説明

電子ビジネスカードの送信および受信

【課題】電子連絡先情報から、単一の電子ビジネスカードとして、または電子ビジネスカードの集合としてレンダリングおよび表示することのできる電子ビジネスカードを生成すること等。
【解決手段】関連する連絡先ファイル情報から電子ビジネスカードのグラフィカル視覚的表現を生成する。デジタル媒体を介して電子ビジネスカードを送信および受信する。受信した電子ビジネスカードに関連する連絡先情報を使用して、受信側の電子連絡先ファイルに含まれる情報に追加し、またはそれを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子ビジネスカードの送信および受信に関する。
【背景技術】
【0002】
ある人から別の人に個人および/またはビジネス連絡先情報を交換する一般的な方法は、物理的に印刷されたビジネスカードの交換を介するものである。往々にして、所与の人が、所与の期間にわたって数十枚または数百枚もの印刷されたビジネスカードを与え、および/または受け取ることがある。印刷されたビジネスカードを受け取ったとき、カードの受領者はしばしば、電子連絡先アプリケーションを介してカードからデータを格納することを望む。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】RFC2425
【非特許文献2】RFC2426
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遺憾ながら、電子連絡先アプリケーションを介してデータを格納することは通常、手でデータを入力することを必要としている。同様に、受け取ったビジネスカードに関連する連絡先情報を受領者が既に有している場合、受領者は、ビジネスカード上で受け取った新しい情報で連絡先情報を更新するための自動化された手段を有していない。印刷されたビジネスカードのスキャンイメージを格納する電子カードリーダが開発されているが、そのようなリーダは、所与のカードの個々のタイプされたデータフィールド、例えば、名前、電話番号、住所など、またはそのようなデータフィールドのうちのどれがカードに含まれるかについての情報を提供するメタデータを格納することはできない。
【0005】
さらに、連絡先アプリケーションユーザはしばしば、電子メールなどの電子的通信方法を介して連絡先情報を受領者に送ることを望むが、手で、またはコピーアンドペースト操作によって連絡先情報を電子メールメッセージに入力しなければならない。そのような方法は厄介であり、物理的に印刷されたビジネスカードの場合と同様の、連絡先情報の簡潔な視覚的に提示することを実現していない。vCard規格によれば、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードを送ることができるが、vCardは、物理的に印刷されたビジネスカードの場合と同様の、連絡先情報のグラフィカルな視覚的表現を搬送しない。したがって、ビジネスカードでは固有のロゴまたはフォーマットプロパティを提示するが、上述のような形で連絡先情報を電子的に送ることは、ビジネスカードと同様の、送信側自身を印象付ける(branding)ための手段を送信側に提供しているわけではない。
【0006】
上記およびその他の考慮すべき点に関して、本発明が作成された。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される単純化した形態の概念の選択を導入するために与えられる。この概要は、特許請求された主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、特許請求された主題の範囲を決定する際の助けとして使用されるものでもない。
【0008】
本発明の実施形態は、電子連絡先情報から、単一の電子ビジネスカードとして、または電子ビジネスカードの集合としてレンダリングおよび表示することのできる電子ビジネスカードを生成することを実現する。この実施形態によれば、電子メールアプリケーション連絡先データリポジトリに格納されるすべての電子連絡先ファイルは、本質的にビジネスカードフォーマットのデータのグラフィカルプレゼンテーションである、1つの関連する「電子ビジネスカード」を有する。1つまたは複数のデフォルトテンプレートに従って電子メールアプリケーションで電子ビジネスカードを自動的に生成し、または固有のロゴ、画像、または他のカスタムフォーマットプロパティでユーザが電子ビジネスカードを手作業でカスタマイズする。Extensible Markup Languageなどのデータ構造化言語と、関連するスキーマファイルとに従って電子ビジネスカードは構築される。構造化されスキーマ化された電子ビジネスカードは、電子ビジネスカードに適用されたデータ構造化言語に従って構築されたデータを機能的に使用(consume)することのできるアプリケーションで使用される。
【0009】
電子メールなどの電子通信媒体を介して電子ビジネスカードの形態で連絡先情報は送られる。一実施形態によれば、デジタル媒体を介して送られる電子ビジネスカードは、名前、電話番号、住所などの連絡先データ、およびビジネスカードが表示することのできる任意の数の画像、ロゴ、背景色またはパターンを有する電子ビジネスカードのカプセル化デザインを含む関連するvCardと共に、ビジネスカードがユーザに対して現れるときのビジネスカードのイメージ、例えばJPEG、PNG、GIF、TIFFイメージを送ることを含む。代替として、デジタル媒体を介して送られる電子ビジネスカードは、ビジネスカードがユーザに対して現れるときのビジネスカードのイメージをJPEGフォーマットで送ることを含み、名前、電話番号、住所などの連絡先データ、およびビジネスカードが表示することのできる任意の画像、ロゴ、背景色、またはパターンを含むvCardがJPEGイメージのEXIFメタデータとして埋め込まれる。代替として、イメージおよび関連データを有するOLEオブジェクトとして電子ビジネスカードを送ることができる。
【0010】
インターネットやワールドワイドウェブなどの電子通信媒体を介して、または電子メールシステムなどの電子媒体を介して電子ビジネスカードを共有することもできる。送信側の識別のため、ならびに送信側から送られる情報の完全性を検証するために、電子通信媒体を介して交換される電子ビジネスカードにデジタル署名してもよい。
【0011】
ユーザが、ユーザのウェブサイト上でユーザのビジネスカードを発行することができ、
または組織が、組織のウェブサイトで主要な連絡対応者に関する1つまたは複数のビジネスカードを発行することができる。次いで、こうしたビジネスカードを電子連絡先アプリケーションでダウンロードして開くことができ、将来ユーザが連絡先アプリケーションから使用するためにローカルに格納することができる。別の実施形態によれば、共有コンピュータフォルダ、または1つまたは複数のコンピュータがアクセスすることのできるUniform Resource Identifierで識別される共有位置を使用して、電子ビジネスカードを交換することができる。共有ディレクトリなどの共有位置に対して、電子ビジネスカードをvCardファイルとして発行することができる。次いで、共有ディレクトリへのアクセスを有する電子連絡先アプリケーションが、共有位置からの情報にアクセスして開く場合に、vCardファイル内のビジネスカード情報をレンダリングすることを選ぶことができる。
【0012】
電子メールを介して電子ビジネスカードを送る場合、電子メールアプリケーションは、名前や電話番号などのユーザ自体の情報を表す1つまたは複数のビジネスカードを、電子メールメッセージに対する添付としてユーザに提供することができる。代替として、電子メールメッセージに添付するために、ユーザの電子連絡先リポジトリからの電子ビジネスカードの集合から電子ビジネスカードを選択することができる。一実施形態によれば、最初に、電子ビジネスカード送信側が、受信側に送るための連絡先情報を指定すると、送信側の電子連絡先リポジトリで送信側について維持される、送信側について含まれる情報、例えば名前、肩書き、住所、電話番号などに基づいて、自動的に生成された電子ビジネスカードを送信側に提示することができる。送信側/ユーザについてのそのような情報を、会社/組織コンピュータシステムへのユーザのログオン証明書に基づいて、会社または他の組織のディレクトリから電子メールアプリケーションで選出することもできる。代替として、送信側は、電子メールメッセージで送るために、ビジネスカードの集合から電子ビジネスカードをグラフィカルに選出することもできる。さらに、電子ビジネスカードのサムネイル表現を電子メールメッセージの電子署名に追加することができる。
【0013】
電子ビジネスカードを送ることを選択した場合、ユーザは、様々なリストに従って電子ビジネスカードに迅速にアクセスすることができ、例えば、最近送ったビジネスカードリストを電子メールフォームからユーザに提示することができる。さらに、ユーザが送るすべてのEメール内のユーザ自身の連絡先情報をユーザが容易に交換することができるように、電子ビジネスカードをサムネイルフォーマットで電子メール署名に追加することができる。さらに、ユーザが電話番号などのテキスト情報をテキスト情報に関連する電子ビジネスカードの代わりに使用することを可能にするために、ユーザが関連連絡先ファイル内に存在する電子メールメッセージに情報を入力した場合にスマートタグ指定を提示することができる。
【0014】
電子メールメッセージを介して受信される電子ビジネスカードの視覚的表現を電子メールメッセージ本文で閲覧することができる。受信した電子ビジネスカードを、電子メールメッセージのメッセージ本文または添付からユーザの電子連絡先リポジトリに追加することができる。関連連絡先情報が受信側の電子連絡先リポジトリに既に存在している場合、重複電子ビジネスカードを解決することができる。さらに、受信した電子ビジネスカードに関連する連絡先ファイルに対する変更または更新を、関連する変更を受諾することを選択する前にプレビューすることができる。
【0015】
本発明を特徴付ける上記およびその他の特徴および利点が、以下の詳細な説明を読み、
関連する図面を検討することから明らかとなるであろう。上記の一般的説明と以下の詳細な説明は説明のためのものに過ぎず、特許請求された本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に関する例示的コンピューティング動作環境を示す図である。
【図2】いくつかの電子ビジネスカードを示す電子連絡先アプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図3】電子ビジネスカードテンプレートおよび関連するExtensible Markup Languageファイルおよびスキーマファイルを示す図である。
【図4】いくつかの電子ビジネスカードテンプレートおよび関連する例示的ビジネスカードを示す図である。
【図5】配置されたアクションメニューを示す電子連絡先アプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図6】電子ビジネスカードを宛先アドレスに転送するために配置された電子メールユーザインターフェースを示す電子連絡先アプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図7】連絡先ユーザインターフェースから電子ビジネスカードを転送するための電子連絡先アプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図8】電子ビジネスカードを転送するための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図9】電子ビジネスカードを宛先アドレスに転送するための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図10】宛先アドレスに転送する電子ビジネスカードを選択するための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図11】代替提示タイプに従って電子ビジネスカード情報を送るための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図12】宛先アドレスに送られる電子ビジネスカードのプレーンテキスト形態を表示する電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図13】Eメールメッセージに電子署名を挿入するための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図14】電子ビジネスカードを電子メール署名に挿入するための電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図15】電子ビジネスカードの受信を示し、どのように電子ビジネスカードをユーザの連絡先データリポジトリに追加することができるかを示す電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図16】関連する連絡先データから編集することのできる連絡先情報の一部としてビジネスカードがどのように表されるかを示す電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図17】重複電子ビジネスカード情報の処理を示し、受信された電子ビジネスカードをユーザの連絡先リポジトリ内の既存の連絡先項目とマージすることを選択した場合にデータが変更されることを示す電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【図18】連絡先データ項目内の電子ビジネスカードのフォーマッティングを示す電子メールアプリケーションユーザインターフェースのコンピュータ画面表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態は、電子ビジネスカードを生成し、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードを送信および受信することを対象とする。本発明の実施形態によれば、電子ビジネスカードは、スキーマ化された連絡先データによって支えられる、印刷されたビジネスカードフォーマットでレイアウトされる電子連絡先ファイルのデジタル視覚表現である。1つまたは複数のデフォルトテンプレートからの連絡先情報と、望まれる場合にその後に続くユーザカスタマイズから、電子ビジネスカードを生成することができる。電子連絡先データのレンダリング時に、自動的に生成されたビジネスカードを電子メールメッセージを介して送ることを含めて、電子ビジネスカードを自動的に生成することができる。様々なタイプのデジタル媒体を介して受信側に電子ビジネスカードおよび関連イメージを送ることができ、受信側で受信することができる。
【0018】
電子ビジネスカードの受信側は、受信した電子ビジネスカードおよび関連連絡先情報を受信側自身の連絡先アプリケーションファイルに追加することができる。受信した電子ビジネスカードが既存の連絡先ファイルに関する更新情報を与える場合、受信した電子ビジネスカードからの情報を使用して、既存のファイルを更新することができる。受信した電子ビジネスカードが既存の電子ビジネスカードの複製である場合、既存の連絡先情報を更新し、または受信した情報の新しいコピーを作成するための方法が提示される。
【0019】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付の図面に対して参照が行われ、添付の図面では、特定の実施形態または実施例が例示として示される。本発明の精神または範囲から逸脱することなく、こうした実施形態を組み合わせることができ、他の実施形態を使用することができ、構造的変更を行うことができる。したがって、以下の詳細な説明を限定的な意味に理解すべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される。
【0020】
ここで図面を参照して、本発明の諸態様および例示的コンピューティング動作環境を説明する。図面では、同様の要素はいくつかの図を通して同様の要素を指す。図1および以下の議論は、本発明を実装することのできる適切なコンピューティング環境の簡潔で一般的な説明を与えるものである。パーソナルコンピュータ上のオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラムと共に実行されるプログラムモジュールの一般的状況で本発明を説明するが、本発明を他のプログラムモジュールと組み合わせて実装することもできることを当業者は理解されよう。
【0021】
一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、およびその他のタイプの構造を含む。さらに、ハンドヘルド装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの、またはプログラム可能な消費者向け電子機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含むその他のコンピュータシステム構成で本発明を実施できることを当業者は理解されよう。本発明は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理装置によってタスクが実施される分散コンピューティング環境でも実施することができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールはローカルメモリ記憶装置とリモートメモリ記憶装置のどちらにも位置することができる。
【0022】
本発明の実施形態は、コンピュータプロセス(メソッド)、コンピューティングシステム、またはコンピュータプログラム製品やコンピュータ可読媒体などの製品として実装することができる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムで可読であり、コンピュータプロセスを実行する命令のコンピュータプログラムを符号化するコンピュータ記憶媒体でよい。コンピュータプログラム製品はまた、コンピューティングシステムで可読であり、コンピュータプロセスを実行する命令のコンピュータプログラムを符号化する、搬送波上で伝播される信号でもよい。
【0023】
図1を参照すると、本発明を実装する1つの例示的システムが、コンピューティング装置100などのコンピューティング装置を含む。基本的な構成では、コンピューティング装置100は通常、少なくとも1つの処理装置102およびシステムメモリ104を含む。コンピューティング装置の厳密な構成およびタイプに応じて、システムメモリ104は、揮発性(RAMなど)、不揮発性(ROM、フラッシュメモリなど)、またはその2つの組合せでよい。システムメモリ104は通常、ワシントン州レドモンドのMICROSOFT CORPORATIONのWINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムなどの、ネットワーク化されたパーソナルコンピュータの動作を制御するのに適したオペレーティングシステム105を含む。システムメモリ104はまた、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーション106を含むことができ、プログラムデータ107を含むことができる。この基本的構成が、図1では、破線108内のこうした構成要素によって示されている。
【0024】
一実施形態では、アプリケーション106は、ワードプロセッシングアプリケーションプログラム、スプレッドシートアプリケーション、デスクトップパブリッシングなどの多くのタイプのプログラムを含むことができる。本発明の一実施形態によれば、アプリケーションプログラム106は、ユーザカレンダ機能、電子メール機能、連絡先記憶および管理機能、電子ノート機能、電子日誌機能などを提供する多機能ソフトウェアアプリケーションを含む。そのような多機能プログラム106を含む個々のプログラムモジュールの一部は、電子メールプログラム、連絡先アプリケーション120、カレンダモジュール、タスクモジュール、ノートモジュール、および日誌モジュールを含む。そのような多機能プログラム106の一例は、MICROSOFT CORPORATIONのOUTLOOK(登録商標)である。
【0025】
コンピューティング装置100は、追加の特徴または機能を有することができる。例えば、コンピューティング装置100は、例えば磁気ディスク、光ディスク、またはテープなどの追加のデータ記憶装置(取外し可能および/または取外し不能)も含むことができる。そのような追加のストレージが、図1では取外し可能ストレージ109および取外し不能ストレージ110で示されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための何らかの方法または技術で実装された、揮発性および不揮発性の取外し可能媒体および取外し不能媒体を含むことができる。システムメモリ104、取外し可能ストレージ109、および取外し不能ストレージ110はすべて、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、限定はしないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、CD−ROM、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、または他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気記憶装置、あるいは、所望の情報を記憶するのに使用することができ、コンピューティング装置100でアクセスすることのできる他のどんな媒体も含む。このようなどんなコンピュータ記憶媒体も装置100の一部とすることができる。コンピューティング装置100はまた、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置などの入力装置112も有することができる。ディスプレイ、スピーカ、プリンタなどの出力装置114も含めることができる。これらの装置は当技術分野で周知であり、ここで詳細に論じる必要はない。
【0026】
コンピューティング装置100はまた、分散コンピューティング環境でのネットワーク、例えばイントラネットまたはインターネット経由などで、装置が他のコンピューティング装置118と通信することを可能にする通信接続116も含むことができる。通信接続116は通信媒体の一例である。通信媒体は通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータにより、搬送波や他の移送機構などの被変調データ信号として実施することができ、任意の情報送達媒体を含む。「被変調データ信号」という用語は、信号の特性集合のうちの1つまたは複数を有する信号、または情報を符号化するように変化する信号を意味する。例えば、限定はしないが、通信媒体には、ワイヤードネットワークまたはダイレクトワイヤード接続などのワイヤード媒体、ならびに音響媒体、RF媒体、赤外線媒体、他のワイヤレス媒体などのワイヤレス媒体が含まれる。本明細書で使用されるコンピュータ可読媒体という用語は、記憶媒体と通信媒体のどちらも含む。
【0027】
電子ビジネスカードの作成およびレンダリング
次に図2を参照すると、電子連絡先アプリケーション120のグラフィカルユーザインターフェース200が提示されている。当業者は理解すべきであるが、図2に示されるユーザインターフェース200、および本明細書で示される他のすべてのユーザインターフェースは、例示のためのものに過ぎず、本発明の実施形態に従って使用することのできる様々な異なるユーザインターフェースレイアウトおよびデザインを限定するものではない。ユーザインターフェース200は、上辺に沿って、「連絡先」ボタン215を含むソフトウェアアプリケーション機能ボタンを含む。機能ボタンのうちの1つを選択することにより、電子メール機能、電子カレンダ機能、電子連絡先機能、電子仕事機能などの、関連するソフトウェア機能および関連するユーザインターフェースが提供される。
【0028】
図2に示されるユーザインターフェースは、MICROSOFT CORPORATIONで製造されるOUTLOOK(登録商標)に見られるような電子連絡先アプリケーション120の機能と関連付けられる。ユーザインターフェース200の上側部分は、使用中のアプリケーション、例えば連絡先アプリケーション120に関連する様々な選択可能な機能がその中で提示されるユーザインターフェース構成要素220(以後「UI構成要素」と呼ぶ)である。ユーザインターフェースの左手側には、使用中のアプリケーションに関連するユーザが異なるデータおよび機能にナビゲートすることができるナビゲーションペイン210が提示されている。例えば、図2に示される電子連絡先アプリケーション120およびユーザインターフェース200によれば、ナビゲーションペイン210が、1つまたは複数の「連絡先フォルダ」、例えば「すべての連絡先」、「仕事の同僚」、「国際」などを含む電子連絡先リポジトリを表示する。本発明の実施形態によれば、ユーザは、ユーザの電子連絡先リポジトリの管理を向上させるために、1つまたは複数の連絡先フォルダに従ってユーザの連絡先情報を分類することができる。本明細書で説明するように、電子連絡先リポジトリは、ユーザによるナビゲーションのために1つまたは複数の記憶フォルダとして編成された1つまたは複数の個々の連絡先ファイルを含むことができる。各連絡先ファイルは、所与の個人または組織について、連絡先データ要素、例えば名前、住所、電話番号、ファクシミリ番号、電子メールアドレス、会社または個人のURL、ロゴ、イメージなどを含むことができる。一実施形態によれば、データ要素についての関連するスキーマに従ってスキーマ化されたデータとして連絡先データ要素を格納することができる。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、本明細書で詳細に説明するように、ユーザインターフェース200の閲覧エリアは、電子連絡先アプリケーションによって以前に生成され、受信され、または自動的に生成され、ユーザの電子連絡先リポジトリにユーザが格納したいくつかの電子ビジネスカードを示す。ユーザは、図2で示されるように、ユーザインターフェース200で提示される電子ビジネスカードを閲覧する様々な方法を選ぶことができる。例えば、カードの名前の昇順または降順にソートすることによってビューを配置することができ、会社名の昇順または降順にソートすることによってビューを配置することができる。ユーザはまた、ユーザがより多くのカードを閲覧して所望のカードを選出することができるようにカードをより小さいサイズに縮小する能力も有し、あるいは逆に、ユーザは、既存のビジネスカードをより大きく、より読み易い形態で閲覧するためにビューにズームインすることができる。ユーザはまた、ビジネスカード内に存在している可能性がある任意のテキストを入力することにより、またはビジネスカードのタイプを指定することにより、ユーザが探している電子ビジネスカードを迅速に探索する能力も有する。例えば、ユーザは、探索で会社の名前を入力することにより、単一の会社に関連する連絡先リポジトリのすべてのビジネスカードを探索することができる。
【0030】
図2に示される例示的電子ビジネスカード230、235は、ユーザの「仕事の同僚」
連絡先フォルダに格納された電子ビジネスカードのデジタル視覚表現である。理解すべきであるが、ナビゲーションペイン210から異なる連絡先フォルダを選択することにより、選択した連絡先フォルダに関連する電子ビジネスカードが提示される。実施形態によれば、各データ項目、例えば名前、肩書き、住所、電話番号、Eメールアドレス、URLなどが様々な連絡先に関連する個々のデータファイルで提示される従来の連絡先ファイルフォーマットで、図示される電子ビジネスカードに関連する連絡先情報の提示を選択的に提示することができる。しかし、個々の連絡先に関する連絡先情報を個々の電子ビジネスカードとして提示することは、情報が各連絡先について視覚的に満足のゆく、潜在的に固有の形で提供されるので、有利である。各電子ビジネスカードをスキーマ化されたデータで支えることができるので、電子ビジネスカードは、フォントタイプ、フォントサイズ、フォント色、背景色、背景パターンなどの様々なスタイルおよびフォーマットおよび固有プロパティ、ならびに個々の電子ビジネスカードに適用することのできる、アルファブレンディング、透明度、フィットトゥーエッジ(fit to edge)および他のイメージ変換などの関連するフォーマッティングを有する会社のロゴ、連絡先写真などのイメージに従って、搬送し、レンダリングすることができる。
【0031】
次に図3および4を参照すると、自動生成デフォルトテンプレートを使用することにより、またはカスタムデザインにより、電子連絡先アプリケーション120で電子ビジネスカードを生成することができる。一実施形態によれば、電子ビジネスカードが生成されていない任意の連絡先ファイルについて、電子連絡先アプリケーション120は、図3に示されるデフォルトテンプレート310、320、330を使用して電子ビジネスカードを自動生成する。連絡先に関連する写真(イメージ)のない連絡先ファイルについては、テキストのみのテンプレート310、320を使用することができる。会社のロゴなどの写真または他のイメージが利用可能である場合、写真テンプレート330を使用することができる。個人名ではなく会社名のみを有する連絡先については、カードの名前として強調表示された会社名を使用してビジネスカードを生成することができる。
【0032】
図4に示されるように、ユーザの望むカスタム化ビューに従って連絡先情報を編成するために様々な追加の電子ビジネスカードテンプレートを提供することができる。例えば、テンプレート410は、画像、ロゴ、または他のイメージを左側に配置し、テキストを右側に配置する。テンプレート420は、画像、ロゴ、他のイメージを右側に配置し、テキストを左側に配置する。テンプレート430は、画像、ロゴ、他のイメージを上端に配置し、テキストを下端に配置し、以下同様である。例示的テンプレート410、420、430、440、450の右側には、対応するテンプレートから生成されたいくつかの例示的電子ビジネスカードが示されている。理解すべきであるが、図3および4に示されるテンプレートレイアウトは例示のためのものであり、電子ビジネスカードを生成するのに使用することのできる多数のレイアウトを限定するものではない。例えば、テンプレートレイアウトは、電子ビジネスカードの中央にイメージを配置し、テキストをイメージの上と下に配置することができる。さらに、1つまたは複数の辺の枠、すべての辺の枠などの、いくつかの他のレイアウトプロパティを適用することができる。
【0033】
本発明の実施形態によれば、ユーザは、上述のように電子連絡先アプリケーション120で自動生成された電子ビジネスカードを使用することができる。あるいは、図4を参照しながら上記で説明した様々なテンプレートスタイルを使用して、関連する連絡先ファイルにロゴ、写真、アートイメージなどの固有イメージをポピュレートすることにより、個々の電子ビジネスカードをカスタマイズすることができる。さらに、物理的に印刷されたビジネスカードに近い電子ビジネスカードをユーザが作成することが可能となるように、所与の電子ビジネスカードに適用されるテキストのフォントサイズおよびテキストスタイルをカスタマイズすることができる。
【0034】
別の実施形態によれば、会社、教育機関、営利または非営利組織、あるいは任意のその他の団体が、すべての従業員、および組織または団体の同僚に関するデフォルト電子ビジネスカードをセットアップすることができる。そのようなデフォルトビジネスカードを標準組織ビジネスカードフォーマットに従って1つまたは複数の固有ロゴまたはイメージ(例えば会社の写真、アートワークなど)と共にフォーマットすることができる。個々のデータ、例えば名前、肩書き、住所、電話番号などが各従業員について標準位置にポピュレートされるデフォルトカードを構成することができる。さらに、固有の枠、背景色、およびフォントサイズ/スタイルなどの他の属性を適用することができる。次いで、各従業員は、紙の組織/会社ビジネスカードを交換することができるのと同様に、従業員の個人連絡先情報が組織/会社ビジネスカードにポピュレートされた組織/会社ビジネスカードを自動的に生成し、他の人に送ることができる。
【0035】
図3に戻ると、本発明の実施形態によれば、自己記述データ構造化言語、Extensible Markup Language(XML)などのデータ構造化言語に従って電子ビジネスカードを構成することができる。図3では、XMLデータファイル340が電子ビジネスカード320と関連付けられているものとして図示されている。本発明の一実施形態によれば、関連する連絡先ファイルからのデータをカードにポピュレートすることによって電子ビジネスカードの生成が可能となるように、電子ビジネスカードに適用される各構造要素(例えばXML要素)を、関連する連絡先ファイル内の対応するデータフィールドにリンクすることができる。例えば、データファイル340内の構造要素が、件名「Ann Smith」に関する連絡先ファイルにリンクされる。電子ビジネスカード320が「Ann Smith」に関する連絡先ファイルについて生成される場合、「Ann Smith」連絡先ファイル内の適切なフィールドからのデータが連絡先ファイルから抽出され、XMLデータファイル340などの構造化データファイルに従って電子ビジネスカードに関して確立された構造フレームワークに従って電子ビジネスカードを生成するのに使用される。理解すべきであるが、本明細書で説明される電子ビジネスカードの生成のためにHTMLやvCard規格などの他のデータ構造化言語を使用することができる。
【0036】
理解すべきであるが、XMLデータファイル340は実際のXMLデータを示さない。XMLデータファイル340は例示のためのものに過ぎない。さらに、XMLデータファイル340は、関連する電子ビジネスカード320に関するフォーマッティング情報を示さない。以下のサンプルXMLファイルは、レイアウトおよび電子ビジネスカードのフォーマッティングを示すために、電子ビジネスカード320に適用することのできるフォーマッティング情報を示す。以下のサンプルXMLファイルはフォーマッティングデータのみを含み、含まれるプロパティの実際の値を含まないことを理解されたい。
【0037】
【表1】

【0038】
さらに図3を参照すると、データファイル340は、データファイル340のデータ構造をスキーマファイル370と関連付ける。当業者は理解されるように、スキーマファイル370は、関連する電子ビジネスカードテンプレートおよびカード320に適用されるXML構造340に関する文法規則および構文規則を提供する。例えば、連絡先名がファーストネームおよびラストネームをどちらも含まなければならないことをスキーマファイル370が要求する場合、関連する連絡先ファイルおよび電子ビジネスカードに入力されるデータは、スキーマファイル370に従って有効となるためにファーストネームおよびラストネームの形態でなければならない。したがって、スキーマファイル370は、関連する電子ビジネスカードにポピュレートすることのできるデータの量およびタイプにわたる制御を可能にし、スキーマファイル370は、関連する電子ビジネスカードに適用されるデータ構造が有効となることを保証する。
【0039】
上述の各電子ビジネスカードの構築およびスキーマ化により、後続の消費アプリケーション、例えば電子メールアプリケーション、連絡先アプリケーション、カードリーダアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、メールマージおよびマスメーリングアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、携帯電話、携帯情報端末(PDA)上のアプリケーション、一体型携帯電話/携帯情報端末などで、各電子ビジネスカードを消費およびレンダリングすることが可能となる。すなわち、関連するスキーマファイル370に従って構造化データファイル340を消費することのできる任意のアプリケーション(例えばXML使用可能アプリケーション)が、電子ビジネスカードからのデータをレンダリングし、表示し、あるいは使用することができる。例えば、以下で説明するように、電子メールアプリケーションが、電子メールメッセージの本文中の関連する電子ビジネスカードをレンダリングし、表示することができ、または連絡先アプリケーションが、電子ビジネスカードの構造に基づいて電子ビジネスカードからデータ、例えば所与の連絡先の名前および住所を抽出して、
抽出した情報を連絡先ファイルに追加し、または既存の連絡先ファイルに含まれる情報を更新することができる。
【0040】
別の実施形態によれば、電子ビジネスカードの別の消費者は、印刷機能またはモジュールを含む。この実施形態によれば、物理的ビジネスカードを生成するために、1つまたは複数の選択された電子ビジネスカードを印刷することができる。例えば、選択された用紙を使用して、1つまたは複数の所望の電子ビジネスカードを紙に印刷することによって高品質紙ビジネスカードを生成することができる。
【0041】
さらに図3を参照すると、関連する連絡先情報から電子ビジネスカードを生成することに加えて、本明細書で説明されるように、様々な状況でユーザに表示することのできる、生成された電子ビジネスカードのグラフィカル視覚表現が生成される。本発明の実施形態によれば、各電子ビジネスカードの視覚表現を取り込み、それを表示することを可能にするために、各電子ビジネスカードについてイメージ380が生成される。本発明の実施形態によれば、イメージ380は、イメージを生成、送信、および受信するための任意の適切なフォーマット、例えばJPEG(Joint Photographic Expert Group)イメージ、PNG(portable network graphics)イメージ、GIF(graphical interchange format)イメージ、TIFF(tagged image file format)イメージ、ビットマップイメージなどでよい。以下で説明するように、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードを交換する場合、所与の電子ビジネスカードについてのイメージ380をカードに関するスキーマ化データ構造340と関連付けることができ、消費アプリケーションが、カードを視覚表現として表示すること、およびカード内に表示されるデータにアクセスし、それを使用することがどちらも可能となる。
【0042】
電子ビジネスカードの送信および受信
本発明の実施形態によれば、電子ビジネスカードを電子メールメッセージに挿入されたオブジェクトとして他のユーザに送ることができる。図5を参照すると、電子連絡先アプリケーションユーザインターフェース200からの電子ビジネスカードの送信が示されている。図5に示されるように、ユーザは、ユーザインターフェース200の表示エリアに、ユーザが維持する電子ビジネスカードをポピュレートするために、「電子ビジネスカード」機能を選択したところである。実施形態によれば、所与の電子ビジネスカード、例えば電子ビジネスカード530を編集または送信するために、ユーザは、所望の電子ビジネスカードを選択し、強調表示する。電子ビジネスカード530が選択されると、ユーザは、電子ビジネスカードの編集、電子ビジネスカードの削除、電子ビジネスカードの異なるフォルダへの移動などを含む、選択された電子ビジネスカードに関するいくつかのアクションを行うことができる。
【0043】
別の実施形態によれば、ユーザは、より多くのビジネスカードをビュー内で見ることができるようにビュー内のすべてのビジネスカードを縮小し、または読み易さを高めるためにカード内のテキストをより大きく見ることができるようにビュー内のビジネスカードのサイズを高めるなどの他のアクションを行うこともできる。ユーザは、ビジネスカードに関する様々な他の変換を選択することを決定することもできる。例えば、ユーザは、Eメールの媒体で受信されたビジネスカードのみを閲覧することを選ぶことができ、またはユーザは、テキストのみのデザインを有するビジネスカードのみ、または特定の背景色などの一定のフォーマッティング特徴を有するビジネスカードのみを閲覧することを選ぶことができる。
【0044】
この実施形態によれば、図5に示されるように、ユーザが関連連絡先情報を電子ビジネスカードとして宛先アドレスに転送(送信)することを望む場合、ドロップダウン「アクション」メニューを選択し、選択した電子ビジネスカードを所期の受信側に送信するために「電子ビジネスカードとして転送」機能を選択する。理解すべきであるが、複数の電子ビジネスカードを送ることができる。すなわち、いくつかの連絡先データ項目を選択し、任意の所与の伝送中に電子ビジネスカードとして転送または送信することができる。
【0045】
次に図6を参照すると、「電子ビジネスカードとして転送」機能を選択したことに応答して、電子メールメッセージユーザインターフェース600が表示され、選択された電子ビジネスカードがレンダリングされ、電子メールメッセージ600の本文中に表示される。上述のように、電子メールアプリケーションは、電子メールメッセージ600がイメージ380と電子ビジネスカード530に適用されるスキーマ化構造340とに基づいて電子ビジネスカード530をレンダリングし、メッセージ600内に表示する任を担う。電子ビジネスカード530がメッセージ600に挿入されると、送信側は、受信側の適切な電子メール宛先アドレスをメッセージ600にポピュレートし、挿入された電子ビジネスカードと共にメッセージを送信することができる。
【0046】
次に図7を参照すると、電子連絡先ダイアログを介する1つまたは複数の電子ビジネスカードの送信が示されている。所与の連絡先ファイルについての詳細な連絡先情報を示す電子連絡先ダイアログ710が表示される。ユーザが連絡先ダイアログ710に含まれる連絡先情報を受信側に送ることを望む場合、ドロップダウン「アクション」メニュー720が連絡先ダイアログ710内に配置される。「ビジネスカードを送信」機能730を選択すると、図6に示されるように、関連する電子ビジネスカードが電子メッセージ600にポピュレートされる。以前に電子ビジネスカードが関連連絡先情報に関して生成および格納されていない場合、電子連絡先アプリケーションは、図3および4を参照しながら上記で説明したように、デフォルトテンプレートから電子ビジネスカードを自動的に生成する。次いで、図6を参照しながら図示および説明するように、自動的に生成された電子ビジネスカードが電子メールメッセージ600に挿入される。次いで、送信側は、適切な電子メール宛先アドレスを電子メールメッセージにポピュレートし、電子ビジネスカードと共にメッセージを送信することができる。
【0047】
さらに、「全連絡先を送信」機能733がメニュー720に示されている。理解すべきであるが、所与の電子ビジネスカードは、所与の連絡先ファイルに含まれる連絡先データ要素のサブセットのみを含むことがあり、それは、ビジネスカードデザインで可視であるものと通常は合致する。「全連絡先を送信」機能733を使用すると、所与の連絡先ファイルに含まれるすべての情報を受信側に送ることができる。理解すべきであるが、「全連絡先を送信」機能を使用することは、選択された連絡先ファイルに関連する電子ビジネスカードを、電子ビジネスカードに含まれない、連絡先ファイルに含まれる他の情報と共に送ることを含む。
【0048】
次に図8を参照すると、電子メールアプリケーションを介する1つまたは複数の電子ビジネスカードの送信が示されている。電子メールを受信側に送るための電子メールメッセージ810が示されている。電子メールを、タイプされたテキスト情報として送信側で入力することができ、または様々なタイプのオブジェクト、例えば画像、シンボル、電子署名などを挿入することができる。本発明の実施形態によれば、宛先アドレスに送信するために電子メールメッセージの本文中に電子ビジネスカードを挿入することができる。電子ビジネスカードを電子メールメッセージ810の本文中に挿入するために、ドロップダウン「挿入」メニューから「ビジネスカード」機能820が選択される。本発明の実施形態によれば、ビジネスカード機能820の選択により、1次ユーザビジネスカード840またはユーザが最近交換したビジネスカードの選択を可能にし、または上述のようにユーザの電子連絡先アプリケーション120を介してユーザが格納した他のビジネスカードの選択を可能にするポップアウトメニューが現れる。
【0049】
「他のビジネスカード」制御の選択により、上記で図2で示したように、選択可能なビジネスカードの集合を表示させることができ、その中から、ユーザは、電子メールメッセージに挿入するための1つまたは複数の所望のカードを選択することができる。さらに、1次ユーザビジネスカード機能840または「他のビジネスカード」機能850の選択により、ユーザは、組織/会社ビジネスカードを介してユーザの個人連絡先情報を提供するため、あるいは「他のビジネスカード」機能を介して利用可能な組織/会社ビジネスカードを有する他の従業員または他の人の組織/会社ビジネスカードを送信するために、ユーザの組織/会社で生成された標準の組織/会社ビジネスカードを送ることが可能となる。
【0050】
本発明の別の実施形態によれば、1次ユーザ電子ビジネスカードまたは「他のビジネスカード」カテゴリに加えて、ポップアップメニュー840で他のビジネスカードを提示することができる。例えば、規定の期間内に送信されたいくつかの電子ビジネスカードを列挙するために、電子ビジネスカードの「最近送った」リストを作成することができる。例えば、図8に示されるポップアウトメニューに、「最近送った」などの他の選択可能なカテゴリの名前をポピュレートすることができる。理解すべきであるが、「最近送った」などのカテゴリに関連するポップアウトメニューからの制御の選択により、「最近送った」カテゴリに関連する連絡先のリストを生じさせることができ、その中から、ユーザは、電子メールメッセージを介して送るための所望の電子ビジネスカードを選択することができる。理解すべきであるが、「最近受信した」、「友人および親類」、「仕事の同僚」、「学校の仲間」などの他の電子ビジネスカードカテゴリを自動的に生成することができ、またはユーザが手作業で生成することができる。
【0051】
次に図9を参照すると、メッセージ810に挿入するための所与の電子ビジネスカードの選択時に、関連する電子ビジネスカード900が、電子メールアプリケーションによって電子メールメッセージ810の本文中にレンダリングされる。レンダリングされ、電子メールメッセージ810内に表示される電子ビジネスカード900を、ユーザの電子連絡先アプリケーションに格納された既存の電子ビジネスカードからレンダリングすることができ、または関連する連絡先について以前に電子ビジネスカードが生成されていない場合、電子ビジネスカード900を自動的に生成することができる。前述のように、所望の電子ビジネスカードを電子メールメッセージ810に挿入した後は、電子メールメッセージ810をアドレス指定し、所期の受信側に送信することができる。
【0052】
図10を参照すると、一実施形態によれば、電子メール送信側が「他のビジネスカード」機能850を選択した場合、「電子ビジネスカードを挿入」ダイアログ1000を表示することができる。ダイアログ1000は、様々な電子ビジネスカードリポジトリ、例えば送信側の個人電子連絡先リポジトリへのアクセスを電子メール送信側に提供する。ダイアログ1005の上側部分は、電子メール送信側で格納された個々の連絡先に関連する連絡先情報のリストである。個々の連絡先の強調表示時に、関連する電子ビジネスカード1010のプレビューがダイアログ1000の下半分に表示される。ビジネスカードプレビュー1010は、受信側に送信するために選択された場合に所期の受信側に送信されることになる電子ビジネスカードのプレビューとして働く。本発明の実施形態によれば、複数の電子ビジネスカードを受信側に送ることができる。すなわち、送信側は、様々な受信側に送信するために送信側の連絡先リポジトリからいくつかの電子ビジネスカードを選択することができる。図10に示されるダイアログ1000から1つまたは複数のカードを選択することができ、または図2に示されるように、電子ビジネスカードイメージの表示からいくつかのカードを選択することができる。
【0053】
プレビューとして提示される電子ビジネスカード1010は、選択された連絡先に関する、現在格納されている電子ビジネスカードを示す。選択された連絡先に関して電子ビジネスカードが生成されていない場合、図3および4を参照しながら上記で説明したように、ビジネスカードプレビュー1010を提供するために電子ビジネスカードが自動的に生成される。ビジネスカードプレビューで提示されたビジネスカードを送信側が受諾した場合、上記で図9で示したように、関連する電子ビジネスカードが電子メールメッセージ810に挿入される。次いで、電子メール送信側は、適切な宛先アドレス情報を電子メールメッセージにポピュレートし、挿入された電子ビジネスカードと共に電子メールメッセージを送信する。
【0054】
本発明の一実施形態によれば、入力したテキスト連絡先情報を関連する電子ビジネスカードの代わりに使用することにより、電子メールメッセージに電子ビジネスカードを挿入することができる。この実施形態によれば、電子メールアプリケーションは、電子メールメッセージに入力されたテキスト連絡先情報を検出し、テキスト連絡先情報を送信側の電子連絡先リポジトリに格納された電子ビジネスカードと関連付ける「スマートタグ」モジュールを備える。この実施形態によれば、テキスト情報がユーザインターフェース810のメッセージ入力エリアに入力された場合、入力されたテキストの部分、例えばワード、センテンス、パラグラフ、または規定の数の入力された文字が認識器モジュールに送られる。この実施形態によれば、認識器モジュールは、入力をマッチングするために情報のリストまたはデータベースと受信したテキストを比較するのに十分なコンピュータ実行可能命令を有する、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)などのソフトウェアモジュールである。
【0055】
認識器モジュールがテキストの一部を受信した場合、テキストのその部分が個々のワード、数、および数/テキストの組合せ(例えば名前、電話番号、住所など)に分割される。例えば、2つのスペース間に位置する連続的なテキスト文字列をワードと認識することができる。別の例として、ワードに続く5桁の数を郵便番号と認識することができる。別の例として、10桁の文字列を電話番号と認識することができる。認識器モジュールに渡されたテキスト文字列がワード、数、および/または数/ワードの組合せなどのテキスト単位として解析された後に、マッチングのためにテキスト単位がユーザの電子連絡先リポジトリと比較される。合致が見つかった場合、例えば解析されたワードがユーザの連絡先リポジトリ内の名前と合致した場合、または解析された数字文字列がユーザの連絡先リポジトリ内の電話番号と合致した場合、電子メールメッセージ入力エリアに入力されているワードまたは数字文字列をユーザに対して自動的に強調表示することができる(例えばアンダーライニング)。
【0056】
ユーザが強調表示されたワードまたは数字文字列を選択した場合、ポップアップダイアログを提示して、合致した連絡先ファイルに関する電子ビジネスカードの挿入を提案することができる。例えば、ユーザが「以下は私の友人John Smithに関する連絡先情報です」とタイプした場合、名前「John Smith」を、「John Smith」という名前の人に関する連絡先ファイルと関連付けて認識することができる。この実施形態によれば、名前「John Smith」が認識され、強調表示される。強調表示された名前の選択時に、ポップアップダイアログが、「John Smith」に関する電子ビジネスカードを挿入することに関して選択可能なアクションを提案することができる。ユーザがJohn Smithに関する電子ビジネスカードの挿入を選択した場合、電子ビジネスカードが電子メールメッセージ入力エリアに動的に挿入される。したがって、ユーザは、連絡先情報を手作業でタイプする必要はない。
【0057】
上述のように、電子ビジネスカードが選択された後は、電子ビジネスカードを所望の受信側に電子的に送信することができる。デジタル媒体を介して電子ビジネスカード情報を受信側に送る一方法は、デジタル媒体を介して仮想ビジネスカード情報を共有するためのインターネット標準であるvCardの使用を介するものである。当業者は理解するように、デジタル媒体、例えば電子メールを介して連絡先ファイルに関連する構造化データを送信するのにvCardを使用することができる。vCardの作成および使用に関するより詳しい情報については、Internet Mail Consortiumが公表した非特許文献1および2を参照されたい。しかし、vCard標準では、上記で図3および4で示したように、自動生成され、またはカスタム生成された電子ビジネスカードデザインの視覚的プレゼンテーションの交換が可能ではないので、本発明の実施形態は、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードデザインの交換を可能にする、vCard標準に関する改良を提供する。
【0058】
本発明の一実施形態によれば、関連するデータ、画像、および受信側電子連絡先アプリケーションでビジネスカードをレンダリングするのに必要なフォーマッティング情報などのすべての情報を含むvCardを送ることにより、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードが交換される。さらに、ビジネスカードのグラフィカルビューが、イメージ、例えばJPEGイメージ、PNGイメージ、GIFイメージ、TIFFイメージなどとして送られる。イメージは、電子ビジネスカードが送られたことを受信側ユーザが明確に識別することを可能にし、受信したイメージを右クリックするなどの手段を使用することにより、または受信したイメージ上に(以下の図15に示される)ハロー1535を示すことにより、添付されたvCardをイメージ自体から迅速に受信する方法を可能にする。さらに、イメージは、アプリケーションの以前のバージョンおよび/または本明細書で説明されるビジネスカードデザインを読み取ることができないアプリケーションが、Eメールメッセージ中のイメージとしてカードを表示することを可能にし、電子連絡先リポジトリに格納するために、名前や電話番号などのvCard内の他の構造化データを引き続き使用することを可能にする。
【0059】
図3に戻ると、イメージ380は、電子ビジネスカードのグラフィカル視覚プレゼンテーションを表し、関連するvCardは、名前、住所、電話番号などのデータ、ならびに宛先アプリケーションでビジネスカードイメージを再生するのに使用されるデザインおよび他のフォーマッティングプリファレンスを電子ビジネスカードにポピュレートするのに使用される、スキーマ化された連絡先情報およびデータ構造ファイル340を含む。選択された電子ビジネスカードに関するvCardと共にデザインおよび他のフォーマッティングプリファレンスを含むことにより、vCard標準が拡張され、デザインを宛先システムで再生することができるようにデジタル媒体を介して電子ビジネスカードのデザインを交換することが可能となる。デザインを再生することができることは、関連する連絡先データ内の情報が変化した場合であっても宛先システムがビジネスカードを表示することが可能となるので、有利である。例えば、宛先システムが電子ビジネスカードを受信し、宛先ユーザがビジネスカードを受信した後に連絡先データ内の電話番号を修正した場合、宛先システムは、修正後の電話番号情報を有する電子ビジネスカードを表示する。
【0060】
この実施形態によれば、電子ビジネスカードがデジタル媒体を介して送られる場合、電子ビジネスカードは、本質的にテキストファイルであるvCardファイル(.VCFファイル)を含む。vCardファイルは、vCardスキーマ拡張として、例えば「X−MS−OL−DESIGN」の形態で、電子ビジネスカードの表示定義も含む。一実施形態によれば、表示定義は、カードの表示についての情報を含むバイナリ情報の一部である。例えば、表示定義は、名前や電話番号など、どんなプロパティがビジネスカードに含まれているか、およびこうしたプロパティ内でどんなラベルが使用されるか(自宅の電話番号の前に「自宅」を表示するなど)についての情報を含むことができる。表示定義は、そのようなプロパティの順序、およびそうしたプロパティにどんなフォーマッティングを適用すべきか、例えばボールド、イタリック、強調表示、フォントサイズ、色などについての情報を含むことができる。他の情報は、どんな画像またはイメージを使用するか、例えば、アルファブレンディング、透明度、フィットトゥーエッジ、および他のイメージ変換などのイメージの関連するフォーマッティングを有する写真またはロゴイメージを含むことができる。追加の情報は、カード内のどこにイメージを配置するか、例えば上端、下端、左端、右端など、およびどんなサイズまたはカード内のエリアをイメージが占めるべきかを含むことができる。他の追加の情報は、背景色、背景パターン、背景イメージなどの属性を、関連するイメージ変換効果と共に含むことができる。
【0061】
以下は、この実施形態による電子ビジネスカードに関連するvCardデータの一例であり、[イメージデータ]部分は、ビジネスカードに関連する従来のvCardデータを含み、[表示定義またはカードデザインデータ]部分は、上述の表示定義情報を含む。
【0062】
【表2】

【0063】
この実施形態によれば、送られるイメージは、電子ビジネスカードに関するvCard添付名を示すイメージを取り囲む特別なタグ(例えば、ワードプロセッシングアプリケーションブックマークタグ)を含む。一実施形態によれば、宛先アプリケーションは、以下の形態に従うデータを受信する。
【0064】
【表3】

【0065】
このタグは本質的には、名前を有するがソース識別子を有さないHTMLの「A」タグである。宛先アプリケーションがそのようなタグまたはブックマーク文字列を受信した場合、宛先アプリケーションは、「A」タグと同一の名前を有するvCardファイルが添付されているかどうかを確認するためにチェックを行う。vCardファイルが添付されている場合、受信側アプリケーションは、本明細書で説明されるように、電子ビジネスカードを更新し、または電子ビジネスカードを電子連絡先リポジトリに追加する機能を使用可能にすることができる。すなわち、ユーザがレンダリングされたイメージを選択した場合、メニューまたは他のユーザインターフェースを提供することができ、添付されたデータファイルに含まれるデータを連絡先ファイルを更新するのに使用することが可能となる。カードデータファイルが添付として含まれない場合、受信側アプリケーションまたは宛先アプリケーションは、そのような機能を使用可能にする必要はなく、受信された任意のイメージが受信側アプリケーションによってレンダリングされるので、受信されたデータに関連する任意のイメージをレンダリングすることができる。
【0066】
別の実施形態によれば、JPEGフォーマットのデジタル媒体を介して電子ビジネスカードを交換することができ、選択された電子ビジネスカードに関する関連するvCard情報をJPEGイメージのEXIFメタデータに埋め込むことができる。当業者には周知であるように、Exchangeable Image File Format(EXIF)は、メタデータ情報をJPEGファイルのヘッダまたはアプリケーションセグメントに挿入することを可能にするファイルフォーマットである。電子ビジネスカードのJPEGイメージ内にvCard情報を埋め込むことにより、イメージが異なるデジタル媒体を介して交換された場合に、関連連絡先情報がイメージ内に持続することが可能となる。この実施形態によれば、受信側アプリケーションまたは消費側アプリケーションがカードを受信した場合、受信側アプリケーションは、JPEGイメージに従ってカードを表示することができ、EXIFメタデータからvCard情報を抽出し、受信側アプリケーションで使用して関連する連絡先ファイルを生成し、または受信端で連絡先ファイルを更新することができる。この実施形態は、イメージのメタデータにvCard情報を含めることを可能にする、JPEG以外のイメージタイプにも適用することができる。
【0067】
別の実施形態によれば、デジタル媒体を介して電子ビジネスカードをOLEオブジェクトとして交換することができる。この実施形態によれば、カードデータおよび関連するイメージを互いにOLEオブジェクトとしてパッケージ化することができ、受信側に送り、受信側アプリケーション、例えばEメールまたは連絡先アプリケーションでレンダリングおよび配置することができる。この実施形態によれば、名前、住所、電話番号、URL、フォーマッティングデータ、カード内のフィールドの順序、カード内のイメージの位置などのカードデータを、例えば上述のvCard(.VCF)ファイルとしてまとめることができる。次いで、カードデータと、関連するイメージ、例えばJPEGまたはPNGイメージとがOLEオブジェクトとして一緒にパッケージ化される。OLEオブジェクトが受信側アプリケーションで受信された場合、OLEオブジェクトは、データおよびイメージをどのように使用するかに関して受信側アプリケーションに命令することができる。例えば、受信側アプリケーションでイメージを表示することができ、データは、連絡先ファイルを更新するため、または他のデータの使用のために、本明細書で説明される機能を受信側アプリケーションに使用可能にさせることができる。したがって、受信側電子連絡先アプリケーション120または電子メールアプリケーションは、OLEオブジェクトに含まれる所望のフォーマットに従って、受信した電子ビジネスカードをレンダリングすることができ、関連するvCardデータに従って、名前、住所、電話番号、URLなどのデータを受信側システムで使用することができる。
【0068】
図11を参照すると、ユーザが、所期の受信側に送るために電子ビジネスカードを電子メールメッセージに挿入した場合、ユーザは、代替フォーマットに従って電子ビジネスカードを選択的に送ることができる。例えば、図11に示されるように、フォーマット選択メニュー1110が提供され、挿入された電子ビジネスカードをユーザが様々なフォーマット、例えばハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、リッチテキスト、またはプレーンテキストに従って送ることが可能となる。例えば、電子メールメッセージに挿入される電子ビジネスカード1100がプレーンテキストとして設定される場合、図12に示されるように、受信側は、電子ビジネスカードのプレーンテキストバージョンを受信する。すなわち、電子ビジネスカード1100に関連するフォーマッティング、構造、およびイメージは、受信側Eメールメッセージ810内にレンダリングされないが、プレーンテキストデータ1200がEメールメッセージの本文中にレンダリングされる。
【0069】
選択された電子ビジネスカードを選択された代替フォーマットに従って送ることにより、何らかの形で電子ビジネスカードの劣化が引き起こされる場合、電子ビジネスカード内のフォーマットされた情報が、選択されたフォーマッティングプロパティに従って再フォーマットされること、および電子ビジネスカード内のいくつかのオブジェクト、例えば画像またはイメージが失われる可能性があることを送信側に警報するダイアログを表示することができる。理解すべきであるが、送信側は、代替フォーマットに従って情報を受信するのにより適した装置を使用している受信側に電子ビジネスカードを送ることを望むことがある。例えば、電子ビジネスカードをその関連するフォーマッティングプロパティのすべてに従ってレンダリングおよび表示することのできない携帯情報端末または他のハンドヘルドコンピューティング装置を受信側が使用する場合、送信側は、受信側のためにプレーンテキストやHTMLなどの何らかのフォーマットで電子ビジネスカードからの情報を送ることを望むことがある。
【0070】
次に図13を参照すると、電子メール署名への電子ビジネスカードの追加が示されている。本発明の実施形態によれば、電子メール署名は、発信電子メールメッセージの最後に自動的に、または手作業で追加することのできるテキストおよび/または画像または他のイメージを含む。異なる受信人に対するカスタム署名を作成することができる。例えば、電子メール署名は、ファーストネームのみ、フルネームおよび肩書き、住所、またはユーザが電子メールメッセージに添付することを望む他の情報を含むことができる。図13を参照すると、この実施形態によれば、発信電子メールメッセージの最後に追加される電子メール署名に、電子ビジネスカードを追加することができる。
【0071】
図14に示されるように、選択されたEメール署名を発信電子メールメッセージに追加するための電子メール署名ユーザインターフェース1400が起動される。所与の電子メール署名を選択することに加えて、ユーザは、「ビジネスカード」制御1415を選択して、電子メール署名に含める個人電子ビジネスカード1420または他の電子ビジネスカード1425を選ぶことができる。所与の電子ビジネスカードが選択された後に、選択された電子ビジネスカードのサムネイル表現1410が電子メール署名ユーザインターフェース1400にポピュレートされる。一実施形態によれば、サムネイル表現1410は、関連する電子ビジネスカードの、動的に作成されたビットマップイメージでよい。発信電子メールメッセージが送られた場合、受信側は、電子ビジネスカードと、送信側で規定された任意の他の電子メール署名内容の提示を受ける。すなわち、受信側で受信されたEメール本文の最後の電子署名は、サムネイル電子ビジネスカード1410と、送信側で送信された他の署名情報とを含む。署名1410の一部として挿入されたビジネスカードに適用可能な挙動および方法は、電子メールメッセージ本文に直接挿入されるビジネスカードに適用可能な挙動および方法と同一であることは当業者には明らかであろう。すなわち、前述のように、電子署名を介して受信された電子ビジネスカードに関連するスキーマ化されたデータを使用して、連絡先情報を更新し、受信した電子ビジネスカードのイメージを保存することができる。例えば、vCard添付および関連するJPEGイメージの実施形態は、電子署名に添付されたビジネスカードにも当てはまる。
【0072】
受信した電子ビジネスカードから連絡先情報を更新する。次に図15を参照すると、電子メールユーザは、本発明の実施形態に従って、電子メール送信側から電子ビジネスカードを受信することができる。図15に示されるように、電子メールフォルダおよび機能間をナビゲートするナビゲーションペイン805と、選択された電子メールフォルダから電子メール項目を表示する電子メール受信箱1510とを有する電子メールアプリケーションユーザインターフェース800が示されている。電子メールビューペイン1520は、受信箱1510内に表示される、選択された電子メール項目の提示を実現する。図15に示されるように、ユーザが受信した電子メールメッセージは、挿入された電子ビジネスカード1530を含む。電子ビジネスカード1530の外周にハローまたはボーダー1535が示されている。本発明の一実施形態によれば、ハロー1535は、表示された電子ビジネスカード上でカーソルが停止する場合、または表示された電子ビジネスカードに対して他の適切なフォーカスが実施された場合に、電子ビジネスカードの周りに動的に現れる。カーソルの停止またはフォーカスが取り除かれた場合、ハロー1535は消滅する。ハロー1535の存在により、ユーザは、Eメールメッセージ内の他のイメージまたはオブジェクトから電子ビジネスカードを迅速に区別することが可能となる。図3および4を参照しながら上記で説明したように、電子ビジネスカード1530は、関連する連絡先ファイルからのスキーマ化された構造化データを含み、またはそれと関連付けられるので、ユーザインターフェース800を操作する電子メールアプリケーションは、ビューペイン1520で電子ビジネスカード1530をレンダリングすることができ、カードに関連するデータを使用することができる。
【0073】
図16に示されるように、電子ビジネスカードが受信された場合、受信側は、電子ビジネスカードおよび/または基礎となる連絡先情報を受信側自体の電子連絡先リポジトリに選択的に追加することができる。図16に示されるように、「連絡先に追加」制御1610の選択時に、受信側が受信した電子ビジネスカードを受信側の連絡先リポジトリに追加することを可能にするユーザインターフェース1600が表示される。図3および4を参照しながら上記で説明したように、受信された電子ビジネスカードがデータ構造化言語に従って構築され、構造が、関連するスキーマファイルに従って基礎となるデータに適用される。図16に示される実施形態によれば、電子ビジネスカード1530に関連する連絡先情報がユーザインターフェース1600に自動的にポピュレートされ、受信側がデータを受諾した場合、関連する連絡先に関する受信側の連絡先リポジトリに何が保存されるかが受信側に示される。受信側が受信した電子ビジネスカードに関する連絡先ファイルを既に有する場合、図16〜18に関して以下で説明するように、重複する情報または更新情報が処理される。
【0074】
電子ビジネスカードがスキーマ化された構造化データに基づくので、受信側の電子連絡先アプリケーション120は、電子連絡先リポジトリに電子ビジネスカードを配置することができる。受信された電子ビジネスカード内の各データ項目が構築されるので、受信側電子連絡先アプリケーションは、受信した電子ビジネスカードを解析することができ、各データ項目を抽出して適切な連絡先ファイルに配置することができる。例えば、受信した電子ビジネスカードに関連する名前、住所、電話番号、肩書きなどをカードから抽出し、電子連絡先ファイルのフィールドにポピュレートすることができる。さらに、ビジネスカードがロゴ、写真、他のアートなどのイメージを含む場合、イメージに関連するデータ構造化を受信側アプリケーションで使用して、電子連絡先ファイルにイメージを格納することができる。さらに、受信した電子ビジネスカードに適用される任意のフォーマッティングプロパティ、例えばビジネスカード内の様々なデータ項目の位置決め、テキストスタイル、フォント、テキストサイズなどを電子連絡先ファイルのフィールドに格納することができ、その結果、その後で受信側電子連絡先アプリケーションが、電子ビジネスカードの送信側によって電子ビジネスカードに適用されたフォーマッティングプロパティおよび構造に従って、格納された電子ビジネスカードをレンダリングおよび表示することができる。
【0075】
次に図17を参照すると、所与の電子ビジネスカードが受信側の電子連絡先リポジトリに格納するために選択された場合、電子ビジネスカードに関連するデータを使用して、連絡先リポジトリに含まれる1つまたは複数の連絡先ファイルを更新することができる。受信側が受信した電子ビジネスカードに関連する連絡先情報を有さない場合、上記の図16に示されるように、受信した電子ビジネスカードを格納するための新しい電子連絡先ファイルを生成することができる。しかし、電子ビジネスカードの受信側が受信した電子ビジネスカードに含まれる連絡先情報に関連する連絡先情報を既に有する場合、現在格納されている連絡先情報と、受信したビジネスカードに含まれる連絡先情報との間で比較が行われる。
【0076】
図17に示されるように、受信した電子ビジネスカードに含まれる情報がユーザの連絡先リポジトリに既に存在していることをユーザに警報するダイアログボックス1700を表示することができる。情報が現在格納されている連絡先情報と重複する場合、ユーザは、受信した電子ビジネスカードに関する新しい連絡先ファイルを作成することにより、新しい情報をとにかく格納することを選ぶことができる。代替として、ユーザは、電子連絡先アプリケーションに、新しく受信した電子ビジネスカードに含まれる連絡先データ要素で既存の連絡先情報を更新させることを選ぶこともできる。例えば、受信した電子ビジネスカードから抽出された住所情報がユーザの連絡先リポジトリ内の同一の連絡先ファイルと関連する住所と異なる場合、電子連絡先アプリケーション120は、新しく受信した電子ビジネスカードから住所を抽出し、関連する連絡先に関する既存の住所情報を、新しく受信した電子ビジネスカードからの住所情報で置き換えることができる。
【0077】
図17に示されるように、受信した電子ビジネスカードからのデータが受信側の既存の連絡先ファイルを更新するのに使用される場合、受信側の既存の連絡先ファイルに対して行われる変更を受信側に示すビューペイン1710が提供される。例えば、ビューペイン1710を参照すると、例示的な更新後の肩書きが示されており、例示的な前の肩書きに横線が引かれ、それが置き換えられることが示されている。さらに、例示的な前の住所が、横線が引かれて更新後住所の下に示されている。
【0078】
図16に戻ると、ユーザが電子ビジネスカードを格納することを選んだ場合、または受信した電子ビジネスカードからの情報で既存の連絡先情報を更新することを選んだ場合、ユーザインターフェース1600は、受信した電子ビジネスカードから抽出された情報から電子連絡先アプリケーション120によって連絡先ファイルにポピュレートされた連絡先情報を示す。さらに、電子ビジネスカードの視覚表現1615が、ユーザが検討するために連絡先ファイルユーザインターフェース内に表示される。
【0079】
一実施形態によれば、電子ビジネスカードに含まれる連絡先情報に関して前の連絡先ファイルが存在しない場合、前述のように、電子ビジネスカードから抽出された情報からユーザインターフェース1600に自動的にポピュレートすることができる。代替として、関連連絡先情報に関して連絡先ファイルが既に存在する場合、電子連絡先アプリケーション120が受信した電子ビジネスカードからの情報を使用してユーザインターフェース1600内のフィールド、例えばフルネーム、仕事の肩書き、会社などを更新した後に、ユーザインターフェース1600に表示される情報をその更新後の形で示すことができる。連絡先アプリケーションによってユーザインターフェース1600にポピュレートされた情報にユーザが満足である場合、ユーザは、後で使用するために情報を連絡先ファイルに保存することができる。
【0080】
本発明の別の実施形態によれば、受信した電子ビジネスカードを受信側ユーザが編集することができる。受信した電子ビジネスカードに対する編集が望まれる場合、例示的「カードを編集」制御1620などの編集制御を選択して、図18に示されるカード編集ユーザインターフェース1800を起動することができる。図18を参照すると、ユーザインターフェース1800により、受信側ユーザがカード内のデータ要素のレイアウトを編集することが可能となり、ユーザがカードにデータ要素を追加し、またはカードからデータ要素を除去することが可能となる。受信した電子ビジネスカードのイメージ1805が、カードの右上のコーナに表示される。レイアウト編集制御1810により、カード内に含まれるイメージ1830を様々な位置、例えば右側、左側、上端、下端、右上、左上などに配置することが可能となる。イメージ1830の表示サイズおよび位置合せも編集することができる。受信側ユーザが個々の連絡先データ要素、例えば名前、仕事の肩書き、ビジネス電話などを追加または除去することを望む場合、連絡先データ要素フィールド1825を選択して、個々の連絡先データ要素をカードに追加し、またはカードから除去することができる。受信したカードに対してすべての所望の変更が行われた後は、本明細書で説明するように、後で使用するために編集後のカードを格納することができる。さらに、この実施形態の別の態様によれば、カードに対して行われる変更、例えば連絡先データ要素への追加を、カードに関連する受信側ユーザの連絡先データに保存することができる。
【0081】
上述のように、様々な消費アプリケーション、例えば受信側連絡先アプリケーション、受信側電子メールアプリケーション、受信側電子署名モジュールなどで電子ビジネスカードを消費および使用することができる。電子ビジネスカードの追加の消費者は、ワードプロセッシングアプリケーションのメールマージ機能、または連絡先データを文書のフィールドと自動的にマージするように動作する他のアプリケーションを含む。当業者には周知のように、メールマージ機能は、連絡先情報を他の文書と統合することを可能にする。例えば、レター文書をユーザの連絡先リポジトリ内の連絡先ファイルとリンクすることができ、その結果、文書がレンダリングされた場合、関連する連絡先ファイルからのデータを取り出して、名前、住所、電話番号などのレター内のフィールドに自動的にポピュレートすることができる。
【0082】
本発明の実施形態によれば、選択された文書にメールマージ機能を介して電子ビジネスカードを送ることができる。すなわち、メールマージ機能を使用して、所与の連絡先に関する連絡先情報が必要とされる文書の一部を、その連絡先に関する電子ビジネスカードに対して示すことができる。受信側文書は、名前、肩書き、住所などの必要な情報を電子ビジネスカードから抽出して、文書の関連する部分にポピュレートすることができる。理解すべきであるが、単一の文書をいくつかの電子ビジネスカードに対して示すことができ、それによって、メールマージ機能を使用して、そのいくつかの電子ビジネスカードのそれぞれについて文書を生成することができる。
【0083】
本明細書で説明したように、電子ビジネスカードのグラフィカル視覚表現を生成し、デジタル媒体を介して送信および受信することができる。受信した電子ビジネスカードに関連する連絡先情報を使用して、受信側の電子連絡先ファイルリポジトリに含まれる情報に追加することができ、またはそれを更新することができる。本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明で様々な修正形態および変形形態を作成できることは当業者には明らかであろう。本明細書で開示される本発明の仕様および実施を考慮することにより、本発明の他の実施形態が当業者には明らかとなるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、電子ビジネスカードを送信する方法を実行させるコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、前記コンピュータに
電子メールメッセージのユーザインターフェースを起動すること、
前記ユーザインターフェースを介して、1つまたは複数の前記電子ビジネスカードに関する連絡先データを含むデータの入力を受け付けること、
前記データと、記憶手段に格納されている連絡先情報とを比較することであって、前記連絡先情報は、名前、電話番号、および、住所の少なくともいずれか1つを含むこと、
前記比較の結果、前記連絡先情報と一致する連絡先データを表示することであって、前記連絡先データはユーザの識別が可能である、こと、
前記受け付けられたデータ中の識別可能な連絡先データの選択を受け付けること、
前記選択で受け付けられた連絡先データに関する電子ビジネスカードを、前記ユーザインターフェースに挿入することであって、前記電子ビジネスカードは、当該選択された連絡先データに対応する連絡先情報を含んでおり、かつ、前記ユーザインターフェースに視認可能であり、前記電子ビジネスカードはテンプレートにしたがって作成され、前記テンプレートは、前記電子ビジネスカード上の前記連絡先の位置、前記電子ビジネスカードの背景色、および、前記電子ビジネスカードのフォントサイズを定義しており、前記テンプレートは、複数のテンプレートの中から選択されること、および
電子メールメッセージを作る要求を受信すること、
電子メールメッセージのユーザインターフェースにおいて前記電子メールメッセージのためのフォームを表示すること、
前記電子メールメッセージのための前記フォーム内のテキストを受信すること、
前記テキストの少なくとも第1の部分を、1つまたは複数の独立した語に分割すること、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の少なくとも前記独立した語と、前記1つまたは複数の連絡先データの要素と比較すること、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の前記独立した語のうちの少なくとも1つが、第1の連絡先データの要素と一致するかを決定すること、
前記電子メールメッセージのインターフェースにおいて前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの少なくとも1つの独立した語を強調すること、
前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択を受信すること、
前記第1の部分の前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択の受信に応答して、前記第1の連絡先データに関連する第1の電子ビジネスカードを、前記電子メールメッセージに挿入すること、
前記挿入された電子ビジネスカードとともに電子メールメッセージを、受信側アドレスへ送信することであって、前記受信側アドレスは、前記選択された連絡先データに対応していること
を実行させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項2】
前記電子ビジネスカードを前記電子メールメッセージに挿入することは、電子ビジネスカードが前記ユーザインターフェースにおいて視認可能であるように、前記電子ビジネスカードをレンダリングすることを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項3】
コンピュータにおいて電子ビジネスカードを送信する方法であって、
前記コンピュータは、
電子メールメッセージのユーザインターフェースを起動するステップと、
前記ユーザインターフェースを介して、1つまたは複数の電子ビジネスカードに関する連絡先データを含むデータ入力を受け付けるステップと、
前記受け付けられたデータと、記憶手段に格納された連絡先情報とを比較するステップであって、前記連絡先情報は、名前、電話番号、および、住所の少なくともいずれか1つを含む、ステップと、
前記比較の結果、前記連絡先情報と一致する連絡先データを表示するステップであって、前記連絡先データはユーザの識別が可能である、ステップと、
前記受け付けられたデータ中の識別可能な連絡先データの選択を受け付けるステップと、
前記選択で受け付けられた連絡先データに関する電子ビジネスカードを、前記ユーザインターフェースに挿入するステップであって、前記電子ビジネスカードは、当該選択された連絡先データに対応する連絡先情報を含んでおり、前記電子ビジネスカードは、前記ユーザインターフェースに視認可能であり、前記電子ビジネスカードはテンプレートにしたがって作成され、前記テンプレートは、前記電子ビジネスカード上の前記連絡先の位置、前記電子ビジネスカードの背景色、および、前記電子ビジネスカードのフォントサイズを定義しており、前記テンプレートは、複数のテンプレートの中から選択される、ステップと、
電子メールメッセージを作る要求を受信するステップと、
電子メールメッセージのユーザインターフェースにおいて前記電子メールメッセージのためのフォームを表示するステップと、
前記電子メールメッセージのための前記フォーム内のテキストを受信するステップと、
前記テキストの少なくとも第1の部分を、1つまたは複数の独立した語に分割するステップと、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の少なくとも前記独立した語と、前記1つまたは複数の連絡先データの要素と比較するステップと、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の前記独立した語のうちの少なくとも1つが、第1の連絡先データの要素と一致するかを決定するステップと、
前記電子メールメッセージのインターフェースにおいて前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの少なくとも1つの独立した語を強調するステップと、
前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択を受信するステップと、
前記第1の部分の前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択の受信に応答して、前記第1の連絡先データに関連する第1の電子ビジネスカードを、前記電子メールメッセージに挿入するステップと、
前記挿入された電子ビジネスカードとともに電子メールメッセージを、受信側アドレスへ送信するステップであって、前記受信側アドレスは、前記選択された連絡先データに対応している、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項4】
前記コンピュータはさらに、前記電子ビジネスカードをユーザインターフェースに挿入するステップの前に、リストに含まれる選択可能な電子ビジネスカードの選択を受け付けるステップであって、前記選択可能な電子ビジネスカードは、前記選択で受け付けられた連絡先データに関連している、ステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記コンピュータは、挿入対象の電子ビジネスカードが、以前生成されていないときは、前記電子ビジネスカードを前記ユーザインターフェースに挿入するステップの前に、さらに前記記憶手段に格納されている前記連絡先情報を使用して、前記ユーザインターフェースにおいて、視認可能な当該電子ビジネスカードを生成するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記リストは、送信側ユーザの電子ビジネスカードを複数含んでおり、前記送信側ユーザは、前記選択で受け付けられた連絡先データに関連していることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記コンピュータはさらに、前記電子ビジネスカードをユーザインターフェースに挿入するステップの前に、前記ユーザインターフェースを介して、直近に送信された電子ビジネスカードを含む前記リストを表示することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記選択可能な電子ビジネスカードの選択を受け付けるステップは、前記ユーザインターフェースの電子署名に、当該選択された電子ビジネスカードを挿入するステップを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
電子ビジネスカードを送信するコンピュータであって、
前記コンピュータは、
電子メールメッセージのユーザインターフェースを起動する処理と、
前記ユーザインターフェースを介して、1つまたは複数の電子ビジネスカードに関する連絡先データを含むデータ入力を受け付ける処理と、
前記受け付けられたデータと、記憶手段に格納された連絡先情報とを比較する処理であって、前記連絡先情報は、名前、電話番号、および、住所の少なくともいずれか1つを含む、処理と、
前記比較の結果、前記連絡先情報と一致する連絡先データを表示する処理であって、前記連絡先データはユーザの識別が可能である、処理と、
前記受け付けられたデータ中の識別可能な連絡先データの選択を受け付ける処理と、
前記選択で受け付けられた連絡先データに関する電子ビジネスカードを、前記ユーザインターフェースに挿入する処理であって、前記電子ビジネスカードは、当該選択された連絡先データに対応する連絡先情報を含んでおり、前記電子ビジネスカードは、前記ユーザインターフェースに視認可能であり、前記電子ビジネスカードはテンプレートにしたがって作成され、前記テンプレートは、前記電子ビジネスカード上の前記連絡先の位置、前記電子ビジネスカードの背景色、および、前記電子ビジネスカードのフォントサイズを定義しており、前記テンプレートは、複数のテンプレートの中から選択される、処理と、
電子メールメッセージを作る要求を受信する処理と、
電子メールメッセージのユーザインターフェースにおいて前記電子メールメッセージのためのフォームを表示する処理と、
前記電子メールメッセージのための前記フォーム内のテキストを受信する処理と、
前記テキストの少なくとも第1の部分を、1つまたは複数の独立した語に分割する処理と、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の少なくとも前記独立した語と、前記1つまたは複数の連絡先データの要素と比較する処理と、
前記受信されたテキストの前記第1の部分の前記独立した語のうちの少なくとも1つが、第1の連絡先データの要素と一致するかを決定する処理と、
前記電子メールメッセージのインターフェースにおいて前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの少なくとも1つの独立した語を強調する処理と、
前記受信されたテキストの前記第1の部分のうちの前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択を受信する処理と、
前記第1の部分の前記強調された少なくとも1つの独立した語の選択の受信に応答して、前記第1の連絡先データに関連する第1の電子ビジネスカードを、前記電子メールメッセージに挿入する処理と、
前記挿入された電子ビジネスカードとともに電子メールメッセージを、受信側アドレスへ送信する処理であって、前記受信側アドレスは、前記選択された連絡先データに対応している、処理と
を実行するように構成されていることを特徴とするコンピュータ。
【請求項10】
前記コンピュータはさらに、前記電子ビジネスカードをユーザインターフェースに挿入する処理の前に、リストに含まれる選択可能な電子ビジネスカードの選択を受け付ける処理であって、前記選択可能な電子ビジネスカードは、前記選択で受け付けられた連絡先データに関連している、処理を実行するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ。
【請求項11】
前記コンピュータは、挿入対象の電子ビジネスカードが、以前生成されていないときは、前記電子ビジネスカードを前記ユーザインターフェースに挿入する処理の前に、さらに前記記憶手段に格納されている前記連絡先情報を使用して、前記ユーザインターフェースにおいて、視認可能な当該電子ビジネスカードを生成する処理を実行するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載のコンピュータ。
【請求項12】
前記リストは、送信側ユーザの電子ビジネスカードを複数含んでおり、前記送信側ユーザは、前記選択で受け付けられた連絡先データに関連していることを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ。
【請求項13】
前記コンピュータはさらに、前記電子ビジネスカードをユーザインターフェースに挿入する処理の前に、前記ユーザインターフェースを介して、直近に送信された電子ビジネスカードを含む前記リストを表示することを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ。
【請求項14】
前記選択可能な電子ビジネスカードの選択を受け付ける処理は、前記ユーザインターフェースの電子署名に、当該選択された電子ビジネスカードを挿入する処理を含むことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−118998(P2012−118998A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−234(P2012−234)
【出願日】平成24年1月4日(2012.1.4)
【分割の表示】特願2008−518157(P2008−518157)の分割
【原出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】