電子タバコ、および充電ユニット
【課題】充電可能な電子タバコの外観を違和感のない自然なものとするとともに、いつでも手軽に充電できるようにする。
【解決手段】電子タバコにおいては、電子タバコのケーシング11には、蓄電手段に充電するための電極が備えられ、前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段13の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段13を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されている。また、前記蓄電手段の少なくとも一部と吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング11内に収納されている。充電ユニットは、交流100ボルトコンセントからでも、パソコン等のUSB端子からでも充電することができる。
【解決手段】電子タバコにおいては、電子タバコのケーシング11には、蓄電手段に充電するための電極が備えられ、前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段13の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段13を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されている。また、前記蓄電手段の少なくとも一部と吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング11内に収納されている。充電ユニットは、交流100ボルトコンセントからでも、パソコン等のUSB端子からでも充電することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電可能な電子タバコ、および電子タバコ用の充電機能を備えたユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タバコを燃焼させることなく、タバコに似た香味を嗜好するための擬似喫煙具として、種々のタイプのものが提案されている。
例えば、特許文献1等には、断熱チューブ内に加熱素子と固形状の香味発生媒体とを設け、この断熱チューブと加熱素子の電源とを上包み紙で包んでタバコ状に形成した電子タバコが提案されている。
【0003】
このような構成の電子タバコは、外部から充電可能な電源から加熱素子に電気エネルギーを供給することにより、香味発生媒体が加熱されて香味成分を生成し、この香味成分と擬似喫煙具内に取り込んだ空気との混合気を吸い込むことにより、タバコに似た香味を嗜好することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3-232481号公報
【0005】
しかしながら、このような構成の電子タバコでは、前記電源に外部のAC電源から充電する場合には、ACプラグを備えた充電装置を備え、この充電装置には、降圧回路、整流回路、および前記電子タバコの電極に接続可能な充電電極等を備える必要がある。
【0006】
そして、電子タバコの充電のための電極が露出していると本当のタバコとの外観上の差異が大きくなり不自然であるという問題と、充電装置が大きくなって、持ち運びや使用に不便である。また、AC電源のコンセントは、壁際の低い位置にあることが多いので、そのコンセントを探して接続することは面倒であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が目的とするところは、電子タバコの外観を違和感のない自然なものとするとともに、充電ユニットを小型化して持ち運びや使用を便利にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電子タバコは、
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
を備えた電子タバコにおいて、
前記ケーシングには、前記蓄電手段に充電するための電極が備えられ、
前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されている。
また、前記薬液供給手段は、前記ケーシングに着脱可能に装着された交換式薬液供給媒体を備えている。
また、前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されている
また、前記ケーシングには吸気孔が形成され、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を変化させるように構成されている。
また、前記吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されている。
【0009】
本発明に係る充電ユニットは、
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
前記蓄電手段に充電するための電極とを備えた電子タバコに充電するための充電ユニットであって、
外部のUSB端子から電力供給可能な低電圧直流端子と、
外部の交流100ボルトコンセントから電力供給可能な電源プラグと、
前記電源プラグを介して入力された交流100ボルトを低電圧直流に変換する変換部と、前記変換部で変換された低電圧直流もしくは前記低電圧直流端子から供給された低電圧直流の何れかを、電子タバコに内蔵された蓄電手段に充電可能な充電電極とを備えている。
また、前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を1つ以上収納する収納部を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電子タバコによれば、
蓄電手段に充電するための電極が備えられ、前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には露出しない状態に配設されているので、自然な外観で吸引使用することができる。
また、前記薬液供給手段は交換式薬液供給媒体を備えているので、薬液を使用し終わった後には、薬液が充填された別の供給媒体と交換することで、継続して吸引することができる。また、香味成分だけでなく、種々の薬効が得られる薬液を使用することもできる。
また、前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されているので、電気配線が前記絶縁性フィルムによって保護され損傷を受けにくい。したがって、長期間の使用に耐える信頼性の高い電子タバコを提供することができる。
また、前記ケーシングに形成された吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されているので、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を効果的に変化させることができ、自然な使用感を得ることができる。
【0011】
本発明に係る充電ユニットは、USB端子もしくは交流100ボルトコンセントの何れからでも電力供給を受けて電子タバコに充電することができるので、いつでもどこでも手軽に充電することができる。
また、前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を収納する収納部を備えているので、いつでもどこでも、継続して吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る電子タバコと電子タバコ用充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図2】前記電子タバコの分解斜視図である。
【図3】前記電子タバコの要部のブロック図である。
【図4】前記電子タバコの回路図である。
【図5】電子タバコと充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図6】電子タバコの斜視図(A)、充電ユニットの側面図(B)、平面図(C)である。
【図7】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図8】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図9】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図10】USB式の充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図11】USB式の充電ユニットの使用状態を示した斜視図である。
【図12】充電ユニットを兼ねたケースに内蔵された充電回路の回路図である。
【図13】吸引検知手段の実施例の構造を説明する図である。
【図14】図13に示した構造の吸引検知手段を組み立てる手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態を示した図1、2において、
1は本発明に係る電子タバコであり、1本に連結した状態で、吸引して使用されるときの斜視図を示している。
前記電子タバコ1は、全体形状が略筒状のケーシングからなる電源部11と、前記電源部11に着脱可能な筒状のヒータユニット12と、前記ヒータユニット12に着脱可能な筒状の薬液供給手段13とを備え、
前記電源部11の先端部には、例えば赤色発光ダイオードによる発光手段2を備え、
前記薬液供給手段13の後端部には、吸い口14を備えている。
【実施例1】
【0014】
図2に実施例1に係る電子タバコ1の分解斜視図を示した。
図示したように、
前記電源部11の内部には、
充電可能な蓄電手段3と、
前記蓄電手段3に蓄電された電気エネルギーによって前記発光手段2、前記ヒータユニット12等の構成素子を制御する制御手段4と、
吸い口14から吸引されたときに発生する前記電源部内の圧力変化を検知して通電状態になる例えばダイヤフラム式のスイッチを備えた吸引検知手段5とを備え、
後端には前記制御手段4と接続された同心状の第1電極部6を備えている。
【0015】
前記第1電極部6は、中心軸に沿って貫通した通気孔61と、前記通気孔61の外側に配設された筒状の一方の電極62と、前記一方の電極62のさらに外側に絶縁体を挟んで配設された筒状の他方の電極63とを備えて、前記他方の電極63には外ネジ64が形成されている。
【0016】
前記ヒータユニット12の先端には第2電極部7を備え、内部には電熱ヒータ8を備え、後端には突起部15を備えている。
前記第2電極部7は、中心軸に沿って貫通した通気路71と、前記通気路71の外側に配設された筒状の一方の電極72と、前記一方の電極72のさらに外側に絶縁体を挟んで配設された筒状の他方の電極73とを備えて、前記他方の電極73の内面には内ネジ74が形成されている。
前記電熱ヒータ8の両端は、前記一方の電極72と前記他方の電極73とに接続されている。
前記通気路71は前記ヒータユニット12を貫通している。前記通気路71の一端は、第2電極部7側で前記ヒータユニット12の外周面に開口した2つの吸気孔18、19に通じ、他端は、前記電熱ヒータ8を内包して前記突起部15側に開口している。前記電熱ヒータ8は前記通気路71中に配設されている。
【0017】
前記薬液供給手段13の先端側には前記突起部15によって破られるアルミ膜16を備え、内部には薬液が充填された通気可能なフィルタ17が内蔵され、後端には吸い口14が開口している。
【0018】
図3、4に示したように、前記制御手段4には、前記発光手段2、前記蓄電手段3、前記吸引検知手段5、前記第1電極部6が接続されている。
前記制御手段4は、電子タバコとして吸引して使用されるときには、
前記第1電極部6を介して前記電熱ヒータ8の発熱を制御するとともに、前記第1電極部6への出力電圧を監視して蓄電手段3の過放電を防止し、
前記電子タバコ用充電ユニット5に接続されて充電するときには、
前記電子タバコ用充電ユニット5から供給される充電用の電力を前記第1電極部6を介して受電し、充電電流と充電電圧を監視して前記蓄電手段3へ適正な充電をするように制御し、過充電を防止する。
【0019】
電子タバコとして吸引して使用されるときには、
図1に示した電子タバコ1のように、電源部11と、ヒータユニット12と、薬液供給手段13とを連結して1本のタバコのような形態で使用する。この状態では、薬液供給手段13のアルミ膜16は突起部15によって破られている。
このように、電子タバコとして吸引して使用するときには、蓄電手段に充電するための電極は、ヒータユニット12と薬液供給手段13とが接続されることによって露出しない状態になるので、自然な外観で吸引使用することができる。
そして、使用者が吸い口14を口に含んで吸引すると、前記ヒータユニット12の外面に形成された吸気孔18、19から吸引された外気は、前記ヒータユニット12の通気路71を通る空気流となる。
【0020】
このとき、前記吸引検知手段5の通気孔61に面する空間は前記空気流によって若干減圧されるので、前記吸引検知手段5は、生じた気圧変化に基づいて吸い口から吸引されたことを検知して、内蔵した接点をオンにする。
このようにして、吸引検知手段5の接点がオンされると、前記制御手段は、蓄電手段3に蓄電された電気エネルギーを、発光手段2に供給して点灯させるとともに、第1電極部6に供給する。
従って、第1電極部6と電気的にも接続された第2電極部7に接続された電熱ヒータ8は通電される。よって、前記空気流は、前記電熱ヒータ8によって加熱され、前記フィルタ17に充填された薬液の気化成分とともに前記吸い口14から使用者の口腔内に吸引される。
【0021】
このように使用するとき、前記薬液供給手段13のアルミ膜16は、前記ヒータユニット12に設けられた突起部15によって破られるため、前記フィルタ17に充填された薬液の一部が前記突起部15および前記電熱ヒータ8の周囲を濡らすので、前記電熱ヒータ8に通電されると、その発熱により吸引された外気が加熱されるとともに、前記薬液の一部が気化して霧状となって、前記吸い口14から使用者の口腔内に吸い出される。
したがって、使用者は、吸い口をくわえてタバコのように吸い込むことによって、前記薬液の香味成分を吸い込んで楽しんだり、その薬効を利用することができる。このとき、先端の発光手段2が赤く点灯し、タバコの火のように見える。
【0022】
吸い込むことを止めると、前記通気路71内の気圧低下が無くなるので吸引検知手段5はオフとなり、先端の発光手段2が非点灯状態となる。このように、吸い込んだり、吸い込むことを止めたりすることで、本物のタバコの火のように、赤くなったり赤みが消えたりするので、本物のタバコを吸っているように自然に見える。
さらに、吸い込むことを止めて、くわえていた電子タバコを口から離すと、口腔内に吸い出されていた霧状の薬液が口から吐き出され、あたかも本物のタバコの煙のように見える。
【0023】
つぎに、図5、6を参照して、上記電子タバコ1を、本発明に係る充電ユニットを兼ねたケース10を用いて充電する場合について説明する。
前記ケース10は、前記電子タバコに装着して使用する交換式薬液供給媒体(薬液供給手段)13を複数個(例えば6個、図5及び図6の(A)参照。)収納する収納部20を備えている。
前記収納部20は、図6の(B)、(C)に示したように、複数個(例えば6個)形成されており、その他に、充電するときに電子タバコの電源部11を差し込むための充電部30と、図1の状態の電子タバコ1をそのままの状態で収納できる深さの収納部40も形成されている。
【0024】
なお、前記薬液供給手段13のフィルタ17に含浸させる薬液の種類は特定の香味成分を含有するものには限定されない。種々の香味成分を含有する薬液や、口臭を抑制もしくは予防する効能を持った薬液等のように、種々の薬効を持ったものを使用することができる。
例えば、フィルタ17に含浸させる薬液に健康効果剤を含ませ、健康を増進させる効果を得るようにしたり、植物性又は動物性着色料を混ぜ、カラフルな色の水蒸気煙を口から吹き出すことで、爽快感且つファッション性等の各種の効果が得られるようにすることができる。
【0025】
前記ケース10の内部には、さらに、後述する充電回路39が内蔵されており、前記充電回路39は、交流電源プラグ33もしくは、直流電源コネクタ32から供給された電力を適宜制御して、充電出力電極31を介して、電子タバコの電源部11の第1電極部6へ供給するように構成されている。
【0026】
電子タバコ1を充電する場合には、前記薬液供給手段13と前記ヒータユニット12を前記電源部11から取り外して、前記第1電極部6を露出させておき、
前記第1電極部6を露出させた前記電源部11を前記充電部30に差込み、第1電極部6の外ネジ64を、前記充電出力電極31にねじ込んで、前記第1電極部6の一方の電極62と他方の電極63とを、前記充電出力電極31と電気的に接続する。
そして、交流電源プラグ33をケース10から押し出して、交流100ボルトのコンセントに差し込むか、もしくは、USBケーブル90を介して低電圧直流を直流電源コネクタ32から供給することによって、前記電子タバコ1の電源部11に充電することができる。このとき、充電中と充電完了を、ケース10の側面に配設されたLEDの色で表示するように構成されている。
【0027】
USBケーブル90はUSBプラグ91を備えているので、このUSBプラグ91を、パソコン等のUSB端子に接続することによって、USB端子(VBUSとGND)から供給される低電圧直流(約5V)を出力プラグ92を介して、前記ケース10の側面に配設された直流電源コネクタ32へ供給することができる。
【0028】
次に、前記電子タバコ1の内部の詳細構造について、図7、8、9を参照して説明する。
電子タバコ1の電源部11の内部には蓄電手段3、制御手段4、発光手段2、及び吸引検知手段5等の電気部品とそれらの電気配線41,42,43等が収納されている。これらの電気部品や電気配線は、当該電子タバコ1の組み立て時や、輸送時のショックで損傷することがあるので、商品としての品質を低下させるおそれがあった。
そこで、本発明に係る電子タバコ1では、は蓄電手段3、制御手段4、発光手段2、及び吸引検知手段5等の電気部品とそれらの電気配線41,42,43等の全部もしくは少なくとも一部を、絶縁性フィルム36,37で覆うように構成した。
例えば、図7に示したように、蓄電手段3の一部と吸引検知手段5とその周辺の電気配線類を、絶縁性フィルム36で覆い、蓄電手段3の一部と制御手段4と発光手段2とその周辺の電気配線類を、絶縁性フィルム37で覆って保護されるように構成した。この絶縁性フィルム36,37としては、例えば熱収縮性絶縁チューブが好ましい。
前記絶縁性フィルム36,37で前記電気部品や電気配線は保護されるとともに固定されるので、当該電子タバコ1の組み立て時や、輸送時のショックで損傷することを防止でき、商品としての品質を安定させることができる。
【0029】
図8に示した断面図のように、ケーシングと蓄電手段3の間には、電気配線41,42,43が介在することによって空間が確保されるので、図2に示した先端側の吸気孔19から吸引された外気が吸い口14へ流通しやすいように構成されている。
そして、図9に示したように、吸い口14から吸引されると、2点鎖線の矢印で示したように吸気孔18、19からの空気の流れが発生する。この空気の流れによって、吸引検知手段5の上流側と下流側には太い矢印で示した方向の差圧が発生するので、吸引したことを確実に検知して、制御手段4へ信号を送ることができる。
【0030】
図10、11は、電子タバコ1の電源部11への充電機能を備えたUSB式充電ユニットを示したものである。図12は、充電ユニットを兼ねたケースに内蔵された充電回路の回路図である。
USB式充電ユニット93は、USBプラグ94とケーブル95と充電コネクタ96を備え、充電コネクタ96には充電電極97が形成されている。
前記USBプラグ94をパソコン等のUSB端子に接続して、図11に示したように、充電コネクタ96に電子タバコ1の電源部11をねじ込むことによって、交流100ボルトのコンセントが手近に無くても、パソコン等のUSB端子があれば簡単に充電することができる。
【0031】
以上のように、本発明の電子タバコ1は、その第1電極部6を露出させた状態にして、前記ケースを兼ねた充電ユニット10やUSB式充電ユニット93を用いて充電することができる。
したがって、充電ユニットがコンパクトになり嵩張らないので、充電時も不使用時も持ち運び時も便利である。
さらに、前記充電ユニット9は、USBポートを備えたパソコンがあれば、直ちに充電することができるので、テーブル等の下のコンセントを探さなくても、また、そこから延長ケーブルを用いて延長しなくても、パソコンをセットしたデスクに近い所で随時充電することができるので、便利である。
【0032】
前記電源部11の電極と充電ユニットの電極とを接続する構造としては、以上の実施例においてはネジ構造を採用した例を示したが、嵌合構造や、磁気吸着構造等の種々の構造で接続するようにすることが可能である。
さらには、充電に用いる電極部を電子タバコ1の外周面に露出させた構造も可能である。この場合は、前記電極部が露出しているので、充電ユニットとの接続が容易になる。なお、この場合の充電ユニットの充電電極は、前記電極部に応じて適切な形態にすることは当然である。
なお、前記電子タバコ1のケーシングは、タバコの外観に類似させるために全体形状を略筒状としたが、略筒状に限らず、野菜や果物等の形状に類似させた全体形状や、動物や乗り物等の形状に類似させた全体形状等のように、様々な形状での製作も可能である。
また、前記赤色発光手段2は、点灯させたときにタバコの火に類似させるために赤色発光ダイオードを用いたが、赤色に限らず、青色、白色、緑色等の種々の色で点灯する発光手段を使用することも可能である。
【実施例2】
【0033】
以下においては、図13、14を参照して吸引検知手段の実施例を説明する。
図13は吸引検知手段としてリードスイッチを用いた実施例の構造を説明する側面断面図である。
図13に示したように、
この吸引検知手段50は、円筒状のスペーサ51の底面側にリードスイッチ52が配設された基板ユニット53を装着し、前記スペーサ51の天面側に小型で球形の磁石54が固定された円形のダイヤフラム55が配設された構造となっている。
前記スペーサ51の外径は前記ケーシング11の内径以下として、スペーサ51をケーシング11内に配設できるように構成されている。
【0034】
前記基板ユニット53にはリードスイッチ52の両方のリード線がハンダ付けされている。
前記スペーサ51の底面側には前記基板ユニット53に配設されたリードスイッチ52のリード線の折り曲げ部分が嵌まるように切欠きが形成されており、この切欠きに前記リード線の折り曲げ部分を嵌め込んで固定されている。
前記スペーサ51の天面側には、前記ダイヤフラム55を嵌め込むための段部56が形成されており、球形の磁石54が固定されたダイヤフラム55を所定の位置に配設できるように構成されている。
前記段部56の位置は、前記配設された基板ユニット53上のリードスイッチ52が、前記ダイヤフラム55の磁石54によってオンオフされるような位置になるように、予めテストして磁石54の大きさや磁力に応じて設定されている。
【0035】
前記磁石54の外径は例えば1.5φ程度が好ましい。また、前記ダイヤフラム55の素材は、電気的な絶縁性と、耐熱性とを備えた耐久性のある素材が好ましい。
また、図示したように、前記リードスイッチ52が確実に作動するように、磁石54の位置はダイヤフラム55の中心から僅かに(例えば0.8mm)ずらした位置とすることが好ましい。
【0036】
図14を参照して、球形の小さな磁石54をダイヤフラム55に固定する方法を説明する。
図14の(A)に示したように、ダイヤフラム55は円形の薄い膜であり絶縁性と耐熱性とを備えた素材を用いるとよい。
図14の(B)に示したように、球形の小さな磁石54(1.5φ程度)にはN極とS極が形成されているが外観からはその位置は不明である。しかし、磁力線の向きをリードスイッチ52に向けなければ確実に作動させることは困難になる。
【0037】
そこで、磁石54のN極もしくはS極をリードスイッチ側に向けて固定する方法を以下に説明する。
まず、鉄製のクリップ57等を球形の磁石54に磁気吸着させると、前記クリップ57は、磁石54において磁力が最も強いN極もしくはS極に吸着される。この状態で前記クリップ57を持ち上げると磁石54を吸着させた状態で吊り上げることができる。
この状態では、磁石54の真上が一方の磁極となるので、真下が他方の磁極となっており、磁力線の向きが上下の何れかの方向に向いた状態となっている。
そこで、図14の(C)に示したように、磁石54をクリップ57で吊り下げた状態で、ダイヤフラム55の上から、ダイヤフラム55の所定の位置に降ろして接着することにより、磁力線の向きが上下の何れかの方向に向いた状態に固定することができる。
このようにして、ダイヤフラム55に磁石54を接着した後、図13のように、スペーサ51の段部56にセットするのである。
【0038】
次に、磁石54とリードスイッチ52とが適正な位置になるようにダイヤフラム55をセットする手順を説明する。
まず、ダイヤフラム55をスペーサ51に固定する前に、基板ユニット53を取り付けたスペーサ51を治具(図示せず。)の上に固定し、リードスイッチ52の両端子をテスター等の測定器にセットしてリードスイッチ52のオンオフ状態を確認できる状態にする。なお、ダイヤフラム55をセットする前の状態ではリードスイッチ52はオフの状態となっている。
そして、磁石54をセットしたダイヤフラム55を前記スペーサ51の段部56にセットし、段部56に載せた状態でダイヤフラム55を回転させて、リードスイッチ52が確実にオン状態となる回転位置を探して、その回転位置でダイヤフラム55をスペーサ51に固定する。
【0039】
以上の構成の吸引検知手段を用いたので、電子タバコ1の吸い口14を吸引すると、前記ダイヤフラム55が吸引されて、磁石54がリードスイッチ52から離れるので、リードスイッチ52の接点がオンからオフ状態に変わる。この状態変化に基づいて、ヒータユニット12がオンされて、薬液供給手段13から供給される薬液を気化させるとともに、赤色発光ダイオード2を点灯させることによって、香味成分を吸引できるとともに、煙状の霧を発生させ、先端部分が、あたかも火が点灯しているかのように赤く光るのである。
以上においては、吸引検知手段の一例としてダイヤフラムと磁石とリードスイッチを用いた構成を説明したが、このような構成に限定されるものではないことは当然である。
【符号の説明】
【0040】
1 電子タバコ
10 充電ユニットを兼ねたケース
11 電源部、ケーシング
12 ヒータユニット
13 薬液供給手段
14 吸い口
2 発光手段、赤色発光ダイオード
20 収納部
3 蓄電手段
36,37 絶縁性フィルム
4 制御手段
5 吸引検知手段
6 第1電極部
93 USB式の充電ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電可能な電子タバコ、および電子タバコ用の充電機能を備えたユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タバコを燃焼させることなく、タバコに似た香味を嗜好するための擬似喫煙具として、種々のタイプのものが提案されている。
例えば、特許文献1等には、断熱チューブ内に加熱素子と固形状の香味発生媒体とを設け、この断熱チューブと加熱素子の電源とを上包み紙で包んでタバコ状に形成した電子タバコが提案されている。
【0003】
このような構成の電子タバコは、外部から充電可能な電源から加熱素子に電気エネルギーを供給することにより、香味発生媒体が加熱されて香味成分を生成し、この香味成分と擬似喫煙具内に取り込んだ空気との混合気を吸い込むことにより、タバコに似た香味を嗜好することができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3-232481号公報
【0005】
しかしながら、このような構成の電子タバコでは、前記電源に外部のAC電源から充電する場合には、ACプラグを備えた充電装置を備え、この充電装置には、降圧回路、整流回路、および前記電子タバコの電極に接続可能な充電電極等を備える必要がある。
【0006】
そして、電子タバコの充電のための電極が露出していると本当のタバコとの外観上の差異が大きくなり不自然であるという問題と、充電装置が大きくなって、持ち運びや使用に不便である。また、AC電源のコンセントは、壁際の低い位置にあることが多いので、そのコンセントを探して接続することは面倒であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が目的とするところは、電子タバコの外観を違和感のない自然なものとするとともに、充電ユニットを小型化して持ち運びや使用を便利にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る電子タバコは、
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
を備えた電子タバコにおいて、
前記ケーシングには、前記蓄電手段に充電するための電極が備えられ、
前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されている。
また、前記薬液供給手段は、前記ケーシングに着脱可能に装着された交換式薬液供給媒体を備えている。
また、前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されている
また、前記ケーシングには吸気孔が形成され、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を変化させるように構成されている。
また、前記吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されている。
【0009】
本発明に係る充電ユニットは、
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
前記蓄電手段に充電するための電極とを備えた電子タバコに充電するための充電ユニットであって、
外部のUSB端子から電力供給可能な低電圧直流端子と、
外部の交流100ボルトコンセントから電力供給可能な電源プラグと、
前記電源プラグを介して入力された交流100ボルトを低電圧直流に変換する変換部と、前記変換部で変換された低電圧直流もしくは前記低電圧直流端子から供給された低電圧直流の何れかを、電子タバコに内蔵された蓄電手段に充電可能な充電電極とを備えている。
また、前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を1つ以上収納する収納部を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電子タバコによれば、
蓄電手段に充電するための電極が備えられ、前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には露出しない状態に配設されているので、自然な外観で吸引使用することができる。
また、前記薬液供給手段は交換式薬液供給媒体を備えているので、薬液を使用し終わった後には、薬液が充填された別の供給媒体と交換することで、継続して吸引することができる。また、香味成分だけでなく、種々の薬効が得られる薬液を使用することもできる。
また、前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されているので、電気配線が前記絶縁性フィルムによって保護され損傷を受けにくい。したがって、長期間の使用に耐える信頼性の高い電子タバコを提供することができる。
また、前記ケーシングに形成された吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されているので、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を効果的に変化させることができ、自然な使用感を得ることができる。
【0011】
本発明に係る充電ユニットは、USB端子もしくは交流100ボルトコンセントの何れからでも電力供給を受けて電子タバコに充電することができるので、いつでもどこでも手軽に充電することができる。
また、前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を収納する収納部を備えているので、いつでもどこでも、継続して吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る電子タバコと電子タバコ用充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図2】前記電子タバコの分解斜視図である。
【図3】前記電子タバコの要部のブロック図である。
【図4】前記電子タバコの回路図である。
【図5】電子タバコと充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図6】電子タバコの斜視図(A)、充電ユニットの側面図(B)、平面図(C)である。
【図7】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図8】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図9】電子タバコと内部の詳細な構造を示した斜視図である。
【図10】USB式の充電ユニットの外観を示した斜視図である。
【図11】USB式の充電ユニットの使用状態を示した斜視図である。
【図12】充電ユニットを兼ねたケースに内蔵された充電回路の回路図である。
【図13】吸引検知手段の実施例の構造を説明する図である。
【図14】図13に示した構造の吸引検知手段を組み立てる手順の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態を示した図1、2において、
1は本発明に係る電子タバコであり、1本に連結した状態で、吸引して使用されるときの斜視図を示している。
前記電子タバコ1は、全体形状が略筒状のケーシングからなる電源部11と、前記電源部11に着脱可能な筒状のヒータユニット12と、前記ヒータユニット12に着脱可能な筒状の薬液供給手段13とを備え、
前記電源部11の先端部には、例えば赤色発光ダイオードによる発光手段2を備え、
前記薬液供給手段13の後端部には、吸い口14を備えている。
【実施例1】
【0014】
図2に実施例1に係る電子タバコ1の分解斜視図を示した。
図示したように、
前記電源部11の内部には、
充電可能な蓄電手段3と、
前記蓄電手段3に蓄電された電気エネルギーによって前記発光手段2、前記ヒータユニット12等の構成素子を制御する制御手段4と、
吸い口14から吸引されたときに発生する前記電源部内の圧力変化を検知して通電状態になる例えばダイヤフラム式のスイッチを備えた吸引検知手段5とを備え、
後端には前記制御手段4と接続された同心状の第1電極部6を備えている。
【0015】
前記第1電極部6は、中心軸に沿って貫通した通気孔61と、前記通気孔61の外側に配設された筒状の一方の電極62と、前記一方の電極62のさらに外側に絶縁体を挟んで配設された筒状の他方の電極63とを備えて、前記他方の電極63には外ネジ64が形成されている。
【0016】
前記ヒータユニット12の先端には第2電極部7を備え、内部には電熱ヒータ8を備え、後端には突起部15を備えている。
前記第2電極部7は、中心軸に沿って貫通した通気路71と、前記通気路71の外側に配設された筒状の一方の電極72と、前記一方の電極72のさらに外側に絶縁体を挟んで配設された筒状の他方の電極73とを備えて、前記他方の電極73の内面には内ネジ74が形成されている。
前記電熱ヒータ8の両端は、前記一方の電極72と前記他方の電極73とに接続されている。
前記通気路71は前記ヒータユニット12を貫通している。前記通気路71の一端は、第2電極部7側で前記ヒータユニット12の外周面に開口した2つの吸気孔18、19に通じ、他端は、前記電熱ヒータ8を内包して前記突起部15側に開口している。前記電熱ヒータ8は前記通気路71中に配設されている。
【0017】
前記薬液供給手段13の先端側には前記突起部15によって破られるアルミ膜16を備え、内部には薬液が充填された通気可能なフィルタ17が内蔵され、後端には吸い口14が開口している。
【0018】
図3、4に示したように、前記制御手段4には、前記発光手段2、前記蓄電手段3、前記吸引検知手段5、前記第1電極部6が接続されている。
前記制御手段4は、電子タバコとして吸引して使用されるときには、
前記第1電極部6を介して前記電熱ヒータ8の発熱を制御するとともに、前記第1電極部6への出力電圧を監視して蓄電手段3の過放電を防止し、
前記電子タバコ用充電ユニット5に接続されて充電するときには、
前記電子タバコ用充電ユニット5から供給される充電用の電力を前記第1電極部6を介して受電し、充電電流と充電電圧を監視して前記蓄電手段3へ適正な充電をするように制御し、過充電を防止する。
【0019】
電子タバコとして吸引して使用されるときには、
図1に示した電子タバコ1のように、電源部11と、ヒータユニット12と、薬液供給手段13とを連結して1本のタバコのような形態で使用する。この状態では、薬液供給手段13のアルミ膜16は突起部15によって破られている。
このように、電子タバコとして吸引して使用するときには、蓄電手段に充電するための電極は、ヒータユニット12と薬液供給手段13とが接続されることによって露出しない状態になるので、自然な外観で吸引使用することができる。
そして、使用者が吸い口14を口に含んで吸引すると、前記ヒータユニット12の外面に形成された吸気孔18、19から吸引された外気は、前記ヒータユニット12の通気路71を通る空気流となる。
【0020】
このとき、前記吸引検知手段5の通気孔61に面する空間は前記空気流によって若干減圧されるので、前記吸引検知手段5は、生じた気圧変化に基づいて吸い口から吸引されたことを検知して、内蔵した接点をオンにする。
このようにして、吸引検知手段5の接点がオンされると、前記制御手段は、蓄電手段3に蓄電された電気エネルギーを、発光手段2に供給して点灯させるとともに、第1電極部6に供給する。
従って、第1電極部6と電気的にも接続された第2電極部7に接続された電熱ヒータ8は通電される。よって、前記空気流は、前記電熱ヒータ8によって加熱され、前記フィルタ17に充填された薬液の気化成分とともに前記吸い口14から使用者の口腔内に吸引される。
【0021】
このように使用するとき、前記薬液供給手段13のアルミ膜16は、前記ヒータユニット12に設けられた突起部15によって破られるため、前記フィルタ17に充填された薬液の一部が前記突起部15および前記電熱ヒータ8の周囲を濡らすので、前記電熱ヒータ8に通電されると、その発熱により吸引された外気が加熱されるとともに、前記薬液の一部が気化して霧状となって、前記吸い口14から使用者の口腔内に吸い出される。
したがって、使用者は、吸い口をくわえてタバコのように吸い込むことによって、前記薬液の香味成分を吸い込んで楽しんだり、その薬効を利用することができる。このとき、先端の発光手段2が赤く点灯し、タバコの火のように見える。
【0022】
吸い込むことを止めると、前記通気路71内の気圧低下が無くなるので吸引検知手段5はオフとなり、先端の発光手段2が非点灯状態となる。このように、吸い込んだり、吸い込むことを止めたりすることで、本物のタバコの火のように、赤くなったり赤みが消えたりするので、本物のタバコを吸っているように自然に見える。
さらに、吸い込むことを止めて、くわえていた電子タバコを口から離すと、口腔内に吸い出されていた霧状の薬液が口から吐き出され、あたかも本物のタバコの煙のように見える。
【0023】
つぎに、図5、6を参照して、上記電子タバコ1を、本発明に係る充電ユニットを兼ねたケース10を用いて充電する場合について説明する。
前記ケース10は、前記電子タバコに装着して使用する交換式薬液供給媒体(薬液供給手段)13を複数個(例えば6個、図5及び図6の(A)参照。)収納する収納部20を備えている。
前記収納部20は、図6の(B)、(C)に示したように、複数個(例えば6個)形成されており、その他に、充電するときに電子タバコの電源部11を差し込むための充電部30と、図1の状態の電子タバコ1をそのままの状態で収納できる深さの収納部40も形成されている。
【0024】
なお、前記薬液供給手段13のフィルタ17に含浸させる薬液の種類は特定の香味成分を含有するものには限定されない。種々の香味成分を含有する薬液や、口臭を抑制もしくは予防する効能を持った薬液等のように、種々の薬効を持ったものを使用することができる。
例えば、フィルタ17に含浸させる薬液に健康効果剤を含ませ、健康を増進させる効果を得るようにしたり、植物性又は動物性着色料を混ぜ、カラフルな色の水蒸気煙を口から吹き出すことで、爽快感且つファッション性等の各種の効果が得られるようにすることができる。
【0025】
前記ケース10の内部には、さらに、後述する充電回路39が内蔵されており、前記充電回路39は、交流電源プラグ33もしくは、直流電源コネクタ32から供給された電力を適宜制御して、充電出力電極31を介して、電子タバコの電源部11の第1電極部6へ供給するように構成されている。
【0026】
電子タバコ1を充電する場合には、前記薬液供給手段13と前記ヒータユニット12を前記電源部11から取り外して、前記第1電極部6を露出させておき、
前記第1電極部6を露出させた前記電源部11を前記充電部30に差込み、第1電極部6の外ネジ64を、前記充電出力電極31にねじ込んで、前記第1電極部6の一方の電極62と他方の電極63とを、前記充電出力電極31と電気的に接続する。
そして、交流電源プラグ33をケース10から押し出して、交流100ボルトのコンセントに差し込むか、もしくは、USBケーブル90を介して低電圧直流を直流電源コネクタ32から供給することによって、前記電子タバコ1の電源部11に充電することができる。このとき、充電中と充電完了を、ケース10の側面に配設されたLEDの色で表示するように構成されている。
【0027】
USBケーブル90はUSBプラグ91を備えているので、このUSBプラグ91を、パソコン等のUSB端子に接続することによって、USB端子(VBUSとGND)から供給される低電圧直流(約5V)を出力プラグ92を介して、前記ケース10の側面に配設された直流電源コネクタ32へ供給することができる。
【0028】
次に、前記電子タバコ1の内部の詳細構造について、図7、8、9を参照して説明する。
電子タバコ1の電源部11の内部には蓄電手段3、制御手段4、発光手段2、及び吸引検知手段5等の電気部品とそれらの電気配線41,42,43等が収納されている。これらの電気部品や電気配線は、当該電子タバコ1の組み立て時や、輸送時のショックで損傷することがあるので、商品としての品質を低下させるおそれがあった。
そこで、本発明に係る電子タバコ1では、は蓄電手段3、制御手段4、発光手段2、及び吸引検知手段5等の電気部品とそれらの電気配線41,42,43等の全部もしくは少なくとも一部を、絶縁性フィルム36,37で覆うように構成した。
例えば、図7に示したように、蓄電手段3の一部と吸引検知手段5とその周辺の電気配線類を、絶縁性フィルム36で覆い、蓄電手段3の一部と制御手段4と発光手段2とその周辺の電気配線類を、絶縁性フィルム37で覆って保護されるように構成した。この絶縁性フィルム36,37としては、例えば熱収縮性絶縁チューブが好ましい。
前記絶縁性フィルム36,37で前記電気部品や電気配線は保護されるとともに固定されるので、当該電子タバコ1の組み立て時や、輸送時のショックで損傷することを防止でき、商品としての品質を安定させることができる。
【0029】
図8に示した断面図のように、ケーシングと蓄電手段3の間には、電気配線41,42,43が介在することによって空間が確保されるので、図2に示した先端側の吸気孔19から吸引された外気が吸い口14へ流通しやすいように構成されている。
そして、図9に示したように、吸い口14から吸引されると、2点鎖線の矢印で示したように吸気孔18、19からの空気の流れが発生する。この空気の流れによって、吸引検知手段5の上流側と下流側には太い矢印で示した方向の差圧が発生するので、吸引したことを確実に検知して、制御手段4へ信号を送ることができる。
【0030】
図10、11は、電子タバコ1の電源部11への充電機能を備えたUSB式充電ユニットを示したものである。図12は、充電ユニットを兼ねたケースに内蔵された充電回路の回路図である。
USB式充電ユニット93は、USBプラグ94とケーブル95と充電コネクタ96を備え、充電コネクタ96には充電電極97が形成されている。
前記USBプラグ94をパソコン等のUSB端子に接続して、図11に示したように、充電コネクタ96に電子タバコ1の電源部11をねじ込むことによって、交流100ボルトのコンセントが手近に無くても、パソコン等のUSB端子があれば簡単に充電することができる。
【0031】
以上のように、本発明の電子タバコ1は、その第1電極部6を露出させた状態にして、前記ケースを兼ねた充電ユニット10やUSB式充電ユニット93を用いて充電することができる。
したがって、充電ユニットがコンパクトになり嵩張らないので、充電時も不使用時も持ち運び時も便利である。
さらに、前記充電ユニット9は、USBポートを備えたパソコンがあれば、直ちに充電することができるので、テーブル等の下のコンセントを探さなくても、また、そこから延長ケーブルを用いて延長しなくても、パソコンをセットしたデスクに近い所で随時充電することができるので、便利である。
【0032】
前記電源部11の電極と充電ユニットの電極とを接続する構造としては、以上の実施例においてはネジ構造を採用した例を示したが、嵌合構造や、磁気吸着構造等の種々の構造で接続するようにすることが可能である。
さらには、充電に用いる電極部を電子タバコ1の外周面に露出させた構造も可能である。この場合は、前記電極部が露出しているので、充電ユニットとの接続が容易になる。なお、この場合の充電ユニットの充電電極は、前記電極部に応じて適切な形態にすることは当然である。
なお、前記電子タバコ1のケーシングは、タバコの外観に類似させるために全体形状を略筒状としたが、略筒状に限らず、野菜や果物等の形状に類似させた全体形状や、動物や乗り物等の形状に類似させた全体形状等のように、様々な形状での製作も可能である。
また、前記赤色発光手段2は、点灯させたときにタバコの火に類似させるために赤色発光ダイオードを用いたが、赤色に限らず、青色、白色、緑色等の種々の色で点灯する発光手段を使用することも可能である。
【実施例2】
【0033】
以下においては、図13、14を参照して吸引検知手段の実施例を説明する。
図13は吸引検知手段としてリードスイッチを用いた実施例の構造を説明する側面断面図である。
図13に示したように、
この吸引検知手段50は、円筒状のスペーサ51の底面側にリードスイッチ52が配設された基板ユニット53を装着し、前記スペーサ51の天面側に小型で球形の磁石54が固定された円形のダイヤフラム55が配設された構造となっている。
前記スペーサ51の外径は前記ケーシング11の内径以下として、スペーサ51をケーシング11内に配設できるように構成されている。
【0034】
前記基板ユニット53にはリードスイッチ52の両方のリード線がハンダ付けされている。
前記スペーサ51の底面側には前記基板ユニット53に配設されたリードスイッチ52のリード線の折り曲げ部分が嵌まるように切欠きが形成されており、この切欠きに前記リード線の折り曲げ部分を嵌め込んで固定されている。
前記スペーサ51の天面側には、前記ダイヤフラム55を嵌め込むための段部56が形成されており、球形の磁石54が固定されたダイヤフラム55を所定の位置に配設できるように構成されている。
前記段部56の位置は、前記配設された基板ユニット53上のリードスイッチ52が、前記ダイヤフラム55の磁石54によってオンオフされるような位置になるように、予めテストして磁石54の大きさや磁力に応じて設定されている。
【0035】
前記磁石54の外径は例えば1.5φ程度が好ましい。また、前記ダイヤフラム55の素材は、電気的な絶縁性と、耐熱性とを備えた耐久性のある素材が好ましい。
また、図示したように、前記リードスイッチ52が確実に作動するように、磁石54の位置はダイヤフラム55の中心から僅かに(例えば0.8mm)ずらした位置とすることが好ましい。
【0036】
図14を参照して、球形の小さな磁石54をダイヤフラム55に固定する方法を説明する。
図14の(A)に示したように、ダイヤフラム55は円形の薄い膜であり絶縁性と耐熱性とを備えた素材を用いるとよい。
図14の(B)に示したように、球形の小さな磁石54(1.5φ程度)にはN極とS極が形成されているが外観からはその位置は不明である。しかし、磁力線の向きをリードスイッチ52に向けなければ確実に作動させることは困難になる。
【0037】
そこで、磁石54のN極もしくはS極をリードスイッチ側に向けて固定する方法を以下に説明する。
まず、鉄製のクリップ57等を球形の磁石54に磁気吸着させると、前記クリップ57は、磁石54において磁力が最も強いN極もしくはS極に吸着される。この状態で前記クリップ57を持ち上げると磁石54を吸着させた状態で吊り上げることができる。
この状態では、磁石54の真上が一方の磁極となるので、真下が他方の磁極となっており、磁力線の向きが上下の何れかの方向に向いた状態となっている。
そこで、図14の(C)に示したように、磁石54をクリップ57で吊り下げた状態で、ダイヤフラム55の上から、ダイヤフラム55の所定の位置に降ろして接着することにより、磁力線の向きが上下の何れかの方向に向いた状態に固定することができる。
このようにして、ダイヤフラム55に磁石54を接着した後、図13のように、スペーサ51の段部56にセットするのである。
【0038】
次に、磁石54とリードスイッチ52とが適正な位置になるようにダイヤフラム55をセットする手順を説明する。
まず、ダイヤフラム55をスペーサ51に固定する前に、基板ユニット53を取り付けたスペーサ51を治具(図示せず。)の上に固定し、リードスイッチ52の両端子をテスター等の測定器にセットしてリードスイッチ52のオンオフ状態を確認できる状態にする。なお、ダイヤフラム55をセットする前の状態ではリードスイッチ52はオフの状態となっている。
そして、磁石54をセットしたダイヤフラム55を前記スペーサ51の段部56にセットし、段部56に載せた状態でダイヤフラム55を回転させて、リードスイッチ52が確実にオン状態となる回転位置を探して、その回転位置でダイヤフラム55をスペーサ51に固定する。
【0039】
以上の構成の吸引検知手段を用いたので、電子タバコ1の吸い口14を吸引すると、前記ダイヤフラム55が吸引されて、磁石54がリードスイッチ52から離れるので、リードスイッチ52の接点がオンからオフ状態に変わる。この状態変化に基づいて、ヒータユニット12がオンされて、薬液供給手段13から供給される薬液を気化させるとともに、赤色発光ダイオード2を点灯させることによって、香味成分を吸引できるとともに、煙状の霧を発生させ、先端部分が、あたかも火が点灯しているかのように赤く光るのである。
以上においては、吸引検知手段の一例としてダイヤフラムと磁石とリードスイッチを用いた構成を説明したが、このような構成に限定されるものではないことは当然である。
【符号の説明】
【0040】
1 電子タバコ
10 充電ユニットを兼ねたケース
11 電源部、ケーシング
12 ヒータユニット
13 薬液供給手段
14 吸い口
2 発光手段、赤色発光ダイオード
20 収納部
3 蓄電手段
36,37 絶縁性フィルム
4 制御手段
5 吸引検知手段
6 第1電極部
93 USB式の充電ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
を備えた電子タバコにおいて、
前記ケーシングには、前記蓄電手段に充電するための電極が備えられ、
前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されていることを特徴とする電子タバコ。
【請求項2】
前記薬液供給手段は、前記ケーシングに着脱可能に装着された交換式薬液供給媒体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【請求項3】
前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項4】
前記ケーシングには吸気孔が形成され、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1、2、3の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項5】
前記吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項6】
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
前記蓄電手段に充電するための電極とを備えた電子タバコに充電するための充電ユニットであって、
外部のUSB端子から電力供給可能な低電圧直流端子と、
外部の交流100ボルトコンセントから電力供給可能な電源プラグと、
前記電源プラグを介して入力された交流100ボルトを低電圧直流に変換する変換部と、前記変換部で変換された低電圧直流もしくは前記低電圧直流端子から供給された低電圧直流の何れかを、電子タバコに内蔵された蓄電手段に充電可能な充電電極とを備えていることを特徴とする充電ユニット。
【請求項7】
前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を1つ以上収納する収納部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の充電ユニット。
【請求項1】
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
を備えた電子タバコにおいて、
前記ケーシングには、前記蓄電手段に充電するための電極が備えられ、
前記電極は、電子タバコとして吸引使用時には連結された薬液供給手段の一部に隠れて露出しない状態に配設され、充電時には薬液供給手段を取り外して前記電極を露出させ得るように構成されていることを特徴とする電子タバコ。
【請求項2】
前記薬液供給手段は、前記ケーシングに着脱可能に装着された交換式薬液供給媒体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【請求項3】
前記蓄電手段の少なくとも一部と前記吸引検知手段は絶縁性フィルムによって覆われた状態で前記ケーシング内に収納されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項4】
前記ケーシングには吸気孔が形成され、前記吸い口から吸引されたときに、前記吸気孔から外気がケーシング内に流入し、前記吸引検知手段の近傍における圧力を変化させるように構成されていることを特徴とする請求項1、2、3の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項5】
前記吸気孔は、前記吸引検知手段と前記吸い口の間であって、前記吸引検知手段に近い位置に形成されていることを特徴とする請求項1、2の何れか1項に記載の電子タバコ。
【請求項6】
吸い口を有したケーシングを備え、
前記ケーシングの先端部には発光手段を備え、
前記ケーシングの内部には、
蓄電手段と、
薬液が充填された薬液供給手段と、
吸い口から吸引されたときに発生する前記ケーシング内の圧力変化を検知する吸引検知手段と、
吸引検知手段にて、吸い口からの吸引が検知されたときに、前記蓄電手段から供給される電力で前記発光手段を点灯させるとともに、前記薬液供給手段から供給される薬液を気化もしくは霧化して前記吸い口から排出可能に供給する制御手段と、
前記蓄電手段に充電するための電極とを備えた電子タバコに充電するための充電ユニットであって、
外部のUSB端子から電力供給可能な低電圧直流端子と、
外部の交流100ボルトコンセントから電力供給可能な電源プラグと、
前記電源プラグを介して入力された交流100ボルトを低電圧直流に変換する変換部と、前記変換部で変換された低電圧直流もしくは前記低電圧直流端子から供給された低電圧直流の何れかを、電子タバコに内蔵された蓄電手段に充電可能な充電電極とを備えていることを特徴とする充電ユニット。
【請求項7】
前記充電ユニットは、交換可能な薬液供給手段を1つ以上収納する収納部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の充電ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−87569(P2011−87569A)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93042(P2010−93042)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(506058967)株式会社 ジェイビーエス (8)
【公開日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(506058967)株式会社 ジェイビーエス (8)
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