説明

電動歯ブラシ

【課題】ブラシ部の振動を妨げることなく、防水性の向上を図った電動歯ブラシを提供する。
【解決手段】駆動源であるモータ12が内部に備えられ、歯磨き時に使用者が手で握る部分となるケース11と、ケース11先端側に突出するように設けられる振動部材14と、振動部材14に対して着脱自在に構成されるブラシ部品20と、を備える電動歯ブラシ100において、ブラシ部品20は、振動部材14に装着され、かつ装着された状態ではケース11先端との間に隙間Sが形成される筒状の本体部21と、本体部21の先端に設けられるブラシ部22と、一端側が本体部21の外周に沿って固定され、他端側の自由端側がケース11に対して接触し、隙間Sを覆い隠す柔軟性を有する筒状部25と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動歯ブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歯ブラシのブラシ部分が電動により振動する電動歯ブラシが知られている。図10を参照して、この種の電動歯ブラシについて説明する。図10は一般的な電動歯ブラシの外観図である。
【0003】
電動歯ブラシ200は、駆動源が内部に備えられ、歯磨き時に使用者が手で握る部分となるケース210と、ケース210の先端側に設けられるブラシ部品220とを備えている。ブラシ部品220は消耗品であり、簡単に交換できるように構成されている。また、ブラシ部品220の筒状の本体部は振動伝達機能を発揮させる必要があるなどの理由から硬質の樹脂材などによって構成される。
【0004】
ここで、ブラシ部品220を十分に振動させるためには、ケース210の先端とブラシ部品220との間に隙間Sを設ける必要がある。この隙間Sを設けることによって、ブラシ部品220はケース210の先端に当ることなく自由に振動することができる。これにより、ブラシ部品220を十分に振動させることができる(図10(A)参照)。
【0005】
一方、図10(B)に示すように、ケース210の先端とブラシ部品220との間(図中矢印X参照)の隙間をなくすと、ブラシ部品220がケース210の先端に当るため、振動が妨げられてしまう。
【0006】
以上のように、ブラシ部品220を十分に振動させるという観点から、ケース210の先端とブラシ部品220と間には隙間Sを設けるのが望ましい。
【0007】
一方、電動歯ブラシにおいては、内部に水などが浸入しないように防水性を持たせることが必要不可欠である(特許文献1参照)。上記の図10に示す電動歯ブラシ200においても、内部に水が浸入しないように、ケース210とブラシ部品220の結合部分などの各部に防水構造が設けられている。なお、防水構造は内部に設けられるため、図10に示す外観には現れていない。
【0008】
しかしながら、上記の通り、ケース210の先端とブラシ部品220と間に隙間Sを設ける構成を採用した場合には、電動歯ブラシの使用中や使用後に、この隙間Sの中に水などが簡単に入ってしまう。防水上の観点からは、この隙間Sには極力水などが入り込まないようにするのが望ましい。特に、使用後において、水や唾液などが隙間Sに入り込んでしまい易いため、衛生上も好ましくない。この点について、図11を参照して説明する。図11は電動歯ブラシを充電器に載置した状態を示す斜視図である。
【0009】
歯磨き後は、図11に示すように、電動歯ブラシ200を、ブラシ側が上になるように充電器250に差し込んだ状態で載置させる。そのため、ブラシ部に残った水や唾液が下方に垂れ流れる。図中矢印Tは水などが流れる方向を示している。このとき、ケース210の先端とブラシ部品220と間に隙間Sがあると、水などが垂れ落ちる際に、隙間Sに入り込んでしまう。従って、特に、唾液の混じった水分や食べかすなどが隙間Sに入り込んだ状態で長期間放置されるような場合には、衛生上好ましくない。
【特許文献1】特開平4−364806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、ブラシ部の振動を妨げることなく、防水性の向上を図った電動歯ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0012】
すなわち、本発明の電動歯ブラシは、
駆動源が内部に備えられ、歯磨き時に使用者が手で握る(本発明においては、手の指のみで挟んで持つ場合も含まれる)部分となるケースと、
該ケース先端側に突出するように設けられる振動部材と、
該振動部材に対して着脱自在に構成されるブラシ部品と、
を備える電動歯ブラシにおいて、
前記ブラシ部品は、
前記振動部材に装着され、かつ装着された状態では前記ケース先端との間に隙間が形成される筒状の本体部と、
該本体部の先端に設けられるブラシ部と、
一端側が前記本体部の外周に沿って固定され、他端側の自由端側が前記ケースに対して接触し、前記隙間を覆い隠す柔軟性を有する筒状部と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の電動歯ブラシによれば、ブラシ部品における筒状の本体部は、装着された状態ではケース先端との間に隙間が形成されるため、ブラシ部品はケースに妨げられることなく自由に振動する。そして、この隙間は、ブラシ部品の本体部に固定された、柔軟性を有する筒状部によって覆い隠されるので、この隙間に水や唾液などが浸入してしまうことを抑制できる。なお、筒状部はケースに対して接触するものの、柔軟性を有するため、ブラシ部品の振動を妨げることはない。
【0014】
前記筒状部は、前記自由端側においてその内周面が前記ケースに対して接触するように構成されるとよい。
【0015】
これにより、筒状部による防水機能を効果的に発揮させることができる。
【0016】
前記ケース先端には前記振動部材の周囲に沿って先端側に突出する環状凸部が設けられており、前記筒状部の内周面は該環状凸部の外周端縁または外周面に対して接触するように構成されるとよい。
【0017】
これにより、筒状部による防水機能を効果的に発揮させることができる。
【0018】
前記筒状部は自由端に向かって拡がる形状であるとよい。
【0019】
これにより、ブラシ部品を振動部材に対して装着した場合に、柔軟性を有する筒状部の先端部が内側に折れ曲がってしまうなどの変形を抑制でき、より確実に所望の箇所をケースに対して接触させることができる。
【0020】
前記本体部には振動部材に設けられた係合突起が係合される係合孔が設けられており、前記筒状部には該係合孔に嵌まる凸部が設けられるとよい。
【0021】
これにより、筒状部によって、振動部材に設けられた係合孔も塞ぐことができる。
【0022】
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、ブラシ部の振動を妨げることなく、防水性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
(実施例1)
図1〜図6を参照して、本発明の実施例1に係る電動歯ブラシについて説明する。図1は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの斜視図である。図2は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの部品展開図である。図3は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の斜視図である。図4は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の正面図である。図5は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の平面図である。図6は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図である。なお、図6中の(A)は矢印Pで示す部分の拡大断面図である。
【0026】
<電動歯ブラシ全体>
特に、図1,2及び図6を参照して、本発明の実施例1に係る電動歯ブラシ全体の構成等について説明する。
【0027】
本発明の実施例に係る電動歯ブラシ100は、電動歯ブラシ本体10と電動歯ブラシ本体10に対して装着されるブラシ部品20とから構成される。ブラシ部品20は、簡単に交換できるように、電動歯ブラシ本体10に対して着脱自在に構成されている。これにより、ブラシ部品20が消耗した場合には、適宜新しいものに交換することができる。また、使用者によってブラシ部品20の使い分けをすることもできる。
【0028】
電動歯ブラシ本体10は、電源である電池40や駆動源となるモータ12などを内部に備え、歯磨き時には使用者が手で握る部分となるケース11と、モータ12によって回転する偏心軸13と、偏心軸13の回転に伴って振動する振動部材14とを備えている。振動部材14は、ケース11の内部から先端側に突出するように設けられている。
【0029】
ブラシ部品20は、振動部材14に装着される筒状の本体部21と、本体部21の先端に設けられるブラシ部22とを備えている。ブラシ部品20が電動歯ブラシ本体10に装着された状態においては、本体部21とケース11の先端との間には隙間Sが形成されるように構成されている。
【0030】
以上の構成により、電源をオンにすると、モータ12の軸の回転により、当該軸に固定された偏心軸13が回転する。そして、この偏心軸13の回転に伴って振動部材14が振動し、この振動が振動部材14に装着されたブラシ部品20に伝わる。従って、ブラシ部品20が振動するため、ブラシ部22を歯に当てることで、歯を磨くことができる。
【0031】
<ブラシ部品>
図1〜図6を参照して、ブラシ部品20について詳しく説明する。ブラシ部品20は、
上記の通り、振動部材14に装着される筒状の本体部21を備えている。この本体部21には、振動部材14に設けられた係合突起14aが係合される係合孔21aが設けられている。これにより、この係合孔21aを係合突起14aの位置に合わせるようにブラシ部品20を振動部材14に嵌めて、ブラシ部品20を少しだけ回転させることで、ブラシ部品20を振動部材14に装着することができる。
【0032】
また、ブラシ部品20は、上述の筒状の本体部21とブラシ部22の他に、柔軟性を有する筒状部25を備えている。この筒状部25は、一端側が本体部21の外周に沿って固定され、他端側の自由端側がケース11に対して接触することで、上記の隙間Sを覆い隠すように構成されている。本体部21はABS樹脂などの硬質材料によって構成されるのに対して、筒状部25はエラストマーなどの柔軟性を有する材料によって構成される。
【0033】
本実施例においては、筒状部25は、固定端となる上端側から自由端となる下端に向けて拡径するように構成されている。また、筒状部25の上端側には、内側に向かって突出する一対の凸部26が設けられている。この凸部26は、本体部21に設けられた係合孔21aに嵌まるように構成されている。従って、この凸部26が係合孔21aに嵌まるように、筒状部25を本体部21の外周側に嵌めることで、筒状部25の一端側を本体部の外周に沿って固定することができると同時に、係合孔21aを封止することができる。
【0034】
また、上記の通り、筒状部25は、他端側の自由端側がケース11に対して接触することで、隙間Sを覆い隠すように構成されている。ここで、本実施例の場合には、ケース11の先端には、振動部材14の周囲に沿って先端側に突出する環状凸部11aが設けられている。そして、ブラシ部品20における筒状部25は、その内周面が、この環状凸部11aの外周面に対して接触するように構成されている(図6中の(A)参照)。なお、図示の例では、筒状部25の内周面が環状凸部11aの外周面に面接触の状態で接触する場合を示しているが、筒状部25の内周面が環状凸部11aの外周端縁に対して線接触の状態で接触するように構成することも好適である。
【0035】
<本実施例の優れた点>
本実施例に係る電動歯ブラシ100によれば、ブラシ部品20における筒状の本体部21は、装着された状態ではケース11の先端との間に隙間Sが形成される。そのため、ブラシ部品20はケース11に妨げられることなく自由に振動する。そして、この隙間Sは、ブラシ部品20の本体部21に固定された、柔軟性を有する筒状部25によって覆い隠される。従って、電動歯ブラシ100の使用中においても、使用後に充電器に載置した場合においても、この隙間Sに水や唾液などが浸入してしまうことを抑制できる。なお、筒状部25はケース11に対して接触するものの、柔軟性を有するため、ブラシ部品20の振動を妨げることはない。
【0036】
また、隙間Sを筒状部25で覆うことによって、電動歯ブラシ100の内部で発生する音(モータ12や各種振動によって生ずる音など)が外部に漏れることを抑制できる。
【0037】
ここで、筒状部25の自由端が全周にわたってケース11に接触させれば、隙間Sが覆い隠されて防水機能を発揮させることが可能となる。従って、筒状部25の先端をケース11に接触させた場合であっても防水機能を発揮させることができる。しかし、筒状部25の先端をケース11に接触させる場合には、筒状部25とケース11との間に隙間が生じてしまい易い。そこで、本実施例においては、筒状部25は、自由端側においてその内周面がケース11に対して接触するように構成されている。これにより、筒状部25による防水機能を効果的に発揮させることができる。
【0038】
また、本実施例においては、ケース11の先端には振動部材14の周囲に沿って先端側
に突出する環状凸部11aが設けられており、筒状部25の内周面がこの環状凸部11aの外周端縁または外周面に対して接触するように構成されている。従って、筒状部25とケース11との間に隙間が形成されてしまうことを効果的に防止でき、筒状部25による防水機能を効果的に発揮させることができる。
【0039】
また、本実施例においては、筒状部25は自由端に向かって拡径するように構成されている。これにより、ブラシ部品20を振動部材14に対して装着した場合に、柔軟性を有する筒状部25の先端部が内側に折れ曲がってしまうなどの変形を抑制でき、より確実に所望の箇所をケース11に対して接触させることができる。
【0040】
また、本実施例においては、本体部21には振動部材14に設けられた係合突起14aが係合される係合孔21aが設けられており、筒状部25には、この係合孔21aに嵌まる凸部26が設けられている。これにより、筒状部25によって、振動部材14に設けられた係合孔21aを塞ぐことができる。このように、本実施例においては、筒状部25は、振動部材14に設けられた係合孔21aを封止する機能も備えている。
【0041】
(実施例2)
図7には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、実施例1における筒状部の変形例を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0042】
図7は本発明の実施例2に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。なお、図7は上述の図6中P部分の拡大図に相当する。
【0043】
本実施例における筒状部25aにおいては、固定端側は上記実施例1における筒状部25と同一形状で構成されており、自由端側は実施例1における筒状部25に比べて拡径の度合いが大きくなるように構成されている。これにより、本実施例に係る筒状部25aの自由端側は、ケース11の先端において、環状凸部11aよりも外径側の表面に接触する。なお、筒状部25aの自由端側の先端は拡径方向に撓むように変形して、その内周面がケース11の先端に接触するように構成されている。
【0044】
本実施例においても、ブラシ部品20における筒状の本体部21とケース11の先端との間の隙間Sは、筒状部25aによって覆い隠される。従って、筒状部25aによる防水機能は上記実施例1の場合に比べればやや劣ると考えられるものの、実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0045】
(実施例3)
図8には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、実施例1におけるケースの変形例を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0046】
図8は本発明の実施例3に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。なお、図8は上述の図6中P部分の拡大図に相当する。
【0047】
本実施例におけるケース11は環状凸部11aを備えていない。ただし、本実施例に係るケース11の先端は、先端に向かって緩やかに縮径するテーパ形状となるように構成されている。このように、本実施例においては、ケース11には環状凸部11aが備えられていないので、筒状部25は、その先端のみがケース11の先端に接触する。
【0048】
本実施例においても、ブラシ部品20における筒状の本体部21とケース11の先端と
の間の隙間Sは、筒状部25によって覆い隠される。従って、筒状部25による防水機能は上記実施例1の場合に比べれば劣ると考えられるものの、実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0049】
(実施例4)
図9には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、実施例1における筒状部とケースの変形例を説明する。なお、筒状部については実施例2に示すものを採用し、ケースについては実施例3に示すものを採用している。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0050】
図9は本発明の実施例4に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。なお、図9は上述の図6中P部分の拡大図に相当する。
【0051】
本実施例における筒状部25aにおいては、実施例2で説明したとおり、固定端側は上記実施例1における筒状部25と同一形状で構成されており、自由端側は実施例1における筒状部25に比べて拡径の度合いが大きくなるように構成されている。また、筒状部25aの自由端側の先端は拡径方向に撓むように変形して、その内周面がケース11の先端に接触するように構成されている。
【0052】
また、本実施例におけるケース11は、実施例3で説明したとおり、環状凸部11aを備えていない。
【0053】
本実施例においても、ブラシ部品20における筒状の本体部21とケース11の先端との間の隙間Sは、筒状部25aによって覆い隠される。従って、筒状部25aによる防水機能は上記実施例1の場合に比べればやや劣ると考えられるものの、実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、上記各実施例における筒状部25,25aを着色し、複数種類の色のブラシ部品を用意することにより、家族間など複数の使用者がケース11を共有する場合、使用者毎に異なる色のブラシ部品を使うことが可能になる。また、異なる種類のブラシ部品を作り、種類毎に色が異なるようにすれば、ブラシ部品の筒状部25,25aの色を見ることで、ブラシ部品の種類が分かるようになり、使い分けがし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの部品展開図である。
【図3】図3は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の斜視図である。
【図4】図4は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の正面図である。
【図5】図5は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の筒状部の平面図である。
【図6】図6は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図である。
【図7】図7は本発明の実施例2に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。
【図8】図8は本発明の実施例3に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。
【図9】図9は本発明の実施例4に係る電動歯ブラシにおけるブラシ部品の模式的断面図の一部拡大図である。
【図10】図10は一般的な電動歯ブラシの外観図である。
【図11】図11は電動歯ブラシを充電器に載置した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0056】
10 電動歯ブラシ本体
11 ケース
11a 環状凸部
12 モータ
13 偏心軸
14 振動部材
14a 係合突起
20 ブラシ部品
21 本体部
21a 係合孔21
22 ブラシ部
25 筒状部
25a 筒状部
26 凸部
40 電池
100 電動歯ブラシ
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源が内部に備えられ、歯磨き時に使用者が手で握る部分となるケースと、
該ケース先端側に突出するように設けられる振動部材と、
該振動部材に対して着脱自在に構成されるブラシ部品と、
を備える電動歯ブラシにおいて、
前記ブラシ部品は、
前記振動部材に装着され、かつ装着された状態では前記ケース先端との間に隙間が形成される筒状の本体部と、
該本体部の先端に設けられるブラシ部と、
一端側が前記本体部の外周に沿って固定され、他端側の自由端側が前記ケースに対して接触し、前記隙間を覆い隠す柔軟性を有する筒状部と、
を備えることを特徴とする電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記筒状部は、前記自由端側においてその内周面が前記ケースに対して接触するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項3】
前記ケース先端には前記振動部材の周囲に沿って先端側に突出する環状凸部が設けられており、前記筒状部の内周面は該環状凸部の外周端縁または外周面に対して接触するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記筒状部は自由端に向かって拡がる形状であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の電動歯ブラシ。
【請求項5】
前記本体部には振動部材に設けられた係合突起が係合される係合孔が設けられており、前記筒状部には該係合孔に嵌まる凸部が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電動歯ブラシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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