説明

雑貨品収納・保持具

【課題】 平面的、立体的に様々な形態に変貌させながらも、各種の雑貨品等を収納・保持することができるようにすることにある。
【解決手段】 変形自在なステンレス等の金属線材2を心材とし、この心材を合成樹脂カバー3で被覆して棒材4を形成し、複数のこの棒材4を平面的に並列した姿勢で一部で相互に連結部5により連結した構成であり、棒材4を好みに応じて折り曲げて変形させることにより、全体形状を様々な形態に変貌させることができるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセサリー、時計、眼鏡等を乗載したり、吊り下げたりする雑貨品収納・保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
アクセサリー、時計、眼鏡等を乗載するものとして、トレイ形状、容器形状のものが多数存する。しかしながら単純な形態では面白味に欠け、トレイ形状なり容器形状に限定され、変化に乏しいものであった。
【0003】
例えば「アクセサリー保持具」として以下の如き考案の提案がある。
【特許文献1】実開平5−9362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献1は、主として商品陳列用のものであり、不使用時には分解して保管することができ、アクセサリー品の種類に応じて「薄板保持板」を交換するようになっている。
【0005】
しかしながら、ここでは、例えばピアス、イアリング、ペンダント、輪ピアス、指輪等に応じて、夫々の形状に合致した「薄板保持板」を用意しなければならず、しかも全体形態を大きく変動させるものではない。
【0006】
よって本発明は、上述した従来技術の欠点、不都合、不満を解消するべく開発された雑貨品収納・保持具であって、平面的、立体的に様々な形態に変貌させながらも、各種の雑貨品等を収納・保持することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の雑貨品収納・保持具は、変形自在な金属線材を合成樹脂で被覆して棒材を形成し、複数の該棒材を平面的に並列した姿勢で一部で相互に連結したことを特徴とする構成である。
【発明の効果】
【0008】
従って本発明では、複数の棒材を平面的に並列し且つ一部で相互に連結した単純な原形ではトレイ形状として、雑貨品等を乗載保持させることができ、その場合、棒材は心材が変形自在な金属線材であるので、両端部を上方に反り返させることにより、受け皿体としての形状が安定する。
【0009】
また、複数の棒材の各一方端部を折り曲げることにより全体として立脚姿勢にさせることができ、全体にネックレスを引っ掛け保持させたり、個々の棒材に指輪を嵌め込み保持させたりすることもできる。
【0010】
即ち本発明は、単に平面的な形態ではトレイとして使用できるばかりでなく、非使用状態では嵩張らず、形状を様々な形態に簡単に折り曲げることができるので、デザイン的にも機能的にも多種のバリエーションが得られる等、多くの優れた作用効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の雑貨品収納・保持具1は、変形自在なステンレス等の金属線材2を合成樹脂カバー3で被覆して棒材4を形成し、複数のこの棒材4を平面的に並列した姿勢で一部で相互に連結部5により連結した構成である。
【実施例1】
【0012】
図1は雑貨品収納・保持具1の平面的な形態の原形であって、非使用状態では嵩張らずに保管することができるが、またこのままの状態で所定の雑貨品等を乗載保持することもできる。
【実施例2】
【0013】
図3は雑貨品収納・保持具1の両端部を上方に反り返させ且つ各棒材4間を広げて受け皿体形態に変形させたもので、平面的な中央部4aに小銭入れAや時計Bを乗載し、或いは広がった棒材4b間に定期入れCを挟持させることができる。
【実施例3】
【0014】
図4は雑貨品収納・保持具1に於ける棒材4を五本で構成し、左右二本ずつの棒材4の各両端部を下方に折り曲げて脚4cを形成すると共に、中央の一本の棒材4の一方端部を上方に折り曲げて首4dに、他方端部を上方に折り曲げてと尻尾4eを形成し、中央部を平面的な背4fの部分にして動物の「馬」に見立てて変形したものである。ここでは、首4dの部分にキーホルダーDを掛けたり、馬の背である中央部4fに小銭入れAを乗載させることができる。
【実施例4】
【0015】
図5は雑貨品収納・保持具1に於ける一方端部をほぼ直角に折り曲げて脚台4gを形成して全体として立脚できるようにし、ネックレスEを引っ掛けたり、指輪Fを棒材4に嵌め込み保持できるようにしてある。
【実施例5】
【0016】
図6は雑貨品収納・保持具1に於ける一方端部をほぼ直角に前後方向に折り曲げて脚台4gを形成して全体として立脚できるようにし、眼鏡Gを引っ掛けたり乗載保持できるようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明にかかる雑貨品収納・保持具の扁平状態の斜視図である。
【図2】中央部分に於ける幅方向に沿った断面図である。
【図3】雑貨品収納・保持具変形形態の一例を示す斜視図である。
【図4】雑貨品収納・保持具変形形態の他の一例を示す斜視図である。
【図5】雑貨品収納・保持具変形形態の他の一例を示す斜視図である。
【図6】雑貨品収納・保持具変形形態の他の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0018】
1 雑貨品収納・保持具
2 金属線材
3 合成樹脂カバー
4 棒材
5 連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
変形自在な金属線材(2)を合成樹脂で被覆して棒材(4)を形成し、複数の該棒材(4)を平面的に並列した姿勢で一部で相互に連結したことを特徴とする雑貨品収納・保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−106569(P2009−106569A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−282716(P2007−282716)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第3項適用申請有り 2007年6月6日〜8日 メサゴ・メッセフランクフルト株式会社主催の「インテリアライフスタイル」に出品
【出願人】(502198641)アッシュコンセプト有限会社 (6)
【Fターム(参考)】