説明

電子ペーパー表示装置及びその製造方法

【課題】同じ平面上に異なる大きさの回転ボールを設け、該回転ボールの回転特性を均一に維持する構造を有する電子ペーパー表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1の回転ボール120a及び該第1の回転ボール120aに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボール120bを有する回転ボール120と、回転ボール120の配設されるキャビティ112を有し、回転ボール120を側方向に仕切る隔壁構造体110と、該隔壁構造体110に形成され、回転ボール120に駆動電圧を供給する電極構造体130と、側方向に垂直な上下方向で回転ボール120に対向するように、キャビティ112内に配設される間隔調節体152とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペーパー表示装置及びその製造方法に関し、より詳しくは、回転ボールの回転特性を向上した電子ペーパー表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代表示装置のうちで、電子ペーパー表示装置は、他の表示装置に比べて優れる可容性(availability)及び可撓性(flexibility)を有しており、低電力で駆動可能な特長がある。そのため、電子ペーパー表示装置は、書籍のような紙葉類印刷媒体を取り替えることができ、またその他多様な種の表示スクリーン及び電子壁紙などの分野に適用されることができる長所がある。
【0003】
現在、代表的な電子ペーパー表示装置として、異なる色相の半球から成る回転ボール(rotating ball)を用いるツイストボールタイプの電子ペーパー表示装置がある。該ツイストボールタイプの電子ペーパー表示装置は、複数の回転ボールと、該回転ボールを仕切る隔壁構造体と、回転ボールを回転させる電極構造体と、回転ボールに潤滑性を付与するための透明な絶縁性オイルとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5900858号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のような構造の電子ペーパー表示装置は、回転ボールの選択的な回転動作を用いて色を表現するため、該回転ボールの高い回転特性が求められる。回転ボールの回転特性に影響を及ぶ要因には、回転ボール自体の回転特性値、絶縁性オイルの種類、回転ボールを側方向に仕切る隔壁構造体間の間隔、回転ボールを上下方向に仕切る上下部構造物100b及び100a間の間隔などが挙げられる。このような要因の中、回転ボールと上下部構造物との間隔は、回転ボールの回転特性に大きい影響を及ぼす。これは、回転ボールの回転動作の時に該回転ボールの上下流動が共に起きるためである。そのため、該回転ボールと該上下部構造物との間の間隔が予め決められた範囲を満足しない場合、該回転ボールの回転特性が大きく低下してしまう。
【0006】
一方、最近電子ペーパー表示装置の技術において、同じ平面上に異なる大きさの回転ボールを設ける技術がある。例えば、大きな大きさの回転ボールは小さな大きさの回転ボールに比べて、その回転のための駆動電圧が相対的に高いという特徴がある。このような駆動電圧の差を用いて、電極構造体は駆動電圧の強さを段階別に調節することによって、大きさの異なる回転ボールを選択的に回転させ、階調比を段階別に調節することになる。しかしながら、同じ平面上に大きさの異なる回転ボールを配設する場合、該回転ボールと該上下部構造物との間の間隔も該回転ボールの大きさによって変わるため、該回転ボールの回転特性が不均一になってしまう。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、その目的は、回転ボールの回転特性を向上した電子ペーパー表示装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、同じ平面上に異なる大きさの回転ボールを設け、該回転ボールの回転特性を均一に維持する構造を有する電子ペーパー表示装置を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、回転ボールの回転特性を向上した電子ペーパー表示装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、同じ平面上に異なる大きさの回転ボールを設け、該回転ボールの回転特性を均一に維持する構造を有する電子ペーパー表示装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を解決するために、本発明による電子ペーパー表示装置は、第1の回転ボール及び該第1の回転ボールに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボールから成る回転ボールと、該回転ボールの配設されるキャビティを有し、該回転ボールを側方向に仕切る隔壁構造体と、該隔壁構造体に形成され、回転ボールに駆動電圧を供給する電極構造体と、側方向に垂直な上下方向で前記回転ボールに対向するように前記キャビティ内に配設される間隔調節体とを含む。
【0012】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、前記キャビティのうちで前記第2の回転ボールが配設される前記キャビティに選択的に配設される。
【0013】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体の厚さは、前記回転ボールの直径に対するキャビティの高さの比は、1.1〜1.7を満足するように調節される。
【0014】
本発明の実施形態によれば、前記電極構造体は、前記隔壁構造体の下部に配設される下部電極及び前記隔壁構造体の上部に配設される上部電極を含み、前記間隔調節体は、前記下部電極及び前記上部電極のうちの少なくともいずれか一つに結合される。
【0015】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、光透過性レジストパターンである。
【0016】
本発明の実施形態によれば、前記第1の回転ボールは、前記第2の回転ボールに比べて高い駆動電圧を有し、前記電極構造体は、前記第1及び第2の回転ボールの両方を回転させる第1の駆動電圧と、前記第2の回転ボールのみを回転させる、該第1の駆動電圧に比べて小さなレベルの第2の駆動電圧とを選択的に前記回転ボールに供給する。
【0017】
本発明による電子ペーパー表示装置は、異なる直径を有する回転ボールと、該回転ボールの配設されるキャビティを有する隔壁構造体と、該隔壁構造体の下部に結合された下部構造物と、該隔壁構造体の上部に結合され、該隔壁構造体及び下部構造物と協働して前記キャビティを画定する上部構造物と、前記回転ボールの直径に対する、上部構造物と下部構造物との間の間隔の比が予め決められた範囲を満足するように、前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つに設けられる間隔調節体とを含む。
【0018】
本発明の実施形態によれば、前記予め決められた範囲は、前記回転ボールの直径に対して1.1〜1.7である。
【0019】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、前記キャビティのうちで前記回転ボールの大きさが相対的に小さな回転ボールの配設される前記キャビティに選択的に設けられる。
【0020】
本発明の実施形態によれば、間隔調節体は、回転ボールに比べて上部構造物に隣接して設けられる透明レジストパターンから成る。
【0021】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、前記回転ボールに比べて前記下部構造物に隣接して設けられ、前記回転ボールと前記上部構造物との間の間隔が同じである。
【0022】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、前記回転ボールに比べて前記下部構造物に隣接して設けられる第1の間隔調節体と、前記回転ボールに比べて前記上部構造物に隣接して設けられる第2の間隔調節体とを含む。
【0023】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体は、ドライフィルムレジスト(Dry Film Resist:DFR)から成る。
【0024】
本発明の実施形態によれば、前記第1の回転ボールは、前記第2の回転ボールに比べて高い駆動電圧を有し、前記電極構造体は、前記第1及び第2の回転ボールの両方を回転させる第1の駆動電圧と、前記第2の回転ボールのみを回転させる、該第1の駆動電圧に比べて小さなレベルの第2の駆動電圧とを選択的に前記回転ボールに供給する。
【0025】
本発明による電子ペーパー表示装置の製造方法は、第1の回転ボール及び該第1の回転ボールに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボールから成る回転ボールを準備する工程と、下部電極上に、回転ボールの配設されるキャビティを有する隔壁構造体を設けて下部構造物を形成する工程と、前記下部電極と協働して前記回転ボールに駆動電圧を供給する上部電極を含む上部構造物を形成する工程と、前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つに間隔調節体を形成する工程と、前記間隔調節体が、前記回転ボールの直径に対する、前記下部構造物と前記上部構造物との間の高さの比が予め決められた範囲で満足するように、前記間隔調節体を前記キャビティ内に配設すると共に、前記下部構造物と前記上部構造物とを結合する工程とを含む。
【0026】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体を形成する工程は、前記上部電極上に絶縁膜を形成する工程を含み、該絶縁膜の厚さは、前記回転ボールの直径に対する、前記下部構造物と前記上部構造物との間の高さの比が1.1〜1.7を満足するように調節される。
【0027】
本発明の実施形態によれば、前記間隔調節体を形成する工程は、前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つにドライフィルムレジストを形成する工程と、前記第2の回転ボールと対向する領域以外のドライフィルムレジスト膜を取り除く工程とを含む。
【0028】
本発明の実施形態によれば、前記フォトレジスト膜を形成する工程は、前記上部電極上に透明ドライフィルムレジストを積層する工程を含む。
【0029】
本発明の実施形態によれば、前記下部構造物と前記上部構造物とを結合する工程は、前記下部構造物及び前記上部構造物上にスペーサを形成する工程と、スペーサを移動ストップ膜として、前記下部構造物と前記上部構造物とを密着させる工程とを含む。
【発明の効果】
【0030】
本発明の電子ペーパー表示装置によれば、大きさの異なる回転ボールの直径に対する、該回転ボールを上下に仕切る上下部構造物間の高さの比を予め決められた範囲で調節することによって、該回転ボールに対する回転特性を向上した構造を得ることができる。
【0031】
本発明の電子ペーパー表示装置の製造方法によれば、大きさの異なる回転ボールの直径に対する、該回転ボールを上下に仕切る上下部構造物間の高さの比を予め決められた範囲で調節することによって、該回転ボールに対する回転特性を向上した電子ペーパー表示装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置を示す断面図である。
【図2】図1中の間隔調節体の詳細構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造方法を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造過程を説明するための断面図である。
【図5】同じく、電子ペーパー表示装置の製造過程を説明するための断面図である。
【図6】同じく、電子ペーパー表示装置の製造過程を説明するための断面図である。
【図7】同じく、電子ペーパー表示装置の製造過程を説明するための断面図である。
【図8】本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の一変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の他の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の好適な実施の形態は図面を参考にして詳細に説明する。次に示される各実施の形態は当業者にとって本発明の思想が十分に伝達されることができるようにするために例として挙げられるものである。従って、本発明は以下示している各実施の形態に限定されることなく他の形態で具体化されることができる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜上誇張して表現されることができる。明細書全体に渡って同一の参照符号は同一の構成要素を示している。
【0034】
本明細書で使われた用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は文句で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる「含む」とは、言及された構成要素、ステップ、動作及び/又は素子は、一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の存在または追加を排除しないことに理解されたい。
【0035】
図1は、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置を示す断面図で、図2は、図1中の間隔調節体の詳細構造を示す断面図である。
【0036】
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置100は、下部構造物100a及び上部構造物100bで構成される。下部構造物100aは隔壁構造体110及び下部電極132を含み、上部構造物100bは上部電極134及び間隔調節体150を含む。下部構造物100a及び上部構造物100bは、回転ボール120の位置する複数のキャビティ112を画定する。キャビティ112の各々は、略円柱状を有し、その内部は絶縁性オイル140で満たされている。このような構造の電子ペーパー表示装置100では、隔壁構造体110によって複数の回転ボール120が側方向に仕切され、下部構造物100a及び上部構造物100bによって複数の回転ボール120が上下方向に仕切される。
【0037】
隔壁構造体110は、複数の回転ボール120を支持及び仕切る。また、該隔壁構造体110は、複数のキャビティ112を画定する凹部を有する。該複数のキャビティ112は、回転ボール120が隔壁構造体110内に設けられるための空間を提供する。複数のキャビティ112には、絶縁性オイル140が満たされる。該絶縁性オイル140によって、複数の回転ボール120は円滑な回転が可能になる。該絶縁性オイル140は、光透過性透明材料から成ることができる。
【0038】
回転ボール120は異なる大きさを有する。一例として、回転ボール120は、第1の回転ボール120aと該第1の回転ボール120aに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボール120bとから構成される。相対的に大きな大きさを有する第1の回転ボール120aは、第2の回転ボール120bに比べてボールの回転のための高駆動電圧を有する。より詳しくは、回転ボール120は、電極構造体130が供給する駆動電圧によって回転される。また、相対的に小さな大きさを有する第2の回転ボール120bは、第1の回転ボール120aに比べて相対的に小さな駆動電圧によって回転される。そのため、電極構造体130は駆動電圧の強さを段階別に調節することによって、第1の回転ボール120a及び第2の回転ボール120bのうちの少なくともいずれか一つを選択的に回転させることができる。第1及び第2の回転ボール120a、120bの選択的な回転によって、電子ペーパー表示装置100は、外部に現れる色の階調比を段階別に調節することができる。
【0039】
第1の回転ボール120a及び第2の凹転ボール120bの各々は、二つの半球から成る球形状を有する。例えば、一つの回転ボール120を構成する第1及び第2の半球は、異なる色相を有する。電子ペーパー表示装置100がモノクロ表示装置の場合、第1の半球は白半球で、第2の半球は黒半球である。他の例として、電子ペーパー表示装置100がカラー表示装置の場合、第1の半球は赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄、白及び黒のうちのいずれか一つで、第2の半球は赤、緑、青、シアン、マゼンタ、黄、白及び黒のうちの他の一つである。また、第1及び第2の半球は、異なる電荷値を有して構成される。一例として、第1及び第2の半球は、異なる電荷で帯電(electrification)されることができる。他の例として、第1及び第2の半球のうちのいずれか一つのみが帯電されるように構成されてもよい。
【0040】
電極構造体130は、下部電極132及び上部電極134で構成される。下部電極132は隔壁構造体110の下部に配設され、上部電極134は隔壁構造体110の上部に配設される。下部電極132及び上部電極134は、選択的に回転ボール120に電圧を加えて、第1及び第2の半球のうちで表現したいとする色を有する半球が外部(図1では、上部)に向けるように、複数の回転ボール120を回転させる。ここで、下部電極132は、電子ペーパー表示装置100の構成要素を実装するためのベース基板として使われてもよい。
【0041】
前述の実施形態では、下部電極132及び上部電極134の両方が平板形状の場合を例として説明したが、回転ボール120の各々を独立して駆動するため、下部電極132及び上部電極134は多様な形状を有してもよい。例えば、下部電極132及び上部電極134のうちの少なくともいずれか一つは、平板として提供され、他の一つは回転ボール120の各々に対向するラインとして提供されてもよい。この場合、回転ボール120の各々は、電極構造体130によって互いに独立して回転されることができる。
【0042】
また、上部構造物100bは、透明基板136をさらに含む。該透明基板136は、上部電極134上に配設されるガラス基板であってもよい。また、透明基板136は外部に露出することもある。この場合、該透明基板136としては、強化ガラスを用いるのが望ましい。
【0043】
間隔調節体150は、回転ボール120の直径に対して、回転ボール120と上下部構造物100b及び100aの各々との間の間隔に対する劃合を調節する。より詳しくは、回転ボール120は、回転ボール120を挟む下部構造物100aと上部構造物100bとの間の間隔によってその回転特性が変更される。最近のツイストボールタイプの電子ペーパー表示装置において、ツイストボール(すなわち、回転ボール120)の色表現のための回転動作に加えて、ツイストボールの上下流動も起きることと知られている。そのため、回転ボール120の回転動作の時に共に行われる回転ボール120の上下流動を考慮すれば、回転ボール120の直径に対して、キャビティ112の高さを画定する下部構造物100aと上部構造物100bとの間の間隔を予め決められた間隔で調節するのが、回転ボール120の均一な回転特性を得るのに重要である。しかしながら、同じ平面上に配設される回転ボール120の大きさが異なる場合、回転ボール120と下部構造物100a及び上部構造物100bの各々との間の間隔も各回転ボール120ごとに変わるようになる。これを補うため、間隔調節体150は、相対的に小さな大きさの回転ボールが配設される領域において、回転ボール120と下部構造物100a及び上部構造物100bの各々との間の間隔が増加することを防ぐために設けられる。
【0044】
例えば、本出願人によるテストの結果、回転ボール120の直径に対する下部構造物100aと上部構造物100bとの間の高さの比が1.1〜1.7を満足する場合に、回転ボール120の回転特性が最良になると認められた。回転ボール120の直径に対する該高さの比が1.1未満の場合、第2の回転ボール120bの回転抵抗値が過度に大きくなって、第2の回転ボール120bの円滑な回転が難しくなる。そのため、第2の回転ボール120bの回転特性が大幅に低下された。これに対して、回転ボール120の直径に対する該高さの比が1.7超の場合、第2の回転ボール120bの回転抵抗値が過度に小さく、第2の回転ボール120bの流動性が高くなる。そのため、第2の回転ボール120bの回転特性が遥かに低下された。
【0045】
したがって、相対的に大きな大きさの第1の回転ボール120aが位置する領域では、第1のキャビティ112a内に間隔調節体150を設けず、第1の回転ボール120aの直径D1に対する上下部構造物100b及び100a間の高さH1の比が1.1〜1.7を満足するように構成される。一方、相対的に小さな大きさの第2の回転ボール120bが位置する領域では、第2のキャビティ112b内に間隔調節体150を設けて、第2の回転ボール120bの直径D2に対する上下部構造物100b及び100a間の高さH2の比が1.1〜1.7を満足するように構成される。すなわち、第2のキャビティ112bにおける上下部構造物100b及び100a間の高さH2は、実に第1のキヤピティ112aの高さH1から間隔調節体150の厚さT分を引いた値に相応することになる。これによって、第2の回転ボール120bの直径D2を考慮して、第2のキャビティ112bにおける高さH2が第2の回転ボール120bの直径D2に対比して1.1〜1.7を満足するように、間隔調節体150の厚さを調節することができる。これによって、前述のような構造の電子ペーパー表示装置100は、異なる大きさの回転ボール120を同じ平面上に設け、また間隔調節体150によって回転ボール120の各々に対する上下部構造物100b及び100a間の間隔を予め決められた基準範囲を満足するように調節した構造を有することができる。
【0046】
一方、間隔調節体150は、回転ボール120に比べて上部電極134に接するように設けられるため、第2の回転ボール120bは、間隔調節体150を通じて外部へ色を表現することになる。そのため、間隔調節体150は、高光透過性の材料から成るのが望ましい。一例として、間隔調節体150としては、透明ドライフィルムレジストが挙げられる。
【0047】
前述のように、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置100は、回転ボール120を側方向に仕切る隔壁構造体110と、該回転ボール120を上下方向に仕切る上下部構造物100b及び100aと、大きさの異なる回転ボール120の直径に対して回転ボール120と上下部構造物100b及び100a間の高さとの比を予め決められた基準範囲を満足するように調節する間隔調節体I50とを備える。これによって、本発明による電子ペーパー表示装置は、大きさの異なる回転ボールの直径に対する、回転ボールを上下に仕切る上下部構造物間の高さの比を予め決められた範囲で調節することによって、回転ボールに対する回転特性を向上することができる。
【0048】
以下、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造方法について詳記する。ここで、前述の本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置100に対して重複する説明は省略することにする。
【0049】
図3は、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造方法を示すフローチャートで、図4〜図7は各々、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造過程を説明する断面図である。
【0050】
図3及び図4を参照して、まず、ベース基板上にキャビティ112を有する隔壁構造体110を設けて、下部構造物100aを形成する(S110)。例えば、ベース基板を準備する。該ベース基板は、電子ペーパー表示装置の各構成要素(特に、下部構造物100a)の形成のための支持板であってもよい。該ベース基板としては、回転ボールに駆動電圧を印加するためのプレート形状の電極が挙げられる。一例として、該ベース基板を準備する工程は、下部電極132を準備する工程を含む。該下部電極132を準備する工程は、導電性付き金属プレートを準備する工程を含む。該金属プレートとしては、銅(Cu)から成る導電性プレートが挙げられる。
【0051】
続いて、下部電極132上に隔壁構造体110を形成する。該隔壁構造体110を形成する工程は、下部電極132上に隔壁形成膜を形成する工程と、該隔壁形成膜にキャビティ112を形成する工程とを含む。該隔壁形成膜を形成する工程は、下部電極132の全面を均一な厚さで覆う絶縁膜を形成して行われる。該絶縁膜としては、ドライフィルムレジスト(DFR)のような光反応性絶縁フィルムが挙げられる。該隔壁形成膜がドライフィルムレジストからなる場合、該隔壁形成膜を形成する工程は、下部電極132の全面にドライフィルムレジストを積層(lamination)することによって行われる。また、該キャビティ112を形成する工程は、ドライフィルムレジストの積層されたキャビティ112の領域を選択的に取り除くフォトリソグラブィ工程によって行われる。
【0052】
続いて、隔壁構造体110のキャビティ112に回転ボール120を配設する(S120)。該回転ボール120を配設する工程は、第1の回転ボール120aと該第1の回転ボール120aに比べて小さな直径を有する第2の回転ボール120bとを準備する工程と、第1の回転ボール120aをキャビティ112中の第1のキャビティ112aに位置させる工程と、第2の回転ボール120bをキャビティ112中の第2のキャビティ112bに位置させる工程とを含む。これによって、下部構造物100a上には、同じ平面に位置しており、隔壁構造体110によって側方向に仕切される第1及び第2の回転ボール120a、120bが配設されることになる。
【0053】
一方、本実施形態では、下部電極132をベース基板として用いて、該下部電極132上に電子ペーパー表示装置の各構成要素を順に形成する場合を例として説明したが、別途のベース基板(図示せず)をさらに準備し、該ベース基板上に電子ペーパー表示装置の各構成要素を順に形成してもよい。この場合、下部電極132は、別途のベース基板上に設けられてもよい。
【0054】
続いて、図3及び図5を参照して、透明基板136上に上部電極134及び間隔調節体150を設けて、上部構造物100bを形成する(S130)。例えば、まず透明基板136を準備する。該透明基板136としては、光透過率の高い透明ガラスが挙げられる。続いて、該透明基板136上に上部電極134を形成する。該上部電極134を形成する工程は、透明基板136上に光透過性導電性膜を形成することによって行われる。一例として、上部電極134を形成する工程は、透明基板136の全面にインジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide:ITO)膜を一様に塗布することによって行われる。
【0055】
間隔調節体150を形成する工程は、上部電極134に所定の絶縁パターンを形成する工程を含む。一例として、間隔調節体150を形成する工程は、ドライフィルムレジストを準備する工程と、上部電極134に該ドライフィルムレジストを積層する工程と、フォトリソグラフィ工程を用いて該ドライフィルムレジストをパターニングする工程とを含む。該ドライフィルムレジストは、光透過率の高い透明材料から成るのが望ましい。該ドライフィルムレジストをパターニングする工程は、上部電極134において第2の回転ボール120bに対向する領域を除いた残り領域上のドライフィルムレジストを取り除く工程であってもよい。これによって、上部電極134上には、該残り領域を選択的に露出させるレジストパターンが形成されることができる。
【0056】
一方、間隔調節体150を形成する工程は、レジストパターンの厚さが予め決められた厚さになるように調節する。例えば、図1及び図2を参照して説明したように、第2の回転ボール(図4の120b)の直径D2に対して、第2の回転ボール120bを上下に仕切る上下部構造物100b及び100a間の高さH2の比が1.1〜1.7を満足するように、予め決められた厚さを有するドライフィルムレジストを上部電極134上に積層してもよい。
【0057】
続いて、図3及び図6を参照して、回転ボール120の直径に対する上下部構造物100b及び100a間の高さの比が予め決められた範囲を満足するように、下部構造物100aと上部構造物100bとを結合する(S140)。例えば、これらの上部構造物と下部構造物とを結合する工程は、間隔調節体150が隔壁構造体110内の第2のキャビティ112bに対向するように、下部構造物100a上に上部構造物100bを整列する工程と、下部構造物100aと上部構造物100bとの間の間隔が予め決められた間隔を満足するように下部構造物100aと上部構造物100bとを密着させる工程とを含む。下部構造物100aと上部構造物100bとを密着させる過程において、下部構造物100aと上部構造物100bとは予め決められた位置でその移動が止められなければならない。このため、下部構造物100aと上部構造物100bとの間には、下部構造物100aと上部構造物100bとの密着を予め決められた位置で停止させるためのストッパ(Stoppper)としてのスペーサ(図示せず)が設けられてもよい。
【0058】
続いて、図3及び図7を参照して、キャビティ112内に絶縁性オイル140を注入する(S150)。例えば、絶縁性オイル140を注入させる工程は、下部構造物100aと上部構造物100bとの間の隙間を介して、キャビティ112に絶縁性オイル140を注入することによって行われる。
【0059】
前述のように、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の製造方法は、異なる大きさの回転ボール120を側方向に仕切る隔壁構造体110を含む下部構造物100aを形成する工程と、該下部構造物100aと協働して回転ボール120を上下に仕切る上部構造物100bを形成する工程と、下部構造物100aと上部構造物100bとを結合する工程とを含む。上部構造物100bを形成する工程は、回転ボール120中の相対的に大きさが小さな第2の回転ボール120bに対向するように設けられ、第2の回転ボール120bの直径に対する上下部構造物間の高さの比が予め決められた範囲を満足するような間隔構造体150を形成する工程をさらに含むことができる。これによって、本発明による電子ペーパー表示装置の製造方法は、大きさの異なる回転ボールの直径に対する、回転ボールを上下に仕切る上下部構造物間の高さの比を予め決められた範囲で調節することによって、回転ボールに対する回転特性を向上した構造の電子ペーパー表示装置を製造することができる。
【0060】
以下、本発明の多様な変形例による電子ペーパー表示装置について詳記する。ここで、前述の本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置100において重複する部材に対しては、その詳細な説明は省略することにする。
【0061】
図8は、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の一変形例を示す断面図である。図8に示すように、本発明の一変形例による電子ペーパー表示装置101は、図1の電子ペーパー表示装置100とは異なり、間隔調節体152が下部構造物100aに設けられた構造を有する。より詳しくは、電子ペーパー表示装置101は、大きさの異なる第1及び第2の回転ボール120a、120bを有する回転ボール120と、該回転ボール120を上下方向に仕切る上下部構造物100b及び100aとを含む。下部構造物100aは、下部電極132と、回転ボール120を側方向に仕切して回転ボール120が位置するキャビティ112を有する隔壁構造体110と、キャビティ112中の第2のキャビティ112b内に配設された間隔構造体152とを含む。上部構造物100bは、上部電極134及び透明基板136を含む。
【0062】
一方、間隔調節体152は、回転ボール120の直径に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比を予め決められた範囲で調節することができる。また、間隔調節体152は、回転ボール120と上部構造物100bとの間隔が同じ間隔を維持するように、相対的に小さな大きさの第2の回転ボール120bが位置する第2のキャビティ112b内に設けられる。このため、間隔調節体152は、隔壁構造体110における第2のキャビティ112b内に形成されることによって、第2の回転ボール120bの高さを調節することができる。
【0063】
前述のように、本発明の一変形例による電子ペーパー表示装置101は、回転ボール120の直径に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比を予め決められた範囲で調節すると共に、第1及び第2の回転ボール120a、120bと上部構造物100bとの間隔が一定になるように間隔調節体152を備える。これによって、本発明の一変形例による電子ペーパー表示装置101は、大きさの異なる第1及び第2の回転ボール120a、120bの直径に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比が予め決められた範囲を満足すると共に、回転ボール120と上部構造物100bとの間の間隔が同じになるように製造されることができる。
【0064】
図9は、本発明の実施形態による電子ペーパー表示装置の他の変形例を示す断面図である。図9に示すように、本発明の他の変形例による電子ペーパー表示装置102は、図1の電子ペーパー表示装置100とは異なり、間隔調節体154が下部構造物100a及び上部構造物100bの両方に設けられた構造を有する。より詳しくは、電子ペーパー表示装置102は、大きさの異なる第1及び第2の回転ボール120a、120bを有する回転ボール120と、該回転ボール120を上下方向に仕切る上下部構造物100b及び100aとを含む。下部構造物100aは、下部電極132と、回転ボール120を側方向に仕切して回転ボール120が位置するキャビティ112を有する隔壁構造体110と、キャビティ112中の第2のキャビティ112b内に配設された第1の間隔構造体154aとを含む。上部構造物100bは、上部電極134と、透明基板136と、第1の間隔構造体154aと協働して回転ボール120を上下に仕切る第2の間隔構造体154bとを含む。
【0065】
第1及び第2の間隔構造体154a、154bは、回転ボール120の直径に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比を予め決められた範囲で調節される。また、第1及び第2の間隔構造体154a、154bは、回転ボール120と上部構造物100bとの間隔が同じ間隔を維持するように、相対的に小さな大きさの第2の回転ボール120bが位置する第2のキャビティ112b内に設けられる。このため、第1の間隔構造体154aは、隔壁構造体110における第2のキャビティ112b内に形成され、第2の回転ボール120bと下部構造物100aとの間の間隔を調節する。また、第2の間隔構造体154bは、第2のキャビティ112bと対向する上部電極134に形成され、第2の回転ボール120bと上部構造物100bとの間の間隔を調節する。
【0066】
前述のような構造の電子ペーパー表示装置102は、大きさの異なる第1及び第2の回転ボール120a、120bの直径に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比が予め決められた範囲を満足するような間隔調節体154を含む。該間隔調節体154は、下部構造物100aに設けられた第1の間隔構造体154aと上部構造物100bに設けられた第2の間隔構造体154bとから構成される。このような電子ペーパー表示装置102は、第1及び第2の間隔構造体154a、154bの厚さを各々調節することによって、回転ボール120に対する、上下部構造物100b及び100a間の高さの比を予め決められた範間で調節することができる。
【0067】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0068】
100 電子ペーパー表示装置
100a 下部構造物
100b 上部構造物
110 隔壁構造体
112 キャビティ
112a 第1のキャビティ
112b 第2のキャビティ
120 回転ボール
120a 第1の回転ボール
120b 第2の回転ボール
130 電極構造体
132 下部電極
134 上部電極
136 透明基板
140 絶縁性オイル
150 間隔構造体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の回転ボール及び該第1の回転ボールに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボールを有する回転ボールと、
前記回転ボールの配設されるキャビティを有し、該回転ボールを側方向に仕切る隔壁構造体と、
前記隔壁構造体に形成され、前記回転ボールに駆動電圧を供給する電極構造体と、
前記側方向に垂直な上下方向で前記回転ボールに対向するように、前記キャビティ内に配設される間隔調節体と
を含む電子ペーパー表示装置。
【請求項2】
前記間隔調節体は、前記キャビティのうちで前記第2の回転ボールが配設されるキャビティに選択的に配設される請求項1に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項3】
前記間隔調節体の厚さは、前記回転ボールの直径に対する前記キャビティの高さの比が1.1〜1.7を満足するように調節される請求項1に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項4】
前記電極構造体は、
前記隔壁構造体の下部に配設される下部電極と前記隔壁構造体の上部に配設される上部電極を含み、
前記間隔調節体は、前記下部電極及び前記上部電極のうちの少なくともいずれか一つに結合される請求項1に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項5】
前記間隔調節体は、光透過性レジストパターンである請求項1に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項6】
前記第1の回転ボールは、前記第2の回転ボールに比べて高い駆動電圧を有し、
前記電極構造体は、前記第1及び第2の回転ボールの両方を回転させる第1の駆動電圧と、前記第2の回転ボールのみを回転させる、前記第1の駆動電圧より小さなレベルの第2の駆動電圧とを選択的に前記回転ボールに供給する請求項1に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項7】
異なる直径を有する回転ボールと、
前記回転ボールの配設されるキャビティを有する隔壁構造体と、
前記隔壁構造体の下部に結合された下部構造物と、
前記隔壁構造体の上部に結合され、前記隔壁構造体及び前記下部構造物と共に前記キャビティを画定する上部構造物と前記回転ボールの直径に対する、前記上部構造物と前記下部構造物との間の間隔の比が予め決められた範囲を満足するように、前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つに設けられる間隔調節体と
を含む電子ペーパー表示装置。
【請求項8】
前記予め決められた範囲は、前記回転ボールの直径に対して1.1〜1.7である請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項9】
前記間隔調節体は、前記キャビティのうちで、前記回転ボールの大きさが相対的に小さな回転ボールの配設されるキャビティに選択的に設けられる請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項10】
前記間隔調節体は、前記回転ボールに比べて前記上部構造物に隣接して設けられる透明レジストパターンである請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項11】
前記間隔調節体は、前記回転ボールに比べて前記下部構造物に隣接して設けられ、前記回転ボールと前記上部構造物との間の間隔が同じである請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項12】
前記間隔調節体は、
前記回転ボールに比べて前記下部構造物に隣接して設けられる第1の間隔調節体と
前記回転ボールに比べて前記上部構造物に隣接して設けられる第2の間隔調節体とを含む請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項13】
前記間隔調節体は、ドライフィルムレジストである請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項14】
前記第1の回転ボールは、前記第2の回転ボールに比べて高い駆動電圧を有し、
前記電極構造体は、前記第1及び第2の回転ボールの両方を回転させる第1の駆動電圧と、前記第2の回転ボールのみを回転させる、前記第1の駆動電圧より小さなレベルの第2の駆動電圧とを選択的に前記回転ボールに供給する請求項7に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項15】
第1の回転ボール及び該第1の回転ボールに比べて小さな大きさを有する第2の回転ボールを有する回転ボールを準備する工程と、
下部電極上に、前記回転ボールの配設されるキャビティを有する隔壁構造体を設けて、下部構造物を形成する工程と、
前記回転ボールに駆動電圧を供給する上部電極を有する上部構造物を形成する工程と、
前記下部電極と協働して前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つに間隔調節体を形成する工程と、
前記間隔調節体が、前記回転ボールの直径に対する、前記下部構造物と前記上部構造物との間の高さの比を予め決められた範囲で満足するように、前記間隔調節体を前記キャビティ内に配設すると共に、前記下部構造物と前記上部構造物とを結合する工程と
を含む電子ペーパー表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記間隔調節体を形成する工程は、前記上部電極上に絶縁膜を形成する工程を含み、
前記絶縁膜の厚さは、前記回転ボールの直径に対する、前記下部構造物と前記上部構造物との間の高さの比が1.1〜1.7を満足するように調節される請求項15に記載の電子ペーパー表示装置。
【請求項17】
前記間隔調節体を形成する工程は、
前記下部構造物及び前記上部構造物のうちの少なくともいずれか一つにドライフィルムレジストを形成する工程と、
前記第2の回転ボールと対向する領域以外の前記ドライフィルムレジスト膜を取り除く工程とを含む請求項15に記載の電子ペーパー表示装置の製造方法。
【請求項18】
前記フォトレジスト膜を形成する工程は、前記上部電極上に透明ドライフィルムレジストを積層する工程を含む請求項15に記載の電子ペーパー表示装置の製造方法。
【請求項19】
前記下部構造物と前記上部構造物とを結合する工程は、
前記下部構造物及び前記上部構造物上にスペーサを形成する工程と、
前記スペーサを移動ストップ膜として、前記下部構造物と前記上部構造物とを密着させる工程とを含む請求項15に記載の電子ペーパー表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−123373(P2012−123373A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243191(P2011−243191)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】