説明

電子カルテ装置、加算対象有無判定方法およびプログラム

【課題】検査の結果、得られた結果データが加算対象となるかどうかの迅速な判断を行う。
【解決手段】電子カルテ装置200が、検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを検査部門装置300へ送信し、検査部門装置300から送信されてきた、検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードを受信した際、受信した結果コードに基づいて検査コードを、検査コードと結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶している記憶部から検索し、検索された検査コードを検査部門装置300へ送信した送信日と、結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定し、送信日と受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定し、送信日と受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外来迅速検査の加算を行うための電子カルテ装置、加算対象有無判定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
平成20年度の診療報酬改定(平成20年4月1日実施)によって、外来迅速検体検査加算の点数を算定出来ることが可能になった。
【0003】
この加算算定の条件として、
(1)一般、細菌の検査結果の指定項目に該当する
(2)検査結果が検査依頼当日のもので、複数科で5項目まで
(3)中止検査は対象外
(4)一度算定した加算は再算定しない
の4つが定められている。
【0004】
これらの条件が複雑であるため、その判断を人間が行うと時間がかかってしまい、また誤判定するおそれがある。
【0005】
そこで、医療事務装置において、電子カルテ装置と連携して加算算定のチェックを行う方法が考えられている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−149137号公報
【特許文献2】特開2003−122843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した技術においては、当該装置上では、検査データと結果データとが対応付けられていないため、検査の結果、得られた結果データが加算対象となるかどうかの迅速な判断ができないという問題点がある。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する電子カルテ装置、加算対象有無判定方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の電子カルテ装置は、
外来迅速検査の加算算定を行うための電子カルテ装置であって、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードと、該検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶する記憶部と、
前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ前記検査コードを送信する検査依頼部と、
前記検査部門装置から送信されてきた前記結果コードを受信した際、該受信した結果コードと対応付けられている検査コードを前記記憶部から検索し、該検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定し、該送信日と該受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する判定部と、
前記判定部が、前記判定した検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する表示部とを有する。
【0010】
また、本発明の加算対象有無判定方法は、
検査の結果が、外来迅速検査加算の対象であるかどうかを判定する加算対象有無判定方法であって、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを、前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ送信する処理と、
前記検査部門装置から送信されてきた、前記検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードを受信した際、該受信した結果コードに基づいて前記検査コードを、前記検査コードと前記結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶している記憶部から検索する処理と、
前記検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定する処理と、
前記送信日と前記受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する処理と、
前記検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する処理とを行う。
【0011】
また、本発明のプログラムは、
外来迅速検査の加算算定を行うための電子カルテ装置に実行させるためのプログラムであって、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを、前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ送信する手順と、
前記検査部門装置から送信されてきた、前記検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードを受信した際、該受信した結果コードに基づいて前記検査コードを、前記検査コードと前記結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶している記憶部から検索する手順と、
前記検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定する手順と、
前記送信日と前記受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する手順と、
前記検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、本発明においては、検査の結果、得られた結果データが加算対象となるかどうかの迅速な判断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の電子カルテ装置を用いたシステムの実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示した電子カルテ装置の内部構成の一例を示す図である。
【図3】図2に示した記憶部が記憶する検査コードを結果コードとの対応付けの一例を示す図である。
【図4】本形態において、検査の結果が、外来迅速検査加算の対象であるかどうかを判定する加算対象有無判定方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】図4に示したフローチャートを用いて説明したステップS2の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図6】図2に示した表示部に表示されたメッセージの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の電子カルテ装置を用いたシステムの実施の一形態を示す図である。
【0016】
本形態は図1に示すように、医療事務装置100と、電子カルテ装置200と、検査部門装置300と、分析機400−1〜400−3とから構成されている。
【0017】
医療事務装置100は、病院や医院等の医療機関に設けられた事務処理を行う装置である。また、医療事務装置100は、医療事務装置100と接続された電子カルテ装置200から送信されてきた加算情報に基づいて加算算定を行う。
【0018】
電子カルテ装置200は、外来迅速検査の加算算定を行うための装置である。また、電子カルテ装置200は、検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを検査部門装置300へ送信することで、検査部門装置300へ検査の依頼を行う。また、検査部門装置300から送信されてきた検査結果のデータおよび結果コードを受信し、受信した結果コードが加算算定の条件を満たしているかどうかを判定する。
【0019】
図2は、図1に示した電子カルテ装置200の内部構成の一例を示す図である。
【0020】
図1に示した電子カルテ装置200には図2に示すように、記憶部210と、検査依頼部220と、判定部230と、表示部240と、入力部250と、結果登録部260と、伝達部270と、出力部280とが設けられている。
【0021】
記憶部210は、検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードと、検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶する。
【0022】
図3は、図2に示した記憶部210が記憶する検査コードを結果コードとの対応付けの一例を示す図である。
【0023】
図2に示した記憶部210には図3に示すように、検査コードと結果コードとが対応付けられて記憶されている。この検査コードは、電子カルテ装置200に内蔵されているマスタデータであり、電子カルテ装置200の導入時に各検査項目に対してそれぞれ一意に付与されるものである。また、結果コードは、検査部門装置300に内蔵されている結果マスタデータであり、検査部門装置300の導入時に、検査項目と結果項目とをひも付ける必要があるデータに対して、それぞれ一意に付与されるものである。なお、結果コードは、電子カルテ装置200によって検査部門装置300からあらかじめ取得され、検査コードと対応付けられて記憶部210に記憶される。
【0024】
例えば図3に示すように、検査コード「601001」と、結果コード「010001」とが対応付けられて記憶されている。これは、「601001」である検査コードが付与されている検査項目についての検査の結果に付与される結果コードは「010001」であることを示している。つまり、電子カルテ装置200から検査部門装置300へ送信される検査コード「601001」に対して、検査部門装置300から送信されてくる検査の結果に付与されている結果コードは「010001」であることを示している。また、検査コード「601002」が記憶されている。この検査コード「601002」には、結果コードが対応付けられていない。これは、「601002」である検査コードが付与されている検査項目についての検査の結果に付与される結果コードは定義されていないことを示している。また、検査コード「602005」と、結果コード「020022」とが対応付けられて記憶されている。これは、「602005」である検査コードが付与されている検査項目についての検査の結果に付与される結果コードは「020022」であることを示している。つまり、電子カルテ装置200から検査部門装置300へ送信される検査コード「602005」に対して、検査部門装置300から送信されてくる検査の結果に付与されている結果コードは「020022」であることを示している。
【0025】
また、検査依頼部220は、検査部門装置300へ検査を依頼する際、当該検査の項目に付与された検査コードを送信する。このとき、検査依頼部220は、記憶部210に記憶されている検査コードを読み出して検査部門装置300へ送信する。また、検査依頼部220は、検査コードを検査部門装置300へ送信した送信日を保持しておく。例えば、送信日を記憶部210に書き込んでおいても良い。
【0026】
判定部230は、検査部門装置300から送信されてきた結果コードを受信した際、受信した結果コードと対応付けられている検査コードを記憶部210から検索する。例えば、記憶部210に図3に示した対応付けが記憶されている場合、検査部門装置300から送信されてきた結果コードが「010001」であると、結果コード「010001」と対応付けられて記憶部210に記憶されている検査コード「601001」が検索される。また、判定部230は、検索された検査コードを検査部門装置300へ送信した送信日と、結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定する。これは、上述したように検査依頼部220が検査コードを送信した送信日を保持しておけば、保持している送信日と、結果コードを受信した受信日とを比較することで実現できる。また、判定部230は、送信日と受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する。ここで使用される条件においては、所定の数は「5」である。
【0027】
表示部240は、判定部230が、送信日と受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する。なお、表示部240が表示する画面の詳細については、後述する。なお、表示部240は、情報を表示できるものであれば良く、例えば、一般的なディスプレイであっても良い。
【0028】
入力部250は、表示部240が表示した画面に従って、外部から所定の入力を受け付ける。なお、入力部250は、情報の入力を受け付けることができるものであれば良く、例えば、キーボードやマウス、あるいは表示部240と一体化したタッチパネル等であっても良い。
【0029】
結果登録部260は、入力部250が所定の入力を受け付けた場合、加算算定を行うための入力に基づいた加算情報を登録する。
【0030】
ここで、加算情報とは、医療事務装置100が一般的な加算算定を行うために必要となる情報であり、上述した加算算定の4つの条件を満たした旨を示す情報が含まれる。
【0031】
伝達部270は、入力部250が所定の入力を受け付けた場合、加算情報を医療事務装置100へ伝達する。
【0032】
出力部280は、入力部250が所定の入力を受け付けた場合、所定の報告書を印刷して出力する。
【0033】
また、検査部門装置300は、検査を行う検査部門に設置された装置である。また、検査部門装置300は、検査結果に対応する結果コードをあらかじめ記憶している。また、検査部門装置300は、電子カルテ装置200から検査コードが送信されてくることにより検査依頼があった場合、検査コードに応じた項目の検査を行う。このとき、検査部門装置300は、分析機400−1〜400−3に検査の結果を分析させても良い。また、検査部門装置300は、検査が完了した際、その結果とともに、当該結果にあらかじめ付与されている結果コードを電子カルテ装置200へ送信する。
【0034】
分析機400−1〜400−3は、検査部門装置300からの指示により、検査の結果を分析する。
【0035】
以下に、本形態において、検査の結果が、外来迅速検査加算の対象であるかどうかを判定する加算対象有無判定方法について説明する。
【0036】
図4は、本形態において、検査の結果が、外来迅速検査加算の対象であるかどうかを判定する加算対象有無判定方法を説明するためのフローチャートである。ここでは、ある患者が検査(血液、細菌)を行った場合を例に挙げて説明する。
【0037】
検査依頼部220から検査コードが送信されることにより検査依頼があった場合、検査部門装置300にて検査が行われ、その結果が結果コードとともに検査部門装置300から電子カルテ装置200へ送信される。
【0038】
検査部門装置300から送信されてきた検査結果が医師によって参照され(ステップS1)、加算対象有無が判定される(ステップS2)。ここで、検査結果が表示部240に表示されることにより、医師により参照可能となる。
【0039】
図5は、図4に示したフローチャートを用いて説明したステップS2の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
【0040】
加算算定には、上述したように4つの条件がある。
【0041】
まず、一般、細菌の院内検査かどうか(一般、細菌の院内検査が当日全て揃えば算定対象となる。外注検査は考えなくて良い)が判断される(ステップS11)。この判断は、表示部240に表示された画面を医師が参照して判断する。また、判断した結果は、表示部240に表示された画面に従って入力部250に入力される。例えば、表示部240に所定のGUI(Graphical User Interface)が表示され、そのGUIに従って「はい」や「Yes」(肯定)と「いいえ」や「No」(否定)とのどちらか一方の判断の入力を行うことにより実現するものであっても良い。以下に説明する表示部240に対する入力についても同様である。
【0042】
ステップS11にて、一般、細菌の院内検査であると判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、当日5項目以下であるかどうかが判定(算定項目は科を跨って、最大5項目/日である。また、加算算定後、まだ5項目に満たない場合、追加項目があれば算定可能とする。)される(ステップS12)。
【0043】
このとき、上述した判定部230における処理が行われる。つまり、検査部門装置300から送信されてきた結果コードと対応付けられている検査コードが、判定部230によって記憶部210から検索され、検索された検査コードが検査部門装置300へ送信された送信日と、結果コードが受信された受信日とが同じであるかどうかの判定が用いられる。そして、送信日と受信日とが同じであると判定された検査コードが同日に5項目以下であるかどうかが判定される。
【0044】
一方、ステップS11にて、一般、細菌の院内検査ではないと判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、算定対象外として処理が終了する。
【0045】
ステップS12にて、当日5項目以下であると判定された場合、中止検査ではないかどうかが判断(検査中止は加算判定対象外)される(ステップS13)。この判断は、表示部240に表示された画面を医師が参照して判断する。また、判断した結果は、表示部240に表示された画面に従って入力部250に入力される。
【0046】
ステップS13にて、中止検査ではないと判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、一度算定していないかどうかが判断(一度算定した加算は、データ上にフラグを立て(例えば、所定のビットを「1」とする)、再度加算が算定されないようにする)される(ステップS14)。この判断は、表示部240に表示された画面を医師が参照して判断する。また、判断した結果は、表示部240に表示された画面に従って入力部250に入力される。
【0047】
一方、ステップS13にて、中止検査であると判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、算定対象外として処理が終了する。
【0048】
ステップS14にて、一度算定していないと判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、算定対象となる。
【0049】
一方、ステップS14にて、一度算定していると判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられると、算定対象外として処理が終了する。
【0050】
なお、ステップS11〜S14の処理について、それらの処理の順序は規定せず、すべての処理で「Yes」となった場合、算定対象となり、一方、1つでも「No」であるものがあった場合は、算定対象外となるものであれば良い。
【0051】
そして、算定対象となった場合(ステップS3のYes)、電子カルテ装置200にて加算督促メッセージが起動され(ステップS4)、加算を算定するかどうかのメッセージ(所定の画面)が表示部240に表示される。
【0052】
図6は、図2に示した表示部240に表示されたメッセージの一例を示す図である。
【0053】
図6に示すように、表示部240には上述した画面と同様に、加算を算定するかどうかを選択可能なGUIが表示される。
【0054】
表示部240に表示された画面に従って医師によって、加算を算定すると判断され、その判断に応じた入力が入力部250にて受け付けられる(例えば、図6に示した「はい」が選択される)と(ステップS5のYes)、出力部280から所定の報告書が印刷されて出力(発行)される(ステップS6)。この報告書に記載された内容については、加算を算定する判断が行われた旨を含むものである。
【0055】
また、加算算定を行うための当該入力に基づいた加算情報が汎用オーダとして結果登録部260によって登録される(ステップS7)。
【0056】
また、この加算情報が伝達部270によって医療事務装置100へ伝達され、医療事務装置100にて算出が行われる(ステップS8)。
【0057】
以上説明したように、本発明においては、検査オーダ時に、検査結果による異常値警告機能などのチェックや、検査依頼から結果受信までの時間計測等の統計情報を得ることが可能となる。
【0058】
また、検査コードと結果コードとを対応付けておくことにより、医療機関内での加算を算定する作業に要する時間を大幅に削減することができ、且つ加算の算定漏れが無くなることのより、医療機関の収益向上につながる。
【0059】
また、上述した電子カルテ装置200の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を記述したプログラムを電子カルテ装置200にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを電子カルテ装置200に読み込ませ、実行するものであっても良い。電子カルテ装置200にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、電子カルテ装置200に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、電子カルテ装置200内のCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0060】
100 医療事務装置
200 電子カルテ装置
210 記憶部
220 検査依頼部
230 判定部
240 表示部
250 入力部
260 結果登録部
270 伝達部
280 出力部
300 検査部門装置
400−1〜400−3 分析機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外来迅速検査の加算算定を行うための電子カルテ装置であって、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードと、該検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶する記憶部と、
前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ前記検査コードを送信する検査依頼部と、
前記検査部門装置から送信されてきた前記結果コードを受信した際、該受信した結果コードと対応付けられている検査コードを前記記憶部から検索し、該検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定し、該送信日と該受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する判定部と、
前記判定部が、前記判定した検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する表示部とを有する電子カルテ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電子カルテ装置において、
前記表示部が表示した画面に従って、外部から所定の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部が前記所定の入力を受け付けた場合、前記加算算定を行うための該入力に基づいた加算情報を登録する結果登録部と、
前記入力部が前記所定の入力を受け付けた場合、前記加算情報を、当該電子カルテ装置と接続された医療事務装置へ伝達する伝達部とを有することを特徴とする電子カルテ装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電子カルテ装置において、
前記入力部が前記所定の入力を受け付けた場合、所定の報告書を印刷して出力する出力部を有することを特徴とする電子カルテ装置。
【請求項4】
検査の結果が、外来迅速検査加算の対象であるかどうかを判定する加算対象有無判定方法であって、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを、前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ送信する処理と、
前記検査部門装置から送信されてきた、前記検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードを受信した際、該受信した結果コードに基づいて前記検査コードを、前記検査コードと前記結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶している記憶部から検索する処理と、
前記検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定する処理と、
前記送信日と前記受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する処理と、
前記検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する処理とを行う加算対象有無判定方法。
【請求項5】
外来迅速検査の加算算定を行うための電子カルテ装置に、
検査項目固有にあらかじめ付与された検査コードを、前記検査を行う検査部門に設置された検査部門装置へ送信する手順と、
前記検査部門装置から送信されてきた、前記検査項目について検査を行った結果である検査結果固有にあらかじめ付与された結果コードを受信した際、該受信した結果コードに基づいて前記検査コードを、前記検査コードと前記結果コードとをあらかじめ対応付けて記憶している記憶部から検索する手順と、
前記検索された検査コードを前記検査部門装置へ送信した送信日と、該結果コードを受信した受信日とが同じであるかどうかを判定する手順と、
前記送信日と前記受信日とが同じであると判定した検査コードが同日に所定の数以下であるかどうかを判定する手順と、
前記検査コードが同日に所定の数以下であると判定した場合、所定の画面を表示する手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−221695(P2011−221695A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−88557(P2010−88557)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)