説明

階段幅木及びこれを用いた階段構造

【課題】現場での加工調整をなくして施工を容易にしながらも、見栄えを良好にすることができる階段幅木を提供する。
【解決手段】この階段幅木10は、段板用の横幅木部材20・・と蹴込板用の縦幅木部材40・・の2部材から構成されている。横幅木部材20は、段板2の側端部上面に沿って配設される本体部21と、段板2における蹴込板3の前面よりも前方へ突出した段鼻4の側端部を囲むようにして配設される先端部22とを一体に備えている。縦幅木部材40は、上側の横幅木部材20の先端部22における段鼻4の下側に位置する下片25と下側の横幅木部材20の本体部21における後端部分との間に跨るようにして、蹴込板3の側端部前面に沿って配設される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、段板及び蹴込板を備えた階段の壁際に設けられて、階段と側壁との間の入隅部分を覆い隠す階段幅木及びこれを用いた階段構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の階段幅木として、図5及び図6に示すように、略L字状の幅木部材60・・を階段1の壁際に沿って連続させるようにした構造のものが知られている。幅木部材60は、階段1の段板2の側端部上面に沿って配設される横片部61と、蹴込板3の側端部前面に沿って配設される縦片部62とを一体に備えている。横片部61の後端部分及び縦片部62の下端部分は、斜めにカットされていて、横片部61と縦片部62との連結部分には、段板2の段鼻4を嵌め込むための切欠溝63が形成されている。そして、階段幅木は、上側の幅木部材60における縦片部62の下端部分と下側の幅木部材60における横片部61の後端部分とが留め継ぎ接合された状態で、階段1と側壁5との間の入隅部分を覆い隠すように施工されている。
【0003】
階段1は、段板2や蹴込板3の寸法誤差、組立誤差等によって、施工精度にバラツキが生じていることが多い。そのため、階段幅木の現場施工にあたっては、階段1の施工状態に応じて、各幅木部材60における横片部61や縦片部62の階段当接面(図5の点線で示す部分)を削り調整したり、斜めにカットされた接合面(図5の一点鎖線で示す部分)をカット調整して、各幅木部材60を階段1にそれぞれ隙間無く当接させるとともに、幅木部材60、60同士の接合部分64においても隙間が生じないようにして見栄えを良好にしている。ところが、このような各幅木部材60の削り調整やカット調整等の現場での加工調整は、非常に煩雑で手間がかかるとともに、熟練を要するといった不具合があった。
【0004】
そこで、近年においては、図7に示すように、段板用の横幅木部材71・・と蹴込板用の縦幅木部材72・・の2部材を使用して、これら横幅木部材71・・及び縦幅木部材72・・を階段1の壁際に沿って交互に連続させるようにした階段幅木が提案されている(例えば特許文献1参照)。横幅木部材71は、段板2の側端部上面に沿って配設され、縦幅木部材72は、上側の横幅木部材71における前端部下面と下側の横幅木部材71における後端部上面との間に跨るようにして、蹴込板3の側端部前面に沿って配設されるようになっている。また、縦幅木部材72の上端部には、段板2の段鼻4を嵌め込むための切欠段部73が形成されている。
【0005】
このように階段幅木を2部材構成とすることで、横幅木部材71を段板2に対して、縦幅木部材72を蹴込板3に対してそれぞれ別々に配設することができ、階段1の施工精度が悪くなっていても(例えば、段板2と蹴込板3とがきっちりと直交していなくても)、横幅木部材71と段板2との間、縦幅木部材72と蹴込板3との間において隙間を生じ難くすることができる。また、階段1の施工精度が悪くなっていると、横幅木部材71と縦幅木部材72との接合部分74、75には、隙間が生じることになるが、2部材構成とすることで、特許文献1にも開示されているように、例えば横幅木部材71の厚みを縦幅木部材72よりも厚くしたり、横幅木部材71の前端部を縦幅木部材72よりも前方に突出させるといった隙間を目立たなくするための対策を講じることができる。これにより、煩雑で熟練を要する現場での加工調整を省きながらも、見栄えをある程度良好に維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−36168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図7に示すような構造の階段幅木においては、横幅木部材71の前端部下面と縦幅木部材72の上端面との接合部分74が、段板2の段鼻4から前方に張り出すように位置しており、また、横幅木部材71の後端部上面と縦幅木部材72の下端面との接合部分75が、段板2の段鼻4よりも前方に張り出すように位置している。すなわち、これら接合部分74、75が、階段1を上り下りする使用者から見え易い位置に配されている。このため、上記のような対策を講じるようにしても、接合部分74、75に生じた隙間を目立たなくするには限界があり、見栄えを良好にする上で更なる改良の余地があった。
【0008】
また、階段1の上り下りに際して、段板2や蹴込板3が振動すると、これら段板2や蹴込板3と階段幅木とが擦れ合って音鳴りが発生することがあるが、このような音鳴りを防止するための対策については、何ら考慮されていなかった。
【0009】
そこで、本発明は、上記の不具合を解消して、現場での加工調整をなくして施工を容易にしながらも、見栄えを良好にすることができ、また階段の上り下りに際しての音鳴りを防止することができる階段幅木及びこれを用いた階段構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の階段幅木10は、段板2・・及び蹴込板3・・を備えた階段1の壁際に設けられるものであって、段板用の横幅木部材20・・と蹴込板用の縦幅木部材40・・の2部材から構成され、前記横幅木部材20は、前記段板2の側端部上面に沿って配設される本体部21と、前記段板2における前記蹴込板3の前面よりも前方へ突出した段鼻4の側端部を囲むようにして配設される先端部22とを一体に備え、前記縦幅木部材40は、上側の横幅木部材20の先端部22における前記段鼻4の下側に位置する下片25と下側の横幅木部材20の本体部21における後端部分との間に跨るようにして、前記蹴込板3の側端部前面に沿って配設されることを特徴としている。
【0011】
また、前記横幅木部材20における段板対向面26に、前記段板2に当接してその段板2との間に生じる隙間を閉塞する弾性変形可能な隙間閉塞部材30が設けられている。
【0012】
さらに、前記隙間閉塞部材30は、ヒレ状の外側弾性片31と、この外側弾性片31を壁側とは反対側から覆い隠すためのヒレ状の内側弾性片32とを備え、前記内側弾性片32の張出量が前記外側弾性片31の張出量よりも小とされている。
【0013】
さらにまた、前記縦幅木部材40は、前記段鼻4の下方において、その段鼻4の前端面よりも後方に位置するように、前後方向の幅寸法L1が前記段鼻4の突出量L2よりも小とされている。具体的には、前記縦幅木部材40は、任意の高さ位置で切断可能な角棒状に形成されている。
【0014】
また、本発明の階段構造は、上記の階段幅木10を、段板2・・及び蹴込板3・・を備えた階段1の壁際に沿って設けるようにしたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
この発明の階段幅木においては、段板用の横幅木部材と蹴込板用の縦幅木部材の2部材から構成されているので、横幅木部材を段板に対して、縦幅木部材を蹴込板に対してそれぞれ別々に配設することができ、階段の施工精度が悪くなっていても、横幅木部材と段板との間、縦幅木部材と蹴込板との間において隙間を生じ難くすることができる。しかも、縦幅木部材は、上側の横幅木部材の先端部における段鼻の下側に位置する下片と下側の横幅木部材の本体部における後端部分との間に跨るようにして配設されているため、横幅木部材と縦幅木部材との接合部分が、段板の段鼻に対して前方に張り出すことなく、階段を上り下りする使用者からは見え難い段鼻の下方に位置することとなり、接合部分に生じている隙間を極力目立たなくすることができる。これにより、削り調整やカット調整といった煩雑で熟練を要する現場での加工調整をなくして施工を容易にしながらも、見栄えを良好に保つことができる。
【0016】
また、横幅木部材に設けた弾性変形可能な隙間閉塞部材を段板に当接させるようにして、横幅木部材を配設することで、階段を上り下りする使用者から見え易い段板と横幅木部材との間の隙間を確実に生じさせないようにして、見栄えをより一層良好にすることができる。しかも、隙間閉塞部材がクッションとして介在するため、段板と横幅木部材の擦れ合いによる音鳴りを防止することができる。
【0017】
さらに、張出量の異なる外側及び内側弾性片を備えた隙間閉塞部材を段板に当接させることで、段板にしっかりと密着して大きく変形した外側弾性片を、段板に軽く接触してほとんど変形していない内側弾性片によって覆い隠すことができる。これにより、弾性変形可能な隙間閉塞部材によって段板と横幅木部材との間の隙間を塞いでいるにもかかわらず、隙間閉塞部材の露出部分の形状を良好に維持して、見栄えをより一層良好にすることができる。
【0018】
また、縦幅木部材を、例えば角棒状に形成して、段板の段鼻前端面よりも後方に位置させることで、横幅木部材と縦幅木部材との接合部分すなわち隙間発生部分が大幅に削減され、接合部分に生じる隙間をより一層目立たなくすることができ、しかも接合部分の留め継ぎ加工も不要とすることができる。さらに、角棒状の縦幅木部材を上下の横幅木部材の間隔に合わせて現場で切断するだけの簡単な加工調整を行うことで、接合部分の隙間を無くすこともできる。
【0019】
この発明の階段構造においては、上記の階段幅木を用いることで、幅木部分を見栄え良く簡単に施工することができ、また階段部分と幅木部分との擦れ合いによる音鳴りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】この発明の実施形態に係る階段幅木を用いた階段構造を示す斜視図である。
【図2】同じくその縦断面図である。
【図3】階段幅木を分解した状態を示す縦断面図である。
【図4】段板への隙間閉塞部材の当接状態を示す縦断面図である。
【図5】従来の階段幅木を用いた階段構造を示す分解斜視図である。
【図6】同じくその縦断面図である。
【図7】2部材構成の階段幅木を用いた階段構造を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1乃至図3は、この発明の階段幅木10を用いた階段構造を示している。階段1は、複数の段板2・・及び蹴込板3・・を組み付けてなり、段板2・・が、上下方向及び水平方向にそれぞれ所定間隔をあけて水平に配設されていて、蹴込板3・・が、上側の段板2の前端部と下側の段板2の後端部とに跨って垂直に配設されている。また、段板2・・の前端部が、その下側に位置する蹴込板3・・の前面よりも前方に突出して、この突出部分が段鼻4・・とされている。
【0022】
階段幅木10は、段板用の横幅木部材20・・と蹴込板用の縦幅木部材40・・の2部材から構成されていて、階段1の壁際に設けられて、階段1と側壁5との間の入隅部分を覆い隠している。
【0023】
横幅木部材20は、段板2の側端部上面に沿って配設される本体部21と、段板2の段鼻4の側端部を囲むようにして配設される先端部22とを一体に備えている。本体部21は、帯板状に形成され、その後端面が垂直面とされている。先端部22は、略コ字形に折曲された帯板状に形成され、本体部21の前端部分から前方へ延出して段鼻4の上側に位置する上片23と、この上片23の前端部分から下方へ延出して段鼻4の前側に位置する前端片24と、この前端片24の下端部分から後方へ延出して段鼻4の下側に位置する下片25とを有しており、下片25の後端面が垂直面とされている。
【0024】
また、横幅木部材20の段板対向面26には、その全長に亘って弾性変形可能な隙間閉塞部材30が設けられている。なお、段板対向面26は、本体部21の下面、先端部22の上片23の下面、前端片24の後端面、下片25の上面により構成されていて、隙間閉塞部材30を装着するための装着溝27が全長に亘って形成されている。
【0025】
隙間閉塞部材30は、図4に示すように、ヒレ状の外側弾性片31と、ヒレ状の内側弾性片32と、これら外側弾性片31と内側弾性片32の上端部同士を連結する連結片33と、この連結片33の上面略中央から上方へ突出した装着片34とを一体に備えている。外側弾性片31は、その先端に向かうにつれて内側弾性片32に近づくように湾曲しながら張り出していて、側壁5側に位置するように配されている。内側弾性片32は、垂直方向に沿って張り出していて、外側弾性片31を挟んで側壁5とは反対側に位置するように配されている。そして、内側弾性片32の張出量が、外側弾性片31の張出量よりも小とされている。この隙間閉塞部材30は、装着片34を横幅木部材20の装着溝27に圧入させながら、連結片33を横幅木部材20の段板対向面26に当接させることで、横幅木部材20に取り付けられている。
【0026】
縦幅木部材40は、上側の横幅木部材20の先端部22における下片25と下側の横幅木部材20の本体部21における後端部分との間に跨るようにして、蹴込板3の側端部前面に沿って配設されるもので、任意の高さ位置で切断可能な角棒状に形成されている。この縦幅木部材40は、段板2の段鼻4の下方において、その段鼻4の前端面よりも後方に位置するように、前後方向の幅寸法L1が段鼻4の突出量L2よりも小とされている。また、縦幅木部材40の側壁5に対向する外側面には、例えば接着剤を充填するための凹溝41が材軸方向に連続して形成されており、また外側面と相対する内側面には、例えば釘等を打ち込むためのV字溝42が材軸方向に連続して形成されている。
【0027】
なお、各幅木部材20、40は、例えば木製又は合成樹脂製とされていて、その表面を塗装したり、表面に化粧シートを貼り付けることで、露出部分が化粧処理されている。
【0028】
上記の2部材構成の階段幅木10の施工に際しては、横幅木部材20を段板2に対して、縦幅木部材40を蹴込板3に対してそれぞれ別々に配設する。すなわち、横幅木部材20については、先端部22によって段板2の段鼻4の側端部を囲みながら、本体部21を段板2の側端部上面に沿うように配設した状態で、側壁5に接着剤等によって固定している。このとき、本体部21の後端面が上側の蹴込板3の前面に当接し、先端部22の下片25の後端面が下側の蹴込板3の前面に当接するとともに、隙間閉塞部材30が段板2に当接して段板2との間に生じる隙間を閉塞した状態となっている。この隙間閉塞部材30が段板2に当接した状態において、図4(b)に示すように、張出量の大きな外側弾性片31は、段板2にしっかりと密着して大きく変形するが、張出量の小さな内側弾性片32は、段板2に軽く接触する程度でほとんど変形しておらず、この変形せずに形状が維持された内側弾性片32によって外側弾性片31が覆い隠されている。
【0029】
また、縦幅木部材40については、上側の横幅木部材20における下片25の後端部下面と下側の横幅木部材20における本体部21の後端部上面との間に跨るようにして、蹴込板3の側端部前面に沿うように配設した状態で、凹溝41に充填した接着剤等によって側壁5に固定している。このとき、縦幅木部材40の上端面と上側の横幅木部材20における下片25の後端部下面との接合部分50、及び縦幅木部材40の下端面と下側の横幅木部材20における本体部21の後端部上面との接合部分51は、階段1を上り下りする使用者から見え難い段鼻4の下方に位置した状態となっている。なお、上記の施工に際して、接合部分50、51の留め継ぎ加工は、縦幅木部材40が角棒状で細いことから、不要としている。また、横幅木部材20や縦幅木部材40の側壁5への固定に際しては、接着剤の他にも、粘着テープや釘等を使用しても良い。
【0030】
上記の階段幅木10の施工状態においては、階段1の施工精度が悪くなっていても、横幅木部材20と段板2との間、縦幅木部材40と蹴込板3との間において隙間が生じ難く、特に、階段1を上り下りする使用者から見え易い横幅木部材20と段板2との間の隙間は、隙間閉塞部材30によって確実に塞がれている。しかも、横幅木部材20と縦幅木部材40との接合部分50、51が、階段を上り下りする使用者からは見え難い段鼻4の下方に位置しているので、階段1の施工精度が悪くなっていて、接合部分50、51に隙間が生じていても、その隙間が目立たないようになっている。
【0031】
これにより、階段1の施工状態に応じた削り調整やカット調整といった煩雑で熟練を要する現場での加工調整を省略しながらも、見栄えを良好に保つことができる。また、横幅木部材20と段板2との間に隙間閉塞部材30がクッション材として介在しているので、段板2と階段幅木10との擦れ合いによる音鳴りを防止することができる。
【0032】
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、縦幅木部材40は、必ずしも角棒状でなくても良く、前後方向の幅寸法L1を段板2の段鼻4の突出量L2よりも小としておけば、例えば帯板状であっても良い。また、隙間閉塞部材30は、必ずしも内外の弾性片31、32を備える構造でなくても良く、例えば単一の弾性片を備えた構造のものであっても良い。
【符号の説明】
【0033】
1・・階段、2・・段板、3・・蹴込板、4・・段鼻、10・・階段幅木、20・・横幅木部材、21・・本体部、22・・先端部、25・・下片、30・・隙間閉塞部材、31・・外側弾性片、32・・内側弾性片、40・・縦幅木部材、L1・・縦幅木部材の前後方向の幅寸法、L2・・段鼻の突出量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段板(2)・・及び蹴込板(3)・・を備えた階段(1)の壁際に設けられる階段幅木(10)であって、段板用の横幅木部材(20)・・と蹴込板用の縦幅木部材(40)・・の2部材から構成され、前記横幅木部材(20)は、前記段板(2)の側端部上面に沿って配設される本体部(21)と、前記段板(2)における前記蹴込板(3)の前面よりも前方へ突出した段鼻(4)の側端部を囲むようにして配設される先端部(22)とを一体に備え、前記縦幅木部材(40)は、上側の横幅木部材(20)の先端部(22)における前記段鼻(4)の下側に位置する下片(25)と下側の横幅木部材(20)の本体部(21)における後端部分との間に跨るようにして、前記蹴込板(3)の側端部前面に沿って配設されることを特徴とする階段幅木。
【請求項2】
前記横幅木部材(20)における段板対向面(26)に、前記段板(2)に当接してその段板(2)との間に生じる隙間を閉塞する弾性変形可能な隙間閉塞部材(30)が設けられている請求項1記載の階段幅木。
【請求項3】
前記隙間閉塞部材(30)は、ヒレ状の外側弾性片(31)と、この外側弾性片(31)を壁側とは反対側から覆い隠すためのヒレ状の内側弾性片(32)とを備え、前記内側弾性片(32)の張出量が前記外側弾性片(31)の張出量よりも小とされている請求項2記載の階段幅木。
【請求項4】
前記縦幅木部材(40)は、前記段鼻(4)の下方において、その段鼻(4)の前端面よりも後方に位置するように、前後方向の幅寸法(L1)が前記段鼻(4)の突出量(L2)よりも小とされている請求項1乃至3のいずれかに記載の階段幅木。
【請求項5】
前記縦幅木部材(40)は、任意の高さ位置で切断可能な角棒状に形成されている請求項4記載の階段幅木。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の階段幅木(10)を、段板(2)・・及び蹴込板(3)・・を備えた階段(1)の壁際に沿って設けるようにしたことを特徴とする階段構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−231484(P2011−231484A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101052(P2010−101052)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(000198787)積水ハウス株式会社 (748)