説明

電動工具

【課題】
小型のバッテリを用い、全長を短くして携帯性に優れた小型軽量の電動工具を実現する。
【解決手段】
14500サイズの二次バッテリ(40)と、モータ5と、モータ5の回転力を伝達して出力軸31を回転させる出力伝達機構(10、20)と、これらを収容するハウジング2と、出力軸31に形成され先端工具を保持する取付部30を有する電動工具1において、モータ5の回転軸5aと出力伝達機構の中心軸と出力軸31が同軸上に配置され、二次バッテリの軸方向中心線9が、回転中心軸8に対して平行になるように二次バッテリを配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を電源としてモータを駆動し、ねじ締め作業などを行う電動工具に関し、特に小型の電池を用いて電池やモータの配置を改良することによりコンパクトな形状を実現した電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
商用電源を用いてモータを回転させるのではなく、電池を用いてモータを回転させる、いわゆるコードレスタイプの電動工具が広く用いられている。コードレスタイプの電動工具においては、電源としてニカド電池やリチウムイオン電池等の二次電池を用いて直流モータを駆動する。ねじ締め用の電動工具、主にドライバドリルに関しては、ストレートタイプのものとガンタイプのものが一般的である。中でもより手工具に使い勝手が近く、小さなねじを手軽に締め付けることができる電動工具として、ストレートタイプのものが広く使われている。二次電池の出力は商用電源に比べると小さいため、コードレスタイプの電動工具においてはモータの出力に減速機構部を設けて、所定の締め付けトルクを確保することが多い。二次電池は充電可能であり、一本又は複数本の電池セルを電池用の筐体内に収めたバッテリパックとし、これを電動工具に脱着可能とする構成が広く使われている。
【0003】
このような電動工具の例として特許文献1の技術が知られている。この従来例の電動工具の構成を示すのが図7及び図8である。図7は従来例に係る電動工具301の全体構成を示す縦断面図である。電動工具301は、ハウジング302の内部にモータ5が収容され、モータ5はバッテリパック140から供給される電力により回転される。電動工具301は、バッテリパック140、モータ5、減速機構部310、出力軸331が同軸上に位置するようにされたストレートタイプと呼ばれるものである。ハウジング302は、前方ハウジング302aと後方ハウジング302bで構成され、中央部付近の揺動軸307を中心に、揺動軸307と垂直な平面内で前方ハウジング302aと後方ハウジング302bの角度が180度から90度近くまで折り曲げることができる。
【0004】
前方ハウジング302aの後方付近には、円周方向にスライドさせるスイッチ操作子304が設けられ、スイッチ操作子304を一方の周方向にスライドさせることによりモータ5が正回転する。また、スイッチ操作子304を他方の周方向にスライドさせることによりモータ5が逆回転する。スイッチ操作子304は、モータ5の回転のオンとオフの制御のみであるが、前方ハウジング302aの上側部分には変速スイッチ309が設けられ、ギヤ変速比を高速又は低速の二段に変速することができる。
【0005】
電動工具301においては、スイッチ操作子304をオンにしてモータ5を回転させると、モータ5の回転軸5aから減速機構部310に回転力が伝達され、所定の回転数に減速されて、クラッチ機構部320を介して出力軸331に回転力が伝達される。出力軸331の先端には、先端工具を取り付けるための取付部30が設けられる。このような構成により、締付部材である図示しないねじ等が被締付材に締め込まれる。
【0006】
後方ハウジング302bにはバッテリパック340が装着される。バッテリパック340は、ハウジング302に対して装着及び取り外しが可能であって、充電時にはバッテリパック340を取り外して、図示しない充電装置に装着することにより充電を行う。バッテリパック340は、例えば定格出力3.6Vで、その内部には1本の18650サイズのリチウムイオン電池セルが収容される。図から理解できるように、作業者が握って作業しやすいようにハウジング302(302a、302b)は極力細く形成される。しかしながら、細すぎても好ましくなく、手で握る為に適切な太さであることも重要である。電動工具301では、バッテリパック340とモータ5の外径が手で握る為の適切なサイズにほぼ等しいため、ハウジング302によって過剰に太くならないために、バッテリパック340の外径側とハウジング302との隙間を極力狭く形成される。同様にして、モータ5とハウジング302との隙間は極力狭く形成される。従来技術の電動工具301においては、バッテリパックの占める長さBは80mm程度であり、電動工具301全体の長さLは270mm程度である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−276038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のストレートタイプの電動工具は、その太さをできるだけ小さくし握りやすさを確保するため、例えば遊星歯車機構などを用いた減速機構部と、モータ、スイッチ操作子、制御基板及び電池を直列に並べるものが多かった。しかしながら、この場合に必要となる全長270mmは、作業者の手の大きさから考えると十分小さいとは言い難く、長時間の作業では疲れることがある。また、重さのあるモータや減速機構部が実際に作業をするときに手で握る把持部分より先端側に位置することが多いため、重量バランスを改善したいという要望もあった。さらに、非作業時の取り扱いや収納時のスペース効率を考慮すると、同じ出力トルクを確保しながら、より小型化した電動工具の実現が望まれていた。
【0009】
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、全長を短くして携帯性に優れた電動工具を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、小型のバッテリを用いると共にバッテリの収容位置を改良することにより、重量バランスに優れて使いやすい電動工具を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、全長を著しく短くすると共に、ハウジングの軸方向断面の外径形状を非円形とすることにより、モータ停止時に電動工具を用いて手締め作業をし易くした電動工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
【0013】
本発明の一つの特徴によれば、二次バッテリと、二次バッテリによって駆動されるモータと、モータの回転力を伝達して出力軸を回転させる出力伝達機構と、これらを収容するハウジングと、出力軸に形成され先端工具を保持する先端工具保持部を有する電動工具において、モータの回転軸と出力伝達機構の中心軸と出力軸が同軸上に配置され、二次バッテリの軸方向中心線が、モータの回転軸に対して平行になるように二次バッテリをハウジングの内部に配置した。出力伝達機構は、モータの回転数を所定の減速比で減速する減速機構部と、減速機構と出力軸の間にクラッチ機構部、又は/及び、インパクト機構部を設けた。
【0014】
本発明の他の特徴によれば、ハウジングは筒状の形状であって、二次バッテリをモータの後方側であって、モータの回転軸に対してオフセットした位置に配置する。ハウジング内部であって二次バッテリの側方に制御基板と、モータの回転のオン又はオフの制御をするスイッチ操作子を配置する。
【0015】
本発明のさらに他の特徴によれば、ハウジングは軸方向と垂直な断面が略長円形又は略瓢箪形であって、二次バッテリはモータの側方に配置する。二次バッテリは、14500サイズの電池セルを1本又は複数本収容したパック式又はカセット式とし、ハウジングに設けられた装着部に着脱可能とする。あるいは二次バッテリとして14500サイズの電池セルハウジングに内蔵することも可能であり、ハウジングの一部に、二次バッテリを充電するための充電器を接続するコネクタ端子を設けた。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の発明によれば、モータの回転軸と、出力伝達機構の中心軸と、出力軸が同軸上に配置され、二次バッテリの軸方向中心線がモータの回転軸に対して平行になるように二次バッテリをハウジングの内部に配置したので、電動工具の全長を短く構成でき、携帯性や収納性を向上させることができる。また全長を短くしたので、重さのあるモータや減速機構部の外周部を手で持つようになるため、作業者の負担が軽減される。
【0017】
請求項2の発明によれば、出力伝達機構は、モータの回転数を所定の減速比で減速する減速機構部と、減速機構と出力軸の間に設けられたクラッチ機構部を有するので、本体全長を短くし、携帯性に優れ、さらには使い勝手を向上したクラッチ機能付きのドライバドリルを実現できる。
【0018】
請求項3の発明によれば、出力伝達機構は、モータの回転数を所定の減速比で減速する減速機構部と、減速機構と出力軸の間に設けられたインパクト機構部を有するので、本体全長を短くし、携帯性に優れ、さらには使い勝手を向上したインパクトドライバを実現できる。
【0019】
請求項4の発明によれば、ハウジングは筒状の形状であって、二次バッテリをモータの後方で、回転軸に対してオフセットした位置に配置するので、オフセットすることにより余った空間を、他の機器、例えばスイッチ操作子や制御基板の収容に用いることができ、実装効率を高めた小型の電動工具を実現できる。
【0020】
請求項5の発明によれば、ハウジング内部であって二次バッテリの側方に制御基板と、モータの回転のオン又はオフの制御をするスイッチ操作子を配置したので、制御基板とスイッチ操作子の配置のために電動工具の全長が長くなることを防止できる。
【0021】
請求項6の発明によれば、ハウジングは軸方向と垂直な断面が略長円形又は略瓢箪形であって、二次バッテリはモータの側方に配置するので、本体形状を動力が伝えられる回転軸に対しオフセット形状にでき、回転軸で発生する反力に対して作業者が押さえやすい(耐えやすい)形状にすることができる。
【0022】
請求項7の発明によれば、二次バッテリは、14500サイズの電池セルを1本又は複数本収容したカセット式として、ハウジングに設けられた装着部に着脱可能であるので、複数のバッテリパックを準備すれば長時間の作業が可能となり、通常サイズのコードレス式の電動工具と同等の作業を行うことができる。
【0023】
請求項8の発明によれば、二次バッテリを内蔵式の14500サイズの電池セルで実現し、充電器を外部から接続するコネクタ端子を設けたので、製造のコストダウンを図ることができる。
【0024】
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例に係る電動工具1の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る電動工具1の背面図である。
【図3】図1のバッテリパック40の全体形状を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る電動工具101の全体構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る電動工具101の背面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る電動工具201の全体構成を示す縦断面図である。
【図7】従来例に係る電動工具301の全体構成を示す縦断面図である。
【図8】従来例に係る電動工具301の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0026】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、図1で説明した構成要素と同一部品を用いる部分には同一の符号を付しており、異なる部品だけを新たな参照符号を付している。また、本明細書においては、上下、前後左右の方向は各図に示す方向であるとして説明する。
【0027】
図1は本発明の実施例に係る電動工具1の断面図である。電動工具1はモータ5を有し、モータ5を内部に収納するハウジング2と、モータ5の回転を所定の減速比で減速する減速機構部10と、減速機構部10の前方に設けられるクラッチ機構部20と、クラッチ機構部20の前方に延びる出力軸31を含んで構成される。出力軸31の先端側には先端工具を取り付けるための取付部30が設けられ、軸方向と垂直の断面が六角形の六角穴31aが形成される。モータ5の後方側にはバッテリパック40が装着される。バッテリパック40の上側部分には、バッテリパック40から送られる電力をオン又はオフすることによりモータ5の回転制御をするスイッチ操作子4bと、制御基板6が設けられる。
【0028】
本実施例においては、モータ5と、減速機構部10やクラッチ機構部20等からなる出力伝達機構、出力軸31及び先端工具は、その軸方向の中心が回転中心軸8上に一直線に並ぶように同軸上に配置される。しかしながら、バッテリパック40に関しては、軸方向の中心線(バッテリ中心線9)が回転中心軸8と一致しないように配置される。このような配置はバッテリパック40の大きさを小型化することによって、バッテリ中心線9を回転中心軸8からオフセットさせて配置することが可能になったためである。ここで図示したオフセット量A1は、バッテリパック40の太さの約半分程度である。バッテリパック40がオフセットさせる方向は任意であるが、重量バランスや使い勝手を考えると回転中心軸8から下側にオフセットさせる方が良い。このように配置すれば作業者が電動工具1を把持した場合に、バッテリパック40がより下側に位置する可能性が高く、低重心化を図ることができる。尚、バッテリパック40のオフセットさせる方向を右側又は左側にすることも可能であるが、その場合は作業者が電動工具1を把持した際の左右のバランスが崩れる恐れがあるので、その際はバッテリの側部に配置する機器との重量バランスを考慮の上でオフセット方向やオフセット位置を検討すると良い。
【0029】
バッテリパック40は、ハウジング2に対して後方側から着脱可能な、いわゆるカセット式に構成され、図1の状態からリリースボタン44(図では1つだけしか見えないが、実際には左右両側に計2つある)を押しながら後方に引き出すことによりハウジング2から取り外すことができる。バッテリパック40の前方側には4つの端子46(図1では1つだけ図示)が設けられ、バッテリパック40の装着時に端子46がハウジング2側に設けられるターミナル38に接触することにより、バッテリパック40の電力が電動工具1側に供給可能となる。本実施例ではバッテリパック40の定格出力電圧は3.6Vであり、内部に14500サイズのリチウムイオン電池一本が収容される。ターミナル38はターミナルホルダ39に固定され、ターミナル38から延びるリード線37aは、制御基板6に接続される。ターミナルホルダ39の大きさは、バッテリパック40の前端面に対応した程度の大きさで十分であるので、ハウジング2の下半分程度を占める大きさ程度で良い。
【0030】
制御基板6は、モータ5に電力を供給するバッテリパック40の監視や、異常温度、過放電防止などによるモータ5への電力供給の遮断などの制御を行う電子回路を搭載する。制御基板6には、バッテリパック40に接続されるリード線37aだけでなく、スイッチ操作子4a、4bと協働するスイッチ回路からのリード線37b、37cと、モータ5に接続されるリード線37dが接続される。
【0031】
減速機構部10は、モータ5の回転を遊星歯車機構により入力を所定の比率で多段階減速してクラッチ機構部20に伝達するもので、例えば3段式の遊星歯車を用いた構成である。モータ5の回転軸5aには第1ピニオン11が取り付けられ、第1ピニオン11の周囲を第1遊星歯車12が回転する。第1遊星歯車12は、前方に第2ピニオンが形成される第1遊星キャリア13に接続される。第2ピニオンの周囲を第2遊星歯車14が回転する。第2遊星歯車14は、前方に第3ピニオンが形成される第2遊星キャリア15に接続される。第3ピニオンの周囲を第3遊星歯車16が回転する。第3遊星歯車16は、前方に配置される出力軸31の後方の嵌合軸に接続される第3遊星キャリア17に接続される。このように、減速機構部10は3段式の遊星歯車減速機構を用いたので、モータ5の出力が比較的に小さくても、出力軸31に十分な締め付けトルクを伝達することができる。モータ5の回転軸5a、減速機構部10の回転中心、出力軸31は回転中心軸8(=回転機構中心線)に配置される。尚、本実施例においては図7で示したような高速/低速の切り替え機構を持たずに変速スイッチも設けていない。これは電動工具1の小型化を優先するためであるが、高速/低速の切り替え機構を設けるように構成しても良い。
【0032】
減速機構部10の前方には、先端工具に一定の負荷トルクが加わると減速機構部10と出力軸31の回転伝達を解除するクラッチ機構部20が設けられる。クラッチ機構部20は、ギヤケース25の一部と、ギヤケース25の前方側外周部に設けられる押さえダイヤルナット22と、スプリング23と、スプリング23によって付勢されるクラッチリング21と、クラッチリング21からギヤケース25の貫通穴を介して後方に延びるピン26と、ピン26の後方側に設けられるボール28と、リングギヤ18の前方側に設けられた図示しない凹部(クラッチ爪)と、減速機構部10と出力軸31の回転伝達が解除される際の負荷トルクの大きさを調整するためのダイヤル24を含んで構成される。ダイヤル24は内部に軸方向に延びる数本のキー(突起)を有し、そのキーがダイヤルナット22の周方向数カ所に形成された溝に嵌合することにより、ダイヤルナット22を回転させることができる。ダイヤル24は透明のプラスチック等で製造し、その後方からLED(ライト)29a、29bによって照射する構成とした。このように構成することによりダイヤル24の前方側、先端工具の前端付近をまんべんなく照らすことが可能になる。
【0033】
ギヤケース25の前半側の外周部にはねじ山(雄ねじ)が形成され、ギヤケース25の外周側に、ねじ部と嵌合するねじ山を内周側に有する円筒状のダイヤルナット22が取り付けられる。ダイヤルナット22の前端の径方向突出部とクラッチリング21の間には、コイル式のスプリング23が形成される。ネジ締めが進んで出力軸31への負荷が、固定ギヤであるリングギヤ18の固定を押さえるスプリング23の押圧力を超えると、リングギヤ18の前方側に形成される図示しない図示しない凹部(クラッチ爪)がボール28及びクラッチリング21を前方へ押し出すことにより、リングギヤ18の固定状態が解除されてリングギヤ18が回転する。このリングギヤ18が回転するとモータ5からの回転力が出力軸31に伝達しない状態となり、クラッチ機構部20が作動した状態となる。
【0034】
クラッチ機構部20が作動して減速機構部10と出力軸31の回転伝達が解除される際の負荷トルクの大きさは、ダイヤル24を回転させることによって調節可能である。本実施例では例えば22段階に調整可能であり、クラッチ機構部20を作動させない設定も設けるとよい。尚、図1においては構成の理解の容易さのために、ダイヤルナット22は回転中心軸8の上側(22A)と下側(22B)の断面位置を、意図的に分けて記載した(実際にはダイヤルナット22は上側と下側が連続した円筒形の部材である)。図1では、上側(22A)はダイヤルナット22を最大限に緩めてクラッチ機構が作動する(回転伝達が解除される)際の負荷トルクが最小となる状態時の断面であり、下側(22B)はダイヤルナット22を最大限に締める回転伝達が解除されない状態(クラッチ動作OFF)の状態時の断面である。
【0035】
モータ5を収容するハウジング2は筒状に形成され、モータ5の回転軸5aの延長線を通る鉛直面で左右に分割可能に構成される。ハウジング2は、例えばプラスチック等の高分子樹脂の成形によって製造すると好ましく、右側のハウジングと左側のハウジングが公知の接合技術(ねじ締め、はめ込み等)で固定される。このようにハウジング2の部分を左右分割式に構成したので、一方のハウジングに、モータ5、減速機構部10、クラッチ機構部20、スイッチ操作子4a、4b、制御基板6、及びターミナルホルダ39を配置した後に、他方のハウジングをかぶせて固定することにより、容易に組み立てることができる。
【0036】
ハウジング2のほぼ中央付近にはモータ5が配置される。モータ5の種類は、ブラシ付き直流モータがコスト的に安価であり好ましいが、ブラシレスDCモータを用いるようにしても良い。ブラシレスDCモータを用いる場合は、モータの各巻線に所定のタイミングで駆動電流を供給するためのインバータ回路をハウジング2の内部に収容する。モータ5は、回転軸5aが出力軸31の回転中心軸と一致するように同軸上に配置され、本実施例では円筒状のハウジング2の軸方向中心位置に一致するように配置される。
【0037】
ハウジング2の上部にはモータ5の回転をオン又はオフにするためのスイッチ操作子4a、4bが設けられる。スイッチ操作子4a、4bは、ハウジング2に対して周方向に揺動可能であり、これらの内側位置にはスイッチ操作子4a、4bによって操作されるシーソー式のスイッチが配置される。スイッチ操作子4aはモータ5の側面であってハウジング2の前後方向でほぼ中央に設けられ、もう一つのスイッチ操作子4bは、ハウジング2の後方に設けられる。スイッチ操作子4a、4bは同じ部品を用いることができ、スイッチ操作子4aとスイッチ操作子4bは同一の機能を果たすスイッチであり、作業者は操作しやすい方のスイッチを用いてモータ5のON又はOFFの操作をすることができる。スイッチ操作子を2重に設けたのは操作上の便宜上のためである。例えば、作業者がハウジング2の先端付近を把持して作業する場合もあり、ハウジング2の中央、又は後方付近を把持する場合もある。尚、スイッチ操作子4a又はスイッチ操作子4bのいずれか一方だけを設けるように構成しても良い。
【0038】
ハウジング2は図7で示した電動工具301と異なり、折り曲げ機構を持たないため揺動軸は存在しない。これは、電動工具1の全長を短く構成できたためその必要性が薄いからであるが、折り曲げ機構を同様に設けても良い。本実施例では、ハウジング2においてバッテリパック40が占める軸方向(前後方向)の長さB1を52mmとすることができ、図7で示した長さBに比べて短くて済む上に、バッテリパック40の側部の空間にスイッチ操作子4bと制御基板6を配置できた。その結果、電動工具1の全長L1は177mmとなった。全長L1は、図7で示した電動工具301と比較すると90mm以上短い上に、ハウジング2の太さ(外径)は、従来例とほぼ同等であるので、大幅にコンパクト化した電動工具を実現できた。
【0039】
本実施例の構成において、作業者がハウジング2のいずれかを把持し、スイッチ操作子4a又は4bのいずれかをONにすると、バッテリパック40の直流電力がモータ5に供給され、モータ5が回転する。モータ5が回転すると、回転軸5aから減速機構部10に回転力が伝達され、所定の回転速度に減速されて出力軸31に回転力が伝達され、先端工具を回転させる。これにより、締付部材である図示しないねじ等が被締付材に締め込まれる。ねじが締め込まれて、締付けトルクが所定のトルクに達したときにクラッチ機構部20が作動し、減速機構部10と出力軸31の接続状態が解除されることによって、締付部材の締め付けが終了する。クラッチ機構部20が作動して動力伝達が遮断されると、作業者はONにしたスイッチ操作子4a又は4bをオフにすることにより作業を終了する。
【0040】
図2は、本発明の実施例に係る電動工具1の背面図であり、バッテリパック40の配置状況を示す図である。本実施例のバッテリパック40は、図中の斜線部で占める部分であって、電動工具1のハウジング2の後方から見た外形(ほぼ円形)に比べて大幅に小さい外径となる。またバッテリパック40はハウジング2の回転中心軸8(図1参照)と一致しないように、即ちオフセットするように下側にずらしたように配置され、左右両側に配置されるリリースボタン44を押しながら後方に引き出すことによりバッテリパック40をハウジング2から取り外すことができる。装着の時には、逆の動作を行えば良いが、リリースボタン44を押しながら動作をしなくても、バッテリパック40をハウジング2の奥まで押し込むだけで自動的にリリースボタン44の掛止部(後述)がハウジング2の内壁に形成された凹部(図示せず)にロックされる。バッテリパック40を収容するために、ハウジング2には開口部2aが形成される。尚、ハウジング2の開口部2aの形状と、バッテリパック40の筐体後端付近の形状をどのように構成するかは任意であり、バッテリパック40の製造のしやすさ、他の電動工具への装着のしやすさ、ハウジング2のデザイン上の観点から任意に設定すれば良い。
【0041】
図3はバッテリパック40の全体形状を示す斜視図である。バッテリパック40の内部には、円筒形であって14500サイズのリチウムイオン電池セル(図示せず)が1本収容される。バッテリハウジング41は、プラスチック等の合成樹脂の成型によって製造され、リチウムイオン電池セルの外径にほぼ沿った形状及びサイズであり、円筒部43と、その後端部を塞ぐと共にハウジング2の開口部を覆う後面部42により構成される。円筒部43の外径は完全な円筒形状ではなく4つの軸方向に細長い平面部分43aをなだらかな曲面部分43bでつないだような形状としている。平面部分のそれぞれの先端付近には金属製の端子46a〜46dが形成される。この金属部分がバッテリパック40を電動工具1に装着した際に、電動工具1側に設けられるターミナル38(図1参照)と接触する。端子46aはプラス端子(放電用)であり、端子46bはプラス端子(充電用)であり、端子46cはマイナス端子、端子46dは電池温度検出端子である。
【0042】
バッテリパック40の後面部42の左右両側にはリリースボタン44が設けられる。リリースボタン44の先端には鍵状に形成された掛止部44aが形成され、掛止部44aがハウジング2の内壁部分に形成された図示しない凹部と係合することによりバッテリパック40がハウジング2に対して脱落しないように保持される。また、円筒部43の平面部分43aの後端付近には、バッテリパック40をハウジング2に装着する際のガイド部45が形成される。ガイド部45の突起がハウジング2のバッテリ装着部(図示せず)に形成された溝部に係合することによって、バッテリパック40がハウジング2に安定して保持される。ガイド部45の突起はバッテリパック40の上側にだけ設けられ、下側には設けられない。従って、バッテリパック40を上下逆方向にして装着しようとすると、ガイド部45がバッテリ装着部に当たってしまい装着できないので、誤装着を防ぐ効果がある。
【0043】
以上、第1の実施例によれば、電動工具1に用いられるバッテリパック40の電源として14500サイズの小型の二次電池を用いて実現すると共に、バッテリパック40の配置を電動工具1の回転中心軸とずらして配置して、スイッチ操作子4bや制御基板6をバッテリパック40の側部に設けるようにしたので、電動工具1の全長を短くすることができ、携帯性に優れ、さらには使い勝手を向上した小型の電動工具1を提供できる。特に、本実施例の電動工具1では、作業者が把持して作業する際に重いモータ5が把持位置に来るようになるので、作業時の重量バランスが良く大変使い勝手が良い。
【実施例2】
【0044】
次に図4及び図5を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図4は本発明の第2の実施例に係る電動工具101の全体構成を示す縦断面図である。第2の実施例の電動工具101は、バッテリパック40をモータ5と直列方向でなくて、並列に配置したことに特徴がある。そのため、ハウジング102の形状も円筒形(軸方向断面形状が円形)ではなくて、軸方向と垂直な断面でみると2つの円をつないだような形状(長円形又は瓢箪形など)に形成した。
【0045】
電動工具101において、モータ5の回転軸5aの前側には遊星歯車機構からなる減速機構部10が接続され、減速機構部10の前側には出力軸31が接続される。電動工具101には、クラッチ機構部20が設けられ、ダイヤル124で設定した締め付けトルク値に到達したら減速機構部10が作動する。モータ5、減速機構部10、クラッチ機構部20、出力軸31は図1で説明したものと同じ部品を用いることができる。モータ5をオン又はオフさせるスイッチ操作子104aは、減速機構部10の側面部に設けられる。尚、スイッチ操作子104aは、バッテリパック40の側面部あるいはモータ5の側面部に設けるようにして良い。使用するバッテリパック40は第1の実施例で用いたものと同じものであり、電動工具1から取り外したバッテリパック40を、電動工具101に差して使用することができる。
【0046】
図4において、モータ5から出力軸31までの回転中心軸108とバッテリ中心線109は、上下方向に距離A2だけ離れ、平行になるように配置される。距離A2は、バッテリパック40の上下方向高さの約半分とモータ5の径の約半分の合計程度の距離である。バッテリパック40の前方側には、ターミナルホルダ139と制御基板106が直列に配置される。制御基板106は、バッテリパック40からの電力をスイッチ操作子104aに中継したり、あるいはモータ5の回転を制御するための図示しない制御手段を搭載する。本実施例では、ターミナルホルダ139の前面には多極のコネクタ137bが搭載され、制御基板106の後面には多極のコネクタ137aが搭載され、これらの間がリードワイヤにて接続されるように構成した。しかしながらターミナルホルダ139と制御基板106の接続方法は任意であり、他の公知の方法を用いて接続するようにしても良い。また、部品点数削減のためターミナルホルダ139と制御基板106を1枚の基板にて実現するように構成しても良い。
【0047】
減速機構部10は、第1の実施例と同じ3段式の遊星歯車減速機構を用いることができる。クラッチ機構部20は、ハウジング102の前方側に接続させるダイヤル124を回すことによって、クラッチ機構が作動するトルク値を設定することができる。このようにバッテリパック40をモータ5に対して並列に配置することにより電動工具1の軸方向長さL2を122mm程度と、大幅に短くすることができた。
【0048】
図5は電動工具101の背面図である。図5において、ハウジング102は後方から見た際に直径の異なる円筒形の筒を2つつなげたような形状、いわゆる瓢箪形の形状とした。バッテリパック40の収容される上側の空間の曲率半径はおよそR2であり、モータ5が収容される下側の空間の曲率半径はR1(但しR1>R2)である。この際、R1は10mmから30mm、R2は10〜20mm程度で選定される好ましい。これらR1とR2の曲率半径の空間は一部が重なるように上下に配置され、ハウジング102の外郭はこれらの円筒形の筒をなめらかに接続するような形状とされる。この際、それらの接続部分を一点鎖線107のように直線状にするのではなく、直線状の部分から内側に2つの窪み部102dが形成される。
【0049】
このようにハウジング102に軸方向に連続する窪み部102dを形成したのは、作業者が把持しやすくする為である。また、電動工具101による締め付け作業を終了した後に、作業者が電動工具101自体を回すことによって、あたかもドライバのように手締めをおこなう手締め作業を行いやすくするためである。窪み部102dに指をかけるようにすると作業者は電動工具1に強い力をかけることができる。また、一点鎖線107のように直線状の形状から窪み部102dのように凹状に形成してもその内部に収容すべき部品がないため、実装効率上のデメリットがないからである。さらに、手締め作業時にはハウジング102に捻り方向の力がかかるが、窪み部102dを形成することによりハウジング102の剛性をより高めることができる。尚、ハウジング102の形状は窪み部102dを設けるだけでなく、一点鎖線107のように直線状にした、いわゆる長円形にても良いし、一点鎖線107から外側に突出するように軸方向に連続するリブ等を形成するようにしても良い。さらに、ハウジング102の外面にぎざぎざ等の何らかの滑り止め部を形成すれば、滑りにくい上に力を入れやすい電動工具を実現できる。
【0050】
ハウジング102の後端部の上方側には、バッテリパック40を収容するための開口部102aが形成される。図中斜線を引いた部分がバッテリパック40の後面部42であり、開口部102aはバッテリパック40の外形に沿った形とされる。バッテリパック40を電動工具101に装着すると、後面部42は電動工具101の筐体の一部を形成することになる。ハウジング102の下側には、スイッチ操作子104aを収容するための突出部102eが形成される。この突出部102eは必ずしも必要な部分ではなく、例えばスイッチ操作子104aを設ける箇所を制御基板106(図4参照)の前方側に移動すれば、ハウジング102の下側に突出部102eを形成する必要は無い。
【0051】
以上のように第2の実施例によれば、従来技術のハウジングを折りたたんだ状態で一体化したようなハウジング102の形状としたので、その径が大きくなるものの、電動工具101の全長を大幅に短くすることが可能となった。この実施例により、14500バッテリを使い、全長が125mm以下で、R1が10〜30mmの小型で使いやすく、しかも収納や持ち運びのし易い電動工具(ドライバドリル)を実現することができた。
【実施例3】
【0052】
次に、図6を用いて本発明の第三の実施例を説明する。第3の実施例では第2の実施例で示した電動工具とほぼ同じ構成・配置ながら、バッテリパック40を用いずに内蔵式バッテリとした点で異なる。即ち、14500サイズのリチウムイオン電池240をハウジング202の中に直接収容した。リチウムイオン電池240は、基本的にはユーザ側による交換を想定しておらず、リチウムイオン電池240の交換の必要性が生じた場合にはメーカーのサービスセンターに依頼して行う。ハウジング202の基本的な形状は、バッテリパックを収容するための開口部(図5の102e)が無いだけで、その他の部分は第2の実施例のハウジング102と同様である。リチウムイオン電池240の収納位置は、モータ5と並列する位置であり、本実施例では上側(又は、スイッチ操作子104aと反対側)に収容した。このため、バッテリ中心線209と回転機構中心軸208は平行となる位置関係にある。
【0053】
リチウムイオン電池240の前方には、電池固定用基板239が設けられ、電池固定用基板239から制御基板206に電力が送られる。第三の実施例では、リチウムイオン電池240を充電するために、図示しない外部充電装置のターミナルを接続するための端子242がハウジング202の外周部に設けられる。端子242は、制御基板206によって保持される。制御基板206上には図示していないがリチウムイオン電池240の充電制御回路が搭載される。その他、モータ5、減速機構部10、クラッチ機構部20、出力軸31は図1で説明したものと同じ部品を用いることができ、その動作は第1及び第2の電動工具と同様である。
【0054】
尚、ハウジング202の内部の任意の位置に受信用コイルを設けることで、外部装置である充電スタンド等に所定の状態で電動工具201を置くことにより非接触方式にてリチウムイオン電池240を充電することも可能である。受信用コイルを設ける位置は任意であるが、ハウジング202の後端側(背面)付近に配置するようにすれば好ましい。この場合、充電用の端子242をハウジング202の外周部に設ける必要が無いため、より密閉性の高くて塵埃等が内部に侵入しにくい電動工具を提供することができる。
【0055】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では電動工具の例としてストレート式のドライバドリルで説明したが、これだけに限られずに、ストレート式の電動ドリルや、出力伝達機構にインパクト機構部を含むインパクトドライバや、その他の14500サイズ以下の小さなバッテリを用いた電動工具であっても同様に適用できる。また、バッテリパック40には14500サイズのリチウムイオン電池を1本収容したが、これを複数本の直列又は並列接続としたバッテリパックとしても良い。
【符号の説明】
【0056】
1 電動工具 2 ハウジング
2a 開口部 3 定格出力
4a、4b スイッチ操作子 5 モータ
5a 回転軸 6 制御基板
8 回転中心軸 9 バッテリ中心線
10 減速機構部 11 第1ピニオン
12 第1遊星歯車 13 第1遊星キャリア
14 第2遊星歯車 15 第2遊星キャリア
16 第3遊星歯車 17 第3遊星キャリア
18 リングギヤ 20 クラッチ機構部
21 クラッチリング 22 ダイヤルナット
23 スプリング 24 ダイヤル
25 ギヤケース 26 ピン
28 ボール 29a、29b LED
30 取付部 31 出力軸
31a 六角穴 37a、37b、37d リード線
38 ターミナル 39 ターミナルホルダ
40 バッテリパック 41 バッテリハウジング
42 後面部 43 円筒部
43a 平面部分 43b 曲面部分
44 リリースボタン 44a 掛止部
45 ガイド部
46、46a、46b、46c、46d 端子
101 電動工具 102 ハウジング
102a 開口部 102d 窪み部
102e 突出部 104a スイッチ操作子
106 制御基板 107 一点鎖線
108 回転中心軸 109 バッテリ中心線
124 ダイヤル 137a、137b コネクタ
139 ターミナルホルダ 140 バッテリパック
201 電動工具 202 ハウジング
206 制御基板 208 回転機構中心軸
209 バッテリ中心線 239 電池固定用基板
240 リチウムイオン電池 242 端子
301 電動工具 302 ハウジング
302a 前方ハウジング 302b 後方ハウジング
304 スイッチ操作子 307 揺動軸
309 変速スイッチ 310 減速機構部
320 クラッチ機構部 331 出力軸
340 バッテリパック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次バッテリと、
前記二次バッテリによって駆動されるモータと、
前記モータの回転力を伝達して出力軸を回転させる出力伝達機構と、
これらを収容するハウジングと、
前記出力軸に形成され先端工具を保持する先端工具保持部を有する電動工具において、
前記モータの回転軸と前記出力伝達機構の中心軸と前記出力軸が同軸上に配置され、
前記二次バッテリの軸方向中心線が、前記モータの回転軸に対して平行になるように前記二次バッテリを前記ハウジングの内部に配置したことを特徴とする電動工具。
【請求項2】
前記出力伝達機構は、前記モータの回転数を所定の減速比で減速する減速機構部と、前記減速機構と前記出力軸の間に設けられたクラッチ機構部を有することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
【請求項3】
前記出力伝達機構は、前記モータの回転数を所定の減速比で減速する減速機構部と、前記減速機構と前記出力軸の間に設けられたインパクト機構部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
【請求項4】
前記ハウジングは筒状の形状であって、前記二次バッテリを前記モータの後方側であって、前記モータの回転軸に対してオフセットした位置に配置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項5】
前記ハウジング内部であって前記二次バッテリの側方に制御基板と、前記モータの回転のオン又はオフの制御をするスイッチ操作子を配置したことを特徴とする請求項4に記載の電動工具。
【請求項6】
前記ハウジングは軸方向と垂直な断面が略長円形又は略瓢箪形であって、
前記二次バッテリは前記モータの側方に配置することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項7】
前記二次バッテリは、14500サイズの電池セルを1本又は複数本収容したカセット式とし、前記ハウジングに設けられた装着部に着脱可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。
【請求項8】
前記二次バッテリは、前記ハウジングに内蔵された14500サイズの電池セルであり、
前記ハウジングの一部に、二次バッテリを充電するための充電器を接続するコネクタ端子を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−94879(P2013−94879A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238879(P2011−238879)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)