説明

電動歯ブラシ

【課題】内部のガスを排気する機能を備えつつ、構造の簡略化を図った電動歯ブラシを提供する。
【解決手段】内部に二次電池が収納される筒状のケース11と、ケース11の開口端部を塞ぐカバー20と、ケース11とカバー20とを固定するおねじ部品30と、を備える電動歯ブラシであって、カバー20には、ケース11とカバー20を固定する際におねじ部品30の軸部が通過する貫通孔21が設けられており、貫通孔21はケース11内部の気体を外部に排気させる通路としても利用されると共に、該通路を塞ぐ通気性を備えた防水部材40が設けられることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電式の電動歯ブラシに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電動歯ブラシにおいては、電源や駆動機構が収納されている内部への水の浸入を防止するために、防水性を有している。しかし、充電式の電動歯ブラシの場合、内部に収納された二次電池は、その性質上水素ガス等のガスを発生させる。そこで、防水性を有しつつ、安全対策上、ガスを外部に排気させる排気通路を設けた電動歯ブラシが知られている(特許文献1,2参照)。
【0003】
この種の電動歯ブラシの一例を、図8を参照して説明する。図8は従来例に係る電動歯ブラシの模式的断面図の一部拡大図である。図示の従来例に係る電動歯ブラシ200においては、不図示の筒状のケースの端部に、カバー201がネジ部品202によって固定される。そして、このカバー201に、内部のガスを排気可能とする排気通路201aが形成されている。また、この排気通路201aの内部側の開口部に、通気性を備えた防水部材203が設けられている。以上の構成により、この従来例に係る電動歯ブラシ200においては、防水性を有しつつ、内部に水素ガスなどが充満してしまうことを防止することができる。
【0004】
しかしながら、従来例に係る電動歯ブラシにおいては、排気用の専用通路を設けていた。そのため、当該専用通路をカバーやケース等にわざわざ形成しなければならないというだけでなく、設計自由度が狭くなり、電動歯ブラシのスリム化や小型化の妨げの原因にもなっていた。
【特許文献1】特開平11−318953号公報
【特許文献2】特開平8−315864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、内部のガスを排気する機能を備えつつ、構造の簡略化を図った電動歯ブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0007】
すなわち、本発明の電動歯ブラシは、
内部に二次電池が収納される筒状のケース(外装となるケースの場合の他、インナーケースとアウターケースとからなる2重ケースにおけるインナーケースの場合のように、外装とはならないケースの場合も含む)と、
該ケースの開口端部を塞ぐカバーと、
前記ケースとカバーとを固定する固定部材と、
を備える電動歯ブラシであって、
前記カバーには、前記ケースとカバーを固定する際に前記固定部材の少なくとも一部が通過する貫通孔が設けられており、該貫通孔はケース内部の気体を外部に排気させる通路としても利用されると共に、該通路を塞ぐ通気性を備えた防水部材が設けられることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ケースとカバーを固定する際に、固定部材の少なくとも一部が通過す
る貫通孔を、排気通路としても利用している。つまり、ケースとカバーとを固定するために必要な通路を排気通路としても利用している。そのため、別途、排気専用の通路を設ける必要はない。そして、排気に利用される通路は、通気性を備えた防水部材により塞がれるので、排気を可能にしつつ防水性を発揮させることができる。
【0009】
前記固定部材はおねじ部品であり、
前記カバーには該おねじ部品の軸部が挿通される挿通孔が備えられており、該挿通孔の内壁面と前記軸部との間の隙間がケース内部の気体を外部に排気させる通路となるとよい。
【0010】
これにより、おねじ部品の軸部を挿通させるために必要な挿通孔も排気通路として利用される。
【0011】
前記おねじ部品のおねじがねじ込まれるめねじが形成された領域には、ケース内部の気体を外部に排気させる通路となる、軸方向に伸びるスリットが形成されていることも好適である。
【0012】
これにより、おねじ部品とめねじとの締結部分においても、より確実に気体を外部に排気させる通路を確保することができる。
【0013】
前記貫通孔を形成する壁部には、前記ケース内部から該貫通孔内に至る通路を形成する孔が前記挿通孔とは別に設けられることも好適である。
【0014】
これにより、より確実に気体を外部に排気させる通路を確保することができる。
【0015】
前記カバーには、前記防水部材を設置する部分に該防水部材を位置決めする凹部が設けられているとよい。
【0016】
これにより、防水部材の位置決めを簡単にすることができる。
【0017】
前記カバーには、前記防水部材を保護する蓋が取り付けられるとよい。
【0018】
これにより、防水部材の破損を防止できる。
【0019】
前記蓋の表面には、ケース内部の気体を外部に排気させる通路となるスリットが形成されているとよい。
【0020】
これにより、蓋をする部分においても、より確実に気体を外部に排気させる通路を確保することができる。
【0021】
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明によれば、内部のガスを排気する機能を備えつつ、構造の簡略化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではない。
【0024】
(実施例1)
図1〜図5を参照して、本発明の実施例1に係る電動歯ブラシについて説明する。
【0025】
<電動歯ブラシ>
特に、図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る電動歯ブラシ全体の構成等について説明する。図1は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの部品展開斜視図である。図2は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの模式的断面図である。なお、図2においては、電動歯ブラシ内部の主要部の構成についてのみ模式的に示している。
【0026】
本実施例に係る充電式の電動歯ブラシ100の電動歯ブラシ本体10は、二次電池12やモータ13が内部に収納される筒状のケース11と、モータ13により回転する偏心軸14と、偏心軸14の回転に伴って振動するステム15と、ステム15に装着されて、ステム15からの振動が伝達されることで自身も振動するブラシ部品16とを備えている。なお、ブラシ部品16は消耗品であるため、ステム15に対して着脱自在に構成されている。
【0027】
そして、電動歯ブラシ100においては、筒状のケース11の開口端部(底部側の開口端部)を塞ぐカバー20を備えている。このカバー20は、ケース11に対して固定部材としてのおねじ部品30によって固定される。また、ケース11とカバー20との間の環状隙間を封止するシールリング60が設けられており、ケース11とカバー20との間の隙間から水などが浸入してしまうことを防止している。なお、本実施例では、ケース11内に支持部材70を固定し、この支持部材70に対してカバー20を固定させることで、カバー20がケース11に固定されるように構成されている。
【0028】
また、本実施例に係る電動歯ブラシ100においては、おねじ部品30よりも端部側に通気性を備えた防水部材40が設けられ、更に、この防水部材40を保護する蓋50も設けられている。
【0029】
このように、電動歯ブラシ100においては、各部に防水構造が設けられており、ケース11の内部に水などが浸入しないように構成されている。そして、本実施例に係る電動歯ブラシ100においては、電源をオンにすると、モータ13の軸の回転により、当該軸に固定された偏心軸14が回転する。そして、この偏心軸14の回転に伴ってステム15が振動し、この振動がステム15に装着されたブラシ部品16に伝わる。従って、ブラシ部品16が振動するため、ブラシ部品16の先端に設けられたブラシ部16aを歯に当てることで、歯を磨くことができる。
【0030】
<排気構造>
特に、図3〜図5を参照して、本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおける排気構造について説明する。図3は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。図4は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるカバーの下面(底面)側から見た外観斜視図である。図5は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるカバーの上面側から見た外観斜視図である。
【0031】
本実施例に係るカバー20には、おねじ部品30によってカバー20をケース11に固定する際に、おねじ部品30の軸部が通過する貫通孔21と、おねじ部品30の軸部が挿通される挿通孔22が設けられている。これらの貫通孔21と挿通孔22は同軸上に設けられている。また、貫通孔21の開口端側には環状の第1凹部23と、更にその開口端側に設けられた環状の第2凹部24が設けられている。なお、これらの凹部の形成方法は適
宜の方法を採用し得る。具体的には、成形によって形成してもよいし、切削加工等(例えば、座ぐり)の方法を用いても良い。第2凹部24の外形は円の一部が切り取られた略D字形状である。そして、第2凹部24の内壁面のうち直線部分には外側に突出した部分24aが設けられている。また、貫通孔21と挿通孔22との間の段差部分(貫通孔21を形成する壁部)には、ケース11の内部から貫通孔21内に至る通路を形成する孔25も設けられている。
【0032】
また、支持部材70には、内周面にめねじ71aが形成された貫通孔71が設けられている。なお、この貫通孔71の先端は小径部71bによる構成されている。また、支持部材70には、内部側の端面から外部側の側面に至る連通孔72も設けられている。
【0033】
以上の構成により、まず、ケース11に対して、支持部材70を固定する。なお、ケース11の内壁面には係合穴11aが設けられ、支持部材70には係合突起73が設けられており、これらを係合させることで、支持部材70をケース11の内部に固定することができる。
【0034】
次に、カバー20をケース11の開口端から差し込んで、おねじ部品30のおねじ部を支持部材70に設けられためねじ71aに締結させることによって、カバー20を支持部材70に固定させる。
【0035】
そして、防水部材40を両面テープや接着剤によってカバー20における第1凹部23に固定させる。さらに、蓋50を両面テープや接着剤によってカバー20における第2凹部24に固定させる。なお、蓋50と防水部材40との間は接着されていない。また、蓋50は円板の一部が直線状に切り取られた略D字形状の部材であり、第2凹部24の外形と略相似形状である。また、蓋50の表面(蓋50を固定した際に内部側となる表面)には、スリット51が設けられている。
【0036】
以上のようにして組み立てられた電動歯ブラシ100においては、防水性を有しつつ、二次電池12により発生した水素ガスなどを外部に排気させることが可能となる。以下、この点について、更に詳しく説明する。
【0037】
まず、ケース11の内部からカバー20に設けられた貫通孔21に至る排気経路(排気通路)は、2つ存在する。一つは、図中矢印R1に示すように、支持部材70に設けられた連通孔72とカバー20に設けられた孔25を通る経路である。もう一つは、矢印R2に示すように、おねじ部品30の軸部と支持部材70の貫通孔71との間の隙間、及びおねじ部品30の軸部とカバー20の挿通孔22との間の隙間を通る経路である。
【0038】
また、カバー20に設けられた貫通孔21から外部に至る排気経路(排気通路)も2つ存在する。一つは、図中R3に示すように、蓋50の表面に設けられたスリット51と、カバー20における第2凹部24の内壁面のうち直線部分において外側に突出した部分24aを通る経路である。もう一つは、蓋50とカバー20における第2凹部24との間の隙間を通る経路である。なお、防水部材40は通気性を有しているので、ガスが透過することは言うまでもない。
【0039】
以上のように、本実施例に係る電動歯ブラシ100によれば、防水性を有しつつ、ケース11の内部の気体を外部に排気させることができる。従って、二次電池12から水素ガスが発生しても、ケース11の内部に水素ガスが充満してしまうことを防止できる。
【0040】
<本実施例の優れた点>
本実施例に係る電子歯ブラシ100によれば、ケース11とカバー20を固定する際に
、固定部材であるおねじ部品30の軸部が通過する貫通孔21を、排気通路としても利用している。つまり、ケース11とカバー20とを固定するために必要不可欠な領域(空間)を排気通路としても利用している。そのため、別途、排気専用の通路を設ける必要はない(ただし、別途、排気専用の通路を設けることは自由である)。そして、排気に利用される通路は、通気性を備えた防水部材40により塞がれるので、排気を可能にしつつ防水性を発揮させることができる。
【0041】
このように、排気専用の通路を設ける必要がないことから、設計自由度が広くなり、電動歯ブラシのスリム化や小型化への障害となる原因を減らすことができる。
【0042】
ここで、部材同士を固定する場合に、各種封止部材を用いない場合には、通常、気密性はない。従って、上述した矢印R2に示す排気経路と矢印R4に示す排気経路だけでもケース11の内部の気体を外部に排気させることは可能である。しかしながら、これらのみでは必ずしも確実にケース11の内部の気体を外部に排気させることができるとは言い切れない。
【0043】
そこで、本実施例においては、支持部材70には連通孔72を設け、カバー20には第2凹部24の内壁面のうち直線部分において外側に突出した部分24a及び孔25を設け、蓋50にはスリット51を設けることで、排気経路(矢印R1で示す経路、及び矢印R3で示す経路)を安定的に確保するようにしている。
【0044】
また、本実施例においては、カバー20には、防水部材40を設置する部分に、この防水部材40を位置決めする第1凹部23が設けられているので、防水部材40の位置決めを簡単にすることができる。
【0045】
また、本実施例においては、カバー20には、防水部材40を保護する蓋50が取り付けられるため、防水部材40の破損を防止できる。
【0046】
(実施例2)
図6には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、支持部材に連通孔を設けることによってより確実な排気経路を確保する場合の例を示したが、本実施例では、支持部材に設けられるめねじの部分にスリットを形成することで、より確実な排気経路を確保する場合の例を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0047】
図6は本発明の実施例2に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。本実施例においては、上記実施例1の場合とは異なり、支持部材71には連通孔は設けられておらず、カバー20には、挿通孔22とは別に、ケース内部から貫通孔21内に至る通路を形成する孔を設けてはいない。
【0048】
そして、本実施例においては、支持部材70における貫通孔71の内周面に軸方向に伸びるスリット71cが形成されている。つまり、本実施例においては、貫通孔71の内周面に形成されるめねじ71aは、完全なめねじを形成しておらず、周方向の一部が切りかかれた状態となっている。
【0049】
従って、おねじ部品30とめねじ71aとのねじ締結部においても、確実に排気経路(排気通路)を形成させることができる。なお、カバー20に設けられた挿通孔22とおねじ部品30の軸部との間には、おねじ部品30の軸部を挿通させる関係上、クリアランスが設けられているので、この部分には確実に排気経路が形成される。
【0050】
以上のように、本実施例の場合には、ケース11の内部からカバー20に設けられた貫通孔21に至る排気経路は、図中矢印R5に示すように、おねじ部品30の軸部と支持部材70の貫通孔71との間の隙間(特に、スリット71cが設けられている部分の隙間)、及びおねじ部品30の軸部とカバー20の挿通孔22との間の隙間を通る経路である。
【0051】
以上のように、本実施例においても、ケース11とカバー20を固定する際に、固定部材であるおねじ部品30の軸部が通過する貫通孔21を、排気通路としても利用しており、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0052】
(実施例3)
図7には、本発明の実施例3が示されている。上記実施例1では、ケースとカバーとを固定する固定部材としておねじ部品の場合を例にして説明したが、本実施例では、当該固定部材として、スナップフィットを用いる場合の例を説明する。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0053】
図7は本発明の実施例3に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。本実施例においては、上記実施例1の場合とは異なり、固定部材としてスナップフィット35を用いている。
【0054】
本実施例の場合には、支持部材70の貫通孔71dの内周面にはめねじは形成されていない。また、貫通孔71dにおける内部側は大径となるように構成されている。
【0055】
そして、本実施例の場合においても、カバー20をケース11の開口端から差し込んで、スナップフィット35を、カバー20に設けられた貫通孔21及び挿通孔22を介して支持部材70に設けられた貫通孔71dへと差し込むことによって、カバー20を支持部材70に固定させることができる。
【0056】
以上のように、本実施例においても、ケース11とカバー20を固定する際に、固定部材であるスナップフィット35の胴体部が通過する貫通孔21を、排気通路としても利用しており、上記実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0057】
(その他)
上記各実施例においては、ケースの具体例として、それ自体が外装となる場合の例を挙げて説明した。しかしながら、本発明は、外装とはならないケース(例えば、インナーケースとアウターケースとからなる2重ケースにおけるインナーケース)についても適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】図1は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの部品展開斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの模式的断面図である。
【図3】図3は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。
【図4】図4は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるカバーの下面(底面)側から見た外観斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施例1に係る電動歯ブラシにおけるカバーの上面側から見た外観斜視図である。
【図6】図6は本発明の実施例2に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。
【図7】図7は本発明の実施例3に係る電動歯ブラシの模式的断面図におけるカバー付近の拡大図である。
【図8】図8は従来例に係る電動歯ブラシの模式的断面図の一部拡大図である。
【符号の説明】
【0059】
10 電動歯ブラシ本体
11 ケース
11a 係合穴
12 二次電池
13 モータ
14 偏心軸
15 ステム
16 ブラシ部品
16a ブラシ部
20 カバー
21 貫通孔
22 挿通孔
23 第1凹部
24 第2凹部
25 孔
30 おねじ部品
35 スナップフィット
40 防水部材
50 蓋
51 スリット
60 シールリング
70 支持部材
71 貫通孔
71a めねじ
71b 小径部
71c スリット
71d 貫通孔
72 連通孔
73 係合突起
100 電動歯ブラシ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に二次電池が収納される筒状のケースと、
該ケースの開口端部を塞ぐカバーと、
前記ケースとカバーとを固定する固定部材と、
を備える電動歯ブラシであって、
前記カバーには、前記ケースとカバーを固定する際に前記固定部材の少なくとも一部が通過する貫通孔が設けられており、該貫通孔はケース内部の気体を外部に排気させる通路としても利用されると共に、該通路を塞ぐ通気性を備えた防水部材が設けられることを特徴とする電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記固定部材はおねじ部品であり、
前記カバーには該おねじ部品の軸部が挿通される挿通孔が備えられており、該挿通孔の内壁面と前記軸部との間の隙間がケース内部の気体を外部に排気させる通路となることを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項3】
前記おねじ部品のおねじがねじ込まれるめねじが形成された領域には、ケース内部の気体を外部に排気させる通路となる、軸方向に伸びるスリットが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記貫通孔を形成する壁部には、前記ケース内部から該貫通孔内に至る通路を形成する孔が前記挿通孔とは別に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の電動歯ブラシ。
【請求項5】
前記カバーには、前記防水部材を設置する部分に該防水部材を位置決めする凹部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電動歯ブラシ。
【請求項6】
前記カバーには、前記防水部材を保護する蓋が取り付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電動歯ブラシ。
【請求項7】
前記蓋の表面には、ケース内部の気体を外部に排気させる通路となるスリットが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電動歯ブラシ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−125081(P2009−125081A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299742(P2007−299742)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】