説明

電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びプログラム

【課題】検査依頼の集約を実行しつつ、電子カルテの三原則の保障及び重複レセプト請求の回避を可能にする、電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】患者毎の電子カルテを管理する電子カルテ管理装置1は、複数の端末8それぞれから、検査依頼を受け付ける、検査依頼受付部2と、受け付けられた検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、集約処理部3と、集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した電子カルテに、集約に関する情報を付与する、電子カルテ情報処理部4と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子カルテの管理に用いられる、電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、医療機関においては、検査依頼、処方・検査結果の参照、医療事務会計などの定型処理を電子化するオーダリングシステムが導入されている(例えば、特許文献1参照。)。オーダリングシステムは、医療機関での業務効率を向上させる。
【0003】
また、近年、医療機関においては、医師が作成する診療記録を電子化する電子カルテシステムの導入がすすめられており、オーダリングシステムは、電子カルテシステムに組み込まれた形で提供されることが増えている。
【0004】
ところで、大規模な医療機関においては、1人の患者が1日の間に複数の診療科を受診することがある。このような場合、各診療科の医師が、検査部門に、同一の患者に対する同一の検査を依頼することがある。そして、このような重複依頼を回避するために、診療を行った医師が、患者に問い合わせたり、検査依頼の状況を調べたり、といった措置をとる必要があり、医師にとって負担となっている。
【0005】
このような問題に対応するため、例えば、特許文献1は、重複する検査依頼に対して集約処理を行うオーダリングシステムを提案している。特許文献1に開示されたオーダリングシステムは、複数の医師から同一の患者に対して同じ検査依頼が行われると、重複する検査項目を探し出し、重複する検査依頼を自動的に1つの検査依頼に集約する。このため、上述した医師における負担が軽減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-56087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されたオーダリングシステムでは、検査依頼は、そのまま、検査部門のサーバに送信され、検査部門のサーバが集約を実行するため、電子カルテには、集約に関する情報が記載されていない状態となる。
【0008】
この結果、電子カルテに要求される三原則のうちの真正性及び保存性が保障されない事態となる。また、医療機関の会計部門は、通常、診療科毎にレセプト請求を行うため、検査依頼が集約された場合は、重複したレセプト請求が行われることとなる。
【0009】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、検査依頼の集約を実行しつつ、電子カルテの三原則の保障及び重複レセプト請求の回避を可能にする、電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における電子カルテ管理装置は、患者毎の電子カルテを管理する電子カルテ管理装置であって、
複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、検査依頼受付部と、
受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、集約処理部と、
集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、電子カルテ情報処理部と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における電子カルテ管理方法は、患者毎の電子カルテを管理するための方法であって、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を有することを特徴とする。
【0012】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、患者毎の電子カルテの管理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明における、電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びプログラムによれば、検査依頼の集約を実行しつつ、電子カルテの三原則の保障及び重複レセプト請求の回避を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態において管理者の端末に表示される検査照会画面の一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の動作を示すフロー図である。
【図4】図4(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において検査依頼情報データベースに登録されている検査依頼情報の一例を示す図である。
【図5】図5(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている電子カルテ情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態において設定されている集約条件の一例を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態において検査集約情報データベースに登録されている集約検査情報の一例を示す図である。
【図8】図8(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約後の電子カルテ情報の一例を示す図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態において検査集約情報データベースに登録されている集約検査情報の他の例を示す図である。
【図10】図10(a)〜(d)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約後の電子カルテ情報の他の例を示す図である。
【図11】図11は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の集約解除処理時の動作を示すフロー図である。
【図12】図12は、本発明の実施の形態において管理者の端末に表示される集約状況確認画面の一例を示す図である。
【図13】図13(a)〜(d)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約解除後の電子カルテ情報の一例を示す図である。
【図14】図14は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、電子カルテ管理装置、電子カルテ管理方法、及びプログラムについて、図1〜図14を参照しながら説明する。
【0016】
[電子カルテ管理装置の構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における電子カルテ管理装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す本実施の形態における電子カルテ管理装置1は、患者毎の電子カルテを管理する装置であり、オーダリングシステムとしての機能を有している。図1に示すように、電子カルテ管理装置1は、検査依頼受付部2と、集約処理部3と、電子カルテ情報処理部4とを備えている。
【0017】
検査依頼受付部2は、複数の端末9それぞれから、検査依頼を受け付ける。集約処理部3は、検査依頼受付部2によって受け付けられた検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定する。そして、集約処理部3は、患者毎に、特定した2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する。電子カルテ情報処理部4は、集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した電子カルテに、集約に関する情報を付与する。
【0018】
このように、電子カルテ管理装置1は、端末9から検査依頼が行われると、医療機関の検査部門で検査が行われる前に、集約処理を行い、そして、集約に関する情報を電子カルテに書き込む。このため、電子カルテ管理装置1によれば、検査依頼の集約を実行しつつ、電子カルテの三原則の保障と、重複したレセプト請求の回避とが実現される。
【0019】
ここで、図1に加えて図2を用いて、電子カルテ管理装置1の構成を更に具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態において管理者の端末に表示される検査照会画面の一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態では、電子カルテ管理装置1は、検査依頼情報データベース5と、集約検査情報データベース6と、電子カルテ情報データベース7とを備えている。検査依頼情報データベース5は、検査依頼受付部2によって受け付けられた検査依頼を特定する情報(以下「検査依頼情報」とする。)を格納する。集約検査情報データベース6は、集約処理部3による集約によって得られた、新たな検査依頼を特定する情報(以下「集約検査情報」とする。)を格納する。
【0021】
また、電子カルテ情報データベース7は、患者のカルテを特定する情報(以下「電子カルテ情報」とする。)を格納する。更に、電子カルテ情報データベース7において、電子カルテ情報は、電子カルテ情報処理部4によって付与された、集約に関する情報も含んでいる。このため、電子カルテの三原則が保障されることとなる。
【0022】
また、電子カルテ管理装置1は、サーバコンピュータによって構築されている。更に、電子カルテ管理装置1には、管理者の端末8が接続されている。管理者による集約処理の指示は、端末8を介して行われる。なお、管理者は、医師であっても良いし、検査部門の担当者であっても良い。
【0023】
更に、図1に示すように、電子カルテ管理装置1には、診療科で使用される端末9も接続されている。各診療科からの検査依頼は、それぞれの端末9を介して行われる。また、図1の例では、端末9のうちの一方は、内科で使用される端末であり、もう一方は、外科で使用される端末である。なお、図1においては、内科と外科との二つの診療内科で使用される端末のみが図示されているが、本実施の形態は、これに限定されるものではない。電子カルテ管理装置1には、他の診療科で使用される端末が接続されていても良い。
【0024】
また、各端末9の表示画面には、検査依頼画面20が表示されるので、医師などの操作者は、検査依頼画面20上で必要事項を入力し、入力事項を含むデータ(検査依頼情報)を送信する。送信された検査依頼情報は、医療機関内のLANを介して、電子カルテ管理装置1によって受信される。
【0025】
各端末9から検査依頼情報が送信されてくると、電子カルテ管理装置1において、検査依頼受付部2が、これらを受信して受け付ける。検査依頼受付部2は、受信した検査依頼情報を、検査依頼情報データベース5に送る。これにより、検査依頼情報データベース5では、各診療科の医師が端末9を介して送信した検査依頼情報が登録される。
【0026】
また、集約処理部3は、本実施の形態では、検査依頼情報データベース5から、検査依頼情報を取得し、管理者からの指示に応じて、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定する。具体的には、集約処理部3は、管理者の端末8の表示画面に、図2に示す検査照会画面10を表示させ、検査照会画面上で、管理者に、集約の対象とする検査依頼を指示させる。
【0027】
更に、本実施の形態では、各検査依頼は、複数の検査種を含むことができる。検査種とは、検査依頼に含まれる各検査を意味し、「血液」、「尿」、「便」といった検査対象によって表される。この場合、集約処理部3は、検査種単位で、集約の対象となる検査依頼を特定する。つまり、集約処理部3は、集約の対象となる検査依頼として、それが含む検査種のうちの一部のみを特定することもできる。
【0028】
図2の例では、検査照会画面10には、患者情報11と、該当患者における未実施の検査依頼の一覧を示す検査依頼一覧12とが表示される。また、検査依頼一覧12には、検査依頼14〜16の3つの検査依頼が含まれている。各検査依頼は、日毎に、各診療科から出されており、複数の検査種を含んでいる。更に、検査照会画面10は、入力によって、検査依頼一覧12に表示されている検査依頼の中から、集約対象とする検査依頼を、検査種単位で選択できるように構成されている。
【0029】
管理者は、検査依頼一覧12に表示されている各検査依頼について、集約の対象とするかどうかを検査種単位で判断し、集約の対象とする検査種をクリックし、それを選択する。また、検査照会画面10において、管理者が選択した検査種には、管理者が画面上で選択したことを判別できるようにするため、マークが表示される。図2の例では、「☆」が、選択された検査種に表示される。
【0030】
また、図12において、13は「集約実行ボタン」を示している。管理者が、集約実行ボタン13を押下すると、集約処理部3は、検査オーダ一覧12にて選択された検査種を含む検査依頼を集約し、新たな検査依頼を作成する。
【0031】
更に、本実施の形態では、集約処理部3は、集約対象として特定した2以上の検査依頼それぞれに対して、検査内容及び検査の予約状況に基づいて、集約可能であるかどうかを判定することができる。この場合、集約処理部3は、集約可能であると判定した2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する。なお、この場合の判定及び集約も、検査種単位で行うことができる。
【0032】
集約処理部3は、集約によって新たな検査依頼を作成すると、それを特定する集約検査情報を、集約検査情報データベース6に送る。集約検査情報データベース6は、集約検査情報を受け取ると、これを格納する。
【0033】
また、本実施の形態では、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報データベース6から集約検査情報を取得し、集約の元となった各検査依頼と、集約によって得られた新たな検査依頼とを特定する。そして、電子カルテ情報処理部4は、集約に関する情報として、集約の元となった検査依頼を特定する情報(後述の図8(a)及び(b)参照)と、集約によって得られた新たな検査依頼(後述の図8(c)参照)を特定する情報とを用いる。また、電子カルテ情報処理部4は、これらの情報を、電子カルテ情報データベースに格納されている電子カルテ情報に付与する。
【0034】
[電子カルテ管理装置の動作]
次に、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置1の動作について、図3〜図8を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の動作を示すフロー図である。
【0035】
また、以下の説明においては、適宜図1及び図2を参酌する。また、本実施の形態では、電子カルテ管理装置1を動作させることによって、電子カルテ管理方法が実施される。よって、本実施の形態における電子カルテ管理方法の説明は、以下の電子カルテ管理装置1の動作説明に代える。
【0036】
図3に示すように、まず、検査依頼受付部2が、各診療科にある端末9から送られてきた検査依頼を受け付ける(ステップA1)。具体的には、検査依頼受付部2は、端末9が送信する検査依頼情報を受信する。そして、検査依頼受付部2は、図4(a)〜(c)に示すように、受信した検査依頼情報を、検査依頼情報データベース5に格納させる。図4(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において検査依頼情報データベースに登録されている検査依頼情報の一例を示す図である。また、図4(a)〜(c)において、21〜23は、それぞれ、検査依頼情報を示している。
【0037】
また、本実施の形態では、ステップA1が実行されると、電子カルテ情報処理部4は、図4(a)〜(c)に示した各検査依頼情報に基づいて、図5(a)〜図5(c)に示す電子カルテ情報を作成し、これらを電子カルテ情報データベース7に格納させる。図5(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている電子カルテ情報の一例を示す図である。図5(a)〜図5(c)において、31〜33は、それぞれ電子カルテ情報を示している。
【0038】
次に、集約処理部3は、患者毎に、管理者が端末8を介して選択した2以上の検査依頼を取得する(ステップA2)。本実施の形態では、図2に示した検査照会画面10上で、管理者が、同日の検査依頼、即ち、検査依頼14の全ての検査種と検査依頼15の全ての検査種とを、集約の対象として選択している。従って、集約処理部3は、図4(a)に示した検査依頼情報と、図4(b)に示した検査依頼情報とを取得する。
【0039】
次に、集約処理部3は、ステップA2で取得した検査依頼のうちの一つを選択する(ステップA3)。そして、集約処理部3は、選択した検査依頼が集約可能な状況であるかどうかを判定する(ステップA4)。具体的には、集約処理部3は、選択した検査依頼に含まれる各検査種の予約状況に基づいて、集約が可能であるかどうかを判定する。
【0040】
つまり、集約は、未来日に行われる検査を対象として行われるので、検査が実施される月が変更される場合がある。そして、月単位で実施できる回数が決まっている検査種が存在するため、検査機関における検査の予約状況によっては実施できない場合がある。このため、ステップA4では、集約処理部3は、例えば、検査機関のサーバにアクセスし、該当する検査(検査種)が予定月で何回実行される予定であるかをチェックし、現在において、実施可能回数に到達しているかどうかを判定する。
【0041】
ステップA4の判定の結果、取得した検査依頼が集約可能な状況でない場合、即ち、それに含まれるいずれかの検査種の検査機関における実施予定回数が予定可能回数に到達している場合は、ステップA8が実行される。一方、ステップA4の判定の結果、取得した検査依頼が集約可能な状況にある場合、即ち、それに含まれる検査種の検査機関における実施予定回数が予定可能回数に到達していない場合は、集約処理部3は、ステップA5を実行する。
【0042】
ステップA5では、集約処理部3は、ステップA3で選択した検査依頼に含まれる一つの検査種を選択し、選択した検査種の検査内容が集約可能な内容であるかどうかを判定する。具体的には、細菌検査、及び負荷・日内検査は、他の検査と同日に実施できず、集約できる検査ではない。本実施の形態において、集約可能な検査は一般検査のみである。よって、集約処理部3は、ステップA3で選択した検査依頼に含まれる一つの検査種を選択し、選択した検査種について、検査内容が一般検査であるかどうかを判定する。
【0043】
ステップA5の判定の結果、検査の内容が集約可能な内容でない場合は、集約処理部3は、ステップA7を実行する。一方、ステップA5の判定の結果、検査の内容が集約可能な内容である場合は、集約処理部3は、ステップA6を実行する。
【0044】
ステップA6では、集約処理部3は、ステップA3で選択した検査依頼に、ステップA4で選択された検査種と同一の検査種が含まれているかどうかを確認し、含まれている場合に、同一の検査種についても検査内容が集約可能であると判断する。
【0045】
次に、集約処理部3は、ステップA3で選択した検査依頼に、更に別の検査種が含まれているかどうかを判定する(ステップA7)。ステップA7の判定の結果、更に別の検査種が含まれている場合は、集約処理部3は、再度ステップA5を実行する。一方、ステップA7の判定の結果、更に別の検査種が含まれていない場合は、集約処理部3は、ステップA8を実行する。
【0046】
ステップA8では、集約処理部3は、未だ選択されていない他の検査依頼があるかどうかを判定する。ステップA8の判定の結果、未だ選択されていない他の検査依頼がある場合は、集約処理部3は、再度ステップA3を実行する。一方、ステップA8の判定の結果、未だ選択されていない他の検査依頼がない場合は、集約処理部3は、ステップA9を実行する。
【0047】
ステップA9では、集約処理部3は、ステップA3で集約可能な状況にあると判断された検査依頼における、ステップA5で集約可能であると判断された検査種を用いて、集約を行い、新たな検査依頼を作成する。
【0048】
また、本実施の形態では、集約処理部3は、図6に示す条件に従って集約処理を実行する。更に、集約処理部3は、図7に示す集約検査情報40を作成し、これを検査集約情報データベース6に格納する。図6は、本発明の実施の形態において設定されている集約条件の一例を示す図である。図7は、本発明の実施の形態において検査集約情報データベースに登録されている集約検査情報の一例を示す図である。
【0049】
次に、ステップA9の実行後、図8(a)〜(c)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約が行われた患者の電子カルテ情報を特定し、特定した電子カルテ情報に、集約に関する情報を付与する(ステップA10)。図8(a)〜(c)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約後の電子カルテ情報の一例を示す図である。
【0050】
具体的には、ステップA10では、まず、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報データベース6から集約検査情報40を取得する。そして、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報40が有する「旧依頼番号」に基づき、集約の元となった各検査依頼の電子カルテ情報を特定する。そして、図8(a)及び(b)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約の元になった検査依頼の電子カルテ情報41及び42の処理区分を「集約削除」に設定する。これにより、電子カルテにおいては、集約の元になった検査依頼が削除されていることが明示されることになる。
【0051】
更に、電子カルテ情報処理部4は、取得した集約検査情報に基づき、集約によって得られた新たな検査依頼を特定する。そして、図8(c)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約によって得られた新たな検査依頼に対応する電子カルテ情報43を作成する。また、電子カルテ情報処理部4は、電子カルテ情報43の処理区分を「集約新規」に設定する。これにより、この検査依頼が集約によって得られた新たな検査依頼であることが明示されることになる。
【0052】
以上、ステップA1〜A10の実行により、電子カルテ管理装置における処理は終了する。そして、集約後の検査依頼は、検査部門のサーバ装置等に送られ、その後、検査部門において検査が実行される。
【0053】
このように、本実施の形態では、複数の検査依頼に対して集約処理が行われたことが、電子カルテに保存されるので、カルテ三原則に該当する真正性及び保存性が確保される。また、これにより、患者と医療機関との間での訴訟の発生が抑制されると考えられる。また、医療機関の会計部門は、検査依頼の単位でレセプト請求を行うことができるようになるので、重複したレセプト請求が抑制される。これにより、患者側の経済的負担の軽減が図られると考えられる。
【0054】
[変形例1]
図1〜図8を用いて説明した例では、図2に示した検査照会画面10上で、管理者が、同日に依頼されている検査依頼14と検査依頼15とを、集約の対象として選択している場合について説明したが、本実施の形態は、上述の例に限定されるものではない。本実施の形態では、未実施の検査依頼であれば、依頼されている日に影響されることなく、集約を行うこともできる。
【0055】
図9及び図10を用いて、依頼されている日が異なる検査依頼同士を集約する例について以下に説明する。図9は、本発明の実施の形態において検査集約情報データベースに登録されている集約検査情報の他の例を示す図である。図10(a)〜(d)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約後の電子カルテ情報の他の例を示す図である。
【0056】
本例では、図2に示した検査照会画面10上で、管理者が、検査依頼14の全ての検査種と、検査依頼15の全ての検査種と、検査依頼16の全ての検査種とを、集約の対象として選択する。集約処理部3は、図9に示す集約検査情報50を作成し、これを検査集約情報データベース6に格納する。
【0057】
また、本例では、電子カルテ情報処理部4は、図10(a)〜(d)に示すように、電子カルテ情報51〜54に、集約に関する情報を付与する。具体的には、図10(a)〜(c)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約の元になった検査依頼の電子カルテ情報51〜53の処理区分を「集約削除」に設定する。これにより、電子カルテにおいては、集約の元になった検査依頼が削除されていることが明示されることになる。
【0058】
更に、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報50に基づき、集約によって得られた新たな検査依頼を特定する。そして、図10(d)に示すように、新たな検査依頼に対応する電子カルテ情報54を作成する。また、電子カルテ情報処理部4は、電子カルテ情報54の処理区分を「集約新規」に設定する。これにより、この検査依頼が集約によって得られた新たな検査依頼であることが明示されることになる。
【0059】
[変形例2]
本実施の形態では、集約によって新たに作成された検査依頼(以下「集約検査依頼」という。)に対して、集約を解除することもできる。以下、図11〜図13を用いて、電子カルテ管理装置1が集約の解除を行う例について説明する。また、以下の説明では、適宜、図1を参酌する。
【0060】
図11は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置の集約解除処理時の動作を示すフロー図である。図12は、本発明の実施の形態において管理者の端末に表示される集約状況確認画面の一例を示す図である。図13(a)〜(d)それぞれは、本発明の実施の形態において電子カルテ情報データベースに登録されている集約解除後の電子カルテ情報の一例を示す図である。
【0061】
最初に、図11に示すように、集約処理部3(図1参照)は、管理者の端末8からの指示に応じて、端末8の表示画面に、図12に示す集約状況確認画面60を表示させる(ステップB1)。本実施の形態では、図2に示した検査照会画面10において、管理者が集約実行ボタン3を押下すると、集約状況確認画面60が表示されるようになっている。
【0062】
図12の例では、集約状況確認画面60には、患者情報61と、該当患者の未実施の集約検査依頼の一覧を示す集約検査依頼一覧62と、集約解除ボタン63とが表示されている。図12の例では、集約検査依頼一覧62に表示されている集約検査依頼は一件である。
【0063】
次に、管理者が、集約状況確認画面60上で集約解除を求める集約検査依頼を選択し、集約解除ボタン63を押下すると、集約処理部3は、選択された集約検査依頼の集約検査情報50(図9参照)を取得する(ステップB2)。
【0064】
次に、集約処理部3は、集約検査情報50に登録されている旧依頼番号を用いて、元の検査依頼を特定する検査依頼情報(図4(a)〜(c)参照)を作成し、作成した検査依頼情報を、検査依頼情報データベース5に格納させる(ステップB3)。続いて、集約処理部3は、検査集約情報データベース6から、選択された集約検査依頼の集約検査情報50を削除する(ステップB4)。この結果、選択された集約検査依頼は削除されたことになり、集約が解除される。
【0065】
次に、電子カルテ情報処理部4は、集約解除が行われた患者の電子カルテ情報を特定し、特定した電子カルテ情報に、集約解除に関する情報を付与する(ステップB5)
【0066】
具体的には、ステップB5では、まず、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報50に登録されていた旧依頼番号を用いて、集約の元になっていた各検査依頼の電子カルテ情報を特定する。そして、図13(a)〜(c)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約の元になっていた検査依頼の電子カルテ情報71〜73の処理区分を「集約解除」に設定する。これにより、電子カルテにおいては、集約が解除されていることが明示されることになる。
【0067】
更に、電子カルテ情報処理部4は、集約検査情報50に登録されていた依頼番号を用いて、集約検査依頼の電子カルテ情報を特定する。そして、図13(d)に示すように、電子カルテ情報処理部4は、集約検査依頼の電子カルテ情報74の処理区分を「削除」に設定する。これにより、この集約検査依頼が削除されたことが明示されることになる。
【0068】
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図3に示すステップA1〜A10、更には図11に示すステップB1〜B5を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における電子カルテ管理装置1と電子カルテ管理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、検査依頼受付部2、集約処理部3、及び電子カルテ情報処理部4として機能し、処理を行なう。
【0069】
また、検査依頼情報データベース5、検査集約情報データベース6、電子カルテ情報データベース7は、ハードディスク等の記憶装置によって実現される。更に、記憶装置は、本実施の形態におけるプログラムがインストールされるコンピュータに備えられていても良いし、このコンピュータにネットワークを介して接続された別のコンピュータに備えられていても良い。
【0070】
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、電子カルテ管理1を実現するコンピュータについて図14を用いて説明する。図14は、本発明の実施の形態における電子カルテ管理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0071】
図14に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
【0072】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0073】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0074】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash)及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0075】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記15)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0076】
(付記1)
患者毎の電子カルテを管理する電子カルテ管理装置であって、
複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、検査依頼受付部と、
受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、集約処理部と、
集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、電子カルテ情報処理部と、
を備えることを特徴とする電子カルテ管理装置。
【0077】
(付記2)
前記集約処理部が、外部からの指示に基づいて、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記1に記載の電子カルテ管理装置。
【0078】
(付記3)
前記集約処理部が、特定した前記2以上の検査依頼それぞれに対して、集約可能であるかどうかを判定し、集約可能であると判定した2以上の検査依頼を前記新たな1の検査依頼に集約する、
付記1または2に記載の電子カルテ管理装置。
【0079】
(付記4)
前記電子カルテ情報処理部が、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報として、集約の元となった前記2以上の検査依頼それぞれを特定する情報と、前記新たな1の検査依頼を特定する情報とを、付与する、付記1〜3のいずれかに記載の電子カルテ管理装置。
【0080】
(付記5)
受け付けられた前記検査依頼が、複数の検査種を含む場合に、前記集約処理部が、検査種単位で、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記1〜4のいずれかに記載の電子カルテ管理装置。
【0081】
(付記6)
患者毎の電子カルテを管理するための方法であって、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を有することを特徴とする電子カルテ管理方法。
【0082】
(付記7)
前記(b)のステップにおいて、外部からの指示に基づいて、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記6に記載の電子カルテ管理方法。
【0083】
(付記8)
前記(b)のステップにおいて、特定した前記2以上の検査依頼それぞれに対して、集約可能であるかどうかを判定し、集約可能であると判定した2以上の検査依頼を前記新たな1の検査依頼に集約する、
付記6または7に記載の電子カルテ管理方法。
【0084】
(付記9)
前記(c)のステップにおいて、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報として、集約の元となった前記2以上の検査依頼それぞれを特定する情報と、前記新たな1の検査依頼を特定する情報とを、付与する、付記6〜8のいずれかに記載の電子カルテ管理方法。
【0085】
(付記10)
前記(a)のステップで受け付けられた前記検査依頼が、複数の検査種を含む場合に、前記(b)のステップにおいて、検査種単位で、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記6〜9のいずれかに記載の電子カルテ管理方法。
【0086】
(付記11)
患者毎の電子カルテの管理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を実行させるプログラム。
【0087】
(付記12)
前記(b)のステップにおいて、外部からの指示に基づいて、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記11に記載のプログラム。
【0088】
(付記13)
前記(b)のステップにおいて、特定した前記2以上の検査依頼それぞれに対して、集約可能であるかどうかを判定し、集約可能であると判定した2以上の検査依頼を前記新たな1の検査依頼に集約する、
付記11または12に記載のプログラム。
【0089】
(付記14)
前記(c)のステップにおいて、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報として、集約の元となった前記2以上の検査依頼それぞれを特定する情報と、前記新たな1の検査依頼を特定する情報とを、付与する、付記11〜13のいずれかに記載のプログラム。
【0090】
(付記15)
前記(a)のステップで受け付けられた前記検査依頼が、複数の検査種を含む場合に、前記(b)のステップにおいて、検査種単位で、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、付記11〜14のいずれかに記載のプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0091】
以上のように、本発明によれば、医療機関において、検査依頼の集約を実行しつつ、電子カルテの三原則の保障及び重複レセプト請求の回避が可能になる。本発明は、多くの診療科がある総合病院などでの電子カルテシステムに有用である。
【符号の説明】
【0092】
1 電子カルテ管理装置
2 検査依頼受付部
3 集約処理部
4 電子カルテ情報処理部
5 検査依頼情報データベース
6 検査集約情報データベース
7 電子カルテ情報データベース
8 管理者の端末
9 各診療科の端末
10 検査照会画面
11 患者情報
12 検査依頼一覧
13 集約実行ボタン
14、15、16 検査依頼
20 検査依頼画面
21、22、23 検査依頼情報
31、32、33 電子カルテ情報
40 集約検査情報
41、42、43 電子カルテ情報
50 集約検査情報
51、52、53、54 電子カルテ情報
60 集約状況確認画面
61 患者情報
62 集約検査依頼一覧
63 集約解除ボタン
71、72、73、74 電子カルテ情報
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者毎の電子カルテを管理する電子カルテ管理装置であって、
複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、検査依頼受付部と、
受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、集約処理部と、
集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、電子カルテ情報処理部と、
を備えることを特徴とする電子カルテ管理装置。
【請求項2】
前記集約処理部が、外部からの指示に基づいて、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、請求項1に記載の電子カルテ管理装置。
【請求項3】
前記集約処理部が、特定した前記2以上の検査依頼それぞれに対して、集約可能であるかどうかを判定し、集約可能であると判定した2以上の検査依頼を前記新たな1の検査依頼に集約する、
請求項1または2に記載の電子カルテ管理装置。
【請求項4】
前記電子カルテ情報処理部が、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報として、集約の元となった前記2以上の検査依頼それぞれを特定する情報と、前記新たな1の検査依頼を特定する情報とを、付与する、請求項1〜3のいずれかに記載の電子カルテ管理装置。
【請求項5】
受け付けられた前記検査依頼が、複数の検査種を含む場合に、前記集約処理部が、検査種単位で、集約の対象となる前記2以上の検査依頼を特定する、請求項1〜4のいずれかに記載の電子カルテ管理装置。
【請求項6】
患者毎の電子カルテを管理するための方法であって、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を有することを特徴とする電子カルテ管理方法。
【請求項7】
患者毎の電子カルテの管理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
(a)複数の端末それぞれから、検査依頼を受け付ける、ステップと、
(b)受け付けられた前記検査依頼の中から、患者毎に、集約の対象となる2以上の検査依頼を特定し、特定した前記2以上の検査依頼を新たな1の検査依頼に集約する、ステップと、
(c)集約が行われた患者の電子カルテを特定し、特定した前記電子カルテに、前記集約に関する情報を付与する、ステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−159934(P2012−159934A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17951(P2011−17951)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)