説明

鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書

【課題】鍬等の依頼者が流通システムを利用して、鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書の所定箇所に書き込み欄の指示に従って、書き込み、依頼の責任を明らかにするサインを自署することによって、鍬、鋤、備中等の刃先部を先直しに手慣れた専用の農機具メーカーに先直しを依頼できる安心感がある鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書を提供する。
【解決手段】鍬、鋤、備中等の刃先部の修理に熟達した農機具メーカーを名宛人とする複数枚を一組とする同一構成の鍬、鋤、備中等の鋼からなる刃先部の先直し依頼書であって、該先直し依頼書中には顧客の住所、氏名、依頼日、及び取扱店の住所、名称を記載欄と、手持ちの鍬、鋤、備中等の刃先部の種類毎に示される図示ブロック部と、前記図示ブロック部に対応して記載する品名等欄、修理条件欄及び刃先の種類とからなる書き込み欄と、修理契約条項欄とからなる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、代表的な農機具である鍬、鋤、備中等の刃先部を先直しを依頼する場合に使用する刃先部の修理(以下、先直しという)依頼書に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業に従事する者が使用する鍬、鋤、備中等の刃先部の先直しをする場合、自ら使用する鍬、鋤、備中等の先直ししたい時には、近くの鉄工所に自ら修理の必要とする鍬、鋤、備中等の刃先部を持参して修理箇所を指示して個別に修理を依頼していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように自ら使用する鍬、鋤、備中等の刃先を個別に先直しを個々に依頼するにはその地に修理又は先直しをしてくれる適当な農機具メーカー又は適当な鉄工所等が存在していなくてはならない。
又、仮に、近所に農機具メーカー又は鉄工所があったとしても、農機具、特に鍬、鋤、備中等の刃先を個別に修理技術が信頼できない場合には安心して長年慣れ親しんできたこれらの鍬等の刃先部の先直しを任せる気になれない。
【0004】
そこで、この考案の目的とするところは、上記の問題点に鑑み、近くに鍬、鋤、備中等の刃先を個別に修理をする適当な農機具メーカー又は鉄工所等がない場合であっても、又、仮に鍬、鋤、備中等の刃先を個別に修理をする鉄工所等があった場合にでも、流通システムを利用して鍬等の依頼者が、鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書の所定箇所に書き込み欄の指示に従って、書き込み、依頼の責任を明らかにするサインを自署することによって、鍬、鋤、備中等の刃先部を先直しに手慣れた専用の農機具メーカーに先直しを依頼できる安心感がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、鍬、鋤、備中等の刃先部の修理に熟達した農機具メーカーを名宛人とする複数枚を一組とする同一構成の鍬、鋤、備中等の鋼からなる刃先部の先直し依頼書であって、該先直し依頼書中には顧客の住所、氏名、依頼日、及び取扱店の住所、名称を記載欄と、手持ちの鍬、鋤、備中等の刃先部の種類毎に示される図示ブロック部と、前記図示ブロック部に対応して記載する品名等欄、修理条件欄及び刃先の種類とからなる書き込み欄と、修理契約条項欄とからなる鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書としたものである。
【0006】
【考案の実施の形態】
この考案を以下図面に示す実施例において、考案の実施例を説明する。
鍬、鋤、備中等(以下、鍬等という)の刃先部の先直し又は刃先部の修理依頼書(以下、先直し依頼書という)1には、依頼日欄2、顧客の住所、氏名欄3、農機具小売店である取扱店舗の住所、名称欄4が記載されている。
【0007】
複数枚を一組とする同一構成の鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書1は、その一端、結束部6で結束されている。この複数枚からなる先直し依頼書1は通常4枚複写で構成され、1枚目は取扱店舗控え書20、2枚目はお客様控え書21、3枚目は代理店控え書22、及び4枚目は先直しを実行する専門農機具メーカーの控え書23からなっている。
該先直し依頼書1中には更に、手持ちの鍬等の刃先部の種類毎に図示ブロック部7を備え、前記図示ブロック部7に対応して記載する品名欄8、先直し条件欄9及び刃先の種類10及び先直しの柄の条件欄11を基本的に備えている。
【0008】
上記図示ブロック部7では、刃先の種類として、典型的な形状の刃先部については予め格別のブロック部7内において図示13表示してあるが、このような図示とは異なる鍬等の刃先部については、その他欄として空白欄14に刃先の形及びサイズを先直し依頼者において図示する必要がある。即ち、刃先の種類として、ブロック部7内において予め図示13表示してあるものとしては、1.平型、2.凹型、3.出ベロ、4.尖り、5.尖り角、6.バチ型 がそれぞれ図示13してある。7.その他にはブロック部内を空白欄14を設けてある。
【0009】
更に、契約条項欄12も記載され、この契約条項欄12を確認した上で、依頼者自身が署名欄15に署名するようになっている。
なお、この契約条項欄12には、以下のような条項が予め記載される。
1.お預かりいたします品物は当社にて手仕事で刃先を切断し、高級鋼複合材を溶接し、焼入れいたします。
2.出来上がりの品物の返品、交換、手直しは一切お断りいたします。
3.納期は3週間程いただきます。(手仕事のため納期は多少遅れることがございます。)
4.刃先以外の破損している品や、木製の品、鋳物の品はお断りいたします。
【0010】
書き込み欄16には、鍬等の刃先を修理を依頼する場合、その鍬等が凹型(2型)であって、刃先の高さと横幅とがそれぞれ3cm、12cmである場合、書き込み欄16に、自分の鍬等の品名欄8に、例えば「平くわ」等と書くと共に、刃先だけの先直しの場合には2.刃先だけに○印を付すると共に、刃先の種類については刃先の種類欄10を参照して、刃先の形状がブロックの第2番凹型であれば刃先の種類として2を書き込み、それぞれの刃先の高さ寸法と横寸法とをそれぞれセンチメートルにて、例えばA(高さ).3cm 、B(横寸法).12cmと表示する。最後に、先直しに持参した鍬等の個数の合計を、例えば1個であれば1と表示すれば足る。
【0011】
従って、例えば、この手直し依頼書1の記載事項に全て記載した上、摩損した鍬等の刃先部を農機具の小売店である取扱店4を通じて先直しを実行する農機具メーカー5に送付されれば、一定期間内に摩損した刃先部を切断し高級鋼複合材料を溶接し焼入れした上で、刃先部の修理に熟達した農機具メーカー5から小売店である取扱店4に対してに配送し、取扱店4から直接依頼者に手渡されるものである。
【0012】
なお、この依頼書は、全国規模で鍬等の刃先部を先直しをするための依頼書であるため、修理に熟達した農機具メーカー5の住所、名称を敢えて表示しないで、破損した鍬等は全てこの依頼書と共に、取扱店4を通じて修理に熟達した農機具メーカーに送付されることになっているため、日本の流通機構との関係で、敢えて、鍬等の刃先部の修理依頼書自体には熟達した農機具メーカー5は必ずしも表示しなくともよい。
【0013】
通常、この先直し依頼書は、ホームセンター、その他の小売店舗に備えられ、依頼者は随時に前記の必要事項をもれなく記載した上で、当該小売店舗を通じて、鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書と先直しの必要な鍬等の現物が農機具メーカーに届けられる一定期間内に先直しをした鍬等の現物が依頼者のもとに届けられることになる。
【0014】
【考案の効果】
請求項1の鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書では、鍬、鋤、備中等の刃先部の修理に熟達した農機具メーカーを名宛人とする複数枚を一組とする同一構成の鍬、鋤、備中等の鋼からなる刃先部の先直し依頼書であって、該先直し依頼書中には顧客の住所、氏名、依頼日、及び取扱店の住所、名称を記載欄と、手持ちの鍬、鋤、備中等の刃先部の種類毎に示される図示ブロック部と、前記図示ブロック部に対応して記載する品名等欄、修理条件欄及び刃先の種類とからなる書き込み欄と、修理契約条項欄とからなるので、依頼者も鍬、鋤、備中等の刃先部の修理に熟達した農機具メーカーに安心してその修理、先直しを依頼することができる。
又、この依頼書と摩損した鍬、鋤、備中等の刃先部の先直しを修理に熟達した農機具メーカーに送付することでその修理、手直しが実行されるので、近くに鍬等の刃先を個別に修理をする適当な鉄工所等がない場合、依頼者の側においても、この先直し依頼書と共に鍬等を取扱店に手渡すだけで、遠近を問わずに、鍬等の先直しを安心して依頼できる。又、修理又は先直しの契約条項があるので、先直しを受ける側でも安心して先直し作業をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4枚複写からなる鍬、鋤、備中等の刃先部を手直し依頼書の斜視図
【図2】この考案の要部を示す部分平面図
【符号の説明】
1...手直し依頼書
2...依頼日欄
3...顧客の住所、氏名欄
4...取扱店舗の住所、名称欄
5...農機具メーカー
6...結束部
7...図示ブロック部
8...品名欄
9...手直し条件欄
10..刃先の種類
11..手直しの柄の条件欄
12..契約条項欄
13..図示
14..空白欄
15..署名欄
16..書き込み欄
20..取扱店舗控え書
21..お客様控え書
22..代理店控え書
23..専門農機具メーカーの控え書

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】鍬、鋤、備中等の刃先部の修理に熟達した農機具メーカーを名宛人とする複数枚を一組とする同一構成の鍬、鋤、備中等の鋼からなる刃先部の先直し依頼書であって、該先直し依頼書中には顧客の住所、氏名、依頼日、及び取扱店の住所、名称を記載欄と、手持ちの鍬、鋤、備中等の刃先部の種類毎に示される図示ブロック部と、前記図示ブロック部に対応して記載する品名等欄、修理条件欄及び刃先の種類とからなる書き込み欄と、修理契約条項欄とからなることを特徴とする鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書。

【図1】
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【図2】
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【登録番号】実用新案登録第3083297号(U3083297)
【登録日】平成13年10月31日(2001.10.31)
【発行日】平成14年1月25日(2002.1.25)
【考案の名称】鍬、鋤、備中等の刃先部の先直し依頼書
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−5362(U2001−5362)
【出願日】平成13年7月9日(2001.7.9)
【出願人】(501324018)池邊商事株式会社 (1)