説明

階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正方法及び修正装置

【課題】階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正方法を開示する。
【解決手段】当該方法は、階層化マッピングを行おうとする階層数を取得し、通信コンテンツの送信モードを確認し、取得した階層数及び確認した送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値の修正を行う。本発明に係る方法によれば、R8及びR9における、レートマッチングに用いられる重み値をR10におけるマッピング方式に適用可能であることを確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロング・ターム・エボリューションアドバンストシステム(Long term evolution advanced system:LTE−A)に関し、特に、階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正方法及び修正装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE R8プロトコルにおいて、以下のダウンリンクの7種類の送信モードが規定されている。
送信モード1:単一アンテナポート0に基づく単一アンテナモード
送信モード2:マルチアンテナ送信ダイバーシチに基づく送信モード
送信モード3:大遅延開ループプリコーディング
送信モード4:閉ループ空間多重化
送信モード5:マルチユーザ多重化
送信モード6:閉ループrank=1のプリコーディング
送信モード7:アンテナポート5に基づくビームフォーミング
【0003】
LTE R9プロトコルにおいて、R8により規定された7種類の送信モードの他に、アンテナポート7、アンテナポート8を利用して複流ビームフォーミング(Beamforming)を行う送信モード8が追加された。しかしながら、階層化マッピングに関し、多重化については、1つのストリームを最大で2階層にマッピングすることをサポートし、ダイバーシチについては、1つのストリームを最大で4階層にマッピングすることをサポートする。
【0004】
R8レートマッチングプロセスにおいて、下記のように規定されている。
【0005】
【数1】

【0006】
ここで、Nsoftは合計のソフトチャネルビットである。KMINOは、送信モード3又は送信モード4にある場合に2であり、他の場合に1である。MDL_HARQは、ダウンリンクHARQ最大再送回数である。Mlimitは定数である。
【0007】
そして、算出されたNIRを利用して、循環バッファ(Buffer)の容量を計算することができる。出力データ長を計算する場合、E=N・Q・[G’/C]である。
【0008】
ここで、Eは出力データの長さである。Nは階層化パラメータである。Qは変調方式に対応する。G’は利用可能な伝送ブロックのシンボル数である。Cは、1つの伝送ブロックのコードブロック数であり、伝送ブロックが送信のために1階層にマッピングされる場合にNは1であり、伝送ブロックが2階層又は4階層にマッピングされる場合にNは2である。
【0009】
R9レートマッチングプロセスにおいて、下記のように規定されている。
【0010】
MINOは、送信モード3、送信モード4、送信モード8にある場合に2であり、他の場合に1である。他のパラメータの数値範囲は、R8における対応する状態と同じである。
【0011】
R8及びR9では、階層化マッピングに関し、多重化については、1つのストリームを最大で2階層にマッピングすることをサポートし、ダイバーシチについては、1つのストリームを最大で4階層にマッピングすることをサポートする。そのため、KMINO及びNの規定値は、上記階層化スキームに対応する。しかしながら、R10において、多重化については、1つのストリームを最大で4階層にマッピングすることをサポートすることが要求される。そのため、元のR8及びR9において、レートマッチングに用いられる重み値KMINOと重み値NはもはやR10におけるマッピング方式に適用できない。そのため、レートマッチング重み値を修正する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
これを鑑みて、本発明の主な目的は、R8及びR9においてレートマッチングに用いられる重み値をR10におけるマッピング方式に適用可能であることを確保するための、階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正方法及び修正装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を実現するために、本発明の技術的な解決は、下記のように実現される。
階層化マッピングに必要な階層数を取得し、通信コンテンツの送信モードを確認し、取得した前記階層数及び確認した前記送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値を修正する。
【0014】
前記送信モードは、多階層多重化送信とダイバーシチ送信とを含む。
【0015】
前記修正プロセスは、前記重み値をKMIMOとすると、
送信モード3、送信モード4、送信モード5、送信モード8、送信モード9及び他の多階層多重化送信モードに対して、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にKMIMOを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にKMIMOを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にKMIMOを4に修正することと、
他の送信モードにおいて、KMIMOを1に修正することと
を含む。
【0016】
前記修正プロセスは、多階層多重化送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが1階層にマッピングされる場合にNを1に修正し、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正すること、
又は、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないときに、1つや2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充すること、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3又は4で割り切れないときに、元のシンボルストリームに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合に、Nを3に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、前記シンボルストリームに対して0シンボルの補充又は他のパディングシンボルの補充又はパンク処理を行うこと
を含む。
【0017】
前記修正プロセスは、ダイバーシチ送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを8に修正すること、
又は、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の2つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、Lmod8個の0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後のLmod8個の変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、マッピングを行う場合、4つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリーム末の4つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと
を含み、
前記Lは、前記シンボルストリームの長さである。
【0018】
階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正装置は、
重み値修正ユニットと、重み値修正ユニットに接続する送信モード確認ユニットと、重み値修正ユニットに接続する階層数取得ユニットとを含み、
前記送信モード確認ユニットは、通信コンテンツの送信モードを確認し、前記送信モードを前記重み値修正ユニットに通知するように構成され、
前記階層数取得ユニットは、階層化マッピングに必要な階層数を取得し、前記階層数を前記重み値修正ユニットに通知するように構成され、
前記重み値修正ユニットは、取得した前記階層数及び確認した前記送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値を修正するように構成されている。
【0019】
前記送信モードは、多階層多重化送信とダイバーシチ送信とを含み、
前記重み値修正ユニットは、前記多階層多重化送信及び前記ダイバーシチ送信のそれぞれに対して、前記重み値を修正するように構成されている。
【0020】
前記重み値修正ユニットは、前記重み値をKMINOとすると、
送信モード3、送信モード4、送信モード5、送信モード8、送信モード9及び他の多階層多重化送信モードに対して、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にKMINOを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にKMINOを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にKMINOを4に修正し、
他の送信モードにおいて、KMINOを1に修正するように構成されている。
【0021】
前記重み値修正ユニットは、多階層多重化送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが1階層にマッピングされる場合に、Nを1に修正し、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、
又は、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合に、Nを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないときに、1つや2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3又は4で割り切れないときに、元のシンボルストリームに対してパンク処理を行い、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、前記シンボルストリームに対して0シンボルの補充又は他のパディングシンボルの補充又はパンク処理を行うように構成されている。
【0022】
前記重み値修正ユニットは、ダイバーシチ送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが2階層にマッピングされる場合に、Nを2に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合に、Nを4に修正し、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合に、Nを8に修正し、
又は、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の2つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行い、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、Lmod8個の0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行う後、コーディングされたシンボルストリーム末のLmod8個の変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行い、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合に、Nを4に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、マッピングを行う場合に、4つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の4つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対して、パンク処理を行うように構成され、
前記Lは、前記シンボルストリームの長さである。
【0023】
上記から理解されるように、本発明の方法及び装置によれば、R8及びR9における、レートマッチングに用いられる重み値をR10におけるマッピング方式に適用可能であることを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る一実施形態における階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正のフローチャートである。
【図2】本発明に係る一実施形態における階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1を参照すると、図1は本発明に係る実施形態における階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正のフローチャートを示している。当該フローは、下記のようなステップを含む。
【0026】
ステップ110:階層化マッピングを行おうとする階層数を取得し、通信コンテンツの送信モードを確認する。
【0027】
具体的には、前記階層数及び前記送信モードを、設定完了のリソース構成情報から取得することができる。
【0028】
ステップ120:取得した階層数及び確認した送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値を修正する。
【0029】
具体的には、修正に必要な重み値は、一般的に、KMINO及びNを含む。KMINOを修正する場合に、R10において、1つのストリームの3階層へのマッピング、及び1つのストリームの4階層へのマッピングが追加される。そのため、レートマッチング調整は、主にこの2種類の新規追加のマッピング方式に対して行う。なお、アンテナ数が8に増加されるため、8アンテナの送信ダイバーシチによるレートマッチング調整を考慮することができる。
【0030】
上記マッピング方式が追加されたため、循環バッファ(Buffer)の長さの計算に、新たなKMINOの値を追加することができる。元のマッピングは、最大で2階層へのマッピングのみに対応するため、KMINOは1又は2である。R10に関し、送信モード3、送信モード4、送信モード5、送信モード8、送信モード9及び他の多階層多重化送信モードに対して、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にKMINOを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にKMINOを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にKMINOを4に修正する。他の送信モードにおいてKMINOを1に修正する。
【0031】
を修正する際に、1つのストリームが1階層にマッピングされる場合にNを1に修正し、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、1つのストリームが4階層又は8階層にマッピングされる場合にNを4に修正する。
【0032】
元のNの値に対する修正幅がより小さいことが確保されなければならないとしたとき、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを2に修正してよい。この場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないとき、1つや2つの0シンボル又は他のパディングシンボルがこれに対応してシンボルストリームの後に補充される必要がある。それと同様に、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないとき、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルがこれに対応してシンボルストリームの後に補充される必要がある。しかしながら、4階層にマッピングされる送信ダイバーシチの場合では、ダイバーシチプリコーディングシンボルストリームの最後の2つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行う必要がある。しかし、多重化プリコーディング方式では、パンク処理を行う必要がない。また、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを2に修正してよい。この場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないとき、0シンボル又は他のパディングシンボルがこれに対応してシンボルストリームの後に補充される必要がある。それと同様に、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないとき、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルがこれに対応してシンボルストリームの後に補充される必要がある。また、ダイバーシチ及びプリコーディングの場合では、いずれも、前記シンボルストリームの最後の2つのシンボルに対してパンク処理を行わない。また、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを2に修正してもよい。この場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が3又は4で割り切れないとき、元のシンボルストリームに対してパンク処理を行う必要がある。このパンク処理には、例えば、事前に定義されたパンクパターンに従うパンク処理や、最後の2つのシンボルを削除する方式を用いたパンク処理がある。それ以外、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを3に修正する。この場合、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、元のシンボルストリームに対して、上記動作と同様原理の、0シンボルの補充や他のパディングシンボルの補充やパンク処理プロセスを行う。
【0033】
8アンテナ送信ダイバーシチを利用する場合にNを8、4又は2に修正する。Nを2に修正する場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないとき、階層化マッピングを行う前に、Lmod8個の0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加する。ダイバーシチプリコーディングを完了した後、前記シンボルストリームの最後のLmod8個の変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対して、パンク処理が行われ、又は、行われない。ここで、Lは、シンボルストリームの長さである。Nが4である場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないとき、階層化マッピングを行う前に、4つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加する。従って、ダイバーシチプリコーディングを完了した後、前記シンボルの最後の4つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対して、パンク処理が行われ、又は、行われない。
【0034】
図2を参照すると、図2は本発明に係る実施形態における階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正装置の模式図である。当該装置は、重み値修正ユニットと、重み値修正ユニットに接続する送信モード確認ユニットと、重み値修正ユニットに接続する階層数取得ユニットとを含む。具体的な応用としては、送信モード確認ユニットは、通信コンテンツの送信モードを確認し、その送信モードを重み値修正ユニットに通知するように構成されている。階層数取得ユニットは、階層化マッピングを行おうとする階層数を取得し、その階層数を重み値修正ユニットに通知するように構成されている。重み値修正ユニットは、取得した階層数及び確認した送信モードに応じて、前記具体的な修正方式を利用して、R10における、レートマッチングに用いられる重み値を修正するように構成されている。前記重み値は、一般的に、KMIMO及びNを含む。もちろん、実際の適用において、実際の適用状態に応じて、その中の1つの重み値を修正してもよい。
【0035】
上記から理解されるように、本発明の方法又は装置によれば、本発明に係る階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正技術は、いずれも、R8及びR9における、レートマッチングに用いられる重み値をR10におけるマッピング方式に適用可能であることを確保できる。
【0036】
以上の説明は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者にとっては、本発明に基づく種々の変更と変形が可能である。本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく実施されたあらゆる修正、同等の置換及び改良等は、すべて本発明の保護範囲に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層化マッピングに必要な階層数を取得し、
通信コンテンツの送信モードを確認し、
取得した前記階層数及び確認した前記送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値の修正を行う
階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正方法。
【請求項2】
前記送信モードは、多階層多重化送信とダイバーシチ送信とを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記修正を行うプロセスは、前記重み値をKMIMOとすると、
送信モード3、送信モード4、送信モード5、送信モード8、送信モード9及び他の多階層多重化送信モードに対して、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にKMIMOを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にKMIMOを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にKMIMOを4に修正することと、
他の送信モードにおいて、KMIMOを1に修正することと
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記修正を行うプロセスは、多階層多重化送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが1階層にマッピングされる場合にNを1に修正し、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正すること、
又は、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないときに、1つや2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充すること、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3又は4で割り切れないときに、元のシンボルストリームに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、前記シンボルストリームに対して0シンボルの補充又は他のパディングシンボルの補充又はパンク処理を行うこと
を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記修正を行うプロセスは、ダイバーシチ送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを8に修正すること、
又は、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の2つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、Lmod8個の0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後のLmod8個の変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、マッピングを行う場合、4つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の4つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うこと
を含み、
前記Lは、前記シンボルストリームの長さである
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
重み値修正ユニットと、重み値修正ユニットに接続する送信モード確認ユニットと、重み値修正ユニットに接続する階層数取得ユニットとを含み、
前記送信モード確認ユニットは、通信コンテンツの送信モードを確認し、前記送信モードを前記重み値修正ユニットに通知するように構成され、
前記階層数取得ユニットは、階層化マッピングに必要な階層数を取得し、前記階層数を前記重み値修正ユニットに通知するように構成され、
前記重み値修正ユニットは、取得した前記階層数及び確認した前記送信モードに応じて、R10における、レートマッチングに用いられる重み値を修正するように構成されている
階層化マッピングに基づくレートマッチング重み値の修正装置。
【請求項7】
前記送信モードは、多階層多重化送信とダイバーシチ送信とを含み、
前記重み値修正ユニットは、前記多階層多重化送信及び前記ダイバーシチ送信のそれぞれに対して、前記重み値を修正するように構成されている
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記重み値修正ユニットは、前記重み値をKMIMOとすると、
送信モード3、送信モード4、送信モード5、送信モード8、送信モード9及び他の多階層多重化送信モードに対して、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にKMIMOを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にKMIMOを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にKMIMOを4に修正し、
他の送信モードにおいて、KMIMOを1に修正するように構成されている
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記重み値修正ユニットは、多階層多重化送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが1階層にマッピングされる場合にNを1に修正し、1つのストリームが2階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを4に修正し
又は、1つのストリームが3階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3で割り切れないときに、1つや2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、4階層にマッピングされる場合に、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをこれに対応してシンボルストリームの後に補充し、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が3又は4で割り切れないときに、元のシンボルストリームに対して、パンク処理を行い、
又は、1つのストリームが3階層又は4階層にマッピングされる場合にNを3に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、前記シンボルストリームに対して、0シンボルの補充又は他のパディングシンボルの補充又はパンク処理を行うように構成されている
請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記重み値修正ユニットは、ダイバーシチ送信モードにおいて、前記重み値をNとすると、
1つのストリームが2階層にマッピングされる場合に、Nを2に修正し、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合に、Nを4に修正し、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合に、Nを8に修正し、
又は、1つのストリームが4階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が4で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、2つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の2つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行い、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを2に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、階層化マッピングを行う前に、Lmod8個の0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行う後、コーディングされたシンボルストリームの最後のLmod8個の変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行い、
又は、1つのストリームが8階層にマッピングされる場合にNを4に修正し、シンボルストリームにおけるシンボル数が8で割り切れないときに、マッピングを行う場合に、4つの0シンボル又は他のパディングシンボルをシンボルストリームの後に追加し、ダイバーシチプリコーディングを行った後、コーディングされたシンボルストリームの最後の4つの変調シンボルタイムスロットにおけるシンボルに対してパンク処理を行うように構成され、
前記Lは、前記シンボルストリームの長さである
請求項7に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−519323(P2013−519323A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552242(P2012−552242)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際出願番号】PCT/CN2011/070219
【国際公開番号】WO2011/097969
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(511207729)ゼットティーイー コーポレイション (78)
【Fターム(参考)】