説明

関連ワード表示制御装置、関連ワード表示方法、及びプログラム

【課題】複数キーワード検索での使用に適した所定のキーワードとそれに関連する関連ワードとをユーザ端末に表示する。
【解決手段】ネットワークに接続されたユーザ端末に、キーワードに関連する関連ワードを表示させるための関連ワード表示制御装置を、前記ユーザ端末から前記キーワードを受信するキーワード受信手段と、前記キーワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を、所定の情報記憶手段から取得する関連ワード情報取得手段と、前記関連ワード情報取得手段により取得された前記関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備えて構成する。前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記関連ワードを前記キーワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のキーワードに関連する単語である関連ワードをユーザ端末に表示させるための技術に関連するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ある文書上のキーワードと、それに関連する語句(関連ワード)や文書を紐付ける技術が知られている。また、そのキーワードと関連ワードを視覚的に表現する方法についても知られている。
例えば、特許文献1には、検索キーワードで文書を検索することにより、クエリ単語と共起単語との関連度を算出し、この関連度に基づいて重要共起単語を抽出して提示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−139484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術は、あくまである文書の中のキーワードとその関連ワードの関係性を把握するためのものである。
【0005】
一方で、最近、検索サイトや、その検索サイトを利用するユーザのリテラシーの向上もあって、検索サイト上で、複数のキーワードを入力して検索する機会が増えている。こうした複数のキーワードについてはその関連性を検索主体であるユーザ側で認識をしたものである。しかし、ユーザ側で決定した複数のキーワードは、ユーザが欲しい情報を取得するために適した組み合わせであるとは限らない。従って、ユーザは、欲しい情報を取得するために、複数のキーワードの組み合わせを何度も変えて検索を試みることが必要になる場合がある。
【0006】
このように、どのキーワードを組み合わせるのが適切であるかは、重要な情報であるにも関わらず、従来はこのような情報をユーザに提示することはできなかった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、複数キーワード検索での使用に適した所定のキーワードとそれに関連する関連ワードとをユーザ端末に表示するための技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、ネットワークに接続されたユーザ端末に、キーワードに関連する関連ワードを表示させるための関連ワード表示制御装置であって、
前記ユーザ端末から前記キーワードを受信するキーワード受信手段と、
前記キーワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を、所定の情報記憶手段から取得する関連ワード情報取得手段と、
前記関連ワード情報取得手段により取得された前記関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記関連ワードを前記キーワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させることを特徴とする関連ワード表示制御装置として構成される。
【0009】
例えば、前記ユーザ端末において前記画面の中の特定の関連ワードが選択された場合に、前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記キーワード及び前記特定の関連ワードを検索キーワードとする検索要求をネットワークに送出させることができる。
【0010】
また、前記ユーザ端末において前記画面の中の特定の関連ワードが所定の方法で選択された場合に、前記ユーザ端末から、当該特定の関連ワードをキーワードとして受信し、
前記特定の関連ワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を取得し、当該関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末に、当該表示制御情報に基づいて、前記特定の関連ワードに関連する関連ワードを前記特定の関連ワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させるように構成することもできる。
【0011】
また、前記キーワード受信手段が受信したキーワードが企業名である場合に、前記関連ワード情報取得手段は、所定の競合企業情報記憶手段から、当該企業と競合する競合企業の情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、当該競合企業の情報を前記表示制御情報に含め、前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記競合企業の情報を含む画面を表示させるように構成してもよい。
【0012】
また、前記関連ワード情報取得手段は、前記関連ワード情報に含まれる情報として、キーワードと関連ワードとの間の関連度、又は、これらのワードのそれぞれについてのネットワーク検索に用いられた回数を前記所定の情報記憶手段から取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、前記画面における表示物の大きさ、色、表示物間の距離のうち少なくとも一つを、前記関連度又は前記回数に応じて決定し、決定した情報を前記表示制御情報に反映させることとしてもよい。また、前記関連ワード情報取得手段は、前記関連ワード情報に含まれる情報として、キーワードと関連ワードとの間の関連度、又は、これらのワードのそれぞれについてのネットワーク検索に用いられた回数を前記所定の情報記憶手段から取得し、当該回数又は関連度に基づいて、表示のために取得する関連ワードを選択するようにしてもよい。
【0013】
また、本発明は、前記関連ワード表示制御装置が実行する関連ワード表示方法として構成してもよいし、前記関連ワード表示制御装置における各手段として機能させるためのプログラムとして構成することもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複数キーワード検索での使用に適した所定のキーワードとそれに関連する関連ワードとをユーザ端末に表示することが可能となる。また、本発明によれば、キーワードを中心に、関連ワードを放射状に配置し、検索数や関連度に応じて関連ワードの大きさ等を変更することが可能となるので、ユーザは、キーワードと関連ワードの関係性を一目で知ることができるとともに、関連ワードを選択することにより、ネットワーク検索が実行されるので、キーワードとつながりの深い関連ワードも含めた情報を容易に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係る関連ワード表示システムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る関連ワード表示制御装置の構成図である。
【図3】第1の例を説明するためのシーケンス図である。
【図4】第1の例においてユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
【図5】第2の例においてユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
【図6】第3の例においてユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
【図7】第4の例においてユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0017】
(システム構成)
図1に、本発明の実施の形態に係る関連ワード表示システムの全体構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係る関連ワード表示システムは、ユーザ端末20、関連ワード表示制御装置10、検索システム30を有する。これらの装置は、インターネット等のネットワーク40に接続されており、互いに通信が可能であるものとする。図1には、ユーザ端末20が1つだけ示されているが、これは便宜上であり、実際には多数のユーザ端末がネットワーク40に接続されている。また、ネットワーク40には、種々のサーバ(Webサイトを提供するサーバ等)が存在する。
【0018】
ユーザ端末20は、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話機、携帯端末等であり、本実施の形態では、Webブラウザを備え、Webブラウザにより後述する関連ワード等の表示や、検索システム30にアクセスすることによるネットワーク40上でのWeb検索を行うことが可能である。
【0019】
関連ワード表示制御装置10は、検索システム30において収集・分析された各種情報を用いて、ユーザ端末20に、関連ワード等の情報を表示するための情報を提供する装置である。
【0020】
検索システム30は、ユーザ端末から検索要求(クエリ)を受信し、当該クエリの中のキーワードを用いてネットワーク40上の情報の検索を行う検索機能を備える。この検索機能は、既存の検索エンジンを用いた手法で実現されるものである。
【0021】
検索機能による検索結果はログとして検索ログ情報格納部31に格納される。本実施の形態では、検索ログ情報格納部31には、例えば、ユーザからの検索要求毎に、検索に用いた検索キーワード(1つ又は複数)、及び検索日時が少なくとも格納される。また、更に、検索キーワードを用いた検索を行って、ヒットしたサイトの数、及び、ヒットしたサイトの情報(サイトのWebページから抽出した属性情報等)をログとして格納してもよい。また、検索ログ情報格納部31には、検索キーワード毎の指定期間(例えば1週間)毎の検索に用いられた回数等の各種統計情報も格納することとしてよい。
【0022】
本実施の形態では、検索システム30は更に関連ワード分析機能、及び急上昇ワード抽出機能を備えている。
【0023】
関連ワード分析機能は、検索ログ情報格納部31に格納された検索ログを分析することにより、同時に使用された検索キーワード間の関連度(近さ度合)を算出し、算出結果を関連ワード情報格納部32に格納する機能である。例えば、同時に2つの検索キーワードが検索に用いられた場合において、最初の検索キーワードと、2番目の検索キーワード(関連ワード)との関連度を算出し、検索キーワード、関連ワード、及び関連度を関連ワード情報格納部32に格納する。なお、関連度の算出は種々の既存技術を用いて行うことができる。
【0024】
関連ワード情報格納部32には、一例として、検索キーワード毎に、その関連ワード(1つ又は複数)、及び、当該検索キーワードと当該関連ワード(複数の場合は関連ワード毎)との間の関連度の数値(例えば、0〜1の数で、大きい数であるほど関連度が大きい)が格納される。
【0025】
急上昇ワード抽出機能は、検索ログ情報格納部31を参照し、検索に用いられた検索キーワードの数(回数)を、検索キーワード毎に所定期間分(例えば、所定期間である1日毎に)集計し、予め定めた過去分(例えば昨日)の集計結果と比較して、数が予め定めた値以上に増加したキーワードを抽出し、当該キーワードを急上昇ワード格納部33に格納する機能である。このキーワードは、所定期間毎に更新される。急上昇ワード抽出機能自体は既存技術である。
【0026】
なお、検索ログ情報格納部31、関連ワード情報格納部32、及び急上昇ワード格納部33を別々に記述しているが、これらは1つのデータベースシステム(情報記憶手段)により構成されてもよい。
【0027】
図2に、関連ワード表示制御装置10の機能構成図を示す。図2に示すように、本実施の形態に係る関連ワード表示制御装置10は、キーワード受信部11、関連ワード情報取得部12、表示制御情報作成部13、表示制御情報送信部14、検索実行部15、情報格納部16を備える。
【0028】
キーワード受信部11は、ユーザ端末20からキーワードを受信する機能部である。関連ワード情報取得部12は、検索システム30における各格納部から、上記キーワードに関連する関連ワード、関連ワード毎の検索数(所定期間において検索に用いられた回数)、急上昇情報などの表示制御情報作成のために必要な情報を取得する機能部である。
【0029】
表示制御情報作成部13は、関連ワード情報取得部12により取得された情報を用いて、ユーザ端末20に関連ワード情報を表示させるための表示制御情報を作成する機能部である。本実施の形態において、ユーザ端末20に関連ワード情報を後述するような画面にて表示させるために、関連ワード表示制御装置10は、ユーザ端末20に画面の画像を送信することとしてもよいし、画面表示のための命令(ユーザ端末20により実行され、表示が行われる)を送ることとしてもよく、本実施の形態では特定の方式に限定されない。どのような場合も、ユーザ端末20に関連ワードに係る画面表示を行わせるための情報を表示制御情報と呼ぶ。また、表示制御情報には、画面上で操作がなされた場合における動作を規定する情報も含まれており、後述する例において画面操作に応じて関連ワードがキーワードとして送出されるなどの動作は、この表示制御情報に基づきなされる。
【0030】
表示制御情報送信部14は、表示制御情報作成部13により作成された表示制御情報を、ユーザ端末20に送信する機能部である。
【0031】
検索実行部15は、関連ワード等が表示されたユーザ端末20において、特定の関連ワードが選択(クリック)された場合に、ユーザ端末20から受信する当該関連ワード等を用いて検索システム30に対して検索を行って、それにより得られた検索結果をユーザ端末20に返す機能部である。
【0032】
情報格納部16は、メモリ等の記憶手段であり、処理に必要な情報を予め格納するとともに、各処理における処理対象の情報が格納される。各機能部は、情報格納部16を参照しながら処理を実行する。
【0033】
関連ワード表示制御装置10は、1つ又は複数のコンピュータ(アプリケーションサーバ)に、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、関連ワード表示制御装置10の各部が有する機能は、当該関連ワード表示制御装置10を構成するコンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0034】
(システムの動作)
以下、図面を参照して、本実施の形態に係る関連ワード表示システムの動作の各例を説明する。
【0035】
<第1の例>
図3は、第1の例を説明するためのシーケンス図である。図3のシーケンス図の手順に沿って、第1の例を説明する。最初に、前提として、ユーザ端末20には、Webブラウザにより、キーワード入力画面が表示されているものとする。
【0036】
ステップ1)まず、ユーザによりユーザ端末20にキーワードが入力(もしくは選択)されると、当該キーワードが関連ワード表示制御装置10に送られる。以降、このキーワードを入力キーワードと呼ぶことにする。関連ワード表示制御装置10において、キーワード受信部11が入力キーワードを受信し、入力キーワードを関連ワード情報取得部12に渡す。
【0037】
ステップ2)関連ワード情報取得部12は、検索システム30における関連ワード情報格納部32にアクセスし、入力キーワードと関連が高い関連ワードを予め定めた個数だけ、関連度の値とともに取得し、情報格納部16に格納する。ここで、「関連が高い関連ワードを予め定めた個数だけ取得する」とは、例えば、予め定めた閾値以上の関連度を持つ関連ワードを、関連度の大きい順に予め定めた個数だけ取得することである。予め定めた個数は例えば8である。
【0038】
所定数個の関連ワードの抽出方法は上記の方法に限られるわけではなく、例えば、関連ワード情報格納部32でヒットした関連ワード毎に検索数(所定期間において検索に用いられた回数)を検索ログ情報格納部31から取得し、検索数の多い上位所定数個を抽出することとしてもよい。
【0039】
ステップ3)関連ワード情報取得部12は、更に検索システム30における検索ログ情報格納部31から、入力キーワード及びステップ2で取得した関連ワードのそれぞれについての検索数(所定期間において検索に用いられた回数)を取得して情報格納部16に格納するとともに、入力キーワード及びステップ2で取得した関連ワードのそれぞれについて、急上昇ワード格納部33に急上昇ワードとして登録されているかどうかをチェックし、登録されている場合は、対応するワードは急上昇ワードである旨を示す情報を情報格納部16に格納する。なお、ステップ2で検索数を取得済みの場合は、ステップ3で検索数を取得することは不要である。
【0040】
ステップ4)表示制御情報作成部13が、ステップ2及び3において関連ワード情報取得部12により取得された情報を用いて表示制御情報を作成する。
【0041】
ステップ5)表示制御情報送信部14が、ステップ4において表示制御情報作成部13により作成された表示制御情報をユーザ端末20に送信する。
【0042】
ステップ6)ユーザ端末20は、関連ワード表示制御装置10から受信した表示制御情報を用いて、画面表示を行う。前述したように、表示制御情報は画面の画像そのものであってもよいし、表示命令であってもよい。あるいは、画像と表示命令とが混在したものであってもよい。表示制御情報には、例えば、文字、図形等の表示物(オブジェクト)毎の表示位置、表示の大きさ、色、表示方法(例えば、点滅)、表示物が選択(クリックやマウスカーソルオン)された場合の処理内容などの情報が含まれている。
【0043】
図4に、ユーザ端末20に表示される画面表示例を示す。図4に示すように、ユーザ端末20には、入力キーワード(図4の例では"クラウド")を中心に、関連ワードが放射状に配置された画面が表示される。図4の例は、関連ワードが8個取得される場合を示しており、入力キーワードを中心とした円上に、放射状に、関連ワードが均等角度間隔で配置されている。
【0044】
入力キーワードと各関連ワードとの距離は、均一としてもよいし、所定の条件に応じて距離を変えてもよい。例えば、関連度が高いほど入力キーワードと関連ワードとの距離を短く(あるいは長く)することができる。また、関連ワードの検索数に着目し、検索数が多い関連ワードほど入力キーワードからの距離を短く(あるいは長く)することもできる。もしくは、関連度と検索数の両方を加味して距離を決めてもよい。
【0045】
図4に示すように、関連ワードには重ねて○(丸)が表示されている。この○の大きさは、所定の条件に応じて変えられる。例えば、関連度が高いほど○を大きくする。また、関連ワードの検索数に着目し、検索数が多い関連ワードほど〇を大きくしてもよい。もしくは、関連度と検索数の両方を加味して○の大きさを決めてもよい。また、○の大きさとして、予め段階数(例えば3段階)及び基準となる大きさを定め、標準を100%、少し大きめを110%、少し小さめを90%といったように定めてもよい。
【0046】
関連度や検索数を画面表示に反映させる方法は、上記のように入力キーワードとの距離や○の大きさに限られるわけではなく、例えば、関連ワードの文字色、あるいは、○の円周もしくは塗つぶしの色を関連度もしくは検索数に応じて変えることとしてもよいし、文字の大きさを関連度もしくは検索数に応じて変えることとしてもよい。要するに、ユーザ端末20に表示される画面における表示物(文字、図形、背景等)の大きさ、色、表示物間の距離のうち少なくとも一つは、関連ワード情報取得部12により取得された関連ワード情報に含まれる関連度及び/又は検索数に応じて決定され、決定された情報は表示制御情報に反映され、これらの情報が反映された表示制御情報により画面表示がなされるのである。
【0047】
また、例えば、急上昇ワードとして登録されていたワード(入力キーワード、関連ワード)については、急上昇ワードでないワードと異なる色(例えば、赤)で表示する。
【0048】
入力キーワード、関連ワード、○などを含む画面表示については、上記の例に限られるわけではなく、例えば、背景の色もしくは形を変えてもよいし、文字の点滅を行うこととしてもよい。
【0049】
ステップ7)図3に戻り、ステップ6にて表示された画面上で、ユーザが特定の関連ワードを選択(本例では、クリック)する。
【0050】
ステップ8)ユーザ端末20から、入力キーワードとステップ7で選択された関連ワードとをクエリとした検索要求が関連ワード表示制御装置10に送られる。
【0051】
ステップ9、10、11)関連ワード表示制御装置10の検索実行部15は、ステップ8の検索要求に基づいて検索を行い、検索結果が関連ワード表示制御装置10の検索実行部15を介してユーザ端末20に送られ、ユーザ端末20は検索結果を表示する。
【0052】
上記のステップ8において、関連ワードが選択されることにより、入力キーワードと関連ワードとに基づく検索要求を送る機能は、ステップ5で受信した表示制御情報(及びユーザ端末20が予め有するWebブラウザ等の機能)により実現されている。
【0053】
また、上記の例において、ステップ8〜10では、関連ワード表示制御装置10の検索実行部15が検索を実行しているが、関連ワード表示制御装置10を介することなく、ステップ8でユーザ端末20から直接に検索システム30への検索を行い、検索システム30から直接にユーザ端末20が検索結果を受信することとしてもよい。
【0054】
また、上記の例では、ユーザ端末20にて関連ワードを選択したときに、入力キーワードと関連ワードによる検索を行うこととしているが、関連ワードのみでの検索を行うこととしてもよい。
【0055】
<第2の例>
次に、第2の例を説明する。第2の例における処理内容は基本的に第1の例と同じであるが、表示内容が異なる。以下では、主に第1の例と異なる点について説明する。
【0056】
図5は、第2の例において、図3のステップ6でユーザ端末20に表示される画面表示例を示す図である。図5に示すように、第2の例では、入力キーワードが企業名である場合に、競合他社の情報(図5の例では競合他社の名前)が表示される。
【0057】
第2の例では、例えば、検索システム30もしくは関連ワード表示制御装置10が、企業名毎に企業名に対応する競合他社情報を格納した競合他社情報格納部(データベース)を備えており、関連ワード情報取得部12が、ステップ3などにおいて、入力キーワードを用いて競合他社情報格納部を検索し、ヒットした場合に、競合他社情報を取得する。そして、表示制御情報作成部13は、競合他社情報を含む表示制御情報を作成する。
【0058】
図5に示す画面が表示されたユーザ端末20にて、特定の競合他社が選択(クリック)された場合、当該競合他社の名前が図3のステップ1での入力キーワードとして関連ワード表示制御装置10に送られ、第1の例(及び第2の例)で説明した処理を経て、当該競合他社名を放射の中心に配置した図4あるいは図5に示す画面が表示される。
【0059】
上記の処理に代えて、図5に示す画面が表示されたユーザ端末20にて、特定の競合他社が選択(クリック)された場合、当該競合他社の名前をクエリとする検索要求を検索システム30に対して行うようにしてもよい。
【0060】
また、図5のように競合他社情報を表示することに代えて、入力キーワードが企業名の場合には、競合他社情報格納部から競合他社情報を抽出し、抽出した競合他社の名前を入力キーワードとして用いて第1の例の処理を行って、図4の画面を表示することとしてもよい。抽出した競合他社が複数の場合は、例えば、各競合他社のそれぞれついて第1の例の処理を行って図4の画面を有するウィンドウを競合他社の数の分だけ表示する。
【0061】
<第3の例>
次に、第3の例を説明する。第3の例における処理内容は基本的に第1の例と同じであるが、表示内容が異なる。以下では、主に第1の例と異なる点について説明する。
【0062】
図6は、第3の例を説明するための図である。図6に示すように、第3の例では、まず、第1の例で説明した処理により、入力キーワードを中心として放射状の関連ワード表示がなされている(図6の(a))。ここで、ユーザが特定の関連ワードを選択(第1の例のステップ7とは異なる選択方法、例えば、マウスカーソルオン)すると、選択された関連ワードを入力キーワードとして第1の例におけるステップ1からの処理が実行され、ユーザ端末20には、図6の(b)に示すように、選択された関連ワードを中心とした放射状の関連ワード表示がなされる。また、第3の例においても、第2の例と同様に競合他社情報を表示してもよい。
【0063】
<第4の例>
次に、第4の例を説明する。第4の例における処理内容は基本的に第1の例と同じであるが、表示内容が異なる。以下では、主に第1の例と異なる点について説明する。
【0064】
第1の例では、入力キーワードが1つであったが、入力キーワードは複数であってもよい。この場合、図7に示すように、最初に記述した入力キーワードを中心とした関連ワードが放射状に表示されるとともに、複数の入力キーワードのうちの、最初に記述した入力キーワード以外の入力キーワードのそれぞれが関連ワードとして、他の関連ワードとともに放射状に表示される。ここで、「最初に記述した入力キーワード」とは、例えば複数の入力キーワードが「AAA BBB」であった場合におけるAAAである。
【0065】
そして更に、入力キーワードである関連ワードについては、第1の例での入力キーワードについての処理が行われており、当該関連ワードに関連する関連ワードが放射状に表示される。つまり、放射状かつ階層的に表示されている。図7の例では、入力キーワードが2つであり、最初の入力キーワードがキーワードXXXであり、2番目の入力キーワードがキーワードYYYである。
【0066】
第4の例では、例えば、図3におけるステップ1〜4において、複数の入力キーワードにおけるそれぞれの入力キーワードについての関連ワード及び関連度や急上昇情報が取得されており、これらの取得した情報を用いて図7の画面表示を可能とする表示制御情報が作成される。また、第4の例と第2及び第3の例を組み合わせてもよい。
【0067】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0068】
10 関連ワード表示制御装置
11 キーワード受信部
12 関連ワード情報取得部
13 表示制御情報作成部
14 表示制御情報送信部
15 検索実行部
16 情報格納部
20 ユーザ端末
30 検索システム
31 検索ログ情報格納部
32 関連ワード情報格納部
33 急上昇ワード格納部
40 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されたユーザ端末に、キーワードに関連する関連ワードを表示させるための関連ワード表示制御装置であって、
前記ユーザ端末から前記キーワードを受信するキーワード受信手段と、
前記キーワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を、所定の情報記憶手段から取得する関連ワード情報取得手段と、
前記関連ワード情報取得手段により取得された前記関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信手段と、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記関連ワードを前記キーワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させる
ことを特徴とする関連ワード表示制御装置。
【請求項2】
前記ユーザ端末において前記画面の中の特定の関連ワードが選択された場合に、前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記キーワード及び前記特定の関連ワードを検索キーワードとする検索要求をネットワークに送出させる
ことを特徴とする請求項1に記載の関連ワード表示制御装置。
【請求項3】
前記ユーザ端末において前記画面の中の特定の関連ワードが所定の方法で選択された場合に、前記ユーザ端末から、当該特定の関連ワードをキーワードとして受信し、
前記特定の関連ワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を取得し、当該関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末に、当該表示制御情報に基づいて、前記特定の関連ワードに関連する関連ワードを前記特定の関連ワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の関連ワード表示制御装置。
【請求項4】
前記キーワード受信手段が受信したキーワードが企業名である場合に、前記関連ワード情報取得手段は、所定の競合企業情報記憶手段から、当該企業と競合する競合企業の情報を取得し、前記表示制御情報作成送信手段は、当該競合企業の情報を前記表示制御情報に含め、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記競合企業の情報を含む画面を表示させる
ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の関連ワード表示制御装置。
【請求項5】
前記関連ワード情報取得手段は、前記関連ワード情報に含まれる情報として、キーワードと関連ワードとの間の関連度、又は、これらのワードのそれぞれについてのネットワーク検索に用いられた回数を前記所定の情報記憶手段から取得し、
前記表示制御情報作成送信手段は、前記画面における表示物の大きさ、色、表示物間の距離のうち少なくとも一つを、前記関連度又は前記回数に応じて決定し、決定した情報を前記表示制御情報に反映させる
ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の関連ワード表示制御装置。
【請求項6】
前記関連ワード情報取得手段は、前記関連ワード情報に含まれる情報として、キーワードと関連ワードとの間の関連度、又は、これらのワードのそれぞれについてのネットワーク検索に用いられた回数を前記所定の情報記憶手段から取得し、当該回数又は関連度に基づいて、表示のために取得する関連ワードを選択する
ことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の関連ワード表示制御装置。
【請求項7】
ネットワークに接続されたユーザ端末に、キーワードに関連する関連ワードを表示させるための関連ワード表示制御装置が実行する関連ワード表示方法であって、
前記ユーザ端末から前記キーワードを受信するキーワード受信ステップと、
前記キーワードに関連する関連ワードを含む関連ワード情報を、所定の情報記憶手段から取得する関連ワード情報取得ステップと、
前記関連ワード情報取得ステップにより取得された前記関連ワード情報を用いて、表示制御情報を作成し、当該表示制御情報を前記ユーザ端末に送信する表示制御情報作成送信ステップと、を備え、
前記ユーザ端末に、前記表示制御情報に基づいて、前記関連ワードを前記キーワードの周囲に放射状に配置した画面を表示させる
ことを特徴とする関連ワード表示方法。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の関連ワード表示制御装置における各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−109514(P2013−109514A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253091(P2011−253091)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(399035766)エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (321)
【出願人】(504126835)エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社 (60)