説明

電子メールシステム、電子メール受信装置および表示方法

【課題】電子メールシステムにおいて、電子メールの送信者の感情を示す情報を視覚的にわかりやすく表示するための技術を提供する。
【解決手段】本発明の電子メールシステムは、電子メール送信装置と電子メール受信装置を有する。電子メール送信装置は、送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、送信者の感情を示す感情情報を含む電子メールを送信する。電子メール受信装置は、電子メールを受信すると、自装置に格納されている電子メールの中から、受信した電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、受信した電子メールに含まれるメッセージIDを含む電子メールを抽出する。電子メール受信装置は、受信した電子メール及び抽出された電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データを生成し、時刻順に並べて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの送受信を行う電子メールシステムおよび表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のインターネットの飛躍的な発展に伴い、ビジネスやプライベートの様々なシーンで電子メールがコミュニケーションツールとして利用される機会が増大している。しかし、利用者の発声する音声情報を伝送する電話や、利用者の様子を示す映像情報を伝送するテレビ電話と異なり、文字情報のみを伝送する電子メールでは、送信者の抱いている感情を受信者に伝達することは困難である。
【0003】
例えば、送信者の抱いている感情を受信者に伝達するための技術が特許文献1に開示されている。
【0004】
特許文献1に開示された電子メールシステムは、電子メール送信装置および電子メール受信装置から構成される。
【0005】
電子メール送信装置は、送信者によって文中に挿入された、送信者の抱く感情を示す感情表現データを含むメール本文のテキストデータと、送信者の人物顔の特徴を示す基本顔データを電子メール受信装置に送信する。
【0006】
電子メール受信装置は、受信したテキストデータを音声データに変換しながら、変換した音声データを出力し、音声データの出力に同期して出力中の音声データに対応するテキストデータから感情表現データを検索する。テキストデータから感情表現データを検出すると、電子メール受信装置は、その感情表現データが示す感情の種類に応じて出力音声のイントネーションを変化させると共に、その感情の種類に応じて基本顔データを変更して表示する。これにより、特許文献1に開示された電子メールシステムでは、電子メールの文章を作成していたときの送信者の感情の変化にあわせて、送信者の感情を表現した画像データを表示できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−216087号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献1に開示された技術では、表示している画像データを音声データの出力に同期して変更するため、電子メールが長文である場合、送信者の感情の推移を示すために長時間を要していた。さらに、その電子メールの文中に多数の感情表現データが含まれる場合、長時間にわたって何回も画像データが更新されるため、送信者の感情の推移がわかりづらくなるという課題があった。
【0009】
本発明の目的は、電子メールシステムにおいて、電子メールの送信者の感情を示す情報を視覚的にわかりやすく表示するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の電子メールシステムは、電子メールの送受信を行う電子メールシステムであって、
送信者から、該送信者の外見的特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報が入力されると、該特徴情報と該感情情報を含む電子メールを生成して送信する電子メール送信装置と、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信すると、自装置に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記電子メール送信装置から受信した受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出し、該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する電子メール受信装置と、
を有する。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の電子メール受信装置は、送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報を含む電子メールを電子メール送信装置から受信する電子メール受信装置であって、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信する受信手段と、
受信した電子メールが格納されるメール格納手段と、
前記受信手段によって電子メールが受信されると、前記メール格納手段に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記受信手段によって受信された受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出する解析手段と、
該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成する画像生成手段と、
該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する画像表示手段と、
を有する。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明の表示方法は、電子メールの送受信を行う電子メールシステムの表示方法であって、
電子メール送信装置が、送信者から、該送信者の外見的特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報が入力されると、該特徴情報と該感情情報を含む電子メールを生成して送信し、
電子メール受信装置が、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信すると、自装置に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記電子メール送信装置から受信した受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出し、
該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、
該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子メールシステムにおいて、電子メールの送信者の感情を示す情報を視覚的にわかりやすく表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施の形態における電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に並べて同時に表示するときの表示例を示す模式図である。
【図3】表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に1つずつ切り替えながら表示するときの表示例を示す模式図である。
【図4】図1に示した電子メール送信装置200が電子メールを送信するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した電子メール受信装置100が表示画像データを表示するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態における電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示した電子メール受信装置100が表示画像データを表示するときの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】電子メール受信装置100の実現例を示すブロック図である。
【図9】第1の実施の形態の電子メール受信装置100のソフトウェア構成を示す図である。
【図10】第2の実施の形態の電子メール受信装置100のソフトウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
コミュニケーションツールとして電子メールが用いられる場合、各利用者は、利用者間の意思疎通を確実に行うために、所定の話題に基づく電子メールを複数回にわたって送受信することが多い。そこで、本実施形態の電子メールシステムでは、複数回にわたって送信された、所定の話題に基づく電子メールについて、各電子メールを作成したときの送信者の感情の推移を画像データで表示する。
【0016】
図1は第1の実施の形態における電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示すように、第1の実施の形態における電子メールシステムは、電子メールを送信する電子メール送信装置200と、電子メール送信装置200とネットワーク300を介して接続され、電子メール送信装置200から送信された電子メールを受信する電子メール受信装置100とを有する。
【0018】
電子メール送信装置200は、入力部201、メール生成部202および送信部203を備えている。
【0019】
入力部201は、電子メールの本文を示す文字情報と、送信先アドレスを示すアドレス情報と、送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、送信者の感情を示す感情情報の入力を送信者に促し、送信者によって入力された各情報をメール生成部202に送信する。
【0020】
なお、特徴情報には、送信者の顔や体の色、形状、大きさ等の情報と、目、鼻、口等の部分の色、形状、大きさ、位置等の情報が含まれる。特徴情報は、送信者によって予め電子メール送信装置200に登録される。入力部201は、電子メール作成時に、予め登録された特徴情報を表示し、送信者に自身の特徴情報を指定させる。あるいは、入力部201は、電子メール作成時に送信者に特徴情報を直接入力させることにしてもよい。
【0021】
また、感情情報には、「喜」「怒」「哀」「楽」等の感情の種類を示す情報が含まれる。電子メール送信装置200には、予め送信者が選択可能な感情情報が登録される。入力部201は、電子メール作成時に、予め登録された感情情報を表示し、送信者に自身の現在の感情を示す特徴情報を指定させる。あるいは、入力部201は、電子メール作成時に送信者に感情情報を直接入力させることにしてもよい。
【0022】
メール生成部202は、入力部201から受信した文字情報、アドレス情報、特徴情報および感情情報を含む電子メールを生成する。具体的には、文字情報を本文とする電子メールを生成し、電子メールの本文の前に付加されるメールヘッダにアドレス情報、特徴情報および感情情報を追加する。
【0023】
例えば、特徴情報を示すメールヘッダのフィールド名が「X−Abatar−ID」である場合、メール生成部202は、入力部201から受信した特徴情報を「X−Abatar−ID」のフィールドに記載する。なお、特徴情報には、送信者の顔や体の色、形状、大きさ等の情報と、目、鼻、口等の部分の色、形状、大きさ、位置等の情報が含まれるので、予め、各情報を指定するための識別子を規定しておく。そして、メール生成部202は、「X−Abatar−ID」のフィールドに、特徴情報に含まれる情報毎に「識別子:数値」という形式で各情報を記載する。
【0024】
また、例えば、感情情報を示すメールヘッダのフィールド名が「X−Emotion−ID」である場合、メール生成部202は、入力部201から受信した感情情報を「X−Emotion−ID」のフィールドに記載する。
【0025】
メール生成部202は、生成した電子メールを送信部203に送信する。
【0026】
送信部203は、メール生成部202から受信した電子メールをアドレス情報に示される送信先アドレスに送信する。
【0027】
電子メール受信装置100は、受信部101、メール格納部102、解析部103、画像生成部104および画像表示部105を備えている。
【0028】
受信部101は、電子メール送信装置200から電子メールを受信する機能を有し、受信した電子メール(以降、受信電子メールと称する)をメール格納部102に格納すると共に、解析部103に送信する。
【0029】
メール格納部102には、受信した電子メールが格納される。
【0030】
解析部103は、受信部101から受信した受信電子メールのメールヘッダを解析する機能を有する。具体的には、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定し、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、その特徴情報、感情情報およびその電子メールの受信日時を示す時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0031】
また、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、解析部103は、メール格納部102に格納されている過去に受信した電子メール(以降、第1の電子メール群と称する)の中から、受信電子メールと同一の話題を示す電子メールを抽出する。
【0032】
装置間で送受信される電子メールには、メールサーバによってユニークな文字列であるメッセージID(Identification)が割り当てられる。また、所定の電子メールに対して返信される電子メールのメールヘッダのIn−Reply−Toフィールドには、元となった電子メールのメッセージIDが記載される。また、所定の電子メールに対して返信される電子メールのメールヘッダのReferencesフィールドには、元となった電子メールのメッセージIDと、Referencesフィールドに記載されたメッセージIDが記載される。つまり、Referencesフィールドには、その電子メールの元となった電子メールのメッセージIDが累積的に記載される。そのため、メールヘッダに共通のメッセージIDを含む電子メールは、同一の話題を示すものである可能性が高い。
【0033】
そこで、解析部103は、第1の電子メール群の中から、受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む電子メールを、受信電子メールと同一の話題を示す電子メールとして抽出する。具体的には、まず、第1の電子メール群の中から、メールヘッダのFromフィールドに記載された送信者のアドレス情報が受信電子メールと同一である電子メールを抽出する。次に、抽出した電子メールの中から、受信電子メールのメールヘッダのIn−Reply−ToフィールドおよびReferenceフィールドに記載されたメッセージIDの電子メールと、そのメッセージIDをIn−Reply−ToフィールドおよびReferenceフィールドに含む電子メールを抽出する。以降、受信電子メールと同一の話題を示す電子メールとして抽出した電子メールを第2の電子メール群と称する。
【0034】
第2の電子メール群を抽出すると、解析部103は、第2の電子メール群に含まれる電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する。そして、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、その特徴情報、感情情報および時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0035】
画像生成部104は、解析部103から受信した画像生成要求に含まれる特徴情報および感情情報に基づいて、その電子メールを作成したときの送信者の感情を画像で示す表示画像データを生成する。具体的には、まず、特徴情報に含まれる、送信者の顔や体の色、形状、大きさ等の情報と、目、鼻、口等の部分の色、形状、大きさ、位置等の情報に基づいて、送信者の外見の全体を示す基本画像データを生成する。次に、感情情報に示される送信者の感情の種類に基づいて、基本画像データの各部分の色、形状、大きさ、位置等を変更することにより表示画像データを生成する。
【0036】
表示画像データを生成すると、画像生成部104は、生成した表示画像データと、解析部103から受信した画像生成要求に含まれる時刻情報を画像表示部105に送信する。
【0037】
画像表示部105は、画像生成部104から受信した表示画像データを時刻情報に示される受信日時の順に表示する。具体的には、画像生成部104から受信した表示画像データを時刻情報に示される受信日時の順に並べて同時に表示する。あるいは、画像生成部104から受信した表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に1つずつ切り替えながら表示することにしてもよい。この場合、受信者によって予め設定された時間毎に表示画像データを切り替えながら表示する。したがって、受信者は、自身が送信者の感情の推移を把握しやすいように、表示画像データを切り替えるための時間を設定できる。
【0038】
図2は、表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に並べて同時に表示するときの表示例を示す模式図である。図2に示すように、時刻順に表示画像データを並べることにより、電子メールの送信者の感情の推移を静止画像でわかりやすく表示できる。
【0039】
図3は、表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に1つずつ切り替えながら表示するときの表示例を示す模式図である。図3に示すように、時刻順に表示画像データを切り替えることにより、電子メールの送信者の感情の推移をアニメーション(動画像)のようにわかりやすく表示できる。
【0040】
次に図1に示した電子メール送信装置200が電子メールを送信するときの処理手順について図4のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、入力部201は、電子メールの本文を示す文字情報と、送信先アドレスを示すアドレス情報と、送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、送信者の感情を示す感情情報の入力を送信者に促し、送信者によって入力された各情報をメール生成部202に送信する(ステップS1)。
【0042】
入力部201から文字情報、アドレス情報、特徴情報および感情情報を受信すると、メール生成部202は、受信した文字情報、アドレス情報、特徴情報および感情情報を含む電子メールを生成する(ステップS2)。
【0043】
電子メールを生成すると、メール生成部202は、生成した電子メールを送信部203に送信する。メール生成部202から電子メールを受信すると、送信部203は、受信した電子メールをアドレス情報に示される送信先アドレスに送信する(ステップS3)。
【0044】
次に図1に示した電子メール受信装置100が表示画像データを表示するときの処理手順について図5のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
受信部101は、電子メール送信装置200から電子メールを受信するまで待機する(ステップS11)。電子メール送信装置200から電子メールを受信すると、受信部101は、受信した受信電子メールをメール格納部102に格納すると共に(ステップS12)、解析部103に送信する。
【0046】
受信部101から受信電子メールを受信すると、解析部103は、受信電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する(ステップS13)。受信電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、解析部103は、その特徴情報、感情情報および時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0047】
解析部103から画像生成要求を受信すると、画像生成部104は、画像生成要求に含まれる特徴情報および感情情報に基づいて表示画像データを生成する(ステップS14)。画像生成部104は、生成した表示画像データと、画像生成要求に含まれる時刻情報を画像表示部105に送信する。
【0048】
一方、解析部103は、画像生成要求を画像生成部104に送信した後、受信電子メールと同一の話題を示す電子メールが第1の電子メール群に含まれるか否かを判定する(ステップS15)。
【0049】
受信電子メールと同一の話題を示す電子メールが第1の電子メール群に含まれる場合、解析部103は、ステップS13へ移行し、その電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する(ステップS13)。その電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、解析部103は、その特徴情報、感情情報および時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0050】
解析部103から画像生成要求を受信すると、画像生成部104は、画像生成要求に含まれる特徴情報および感情情報に基づいて表示画像データを生成する(ステップS14)。そして、画像生成部104は、生成した表示画像データと、画像生成要求に含まれる時刻情報を画像表示部105に送信する。
【0051】
第1の電子メール群に含まれる全ての電子メールについて、受信電子メールと同一の話題を示すか否かを判定すると、解析部103は、表示画像データを表示するための画像表示要求を画像表示部105に送信する。
【0052】
解析部103から画像表示要求を受信すると、画像表示部105は、画像生成部104から受信した表示画像データを時刻情報で示される受信日時の順に表示する(ステップS16)。表示画像データを表示すると、画像表示部105は、ステップS11へ移行し、受信部101に、再度、電子メール送信装置200から電子メールを受信するまで待機させる。
【0053】
以上説明したように、本実施形態によれば、電子メール送信装置は、送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、送信者の感情を示す感情情報を含む電子メールを送信する。電子メール受信装置は、電子メール送信装置から電子メールを受信すると、受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、その受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む電子メールを抽出する。そして、受信電子メールおよび抽出された電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データを生成し、時刻順に並べて表示する。
【0054】
これにより、電子メール受信装置は、複数回にわたって送信された、所定の話題に基づく電子メールについて、各電子メールを作成したときの送信者の感情の推移を画像データで表示できる。電子メール受信装置は、各電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データを時刻順に並べて表示するので、受信者は送信者の感情の推移を容易に把握できる。従って、電子メールシステムは、電子メールの送信者の感情を示す情報を視覚的にわかりやすく表示できる。
【0055】
また、本実施形態の電子メール送信装置は、特徴情報および感情情報を電子メールのメールヘッダに記載して電子メール受信装置に送信する。そのため、電子メール受信装置は、特徴情報および感情情報を抽出するために電子メールの本文を解析する必要がなく、特徴情報および感情情報の抽出処理の負荷を低減できる。また、受信者は、メールヘッダの表示と非表示を切り替えることにより、特徴情報および感情情報を表示するか否かを容易に選択できるので、電子メール受信装置は、利用者の利便性を向上できる。
【0056】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、電子メールを受信したときに、その受信電子メールおよびその受信電子メールと同一の話題を示す電子メールの表示画像データを生成して時刻順に表示する例を示した。第2の実施形態では、自装置に格納されている過去に受信した電子メールの中の所定の電子メールと、その電子メールと同一の話題を示す電子メールの表示画像データを生成して時刻順に表示する例を示す。
【0057】
図6は第2の実施の形態における電子メールシステムの構成を示すブロック図である。
【0058】
図6に示すように、第2の実施の形態における電子メール送信装置200の構成は、第1の実施の形態と同じである。第2の実施の形態における電子メール受信装置100は、第1の実施の形態における電子メール受信装置100の構成に加えて、一覧表示部106、メール指定部107および画像格納部108を有する。
【0059】
一覧表示部106は、メール格納部102に格納された第1の電子メール群の一覧を表示する機能を有する。
【0060】
メール指定部107は、一覧表示部106によって表示された一覧の中から表示画像データを表示する電子メールを指定するように受信者に促し、受信者によって指定された電子メール(以降、指定電子メールと称する)をメール格納部102から読み出す。そして、メール指定部107は、指定電子メールを解析部103に送信する。
【0061】
解析部103は、メール指定部107から受信した指定電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する。そして、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、その特徴情報、感情情報およびその電子メールの受信日時を示す時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0062】
また、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、解析部103は、第1の電子メール群の中から、指定電子メールと同一の話題を示す第3の電子メール群を抽出する。第3の電子メール群を抽出する処理は、第1の実施の形態で示した、第2の電子メール群を抽出する処理と同様であるため、説明を省略する。
【0063】
第3の電子メール群を抽出すると、解析部103は、第3の電子メール群に含まれる電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する。そして、メールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、その特徴情報、感情情報および時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0064】
画像格納部108には、予め、送信者の外見の特徴を画像で示すデータが格納される。
【0065】
送信者の外見を画像データで表示する場合、目、鼻、口のように特徴のある部分のみを変更することにより、送信者が所定の感情を抱いていることを表現できる。そこで、受信者は、画像格納部108に、送信者の外見の全体を示す基本画像データと、送信者が所定の感情を抱いているときのその送信者の所定部分の外見を示す部分画像データを予め登録しておく。なお、基本画像データは、特徴情報に関連付けて画像格納部108に格納され、部分画像データは、特徴情報と、感情情報と、基本画像データに対してその部分画像データが対応する位置を示す位置情報とに関連付けて画像格納部108に格納される。
【0066】
画像生成部104は、表示画像データを生成するとき、まず、解析部103から受信した画像生成要求に含まれる特徴情報に対応する基本画像データを画像格納部108から読み出す。次に、画像生成要求に含まれる特徴情報および感情情報に対応する全ての部分画像データを位置情報と共に画像格納部108から読み出す。そして、位置情報に基づいて、基本画像データと部分画像データを合成して表示画像データを生成する。
【0067】
次に図6に示した電子メール受信装置100が表示画像データを表示するときの処理手順について図7のフローチャートを参照して説明する。
【0068】
電子メール受信装置100が処理を開始すると、一覧表示部106は、まず、メール格納部102に格納された第1の電子メール群の一覧を表示する(ステップS21)。
【0069】
その後、メール指定部107は、一覧表示部106によって表示された一覧の中から表示画像データを表示する電子メールを指定するように受信者に促し、受信者によって指定された指定電子メールをメール格納部102から読み出す(ステップS22)。指定電子メールをメール格納部102から読み出すと、メール指定部107は、読み出した指定電子メールを解析部103に送信する。
【0070】
メール指定部107から指定電子メールを受信すると、解析部103は、指定電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれるか否かを判定する(ステップS23)。指定電子メールのメールヘッダに特徴情報および感情情報が含まれる場合、解析部103は、その特徴情報、感情情報および時刻情報を含む画像生成要求を画像生成部104に送信する。
【0071】
解析部103から画像生成要求を受信すると、画像生成部104は、画像生成要求に含まれる特徴情報に対応する基本画像データを画像格納部108から読み出す。さらに、画像生成部104は、画像生成要求に含まれる特徴情報および感情情報に対応する全ての部分画像データを位置情報と共に画像格納部108から読み出す。そして、画像生成部104は、位置情報に基づいて、基本画像データと部分画像データを合成して表示画像データを生成する(ステップS24)。画像生成部104は、生成した表示画像データと、画像生成要求に含まれる時刻情報を画像表示部105に送信する。
【0072】
ステップS25、S26の処理は、図5に示したフローチャートのステップS15、S16の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0073】
なお、電子メール受信装置100は、表示している表示画像データのうちのいずれかの表示画像データの指定を受信者に促し、受信者によって指定された表示画像データに対応する電子メールの受信日時および本文を表示することにしてもよい。その場合、メール指定部107は、受信者によって指定された表示画像データに対応する電子メールの情報を表示するための情報表示要求を解析部103に送信する。メール指定部107から情報表示要求を受信すると、解析部103は、指定された表示画像データに対応する電子メールをメール格納部102から読み出し、画像表示部105に送信する。解析部103から電子メールを受信すると、画像表示部105は、受信した電子メールの受信日時および本文を表示する。
【0074】
また、本実施形態では、画像格納部108は、電子メール受信装置100に含まれる例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。他の例として、画像格納部108は、ネットワーク300との通信機能を備え、ネットワーク300上に配置される不図示のサーバ装置に含まれることにしてもよい。これにより、電子メール受信装置100以外の電子メール受信装置もネットワーク300を介して画像データを取得できるので、複数の電子メール受信装置が画像データを共有できる。
【0075】
また、本実施形態では、画像生成部104が、画像格納部108に格納された基本画像データと部分画像データを合成して表示画像データを生成する例を示したが、画像生成部104として、第1の実施形態の画像生成部104を適用することも可能である。また、本実施形態の画像生成部104および画像格納部108を第1の実施形態に適用することも可能である。
【0076】
また、本実施形態では、メール格納部102に格納された第1の電子メール群の一覧を表示して、受信者にその一覧の中から表示画像データを表示する電子メールを指定させる例を示したが、表示画像データを表示する電子メールの指定方法は、どのようなものであってもよい。例えば、受信者に電子メールのタイトルや送信者のアドレス情報を直接入力させることにより、表示画像データを表示する電子メールを指定させることにしてもよい。
【0077】
電子メール受信装置100は、例えばコンピュータによって実現される。
【0078】
図8は電子メール受信装置100の実現例を示すブロック図である。
【0079】
図8に示すように、電子メール受信装置100は、CPU(Central Processing Unit)110と、CPU110の処理に必要な情報を一時的に記憶する主記憶装置111と、外部から受信した電子メールが格納される補助記憶装置112と、CPU110に電子メール受信装置100としての処理を実行させるためのプログラムが記録された記録媒体113と、記録媒体113とのデータ転送を制御する記録媒体インタフェース装置114と、ネットワークとのインタフェースを制御する通信制御装置115と、コマンドや情報等を入力するための入力装置116と、表示画像データを表示するための出力装置117を備え、それらが内部バス118を介して接続されている。
【0080】
電子メール受信装置100は、記録媒体113に記録されたプログラムにしたがって受信部101、解析部103、画像生成部104、画像表示部105、一覧表示部106およびメール指定部107の機能をそれぞれ実現する。記録媒体113に記録されたプログラムはCPU110によって記憶媒体インタフェース装置114を介して主記憶装置111に読み込まれる。CPU110は主記憶装置111に読み込んだプログラムにしたがって処理を実行する。記録媒体113は、磁気ディスク、半導体メモリ、光ディスクあるいはその他の記録媒体であってもよい。
【0081】
図9は第1の実施の形態の電子メール受信装置100のソフトウェア構成を示す図である。
【0082】
受信プログラム121は受信部101の処理を実現するためのソフトウェアであり、解析プログラム123は解析部103の処理を実現するためのソフトウェアであり、画像生成プログラム124は画像生成部104の処理を実現するためのソフトウェアであり、画像表示プログラム125は画像表示部105の処理を実現するためのソフトウェアである。
【0083】
図10は第2の実施の形態の電子メール受信装置100のソフトウェア構成を示す図である。
【0084】
一覧表示プログラム126は一覧表示部106の処理を実現するためのソフトウェアであり、メール指定プログラム127はメール指定部107の処理を実現するためのソフトウェアである。
【0085】
なお、電子メール受信装置100は、受信部101、メール格納部102、解析部103、画像生成部104、画像表示部105、一覧表示部106、メール指定部107および画像格納部108の機能を実現することが可能であれば、コンピュータに限定する必要はない。電子メール受信装置100は、例えば論理回路等から構成されるLSI(Large Scale Integration)やDSP(Digital Signal Processor)等の半導体集積回路装置およびメモリ等により、上記受信部101、メール格納部102、解析部103、画像生成部104、画像表示部105、一覧表示部106、メール指定部107および画像格納部108の機能を実現する構成であってもよい。
【0086】
電子メール送信装置200も、上記記録媒体113に格納されるプログラムおよび補助記憶装置112に格納されるデータが異なることを除けば、図8に示した電子メール受信装置100と同様の構成で実現できる。
【0087】
以上説明したように、本実施形態によれば、電子メール受信装置は、自装置に格納されている過去に受信した電子メールの中の所定の電子メールと、その電子メールと同一の話題を示す電子メールの表示画像データを生成して時刻順に表示する。これにより、受信者は、過去に受信した電子メールについて、その電子メールの送信者の感情の推移を閲覧でき、電子メール受信装置は、利用者の利便性を向上できる。
【0088】
また、本実施形態の電子メール受信装置は、画像格納部に格納された基本画像データと部分画像データを合成して表示画像データを生成する。電子メール受信装置は、予め登録された画像データを合成することにより表示画像データを生成できるので、表示画像データを生成するときの処理負荷を低減できる。また、画像格納部には、感情の種類毎に、送信者の外見全体を示す画像データではなく、目、鼻、口のように特徴のある部分のみを示す部分画像データが格納されるため、メモリリソースの無駄な使用を抑止できる。
【符号の説明】
【0089】
100 電子メール受信装置
101 受信部
102 メール格納部
103 解析部
104 画像生成部
105 画像表示部
106 一覧表示部
107 メール指定部
108 画像格納部
110 CPU
111 主記憶装置
112 補助記憶装置
113 記録媒体
114 記録媒体インタフェース装置
115 通信制御装置
116 入力装置
117 出力装置
118 内部バス
120 オペレーティングシステム
121 受信プログラム
123 解析プログラム
124 画像生成プログラム
125 画像表示プログラム
126 一覧表示プログラム
127 メール指定プログラム
200 電子メール受信装置
201 入力部
202 メール生成部
203 送信部
300 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの送受信を行う電子メールシステムであって、
送信者から、該送信者の外見的特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報が入力されると、該特徴情報と該感情情報を含む電子メールを生成して送信する電子メール送信装置と、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信すると、自装置に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記電子メール送信装置から受信した受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出し、該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する電子メール受信装置と、
を有する電子メールシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の電子メールシステムにおいて、
前記電子メール受信装置は、受信者から前記第1の電子メール群のうちのいずれかの電子メールが指定されると、該第1の電子メール群の中から、該受信者から指定された指定電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該指定電子メールに含まれるメッセージIDを含む第3の電子メール群を抽出し、該指定電子メールならびに該第3の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示することを特徴とする電子メールシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電子メールシステムにおいて、
前記電子メール受信装置は、
送信者の外見の全体を示す基本画像データが前記特徴情報と関連付けて格納され、該送信者が所定の感情を抱いているときの該送信者の所定部分の外見を示す部分画像データが前記特徴情報および前記感情情報と関連付けて格納された画像格納手段を備え、
前記それぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて、前記基本画像データと前記部分画像データを合成することにより前記画像データを生成することを特徴とする電子メールシステム。
【請求項4】
送信者の外見の特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報を含む電子メールを電子メール送信装置から受信する電子メール受信装置であって、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信する受信手段と、
受信した電子メールが格納されるメール格納手段と、
前記受信手段によって電子メールが受信されると、前記メール格納手段に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記受信手段によって受信された受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出する解析手段と、
該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成する画像生成手段と、
該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する画像表示手段と、
を有する電子メール受信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電子メール受信装置において、
前記第1の電子メール群のうちのいずれかの電子メールを指定可能なメール指定手段をさらに有し、
前記解析手段は、受信者から前記メール指定手段を介して前記第1の電子メール群のうちのいずれかの電子メールが指定されると、該第1の電子メール群の中から、該受信者から指定された指定電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該指定電子メールに含まれるメッセージIDを含む第3の電子メール群を抽出し、
前記画像生成手段は、該指定電子メールならびに該第3の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、
前記画像表示手段は、該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示することを特徴とする電子メール受信装置。
【請求項6】
電子メールの送受信を行う電子メールシステムの表示方法であって、
電子メール送信装置が、送信者から、該送信者の外見的特徴を示す特徴情報と、該送信者の感情を示す感情情報が入力されると、該特徴情報と該感情情報を含む電子メールを生成して送信し、
電子メール受信装置が、
前記電子メール送信装置から電子メールを受信すると、自装置に格納されている過去に受信した第1の電子メール群の中から、前記電子メール送信装置から受信した受信電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該受信電子メールに含まれるメッセージIDを含む第2の電子メール群を抽出し、
該受信電子メールならびに該第2の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、
該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示する、
表示方法。
【請求項7】
請求項6に記載の表示方法において、
前記電子メール受信装置が、
受信者から前記第1の電子メール群のうちのいずれかの電子メールが指定されると、該第1の電子メール群の中から、該受信者から指定された指定電子メールと送信者のアドレス情報が同一であり、該指定電子メールに含まれるメッセージIDを含む第3の電子メール群を抽出し、
該指定電子メールならびに該第3の電子メール群に含まれる電子メールを作成したときの送信者の感情を示す画像データをそれぞれの電子メールに含まれる前記特徴情報および前記感情情報に基づいて生成し、
該画像データを該それぞれの電子メールの受信日時の順に並べて表示することを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−141651(P2011−141651A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1128(P2010−1128)
【出願日】平成22年1月6日(2010.1.6)
【出願人】(390001395)NECシステムテクノロジー株式会社 (438)
【Fターム(参考)】