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、予約時の自動検索により、次回放送が同じ時間の帯番組や次の週にあることが検出された場合、自動的に予約情報を毎日や毎週等設定する事で、放送スケジュールを自分で確かめて設定する手間が無くなる。
【0092】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、自動検索予約時に検索された番組の予約確認時に、「後で」や「予約番組視聴後」などを選択することで、予約した番組の録画後や視聴後に再度確認を求めるようにして、手間無く今後も録画をし続けるかを判断してから予約の是非を選択できる。
【0093】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、予約番組を視聴して停止した時又は関連番組の番組情報が配信された検知時に、以降は録画しないと選択すれば、以降の番組の予約情報及び録画履歴を削除し又は非嗜好リストに登録し、今後自動検索して予約関連処理を実行しないようにする。嗜好解析自動録画の学習履歴やキーワード録画の対象からも自動的に削除又は非嗜好リストに入れることで、再放送等も含めて同番組の自動録画やおすすめをされることが無くなり、不要な手間が省ける。
【0094】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、録画終了時やEPGデータ更新時などに自動検索で次回放送が検出され、自動予約設定がされていない場合、予約情報を自動設定し、更新マークをつけて録画はオフとしておくことで、次回放送が検出されたことが分かり易くなり、その後の予約も簡便にすることができる。
【0095】
また、本明細書で開示する録画予約装置によれば、複数話設定の予約録画が終了した際に、録画した番組が最終回であると判定された場合は自動的に予約情報を削除することでユーザーが予約情報を手動で削除する手間が省ける。
【産業上の利用可能性】
【0096】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0097】
本明細書で説明した録画予約に関する各種の処理は、コンピューター上で所定のプログラムを実行するという形態で実現することができるが、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行なわれるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行なわれたときなどの必要なタイミングで処理が行なわれるプログラムであっても良い。
【0098】
要するに、例示という形態で本技術を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【符号の説明】
【0099】
100…録画装置
101…RF端子
102…ディジタル放送用チューナー
104…EPG記憶部
105…ストリーム・バッファー
106…ネットワーク端子
107…コンテンツ蓄積部
108…MPEGデコーダー
109…ビデオ・エンコーダー
110…ビデオ出力端子
111…制御部
112…UI制御部
113…録画情報記憶部
121…デマルチプレクサー
122…PSI/SIパーサー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組情報を取得する番組情報取得部と、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索部と、
前記関連番組検索部が取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約部と、
を具備する録画予約装置。
【請求項2】
録画予約する番組が複数話で構成される番組かどうかを判定する複数話設定判定部をさらに備え、
前記関連番組検索部は、前記複数話設定判定部が複数話構成と判定した番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索し、
前記関連番組予約部は、前記関連番組検索部が検出した次回放送される関連番組の情報に基づいて、次回放送される関連番組の録画予約処理を行なう、
請求項1に記載の録画予約装置。
【請求項3】
前記関連番組検索部が、同じ週内の別の曜日の同じ時間帯、又は、次週で、次回放送される番組を検出したときに、前記関連番組予約部は、曜日設定又は毎週設定により、次回放送される関連番組の録画予約処理を行なう、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項4】
前記関連番組検索部が次回放送される関連番組の情報を前記番組情報取得部が取得済みの番組情報から検出できないときに、前記録画予約する番組が複数話で構成されているという情報を保存する複数話設定部をさらに備える、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項5】
前記関連番組検索部は、番組の予約録画を終了したとき、又は、ユーザーが予約録画した番組の視聴を終了したときのうち少なくとも1つの時点でも、複数話で構成されているという情報が保存されている番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索する、
請求項4に記載の録画予約装置。
【請求項6】
前記関連番組予約部は、次回放送される関連番組の録画を未予約にし、予約録画した番組の視聴後に関連番組の録画予約をユーザーに再確認する、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項7】
前記関連番組検索部は、前記番組情報取得部が番組情報を新規に取得した時点でも、複数話で構成されているという情報が保存されている番組について次回放送される関連番組の情報を自動検索する、
請求項4に記載の録画予約装置。
【請求項8】
前記関連番組予約部は、次回放送される関連番組の情報をユーザーに告知し、ユーザーが選択した予約方法に基づいて録画予約処理を行なう、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項9】
前記関連番組予約部は、予約方法として次回以降の関連番組の予約を行なわないことが選択されたときには、当該関連番組の予約情報、予約の履歴を削除し、又は、当該関連番組を非嗜好リストに入れる、
請求項8に記載の録画予約装置。
【請求項10】
前記関連番組予約部は、前記関連番組検索部の自動検索により検出された関連番組を自動予約するか否かを設定することができ、自動予約が設定されていないときには、次回放送される関連番組の録画を未予約にし、予約録画した番組の視聴後に関連番組の録画予約をユーザーに再確認する、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項11】
前記関連番組検索部が検出した関連番組が複数話構成の最終回であるかどうかを判定する最終回判定部と、
最終回と判定された関連番組の予約録画を終了したときに、当該関連番組の予約情報を削除する予約情報削除部をさらに備える、
請求項2に記載の録画予約装置。
【請求項12】
番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索ステップと、
前記関連番組検索ステップで取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約ステップと、
を有する録画予約方法。
【請求項13】
番組情報を取得する番組情報取得部、
番組の録画予約時に、録画予約する番組の関連番組の情報を前記番組情報で自動検索する関連番組検索部、
前記関連番組検索部が取得した関連番組の情報に基づいて、関連番組の録画予約処理を行なう関連番組予約部、
としてコンピューターを機能させるために、コンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−205165(P2012−205165A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69270(P2011−69270)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】