説明

電動式噴霧器

【課題】 噴霧する液体の量を一定にすることができる電動式噴霧器を提供する。
【解決手段】 モータ1と前記モータ1の出力軸2に取付けられたチューブポンプ3と前記チューブポンプ3の液体吐出チューブ4に取付けられた噴霧ノズル5と前記モータ1を駆動する駆動6回路と設定時間前記モータを駆動する噴霧タイマー回路7と前記噴霧タイマー回路7のタイマー動作を開始させる起動スイッチ8から構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水を含む各種液体を霧状に噴出させる電動式噴霧器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来よりモータでポンプを加圧して、噴霧ノズルから液体を霧状に噴出させる電動式噴霧器がある(例えば、特許文献1参照)。以下、従来の電動式噴霧器について説明する。この電動噴霧器は、手動操作によるトリガーの位置にて、モータの駆動停止及び逆転操作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2001−38253公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電動式噴霧器では手動操作によるトリガー位置にてモータの駆動停止を行っている為、操作する速度により噴霧する液体の量が変動するという問題を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、モータと前記モータの出力軸に取付けられたチューブポンプと前記チューブポンプの液体吐出チューブに取付けられた噴霧ノズルと前記モータを駆動する駆動回路と設定時間前記モータを駆動する指示信号を前記駆動回路に送る噴霧タイマー回路と前記噴霧タイマー回路のタイマー動作を開始させる起動スイッチから構成することにより上記課題を解決する。
【0006】
また、前記モータをブラシレスモータとすることにより、より長寿命の電動式噴霧器とした。
【0007】
また、前記噴霧タイマー回路で設定された時間前記噴霧ノズルより噴霧する回転方向に前記モータを駆動した後、前記モータの回転方向を設定時間逆転駆動させる指示信号を前期駆動回路に送る逆転タイマー回路を有することにより、噴霧ノズルからの液垂れを防止した電動式噴霧器とした。
【発明の効果】
【0008】
上記の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、モータと前記モータの出力軸に取付けられたチューブポンプと前記チューブポンプの液体吐出チューブに取付けられた噴霧ノズルと前記モータを駆動する駆動回路と設定時間前記モータを駆動する噴霧タイマー回路と前記噴霧タイマー回路のタイマー動作を開始させる起動スイッチから構成することにより噴霧する液体の量を一定にすることができる。
【0009】
しかも、モータにブラシレスモータを使用する事により、モータのブラシ磨耗によるモータ寿命の低減が無く、長寿命な電動式噴霧器を提供することが出来る。
【0010】
また、前記噴霧タイマー回路で設定された時間前記噴霧ノズルより噴霧する回転方向に前記モータを駆動した後、前記モータの回転方向を設定時間逆転駆動させる逆転タイマー回路を有し、前記モータを逆回転させる事により、前記噴射ノズルからの液垂れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1における電動式噴霧器の概要図である。
【図2】本発明の実施形態2における電動式噴霧器の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施の形態を図1〜2に基づいて説明する。
【実施例】
【0013】
図1は、本発明の実施例1を示す。図1において、モータ1の出力軸2にチューブポンプ3が取付けられ、モータ1を駆動する事によりチューブポンプ3を駆動する。チューブポンプ3の液体吐出チューブ4には噴霧ノズル5が取付けられている。モータ1が正転時に噴霧液12を収容した液体ケース11より液体吸入チューブ10を通じ液体12を吸入し、噴霧ノズル5より液滴13を噴霧する。また、モータ1には駆動回路6が取付けられ、駆動回路6によりモータ1を回転駆動させる。駆動回路6にはタイマー用IC図示せず)等から構成された噴霧タイマー回路7からの信号が入力され、駆動回路6は噴霧タイマー回路7からの信号に基づきモータ1を駆動させる。噴霧タイマー回路7には起動スイッチ8の信号が入力され、起動スイッチ8の信号に基づき噴霧タイマー回路7がタイマー動作を開始し、噴霧タイマー回路7で設定された時間、モータ1を駆動するよう駆動回路6に信号を送り、所定時間噴霧させる。電源9はモータ1、駆動回路6、噴霧タイマー回路7、起動スイッチ8に電圧を供給する。
【0014】
図2は実施例1に逆転タイマー回路14を設け、液垂れを防止した実施例である。実施例1の如く噴霧タイマー回路7で設定された時間、駆動回路6によりモータ1を駆動し、所定時間噴霧させた後、噴霧タイマー回路7の信号により、タイマーIC(図示せず)等から構成された逆転タイマー回路14のタイマー動作を開始させ、逆転タイマー回路14で設定された時間、モータ1を逆転駆動するよう駆動回路6に信号を送り、所定時間液体吐出チューブ4を通して、噴霧ノズル5から液体12を吸引するることにより、噴霧ノズル5からの液垂れを防止する。
【0015】
本実施例では、噴霧タイマー回路7、逆転タイマー回路14をタイマー用IC等としたが、マイコンを用いて駆動回路6によるモータ1の駆動時間を設定しても同様の効果が得られる。また、起動スイッチ8をリモコン等の赤外線センサーによるスイッチとしても同様の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0016】
この発明は各種の電動式噴霧器に適用することができる。
【符号の説明】
【0017】
1 モータ
2 出力軸
3 チューブポンプ
4 液体吐出チューブ
5 噴霧ノズル
6 駆動回路
7 噴霧タイマー回路
8 起動スイッチ
9 電源
10 液体吸入チューブ
11 液体ケース
12 噴霧液
13 液滴
14 逆転タイマー回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと前記モータの出力軸に取付けられたチューブポンプと前記チューブポンプの液体吐出チューブ側に取付けられた噴霧ノズルと前記モータを駆動する駆動回路と設定時間前記モータを駆動するよう前記駆動回路に指示する信号送る噴霧タイマー回路と前記噴霧タイマー回路のタイマー動作を開始させる起動スイッチから構成されたことを特徴とする電動式噴霧器。
【請求項2】
前記モータがブラシレスモータで有ることを特徴とした請求項1記載の電動式噴霧器。
【請求項3】
前記噴霧タイマー回路で設定された時間前記噴霧ノズルより噴霧する回転方向に前記モータを駆動した後、前記モータの回転方向を設定時間逆転駆動させる逆転タイマー回路を有することを特徴とした請求項1,2記載の電動式噴霧器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−147922(P2011−147922A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25918(P2010−25918)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(507362133)株式会社A&M (3)
【Fターム(参考)】