説明

階段透水土留柵の施工方法

【課題】崩積土斜面のように切土時に地山の自立が困難な地質の斜面に対しても施工可能で安全対策に優れ経済的な階段透水土留柵を構築する方法を提供する。
【解決手段】斜面1には建地5と水平部材6とを格子状に組み立てた足場枠体4を載置し支持層3に到達する杭7を打ち込み水平部材6と緊結する。表層2は切土による自立が困難であるため水平矢板10を杭7の背面に差し込みながらその前面を掘削する。切下げ高さが杭7の支持層3に近接した段階で他穿孔方式でアンカー11を施工する。段切り部が終了した後、形成した水平面に柱体13を立設する。アンカー11と柱体13を接続し、柱体13背面の壁体14を設置し、有孔管15の敷設完了後更に上段の斜面を掘削する土砂を壁体背面に埋め戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、斜面に階段状の植樹帯を形成して法面の崩壊防止及び緑化促進に寄与する階段透水土留柵の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表土が失われた自然斜面や、公共事業等によって造り出された切土法面は、防災上の観点からモルタルやコンクリートの吹付け工あるいは法枠等で覆われることが多かった。しかし、近年は景観保護や地球環境保全を重視して、斜面上に平らな地盤を形成して崩落防止及び緑化を図る、新しい斜面防護技術としての階段透水土留柵、所謂フォレストベンチ工法の施工が増加している。
【0003】
このフォレストベンチ工法は、急傾斜地の斜面に壁体立設用の平坦部を形成し、この平坦部に透水性の壁体を略垂直に載置すると共に地山に固定したアンカーを壁体に略直交して接続し、この壁体背面上部に樹木の生育に好適な裏込土を裏込して壁体頂部に植樹帯を形成し、樹木の成長により地盤の強化を図るという工法である。
【0004】
従来のフォレストベンチ工法は、例えば特許文献1、特許文献2に記載されるような土留構造を用いている。
【特許文献1】特開2002−81075号公報
【特許文献2】特許第3799403号公報 従来フォレストベンチ工法を採用する場合には、ボルトの植込みが可能な地山であって安定している地質の斜面に適用されていた。その施工手順は、例えば斜面の上方から切土を行う場合、先ず形成した平坦部に最上段の壁体を据え付け、更に下段の斜面掘削を行なうことによりその土砂を壁体の裏込土として投入し、水平な植樹帯を形成した後、順次下方に階段状の植樹帯を造成するものであった。
【0005】
又、表土が失われた自然斜面の中には、所謂崩積土斜面と称される非常に不安定な被覆層を積層する崩れ斜面がある。この崩積土は岩石等の風化物が斜面上を移動・堆積したもので、常に落下する危険性を有しているため、崩れ斜面の下方域は立入禁止となることも多い。このような斜面の表層崩壊や落石の恐れがある箇所でその下方域を利用する場合には、従来から種々の落石防止措置や斜面安定化工法が採られてきた。
【0006】
このような落石防止の構造としては、例えば特許文献3に記載されるような網体を用いる落石防止構造が広く採用されてきた。
【特許文献3】特開2009−203681号公報 落石防止構造は格子状に組み合わせたロープ材と、これらロープ材に連結された金網とを備える網体によって斜面を覆うものであるが、ロープ材は不安定な表層を貫いて、その下位に存在する支持層に定着するアンカーによって固定されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように斜面防護技術としてフォレストベンチ工法や網体を用いる落石防止構造が従来より用いられてきたのであるが、フォレストベンチ工法を採用する場合には、平坦部の形成を先行してきたため、切土時に地山の自立が可能な比較的安定している地質の斜面にその適用が限定されてきた。特に崩積土斜面のように、崩壊の危険性が高く最も対策が求められる斜面に対しては、土留構造物の構築が困難であり、又その作業も非常に危険を伴うものであった。
【0008】
又、斜面で工事を行なう際には、施工中に発生する落石等に対してその防護策が求められていたが、下方から構造物を構築する場合には安全対策が採り難かった。
【0009】
又、崩積土斜面のように自立不能な地山を貫通してアンカーを施工する場合には、所謂他穿孔式のアンカーを採用することができなかった。他穿孔式とは各種削孔機械にて孔部を形成してからアンカー材を挿入する方式で、削孔壁が自立できない地山の場合、確実にアンカーを所定の深さにセットするためには、削孔に使用した鋼管をそのまま埋設したり、削孔ロッドをそのままロックボルトとして使用する自穿孔式のアンカーとせざるを得なかった。自穿孔式は他穿孔式に比べ高コストとなる欠点があった。
【0010】
このように崩積土斜面等の自立不能な地山に対して落石防止対策や斜面安定化対策を施工することは、施工時の安全面やコスト面でも非常に問題があった。
【0011】
この発明は、従来の階段透水土留柵を構築する方法が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、切土時に地山の自立が困難な地質の斜面に対してもその適用が可能で、特に崩積土斜面のように、崩壊の危険性が高い斜面に対しても、施工可能な階段透水土留柵を構築する方法を提供することを目的としている。
【0012】
又、斜面の下方から施工する場合でも、施工中に発生する落石等に対しての安全対策が可能な階段透水土留柵を構築する方法を提供することを目的としている。
【0013】
又、崩積土のように自立不能な表層を有する斜面に対して安定化対策を施工する場合でも、他穿孔式のアンカーを採用することが可能で、低コストな階段透水土留柵を構築する方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、この発明の階段透水土留柵を構築する方法は、アンカーに支持される柱体を斜面に適宜間隔で立設し、この柱体間に透水性の壁体を設け、この壁体の裏込土に樹木を植栽することによって階段状の植樹帯を形成し、斜面の崩壊防止及び緑化促進に寄与する階段透水土留柵を構築する方法において、前記斜面は、崩積土砂を堆積する斜面をも含むものであって、この斜面上に格子状の足場枠体を組立て載置し、その足場枠体の水平部材に沿って杭を適宜間隔で支持層まで打ち込んだ後両者を締結して枠体を固定し、その後杭前面を徐々に切り下げながら杭間に水平矢板を差込んで土留めし、その後切下げ高さが杭支持層に近接した段階でアンカーを施工し、更に段切りを進めながら当該段切り箇所の足場枠体を取外して他部所へ盛り換え、この段切り部が終了した後形成した水平面に立設する前記柱体をアンカーと接続し、柱体間の壁体設置及び有孔管の敷設完了後、次段の斜面を掘削する土砂にて壁体背面の埋め戻しを行ない、その後これら一連の手順を繰り返すことを特徴とするものである。
【0015】
崩積土斜面は支持層上に角礫等が混在する堆積層を積層する斜面であって、所謂崩れ斜面である。本構築方法は崩積土砂を含むあらゆる地質の斜面に対して適用可能である。足場枠体は、斜面方向に、例えば長さ20m程度の単管パイプを3mピッチで適数本敷き並べ、その後これと直交する水平部材の単管パイプを3m強のピッチで順次下方から緊結して形成する。
【0016】
杭は各水平部材毎に、水平矢板を支持し得る間隔、例えば50cm程度の間隔で立設し、その長さは支持層まで打ち込めるもの、例えば2mとする。杭は、上端を枠体水平部材に固定し、下端を支持層に固定する2点支持構造となる。
【0017】
水平矢板は杭の背面に差し込むものであるが、杭前面を僅かに切り下げながら表層土砂に設置可能な部材、例えば半割の竹材等を用いる。差込みは表層土砂の地質状況に合わせ、掛矢板方式あるいは縫地矢板方式により崩壊を防止しながら掘り崩して行く。
【0018】
表層土砂を杭及び水平矢板にて土留した後、表層及び支持層の切り下げを行ないながら杭前面に平坦面を造成し、これを作業スペースとしてアンカーを施工する。アンカーは支持層に打ち込むもので、その打ち込み高さは杭の下端近傍となる。
【0019】
その後所定高さまで段切りを進める段階では杭下方の足場枠体は不要となるのでこれを解体して盛り換える。段切りが終了した後、土留柵の主材をなす柱体を立設してアンカーと接続する。柱体間には壁体を設置し、段切り面後部に排水用の有孔管を敷設した後、次段の斜面を掘削する土砂にて壁体背面を埋め戻し、以降同様な手順にて階段形状に土留柵を形成する。
【0020】
請求項2記載の階段透水土留柵を構築する方法は、足場枠体を固定した後、上方に位置する格子の枠体及び杭を利用して斜面上方に開口する落石防護ネットを張設することを特徴とするものである。斜面の下方から段切り作業にかかる場合、上方からの落石に備える。
【0021】
請求項3記載の階段透水土留柵を構築する方法における前記杭は、管体の下方を半楕円形状に切り広げて形成するオール形杭であることを特徴とするものである。先端が閉塞していないため管体内に土砂が入り込み難い。
【0022】
請求項4記載の階段透水土留柵を構築する方法における前記オール形杭は、切り広げた先端が支持層に貫入するまで上方に継足し用の管体を連結し得る構成であることを特徴とするものである。継足し用の管体はオール形杭上端と同径で両者を接続ピン等により連結する。
【0023】
請求項5記載の階段透水土留柵を構築する方法における前記アンカーは、支持層に設置する他穿孔方式のアンカーであることを特徴とするものである。表層土砂を杭及び水平矢板にて土留してあるので、アンカー用の削孔が殆ど支持層からとなり、自立可能となる。
【発明の効果】
【0024】
この発明の階段透水土留柵を構築する方法は、足場枠体の水平部材と支持層に固定される杭と、杭間に設ける水平矢板によって表層土砂を土留しながら切り下げるので、切土時に地山の自立が困難な地質の斜面に対してもその適用が可能である。特に崩積土斜面のように、崩壊の危険性が高い斜面に対しても、施工が可能となる。このように崩れ斜面の崩積土砂を含むあらゆる地質を対象にして、本発明の工法を適用する施工法が確立する。
【0025】
請求項2記載の階段透水土留柵を構築する方法は、格子の枠体及び杭を利用して落石防護ネットを張設するので、斜面下方からの段切り作業に対する安全対策が図れる。
【0026】
請求項3記載の階段透水土留柵を構築する方法は、オール形杭を使用するので貫入が容易で、表層に角礫等が存在してもこれを避けて打ち込める。請求項4記載の階段透水土留柵を構築する方法におけるオール形杭は、上方に管体を連結し得るので、表層が厚い場合でも対処可能となる。このような杭を使用することで経済性の向上が図れる。
【0027】
請求項5記載の階段透水土留柵を構築する方法は、支持層に設置する他穿孔方式のアンカーを使用するので低コストな階段透水土留柵を構築する方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は斜面に組み立てる足場枠体の平面図、図2は足場枠体を設置する斜面の断面図である。斜面1は表層2に崩積土砂を堆積し、その下方に支持層3を有する。足場枠体4は、斜面方向に載置する建地5と、これと直交する水平部材6とを格子状に組み立てるもので、建地5としては単管パイプを連結して長さ20m程度とし、これに同じく単管パイプの水平部材6を順次下方から緊結する。
【0029】
建地5の間隔はW1=3.0m程度とする。斜面1の傾斜角をθ=40°とし、ここに高さH=2.5mの土留柵と、奥行D=3.0mの植樹帯を階段状に構築する場合には、水平部材6の斜面上の間隔はW2=3.9m程度となる。水平部材6には、支持層3に到達する杭7を打ち込み両者を緊結する。杭7のピッチはA=50cm程度とする。
【0030】
杭7により足場枠体4を固定した後、上方に位置する格子枠体の水平部材6及び杭7を利用して斜面上方に開口する落石防護ネット8を張設する。これは斜面1の下方から段切り作業にかかる場合、上方からの落石9に備えるものである。
【0031】
杭7は崩積土砂を貫通して支持層に打ち込める構造が必要で、例えば先端を開放した杭を用いる。この杭の詳細を図3及び図4に基づき説明する。図3は杭の一部を省略した拡大正面図、図4は杭の拡大底面図である。杭7は管体7aの下方に縦に切り込みを入れ下端部を半楕円形状に切り広げたオーバル部7bを有するオール形杭で、先端が閉塞していないため管体7a内に土砂が入り込み難く、表層2に角礫等が存在してもこれを避けつつ打ち込むことができる。オーバル部7bの長さは例えばL1=50cmとする。
【0032】
このオール形杭には、上端に他の管体7cを連結して先端が支持層に貫入し得るよう表層厚さに対応して全体長さを調整する。継足し用の管体7cは接続ピン7dにより連結する。杭7は、上端を枠体の水平部材6に固定し、下端を支持層3に固定する2点支持の梁構造となる。このため細身の部材や短めの部材を用いる経済的な部材使用でも水平反力の確保が可能となる。
【0033】
表層2は切土による自立が困難であるため、杭7を利用した土留を行ないながら掘削を行なうが、この土留構造の詳細を図5及び図6に基づき説明する。図5は崩積土砂の土留構造を示す断面図、図6は図5のVI−VI断面を示す断面図である。水平矢板10を杭7の背面に差し込みながらその前面を掘削する。
【0034】
水平矢板10としては、例えば半割の竹材等を用いる。竹材の差込みは表層土砂の地質状況に合わせ、掛矢板方式あるいは縫地矢板方式により崩壊を防止しながら掘り崩して行く。図6は縫地矢板方式にて土留を行なう例を示す。
【0035】
次に階段透水土留柵を構築する手順を図7乃至図10に基づき説明する。図7は足場枠体の最下段を掘削した断面図、図8はこの最下段に土留柵を施工した断面図、図9は第2段の掘削を行い土留柵を立設する段階の断面図、図10は第2段の埋め戻し作業を行なう断面図である。
【0036】
上述の水平矢板10を利用した土留を行ないながら最下段の表層2、又必要に応じて支持層3まで掘削した後(図7)、アンカー11及びその頭部に連結する緊結ワイヤ12に支持される柱体13を適宜間隔で立設し、この柱体13の背面に透水性の壁体14を設け、段切り面後部に排水用の有孔管15を敷設した後、この壁体14の背面に裏込土16を埋め戻す(図8)。この時最下段の足場枠体4は解体して上方に盛り換えておく。
【0037】
第2段の表層を同様の手順にて杭7の前面を徐々に切り下げながら杭7間に水平矢10板を差込んで土留めし、その後切下げ高さが杭7の支持層3に近接した段階でアンカー11を施工する。表層土砂が杭7及び水平矢板10にて土留してあるため、アンカー用の削孔が殆ど支持層3からとなり、自立可能となる。従ってアンカーは他穿孔方式で行なうことが可能となる。なお、その打ち込み高さは杭7の下端近傍となる。
【0038】
この段切り部が終了した後、形成した水平面に柱体13を立設する。アンカー11と柱体13を緊結ワイヤ12を介して接続し、柱体13背面の壁体14の設置及び有孔管15の敷設完了後(図9)、更に上段の斜面の表層2をバックホー17等の掘削機械にて掘削し、壁体14の背面に裏込土16として埋め戻す(図10)。
【0039】
次に、土留柵の詳細を図11及び図12に基づき説明する。図11は図9のa部を拡大した断面図、図12は図11のXII−XII断面を示す断面図である。支持層3に定着するアンカー11としては、頭部にナット11aを複数個螺着するボルト11bを用い、このナット11aに緊結ワイヤ12を係止する。
【0040】
緊結ワイヤ12は図12に示すように2本の柱体13に掛け渡す構成となっており、柱体13の背面には水平梁17を適数本横架する。この柱体13と水平梁17は、例えば単管パイプを格子状に緊結したものを用いる。水平梁17の背面に配設する壁体14は、例えばエキスパンドメタルと透水性マットを重合したものを用いる。
【0041】
この柱体13の前面には間隙を開け、間伐材を縦割りとした縦間伐材18を柱体13に合わせて立設すると共に、この間隙には同じく間伐材を縦割りとした水平間伐材19を横積みにする。これらの間伐材を柱体13に取り付ける際には、縦間伐材18を挿通するボルト20と、その先端に連結して柱体13を巻回するワイヤ21からなるストラップ材を用いる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】斜面に組み立てる足場枠体の平面図である。
【図2】足場枠体を設置する斜面の断面図である。
【図3】杭の一部を省略した拡大正面図である。
【図4】杭の拡大底面図である。
【図5】崩積土砂の土留構造を示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI断面を示す断面図である。
【図7】足場枠体の最下段を掘削した断面図である。
【図8】最下段に土留柵を施工した断面図である。
【図9】第2段の掘削を行い土留柵を立設する段階の断面図である。
【図10】第2段の埋め戻し作業を行なう断面図である。
【図11】図9のa部を拡大した断面図である。
【図12】図11のXII−XII断面を示す断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 斜面
2 表層
3 支持層
4 足場枠体
5 建地
6 水平部材
7 杭
10 水平矢板
11 アンカー
13 柱体
14 壁体
15 有孔管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンカーに支持される柱体を斜面に適宜間隔で立設し、この柱体間に透水性の壁体を設け、この壁体の裏込土に樹木を植栽することによって階段状の植樹帯を形成し、斜面の崩壊防止及び緑化促進に寄与する階段透水土留柵を構築する方法において、前記斜面は、崩積土砂を堆積する斜面をも含むものであって、この斜面上に格子状の足場枠体を組立て載置し、その足場枠体の水平部材に沿って杭を適宜間隔で支持層まで打ち込んだ後両者を締結して枠体を固定し、その後杭前面を徐々に切り下げながら杭間に水平矢板を差込んで土留めし、その後切下げ高さが杭支持層に近接した段階でアンカーを施工し、更に段切りを進めながら当該段切り箇所の足場枠体を取外して他部所へ盛り換え、この段切り部が終了した後形成した水平面に立設する前記柱体をアンカーと接続し、柱体間の壁体設置及び有孔管の敷設完了後、次段の斜面を掘削する土砂にて壁体背面の埋め戻しを行ない、その後これら一連の手順を繰り返すことを特徴とする階段透水土留柵を構築する方法。
【請求項2】
前記足場枠体を固定した後、上方に位置する格子の枠体及び杭を利用して斜面上方に開口する落石防護ネットを張設することを特徴とする請求項1記載の階段透水土留柵を構築する方法。
【請求項3】
前記杭は、管体の下方を半楕円形状に切り広げて形成するオール形杭であることを特徴とする請求項1記載の階段透水土留柵を構築する方法。
【請求項4】
前記オール形杭は、切り広げた先端が支持層に貫入するまで上方に継足し用の管体を連結し得る構成であることを特徴とする請求項3記載の階段透水土留柵を構築する方法。
【請求項5】
前記アンカーは、支持層に設置する他穿孔方式のアンカーであることを特徴とする請求項1記載の階段透水土留柵を構築する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−220067(P2011−220067A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93124(P2010−93124)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(506103669)株式会社国土再生研究所 (2)
【出願人】(507403643)中林建設株式会社 (3)
【Fターム(参考)】