説明

除電マット用アース部材

【目的】 アースコード端部の車体側への取り付け取り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや車種の違いによっては取り付けが不能といった不具合が生じることがない、汎用性に富む除電マット用アース部材を提供すること。
【構成】 除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード14端部にボルト50頭部に嵌合するホック52を取着したことを特徴とする除電マット用アース部材。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除電マット用アース部材に関する。詳細には、アースコード端部の車体側への取り付け取り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや車種の違いによっては取り付けが不能といった不具合が生じることがない、汎用性に富む除電マット用アース部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、除電マット用アース部材において、アースコード端部の車体側への取り付けは、図10及び図11に示すように、座席シートS下側に予め設けられている取付アーム2にアースコード3端部に取着した上下2枚の挟持片4を挿入してこれを挟持することで、あるいは同じく座席シート下側に予め設けられているビス孔を利用して、この孔にアースコード端部をビス止めすることで行われていた。
【0003】ところが、上記のようにして、アースコード端部を車体側へ取り付ける場合、作業者は、身を屈めて座席シート下側に手を伸ばし、手探りの状態で座席シート下側に設けられている取付アームやビス孔にアースコード端部の挟持片を挿入したり、ビス止めしたりしなければならず、その取付作業は煩雑を極めていた。しかも目で確認しながらの作業ではないので、挟持片の挿入が不十分であったり、ビス止めが緩かったりして、アースコードが外れてしまうということもあった。更に、アースコードが外れていても、色が変わったり、音が出たりするわけでもないので、それを作業者や使用者が容易に見つけることができないという不具合もあった。
【0004】そこで、アースコード端部の車体側への取り付けが容易にしかも確実にでき、アースコードが外れても速やかに見つけることができるようにしたものとして、図12に示されたものも提案されている。この除電マット用アース部材は、アースコード3端部の取り付けが、コンソールボックス5に予め設けられているビス孔を利用して、この孔にアースコード3端部をビス止めするというものである。
【0005】ところが、コンソールボックスに予めビス孔の設けられている車種はごく一部であることから、ビス孔を利用する除電マット用アース部材はごく一部の限られた車種にしか適用できず、汎用性に乏しいという問題があった。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、アースコード端部の車体側への取り付け取り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや車種の違いによっては取り付けが不能といった不具合が生じることがない、汎用性に富む除電マット用アース部材を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端部に車室内のボルト頭部に嵌合する嵌合部材を取着したことを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0008】請求項2記載の発明は、嵌合部材が嵌合する車室内のボルトがシートベルト固定用ボルトであることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0009】請求項3記載の発明は、嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが座席シートが摺動するレール固定用ボルトであることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0010】請求項4記載の発明は、嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが後部座席シートを固定するシート固定用ボルトであることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0011】請求項5記載の発明は、嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔を有するホックであることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0012】請求項6記載の発明は、ホックに操作片が取着されていることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0013】請求項7記載の発明は、ホックが磁性体であることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0014】請求項8記載の発明は、嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングであることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0015】請求項9記載の発明は、弾性リングが磁性体であることを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とした。
【0016】
【作用】本発明の除電マット用アース部材にあっては、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端部に取着した嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌合させることでアースコード端部の車体側への取付がなされるようになっている。
【0017】また、嵌合部材が嵌合する車室内のボルトとして、シートベルト固定用ボルト、座席シートが摺動するレール固定用ボルト、後部座席シートを固定するシート固定用ボルトなどを利用した場合、これらはいずれも車室内においてアース可能な箇所に車の製造時に締め付けられたものであるので、座席シートの下側やブレーキペダルの下側などのように、取付操作に困難をもたらさず、手軽に取り付けることができ、しかも取り付けたアースコードに足を引っかけたりすることがなく、乗降時や運転操作時に邪魔にならない。
【0018】これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔を有するホックを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め込むことで、ホックはその締付力の作用でボルト頭部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付られるようになっている。特に操作片の取着されたホックをボルト頭部に嵌合した後、これを取り外す場合、操作片を持って操作できるので、その取り外しはよりスピーディーになる。
【0019】また、これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め込むことで、弾性リングはその弾性力の作用でボルト頭部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付られるようになっている。
【0020】また、ホックや弾性リングを磁性体としたとき、ホックやリングの嵌合力に磁力が加わることから、その取付はより確実なものとなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の除電マット用アース部材(以下アース部材という)を図面に示した一実施例に従って詳細に説明する。アース部材は、除電マットに吸収された静電気を車体側にアースするための部材であり、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコードと、アースコード端部を除電マットに取り付ける部分と、アースコードのもう一端部を車体側に取り付ける部分とからなる。
【0022】本発明のアース部材を取り付ける除電マットとしては、当該除電マットとの接触により人体から容易に静電気を受取ることができるよう導電性を具備したものならばその構造などは特に限定されるものではない。導電性を具備した除電マットとしては、例えば特開昭61−110632号公報に示された、少なくとも一部の糸に導電性糸を使用した導電性基布にパイルを打ち込んだものがある。また、実開昭62−26743号公報には導電性繊維が混紡された糸により織られ、かつカーボンバッキングが施されたものがある。本実施例における除電マット11は、図7に示すように、マット表面のパイル12と周縁部13のオーバーロック糸とにカーボン、鉄などの導電材料や導電性繊維を含ませて、パイル12と周縁部13とを電気的に接続させ、除電マット11表面を1つの導電体としたものであり、当該除電マット11のどこにでもアース部材を取り付けることができる構造となっている。このマットの周縁部に除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード14が取り付けられている。
【0023】アースコード端部の除電マットへの取り付けは、簡単に取付、取り外しができ、しかも取付後は容易に外れないように構成されたものであるならば何でもよい。このような作用効果を有するアースコード端部の除電マットへの取付手段としては、例えば図7に示すように、挟圧板21とアースコード14を接続する接続部22と挟圧板21側面部を外方に押し開く操作片23とを備えているものを挙げることができる。挟圧板21は、断面コ字状の金属製板バネよりなり、その両側面部21a、21aを開いて前記除電マット11周縁部に挟み付けたとき、その復元力で除電マット11周縁部を挟圧するようになっている。挟圧板21の大きさ、形状としては特に限定されないが、同挟圧板21を除電マット11周縁部に挟み付けたとき除電マット11の外観を損なわないよう、また除電マット11周縁部からはみ出ないよう、除電マット11の外観、除電マット11周縁部の幅を考慮して適宜決定するとよい。本実施例では縦40mm、横25mmの鋼を断面コ字状に成形して両側面部21a、21aが縦15mm、横25mmの四角状をなし、背面部21bが同じく縦10mm、横25mmの四角状をなすものを用いた。この挟圧板背面部21bにアースコード14を接続する接続部22が設けられている。接続部22はアースコード14の一端を接続する部分をいい、その構造、形状、大きさなどは任意であり、また挟圧板背面部21bの何処の位置に設けられていてもよいが、アースコード14の一端を簡単に接続でき、しかも挟圧板21を除電マット11周縁部に挟み付けたとき邪魔に成らない大きさ、形状であり、アースコード14を同アースコード14他端が接続される車体側へ容易に引き出せる位置に設けられているのが望ましい。本実施例では挟圧板背面部21bのほぼ中央に孔(図示しない)が設けられ、この孔(図示しない)とアースコード14端部のリング状端子の孔とにボルトを貫通させて締め付けることでアースコード14の接続がなされるようにした。
【0024】操作片23は、前記挟圧板側面部21a、21aを外方に押し開くものであり、前記挟圧板21の外側面部に回動可能にかしめ付けられている。操作片23は金属製、プラスチック製あるいは木製のいずれでも良く、またその形状、大きさも任意であるが、指先で掴んで断面コ字状の挟圧板21をその弾性力に抗して両側面部21a、21aを外方に押し開くことから、摘み易い大きさ、形状であり、しかも一定の剛性を備えているのがよい。本実施例では操作片23として縦10mm、横30mmの四角状の金属板を用い、これを挟圧板外側面部21a、21aに各々かしめ付けた。尚、操作片23を挟圧板外側面部21a、21aにビス24でかしめ付けるとき、同操作片23が回動できるように操作片23と挟圧板側面部21aとを貫通するビス24と操作片23との間には僅かなクリアランスを設けた。
【0025】アースコード端部の除電マットへの取付手段としては、図8及び図9に示すものも用いることができる。この取付手段は、除電マット11の周縁部近傍に取り付けた嵌合突起32と、アースコード14端部に取着した前記嵌合突起32に嵌合するホック33と、前記アースコード14端部と共にホック33に取り付けられた操作片35とからなるものである。
【0026】嵌合突起32は、除電マット11の周縁部近傍に設けた孔38に裏面側より嵌挿された台座37上にかしめ付けられた金属製の突起である。尚、嵌合突起32の取付位置は、除電マット11の周縁部近傍であれば何処でもよいのであるが、好ましくはアースコード14を除電マット11へ取り付けたとき、これが邪魔にならないように、除電マット11のコーナー部分に取り付けるのがよい。
【0027】ホック33は、前記嵌合突起32に嵌合する金属製の穴環34を有しており、この穴環34をホック34頭部にかしめ付けるときに操作片35とアースコード14先端部の接続環40とが一緒に取着されている。そして、このホック34を除電マット11に取り付けた嵌合突起32に嵌合することでアースコード14の除電マット11への取り付けがなされるようになっている。こうして除電マットへ取り付けられたアースコードのもう一端部が車体側に取り付けられるのである。
【0028】アースコード端部の車体側への取付をなす部分が、本発明のアース部材における最大の特徴をなす部分である。その特徴は、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端部に嵌合部材を取着し、この嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌合させることである。
【0029】一般に車室内は、高級感を持たせる、手足を引っかけて怪我をするなどの理由から、そのほぼ全体がカーペットや壁材で覆われてしまい、車室内におけるアース可能な箇所(金属の露出する部分)は、ごく限られた箇所のみとなっている。例えば座席シート下側の摺動レール、運転席前方のペダルやそれを固定する部材などは、金属の露出する部分であり、アース可能な箇所ではある。しかしながら、座席シート下側の摺動レールにあっては、従来例の箇所でも述べたように、手探りの状態で行わなければならないことから、取付操作に手間を要し、しかもその取付状態の確認も容易ではない。運転席前方のペダルやそれを固定する部材にあっては、取付操作には手間は要しないものの、一旦取り付けた後は、そのアースコードが運転操作の邪魔になるといった問題がある。
【0030】このように車室内において金属の露出するアース可能な箇所には不適な箇所もあるが、図1に示すシートベルト49を固定する固定用ボルト50、図4に示すフロントの座席シート51が摺動するレール55を固定するレール固定用ボルト50、図5に示す後部座席シート56を固定するシート固定用ボルトなどの車室内のボルト50は、フロントの座席シート51や後部座席シート56の隅に位置し、車室内に露出しており、アースコード端部の取付操作に支障を来すことが無く、運転操作時や昇降時に足を引っかける恐れも少ない。この意味で車室内においてアースコード端部を取り付ける箇所として最適ということができる。
【0031】これらの車室内のボルトにアースコード端部に取着した嵌合部材を嵌合させてアースコード端部の車体側への取付を行うのである。車室内のボルトは車の安全基準から緩めたり、外したりすることができないことから、工場で締め付けられたままの状態で、これに固定する必要がある。このため、本発明では、車室内のボルトを利用するに際し、これに嵌合させるという手段をとった。
【0032】その嵌合部材としては、車室内のボルトに簡単に取付、取り外しができ、しかも取付後は容易に外れないように構成されたものであるならば何でもよい。図1〜図3に示したものは、例えばボルト50頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔53を有するホック52を嵌合部材として採用した態様である。図面に示すホック52は、上板部52aとこの上板部52aから放射状に伸びる6本の足部52bとからなる鋼製の弾性部材であり、各足部52bはボルト50頭部の形状に対応して内側(ボルト50頭部の側壁側)に折曲げられている。各足部52bの折曲幅はボルト50頭部よりも内側に折曲られ、当該ホック52の内側にはボルト50頭部に嵌合する嵌合孔53が形成されている。また、このホック52の足部52bの一つにはアースコード14が取着されている。
【0033】そして、このホック52をボルト50頭部に嵌め込むことにより、ボルト50頭部が嵌合孔53内に入り、ホック52は足部52bの締付力の作用でボルト50頭部に確実に固定され、アースコード14の車体側への取付がなされるのである。図面に示したホック52は、足部52bが6本であるが、これはボルト50頭部が六角状となっていることに対応させたものであり、その本数は自由に増減させることができる。
【0034】また、このホックには操作片を取着することもできる。ホック52をボルト50頭部に嵌め込むことで、ホック52はその締付力でボルト50頭部に確実に固定されるのであるが、固定状態が完全であればあるほどその取り外しは困難となる。このため、その取り外しの際にホックに操作片を取着しておけば、その操作片を持って操作することができ、その取り外し操作はよりスピーディーになる。又、ホックを磁性体とすることもできる。この場合、ホックの嵌合力に磁力が加わることから、その取付はより確実なものとなる。更に、ホック52の別の態様としては、内側に嵌合孔53が形成されたキャップ状のものであってもよい。この場合、図面に示すもののように、複数の足部でボルト頭部を掴むのではなく、ホック全体でボルト頭部を掴むことになるので、ホックの外れ等の不具合が生じ難くなる。尚、図3に示すように、ホック52をボルト50頭部に嵌合させて固定した後は、ホック52上方をカバー48で覆い、ホック52に人やものなどが触れて外れてしまうのを防止することもできる。
【0035】ボルト頭部に嵌合する嵌合部材としては、ボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングを用いることもできる。弾性リングとは鋼などの弾性を有する板状の導電性部材を用い、これをボルト頭部の形状、(正確にはボルト頭部の形状よりも僅かに小さい形状)、図面では六角形状に折り曲げたものであり、この弾性リング62の中央部にはアースコード14端部が取着されている。そして、この弾性リング62の両端部を開いて、上方又は側方からボルト50頭部に嵌め込んだときに、弾性リング62はその弾性力の作用でボルト50頭部を側方から抱持し、ボルト頭部に確実に固定され、アースコード14が車体側に取り付けられるようになっている。尚、この弾性リングを磁性体とすることもできる。この場合、リングの嵌合力に磁力が加わることから、その取付はより確実なものとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明の除電マット用アース部材にあっては、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端部に取着した嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌合させることでアースコード端部の車体側への取付がなされるようになっている。このため、アースコード端部の車体側への取り付け取り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや車種の違いによっては取り付けが不能といった不具合が生じることがなく汎用性に富む。
【0037】また、嵌合部材が嵌合する車室内のボルトとして、シートベルト固定用ボルト、座席シートが摺動するレール固定用ボルト、後部座席シートを固定するシート固定用ボルトなどを利用した場合、これらはいずれも車室内においてアース可能な箇所に車の製造時に締め付けられたものであるので、座席シートの下側やブレーキペダルの下側などのように、取付操作に困難をもたらさず、手軽に取り付けることができ、しかも取り付けたアースコードに足を引っかけたりすることがなく、乗降時や運転操作時に邪魔にならない。
【0038】これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔を有するホックを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め込むことで、ホックはその締付力の作用でボルト頭部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付られる。特に操作片の取着されたホックをボルト頭部に嵌合した後、これを取り外す場合、操作片を持って操作できるので、その取り外しはよりスピーディーになる。
【0039】また、これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め込むことで、弾性リングはその弾性力の作用でボルト頭部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付られる。
【0040】また、ホックや弾性リングを磁性体としたとき、ホックやリングの嵌合力に磁力が加わることから、その取付はより確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り付けた状態を示す斜視図。
【図2】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り付けようとしている状態を示す拡大斜視図。
【図3】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り付けた状態を示す拡大斜視図。
【図4】レール固定用ボルトにアース部材を取り付けた状態を示す斜視図。
【図5】シート固定用ボルトにアース部材を取り付けた状態を示す斜視図。
【図6】アース部材の別の態様を示す斜視図。
【図7】アース部材の除電マットへの取付部分を示す斜視図。
【図8】アース部材の除電マットへの取付部分の別の態様を示す拡大断面図。
【図9】同じく平面図。
【図10】従来のアース部材を座席シートに取り付けた状態を示す拡大斜視図。
【図11】図10の座席シートへの取付部分の拡大斜視図。
【図12】従来のアース部材をコンソールボックスに取り付けた状態を示す拡大斜視図。
【符号の説明】
11・・・除電マット
14・・・アースコード
50・・・車室内のボルト
52・・・ホック
62・・・弾性リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】 除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端部に車室内のボルト頭部に嵌合する嵌合部材を取着したことを特徴とする除電マット用アース部材。
【請求項2】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトがシートベルト固定用ボルトであることを特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
【請求項3】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが座席シートが摺動するレール固定用ボルトであることを特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
【請求項4】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが後部座席シートを固定するシート固定用ボルトであることを特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
【請求項5】 嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔を有するホックであることを特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
【請求項6】 ホックに操作片が取着されていることを特徴とする請求項5記載の除電マット用アース部材。
【請求項7】 ホックが磁性体であることを特徴とする請求項5記載の除電マット用アース部材。
【請求項8】 嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングであることを特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
【請求項9】 弾性リングが磁性体であることを特徴とする請求項8記載の除電マット用アース部材。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図8】
image rotate


【図9】
image rotate


【図10】
image rotate


【図11】
image rotate


【図12】
image rotate


【公開番号】特開平7−277056
【公開日】平成7年(1995)10月24日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−87366
【出願日】平成6年(1994)4月2日
【出願人】(592083993)有限会社八千代商事 (34)
【出願人】(592084004)有限会社祥永物産 (34)
【出願人】(000149664)株式会社大和 (35)