鏡
【課題】 本発明は、鏡面部が支持体に対して回動可能であり、簡単な構造で鏡面部を立てた状態に確実に支持することを課題とする。さらには、手に持って使用するときに手に持ちやすい形態にすることができることを課題とする。
【解決手段】 鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される。
【解決手段】 鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧等の際に使用する鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、鏡面部と支持台の間に連結部材を介在させ、折り畳むことができる鏡は存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平5−46374号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、鏡面部が支持体に対して回動可能であり、簡単な構造で鏡面部を立てた状態に確実に支持することを課題とする。さらには、手に持って使用するときに手に持ちやすい形態にすることができることを課題とする。
【0004】
特許文献1の鏡は、支持台と連結部材を軸ピンで回動可能に結合し、鏡面部と連結部材を軸ピンで結合した構造である。使用時には、連結部材を斜めの状態に保つことによって鏡面部を起立して使用する。したがって、鏡面部を起立した状態に保つためには軸ピンをきつく締め付けて、軸ピンと軸受部とを圧接して大きな摩擦力を生じさせる必要がある。鏡はガラス製であってあまり薄くすると割れてしまうから一定の厚みが必要であり、かなりの重量となる。また、特許文献1の図1から明らかなように、支持台との結合部材である軸ピン9を中心として連結部材がモーメントの腕として作用し、鏡面部の重力によるモーメントが軸ピンに作用する。連結部材は一定の長さを有しているからそのモーメントは大きなものになる。そして、このモーメントに対抗できる摩擦力を軸ピンで得るためには、軸ピンを強力に締め付けなければならない。そのように強力に締め付けると軸ピン及び軸受は摩擦による磨耗が激しく、ある程度使用していると結合部分が緩んで鏡面部を支持できなくなるのである。特許文献1の図1のように、いつも軸ピンの摩擦力で回動を止めておくことができればよいのであるが、実際にはある程度の期間が経過すると鏡の重さで連結部材が回動して鏡が下降してしまうのである。連結部材を固定する軸ピンは直径の小さな断面円形の軸である。比較的大きなモーメントをこのような軸ピンで抑えることは短期間の使用は耐えることが可能である。しかし、ある程度の期間が経過して軸ピンと軸受で何度も摩擦させれば、その部分が磨耗してバカになるのである。そこで本発明は、特許文献1のように軸ピンの摩擦力を使用することなく、簡単な構造で鏡面部を確実に支持することができる鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1は、鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される構成である。
【0006】
請求項2は、本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている要素が請求項1に付加された構成である。
【0007】
請求項3は、係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される要素が請求項2に付加された構成である。
【0008】
請求項4は、支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である要素が請求項1乃至請求項3に付加された構成である。
【0009】
請求項5は、鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合している構成である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1は、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される構成である。連結部材と共に本体又は支持体中の連結部材に隣接する部分を開口部に差し入れてから、その差し入れた本体又は支持体を開口部の縁に当接すると、本体又は支持体の回動は開口部の縁に規制されてそれ以上回動しない。この回動しないことが本体を支持する要因である。開口部が本体に設けられているときは、連結部材と支持体を鏡面部の反対側から開口部に回し入れ差し入れる。開口部が支持体に設けられているときは、本体の鏡面部が開口部の縁に対向せず反対側を向くようにして回し入れ差し入れる。そして、その状態で支持体をテーブル等の上に置くことにより、本体を立てた状態で支持することができる。そのときに鏡面部はほぼ垂直であるか又は斜め上方を向くのでスタンド鏡として使用することができる。
【0011】
請求項2は、本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている構成である。当接位置には鏡面部の重力が作用しているので摩擦力が生じる。したがって、特別に係止手段を設けなくても当接位置で滑りが生じて鏡面部の傾斜角度が小さくなるように動いてしまうという心配は少ない。しかし、当接位置に化粧クリーム等が残っているときは滑ってしまう虞もある。そこで、開口部の縁をその当接位置で係止するための手段を設けることによって、鏡面部を確実に固定することができる。
【0012】
請求項3は、係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される構成である。したがって、開口部の縁を複数の異なる位置で係止することにより、鏡面部の傾斜角度を変えて使用することができる。
【0013】
請求項4は、支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である構成である。すなわち、連結部材は鏡の端部に存在する。したがって、支持体が鏡面部を全面的に覆うことができる大きさとすれば、支持体を鏡の蓋として使用することができる。また、支持体を蓋として使用しその蓋を閉じたときには、連結部材も本体に対して回動することによって開口部に回し入れられて開口部にもぐり込む。連結部材が開口部にもぐり込むことによって連結部材の2つの回動軸線を垂直に結ぶ直線は、蓋の長さ方向とほぼ一致する。これにより、蓋が折り畳まれると共に連結部材も折り畳まれることになる。連結部材と蓋が折り畳まれることにより、連結部材と蓋が一つの平面を形成するから連結部材が張り出さず鏡を薄くして畳むことができる。さらに、使用に当たっては開口部を利用して請求項1の効果に述べたようにスタンド鏡として使用することができることは勿論であるが、手に持って使用することもできる。その際、鏡面部を覆っている蓋を開くと、折り畳まれていた連結部材も本体に対して回動し鏡面部の後ろ側まで回動させることができる。そして、連結部材を鏡面部の後ろ側まで回動させると共に、蓋も鏡面部の後ろ側に反転させると蓋は360度反転し、蓋を鏡面部の後ろ側の面である本体後面部に密接させることができる。これにより、鏡は薄くなるので手に持ちやすくなるという効果を奏する。
【0014】
請求項5は、鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合している構成である。鏡面部を覆っている蓋を開いて蓋を鏡面部の後ろ側に回動すると、連結部材も本体に対して回動し鏡面部の後ろ側まで回動させることができる。そして、連結部材が鏡面部の後ろ側に回動することにより蓋と連結部材の回動軸線も鏡面部の後ろ側に移動する。これにより、蓋は360度反転し、蓋を鏡面部の後ろ側の面である本体後面部に密接させることができる。本体と蓋が密接すれば鏡は薄くなるので手に持ちやすくなるという効果を奏する。また、従来品の中には連結部材が存在せず、蓋と本体が直接的に軸で結合されて蓋の反転する角度が300度程度であるものが存在する。このような従来品は、蓋を反転可能な角度一杯に反転させた場合に、さらにその反転方向の力や衝撃が蓋に加わったときは、蓋と本体を回動可能に結合する軸が折れてしまい使用不能になる虞があった。請求項5の発明では従来品よりも大きな角度で反転し、蓋が本体にほぼ重なるまで反転するので軸を折る虞がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明を実施するための形態について説明する。図2は、本体1と蓋2と連結部材3とが一平面をなすように展開した状態を示したものである。この状態は使用状態ではなく蓋を閉じた状態でもなく、本体1と蓋2と連結部材3の結合関係を明らかにするための図である。
【0016】
本体1は矩形の背板部5とその背板部5に隣接する開口部6を有する。背板部5はプラスチック製であるが、これ以外の材料であっても差し支えない。開口部6は本体1の基部に存在する。開口部6の両側を囲む突出部8,8が背板部5の両側から延びている。背板部5の両側に側壁7,7が一体に形成されており、この側壁7,7は突出部8,8と一体に連続している。背板部5には開口部6との境に沿って端壁9が一体に形成されている。また、背板部5の他方の端部に端壁10が一体に形成されている。端壁9と他方の端部の端壁10は高さが等しく形成されている。また、側壁7,7は両端壁9,10よりも高く形成されている。側壁7,7と端壁9,10に囲まれた部分に鏡面部4が固着されている。鏡面部4はガラス製であり、鏡面部4の厚みは両端壁9,10の高さとほぼ等しいか、あるいは両端壁9,10の高さよりもわずかに小さい。図8に示すように両突出部8,8の端部付近に内向きのジャーナル軸11,11が設けられている。このジャーナル軸11,11は、連結部材3と回動可能にジャーナル結合するために設けられている。
【0017】
図2に示すように連結部材3は本体1と蓋2を連結するための部材である。図9乃至図11は連結部材3を示す図面である。連結部材3は軸棒12の両端に一対の突部13,13が一体に形成されている。軸棒12の両側に軸孔14,14が設けられている。この軸孔14,14は前述したジャーナル軸11,11とジャーナル結合する。また、突部13,13にも軸孔15,15が設けられている。この軸孔15,15は蓋2と回動可能にジャーナル結合するために設けられている。図1に示すように、連結部材3と蓋2は結合しているが、仮に連結部材3から蓋2を取り外したときは、連結部材3は本体1のジャーナル軸11,11を中心に回動し、連結部材3は開口部6内に回し入れることが可能で、連結部材3は360度回動する。しかし、実際には蓋2が連結部材3に結合されているので連結部材3の回動は規制される。なお、ジャーナル結合するジャーナル軸と軸孔は雌雄反対に設けられても差し支えない。
【0018】
図2に示すように蓋2は矩形に形成され連結部材3と結合している。図8はこの結合状態を示したものである。蓋2はプラスチックで一体に形成され、その基部16の両側にジャーナル軸17,17が設けられている。このジャーナル軸17,17と前述した連結部材3の軸孔15,15がジャーナル結合している。図3乃至図5に示すように、蓋2の表面18の両側で基部16寄りの部分にそれぞれ3個ずつの溝19が設けられている。これらの溝19は後述するように使用時における本体1を立った状態で支持し、必要に応じて本体1の角度を変更して使用するためのものである。蓋2の材料はプラスチックに限定されるものでなく他の材料であってもよい。また、本体1及び蓋2は矩形に限定されるものでなく、他の形状であってもよいことは勿論である。
【0019】
図2に示すように、本体1と蓋2と連結部材3とが一平面をなすように展開した状態から、図6又は図7に示すように蓋2を閉じる方法について説明する。蓋2を閉じるときは、図5でジャーナル軸17を中心に蓋2を反時計回りに回動させる。その回動と共に連結部材3もジャーナル軸11を中心に反時計回りに回動させる。図5及び蓋2を閉じた状態の図7から明らかなように、連結部材3がジャーナル軸11を中心に反時計回りに回動すると、連結部材3はジャーナル軸11を中心に180度回動して開口部6の中に回し入れられる。連結部材3の回動と共に蓋2も回動して両側壁7,7の間に閉じられる。図7は、連結部材3を開口部6の中に回し入れて蓋2を閉じた状態を示したものである。図2に示したような状態、すなわち蓋2と連結部材3とが一平面をなした状態から、ジャーナル軸11を中心に蓋2と連結部材3を一体的に180度回動させると図7のように、連結部材3は180度回動し、蓋2は鏡面部4を全面的に覆う。実際に蓋2と連結部材3を回動したときは一体的に回動することはないが、結果的には図7の状態のように蓋2は閉じられる。ここで、前述したように連結部材3はジャーナル軸11を中心に180度回動して開口部6の中に回し入れられるから、図7に示したように連結部材3が鏡の表面から突き出ることがなく、携帯に便利である。なお、図6に示す蓋2を閉じたときの鏡のサイズは、上下の長さが約100mmであり左右の幅が約95mmであり、厚さは約6mmであるがこの数値に限定されないことは勿論である。また、蓋2を透明にすれば、蓋2を閉じたときにも鏡として使用することができる。さらに、鏡面部4のほかに蓋2の表面18又は内面、あるいは本体1の表面に鏡面部を設けてもよい。蓋2を閉じた図7の状態から、ジャーナル軸11を中心に連結部材3を時計回りに180度近く反転させることができる。そうすることにより、蓋2は図7の状態からほぼ垂直に上昇する。蓋2が上昇するとその上昇した分だけ鏡面部4が現れるので、その現れた鏡面部4を使用することができる。鏡面部4が全面的に現れないので周囲の視線が気になるときでも目立たずに使用することができる。同じく、図7の状態からジャーナル軸17を中心に蓋2を時計回りに45度程度回動し、次いで連結部材3の回動と共に蓋2の基部16を開口部6内に差し入れる。これにより、蓋2は上昇して鏡面部4がその上昇した分だけ現れるので、前述の使用方法と同様にその現れた鏡面部4で目立たずに使用できる。
【0020】
蓋2を閉じた図7の状態から、蓋2を連結部材3と共に時計回りにほぼ360度回動すると、図12に示すように蓋の表面18は本体の背板部5に密接させることができる。したがって、鏡を手に持って使用するときに鏡が薄い板状であるから持ち易いという効果を奏する。この際、蓋2は本体の背板部5に密接しているので、蓋2は開口部6に差し入れることができない。蓋2が開口部6に差し入れることができなければ、それと結合する連結部材3も開口部6に回し入れることができない。したがって、図12に示すように鏡を持って使用するときには連結部材3は鏡から張り出すが、その張り出し度はわずかであって使用するについて不都合はない。なお、鏡を立てるための構造を備えずに、図12に示すように蓋2を反転させて本体1と蓋2を密接させ手に持って使用するだけのものであるときは、本体1と連結部材3と蓋2の結合はジャーナル結合以外にヒンジ結合であってもよい。
【0021】
次に、図12に示すように蓋の表面18を本体の背板部5に密接させた状態から、図1のように本体1を立てた状態にする方法について説明する。図12の状態から、まず蓋2をジャーナル軸17を中心に反時計回りに回動し、水平状態にする。それから、その水平状態の蓋2を左方向にほぼ水平に移動させる。蓋2の移動に伴って連結部材3はジャーナル軸11を中心に振り子のように時計回りに回動し、開口部6に回し入れられて鏡面部4側に突出する。このとき、蓋2の基部16も開口部6に入り込んで鏡面部4側に突出する。次いで、蓋2のいずれかの溝19を開口部6の端縁20に宛がい、図1に示すように蓋2をテーブル上面21に横にして鏡を立てることによって安定的に使用することができる。図1は、開口部6の端縁20を中央の溝19に宛がった状態を示しているが、この左側の溝19に端縁20を宛がうと鏡面部4の傾斜角度は小さくなる。右側の溝19に端縁20を宛がうと鏡面部4の傾斜角度は図1よりも大きくなる。端縁20と蓋2との摩擦力が大きければ溝19を設けなくてもよい。鏡は図1のように立てなくてもよく、図13のように蓋2を横にしないで本体1と共に斜めに立てて使用することもできる。但し、図13のように蓋をテーブル上面21に立てると蓋2及び本体1の先端がテーブル上面21を滑って蓋2と本体1が開いてテーブル上面21の上に鏡が寝てしまうこともあるので、蓋2と本体1の先端にエラストマー22のように摩擦力の大きな滑り防止手段を設けることが好ましい。なお、図1に示すように蓋2をテーブル上面21に横にして鏡を立てるときに、蓋2の溝19を宛がう場所は開口部6の端縁20に限定されるものではない。例えば、開口部6の側縁に突起を設け、溝19をその突起に宛がって係止してもよい。また、溝19を設けずに蓋2を突起に宛がってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の使用状態を示す断面図
【図2】本発明を展開した斜視図
【図3】展開した本発明を鏡面部と反対側から見た図
【図4】図3の左側面図
【図5】図3のA−A断面図
【図6】本発明の蓋を閉じた状態図
【図7】図6のB−B断面図
【図8】本体と連結部材と蓋の結合状態を示す一部断面図
【図9】連結部材の正面図
【図10】図9の右側面図又は左側面図
【図11】図10のC−C断面図
【図12】蓋の表面を本体の背板部に密接させた状態を示す断面図
【図13】本発明の他の方法で立てた状態を示す断面図
【符号の説明】
【0023】
1 本体
2 蓋
3 連結部材
4 鏡面部
5 背板部
6 開口部
7 側壁
8 突出部
9 端壁
10 端壁
11 ジャーナル軸
12 軸棒
13 突部
14 軸孔
15 軸孔
16 基部
17 ジャーナル軸
18 蓋の表面
19 溝
20 端縁
21 テーブル表面
22 エラストマー
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧等の際に使用する鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、鏡面部と支持台の間に連結部材を介在させ、折り畳むことができる鏡は存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平5−46374号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、鏡面部が支持体に対して回動可能であり、簡単な構造で鏡面部を立てた状態に確実に支持することを課題とする。さらには、手に持って使用するときに手に持ちやすい形態にすることができることを課題とする。
【0004】
特許文献1の鏡は、支持台と連結部材を軸ピンで回動可能に結合し、鏡面部と連結部材を軸ピンで結合した構造である。使用時には、連結部材を斜めの状態に保つことによって鏡面部を起立して使用する。したがって、鏡面部を起立した状態に保つためには軸ピンをきつく締め付けて、軸ピンと軸受部とを圧接して大きな摩擦力を生じさせる必要がある。鏡はガラス製であってあまり薄くすると割れてしまうから一定の厚みが必要であり、かなりの重量となる。また、特許文献1の図1から明らかなように、支持台との結合部材である軸ピン9を中心として連結部材がモーメントの腕として作用し、鏡面部の重力によるモーメントが軸ピンに作用する。連結部材は一定の長さを有しているからそのモーメントは大きなものになる。そして、このモーメントに対抗できる摩擦力を軸ピンで得るためには、軸ピンを強力に締め付けなければならない。そのように強力に締め付けると軸ピン及び軸受は摩擦による磨耗が激しく、ある程度使用していると結合部分が緩んで鏡面部を支持できなくなるのである。特許文献1の図1のように、いつも軸ピンの摩擦力で回動を止めておくことができればよいのであるが、実際にはある程度の期間が経過すると鏡の重さで連結部材が回動して鏡が下降してしまうのである。連結部材を固定する軸ピンは直径の小さな断面円形の軸である。比較的大きなモーメントをこのような軸ピンで抑えることは短期間の使用は耐えることが可能である。しかし、ある程度の期間が経過して軸ピンと軸受で何度も摩擦させれば、その部分が磨耗してバカになるのである。そこで本発明は、特許文献1のように軸ピンの摩擦力を使用することなく、簡単な構造で鏡面部を確実に支持することができる鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1は、鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される構成である。
【0006】
請求項2は、本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている要素が請求項1に付加された構成である。
【0007】
請求項3は、係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される要素が請求項2に付加された構成である。
【0008】
請求項4は、支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である要素が請求項1乃至請求項3に付加された構成である。
【0009】
請求項5は、鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合している構成である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1は、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持される構成である。連結部材と共に本体又は支持体中の連結部材に隣接する部分を開口部に差し入れてから、その差し入れた本体又は支持体を開口部の縁に当接すると、本体又は支持体の回動は開口部の縁に規制されてそれ以上回動しない。この回動しないことが本体を支持する要因である。開口部が本体に設けられているときは、連結部材と支持体を鏡面部の反対側から開口部に回し入れ差し入れる。開口部が支持体に設けられているときは、本体の鏡面部が開口部の縁に対向せず反対側を向くようにして回し入れ差し入れる。そして、その状態で支持体をテーブル等の上に置くことにより、本体を立てた状態で支持することができる。そのときに鏡面部はほぼ垂直であるか又は斜め上方を向くのでスタンド鏡として使用することができる。
【0011】
請求項2は、本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている構成である。当接位置には鏡面部の重力が作用しているので摩擦力が生じる。したがって、特別に係止手段を設けなくても当接位置で滑りが生じて鏡面部の傾斜角度が小さくなるように動いてしまうという心配は少ない。しかし、当接位置に化粧クリーム等が残っているときは滑ってしまう虞もある。そこで、開口部の縁をその当接位置で係止するための手段を設けることによって、鏡面部を確実に固定することができる。
【0012】
請求項3は、係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される構成である。したがって、開口部の縁を複数の異なる位置で係止することにより、鏡面部の傾斜角度を変えて使用することができる。
【0013】
請求項4は、支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である構成である。すなわち、連結部材は鏡の端部に存在する。したがって、支持体が鏡面部を全面的に覆うことができる大きさとすれば、支持体を鏡の蓋として使用することができる。また、支持体を蓋として使用しその蓋を閉じたときには、連結部材も本体に対して回動することによって開口部に回し入れられて開口部にもぐり込む。連結部材が開口部にもぐり込むことによって連結部材の2つの回動軸線を垂直に結ぶ直線は、蓋の長さ方向とほぼ一致する。これにより、蓋が折り畳まれると共に連結部材も折り畳まれることになる。連結部材と蓋が折り畳まれることにより、連結部材と蓋が一つの平面を形成するから連結部材が張り出さず鏡を薄くして畳むことができる。さらに、使用に当たっては開口部を利用して請求項1の効果に述べたようにスタンド鏡として使用することができることは勿論であるが、手に持って使用することもできる。その際、鏡面部を覆っている蓋を開くと、折り畳まれていた連結部材も本体に対して回動し鏡面部の後ろ側まで回動させることができる。そして、連結部材を鏡面部の後ろ側まで回動させると共に、蓋も鏡面部の後ろ側に反転させると蓋は360度反転し、蓋を鏡面部の後ろ側の面である本体後面部に密接させることができる。これにより、鏡は薄くなるので手に持ちやすくなるという効果を奏する。
【0014】
請求項5は、鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合している構成である。鏡面部を覆っている蓋を開いて蓋を鏡面部の後ろ側に回動すると、連結部材も本体に対して回動し鏡面部の後ろ側まで回動させることができる。そして、連結部材が鏡面部の後ろ側に回動することにより蓋と連結部材の回動軸線も鏡面部の後ろ側に移動する。これにより、蓋は360度反転し、蓋を鏡面部の後ろ側の面である本体後面部に密接させることができる。本体と蓋が密接すれば鏡は薄くなるので手に持ちやすくなるという効果を奏する。また、従来品の中には連結部材が存在せず、蓋と本体が直接的に軸で結合されて蓋の反転する角度が300度程度であるものが存在する。このような従来品は、蓋を反転可能な角度一杯に反転させた場合に、さらにその反転方向の力や衝撃が蓋に加わったときは、蓋と本体を回動可能に結合する軸が折れてしまい使用不能になる虞があった。請求項5の発明では従来品よりも大きな角度で反転し、蓋が本体にほぼ重なるまで反転するので軸を折る虞がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明を実施するための形態について説明する。図2は、本体1と蓋2と連結部材3とが一平面をなすように展開した状態を示したものである。この状態は使用状態ではなく蓋を閉じた状態でもなく、本体1と蓋2と連結部材3の結合関係を明らかにするための図である。
【0016】
本体1は矩形の背板部5とその背板部5に隣接する開口部6を有する。背板部5はプラスチック製であるが、これ以外の材料であっても差し支えない。開口部6は本体1の基部に存在する。開口部6の両側を囲む突出部8,8が背板部5の両側から延びている。背板部5の両側に側壁7,7が一体に形成されており、この側壁7,7は突出部8,8と一体に連続している。背板部5には開口部6との境に沿って端壁9が一体に形成されている。また、背板部5の他方の端部に端壁10が一体に形成されている。端壁9と他方の端部の端壁10は高さが等しく形成されている。また、側壁7,7は両端壁9,10よりも高く形成されている。側壁7,7と端壁9,10に囲まれた部分に鏡面部4が固着されている。鏡面部4はガラス製であり、鏡面部4の厚みは両端壁9,10の高さとほぼ等しいか、あるいは両端壁9,10の高さよりもわずかに小さい。図8に示すように両突出部8,8の端部付近に内向きのジャーナル軸11,11が設けられている。このジャーナル軸11,11は、連結部材3と回動可能にジャーナル結合するために設けられている。
【0017】
図2に示すように連結部材3は本体1と蓋2を連結するための部材である。図9乃至図11は連結部材3を示す図面である。連結部材3は軸棒12の両端に一対の突部13,13が一体に形成されている。軸棒12の両側に軸孔14,14が設けられている。この軸孔14,14は前述したジャーナル軸11,11とジャーナル結合する。また、突部13,13にも軸孔15,15が設けられている。この軸孔15,15は蓋2と回動可能にジャーナル結合するために設けられている。図1に示すように、連結部材3と蓋2は結合しているが、仮に連結部材3から蓋2を取り外したときは、連結部材3は本体1のジャーナル軸11,11を中心に回動し、連結部材3は開口部6内に回し入れることが可能で、連結部材3は360度回動する。しかし、実際には蓋2が連結部材3に結合されているので連結部材3の回動は規制される。なお、ジャーナル結合するジャーナル軸と軸孔は雌雄反対に設けられても差し支えない。
【0018】
図2に示すように蓋2は矩形に形成され連結部材3と結合している。図8はこの結合状態を示したものである。蓋2はプラスチックで一体に形成され、その基部16の両側にジャーナル軸17,17が設けられている。このジャーナル軸17,17と前述した連結部材3の軸孔15,15がジャーナル結合している。図3乃至図5に示すように、蓋2の表面18の両側で基部16寄りの部分にそれぞれ3個ずつの溝19が設けられている。これらの溝19は後述するように使用時における本体1を立った状態で支持し、必要に応じて本体1の角度を変更して使用するためのものである。蓋2の材料はプラスチックに限定されるものでなく他の材料であってもよい。また、本体1及び蓋2は矩形に限定されるものでなく、他の形状であってもよいことは勿論である。
【0019】
図2に示すように、本体1と蓋2と連結部材3とが一平面をなすように展開した状態から、図6又は図7に示すように蓋2を閉じる方法について説明する。蓋2を閉じるときは、図5でジャーナル軸17を中心に蓋2を反時計回りに回動させる。その回動と共に連結部材3もジャーナル軸11を中心に反時計回りに回動させる。図5及び蓋2を閉じた状態の図7から明らかなように、連結部材3がジャーナル軸11を中心に反時計回りに回動すると、連結部材3はジャーナル軸11を中心に180度回動して開口部6の中に回し入れられる。連結部材3の回動と共に蓋2も回動して両側壁7,7の間に閉じられる。図7は、連結部材3を開口部6の中に回し入れて蓋2を閉じた状態を示したものである。図2に示したような状態、すなわち蓋2と連結部材3とが一平面をなした状態から、ジャーナル軸11を中心に蓋2と連結部材3を一体的に180度回動させると図7のように、連結部材3は180度回動し、蓋2は鏡面部4を全面的に覆う。実際に蓋2と連結部材3を回動したときは一体的に回動することはないが、結果的には図7の状態のように蓋2は閉じられる。ここで、前述したように連結部材3はジャーナル軸11を中心に180度回動して開口部6の中に回し入れられるから、図7に示したように連結部材3が鏡の表面から突き出ることがなく、携帯に便利である。なお、図6に示す蓋2を閉じたときの鏡のサイズは、上下の長さが約100mmであり左右の幅が約95mmであり、厚さは約6mmであるがこの数値に限定されないことは勿論である。また、蓋2を透明にすれば、蓋2を閉じたときにも鏡として使用することができる。さらに、鏡面部4のほかに蓋2の表面18又は内面、あるいは本体1の表面に鏡面部を設けてもよい。蓋2を閉じた図7の状態から、ジャーナル軸11を中心に連結部材3を時計回りに180度近く反転させることができる。そうすることにより、蓋2は図7の状態からほぼ垂直に上昇する。蓋2が上昇するとその上昇した分だけ鏡面部4が現れるので、その現れた鏡面部4を使用することができる。鏡面部4が全面的に現れないので周囲の視線が気になるときでも目立たずに使用することができる。同じく、図7の状態からジャーナル軸17を中心に蓋2を時計回りに45度程度回動し、次いで連結部材3の回動と共に蓋2の基部16を開口部6内に差し入れる。これにより、蓋2は上昇して鏡面部4がその上昇した分だけ現れるので、前述の使用方法と同様にその現れた鏡面部4で目立たずに使用できる。
【0020】
蓋2を閉じた図7の状態から、蓋2を連結部材3と共に時計回りにほぼ360度回動すると、図12に示すように蓋の表面18は本体の背板部5に密接させることができる。したがって、鏡を手に持って使用するときに鏡が薄い板状であるから持ち易いという効果を奏する。この際、蓋2は本体の背板部5に密接しているので、蓋2は開口部6に差し入れることができない。蓋2が開口部6に差し入れることができなければ、それと結合する連結部材3も開口部6に回し入れることができない。したがって、図12に示すように鏡を持って使用するときには連結部材3は鏡から張り出すが、その張り出し度はわずかであって使用するについて不都合はない。なお、鏡を立てるための構造を備えずに、図12に示すように蓋2を反転させて本体1と蓋2を密接させ手に持って使用するだけのものであるときは、本体1と連結部材3と蓋2の結合はジャーナル結合以外にヒンジ結合であってもよい。
【0021】
次に、図12に示すように蓋の表面18を本体の背板部5に密接させた状態から、図1のように本体1を立てた状態にする方法について説明する。図12の状態から、まず蓋2をジャーナル軸17を中心に反時計回りに回動し、水平状態にする。それから、その水平状態の蓋2を左方向にほぼ水平に移動させる。蓋2の移動に伴って連結部材3はジャーナル軸11を中心に振り子のように時計回りに回動し、開口部6に回し入れられて鏡面部4側に突出する。このとき、蓋2の基部16も開口部6に入り込んで鏡面部4側に突出する。次いで、蓋2のいずれかの溝19を開口部6の端縁20に宛がい、図1に示すように蓋2をテーブル上面21に横にして鏡を立てることによって安定的に使用することができる。図1は、開口部6の端縁20を中央の溝19に宛がった状態を示しているが、この左側の溝19に端縁20を宛がうと鏡面部4の傾斜角度は小さくなる。右側の溝19に端縁20を宛がうと鏡面部4の傾斜角度は図1よりも大きくなる。端縁20と蓋2との摩擦力が大きければ溝19を設けなくてもよい。鏡は図1のように立てなくてもよく、図13のように蓋2を横にしないで本体1と共に斜めに立てて使用することもできる。但し、図13のように蓋をテーブル上面21に立てると蓋2及び本体1の先端がテーブル上面21を滑って蓋2と本体1が開いてテーブル上面21の上に鏡が寝てしまうこともあるので、蓋2と本体1の先端にエラストマー22のように摩擦力の大きな滑り防止手段を設けることが好ましい。なお、図1に示すように蓋2をテーブル上面21に横にして鏡を立てるときに、蓋2の溝19を宛がう場所は開口部6の端縁20に限定されるものではない。例えば、開口部6の側縁に突起を設け、溝19をその突起に宛がって係止してもよい。また、溝19を設けずに蓋2を突起に宛がってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の使用状態を示す断面図
【図2】本発明を展開した斜視図
【図3】展開した本発明を鏡面部と反対側から見た図
【図4】図3の左側面図
【図5】図3のA−A断面図
【図6】本発明の蓋を閉じた状態図
【図7】図6のB−B断面図
【図8】本体と連結部材と蓋の結合状態を示す一部断面図
【図9】連結部材の正面図
【図10】図9の右側面図又は左側面図
【図11】図10のC−C断面図
【図12】蓋の表面を本体の背板部に密接させた状態を示す断面図
【図13】本発明の他の方法で立てた状態を示す断面図
【符号の説明】
【0023】
1 本体
2 蓋
3 連結部材
4 鏡面部
5 背板部
6 開口部
7 側壁
8 突出部
9 端壁
10 端壁
11 ジャーナル軸
12 軸棒
13 突部
14 軸孔
15 軸孔
16 基部
17 ジャーナル軸
18 蓋の表面
19 溝
20 端縁
21 テーブル表面
22 エラストマー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持されることを特徴とする鏡。
【請求項2】
本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている請求項1記載の鏡。
【請求項3】
係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される請求項2記載の鏡。
【請求項4】
支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である請求項1乃至請求項3記載の鏡。
【請求項5】
鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合していることを特徴とする鏡。
【請求項1】
鏡面部を有する本体と、該本体を支持する支持体と、本体と支持体とを連結する連結部材と、を含み、連結部材が第一の回動軸線を中心に支持体に対して回動可能となるように支持体と連結部材が結合され、連結部材が第二の回動軸線を中心に本体に対して回動可能となるように本体と連結部材が結合され、本体又は支持体の一方に開口部が設けられ、その一方を通る回動軸線を中心に前記連結部材を回動させることにより、連結部材を前記開口部に回し入れることができるように開口部が形成され、連結部材と共に開口部に差し入れた本体又は支持体が開口部の縁に当接することにより本体が支持されることを特徴とする鏡。
【請求項2】
本体又は支持体に当接した開口部の縁をその当接位置で係止するための手段が設けられている請求項1記載の鏡。
【請求項3】
係止するための手段が複数の位置に設けられ、開口部の縁はそれら複数の異なる位置で係止される請求項2記載の鏡。
【請求項4】
支持体の基部と連結部材が結合され、且つ本体の基部と連結部材が結合され、支持体は鏡の蓋である請求項1乃至請求項3記載の鏡。
【請求項5】
鏡面部を有する本体と、蓋と、連結部材とを含み、連結部材は結合部を中心に蓋に対して回動可能となるように蓋の基部と結合し、且つ、連結部材は結合部を中心に本体に対して回動可能となるように本体の基部と結合していることを特徴とする鏡。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−280773(P2006−280773A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107401(P2005−107401)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)
【Fターム(参考)】
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