説明

電子カルテ管理システム

【課題】 電子カルテの情報がプリントアウトされて書面に印字されたときに、その追跡が可能であり、だれが、いつ、如何なる目的で印刷を行い、当該印刷した紙カルテを、誰に、如何なる目的で、どのような形態にて渡したのか等々の電子カルテを管理するのに必要な情報を用いることにより、紙カルテの不正流出を抑制することが可能な電子カルテ管理システムを提供する。
【解決手段】 電子カルテの内容が紙に印刷される際に、電子カルテを管理する情報を地紋文字情報に変換して当該電子カルテの内容とともに紙に印刷する電子カルテ管理システムによって課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子情報化されているカルテである電子カルテを管理するシステムに関し、特に、電子情報化されているカルテの内容が紙に印刷された時に、当該紙カルテの追跡を行うことが可能で、これによって、カルテの不正流出などを抑制できる電子カルテ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来患者に関する医療情報を記載したカルテは紙でしかその保存が認められていなかったが、1994年4月に厚生省(現厚生労働省)が電子データで作成した文書による保存を認めたことや、保存及び検索の利便性の向上等から電子カルテシステムを採用する医療機関が増加している。
【0003】
電子カルテシステムとは、一般に、コンピュータ等を利用して、医師がカルテに記載する医療情報を電子化して運用、管理するものである。
【0004】
電子カルテそのものは上記の利便性があるものの、電子カルテにアクセスできるものは、医師、看護士、技師、薬剤師、経理担当者、等々と広い範囲にわたることから、不正な編集等がなされるおそれがある。
【0005】
そのため閲覧及び編集できる範囲を役職等で制限し、不正な編集を防止している技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−178065号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1によると、閲覧及び編集できる範囲を役職等で制限することができるから不正な編集を防止又は抑制できる等の一定の効果が期待できる。
【0007】
しかし電子カルテの情報が印刷され、不正に流出する場合には有効な防止ができない。電子カルテを閲覧・編集できる者を役職等により制限してもプリントアウトされたカルテの出所を辿ることは困難である。カルテの情報は病歴、投薬暦、保険情報等、患者個人の貴重な個人情報であり、その漏洩を防止することは重要である。
【0008】
この発明は、電子カルテの情報がプリントアウトされて書面に印字されたときに、その追跡が可能であり、だれが、いつ、如何なる目的で印刷を行い、当該印刷した紙カルテを、誰に、如何なる目的で、どのような形態にて渡したのか等々の電子カルテを管理するのに必要な情報を用いることにより、紙カルテの不正流出を抑制することが可能な電子カルテ管理システムを提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、この発明が提案する電子カルテ管理システムは、電子カルテの作成に必要な情報を登録して管理する電子カルテ管理サーバと、当該電子カルテ管理サーバとネットワークを介して相互に交信可能に接続され、電子カルテの作成に必要な情報を入力する電子カルテ作成端末と、電子カルテ内容情報と電子カルテ管理情報とを印刷するプリンタとを備えてなるものである。
【0010】
前記の電子カルテ管理サーバ、電子カルテ作成端末は、コンピュータによって実現されるものであり、この電子カルテ管理サーバ、電子カルテ作成端末のいずれかにおけるコンピュータの演算処理動作部が、コンピュータプログラムの指示の下、以下に説明する処理動作を行う操作者認証処理部、カルテ内容情報管理部、電子カルテ管理情報管理処理部、印刷用カルテ内容情報抽出処理部、印刷用カルテ管理情報抽出処理部、地紋情報変換処理部、印刷処理部として機能するようになっている。
【0011】
操作者認証処理部は電子カルテ管理サーバに備えられている操作者認証データベースに登録されている情報を参照して、電子カルテ作成端末で取得した電子カルテ作成端末を操作している者に関する情報から、電子カルテ作成端末を操作している者を認証する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0012】
この操作者認証処理部により認証が行われ、許可された者だけが、電子カルテの入力や、電子カルテの印刷を行うことができる。
【0013】
カルテ内容情報管理部は、電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報を電子カルテ管理サーバに備えられているカルテ内容情報データベースに登録し、管理する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0014】
電子カルテ管理サーバに備えられているカルテ内容情報データベースには、カルテの具体的内容を形成するカルテ内容情報が患者毎に、各患者を特定する情報(例えば、患者番号など)に関連付けられて記録されている。
【0015】
電子カルテ管理情報管理処理部は、電子カルテ作成端末で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報を電子カルテ管理サーバに備えられているカルテ管理情報データベースに登録し、管理する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0016】
電子カルテ管理サーバに備えられているカルテ管理情報データベースには、電子カルテの管理に必要となる管理情報が格納されている。カルテ管理情報データベースに格納されている電子カルテの管理に必要な管理情報は、ログの連番(一意)、患者番号、出力対象日(いつの日付、あるいは何曜日のカルテを印刷したか、等)、発行日、発行時間、発行者、印刷目的、受渡日、受渡者、受取者、受取方法等のように、電子カルテの内容が印刷されて紙カルテになったときに、当該紙カルテの追跡をするのに役立ち、誰が、いつ、誰に対して、何の目的で発行したかなどを追跡可能にしてカルテの不正流出、不正利用を抑制するのに役立つ情報を含むものである。
【0017】
印刷用カルテ内容情報抽出処理部は、電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該印刷要求情報で要求されたカルテ内容をカルテ内容情報データベースから抽出する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0018】
印刷用カルテ管理情報抽出処理部は、電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該電子カルテ作成端末で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報をカルテ管理情報データベースから抽出する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0019】
このカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテ管理情報は、前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部が行う処理動作によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容情報と共に、後述する印刷処理部の処理動作によりプリンタで印刷され、それを利用して、前記カルテ管理情報データベースに格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができ、カルテの不正流出、不正利用を抑制する役割を果たすものである。そこで、これを可能にするような情報、例えば、カルテ管理情報データベースに格納されている電子カルテの管理に必要な管理情報における、ログの連番(一意)等を含んだものとして抽出される。すなわち、本願発明において、印刷用カルテ管理情報抽出処理部が行う処理動作によって、カルテ管理情報データベースから抽出される電子カルテの管理情報とは、少なくとも、当該抽出した電子カルテの管理情報を利用することによって、カルテ管理情報データベースに残されている情報を参照して、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握することに役立つ管理情報を含むものであり、また、このような管理情報が含まれていれば十分なものである。
【0020】
地紋情報変換処理部は、印刷用カルテ管理情報抽出処理部によってカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテの管理情報をプリンタで印刷する地紋文字情報に変換する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0021】
このようにカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテの管理情報を地紋文字情報に変換するのは、カルテ内容情報と、地紋文字情報になっている電子カルテの管理情報とを後述する印刷処理部の処理動作によりプリンタで印刷したときに、ただちには電子カルテの管理情報の内容を把握することができず、第三者にとっては、単に、印刷されたカルテ内容情報の背景に、地紋としてなにか模様(単なる数字の羅列、単なる数字と文字との組み合わせ、単なる図形、単なる模様など)が印刷されているだけでしかない、と認識されるようにするためである。
【0022】
こうして地紋情報変換処理部により地紋文字情報に変換され、後述する印刷処理部の処理動作により、カルテ内容情報と重ねてプリンタで紙に印刷された地紋文字情報から地紋文字情報に変換される前の電子カルテの管理情報である「連番」(ログの連番(一意))等を把握し、これを利用して、前記カルテ管理情報データベースに格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができる。これによって、カルテの不正流出、不正利用を抑制することが可能になる。
【0023】
印刷処理部は、印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて印刷する処理をプリンタに実行させるコンピュータの処理動作部である。
【0024】
このように本発明の電子カルテ管理システムにおける、電子カルテ内容情報と電子カルテ管理情報とを印刷するプリンタは、印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、印刷用カルテ管理情報抽出処理部によってカルテ管理情報データベースから抽出され地紋情報変換処理部によって地紋文字情報の形態に変換されている電子カルテの管理情報を印刷するものである。
【0025】
なお、本発明の電子カルテ管理システムに備えられているプリンタが複数台あり、その中の任意のプリンタのみが前記の地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報を、前記の印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と重ねて紙に印刷できるものである場合には、前記の印刷処理部を、コンピュータプログラムの指示の下、以下のように機能するものに変更することが出来る。
【0026】
この場合、前記の印刷処理部は、前記電子カルテ作成端末で取得した、前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋情報に変換された電子カルテの管理情報とを印刷するプリンタを指定する情報が所定のプリンタ(すなわち、地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報を、前記のカルテ内容と重ねて紙に印刷できるプリンタ)であるか否かを判断し、所定のプリンタである場合に前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて当該指定されたプリンタで印刷する処理を実行させるように機能する。
【0027】
なお、前記の本発明のカルテ管理システムにおいて、地紋情報変換処理部を、更に、印刷用カルテ管理情報抽出処理部によってカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテの管理情報をプリンタで印刷する地紋文字情報に変換する際に暗号化した地紋文字情報への変換を行う地紋情報変換処理部にすることができる。
【0028】
暗号化された地紋情報にすることによってセキュリティを一層高めることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の電子カルテシステムでは、プリンタにより紙に印字された紙カルテには、カルテ内容情報の他に地紋文字情報が印刷されることになる。この地紋文字情報は、第三者にとっては、単に、印刷されたカルテ内容情報の背景に、地紋としてなにか模様(単なる数字の羅列、単なる数字と文字との組み合わせ、単なる図形、単なる模様など)が印刷されているだけでしかない、と認識されるものでしかないが、当該地紋文字情報から、地紋文字情報に変換される前の電子カルテの管理情報である「連番」(ログの連番(一意))等を把握し、これを利用して、カルテ管理情報データベースに格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができるものである。これによって、カルテの不正流出、不正利用を抑制することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0031】
図1は、本発明の電子カルテ管理システムの概略構成の一例を説明するものである。
【0032】
図1に示すように、本発明の電子カルテ管理システム1は、電子カルテの作成に必要な情報を登録して管理する電子カルテ管理サーバ3と、電子カルテ管理サーバ3とネットワーク5を介して相互に交信可能に接続され、電子カルテの作成に必要な情報を入力する電子カルテ作成端末2と、電子カルテ内容情報と電子カルテ管理情報とを印刷するプリンタ4とを備えてなる。
【0033】
電子カルテ管理サーバ3も、電子カルテ作成端末2もコンピュータによって実現されている。電子カルテ作成端末2は、キーボード、ポインティングデバイス、スキャナ、カメラ等の情報入力手段と、液晶表示画面のような画像表示手段などからなる情報出力手段とを備えたパーソナルコンピュータなどからなり、許可を受けている医師、看護士、技師、薬剤師、経理担当者、等々が操作可能になっている。
【0034】
電子カルテ管理サーバ3及び電子カルテ作成端末2のいずれかにおけるコンピュータの演算処理動作部は、コンピュータプログラムの指示の下、以下に説明する処理動作を行う操作者認証処理部6、カルテ内容情報管理部7、電子カルテ管理情報管理処理部8、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9、印刷用カルテ管理情報抽出処理部10、地紋情報変換処理部11、印刷処理部12として機能するようになっている。
【0035】
以下、この実施形態では、電子カルテ作成端末2に前記の処理動作部が備えられている場合について説明する。
【0036】
操作者認証処理部6は、図2図示のように、電子カルテ管理サーバ3に備えられている操作者認証データベース21に登録されている情報を参照して、電子カルテ作成端末2で取得した電子カルテ作成端末2を操作している者に関する情報から、電子カルテ作成端末2を操作している者を認証する処理を行うものである。
【0037】
電子カルテ作成端末2の操作者を認証するのは、電子カルテの入力を行える者を制限したり、電子カルテの印刷(プリントアウト)を行うことができる者を制限して、電子カルテのセキュリティを強化すると共に、電子カルテの改竄を防止するためである。
【0038】
操作者認証処理部6により操作者を認証する方法としては、例えば、指紋認証、手のひら認証(手のひら静脈認証)、声紋認証、光彩認証などの生体認証の他、サイン認証や、公開鍵暗号方式を用いた個人認証、ユーザID、パスワード、非接触型データキャリアであるRFIDタグ、RFIDカード、RFIDキーホルダー、ICタグ、ICカード、ICキーホルダーなどを採用できる。
【0039】
電子カルテ管理サーバ3に備えられている操作者認証データベース21には、操作者認証処理部6により操作者認証を行うために必要な操作者認証情報として、例えば、電子カルテの入力を行える操作者や、印刷を行える操作者の指紋、声紋、手のひらの静脈、光彩、サイン、公開鍵、識別標識(ID)、ID番号、パスワードなど、操作者認証処理部6が行う操作者認証方法に対応した情報が採用される。
【0040】
この操作者認証処理部6により認証が行われ、許可された者だけが、電子カルテの入力や、電子カルテの印刷を行うことができる。
【0041】
なお、操作者認証処理部6によって行われた認証処理の結果、電子カルテ作成端末2の操作者として適している者であったかどうか(すなわち、電子カルテの入力や、電子カルテの印刷を行うことができる者であるかどうか)にかかわらず、電子カルテ作成端末2の操作者を認証した結果に関する情報を、操作者認証処理部6による認証処理が行われるたび毎に、操作者認証処理部6が行う処理動作として、電子カルテ管理サーバ3に備えられている操作者認証データベース21に登録して管理するようにすることもできる。
【0042】
カルテ内容情報管理部7は、電子カルテ作成端末2で取得したカルテ内容情報を図2図示のように電子カルテ管理サーバ3に備えられているカルテ内容情報データベース22に登録し、管理する処理を行うものである。
【0043】
電子カルテ管理サーバ3に備えられているカルテ内容情報データベース22には、カルテの具体的内容を形成するカルテ内容情報が患者毎に、各患者を特定する情報(例えば、患者番号など)に関連付けられて記録されている。
【0044】
カルテ内容情報としては、例えば、医師の手書きのカルテをスキャナで読み取った手書きカルテ電子データ情報、電子カルテ作成端末2の入力手段により、操作者(例えば、医師)が入力した患者についての情報である操作者入力情報などが挙げられる。
【0045】
電子カルテ管理情報管理処理部8は、電子カルテ作成端末2で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報を図2図示のように電子カルテ管理サーバ3に備えられているカルテ管理情報データベース23に登録し、管理する処理を行うものである。
【0046】
電子カルテ管理サーバ3に備えられているカルテ管理情報データベース23には、電子カルテの管理に必要となる管理情報が格納されている。この管理情報には、例えば、図4に例示されているように、ログの連番(一意)、カルテを印刷した日である発行日、カルテを印刷した時間である発行時間、カルテの印刷指示をした電子カルテ作成端末2である発行端末、カルテの印刷指示をした操作者である発行者、印刷したカルテの患者を特定する情報(例えば、患者番号)、いつの日付、あるいは何曜日のカルテを印刷したのかを表す出力対象日、イメージ画像を印刷した場合のイメージ番号、イメージ画像を印刷した場合の更新回数などの履歴、カルテを表示又は印刷したかの区分であるカルテ種別、指紋・サインなどの認証方法である認証種別、カルテを印刷する目的(印刷目的)、カルテを渡す日である受渡日、カルテを看者に渡す者(受渡者)、カルテを渡す相手(受取者)、カルテを渡す手段(受取方法)などが含まれる。
【0047】
この中で、印刷目的、受渡日、受渡者、受取者、受取方法などの情報に関しては、電子カルテ管理情報管理処理部8の処理動作により、電子カルテ作成端末2において入力を促し、電子カルテ作成端末2で入力を受けて、カルテ管理情報データベース23に登録し、管理する。
【0048】
なお、印刷したカルテの患者を特定する情報、例えば、患者番号や患者の氏名などは、電子カルテ作成端末2で入力を受けて、カルテ内容情報データベース22に登録されている患者番号や患者氏名のような患者を特定する情報を参照してカルテ管理情報データベース23に登録し、管理することができるし、後述するように、印刷処理を完了した段階で、電子カルテ管理情報管理処理部8が電子カルテ管理サーバ3において自動的に入手して、カルテ管理情報データベース23に登録し、管理するようにすることもできる。出力対象日も、電子カルテ作成端末2で入力を受けてカルテ管理情報データベース23に登録し、管理することができるし、後述するように、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9が電子カルテ作成端末2で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき当該印刷要求情報で要求されたカルテ内容をカルテ内容情報データベース22から抽出する処理を行う際に、電子カルテ管理情報管理処理部8が電子カルテ管理サーバ3において自動的に入手して、カルテ管理情報データベース23に登録し、管理するようにすることもできる。
【0049】
前記以外の前述した管理情報は、電子カルテ管理情報管理処理部8の処理により電子カルテ管理サーバ3において自動的に入力され、登録、管理されるようにできる。
【0050】
これらのカルテ管理情報データベース23に格納されている電子カルテの管理に必要な管理情報は、ログの連番(一意)、患者番号、発行日、発行時間、発行者、印刷目的、受渡日、受取者、受取方法等のように、電子カルテの内容が印刷されて紙カルテになったときに、当該紙カルテの追跡をするのに役立ち、誰が、いつ、誰に対して、何の目的で発行したかなどを追跡可能にしてカルテの不正流出、不正利用を抑制するのに役立つ情報を含むものである。
【0051】
印刷用カルテ内容情報抽出処理部9は、電子カルテ作成端末2で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該印刷要求情報で要求されたカルテ内容をカルテ内容情報データベース22から抽出する処理を行うものである。
【0052】
例えば、電子カルテ作成端末2で入力されたカルテ内容情報印刷要求情報が、カルテ内容情報データベース22に登録されている特定の患者のカルテ内容情報の特定の部分あるいは特定の日付のもののみ印刷することを要求するものである場合、当該要求に従って特定された患者の特定の部分あるいは特定の日付のもののみを印刷用の情報としてカルテ内容情報データベース22から抽出する。
【0053】
印刷用カルテ管理情報抽出処理部10は、電子カルテ作成端末2で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該電子カルテ作成端末2で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報をカルテ管理情報データベース23から抽出する処理を行うものである。
【0054】
このカルテ管理情報データベース23から抽出された電子カルテ管理情報は、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9が行う前記の処理動作によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容情報と共に、後述する印刷処理部12の処理動作によりプリンタ4で印刷され、それを利用して、カルテ管理情報データベース23に格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができ、カルテの不正流出、不正利用を抑制する役割を果たすものである。そこで、これを可能にするような情報、例えば、カルテ管理情報データベース23に格納されている電子カルテの管理に必要な管理情報における、ログの連番(一意)等を含んだものとして抽出される。例えば、ログの連番が管理情報として抽出されていれば、これを利用することによって、カルテ管理情報データベース23に残されている情報を参照して、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握することができる。
【0055】
地紋情報変換処理部11は、印刷用カルテ管理情報抽出処理部10によって前記のようにカルテ管理情報データベース23から抽出された電子カルテの管理情報をプリンタ4で印刷する地紋文字情報に変換する処理を行うものである。
【0056】
このようにカルテ管理情報データベース23から抽出された電子カルテの管理情報を地紋文字情報に変換するのは、カルテ内容情報と、電子カルテの管理情報とを後述する印刷処理部12の処理動作によりプリンタ4で印刷したときに、印刷された地紋文字情報からでは、ただちには電子カルテの管理情報の内容を把握することができず、第三者にとっては、単に、印刷されたカルテ内容情報の背景に、地紋としてなにか模様(単なる数字の羅列、単なる数字と文字との組み合わせ、単なる図形、単なる模様など)が印刷されているだけでしかない、と認識されるようにするためである。
【0057】
この地紋情報変換処理部11が行う地紋文字情報への変換は、前記に例示したような電子カルテの管理情報を地紋文字情報へ変換するものであれば、この技術分野で公知の形態のものを使用することができる。例えば、前記電子カルテの管理情報における「連番」(ログの連番(一意))を、第三者にとっては単なる数字の羅列にすぎない地紋や、第三者にとっては意味をなさない数字、文字、図形、模様などの組み合わせ等々にすぎない地紋などに変換する形態を採用することができる。また、前記のような地紋文字情報が印刷されている状態では認識、把握することができないが、複写(コピー)を行うと、複写物に表れるような形態で変換処理することもできる。
【0058】
こうして地紋情報変換処理部11により地紋文字情報に変換され、後述する印刷処理部12の処理動作により、カルテ内容情報と重ねてプリンタ4で紙に印刷された地紋文字情報から地紋文字情報に変換される前の電子カルテの管理情報(例えば、「連番」(ログの連番(一意))等)を把握し、これを利用して、カルテ管理情報データベース23に格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができる。これによって、カルテの不正流出、不正利用を抑制することが可能になる。
【0059】
印刷処理部12は、電子カルテ作成端末2で取得した、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部11によって地紋情報に変換された電子カルテの管理情報とを印刷するプリンタ4を指定する情報が所定のプリンタ(すなわち、地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報を、前記のカルテ内容と重ねて紙に印刷できるプリンタ)であるか否かを判断し、所定のプリンタである場合に印刷用カルテ内容情報抽出処理部9によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部9によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて当該指定されたプリンタ4で印刷する処理を実行させるものである。
【0060】
なお、本発明の電子カルテ管理システムに配備されているプリンタが、印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを受け取ると、自動的に、当該カルテ内容と、地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて印刷するプリンタのみである場合などには、印刷処理部は前記における判定処理を行う必要がない。そこで、その場合には、前記の印刷処理部に替えて、印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて印刷する処理をプリンタに実行させる機能を行うコンピュータの処理動作部を印刷処理部として採用することができる。
【0061】
以上説明した本発明の電子カルテ管理システム1において、地紋情報変換処理部11を、更に、印刷用カルテ管理情報抽出処理部10によってカルテ管理情報データベース22から抽出された電子カルテの管理情報をプリンタ4で印刷する地紋文字情報に変換する際に暗号化した地紋文字情報への変換を行う地紋情報変換処理部にすることができる。
【0062】
この暗号化手段は、特に限定されず、公知のものを使用することができるが、例えば、カルテ管理情報を暗号化キーによって暗号化し、流出したカルテに印刷された地紋を暗号化キーによって複合化すれば、地紋表示としたカルテ管理情報が判読できるようにすることができる。
【0063】
以下、本発明の電子カルテ管理システム1において、地紋文字情報に変換されている電子カルテの管理情報と、カルテ内容とを重ねて紙に印刷する工程の一例を図3に基づき説明する。
【0064】
操作者が電子カルテ作成端末2から電子カルテ管理サーバ3にアクセスし(ステップ301)、操作者認証処理部6から促されるところに従って個人認証に必要な情報を電子カルテ作成端末2から入力する(ステップ302)。
【0065】
操作者認証処理部6が操作者認証データベース21に登録されている情報を参照して、電子カルテ作成端末2で入力された情報から電子カルテ作成端末2を操作している者を認証する(ステップ303)。
【0066】
この操作者認証処理部6の認証により許可された者だけが電子カルテの印刷を行うことができる。
【0067】
次に、電子カルテ管理情報管理処理部8から促されるところに従って、前記の認証を受けた操作者が電子カルテ作成端末2で電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報(例えば、患者を特定する情報である患者氏名や、患者番号、印刷目的、受渡日、受渡者、受取者、受取方法などの情報)を入力すると、電子カルテ管理情報管理処理部8が、当該情報をカルテ管理情報データベース23に登録する処理を行う(ステップ304)。この際、前記の認証手続における認証種別(指紋、サインなど)に関する情報を、前記操作者認証データベース21から取り出して、電子カルテ作成端末2から取得した前記の情報と共に、カルテ管理情報データベース23に登録する処理を電子カルテ管理情報管理処理部8が行うようにすることもできる。
【0068】
次に、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9から促されるところに従って、前記の認証を受けた操作者が電子カルテ作成端末2で印刷を要求するカルテに関する情報(例えば、印刷を要求するカルテを特定する情報又は、印刷を要求するカルテを特定する情報及びそのカルテの中で印刷を要求する部分を特定する情報)を入力すると、印刷用カルテ内容情報抽出処理部9か当該カルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該印刷要求情報で要求されたカルテ内容をカルテ内容情報データベース22から抽出する処理を行う(ステップ305)。
【0069】
ここで、前記のように電子カルテ作成端末2でカルテ内容情報印刷要求情報が入力されたことを受けて、印刷用カルテ管理情報抽出処理部10が、前記ステップ304でカルテ管理情報データベース23に登録された当該電子カルテ作成端末2から取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報をカルテ管理情報データベース23から抽出する処理を行う(ステップ306)。
【0070】
このカルテ管理情報データベース23から抽出された電子カルテ管理情報は、前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部9が行う処理動作によってカルテ内容情報データベース22から抽出されているカルテ内容情報と共に、印刷処理部12の処理動作によりプリンタ4で印刷され、それを利用して、カルテ管理情報データベース23に格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができ、カルテの不正流出、不正利用を抑制する役割を果たすものであるので、例えば、カルテ管理情報データベース23に格納されている電子カルテの管理に必要な管理情報における、ログの連番(一意)などが抽出される。
【0071】
このように印刷用カルテ管理情報抽出処理部10によって前記の処理が行われると、引き続いて、地紋情報変換処理部11により、印刷用カルテ管理情報抽出処理部10によってカルテ管理情報データベース23から抽出された電子カルテの管理情報をプリンタ4で印刷する地紋文字情報に変換する処理が行われる(ステップ307)。
【0072】
ついで、印刷処理部12から促されるところに従って、前記の認証を受けた操作者が電子カルテ作成端末2で、前記の印刷用カルテ内容情報抽出処理部9によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部11によって地紋情報に変換された電子カルテの管理情報とを印刷するプリンタ4を指定する情報を入力すると、印刷処理部12が、当該情報によって指定されたプリンタが所定のプリンタ(すなわち、地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報を、前記のカルテ内容と重ねて紙に印刷できるプリンタ)であるか否かを判断する(ステップ308)。
【0073】
そして所定のプリンタである場合に印刷用カルテ内容情報抽出処理部9によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部11によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて当該指定されたプリンタ4で印刷する処理を実行させる(ステップ309)。
【0074】
こうして、地紋情報変換処理部11によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報が、前記の印刷用カルテ内容情報抽出処理部9によってカルテ内容情報データベース22から抽出されたカルテ内容と重ねて紙に印刷される。
【0075】
なお、このように印刷処理が行われた段階で、電子カルテ管理情報管理処理部8が電子カルテ管理サーバ3において入手した、連番(ログの連番(一意))、発行日、発行時間、発行端末、発行者、患者番号などの電子カルテ管理情報を前記のステップ304の工程で、カルテ管理情報データベース23に登録された情報に追加して登録する処理を行うようにすることができる。
【0076】
このようにして印刷された紙カルテは、通常のカルテの内容情報と前記のカルテ管理情報とが重ねて印刷されているものであり、例えば、これを複写(コピー)すると、図5図示のようになる。これは、通常のカルテ内容情報の背景に、カルテ管理情報の内容が、第三者にとっては意味を把握できない数字の羅列からなる地紋文字として印刷されているものである。
【0077】
この地紋文字情報から地紋文字情報に変換される前の電子カルテの管理情報(例えば、「連番」(ログの連番(一意))等)を把握し、これを利用して、カルテ管理情報データベース23に格納されている情報を参照することにより、誰が、いつ、誰に対して、何の目的でカルテを発行したか等々を把握し、印刷された紙カルテを追跡することができる。これによって、カルテの不正流出、不正利用を抑制することが可能になる。
【0078】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の電子カルテ管理システムの概略構成を説明する概念図。
【図2】本発明の電子カルテ管理システムのシステム構成の概要の一例を説明する概念図。
【図3】本発明の電子カルテシステムにおいて、地紋文字情報に変換されている電子カルテの管理情報と、カルテ内容とを重ねて紙に印刷する工程の一例を説明するフロー図。
【図4】カルテ管理情報を構成する各情報の一例を説明する図。
【図5】通常のカルテ内容情報の背景に、カルテ管理情報の内容が地紋文字として印刷されている状態の紙カルテの一例を表す図。
【符号の説明】
【0080】
1 電子カルテ管理システム
2 電子カルテ作成端末
3 電子カルテ管理サーバ
4 プリンタ
5 ネットワーク
6 操作者認証処理部
7 カルテ内容情報管理部
8 電子カルテ管理情報管理処理部
9 印刷用カルテ内容情報抽出処理部
10 印刷用カルテ管理情報抽出処理部
11 地紋情報変換処理部
12 印刷処理部
21 操作者認証データベース
22 カルテ内容情報データベース
23 カルテ管理情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子カルテの作成に必要な情報を登録して管理する電子カルテ管理サーバと、当該電子カルテ管理サーバとネットワークを介して相互に交信可能に接続され、電子カルテの作成に必要な情報を入力する電子カルテ作成端末と、電子カルテ内容情報と電子カルテ管理情報とを印刷するプリンタとを備えてなる電子カルテ管理システムであって、
操作者認証データベースに登録されている情報を参照して、前記電子カルテ作成端末で取得した前記電子カルテ作成端末を操作している者に関する情報から、前記電子カルテ作成端末を操作している者を認証する操作者認証処理部と、
前記電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報をカルテ内容情報データベースに登録し、管理するカルテ内容情報管理部と、
前記電子カルテ作成端末で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報をカルテ管理情報データベースに登録し、管理する電子カルテ管理情報管理処理部と、
前記電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該印刷要求情報で要求されたカルテ内容をカルテ内容情報データベースから抽出する印刷用カルテ内容情報抽出処理部と、
前記電子カルテ作成端末で取得したカルテ内容情報印刷要求情報に基づき、当該電子カルテ作成端末で取得した電子カルテの管理に必要な電子カルテ管理情報を含む電子カルテの管理情報をカルテ管理情報データベースから抽出する印刷用カルテ管理情報抽出処理部と、
印刷用カルテ管理情報抽出処理部によってカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテの管理情報をプリンタで印刷する地紋文字情報に変換する地紋情報変換処理部と、
前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて印刷する処理をプリンタに実行させる印刷処理部と
を備えていることを特徴とする電子カルテ管理システム。
【請求項2】
印刷処理部は、前記電子カルテ作成端末で取得した、前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋情報に変換された電子カルテの管理情報とを印刷するプリンタを指定する情報が所定のプリンタであるか否かを判断し、所定のプリンタである場合に前記印刷用カルテ内容情報抽出処理部によってカルテ内容情報データベースから抽出されたカルテ内容と、地紋情報変換処理部によって地紋文字情報に変換された電子カルテの管理情報とを重ねて当該指定されたプリンタで印刷する処理を実行させるものである
ことを特徴とする請求項1記載の電子カルテ管理システム。
【請求項3】
地紋情報変換処理部は、更に、印刷用カルテ管理情報抽出処理部によってカルテ管理情報データベースから抽出された電子カルテの管理情報をプリンタで印刷する地紋文字情報に変換する際に、暗号化した地紋文字情報への変換を行う地紋情報変換処理部であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子カルテ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−268590(P2006−268590A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−87391(P2005−87391)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(593056635)日本事務器株式会社 (3)