説明

防水層端部取付け材

【課題】屋根縁部の直線部のみでなく、隅部に使用する為に平面視円弧状に容易に加工できる構造を備えたベース部材を備え、内部への雨水の浸入を防止できる、防水層端部取付け材を提供する。
【解決手段】ベース部材2は、下側水平部3と、これに直角に立上る立上り部5と、上側水平部7とで構成する。ジョイントブラケット15は、その前側垂下部19のフック27とベース部材の垂下部6との掛け止め、後側垂下部21のフック33の上側水平部7後端部への掛け止めによりベース部材に取付ける。カバー体35は、第1垂下部下端部の折り曲げ部43のジョイントブラケットの前側垂下部下端部への掛け止め、第2垂下部41下端のフック47の後側垂下部下端部への掛け止めによりジョイントブラケットへ取付ける。ジョイントブラケットの突起23、29a、b、カバー体の突起45、49で各部材は互いに当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、建物躯体屋根部に配置される防水層の端部を取付けて固定するための防水層端部取付け材に関する。
【背景技術】
【0002】
建物躯体屋根部に各種防水シートからなる防水層を配置する場合に、防止層端部取付け材が使用される場合がある。すなわち、この防水層端部取付け材は屋根部の縁部に沿って取り付けられ、この取付け材に防水層の端部が取付けられて固定される。このような取付け材の構造が例えば特公平5−88336号に開示されている。
【0003】
特公平5−88336号に開示された構造において取付け材は、絶縁防水材を陸屋根に固定し且つ仕上防水材を支受する基板部材と、該基板部材上に固定される受け板部材と、該受け板部材に支持され且つ基板部材の上面に施された仕上げ防水材の前端から上面に亘り被覆する被覆枠上部材との組合わせで構成されている。そしてその基板部材は、絶縁防水材の端部を固定する水平板部と、その水平板部の一端から斜めに立ち上がる斜面を備えた立上り板部を供え、仕上げ用防水材の端部側は基板部材と受け板部材との間を通って立上り部材の斜面上に貼付される。
【0004】
ところで、雨仕舞いをするために取付けられるこの防水層端部取付け材は屋根部の隅部にも取付けられ、外観の統一を図るために屋根の直線部と隅部には同じ外観の取付け材が使用されるのが通常である。そして通常このような取付け材に使用される部材は、材料にアルミを使用して押出し加工によって所定の断面形状を備えた長尺材に形成され、それを適宜な長さに切断し、又例えば隅部に使用する場合などは必要に応じて平面視で円弧状に曲げ加工を施す。
【0005】
【特許文献1】特公平5−88336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特公平5−88336号に開示された取付け材で使用される基板部材は前述のように斜面となった立上り部を備えている。このように斜面部を備えた素材を円弧状に曲げる加工は困難であり、かなりの手間と時間を要する。また、上記のように斜面となった立上り部を備えた基板部材を使用した場合、雨混じりの強風が吹いたときには雨水が基板部材と受け板部材との間からその斜面上を伝って取付け材の内部に入り込む可能性がある。本来上記構成では被覆枠状部材で被覆し、内部には雨水などを入り込まないことを意図しており、このように取付け材内部に雨水が入り込むことは雨仕舞いの点で好ましいことではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は上記従来例の問題点に鑑みなされたものであり、部材の加工が容易である構造を備えた、防水層端部の取付け材を提供することをその課題とする。
また、本願発明は取付け材内部に雨水が入り込むのを防止して、雨仕舞いを良好にする構造を備えた取付け材を提供することをもその課題とする。
【0008】
そして上記課題を解決するために本願発明に係る防水層端部取付け材においては、その防水層端部取付け材は、ベース部材とジョイントブラケットとカバー部材とからなり、ベース部材は、下側水平部と、これに直角に立上る立上り部と、下方へ伸びる垂下部と、上側水平部とで構成され、ジョイントブラケットは、その前側垂下部のフックと前記ベース部材の垂下部との掛け止め、後側垂下部のフックの前記ベース部材の上側水平部後端部への掛け止めによりベース部材に取付けられ、カバー体は、第1垂下部下端部の折り曲げ部のジョイントブラケットの前側垂下部下端部への掛け止め、第2垂下部下端のフックのジョイントブラケットの後側垂下部下端部への掛け止めにより前記ジョイントブラケットへ取付けられ、ベース部材とジョイントブラケットとカバー体の少なくとも1つに隣合う部材に向って突出する突起を備え、ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とを組立てたときにこの突起を介してベース部材とジョイントブラケットとカバー体とが互いに当接することとなっている。
本願発明はさらに以下の構成の防水層端部取付け材を提供する。すなわちその防水層端部取付け材はベース部材とジョイントブラケットとカバー体とで構成し、ベース部材は略水平方向に延びる下側水平部と、該下側水平部の前端部から略直角方向上方へ延びる立上り部と、該立上り部の上端から下側水平部と同じ方向へ延びる上側水平部とを備えている。ジョイントブラケットはベース部材に掛け止めされ、ベース部材の上側水平部の上側に位置してそれと同じ方向に延びるジョイント水平部と、該ジョイント水平部の前端部から下方へ、ベース部材の立上り部に沿って伸びる前側垂下部と、ジョイント水平部の後端部からベース部材の上側水平部の後端部を越えて下方へ垂下する後側垂下部とを備えている。そしてカバー体はジョイントブラケットに掛け止めされ、ジョイントブラケットのジョイント水平部の上側に位置して同じ方向に延びるカバー水平部と、該カバー水平部の前端部と後端部からそれぞれジョイントブラケットの前側垂下部と後側垂下部に沿って下方へ垂下する第1垂下部と第2垂下部とを備え、ジョイントブラケットに掛け止めされる。そしてさらに、ベース部材とジョイントブラケットとカバー体の少なくとも1つに、隣り合う部材に向って突出する突起を備えており、ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とを組立てたときにこの突起を介してベース部材とジョイントブラケット及びジョイントブラケットとカバー体とが互いに当接する構造となっている。
ある実施の形態では、前述の突起が、ジョイントブラケットの前側垂直部の内面上と水平部の内面上に形成されてベース部材に当接するようになっている。
さらに他の実施の形態では、突起がカバー体の第1及び第2垂下部の内面上に形成され、ジョイントブラケットに当接するようになっている。
さらに他の実施の形態では、ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とはさらにビスにより固定されている。
【発明の効果】
【0009】
本願発明によれば、ベース部材の立上り部を略直角に形成されているので、屋根の隅部に使用する平面視円弧状のベース部材を加工するのが容易である。
また、ベース部材の立上り部に沿って防水層端部を直角に立ち上げて取付けることが出来るので、風によって雨水が内部に入り込むことがなく、雨仕舞いに優れる。
また、組立てが各部材をその弾性を使用して適宜撓めて掛け止めするだけで行なえるので、きわめて作業性に優れている。また、突起を用いて各部材が当接するようになっているので、組立て後は、風などによるがたつきが防止できる。
また、突起をジョイントブラケットの前側垂直部の内面上と水平部の内面上に形成してベース部材に当接するようにすると、ベース部材とジョイントブラケットとの間のがたつきが防止できる。
また、突起をカバー体の第1及び第2垂下部の内面上に形成してジョイントブラケットに当接するようにすると、ジョイントブラケットとカバー体との間のがたつきが防止できる。
ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とをさらにビスにより固定すると、組み立てがより強固になり、がたつきもより確実に防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、以下の実施の形態は例示的に示すものであり、本願発明の範囲がそれに限定されるものではない。
【0011】
図1は本願発明の実施の形態に係る、屋根の直線部に使用する防水層端部取付け材(以下「取付け材」という)の縦断面図であり、図2乃至4はそれぞれ取付け材を構成するベ−ス部材、ジョイントブラケット、カバー体の縦断面図である。
【0012】
取付け材1は図1に示されるようにベース部材2、ジョイントブラケット15、カバー体35とを主要構成部材として構成されているが、図2をも参照して先ずベース部材2について説明する。ベース部材2は、図において左右に水平に延びる下側水平部3を備えている。下側水平部3の図において左側となる前端部(以後、「前」、「後」、あるいは「上」、「下」等の語は説明の都合上使用するものであり、本願発明を何ら限定する趣旨のものではない。)からは、略直角に上に伸びる立上り部5が形成され、立上り部5の上端部から下側水平部と同じ方向へ、すなわち後方へ向って上側水平部7が延びている。上側水平部7は下側水平部より短くなっている。また、立上り部5は僅かに下側に向っても延びて、垂下部6を形成しており、その下端部は外側から下端に向って円弧状に形成されている。
【0013】
ベ−ス部材2の下側水平部3には前後方向に適宜な距離を隔てて二つのビス通し孔9、9が形成されている。なおこのビス通し孔9、9は、図面の紙面に向って垂直方向で適宜な距離をおいて複数箇所に形成されている。そしてベース部材2は、図1に示されるようにその下側水平部3が建物躯体屋根部H上に載置され、図1に破線で示すように屋根部Hに埋め込まれたアンカープラグ11とそれにねじ込まれた木ねじ13を使用して固定される。その際、下側水平部3の前側は僅かに屋根部Hの縁部hを越えて配置され、垂下部6は屋根部の上面より下方へ伸びている。なお、1個のベース部材2は図面の紙面に垂直方向で数メートル、例えば3メートルの長さに形成され、それを複数個連続して配置する。
【0014】
ジョイントブラケット15は図3にも示されるように概略数字「7」を左右逆に裏返した形をしており、組立てたときにベース部材2の上側水平部7の上側に位置するジョイント水平部17と、その両端から下方へ垂下する前側垂下部19と後側垂下部21とを備えている。水平部17の前側端部は上側へ盛上がった盛上がり部17aとなっており、その下面側から略円形の切欠き25が形成されている。また、水平部17の下面側には前後方向中央より若干前よりの位置に下向きの突起23が形成されている。
【0015】
前側垂下部19は、上から順に、真直ぐに垂下する第1真直部19a、下向き後方へ斜めに傾いた第1傾斜部19b、真直ぐに垂下する第2真直部19c、下向き前側へと傾斜する第2傾斜部19dとなっている。第2垂下部19cと第2傾斜部19dとが繋がる位置には、その内面側から後方へ延びるフック27が形成され、また、第2真直部19cの内面側には上下に隔てて2個の断面略半円状の突起29a、29bが形成されている。さらに第2傾斜部19dの下端近くの内面側に略円形の切欠き31が形成されている。一方後側垂下部21は前側垂下部19に比して長さはずっと短く、上下方向略中央に内面側から前方へ延びるフック33が形成されている。なお、1個のジョイントブラケット15の図の紙面に垂直方向の長さはベース部材2のそれに比してずっと短く、例えば30cmであり、ベース部材2上に適宜な間隔で、また隣合うベース部材2が繋がる部分に配置されるようになっている。
【0016】
図4を参照すると、カバー体35も数字「7」を左右逆に裏返したような形をしており、前後に延びるカバー水平部37とその両端から下方へ垂下する第1及び第2垂下部39、41とを備えている。カバー水平部37は肩部37cを介して繋がった前側水平部37aと後側水平部37bとからなり、第1水平部は組立てたときにジョイントブラケット15の盛上がり部17aと干渉しないようになっている。
【0017】
自由状態においては第1垂下部39は下向き後方へ若干の僅かに傾いて延びており、その下端には後側へ突出する短い折り曲げ部43が形成され、上端近くには内面側に断面半円状の突起45が形成されている。第2垂下部41は第1垂下部39に比してその長さはずっと短く、その下端には内面から前方へ向うフック47が、その少し上には小さい突起49が形成されている。1個のカバー体35の図面紙面に垂直方向の長さは略ベース部材の長さに等しくなっている。
【0018】
上記のベース部材2、ジョイントブラケット15、カバー体35は図1に示されるように組立てられる。すなわち、木ねじ13で固定されたベース部材7に対して、適宜な間隔でジョイントブラケット15が、ジョイントブラケット15のフック27と33とがそれぞれベース部材2の垂下部6の先端と上側水平部7の後端に図示のように掛け止めされる。その際、ジョイントブラケット15の弾性を利用してこれを撓めてベース部材2に掛け止め、弾性による復元力を利用してその掛け止めが外れないようにしている。
【0019】
次いでジョイントブラケット15の前側垂下部19の先端と後側垂下部21の先端にそれぞれ折り曲げ部43とフック47とを係止することにより、カバー体35がジョイントブラケット15に掛け止めされる。この際にもカバー体35の弾性を利用してこれを撓めてジョイントブラケット15に掛け止め、弾性による復元力を利用してその掛け止めが外れないようにしている。このように各部材の弾性を利用して各部材の係止部を互いに掛け止めするだけで組立てを行なえるので、組立て作業性に優れている。また、組立てた状態においては、ジョイントブラケット15の突起23と29a、bがベース部材2に当接し、カバー体35の突起45、49がジョイントブラケット15に当接するようになっているので、組立てた部材の間にがたつきが生じない。
【0020】
この組立てが行なわれた後に防水層51が適宜接着剤等を使用して屋根上に敷かれ、その端部はベース部材2の立上り部5に沿って略直角に立ち上げられ、その上端とベース部材2の上側水平部7との間にコーキング53が施される。このように防水層51の端部が先の従来例とは異なって略垂直に立上り、斜面とはならないので、雨水が取付け材1内に入り込む可能性はきわめて少なく、雨仕舞いが良い。また、ジョイントブラケット15をベース部材に取付ける際に、カバー部材上で適宜間隔に取付けると共に、隣合うカバー体35の繋ぎ目従ってベース部材2の繋ぎ目に当たる位置に配置することにより、仮にカバー部材35の繋ぎ目から雨水が入り込んでもその雨水はジョイントブラケット15により受け止められて排出され、ベース部材2の繋ぎ目を通ってコーキング53などへ流れ込むことがない。
【0021】
図5は屋根部の隅部すなわちR部に使用される防水層端部取付け材61を示す断面図であるが、基本的構造は前述の直線部に使用する防水層取付け材1と同じであるので、それと異なる部分のみ説明する。
【0022】
ベース部材62はベース本体63と、その下に取付けられる敷板67とで構成されている。ベース本体63が前述のベース部材2と異なる点は、下側水平部64が先のベース部材2の下側水平部3より短く、また立上り部65に対して敷板67の厚さ分だけ上側の位置に設けられ、その分垂下部66が長くなっている。従って上側水平部63aの高さ位置は直線部に配置されたベース部材2の上側水平部7と同じであり、直線部に配置のベース部材との繋ぎ目にジョイントブラケットを、さらにはカバー体を取り付けるのに何ら支障はない。敷板67は細長い板状をしており、長さが下側水平部64より長く、円弧状に曲げられたベース本体63に対してその前端がベース本体63の垂下部66の内面に突き当てられた状態で、複数本適宜な間隔で放射状に配置され、ロー付けによりベース本体63に固着されている。この敷板67の部分において屋根部Hに固定される。
【0023】
ジョイントブラケット15は先の直線部に使用したものと同じである。カバー体71は、前述のカバー体35をカバー水平部37の肩部37cの上端の位置で二つに分割した二つの部材、カバー本体72と後部部材73とを図示のようにロー付けして構成している。カバー体71の断面形状は前述のカバー体35の形状と略同じであるが、第2垂下部41に形成されていたフック47と突起49に対応するものは設けてない。なお、この例では図示のように、各部材を互いに掛け止めすると共に、止水ワッシャー76付きのビス75を用いて、カバー体71とジョイントブラケット15とベース部材62とを結合している。これにより三つの部材はより強固に結合され、がたつきもより確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る防水層端部取付け材の、屋根縁部の直線部に使用する実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】ベース部材の縦断面図である。
【図3】ジョイントブラケットの縦断面図である。
【図4】カバー体の縦断面図である。
【図5】屋根隅部に使用する防水層端部取り付け材の実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1:防水層端部取付け材 2:ベース部材 3:下側水平部 5:立上り部 6:垂下部 7:上側水平部 15:ジョイントブラケット 17:水平部 19:前側垂下部 21:後側垂下部 23:突起 27:フック 29a,b:突起 33:フック 35:カバー体 37:カバー水平部 39:第1垂下部 41:第2垂下部 43:折り曲げ部 45:突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物躯体屋根部に配置される防水層の端部を取付ける防水層端部取付け材において、前記防水層端部取付け材は、ベース部材とジョイントブラケットとカバー部材とからなり、前記ベース部材は、下側水平部と、これに直角に立上る立上り部と、下方へ伸びる垂下部と、上側水平部とで構成され、前記ジョイントブラケットは、その前側垂下部のフックと前記ベース部材の垂下部との掛け止め、後側垂下部のフックの前記ベース部材の上側水平部後端部への掛け止めによりベース部材に取付けられ、前記カバー体は、第1垂下部下端部の折り曲げ部の前記ジョイントブラケットの前側垂下部下端部への掛け止め、第2垂下部下端のフックの前記ジョイントブラケットの後側垂下部下端部への掛け止めにより前記ジョイントブラケットへ取付けられ、前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体の少なくとも1つに隣合う部材に向って突出する突起を備え、前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とを組立てたときに前記突起を介して前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とが互いに当接することを特徴とする、防水層端部取付け材。
【請求項2】
建物躯体屋根部に配置される防水層の端部を取付ける防水層端部取付け材において、略水平方向に延びる下側水平部と、該下側水平部の前端部から略直角方向上方へ延びる立上り部と、該立上り部の上端から前記下側水平部と同じ方向へ延びる上側水平部とを備えたベース部材と、該ベース部材の前記上側水平部の上側に位置して前記上側水平部と同じ方向に延びるジョイント水平部と、該ジョイント水平部の前端部から下方へ、前記ベース部材の前記立上り部に沿って伸びる前側垂下部と、前記ジョイント水平部の後端部から前記ベース部材の前記上側水平部の後端部を越えて下方へ垂下する後側垂下部とを備え、前記ベース部材に掛け止めされるジョイントブラケットと、前記ジョイントブラケットの前記ジョイント水平部の上側に位置して同じ方向に延びるカバー水平部と、該カバー水平部の前端部と後端部からそれぞれ前記ジョイントブラケットの前記前側垂下部と前記後側垂下部に沿って下方へ垂下する第1垂下部と第2垂下部とを備え、前記ジョイントブラケットに掛け止めされるカバー体とを備え、前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体の少なくとも1つに隣り合う部材に向って突出する突起を備え、前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とを組立てたときに前記突起を介して前記ベース部材とジョイントブラケット及び前記ジョイントブラケットと前記カバー体とが互いに当接することを特徴とする、防水層端部取付け材。
【請求項3】
請求項1又は2記載の防水層端部取付け材において、前記突起が、前記ジョイントブラケットの前記前側垂直部の内面上と前記水平部の内面上に形成され、前記ベース部材に当接するようになっていることを特徴とする、防水層端部取付け材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1に記載の防止層端部取付け材において、前記突起が、前記カバー体の前記第1及び第2垂下部の内面上に形成され、前記ジョイントブラケットに当接するようになっていることを特徴とする、防水層端部取付け材。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1に記載の防水層端部取付け材において、前記ベース部材とジョイントブラケットとカバー体とはビスにより固定されていることを特徴とする、防水層端部取付け材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−162331(P2007−162331A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−359883(P2005−359883)
【出願日】平成17年12月14日(2005.12.14)
【出願人】(000250432)理研軽金属工業株式会社 (89)