説明

集塵機用フィルタ装置、集塵機、フィルタ交換方法

【課題】ダストの飛散および曝露を防止しながら、使用済フィルタを新しいフィルタに交換する際の作業を容易にするとともに、コストを低減する。
【解決手段】フィルタ装置200は、集塵機に設けられた筒状のフィルタ交換口を通して、当該集塵機の内部へ挿入されるフィルタ3と、使用済フィルタを回収する際に当該フィルタを収容する回収袋20とを備えている。回収袋20は、筒状に形成されていて、両端に開口部20a、20bを有している。一方の開口部20aは、回収袋20をフィルタ交換口に対して着脱するための紐21などの着脱手段を備えており、他方の開口部20bは、フィルタ3の端部に設けられた突起部37に挿入され、突起部37に密着状態で固定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体中のダストを捕集する集塵機に使用されるフィルタ装置、およびそれを用いた集塵機に関し、また、当該フィルタ装置における使用済のフィルタを新しいフィルタに交換する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ダストの発生する作業現場に設置される集塵機には、一次側に導入される含塵気流を濾過して、清浄気流として二次側へ送出するフィルタが装備される。フィルタは、濾過を繰り返すことにより目詰まり等が生じ、濾過性能が劣化するので、一定期間使用したフィルタは、新しいフィルタと交換する必要がある。この交換にあたっては、特に食品工場や薬品工場のようにダストの飛散・暴露が問題になる場所において、使用済のフィルタに付着しているダストが飛散・曝露しないように、フィルタを集塵機から取り出す際に回収袋へ収容し、その後、新しいフィルタを集塵機にセットする。
【0003】
下記の特許文献1には、このような回収袋を用いてフィルタを交換する方法が記載されている。特許文献1では、次のような手順に従ってフィルタの交換が行われる。
(1)新フィルタ収容用の収容スペース部と、使用済フィルタ回収用の回収スペース部とを有する二股形状の回収袋を用意し、収容スペース部へ新フィルタを収納した後、当該収容スペース部の入口部分を、結束手段により仮閉塞する。
(2)回収袋の口元を、集塵機のフィルタ取付口(フィルタ交換口)に取付ける。
(3)フィルタ取付口を密閉する蓋を外し、外した蓋を回収袋の中に置いた状態のまま、集塵機内の使用済フィルタをフィルタ取付口より取り出して回収袋の回収用スペース部の中に回収する。
(4)使用済フィルタが回収された回収用スペース部の入口部分を、上下長手方向に間隔をあけて2箇所で固着または緊縛する。
(5)固着または緊縛された閉塞部の中間部を切り離して、使用済フィルタを収めた回収用スペース部を回収袋から切り離す。
(6)収容スペース部の入口を仮閉塞していた結束手段を取り外して、収容スペース部を回収袋の内部に連通させる。
(7)新フィルタを、収容スペース部より回収袋およびフィルタ取付口を通して、集塵機内部に挿入して取付ける。
(8)回収袋内に置かれている蓋を、フィルタ取付口に取付けて密閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4686326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のフィルタ交換方法においては、1本のフィルタの交換に、フィルタ2本が入る二股の特殊な回収袋を用意する必要があり、不経済である。また、回収袋の収容スペース部の入口部分を予め結束手段で仮閉塞して、新フィルタのセット前に結束手段を取り外す作業や、新フィルタのセット後に、回収袋をフィルタ取付口付近で結束して余剰部分を切断する作業などを必要とし、工程数が増加してフィルタ交換に手間がかかる。さらに、使用済フィルタ取出し時のダスト飛散を防止するためには、回収袋をフィルタ取付口に取り付けた状態で、回収袋越しにフィルタ取付口の蓋を取り外す必要があり、作業が困難で回収袋が破損することがある。また、フィルタ取出し時に、回収袋内に飛散したダストで蓋の外面が汚染されるという問題もある。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、ダストの飛散および曝露を防止しながら、使用済フィルタを新しいフィルタに交換する際の作業を容易にするとともに、コストを低減することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る集塵機用フィルタ装置は、集塵機に設けられた筒状のフィルタ交換口を通して、当該集塵機の内部へ挿入されるフィルタと、使用済フィルタを回収する際に当該フィルタを収容する回収袋とを備えている。回収袋は、筒状に形成されていて、両端に開口部を有している。一方の開口部は、当該回収袋をフィルタ交換口に対して着脱するための着脱手段を備えている。また、他方の開口部は、フィルタの端部に設けられた突起部に挿入され、当該突起部に密着状態で固定されている。
【0008】
このような構成によれば、回収袋は単純な筒状のものを用いればよく、特許文献1のような二股の特殊な回収袋を用意する必要がないので、袋のコストを低減して安価なフィルタ装置を提供することができる。また、回収袋の開口部が着脱手段によりフィルタ交換口に取り付けられた状態、すなわちフィルタ交換口が回収袋で覆われた状態で、使用済のフィルタを取り出すことができるので、取り出し時に、フィルタに付着したダストが飛散するのを防止することができる。
【0009】
本発明のフィルタ装置において、フィルタの端部に突起部を囲む筒部を設け、突起部と筒部との間に、回収袋を収納する収納空間が形成されるようにしてもよい。この場合、筒部の先端に、外側へ突出するフランジ部を形成し、このフランジ部に、当該フランジ部とフィルタ交換口との間を封止する封止部材を設けてもよい。
【0010】
また、上記のような構成以外に、フィルタを集塵機の内部に挿入した状態で、突起部とフィルタ交換口との間に、回収袋を収納する収納空間が形成されるようにしてもよい。この場合、フィルタ交換口の内側に、当該フィルタ交換口と連続する筒状のリブを設け、フィルタの端部の周縁に、当該端部とリブとの間を封止する封止部材を設けてもよい。
【0011】
上記のように設けられた封止部材により、含塵気流がフィルタ交換口とフィルタとの隙間から回収袋の内部へ流入して回収袋が膨張・破損するのを阻止することができる。また、封止部材はフィルタに装備されているので、フィルタを交換するたびに、封止部材が新しいものに取り替えられる。このため、集塵機を長期間にわたって使用しても、封止性能が損なわれることがない。
【0012】
本発明のフィルタ装置において、フィルタの突起部に、フィルタ交換時に手で把持される把持具を着脱自在に取り付けてもよい。この把持具は、使用済フィルタを廃棄した後、新しいフィルタに取り付けて再利用することができる。
【0013】
次に、本発明に係る集塵機は、含塵気流が導入される一次側ハウジングと、この一次側ハウジング内に設けられ、含塵気流を濾過するフィルタ装置と、一次側ハウジングと隣接し、フィルタ装置で濾過された清浄気流が導入される二次側ハウジングと、一次側ハウジングに設けられた筒状のフィルタ交換口とを備えた集塵機であって、フィルタ装置として上述した本発明のフィルタ装置を用いるとともに、当該フィルタ装置をその挿入方向に押圧する押圧手段を設けたものである。
【0014】
本発明の集塵機では、フィルタ交換口および回収袋を覆う蓋を設けてもよい。
【0015】
次に、本発明に係るフィルタ交換方法は、上述した集塵機における使用済のフィルタを新しいフィルタに交換する方法であって、以下の工程を備える。
(a)使用済フィルタに付属している回収袋をフィルタ交換口に固定したままの状態で、使用済フィルタをフィルタ交換口から取り出す工程。
(b)回収袋を、取り出した使用済フィルタが収容されている部分と、フィルタ交換口に固定されている部分との間において結束した後、当該結束部分の中間部を切断することにより、使用済フィルタが収容された廃棄部分と、フィルタ交換口に残留する残留部分とに分離する工程。
(c)新フィルタを収容した新回収袋を、残留部分を覆うように着脱手段でフィルタ交換口に固定する工程。
(d)フィルタ交換口に固定された新回収袋を介して、残留部分をフィルタ交換口から取り外して当該新回収袋へ回収する工程。
(e)新フィルタを、新回収袋より露出させつつフィルタ交換口から集塵機の内部へ挿入する工程。
【0016】
このような方法によれば、特許文献1のような、回収袋の開口部を結束手段で仮閉塞して、新フィルタのセット前に結束部材を取り外す作業や、新フィルタのセット後に、回収袋を結束して余剰部分を切断する作業などが不要となり、工程数が減少してフィルタを迅速に交換することができる。また、回収袋越しに行う作業は、旧回収袋の残留部分を取り外す作業のみであり、フィルタ交換口の蓋などを取り外す作業は回収袋越しに行う必要がないので、作業が容易で、回収袋が破損するおそれもなくなる。
【0017】
本発明のフィルタ交換方法において、新フィルタを集塵機の内部へ挿入した後、新回収袋を、新フィルタに設けられた収納空間、または新フィルタとフィルタ交換口とで形成される収納空間に収納する工程と、新回収袋を収納空間に収納した後、フィルタ交換口および収納空間を覆うように蓋を取り付ける工程と、蓋を押圧手段により押圧する工程とをさらに備えていてもよい。
【0018】
本発明のフィルタ交換方法において、新回収袋は、側面にポケット部を有していてもよい。この場合、ポケット部を介して、旧回収袋の残留部分をフィルタ交換口から取り外して回収する。
【0019】
本発明のフィルタ交換方法において、フィルタ交換時に手で把持される着脱自在な把持具をフィルタが備えている場合、回収袋の廃棄部分を残留部分から分離した後、把持具を取り外して再利用するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ダストの飛散および曝露を防止しながら、作業工程が減ってフィルタの交換作業を容易に行うことができるとともに、回収袋の形状が単純化されてコストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係る集塵機の側面図である。
【図2】同集塵機の正面図である。
【図3】同集塵機の斜視図である。
【図4】押圧手段の一部を解放した状態を示す要部斜視図である。
【図5】蓋を取り外した状態の要部斜視図である。
【図6】使用済フィルタを取り出した状態を示す要部斜視図である。
【図7】回収袋を示した斜視図、上面図、および正面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るフィルタ装置の断面図である。
【図9】フィルタ装置を集塵機にセットした状態を示す断面図である。
【図10】フィルタの交換手順を説明するための断面図(蓋取外し状態)である。
【図11】フィルタの交換手順を説明するための断面図(使用済フィルタ引出し状態)である。
【図12】フィルタの交換手順を説明するための断面図(使用済フィルタ引出し完了状態)である。
【図13】フィルタの交換手順を説明するための断面図(回収袋結束状態)である。
【図14】フィルタの交換手順を説明するための断面図(回収袋切断状態)である。
【図15】フィルタの交換手順を説明するための断面図(固定バンド取外し状態)である。
【図16】フィルタの交換手順を説明するための断面図(新回収袋取付け状態)である。
【図17】フィルタの交換手順を説明するための断面図(袋残留部分取外し状態)である。
【図18】フィルタの交換手順を説明するための断面図(固定バンド取付け状態)である。
【図19】フィルタの交換手順を説明するための断面図(新フィルタ挿入状態)である。
【図20】フィルタの交換手順を説明するための断面図(新フィルタ挿入完了状態)である。
【図21】着脱自在な把持具を備えている実施形態の断面図である。
【図22】蓋を使用しない実施形態の断面図である。
【図23】封止部材を他の場所に設けた実施形態の断面図である。
【図24】図23の封止部材を具備しない実施形態の断面図である。
【図25】図24のフィルタ装置を集塵機にセットした状態を示す断面図である。
【図26A】本発明に係るフィルタ交換方法の手順を模式的に示した図である。
【図26B】図26Aの続きの図である。
【図27】把持具の再利用を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
【0023】
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る集塵機100を示している。集塵機100は、上部に、一次側ハウジング1と、この一次側ハウジング1と隣接する二次側ハウジング2と、一次側ハウジング1の内部に装備されたフィルタ3と、一次側ハウジング1に設けられたフィルタ交換口(後述)を覆う蓋4と、この蓋4を押圧する押圧手段5とを備えている。一次側ハウジング1には、含塵気流が導入される吸気口13が設けられている。二次側ハウジング2には、フィルタ清掃用の圧縮空気を溜めておくタンク14が連結されている。
【0024】
押圧手段5は、図4に示すように、2本の開閉自在なバー5aと、これらのバー5aを一端側で回動可能に支持する支持部5bと、これらのバー5aを他端側でロックするロック部5cとを備えている。フィルタ3の交換時には、ロック部5cのロックを解除してバー5aを回動させて開くことにより、図5に示すように蓋4を取り外すことができ、続いて、図6に示すように、使用済のフィルタ3を、フィルタ交換口22から取り出して回収袋20に収容することができる。フィルタ交換口22は、一次側ハウジング1の前壁1aから突出するように、円筒状に形成されている。
【0025】
図7は、回収袋20の一例を示した図である。回収袋20は、塩化ビニールやポリエチレンなどの透明な材質から円筒状に形成されていて、両端に開口部20a、20bを有するとともに、側面にポケット部20cを有している。一方の開口部20aは、当該回収袋20をフィルタ交換口22(図6参照)に対して着脱するための着脱手段を備えている。ここでは、着脱手段は、開口部20aを絞る紐21と、この紐21の絞り度合いを調節するための調節部材21aとからなる。但し、これは一例であって、着脱手段としてゴムリング等の他の手段を採用してもよい。また、ポケット部20cは必須ではなく、省略してもよい。
【0026】
図1〜図3のように、集塵機100は、下部に、ハウジング1、2を支持する支持脚6と、一次側ハウジング1から落下するダストを貯留するホッパ7と、ホッパ7に溜まったダストをハンドル9の操作により排出する排出バルブ8と、排出バルブ8から排出されるダストを回収するダストボックス10と、ダストボックス10の上下位置を調節するための昇降手段11と、昇降手段11を載置した台車12とを備えている。
【0027】
上述した集塵機100において、吸気口13から一次側ハウジング1内に導入された含塵気流は、フィルタ3で濾過されて清浄気流となって、二次側ハウジング2へ導入され、二次側ハウジング2の図示しない排気口を通って外部へ排気される。フィルタ3で捕集されたダストは、一次側ハウジング1の下方に位置するホッパ7へ落下し、ここに貯留される。ホッパ7に溜まったダストの量が一定以上になると、ハンドル9を操作して排出バルブ8を開き、ホッパ7内のダストをダストボックス10へ回収する。
【0028】
次に、本発明の実施形態に係るフィルタ装置につき、図8を参照しながら説明する。フィルタ装置200は、フィルタ3と、このフィルタ3に装着される回収袋20とからなる。なお、図8の回収袋20では、図7で示したポケット部20cは省略されている(図9〜図25においても同様)。
【0029】
フィルタ3は、円筒形をしており、濾過材からなる筒部31と、筒部31の一方の端部にある端壁31aと、筒部31の他方の端部にある端壁31bとを有している。端壁31bの中央には、通気口32が形成されており、この通気口32の周縁に、封止部材であるパッキン33が装着されている。
【0030】
端壁31aは、筒部31の一方側を閉塞している。端壁31aの中央部には、通気口32と反対側に突出する突起部37が設けられている。突起部37は、先端に大径部37aを備えている。また、端壁31aの周縁部には、突起部37を囲む筒部34が設けられている。このため、突起部37と筒部34との間に、回収袋20を折りたたんで収納する収納空間Sが形成されている。筒部34の先端には、外側へ突出するフランジ部35が形成されており、このフランジ部35の内側に、封止部材であるパッキン36が装着されている。
【0031】
回収袋20の開口部20bは、フィルタ3の突起部37に挿入されており、突起部37の根元側(大径部37aと反対側)において、突起部37に対し密着状態で固定されている。この固定手段として、ここでは固定バンド40が用いられるが、これ以外に紐などの手段を用いてもよい。固定バンド40は、回収袋20の開口部20bを突起部37に挿入した状態で、開口部20bの外側から突起部37に緊着される。突起部37には、固定バンド40を位置決めするための位置決めリング38が、溶接等により固着されている。
【0032】
図8からわかるように、回収袋20の開口部20bがフィルタ3の突起部37に固定された状態で、フィルタ3を回収袋20で覆った場合、回収袋20の先端側の開口部20aは、フィルタ3の端壁31bよりも外側に位置する。
【0033】
図9は、フィルタ装置200を集塵機100の一次側ハウジング1(図1参照)にセットした状態を示す。一次側ハウジング1の前壁1aには、前述のように円筒状のフィルタ交換口22が設けられている。フィルタ3は、先端側のパッキン33が一次側ハウジング1の後壁1bに当接する位置まで、フィルタ交換口22から挿入される。
【0034】
この状態では、フィルタ3の筒部34がフィルタ交換口22内に位置するとともに、フランジ部35に装着されたパッキン36が、フランジ部35とフィルタ交換口22の先端との間に介在する。一方、パッキン33は、フィルタ3の端壁31bと一次側ハウジング1の後壁1bとの間に介在する。
【0035】
一次側ハウジング1の後壁1bには、フィルタ3の通気口32と対応して、通気口1dが形成されている。一次側ハウジング1内に導入された含塵気流Xは、フィルタ3で濾過された後、清浄気流Yとなって、通気口32、1dを通って二次側ハウジング2(図1参照)へ送出される。
【0036】
回収袋20は、先端側の開口部20aを残して、折りたたんで収納空間Sに収納されている。この場合、回収袋20は、フィルタ3やフィルタ交換口22などに挟まれることがないので、破損が防止される。開口部20aは、フィルタ交換口22の外周に、固定バンド42により固定されている。なお、固定手段としては、固定バンド42以外に紐などを用いることもできる。固定バンド42は、回収袋20の開口部20aをフィルタ交換口22に被せた状態で、開口部20aの外側からフィルタ交換口22に緊着される。フィルタ交換口22には、固定バンド42を位置決めするための位置決めリング41a、41bが、溶接等により固着されている。
【0037】
また、フィルタ交換口22および収納空間Sを覆う蓋4が、一次側ハウジング1の前壁1aに、突起などによって位置決めされて取り付けられている。蓋4の内壁は、フィルタ3の突起部37の大径部37aに当接している。そして、この蓋4は、押圧手段5により、フィルタ3の挿入方向に押圧されることで、前壁1aに固定される。このため、蓋4および突起部37を介して、フィルタ3に挿入方向の押圧力が働く。この力により、パッキン36は、フランジ部35とフィルタ交換口22の先端との間に挟着され、両者の間を封止する。また、パッキン33は、端壁31bと後壁1bとの間に挟着され、両者の間を封止する。
【0038】
その結果、一次側ハウジング1内を流れる含塵気流Xが、フィルタ交換口22と筒部34との隙間から回収袋20の内部へ流入して回収袋20が膨張・破損するのを、パッキン36により阻止することができる。また、一次側ハウジング1内を流れる含塵気流Xが、後壁1bと端壁31bとの間から二次側ハウジング2へ漏れるのを、パッキン33により阻止することができる。
【0039】
さらに、フィルタ3の清掃時において、タンク14から二次側ハウジング2を介して一次側ハウジング1へ圧縮空気を送り込んで、フィルタ3に付着しているダストを払い落とす際に、圧縮空気がフィルタ交換口22とフィルタ3の隙間から噴出して回収袋20が破損するのを、パッキン36により阻止することができる。
【0040】
次に、使用済のフィルタを新しいフィルタに交換する場合の手順について、図10〜図20を参照しながら説明する。
【0041】
最初に、押圧手段5による押圧を解除して、蓋4を取り外し、図10の状態とする。押圧を解除するにあたっては、図4で述べたように、バー5aのロックを解除し、バー5aを回動させて開く。
【0042】
次に、図11に示すように、使用済フィルタ3を矢印A方向に移動させながら、フィルタ交換口22より外部へ引き出す。このときの作業は、引き出されたフィルタ3を支えるための交換用補助具(図示省略)を、集塵機100の本体に取り付けた状態で行われる。フィルタ3の突起部37には大径部37aが設けられているので、この大径部37aを手で把持しながら、使用済フィルタ3を容易に取り出すことができる。
【0043】
また、回収袋20の開口部20a側はフィルタ交換口22に固定されているので、使用済フィルタ3を引き出してゆくと、これに伴って、回収袋20が収納空間Sから繰り出される。その結果、使用済フィルタ3は、回収袋20の中に収容されてゆく。図12は、使用済フィルタ3の引き出しが完了した状態を示している。
【0044】
次に、図13に示すように、回収袋20を、使用済フィルタ3が収容されている部分と、フィルタ交換口22に固定されている部分との間の2箇所において、結束部材45a、45bにより結束する。そして、2箇所の結束部分の中間部を切断することにより、使用済フィルタ3が収容されている部分を分離する。この分離された部分は、廃棄される。
【0045】
その結果、図14に示すように、フィルタ交換口22には、回収袋20の残留部分20dだけが残る。この残留部分20dの下部は、結束部材45aにより結束されているので、フィルタ交換口22は残留部分20dによって閉塞されている。このため、フィルタ交換口22から外部へダストが飛散するのが防止される。
【0046】
次に、図14における固定バンド42を取り外して、図15に示す状態とする。このとき、回収袋20の残留部分20dは、紐21だけでフィルタ交換口22に保持されている。
【0047】
次に、図16に示すように、新フィルタ3’および新回収袋20’からなる新フィルタ装置200’を用意し、新回収袋20’を、旧回収袋の残留部分20dに被せるようにして、紐21’でフィルタ交換口22の外周に取り付ける。
【0048】
続いて、新回収袋20’越しに残留部分20dの紐21を緩めて、図17に示すように、残留部分20dをフィルタ交換口22から取り外し、新回収袋20’内に回収する。このとき、新回収袋20’として、図7に示したようなポケット部20cを有する回収袋を用いた場合は、ポケット部20cを袋内に押し込むように手を差し入れることで、袋越しに残留部分20dを容易に取り外すことができる。
【0049】
次に、図18に示すように、固定バンド42をフィルタ交換口22に取り付けて、新回収袋20’をフィルタ交換口22に堅固に固定する。
【0050】
次に、図19に示すように、新フィルタ3’を、矢印B方向に移動させて新回収袋20’より露出させつつ、フィルタ交換口22から集塵機の内部へ挿入する。集塵機内には、新フィルタ3’を案内するガイド部1cが設けられている。この挿入作業も、前述した交換用補助具を用いて、突起部37の大径部37aを手で把持した状態で行われる。
【0051】
新フィルタ3’の挿入が完了すると、図20に示すように、新回収袋20’を収納空間Sに折りたたんだ状態で収納し、フィルタ交換口22と収納空間Sを覆うように蓋4を取り付ける。その後、押圧手段5によって蓋4を押圧する。以上により、新フィルタ装置200’を集塵機内にセットする作業が完了する。
【0052】
図26A、図26Bは、上述したフィルタ交換の手順を模式的に表した図である。
【0053】
図26A(a)は、使用済フィルタ3が集塵機にセットされている状態を示している(図9に対応)。
【0054】
図26A(b)は、蓋4を取り外し、使用済フィルタ3に付属している回収袋20をフィルタ交換口22に固定したままの状態で、使用済フィルタ3をフィルタ交換口22から取り出す工程を示している(図10、図11に対応)。
【0055】
図26A(c)は、使用済フィルタ3の取り出しが完了した状態を示している(図12に対応)。
【0056】
図26A(d)は、回収袋20を、取り出した使用済フィルタ3が収容されている部分と、フィルタ交換口22に固定されている部分との間において結束部材45a、45bで結束し、結束部分の中間部を切断することにより、使用済フィルタ3が収容された廃棄部分と、フィルタ交換口22に残留する残留部分とに分離する工程を示している(図13、図14に対応)。
【0057】
図26A(e)は、フィルタ交換口22に取り付けられていた固定バンド42を取り外した状態を示している(図15に対応)。
【0058】
図26A(f)は、新フィルタ3’を収容した新回収袋20’を、旧回収袋の残留部分20dを覆うように紐21’でフィルタ交換口22に固定する工程を示している(図16に対応)。なお、ここでは、新回収袋20’にポケット部20cが設けられている。
【0059】
図26B(g)は、フィルタ交換口22に固定された新回収袋20’を介して、旧回収袋の残留部分20dをフィルタ交換口22から取り外し、新回収袋20’内へ回収する工程を示している(図17に対応)。ここでは、残留部分20dをポケット部20cに回収しているが、ポケット部20c以外の場所に回収してもよい。
【0060】
図26B(h)は、固定バンド42により新回収袋20’をフィルタ交換口22に固定する工程を示している(図18に対応)。
【0061】
図26B(i)は、新フィルタ3’を、新回収袋20’より露出させつつフィルタ交換口22から集塵機内へ挿入する工程を示している(図19に対応)。
【0062】
図26B(j)は、新フィルタ3’の挿入が完了した状態を示している。
【0063】
図26B(k)、(L)は、新回収袋20’を収納空間Sに収納して、フィルタ交換口22と収納空間Sを覆うように蓋4を取り付ける工程を示している(図20に対応)。なお、図26B(L)の後は、前述したように、押圧手段5で蓋4を押圧する工程が実行される(図示省略)。
【0064】
以上述べた実施形態によれば、回収袋20は単純な筒状のものを用いればよく、特許文献1のような二股の特殊な回収袋を用意する必要がないので、袋のコストを低減して安価なフィルタ装置を提供することができる。また、回収袋20の開口部20aが紐21によりフィルタ交換口22に取り付けられた状態、すなわちフィルタ交換口22が回収袋20で覆われた状態で、使用済のフィルタ3を取り出すことができるので、取り出し時に、フィルタ3に付着したダストが飛散するのを防止することができる。
【0065】
また、パッキン36、47により、含塵気流がフィルタ交換口22とフィルタ3との隙間から回収袋20の内部へ流入して回収袋20が膨張・破損するのを阻止することができる。しかも、パッキン36、47はフィルタ3に装備されているので、フィルタ3を交換するたびに、パッキン36、47が新しいものに取り替えられる。このため、集塵機100を長期間にわたって使用しても、封止性能が損なわれることがない。
【0066】
また、特許文献1のような、回収袋の開口部を結束手段で仮閉塞して、新フィルタのセット前に結束部材を取り外す作業や、新フィルタのセット後に、回収袋を結束して余剰部分を切断する作業などが不要となり、工程数が減少してフィルタ3を迅速に交換することができる。また、回収袋20越しに行う作業は、旧回収袋の残留部分20dを取り外す作業のみであり、フィルタ交換口22の蓋4などを取り外す作業は回収袋20越しに行う必要がないので、作業が容易で、回収袋20が破損するおそれもなくなる。さらに、回収袋20がどの部分にも挟まれないので、袋の破損をより効果的に防止することができる。また、蓋4はフィルタ3に装着されている回収袋20の外側に取り付けられるので、蓋4の内面および外面がダストで汚染される恐れがない。
【0067】
次に、本発明の他の実施形態につき、図21〜図25を参照しながら説明する。
【0068】
図21に示す実施形態は、フィルタ3の突起部37に、フィルタ交換時に手で把持される把持具46を着脱自在に取り付けたものである。突起部37と把持具46とは、例えばネジにより連結される。この実施形態によると、後述するように、フィルタ交換時に把持具46を再利用することができる。なお、本実施形態の構造は、以下に述べる図22〜図25の実施形態においても、採用することができる。
【0069】
図22に示す実施形態は、蓋4を省略して、押圧手段5でフィルタ3の突起部37を直接押圧するようにしたものである。この実施形態のように蓋4がなくても、パッキン36は回収袋20の内側にあるので、仮にパッキン36の部分で含塵気流が漏れたとしても、含塵気流は回収袋20内に流入し、フィルタ交換口22の外へ漏れることはない。
【0070】
図23に示す実施形態は、図8等における筒部34やフランジ部35を省略し、フィルタ3を集塵機内に挿入した状態で、突起部37とフィルタ交換口22との間に、回収袋20を収納する収納空間Sが形成されるようにしたものである。この実施形態では、フィルタ交換口22の内側に、フィルタ交換口22と連続する筒状のリブ23が設けられている。また、フィルタ3の端壁31aの周縁に、端壁31aとリブ23との間を封止するパッキン47が設けられている。このような構成によっても、含塵気流が回収袋20の内部へ流入して回収袋20が膨張・破損するのを、パッキン47により阻止することができる。
【0071】
図24に示す実施形態は、図23のフィルタ3において、パッキン47を省略したものである。図25は、図24のフィルタ3を集塵機内にセットした状態を示している。図25では、図23におけるリブ23は設けられていない。また、図25では、蓋4も省略されている。この実施形態では、フィルタ交換口22とフィルタ3との間にパッキンが介在しないが、両者の間から含塵気流が漏れても、この気流は回収袋20内へ流入するので、回収袋20が膨らみきるまでは、含塵気流がフィルタ交換口22の外へ漏れることはない。
【0072】
上述した図21〜図25の実施形態の場合も、フィルタ交換の際には、図26A、図26Bと同様の手順が実行される。なお、図21の実施形態の場合は、回収袋20を廃棄部分と残留部分とに分離(図26A(d))した後、図27に示すように、把持具46をフィルタ3の突起部37から取り外し、新しいフィルタに取り付けて再利用する。
【0073】
本発明では、以上述べた以外にも、種々の実施形態を採用することができる。例えば、前記の実施形態では、フィルタ交換口22が円筒状に形成され、フィルタ3や回収袋20も円筒状に形成されている例を挙げたが、フィルタ交換口22は角筒状であってもよく、フィルタ3や回収袋20も角筒状に形成されていてもよい。
【0074】
また、前記の実施形態では、使用済フィルタを回収した回収袋20を2箇所で結束する例を挙げたが(図13参照)、これに代えて、回収袋20を一定領域にわたって粘着テープ等の手段により連続的に結束してもよい。この場合は、当該領域の中間部を切断すればよい。
【0075】
また、前記の実施形態では、筒部34をフィルタ3と一体に設けた例を挙げたが、筒部34をフィルタ3に着脱自在に取り付けてもよい。
【0076】
また、前記の実施形態では、回収袋20が紐21と固定バンド42の両方によりフィルタ交換口22に固定される例を挙げたが、固定バンド42を省略して、紐21だけで回収袋20をフィルタ交換口22に固定してもよい。
【0077】
また、前記の実施形態では、回収袋20が装着された突起部37を押圧手段5で押圧する例を挙げたが、回収袋20が装着される部位と、押圧手段5で押圧される部位とは必ずしも同じである必要はない。例えば、フィルタ3側に、回収袋20が装着される突起部と、押圧手段5で押圧される突起部とを別々に設けてもよい。また、フィルタ3側に回収袋20が装着される突起部を設け、蓋4側に押圧用の突起部を設けてもよい。
【0078】
また、前記の実施形態では、バー5aを備えた押圧手段5を例に挙げたが、押圧手段として他の構成を採用してもよい。例えば、蓋4をボルトなどを用いて前壁1aに固定し、ボルトの締め付けによって蓋4を突起部37に押圧させてもよい。
【0079】
また、前記の実施形態では、押圧手段5により、蓋4を前壁1aに固定するとともに、蓋4を介してフィルタ3を押圧することで、押圧手段5が固定手段を兼ねる例を挙げたが、蓋4を固定する固定手段と、フィルタ3を押圧する押圧手段とを別々に設けてもよい。
【0080】
また、前記の実施形態では、集塵機100の一次側に導入される含塵気流Xの方向に対し、フィルタ3を通過して二次側に送出される清浄気流Yの方向が直交している例を挙げたが(図9参照)、本発明は、含塵気流Xの方向と清浄気流Yの方向とが同じである集塵機に対しても適用することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 一次側ハウジング
2 二次側ハウジング
3、3’ フィルタ
4 蓋
5 押圧手段
20、20’ 回収袋
20a、20b 開口部
20c ポケット部
20d 残留部分
21 紐
22 フィルタ交換口
23 リブ
31a、31b 端壁
35 フランジ部
36、47 パッキン(封止部材)
37 突起部
45a、45b 結束部材
46 把持具
100 集塵機
200、200’ フィルタ装置
S 収納空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵機に設けられた筒状のフィルタ交換口を通して、当該集塵機の内部へ挿入されるフィルタと、
使用済フィルタを回収する際に当該フィルタを収容する回収袋と、
を備えた集塵機用フィルタ装置において、
前記回収袋は、筒状に形成されていて、両端に開口部を有しており、
一方の開口部は、当該回収袋を前記フィルタ交換口に対して着脱するための着脱手段を備えており、
他方の開口部は、前記フィルタの端部に設けられた突起部に挿入され、当該突起部に密着状態で固定されていることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の集塵機用フィルタ装置において、
前記フィルタは、前記端部に前記突起部を囲む筒部を有しており、
前記突起部と前記筒部との間に、前記回収袋を収納する収納空間が形成されていることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項3】
請求項2に記載の集塵機用フィルタ装置において、
前記筒部の先端に、外側へ突出するフランジ部が形成されており、
前記フランジ部に、当該フランジ部と前記フィルタ交換口との間を封止する封止部材が設けられていることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項4】
請求項1に記載の集塵機用フィルタ装置において、
前記フィルタを前記集塵機の内部に挿入した状態で、前記突起部と前記フィルタ交換口との間に、前記回収袋を収納する収納空間が形成されることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項5】
請求項4に記載の集塵機用フィルタ装置において、
前記フィルタ交換口の内側に、当該フィルタ交換口と連続する筒状のリブが設けられており、
前記フィルタの前記端部の周縁に、当該端部と前記リブとの間を封止する封止部材が設けられていることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の集塵機用フィルタ装置において、
前記突起部に、フィルタ交換時に手で把持される把持具が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする集塵機用フィルタ装置。
【請求項7】
含塵気流が導入される一次側ハウジングと、
前記一次側ハウジング内に設けられ、前記含塵気流を濾過するフィルタ装置と、
前記一次側ハウジングと隣接し、前記フィルタ装置で濾過された清浄気流が導入される二次側ハウジングと、
前記一次側ハウジングに設けられた筒状のフィルタ交換口と、
を備えた集塵機において、
前記フィルタ装置が、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のフィルタ装置であり、
前記フィルタ装置をその挿入方向に押圧する押圧手段が設けられていることを特徴とする集塵機。
【請求項8】
請求項7に記載の集塵機において、
前記フィルタ交換口および前記回収袋を覆う蓋を備えていることを特徴とする集塵機。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の集塵機における使用済のフィルタを新しいフィルタに交換する方法であって、
使用済フィルタに付属している前記回収袋を前記フィルタ交換口に固定したままの状態で、前記使用済フィルタを前記フィルタ交換口から取り出す工程と、
前記回収袋を、取り出した使用済フィルタが収容されている部分と、前記フィルタ交換口に固定されている部分との間において結束した後、当該結束部分の中間部を切断することにより、使用済フィルタが収容された廃棄部分と、前記フィルタ交換口に残留する残留部分とに分離する工程と、
新フィルタを収容した新回収袋を、前記残留部分を覆うように前記着脱手段で前記フィルタ交換口に固定する工程と、
前記フィルタ交換口に固定された前記新回収袋を介して、前記残留部分を前記フィルタ交換口から取り外して当該新回収袋へ回収する工程と、
前記新フィルタを、前記新回収袋より露出させつつ前記フィルタ交換口から前記集塵機の内部へ挿入する工程と、
を備えたことを特徴とするフィルタ交換方法。
【請求項10】
請求項9に記載のフィルタ交換方法において、
前記新フィルタを前記集塵機の内部へ挿入した後、前記新回収袋を、前記新フィルタに設けられた収納空間、または前記新フィルタと前記フィルタ交換口とで形成される収納空間に収納する工程と、
前記新回収袋を前記収納空間に収納した後、前記フィルタ交換口および前記収納空間を覆うように蓋を取り付ける工程と、
前記蓋を押圧手段により押圧する工程と、
をさらに備えたことを特徴とするフィルタ交換方法。
【請求項11】
請求項9に記載のフィルタ交換方法において、
前記新回収袋は、側面にポケット部を有しており、
前記ポケット部を介して、前記残留部分を前記フィルタ交換口から取り外して回収することを特徴とするフィルタ交換方法。
【請求項12】
請求項9に記載のフィルタ交換方法において、
前記フィルタは、フィルタ交換時に手で把持される着脱自在な把持具を備えており、
前記回収袋の前記廃棄部分を前記残留部分から分離した後、前記把持具を取り外して再利用することを特徴とするフィルタ交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図27】
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