説明

雑草除去シート

【課題】作物の周りに雑草が生えるのを防ぎ作物に水分や栄養分を効果的にせ施用できる雑草除去用シートを提供する。
【解決手段】合成樹脂部4と布部とを貼り付けてあり該合成樹脂部4と布部はを日光を遮断できる色に着色され、該合成樹脂部4に植物1を植え付ける切り込み部3を設け水分や栄養分は該布部を通して施用するようにした雑草除去用シート。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜や果物類を作る時の雑草除去に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、作物を作る際に周りに生える雑草が生えれば手間と時間を掛け除去していた。(例えば特許文献1参照。)
【0003】
ポリシートを敷き詰め真ん中に穴を開け、作物に水分と栄養分をその穴部分より行っていたが、穴部分から雑草が生え水分も栄養分もなかなか入りずらく時間も手間も費やしていた。
【0004】
またそれ以外にも自動潅水を土壌内に埋めたり、土とポリシートの間に自動潅水を設置していた。
【特許文献1】特開平9−28211号 公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
育てようとする作物の周りに自然と生えてくる雑草を手作業で除去していたが雑草を除去するだけでも手間と時間をかけ、しかも雑草の茎や葉の部分を取り除くが地上より出ていない根の部分は残ることが多かった。そして数週間が過ぎればまた残った根より新しい芽が伸びる状態だ。除草剤の散布も育てようとする作物の影響ない場所であれば可能だが、それではあまり意味をなさないし除草剤の散布は、現代社会では環境面で問題がある。
【0006】
植物の根は下にも伸びるが成長するにつれ、主に横に伸びるので植物の真下だけに水や栄養分を与えても成長が遅くなったり止まったりする事がある。また植物の真下に水を与え過ぎると根腐れの恐れもあった。植物の根がより広範囲に伸びている方が植物の成長が促進される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
他所から飛来してきた雑草の種子を合成樹脂部分はもちろんの事、布部分もキメが細かいのでどちらの部分でも受けとめ種子が発芽する事はない。さらに合成樹脂部分と布部分は濃い黒色で日光を遮断するので内部の土壌から発芽することもない。
【0008】
合成樹脂部分と布部分の色彩は、日光を遮断できる色であれば何色でも良い。
【0009】
栄養面については、外部より植物の成長に合わせて与えるのが一番良く、布部分があることにより栄養の調整ができるようになる。
【発明の効果】
【0010】
このように合成樹脂シートを敷き詰めば雑草も生えなくなり、雑草を除去するための時間や手間また人件費が掛からなくなる。栄養分も雑草がなくなることによりほぼ植物本体に吸収される。
【0011】
布部分があることにより通気性が良くなり根腐れの心配もない、栄養面でも外側から与えやすくなり栄養たっぷりの病気にも強い植物に育つ。
【0012】
合成樹脂部分があることにより土壌内温度を暖かく保つことができ、作物の成長を促進させ収穫時期を早めることが出来る。よって水道費や肥料代の削減にも繋がる。
【0013】
本発明のシートは合成樹脂と布部分で出来ているため安価なコストで土地の管理ができ、取り付け作業もシートが軽いので一人で簡単に取り付けることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0015】
作物を育てたい場所に黒い雑草除去シートを敷き詰め、中央部分に切り込みを入れ野菜や果物など育てようとする植物の苗があり、植物の約40センチ〜50センチほどの所に合成樹脂と布部分また合成樹脂と接着剤で貼り付けてあり。布部分の幅は約20センチ〜30センチほどにする。そしてサイド部分は強風にシートが飛ばされないように土をかぶせるので約30センチ〜40センチ長さにすると良い。
【0016】
例として、合成樹脂部分はポリエチレンが良い。
【0017】
また布部分は自己実験で天然繊維でも化学繊維でもキメの細かいものであればどちらでも良いが、キメの細かくないスポンジ等では飛来した種子が発芽する恐れがあるので好ましくない。
【0018】
また、図3のように育てようとする作物によって布部分を円形状にしたり、布幅も長くしても良い。
【0019】
本発明の雑草除去シートは作物の収穫が終わり次第取り変えることが好ましいが、そのまま次の作物を育てることも可能。シートが破損しない限り何度でも繰り返し使う事が出来る。保管も丸めるだけで良いので簡単に出来る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】植物と雑草除去シートの斜視図。
【図2】植物と雑草除去シートの断面図。
【図3】植物と布部分の形が違う雑草除去シートの斜視図。
【符号の説明】
【0021】
1 植物
2 地面
3 切り込み部
4 合成樹脂部
5 布面
6 根

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作物本体に水分や栄養分を外側より浸透させる事を可能にした布と合成樹脂で形成された雑草除去用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−153384(P2009−153384A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331327(P2007−331327)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(307045548)
【Fターム(参考)】