電子メール機器及び電子メール方法
【課題】文字とマルチメディアデータとをインライン表示可能な形式で電子メールが簡単かつ適切に行えるようにする。
【解決手段】電子メール機器1に文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メール機器1に電子メールするべき文字データが入力されると、電子メール機器1が入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとを特定してその特定された画像データと付加データとを対として送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することよって、インライン表示可能な形式で送受信可能な受信側の電子メール機器2;3が文字データと画像データとをインライン表示することができ、インライン表示不可能な受信側の電子メール機器4が文字データを表示して文字化けや空白のような不都合を解消できる。
【解決手段】電子メール機器1に文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メール機器1に電子メールするべき文字データが入力されると、電子メール機器1が入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとを特定してその特定された画像データと付加データとを対として送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することよって、インライン表示可能な形式で送受信可能な受信側の電子メール機器2;3が文字データと画像データとをインライン表示することができ、インライン表示不可能な受信側の電子メール機器4が文字データを表示して文字化けや空白のような不都合を解消できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる機種間で文字とマルチメディアデータとをインライン表示可能な形式で電子メールが簡単かつ適切に行える電子メール機器及び電子メール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この明細書では、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信する電子メール機器として、HTML対応の電子メール機器を例示するが、HTML対応の電子メール機器に限定されるものではない。HTML対応の電子メール機器は、HTMLメールの送受信可能な電子メール機器である。HTML(hypertext markup language)は、Webページを記述するのに用いられるマークアップ言語であって、画像や音声及びビデオの含まれた文書を扱うこともできる。マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信できない電子メール機器を、HTML非対応の電子メール機器と称する。インライン表示とは、マークアップ言語で指定された位置にマルチメディアデータを表示する表示形態であって、文の前後、又は文中にもマルチメディアデータを表示することができる。
【0003】
HTMLメールの対応又は非対応機種を問わない、電子メールにおいて、本文等に絵文字を使用する方法がある。
【0004】
携帯電話機での絵文字は、当初、文字や記号に割り当てられていない文字コードの未使用領域に、通信事業者や端末メーカーが個別に絵文字を割り当て、当該コードを送受信して運用していた。但し、絵文字は通信事業者や端末メーカー等が個別に割り当てていたため、互換性に乏しく、同じ絵文字の文字コードテーブルを持たない機種間では、受信側で送信側の意図と反する絵文字や文字が表示されたり、受信側で文字化けが発生したりしていた。
【0005】
図14を参照し、上記文字コードテーブルを使用した絵文字の送受信の課題について詳述する。図14において、送信側のA機種なる電子メール機器41と受信側のA機種なる電子メール機器42とは文字コードの絵柄も色も一致する機種である。受信側のB機種なる電子メール機器43は、送信側及び受信側のA機種なる電子メール機器41;42と文字コードの絵柄は一致しているが、色が異なる機種である。受信側のC機種なる電子メール機器44は、送信側及び受信側のA機種なる電子メール機器41;42や受信側のB機種なる電子メール機器43のそれぞれと文字コードの絵柄すらも一致していない機種である。そして、例えば、「貴方の事、ずっと(ハートマークなる絵文字)でした」なる電子メールが送信側のA機種なる電子メール機器41から、受信側のA機種なる電子メール機器42又は受信側のB機種なる電子メール機器43又は受信側のC機種なる電子メール機器44に送信された場合、受信側の電子メール機器42乃至44の機種により絵文字の形と色とが送信側の絵文字と同じである場合と異なる場合とがある。
【0006】
具体的には、受信側のA機種なる電子メール機器42での絵文字の表示態様が送信側の絵文字と同じ色及び同じ形であるに対し、受信側のB機種なる電子メール機器43での絵文字の表示態様が送信側の絵文字と同じ形であるものの色が異なり、また、受信側のC機種なる電子メール機器44での送信側の絵文字と対応する部分が「壽」なる文字として表示される場合がある。つまり、絵文字区分コードが通信事業者又は同じ通信事業者での機種の違いによって独自に設定されているため、ユーザーの意図する絵文字が受信側の電子メール機器に表示されないという欠点がある。
【0007】
そこで、これらの問題を解決する一つの手段として、HTMLメールを使用する方法がある。HTMLメールは、電子メールの本文にHTMLを使用し、絵文字として機能する画像データを本文内の所定の位置にインライン表示させることが可能となる。さらに、対象の画像データを電子メール内に添付することが可能であるため、受信側がHTMLメールに対応していれば、送信側が設定した画像データを、受信側が添付ファイルから取得し、相違なく表示することが可能となる。
【0008】
HTMLメールを使用することで、前記の文字コードテーブルを使用した絵文字の問題を解決したように思われるが、次のような2つの課題がある。その1つは、画像データを捜索し、インライン表示用に指定する操作において、携帯電話機のようなユーザインタフェイスや画面サイズが制限されている場合、煩雑で取り扱い難い。もう1つは、非対応の端末が受信した場合、単純なテキスト表示となって、インライン表示を指定したはずの位置は空になり、絵文字データが欠損した状態となる。従って、受信側では送信側の意図した文章を理解できなくなることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−139340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
発明が解決しようとする問題点は、電子メールを作成する時の入力操作が煩雑であるという点と、ユーザーの意図する絵文字が受信側の電子メール機器に表示されないという点とである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る電子メール機器は、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するか、又は、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータの送信とともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする。本発明に係る電子メール方法は、上記電子メール機器によって電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する又は、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータの送信とともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電子メール機器及び電子メール方法は、電子メールするべき文字データに基づいて文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとからなる対構成を特定することによって、マルチメディアデータが簡単な操作で作成できるうえ、上記特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することによって、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信可能な機種間では、送信側の電子メール機器のマルチメディアデータのインライン表示態様と同じ態様で、受信側の電子メール機器が文字データと画像データとをインライン表示することができ、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信可能な機種とインライン表示不可能な機種との間では、送信側の電子メール機器のマルチメディアデータのインライン表示態様を表現する文字データと同じ態様で、受信側の電子メール機器が文字データを表示して、文字化けや空白のような不都合を解消することができる。結果として、本発明に係る電子メール機器によれば、異なる機種間で文字とマルチメディアデータとをインライン表示可能な電子メールが簡単かつ適切に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1の電子メールシステムを示す模式図。
【図2】実施の形態1の電子メール機器を示す構成図。
【図3】実施の形態1の画像データベースの作成処理を示す工程図。
【図4】実施の形態1の画像データベースを示す図表。
【図5】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図6】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図7】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図8】実施の形態1の電子メールのプログラムの特徴部分を示す図表。
【図9】実施の形態1の電子メールによるメール処理の特徴を示す模式図。
【図10】実施の形態2の画像データベースを示す図表。
【図11】実施の形態2の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図12】実施の形態2の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図13】実施の形態3の電子メールの受信処理を示す工程図。
【図14】従来のHTMLメールの問題点を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
「実施の形態1」
以下、送信側のA機種なるHTML対応の電子メール機器を送信側のA機種なる電子メール機器1と称し、受信側のA機種なるHTML対応の電子メール機器を受信側のA機種なる電子メール機器2と称し、受信側のB機種なるHTML対応の電子メール機器を受信側のB機種なる電子メール機器3と称し、受信側のC機種なるHTML非対応の電子メール機器を受信側のC機種なる電子メール機器4と称する。また、マルチメディアデータは、文字、画像、音声、アーカイブデータのような多様なデータから構成される。画像には動画と静止画とがあり、音声には音と声がある。文字以外データは、画像、音声のようなデータであるが、以下の説明では画像データを文字以外データとして説明する。
【0015】
図1を参照し、HTMLメールの送受信について説明する。先ず、送信側のA機種なる電子メール機器1では、HTMLメールを送信するよりも前の時期において、ステップ101に示すように、電子メール機器1には、HTMLメールに必要な画像データと付加データとを関連させて記録した画像データベースが作成される。画像データベースの作成に必要な画像データと付加データとが、ユーザーによって作成される場合と、ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者によって作成される場合とがある。画像データ及び付加データがユーザー以外の者によって作成される場合は、ユーザー以外の者が画像データと付加データとを対にして提供する。付加データは、画像データを特定するデータであって、図3で詳述する。
【0016】
次に、ステップ102において、画像データベースの作成された電子メール機器1において、電子メールが作成される。電子メールが作成される工程には、次のような2つの処理がある。その1つは、読み仮名の入力による画像データベースの検索、該当あれば漢字候補と画像候補の表示、漢字候補又は画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理であって、図6で詳述する。もう1つは、読み仮名の入力による漢字候補の表示、漢字候補の選択、画像データベースの検索、該当あれば画像候補の表示、画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理であって、図7で詳述する。図4の画像データベース27の漢字欄に「漢字」又は「カタカナ」が存在することから、以下の説明において、漢字候補は、入力された読み仮名から漢字又はカタカナを変換対象とすることの総称として用いられている。
【0017】
その後、ステップ103において、ユーザーが電子メールを送信する操作をキー操作によって電子メール機器1に入力すると、電子メール機器1はインライン表示された画像に相当する画像データとその画像データを特定する付加データとを対とした電子メールなるHTMLメールを、受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3又は受信側のC機種なる電子メール機器4の少なくとも1つに送信する。
【0018】
電子メール機器1がHTMLメールを送信する際、付加データは画像データ内に梱包されているので、画像データと付加データとが対となって送信されるが、HTMLメール非対応機種向けに設定するテキストのメール部分においては、HTML部でインライン表示を指定する位置に、当該マルチメディアデータの意味を示す文字情報を別途設定する必要がある。この別途設定される情報は、付加データそのものではなく、付加データから取得した情報の一部例えば漢字のような情報である。
【0019】
図2を参照し、電子メール機器1の構成について説明する。電子メール機器1は、入出力インターフェース11、辞書情報入力部12、合成部13、画像入力部14、表示器15、キー操作部16、データ入力部17、メール作成部18、CPU19、RAM20、ROM21を備える。辞書情報入力部12は、基本辞書22及び個人辞書23を備える。
【0020】
基本辞書22は、電子メール機器1の製造段階で作られる辞書であって、文字区分コードと絵文字区分コードとが記録された部分であって、電子メール機器1を使用するユーザー(以下、単に、ユーザーという)が書き換えることはできないようになっている。
【0021】
個人辞書23は、付加データが記録される部分であって、ユーザーが自由に書き換えることができるようになっている。
【0022】
合成部13は、個人辞書23の付加データと画像入力部14の画像データとを合成し、この合成された合成データをRAM20の画像データベース27に記録させる部分である。
【0023】
画像入力部14は、画像データ供給機器31から電子メール機器1に取り込まれた画像データを記録する部分である。
【0024】
ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合、画像入力部14が画像データ供給機器31としてのコンテンツプロバイダのような者から電子メール機器1に取り込まれた付加データを個人辞書23にあるか否かを検索する。そして、付加データが個人辞書23にある場合は、画像入力部14が上記取り込まれた画像データと付加データとを破棄する。付加データが個人辞書23に無い場合は、画像入力部14が上記取り込まれた付加データを個人辞書23に記録しかつ上記取り込まれた画像データを記録する。その後、合成部13が個人辞書23の付加データと画像入力部14の画像データとを合成し、この合成された合成データをRAM20の画像データベース27に記録させる。
【0025】
表示器15は、電子メール機器1の種々の入力や処理の態様をユーザーに報知する報知データを表示する部分であって、ディスプレイにより構成される。
【0026】
キー操作部16は、ユーザーが置数キー、文字キー、ファンクションキー、特定キーのような種々のキーを操作することによって電子メール機器1に種々の入力を操作する部分であって、キーボードにより構成される。
【0027】
メール作成部18は、メール入力部24、特定部25、送信部26を備え、メール入力部24がユーザーからの電子メールすべき指示を電子メール機器1に取り込み、特定部25がメール入力部24を経由するユーザーからの指示で画像データベース27に記録された合成データをメール送信すべき画像データと付加データとの対構成を特定し、送信部26がメール入力部24及び特定部25を経由するユーザーからの指示で作成された対構成を含む電子メールを送信する。
【0028】
CPU19がフラッシュメモリのようなROM21に格納されたプログラムにしたがいRAM20を使用しながら通信ルールであるプロトコルに則って動作して電子メール制御を実行する。この電子メール制御によって、メール作成部18、辞書情報入力部12、合成部13、画像入力部14、表示器15、データ入力部17、メール作成部18、画像データベース27などが動作される。
【0029】
電子メール機器1において、画像データベース27が作成される工程は、ユーザーが画像データと付加データとを作成して電子メール機器1に個別に入力する場合と、ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合とがある。
【0030】
ユーザーが画像データと付加データとを作成して電子メール機器1に個別に入力する場合の画像データベース27が作成される工程について説明すると、電子メール機器1が電気的に起動し、画像データ供給機器31が電子メール機器1に接続された状態において、ユーザーがキー操作部16によって画像データの電子メール機器1への入力を操作すると、操作信号がデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19が画像データ供給機器31から入出力インターフェース11を経由して入力された画像データを画像入力部14に記録する。
【0031】
次に、ユーザーがキー操作部16によって付加データの電子メール機器1への入力を操作すると、付加データがデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19がデータ入力部17から入力された付加データを個人辞書23に記録する。その後、ユーザーがキー操作部16によって画像データと付加データとの合成を操作すると、指示信号がデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19が合成部13を始動し、合成部13が個人辞書23から付加データを抽出すると共に画像入力部14から画像データを抽出して当該付加データと当該画像データとを関連させて画像データベース27に記録する。
【0032】
ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合の画像データベース27が作成される工程について説明すると、電子メール機器1が電気的に起動してユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から対にして提供され画像データと付加データとを受信した場合において、合成処理の実施を指示する契機が必要になる。その契機は、ユーザーがキー操作部から手動で指示する場合と、定期的に所定のデータフォルダを巡廻するパーサーが電子メール機器1に設けられ、そのパーサーが個人辞書に未登録の付加データ付き画像データを検出した場合に自動で個人辞書へ登録する場合との二通りがある。
【0033】
図3を参照し、画像データベース27がユーザーで作成された画像データとユーザーで作成された付加データとから作成される工程について詳述する。ステップ201において、ユーザーが電子メール機器1に対する画像データの入力の操作を行うと、例えば、「公園の遊具を表現した」画像データが画像データ供給機器31からステップ202の電子メール機器1に入力され、ステップ202の電子メール機器1が入力された画像データを画像入力部14に記録する。
【0034】
引き続き、ステップ203において、ユーザーが電子メール機器1に対する上記記録された画像データを特定する付加データの入力の操作を行うと、ステップ204の電子メール機器1が入力された付加データを個人辞書23に記録する。例えば、付加データは、種類、名称、動作指示、撮影日、画像の大きさ、Content−Type、URLのそれぞれを示すデータから構成される。種類を示すデータとしては、例えば「公園」なる漢字表記と「こうえん」なる読み方表記とが併記される。名称を示すデータとしては、例えば「遊具」なる漢字表記と「ゆうぐ」なる読み方表記とが併記される。
【0035】
その状態において、ステップ205において、ユーザーが電子メール機器1に対する上記記録された画像データと上記記録された付加データとの合成を操作すると、ステップ206の電子メール機器1がステップ202で記録された画像データとステップ204で記録された付加データとを関連させて画像データベース27に記録する。
【0036】
図4を参照し、画像データベース27について説明する。画像データベース27では、読み仮名欄、漢字欄、画像データと付加データとの対構成欄が設けられる。読み仮名欄には、入力された付加データ中の「読み仮名」が項目分けされて記録される。漢字欄には、入力された付加データ中の「漢字」又は「カタカナ」が、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録される。対構成欄には、入力された画像データと入力された付加データとが対となって漢字欄の「漢字」又は「カタカナ」ごとに項目分けされて記録される。
【0037】
図5を参照し、電子メール機器1による電子メールの工程について説明する。図5において、電子メール機器1には、すでに、図4に示すような態様の画像データベース27が記録されている。図5の電子メールの工程は、図1のメール作成部18によって実行される。ステップ301では、電子メール機器1が電源投入で起動し、表示器15が待ち受け画面を表示した状態である。
【0038】
その状態において、ユーザーがキー操作部16を新規メール作成操作すると、ステップ302に示すように、表示器15から待ち受け画面が消去された後、表示器15には宛先欄、差出人欄、件名欄、本文欄が表示される。ステップ303に進む。
【0039】
その後、ユーザーがキー操作部16を操作して宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力すると、ステップ303に示すように、表示器15には本文欄及びカーソル28が表示される。その状態を確認したユーザーがキー操作部16を本文入力操作するのに伴って、ステップ304に示すように、表示器15には本文入力画面が表示される。そして、本文入力が終了した後、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ305に示すように、電子メールが送信される。ステップ304;305に示す電子メールの作成から送信までについては、図6及び図7に示す2通りの処理に分けて説明する。
【0040】
図6を参照し、電子メールの作成から送信までの本文入力操作と本文入力画面との変遷について、読み仮名の入力による画像データベースの検索、該当あれば漢字候補と画像候補の表示、漢字候補又は画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理を例として詳述する。先ず、本文入力操作において、ユーザーが「今日は」の入力及び確定を操作した後に「こうえん」なる読み仮名を入力操作した場合、表示器15には本文入力画面がステップ401に示すように表示される。この本文入力画面は「今日はこうえん」とカーソル28とが表示された態様になる。
【0041】
その後、ユーザーが「こうえん」を漢字変換しようと思ってキー操作部16を漢字変換操作した場合、ステップ402に示すように、漢字候補の「公園」や「公演」と一緒に、画像データベース27の読み仮名欄の「こうえん」で登録されている画像データとしての「滑り台を表現した画像」と「シーソーを表現した画像」とが表示される。
【0042】
そして、ユーザーがキー操作部16を変換候補選択操作して例えば「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ403に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が変換候補選択画面として表示される。
【0043】
その状態において、ユーザーがキー操作部16をインライン表示操作すると、「滑り台を表現した画像」を検索子として図4の画像データベース27の対構成欄から「滑り台を表現した画像」の対応する画像データが抽出されて表示器15にインライン表示画面が表示される。その結果、ステップ404に示すよう、表示器15には入力の確定された「今日は」と上記抽出によって確定した「滑り台を表現した画像」とカーソル28とがインライン表示される。ステップ404に示す表示器15の下部には「送信」と[決定]との文字が表示される。
【0044】
次に、ユーザーがキー操作部16を送信文決定操作すると、ステップ405に示すように、表示器15からカーソル28が消え、表示器15には「決定」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0045】
さらに、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ406に示すように、表示器15から「決定」を囲む太枠が消え、表示器15には「送信」を太枠で囲んだ態様が表示され、HTMLメールが送信される。このメール送信中は、ステップ407に示すように、表示器15には「メール送信中」及び「キャンセル」からなる送信画面が表示される。
【0046】
このHTMLメールでは、ステップ406の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信される。
【0047】
例えば、図4の画像データベース27において、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄の画像データなる静止画Eが図6のステップ406の「滑り台を表現した画像」であるとすると、画像データベース27の読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0048】
図7を参照し、電子メールの作成から送信までの本文入力操作と本文入力画面との変遷について、読み仮名の入力による漢字候補の表示、漢字候補の選択、画像データベースの検索、該当あれば画像候補の表示、画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理を例として詳述する。先ず、本文入力操作において、ユーザーが「今日は」の入力及び確定を操作した後に「こうえん」なる読み仮名を入力操作した場合、表示器15には本文入力画面がステップ501に示すように表示される。この本文入力画面は「今日はこうえん」とカーソル28とが表示された態様になる。
【0049】
その後、ユーザーが「こうえん」を漢字変換しようと思ってキー操作部16を漢字変換操作した場合、メール作成部18が「こうえん」を検索子として図4の画像データベース27の読み仮名欄を検索する。
【0050】
その検索において、画像データベース27の読み仮名欄に検索子に対応する「こうえん」が存在しない場合は、基本辞書から抽出した該当する漢字候補を表示器15に表示する。画像データベース27の読み仮名欄に検索子に対応する「こうえん」が存在する場合は、ステップ502に示すように、表示器15には「公園」、「公演」なる漢字候補表示が表示される。
【0051】
さらに、ユーザーがキー操作部16を漢字候補選択操作して「公園」を選択した場合、ステップ503に示すように、表示器15には「公園」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0052】
そして、ユーザーがキー操作部16を画像候補表示操作すると、「公園」を検索子として図4の画像データベース27の漢字欄を検索する。
【0053】
その検索において、画像データベース27の漢字欄に検索子に対応する「公園」が存在しない場合は、基本辞書から抽出した該当する漢字候補を表示器15に表示する。画像データベース27の漢字欄に検索子に対応する「公園」が存在する場合は、「公園」に対応する図4の画像データベース27の対構成欄の画像データが抽出される。その結果、ステップ504に示すように、表示器15には上記抽出された画像データによる画像候補が表示される。
【0054】
その後、ユーザーがキー操作部16を画像候補選択操作して例えば「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ505に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が画像選択画面として表示される。
【0055】
その状態において、ユーザーがキー操作部16をインライン表示操作すると、「滑り台を表現した画像」を検索子として図4の画像データベース27の対構成欄から「滑り台を表現した画像」の対応する画像データが抽出されて表示器15にインライン表示画面が表示される。その結果、ステップ506に示すよう、表示器15には入力の確定された「今日は」と上記抽出によって確定した「滑り台を表現した画像」とカーソル28とがインライン表示される。ステップ506に示す表示器15の下部には「送信」と[決定]との文字が表示される。
【0056】
次に、ユーザーがキー操作部16を送信文決定操作すると、ステップ507に示すように、表示器15からカーソル28が消え、表示器15には「決定」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0057】
その状態において、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ508に示すように、表示器15から「決定」を囲む太枠が消え、表示器15には「送信」を太枠で囲んだ態様が表示され、HTMLメールが送信される。このメール送信中は、ステップ509に示すように、表示器15には「メール送信中」及び「キャンセル」からなる送信画面が表示される。
【0058】
このHTMLメールでは、ステップ508の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信される。
【0059】
例えば、図4の画像データベース27において、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄の画像データなる静止画Eが図7のステップ506の「滑り台を表現した画像」であるとすると、画像データベース27の読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0060】
図6に示すような読み仮名の入力に基づく画像候補の選択、又は図7に示すような読み仮名の入力から変換した漢字やカタカナの選択に基づく画像候補の選択のいずれかにより、文字と画像とからなるマルチメディアデータが作成されるので、文字と画像とからなるマルチメディアデータが簡単な操作で作成できる。
【0061】
図8を参照し、HTMLメール送信されるインライン表示可能な形式のマルチメディアデータのメールデータ構成33について説明する。メールデータ構成33は、対構成32をメール送信する場合のデータ構成である。図8では、対構成32における画像データとして「滑り台を表現した画像」を示し、対構成中の付加データとして「種類:公園[こうえん]」、「名称:遊具[ゆうぐ]」、「動作指示:自動再生」、「撮影日:2009年4月1日」、「画像の大きさ:12×12」、「Content-Type: image/jpeg」、「URL: http://www.park.***.com/」を示す。[こうえん]や[ゆうぐ]のように、読み仮名を[ ]で囲むことによって、付加データをチェックするパーサーがカタカナを検出しやすくなる。メールデータ構成33において、符号34を付した部分が受信側インライン表示不可を考慮し、対構成から意味を取得するデータ部分である。また、符号35を付した部分が対構成32の動作指示に従い、受信側でインライン表示可能な形式で設定したデータ部分である。メールデータ構成33の下部における四角の枠で囲まれた「インライン表示用の画像データ」としては対構成32が入っている。
【0062】
図9を参照し、電子メールが電子メール機器1から受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3又は受信側のC機種なる電子メール機器4に送信される場合ついて説明する。電子メール機器1では、「今日は」と「滑り台を表現した画像」とが表示器15にインライン表示されている。その状態において、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、図8のメールデータ構成33が電子メール機器1から電子メールとして送信される。
【0063】
この送信された電子メールを、受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3が受信した場合、電子メール機器2;3がHTML対応の機器であるので、電子メール機器2の表示器36又は電子メール機器3の表示器37には、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と同じ態様で、「今日は」と「滑り台を表現した画像」とがインライン表示される。
【0064】
上記送信された電子メールを、受信側のC機種なる電子メール機器4が受信した場合、電子メール機器4がHTML非対応の機器であるので、電子メール機器4の表示器38には、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と異なる態様で、「今日は公園」と文字表示される。
【0065】
以上のように実施の形態1によれば、ユーザーが、画像データを電子メール機器1に取り込む場合において、取り込まれた画像データを特定する付加データも作成して電子メール機器1に取り込むことによって、電子メール機器1が取り込まれた画像データとその画像データを特定する付加データとを互いに関連させてつまり画像データと付加データとを合成して画像データと付加データとの対構成32を作成し、その作成された対構成32を記録部としての画像データベース27に記録する。
【0066】
その状態において、ユーザーが電子メール機器1を操作して電子メールするべき文字データを電子メール機器1に入力すると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて画像データベース27から画像データと付加データとを特定し、その特定された画像データと付加データとを対としたマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0067】
これによって、受信側の電子メール機器2;3のように受信側の電子メール機器がHTML対応の機器であれば、全ての機種において、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と同じ態様で、受信側の電子メール機器2;3の表示器36;37に文字データと画像データとがインライン表示される。
【0068】
また、受信側の電子メール機器4のように受信側の電子メール機器がHTML非対応の機器であれば、全ての機種において、電子メール機器1の表示器15に表示された文字データと画像データを表現する文字データとが受信側の電子メール機器4の表示器38に表示され、文字化けのような不都合が解消され、送信側のユーザーの意図する電子メールが受信側の電子メール機器2乃至4で正確に反映されて表示される。つまり、受信側の電子メール機器がHTML非対応の機器である場合、HTML非対応の機器がテキスト本文を表示する特徴故に、当該テキスト本文に設定された「公園」をそのまま表示することができる。
【0069】
「実施の形態2」
図10を参照し、実施の形態2に係る画像データベース29について説明する。図10の画像データベース29では、種類欄、名称欄、画像データと付加データとの対構成欄が設けられる。種類欄には、入力された付加データ中の「種類」が項目分けされて記録される。名称欄には、入力された付加データ中の「名称」が、種類欄の「漢字」や「カタカナ」ごとに項目分けされて記録される。対構成欄には、入力された画像データと入力された付加データとが対となって名称欄の「名称」ごとに項目分けされて記録される。
【0070】
図11及び図12を参照し、電子メール機器1による電子メールの工程について説明する。図11において、電子メール機器1には、すでに、図10に示すような態様の画像データベース29が記録されている。図11及び図12の電子メールの工程は、図1のメール作成部18に相当するメール作成部で実行される。図11のステップ601乃至603は、図5のステップ301乃至303と同じであって、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から本文入力操作を行い、ステップ604に示すように、表示器15に「今日は」とカーソル28とを表示した態様の本文入力画面が表示される。
【0071】
その状態を確認したユーザーがキー操作部16を操作してマルチメディア入力又は文字入力を選択する。図11では、ユーザーがマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作した場合である。その画像候補表示操作に伴い、表示器15から「今日は」と「カーソル」とが消え、ステップ605に示すように、表示器15には図10の画像データベース29の対構成中の上から順に抽出された複数の画像データに対応する画像が画像候補表示画面として表示される。
【0072】
この画像候補表示画面に表示された複数の画像の中にインライン表示しようとする画像が存在しないとユーザーが判断した場合は、ユーザーがキー操作部16を画像送り操作をすることによって、画像データベース29の対構成からステップ605で表示された画像の次の順番として抽出された複数の画像データに対応する画像を表示する。これによって、ステップ605では、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナがスライドショーのように表示される。ステップ605において、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナと当該画像データの名称を示す漢字又はカタカナをスライド表示するか、又は、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの名称を示す漢字又はカタカナをスライド表示するか、又は、画像データの種類や名称を表示することなく画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像だけをスライド表示してもよい。
【0073】
そして、ステップ605で表示器15に表示された複数の画像の中にインライン表示しようとする画像が存在したとユーザーが判断した場合は、ユーザーはその判断した時点で前記画像送り操作を中止すると、表示器15にはインライン表示しようとする画像の存在する画像候補選択表示画面が停止表示される。
【0074】
さらに、図12において、ユーザーがキー操作部16を画像候補選択操作して例えば、「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ606に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が画像選択画面として表示される。
【0075】
その後の電子メールの工程を示すステップ607乃至610は、図6のステップ404乃至407と同じである。つまり、ユーザーがインライン表示操作、送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0076】
例えば、図10の画像データベース29において、対構成欄の画像データなる静止画Eが図12のステップ609の「滑り台を表現した画像」であるとすると、図10の画像データベース29の対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0077】
図11において、ステップ601乃至603に示すように、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力した後に本文入力操作を行うことなくマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作してよい。この場合には、ステップ603の次にステップ604をスキップしてステップ605に進み、ステップ605において、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナがスライドショーのように表示される。その後、図12のステップ606乃至610において、ユーザーが画像候補選択操作、インライン表示操作、送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0078】
図11において、ステップ601乃至603に示すように、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力した後に本文入力操作を行うことなくマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作し更に画像候補選択操作し更に選択した画像を決定操作した後に本文入力操作を行ってもよい。この場合には、ステップ603の次にステップ604をスキップしてステップ605;606と進み、ステップ606の後にユーザーがインライン表示操作を行ってステップ606で選択された画像候補を送信するべき画像として決定する。その画像の決定操作の結果、ステップ607では「今日は」が表示されず「滑り台を表現した画像」とカーソル28とが表示された態様である。その後、ユーザーがキー操作部16で本文入力操作を行う。この本文入力操作の場合、ユーザーがカーソル28を「滑り台を表現した画像」の前に移動した後に本文入力操作をしてもよく又はカーソル28を「滑り台を表現した画像」の後に位置させたまま本文入力操作をしてもよい。カーソル28を「滑り台を表現した画像」の前に移動した後に本文入力操作した場合、例えば、表示器15には、ステップ607の「滑り台を表現した画像」の前に「電子メールすべき本文としての文字」が表示され、「滑り台を表現した画像」の位置が電子メールすべき本文としての文字」に応じて後にずれて表示される。カーソル28を「滑り台を表現した画像」の後に位置させたまま本文入力操作した場合、例えば、表示器15には、ステップ607の「滑り台を表現した画像」の後に電子メールすべき本文としての文字」が表示される。その後、図12のステップ608乃至610において、ユーザーが送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データと「電子メールすべき本文としての文字」とからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0079】
「実施の形態3」
図13を参照し、受信側のHTML対応の電子メール機器5が図1の電子メール機器1から送信された電子メールを受信した場合の工程について説明する。受信側のHTML対応の電子メール機器5は、電子メール機器2又は電子メール機器3に相当する電子メール機器である。図13の受信時の電子メールの工程は、電子メール機器5における図1のメール作成部18に相当するメール作成部で実行される。
【0080】
ステップ701では、電子メール機器5が電源投入で起動し、表示器6が待ち受け画面を表示した状態である。その状態において、電子メール機器5が例えば図1の電子メール機器1からHTMLメールを受信し、ユーザーが電子メール機器5のキー操作部7を受信操作すると、ステップ702に示すように、表示器6が上記待ち受け画面からメール受信画面に変わる。
【0081】
そのメール受信画面を確認したユーザーがキー操作部7をメール確認操作すると、電子メール機器5のCPUが受信したHTMLメールを表示器6に表示する。例えば、ステップ703に示すように、表示器6には「今日は」と「滑り台を表現した画像」とがインライン表示される。この場合、送信側は受信側でどのようにマルチメディアデータを再生するべきかを動作指示で設定しており、受信側は送信側の当該動作指示による設定に従って表示や再生を行うことによって付加データに設定された動作指示どおりの結果が得られる。また、受信側も受信したマルチメディアデータの付加データをステップ703で図4の画像データベース27又は図10の画像データベース29に登録するのみならず、その内容を確認することもできる。
【0082】
その後、ユーザーがキー操作部7をメール確認終了操作すると、電子メール機器5のCPUがデータ保存有無の確認処理を実行してその実行結果を表示器6に表示する。例えば、ステップ704に示すように、表示器6には「データを保存しますか?」なる文字がデータ保存有無の確認処理の実行結果として表示される。
【0083】
その表示器6に表示された実行結果を確認したユーザーがキー操作部7をデータ保存有操作又はデータ保存無操作する。例えば、ユーザーがキー操作部7をデータ保存有操作した場合は、YESに相当し、ステップ705に進む。ステップ705では、電子メール機器5のCPUがステップ703で受信した受信データの中から画像データと付加データとからなる対構成を図4の画像データベース27又は図10の画像データベース29に記録し、データ保存の処理を終わる。その後、電子メール機器5のCPUが待ち受け処理を実行し、ステップ701に示すように、表示器6が待ち受け画面を表示した状態になる。
【0084】
上記とは逆に、ユーザーがキー操作部7をデータ保存無操作した場合は、NOに相当し、ステップ706に進む。ステップ706では、電子メール機器5のCPUがデータ保存の処理を行うことなく待ち受け処理を実行し、表示器6が待ち受け画面を表示した状態になる。この待ち受け画面が表示された状態は、ステップ701と同じ状態である。
【符号の説明】
【0085】
1乃至5は電子メール機器、6は表示器、7はキー操作部、8乃至10は欠番、11は入出力インターフェース、12は辞書情報入力部、13は合成部、14は画像入力部、15は表示器、16はキー操作部、17はデータ入力部、18はメール作成部、19はCPU、20はRAM、21はROM、22は基本辞書、23は個人辞書、24はメール入力部、25は特定部、26は送信部、27は画像データベース、28はカーソル、29は画像データベース、30は欠番、31は画像データ供給機器、32は対構成、33はメールデータ構成、34;35はデータ部分、36乃至38は表示器、39;40は欠番、41乃至44は電子メール機器。
【技術分野】
【0001】
本発明は、異なる機種間で文字とマルチメディアデータとをインライン表示可能な形式で電子メールが簡単かつ適切に行える電子メール機器及び電子メール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この明細書では、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信する電子メール機器として、HTML対応の電子メール機器を例示するが、HTML対応の電子メール機器に限定されるものではない。HTML対応の電子メール機器は、HTMLメールの送受信可能な電子メール機器である。HTML(hypertext markup language)は、Webページを記述するのに用いられるマークアップ言語であって、画像や音声及びビデオの含まれた文書を扱うこともできる。マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信できない電子メール機器を、HTML非対応の電子メール機器と称する。インライン表示とは、マークアップ言語で指定された位置にマルチメディアデータを表示する表示形態であって、文の前後、又は文中にもマルチメディアデータを表示することができる。
【0003】
HTMLメールの対応又は非対応機種を問わない、電子メールにおいて、本文等に絵文字を使用する方法がある。
【0004】
携帯電話機での絵文字は、当初、文字や記号に割り当てられていない文字コードの未使用領域に、通信事業者や端末メーカーが個別に絵文字を割り当て、当該コードを送受信して運用していた。但し、絵文字は通信事業者や端末メーカー等が個別に割り当てていたため、互換性に乏しく、同じ絵文字の文字コードテーブルを持たない機種間では、受信側で送信側の意図と反する絵文字や文字が表示されたり、受信側で文字化けが発生したりしていた。
【0005】
図14を参照し、上記文字コードテーブルを使用した絵文字の送受信の課題について詳述する。図14において、送信側のA機種なる電子メール機器41と受信側のA機種なる電子メール機器42とは文字コードの絵柄も色も一致する機種である。受信側のB機種なる電子メール機器43は、送信側及び受信側のA機種なる電子メール機器41;42と文字コードの絵柄は一致しているが、色が異なる機種である。受信側のC機種なる電子メール機器44は、送信側及び受信側のA機種なる電子メール機器41;42や受信側のB機種なる電子メール機器43のそれぞれと文字コードの絵柄すらも一致していない機種である。そして、例えば、「貴方の事、ずっと(ハートマークなる絵文字)でした」なる電子メールが送信側のA機種なる電子メール機器41から、受信側のA機種なる電子メール機器42又は受信側のB機種なる電子メール機器43又は受信側のC機種なる電子メール機器44に送信された場合、受信側の電子メール機器42乃至44の機種により絵文字の形と色とが送信側の絵文字と同じである場合と異なる場合とがある。
【0006】
具体的には、受信側のA機種なる電子メール機器42での絵文字の表示態様が送信側の絵文字と同じ色及び同じ形であるに対し、受信側のB機種なる電子メール機器43での絵文字の表示態様が送信側の絵文字と同じ形であるものの色が異なり、また、受信側のC機種なる電子メール機器44での送信側の絵文字と対応する部分が「壽」なる文字として表示される場合がある。つまり、絵文字区分コードが通信事業者又は同じ通信事業者での機種の違いによって独自に設定されているため、ユーザーの意図する絵文字が受信側の電子メール機器に表示されないという欠点がある。
【0007】
そこで、これらの問題を解決する一つの手段として、HTMLメールを使用する方法がある。HTMLメールは、電子メールの本文にHTMLを使用し、絵文字として機能する画像データを本文内の所定の位置にインライン表示させることが可能となる。さらに、対象の画像データを電子メール内に添付することが可能であるため、受信側がHTMLメールに対応していれば、送信側が設定した画像データを、受信側が添付ファイルから取得し、相違なく表示することが可能となる。
【0008】
HTMLメールを使用することで、前記の文字コードテーブルを使用した絵文字の問題を解決したように思われるが、次のような2つの課題がある。その1つは、画像データを捜索し、インライン表示用に指定する操作において、携帯電話機のようなユーザインタフェイスや画面サイズが制限されている場合、煩雑で取り扱い難い。もう1つは、非対応の端末が受信した場合、単純なテキスト表示となって、インライン表示を指定したはずの位置は空になり、絵文字データが欠損した状態となる。従って、受信側では送信側の意図した文章を理解できなくなることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−139340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
発明が解決しようとする問題点は、電子メールを作成する時の入力操作が煩雑であるという点と、ユーザーの意図する絵文字が受信側の電子メール機器に表示されないという点とである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る電子メール機器は、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するか、又は、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータの送信とともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする。本発明に係る電子メール方法は、上記電子メール機器によって電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する又は、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータの送信とともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電子メール機器及び電子メール方法は、電子メールするべき文字データに基づいて文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとからなる対構成を特定することによって、マルチメディアデータが簡単な操作で作成できるうえ、上記特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することによって、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信可能な機種間では、送信側の電子メール機器のマルチメディアデータのインライン表示態様と同じ態様で、受信側の電子メール機器が文字データと画像データとをインライン表示することができ、マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送受信可能な機種とインライン表示不可能な機種との間では、送信側の電子メール機器のマルチメディアデータのインライン表示態様を表現する文字データと同じ態様で、受信側の電子メール機器が文字データを表示して、文字化けや空白のような不都合を解消することができる。結果として、本発明に係る電子メール機器によれば、異なる機種間で文字とマルチメディアデータとをインライン表示可能な電子メールが簡単かつ適切に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1の電子メールシステムを示す模式図。
【図2】実施の形態1の電子メール機器を示す構成図。
【図3】実施の形態1の画像データベースの作成処理を示す工程図。
【図4】実施の形態1の画像データベースを示す図表。
【図5】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図6】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図7】実施の形態1の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図8】実施の形態1の電子メールのプログラムの特徴部分を示す図表。
【図9】実施の形態1の電子メールによるメール処理の特徴を示す模式図。
【図10】実施の形態2の画像データベースを示す図表。
【図11】実施の形態2の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図12】実施の形態2の電子メールの作成処理を示す工程図。
【図13】実施の形態3の電子メールの受信処理を示す工程図。
【図14】従来のHTMLメールの問題点を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
「実施の形態1」
以下、送信側のA機種なるHTML対応の電子メール機器を送信側のA機種なる電子メール機器1と称し、受信側のA機種なるHTML対応の電子メール機器を受信側のA機種なる電子メール機器2と称し、受信側のB機種なるHTML対応の電子メール機器を受信側のB機種なる電子メール機器3と称し、受信側のC機種なるHTML非対応の電子メール機器を受信側のC機種なる電子メール機器4と称する。また、マルチメディアデータは、文字、画像、音声、アーカイブデータのような多様なデータから構成される。画像には動画と静止画とがあり、音声には音と声がある。文字以外データは、画像、音声のようなデータであるが、以下の説明では画像データを文字以外データとして説明する。
【0015】
図1を参照し、HTMLメールの送受信について説明する。先ず、送信側のA機種なる電子メール機器1では、HTMLメールを送信するよりも前の時期において、ステップ101に示すように、電子メール機器1には、HTMLメールに必要な画像データと付加データとを関連させて記録した画像データベースが作成される。画像データベースの作成に必要な画像データと付加データとが、ユーザーによって作成される場合と、ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者によって作成される場合とがある。画像データ及び付加データがユーザー以外の者によって作成される場合は、ユーザー以外の者が画像データと付加データとを対にして提供する。付加データは、画像データを特定するデータであって、図3で詳述する。
【0016】
次に、ステップ102において、画像データベースの作成された電子メール機器1において、電子メールが作成される。電子メールが作成される工程には、次のような2つの処理がある。その1つは、読み仮名の入力による画像データベースの検索、該当あれば漢字候補と画像候補の表示、漢字候補又は画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理であって、図6で詳述する。もう1つは、読み仮名の入力による漢字候補の表示、漢字候補の選択、画像データベースの検索、該当あれば画像候補の表示、画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理であって、図7で詳述する。図4の画像データベース27の漢字欄に「漢字」又は「カタカナ」が存在することから、以下の説明において、漢字候補は、入力された読み仮名から漢字又はカタカナを変換対象とすることの総称として用いられている。
【0017】
その後、ステップ103において、ユーザーが電子メールを送信する操作をキー操作によって電子メール機器1に入力すると、電子メール機器1はインライン表示された画像に相当する画像データとその画像データを特定する付加データとを対とした電子メールなるHTMLメールを、受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3又は受信側のC機種なる電子メール機器4の少なくとも1つに送信する。
【0018】
電子メール機器1がHTMLメールを送信する際、付加データは画像データ内に梱包されているので、画像データと付加データとが対となって送信されるが、HTMLメール非対応機種向けに設定するテキストのメール部分においては、HTML部でインライン表示を指定する位置に、当該マルチメディアデータの意味を示す文字情報を別途設定する必要がある。この別途設定される情報は、付加データそのものではなく、付加データから取得した情報の一部例えば漢字のような情報である。
【0019】
図2を参照し、電子メール機器1の構成について説明する。電子メール機器1は、入出力インターフェース11、辞書情報入力部12、合成部13、画像入力部14、表示器15、キー操作部16、データ入力部17、メール作成部18、CPU19、RAM20、ROM21を備える。辞書情報入力部12は、基本辞書22及び個人辞書23を備える。
【0020】
基本辞書22は、電子メール機器1の製造段階で作られる辞書であって、文字区分コードと絵文字区分コードとが記録された部分であって、電子メール機器1を使用するユーザー(以下、単に、ユーザーという)が書き換えることはできないようになっている。
【0021】
個人辞書23は、付加データが記録される部分であって、ユーザーが自由に書き換えることができるようになっている。
【0022】
合成部13は、個人辞書23の付加データと画像入力部14の画像データとを合成し、この合成された合成データをRAM20の画像データベース27に記録させる部分である。
【0023】
画像入力部14は、画像データ供給機器31から電子メール機器1に取り込まれた画像データを記録する部分である。
【0024】
ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合、画像入力部14が画像データ供給機器31としてのコンテンツプロバイダのような者から電子メール機器1に取り込まれた付加データを個人辞書23にあるか否かを検索する。そして、付加データが個人辞書23にある場合は、画像入力部14が上記取り込まれた画像データと付加データとを破棄する。付加データが個人辞書23に無い場合は、画像入力部14が上記取り込まれた付加データを個人辞書23に記録しかつ上記取り込まれた画像データを記録する。その後、合成部13が個人辞書23の付加データと画像入力部14の画像データとを合成し、この合成された合成データをRAM20の画像データベース27に記録させる。
【0025】
表示器15は、電子メール機器1の種々の入力や処理の態様をユーザーに報知する報知データを表示する部分であって、ディスプレイにより構成される。
【0026】
キー操作部16は、ユーザーが置数キー、文字キー、ファンクションキー、特定キーのような種々のキーを操作することによって電子メール機器1に種々の入力を操作する部分であって、キーボードにより構成される。
【0027】
メール作成部18は、メール入力部24、特定部25、送信部26を備え、メール入力部24がユーザーからの電子メールすべき指示を電子メール機器1に取り込み、特定部25がメール入力部24を経由するユーザーからの指示で画像データベース27に記録された合成データをメール送信すべき画像データと付加データとの対構成を特定し、送信部26がメール入力部24及び特定部25を経由するユーザーからの指示で作成された対構成を含む電子メールを送信する。
【0028】
CPU19がフラッシュメモリのようなROM21に格納されたプログラムにしたがいRAM20を使用しながら通信ルールであるプロトコルに則って動作して電子メール制御を実行する。この電子メール制御によって、メール作成部18、辞書情報入力部12、合成部13、画像入力部14、表示器15、データ入力部17、メール作成部18、画像データベース27などが動作される。
【0029】
電子メール機器1において、画像データベース27が作成される工程は、ユーザーが画像データと付加データとを作成して電子メール機器1に個別に入力する場合と、ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合とがある。
【0030】
ユーザーが画像データと付加データとを作成して電子メール機器1に個別に入力する場合の画像データベース27が作成される工程について説明すると、電子メール機器1が電気的に起動し、画像データ供給機器31が電子メール機器1に接続された状態において、ユーザーがキー操作部16によって画像データの電子メール機器1への入力を操作すると、操作信号がデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19が画像データ供給機器31から入出力インターフェース11を経由して入力された画像データを画像入力部14に記録する。
【0031】
次に、ユーザーがキー操作部16によって付加データの電子メール機器1への入力を操作すると、付加データがデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19がデータ入力部17から入力された付加データを個人辞書23に記録する。その後、ユーザーがキー操作部16によって画像データと付加データとの合成を操作すると、指示信号がデータ入力部17からCPU19に入力され、CPU19が合成部13を始動し、合成部13が個人辞書23から付加データを抽出すると共に画像入力部14から画像データを抽出して当該付加データと当該画像データとを関連させて画像データベース27に記録する。
【0032】
ユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から画像データと付加データとが対にして提供される場合の画像データベース27が作成される工程について説明すると、電子メール機器1が電気的に起動してユーザー以外の例えばコンテンツプロバイダのような者から対にして提供され画像データと付加データとを受信した場合において、合成処理の実施を指示する契機が必要になる。その契機は、ユーザーがキー操作部から手動で指示する場合と、定期的に所定のデータフォルダを巡廻するパーサーが電子メール機器1に設けられ、そのパーサーが個人辞書に未登録の付加データ付き画像データを検出した場合に自動で個人辞書へ登録する場合との二通りがある。
【0033】
図3を参照し、画像データベース27がユーザーで作成された画像データとユーザーで作成された付加データとから作成される工程について詳述する。ステップ201において、ユーザーが電子メール機器1に対する画像データの入力の操作を行うと、例えば、「公園の遊具を表現した」画像データが画像データ供給機器31からステップ202の電子メール機器1に入力され、ステップ202の電子メール機器1が入力された画像データを画像入力部14に記録する。
【0034】
引き続き、ステップ203において、ユーザーが電子メール機器1に対する上記記録された画像データを特定する付加データの入力の操作を行うと、ステップ204の電子メール機器1が入力された付加データを個人辞書23に記録する。例えば、付加データは、種類、名称、動作指示、撮影日、画像の大きさ、Content−Type、URLのそれぞれを示すデータから構成される。種類を示すデータとしては、例えば「公園」なる漢字表記と「こうえん」なる読み方表記とが併記される。名称を示すデータとしては、例えば「遊具」なる漢字表記と「ゆうぐ」なる読み方表記とが併記される。
【0035】
その状態において、ステップ205において、ユーザーが電子メール機器1に対する上記記録された画像データと上記記録された付加データとの合成を操作すると、ステップ206の電子メール機器1がステップ202で記録された画像データとステップ204で記録された付加データとを関連させて画像データベース27に記録する。
【0036】
図4を参照し、画像データベース27について説明する。画像データベース27では、読み仮名欄、漢字欄、画像データと付加データとの対構成欄が設けられる。読み仮名欄には、入力された付加データ中の「読み仮名」が項目分けされて記録される。漢字欄には、入力された付加データ中の「漢字」又は「カタカナ」が、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録される。対構成欄には、入力された画像データと入力された付加データとが対となって漢字欄の「漢字」又は「カタカナ」ごとに項目分けされて記録される。
【0037】
図5を参照し、電子メール機器1による電子メールの工程について説明する。図5において、電子メール機器1には、すでに、図4に示すような態様の画像データベース27が記録されている。図5の電子メールの工程は、図1のメール作成部18によって実行される。ステップ301では、電子メール機器1が電源投入で起動し、表示器15が待ち受け画面を表示した状態である。
【0038】
その状態において、ユーザーがキー操作部16を新規メール作成操作すると、ステップ302に示すように、表示器15から待ち受け画面が消去された後、表示器15には宛先欄、差出人欄、件名欄、本文欄が表示される。ステップ303に進む。
【0039】
その後、ユーザーがキー操作部16を操作して宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力すると、ステップ303に示すように、表示器15には本文欄及びカーソル28が表示される。その状態を確認したユーザーがキー操作部16を本文入力操作するのに伴って、ステップ304に示すように、表示器15には本文入力画面が表示される。そして、本文入力が終了した後、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ305に示すように、電子メールが送信される。ステップ304;305に示す電子メールの作成から送信までについては、図6及び図7に示す2通りの処理に分けて説明する。
【0040】
図6を参照し、電子メールの作成から送信までの本文入力操作と本文入力画面との変遷について、読み仮名の入力による画像データベースの検索、該当あれば漢字候補と画像候補の表示、漢字候補又は画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理を例として詳述する。先ず、本文入力操作において、ユーザーが「今日は」の入力及び確定を操作した後に「こうえん」なる読み仮名を入力操作した場合、表示器15には本文入力画面がステップ401に示すように表示される。この本文入力画面は「今日はこうえん」とカーソル28とが表示された態様になる。
【0041】
その後、ユーザーが「こうえん」を漢字変換しようと思ってキー操作部16を漢字変換操作した場合、ステップ402に示すように、漢字候補の「公園」や「公演」と一緒に、画像データベース27の読み仮名欄の「こうえん」で登録されている画像データとしての「滑り台を表現した画像」と「シーソーを表現した画像」とが表示される。
【0042】
そして、ユーザーがキー操作部16を変換候補選択操作して例えば「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ403に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が変換候補選択画面として表示される。
【0043】
その状態において、ユーザーがキー操作部16をインライン表示操作すると、「滑り台を表現した画像」を検索子として図4の画像データベース27の対構成欄から「滑り台を表現した画像」の対応する画像データが抽出されて表示器15にインライン表示画面が表示される。その結果、ステップ404に示すよう、表示器15には入力の確定された「今日は」と上記抽出によって確定した「滑り台を表現した画像」とカーソル28とがインライン表示される。ステップ404に示す表示器15の下部には「送信」と[決定]との文字が表示される。
【0044】
次に、ユーザーがキー操作部16を送信文決定操作すると、ステップ405に示すように、表示器15からカーソル28が消え、表示器15には「決定」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0045】
さらに、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ406に示すように、表示器15から「決定」を囲む太枠が消え、表示器15には「送信」を太枠で囲んだ態様が表示され、HTMLメールが送信される。このメール送信中は、ステップ407に示すように、表示器15には「メール送信中」及び「キャンセル」からなる送信画面が表示される。
【0046】
このHTMLメールでは、ステップ406の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信される。
【0047】
例えば、図4の画像データベース27において、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄の画像データなる静止画Eが図6のステップ406の「滑り台を表現した画像」であるとすると、画像データベース27の読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0048】
図7を参照し、電子メールの作成から送信までの本文入力操作と本文入力画面との変遷について、読み仮名の入力による漢字候補の表示、漢字候補の選択、画像データベースの検索、該当あれば画像候補の表示、画像候補の選択による画像のインライン表示からなる処理を例として詳述する。先ず、本文入力操作において、ユーザーが「今日は」の入力及び確定を操作した後に「こうえん」なる読み仮名を入力操作した場合、表示器15には本文入力画面がステップ501に示すように表示される。この本文入力画面は「今日はこうえん」とカーソル28とが表示された態様になる。
【0049】
その後、ユーザーが「こうえん」を漢字変換しようと思ってキー操作部16を漢字変換操作した場合、メール作成部18が「こうえん」を検索子として図4の画像データベース27の読み仮名欄を検索する。
【0050】
その検索において、画像データベース27の読み仮名欄に検索子に対応する「こうえん」が存在しない場合は、基本辞書から抽出した該当する漢字候補を表示器15に表示する。画像データベース27の読み仮名欄に検索子に対応する「こうえん」が存在する場合は、ステップ502に示すように、表示器15には「公園」、「公演」なる漢字候補表示が表示される。
【0051】
さらに、ユーザーがキー操作部16を漢字候補選択操作して「公園」を選択した場合、ステップ503に示すように、表示器15には「公園」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0052】
そして、ユーザーがキー操作部16を画像候補表示操作すると、「公園」を検索子として図4の画像データベース27の漢字欄を検索する。
【0053】
その検索において、画像データベース27の漢字欄に検索子に対応する「公園」が存在しない場合は、基本辞書から抽出した該当する漢字候補を表示器15に表示する。画像データベース27の漢字欄に検索子に対応する「公園」が存在する場合は、「公園」に対応する図4の画像データベース27の対構成欄の画像データが抽出される。その結果、ステップ504に示すように、表示器15には上記抽出された画像データによる画像候補が表示される。
【0054】
その後、ユーザーがキー操作部16を画像候補選択操作して例えば「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ505に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が画像選択画面として表示される。
【0055】
その状態において、ユーザーがキー操作部16をインライン表示操作すると、「滑り台を表現した画像」を検索子として図4の画像データベース27の対構成欄から「滑り台を表現した画像」の対応する画像データが抽出されて表示器15にインライン表示画面が表示される。その結果、ステップ506に示すよう、表示器15には入力の確定された「今日は」と上記抽出によって確定した「滑り台を表現した画像」とカーソル28とがインライン表示される。ステップ506に示す表示器15の下部には「送信」と[決定]との文字が表示される。
【0056】
次に、ユーザーがキー操作部16を送信文決定操作すると、ステップ507に示すように、表示器15からカーソル28が消え、表示器15には「決定」を太枠で囲んだ態様が表示される。
【0057】
その状態において、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、ステップ508に示すように、表示器15から「決定」を囲む太枠が消え、表示器15には「送信」を太枠で囲んだ態様が表示され、HTMLメールが送信される。このメール送信中は、ステップ509に示すように、表示器15には「メール送信中」及び「キャンセル」からなる送信画面が表示される。
【0058】
このHTMLメールでは、ステップ508の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信される。
【0059】
例えば、図4の画像データベース27において、読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄の画像データなる静止画Eが図7のステップ506の「滑り台を表現した画像」であるとすると、画像データベース27の読み仮名欄の「読み仮名」ごとに項目分けされて記録された対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0060】
図6に示すような読み仮名の入力に基づく画像候補の選択、又は図7に示すような読み仮名の入力から変換した漢字やカタカナの選択に基づく画像候補の選択のいずれかにより、文字と画像とからなるマルチメディアデータが作成されるので、文字と画像とからなるマルチメディアデータが簡単な操作で作成できる。
【0061】
図8を参照し、HTMLメール送信されるインライン表示可能な形式のマルチメディアデータのメールデータ構成33について説明する。メールデータ構成33は、対構成32をメール送信する場合のデータ構成である。図8では、対構成32における画像データとして「滑り台を表現した画像」を示し、対構成中の付加データとして「種類:公園[こうえん]」、「名称:遊具[ゆうぐ]」、「動作指示:自動再生」、「撮影日:2009年4月1日」、「画像の大きさ:12×12」、「Content-Type: image/jpeg」、「URL: http://www.park.***.com/」を示す。[こうえん]や[ゆうぐ]のように、読み仮名を[ ]で囲むことによって、付加データをチェックするパーサーがカタカナを検出しやすくなる。メールデータ構成33において、符号34を付した部分が受信側インライン表示不可を考慮し、対構成から意味を取得するデータ部分である。また、符号35を付した部分が対構成32の動作指示に従い、受信側でインライン表示可能な形式で設定したデータ部分である。メールデータ構成33の下部における四角の枠で囲まれた「インライン表示用の画像データ」としては対構成32が入っている。
【0062】
図9を参照し、電子メールが電子メール機器1から受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3又は受信側のC機種なる電子メール機器4に送信される場合ついて説明する。電子メール機器1では、「今日は」と「滑り台を表現した画像」とが表示器15にインライン表示されている。その状態において、ユーザーがキー操作部16を送信操作すると、図8のメールデータ構成33が電子メール機器1から電子メールとして送信される。
【0063】
この送信された電子メールを、受信側のA機種なる電子メール機器2又は受信側のB機種なる電子メール機器3が受信した場合、電子メール機器2;3がHTML対応の機器であるので、電子メール機器2の表示器36又は電子メール機器3の表示器37には、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と同じ態様で、「今日は」と「滑り台を表現した画像」とがインライン表示される。
【0064】
上記送信された電子メールを、受信側のC機種なる電子メール機器4が受信した場合、電子メール機器4がHTML非対応の機器であるので、電子メール機器4の表示器38には、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と異なる態様で、「今日は公園」と文字表示される。
【0065】
以上のように実施の形態1によれば、ユーザーが、画像データを電子メール機器1に取り込む場合において、取り込まれた画像データを特定する付加データも作成して電子メール機器1に取り込むことによって、電子メール機器1が取り込まれた画像データとその画像データを特定する付加データとを互いに関連させてつまり画像データと付加データとを合成して画像データと付加データとの対構成32を作成し、その作成された対構成32を記録部としての画像データベース27に記録する。
【0066】
その状態において、ユーザーが電子メール機器1を操作して電子メールするべき文字データを電子メール機器1に入力すると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて画像データベース27から画像データと付加データとを特定し、その特定された画像データと付加データとを対としたマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0067】
これによって、受信側の電子メール機器2;3のように受信側の電子メール機器がHTML対応の機器であれば、全ての機種において、電子メール機器1の表示器15に表示された態様と同じ態様で、受信側の電子メール機器2;3の表示器36;37に文字データと画像データとがインライン表示される。
【0068】
また、受信側の電子メール機器4のように受信側の電子メール機器がHTML非対応の機器であれば、全ての機種において、電子メール機器1の表示器15に表示された文字データと画像データを表現する文字データとが受信側の電子メール機器4の表示器38に表示され、文字化けのような不都合が解消され、送信側のユーザーの意図する電子メールが受信側の電子メール機器2乃至4で正確に反映されて表示される。つまり、受信側の電子メール機器がHTML非対応の機器である場合、HTML非対応の機器がテキスト本文を表示する特徴故に、当該テキスト本文に設定された「公園」をそのまま表示することができる。
【0069】
「実施の形態2」
図10を参照し、実施の形態2に係る画像データベース29について説明する。図10の画像データベース29では、種類欄、名称欄、画像データと付加データとの対構成欄が設けられる。種類欄には、入力された付加データ中の「種類」が項目分けされて記録される。名称欄には、入力された付加データ中の「名称」が、種類欄の「漢字」や「カタカナ」ごとに項目分けされて記録される。対構成欄には、入力された画像データと入力された付加データとが対となって名称欄の「名称」ごとに項目分けされて記録される。
【0070】
図11及び図12を参照し、電子メール機器1による電子メールの工程について説明する。図11において、電子メール機器1には、すでに、図10に示すような態様の画像データベース29が記録されている。図11及び図12の電子メールの工程は、図1のメール作成部18に相当するメール作成部で実行される。図11のステップ601乃至603は、図5のステップ301乃至303と同じであって、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から本文入力操作を行い、ステップ604に示すように、表示器15に「今日は」とカーソル28とを表示した態様の本文入力画面が表示される。
【0071】
その状態を確認したユーザーがキー操作部16を操作してマルチメディア入力又は文字入力を選択する。図11では、ユーザーがマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作した場合である。その画像候補表示操作に伴い、表示器15から「今日は」と「カーソル」とが消え、ステップ605に示すように、表示器15には図10の画像データベース29の対構成中の上から順に抽出された複数の画像データに対応する画像が画像候補表示画面として表示される。
【0072】
この画像候補表示画面に表示された複数の画像の中にインライン表示しようとする画像が存在しないとユーザーが判断した場合は、ユーザーがキー操作部16を画像送り操作をすることによって、画像データベース29の対構成からステップ605で表示された画像の次の順番として抽出された複数の画像データに対応する画像を表示する。これによって、ステップ605では、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナがスライドショーのように表示される。ステップ605において、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナと当該画像データの名称を示す漢字又はカタカナをスライド表示するか、又は、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの名称を示す漢字又はカタカナをスライド表示するか、又は、画像データの種類や名称を表示することなく画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像だけをスライド表示してもよい。
【0073】
そして、ステップ605で表示器15に表示された複数の画像の中にインライン表示しようとする画像が存在したとユーザーが判断した場合は、ユーザーはその判断した時点で前記画像送り操作を中止すると、表示器15にはインライン表示しようとする画像の存在する画像候補選択表示画面が停止表示される。
【0074】
さらに、図12において、ユーザーがキー操作部16を画像候補選択操作して例えば、「滑り台を表現した画像」を選択した場合、ステップ606に示すように、表示器15には「滑り台を表現した画像」を太枠で囲んだ態様が画像選択画面として表示される。
【0075】
その後の電子メールの工程を示すステップ607乃至610は、図6のステップ404乃至407と同じである。つまり、ユーザーがインライン表示操作、送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「今日は」と「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0076】
例えば、図10の画像データベース29において、対構成欄の画像データなる静止画Eが図12のステップ609の「滑り台を表現した画像」であるとすると、図10の画像データベース29の対構成欄から静止画Eと静止画Eの付加データとが特定され、その特定された静止画Eと静止画Eの付加データとが対構成となって送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0077】
図11において、ステップ601乃至603に示すように、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力した後に本文入力操作を行うことなくマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作してよい。この場合には、ステップ603の次にステップ604をスキップしてステップ605に進み、ステップ605において、画像データベース29の対構成中における全ての画像データに対応する画像と当該画像データの種類を示す漢字又はカタカナがスライドショーのように表示される。その後、図12のステップ606乃至610において、ユーザーが画像候補選択操作、インライン表示操作、送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データとからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0078】
図11において、ステップ601乃至603に示すように、ユーザーが電子メール機器1で新規メール作成操作から宛先欄、差出人欄、件名欄のそれぞれに必要な情報を入力した後に本文入力操作を行うことなくマルチメディア入力を選択した後にキー操作部16を画像候補表示操作し更に画像候補選択操作し更に選択した画像を決定操作した後に本文入力操作を行ってもよい。この場合には、ステップ603の次にステップ604をスキップしてステップ605;606と進み、ステップ606の後にユーザーがインライン表示操作を行ってステップ606で選択された画像候補を送信するべき画像として決定する。その画像の決定操作の結果、ステップ607では「今日は」が表示されず「滑り台を表現した画像」とカーソル28とが表示された態様である。その後、ユーザーがキー操作部16で本文入力操作を行う。この本文入力操作の場合、ユーザーがカーソル28を「滑り台を表現した画像」の前に移動した後に本文入力操作をしてもよく又はカーソル28を「滑り台を表現した画像」の後に位置させたまま本文入力操作をしてもよい。カーソル28を「滑り台を表現した画像」の前に移動した後に本文入力操作した場合、例えば、表示器15には、ステップ607の「滑り台を表現した画像」の前に「電子メールすべき本文としての文字」が表示され、「滑り台を表現した画像」の位置が電子メールすべき本文としての文字」に応じて後にずれて表示される。カーソル28を「滑り台を表現した画像」の後に位置させたまま本文入力操作した場合、例えば、表示器15には、ステップ607の「滑り台を表現した画像」の後に電子メールすべき本文としての文字」が表示される。その後、図12のステップ608乃至610において、ユーザーが送信決定操作、送信操作を順に行うことによって、HTMLメールが送信される。このHTMLメールでは、ステップ609の表示器15に表示された「滑り台を表現した画像」を表現する画像データと付加データと「電子メールすべき本文としての文字」とからなるインライン表示可能な形式でマルチメディアデータが送信されるとともに、付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す例えば漢字のような文字情報も送信される。
【0079】
「実施の形態3」
図13を参照し、受信側のHTML対応の電子メール機器5が図1の電子メール機器1から送信された電子メールを受信した場合の工程について説明する。受信側のHTML対応の電子メール機器5は、電子メール機器2又は電子メール機器3に相当する電子メール機器である。図13の受信時の電子メールの工程は、電子メール機器5における図1のメール作成部18に相当するメール作成部で実行される。
【0080】
ステップ701では、電子メール機器5が電源投入で起動し、表示器6が待ち受け画面を表示した状態である。その状態において、電子メール機器5が例えば図1の電子メール機器1からHTMLメールを受信し、ユーザーが電子メール機器5のキー操作部7を受信操作すると、ステップ702に示すように、表示器6が上記待ち受け画面からメール受信画面に変わる。
【0081】
そのメール受信画面を確認したユーザーがキー操作部7をメール確認操作すると、電子メール機器5のCPUが受信したHTMLメールを表示器6に表示する。例えば、ステップ703に示すように、表示器6には「今日は」と「滑り台を表現した画像」とがインライン表示される。この場合、送信側は受信側でどのようにマルチメディアデータを再生するべきかを動作指示で設定しており、受信側は送信側の当該動作指示による設定に従って表示や再生を行うことによって付加データに設定された動作指示どおりの結果が得られる。また、受信側も受信したマルチメディアデータの付加データをステップ703で図4の画像データベース27又は図10の画像データベース29に登録するのみならず、その内容を確認することもできる。
【0082】
その後、ユーザーがキー操作部7をメール確認終了操作すると、電子メール機器5のCPUがデータ保存有無の確認処理を実行してその実行結果を表示器6に表示する。例えば、ステップ704に示すように、表示器6には「データを保存しますか?」なる文字がデータ保存有無の確認処理の実行結果として表示される。
【0083】
その表示器6に表示された実行結果を確認したユーザーがキー操作部7をデータ保存有操作又はデータ保存無操作する。例えば、ユーザーがキー操作部7をデータ保存有操作した場合は、YESに相当し、ステップ705に進む。ステップ705では、電子メール機器5のCPUがステップ703で受信した受信データの中から画像データと付加データとからなる対構成を図4の画像データベース27又は図10の画像データベース29に記録し、データ保存の処理を終わる。その後、電子メール機器5のCPUが待ち受け処理を実行し、ステップ701に示すように、表示器6が待ち受け画面を表示した状態になる。
【0084】
上記とは逆に、ユーザーがキー操作部7をデータ保存無操作した場合は、NOに相当し、ステップ706に進む。ステップ706では、電子メール機器5のCPUがデータ保存の処理を行うことなく待ち受け処理を実行し、表示器6が待ち受け画面を表示した状態になる。この待ち受け画面が表示された状態は、ステップ701と同じ状態である。
【符号の説明】
【0085】
1乃至5は電子メール機器、6は表示器、7はキー操作部、8乃至10は欠番、11は入出力インターフェース、12は辞書情報入力部、13は合成部、14は画像入力部、15は表示器、16はキー操作部、17はデータ入力部、18はメール作成部、19はCPU、20はRAM、21はROM、22は基本辞書、23は個人辞書、24はメール入力部、25は特定部、26は送信部、27は画像データベース、28はカーソル、29は画像データベース、30は欠番、31は画像データ供給機器、32は対構成、33はメールデータ構成、34;35はデータ部分、36乃至38は表示器、39;40は欠番、41乃至44は電子メール機器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備えたことを特徴とする電子メール機器。
【請求項2】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字以外データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備えたことを特徴とする電子メール機器。
【請求項3】
送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子メール機器。
【請求項4】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備え、送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする電子メール機器。
【請求項5】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字以外データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備え、送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする電子メール機器。
【請求項6】
特定部が入力された電子メールするべき文字データに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項1又は請求項4記載の電子メール機器。
【請求項7】
特定部が入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項2又は請求項5記載の電子メール機器。
【請求項8】
特定部が入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用して呼び出される文字以外データを上記付加データの読み仮名又は種類又は名称で整理して一覧表示することを特徴とする請求項7記載の電子メール機器。
【請求項9】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項10】
マルチメディアデータをインライン表示可能に送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、少なくとも電子メールするべき文字以外データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項11】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項12】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、少なくとも電子メールするべき文字以外データが記録部から選択されると、その選択された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項13】
入力された電子メールするべき文字以外のデータに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項10又は請求項12記載の電子メール方法。
【請求項14】
入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用して呼び出される文字以外データを上記付加データの読み仮名又は種類又は名称で整理して一覧表示することを特徴とする請求項13記載の電子メール方法。
【請求項1】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備えたことを特徴とする電子メール機器。
【請求項2】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字以外データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備えたことを特徴とする電子メール機器。
【請求項3】
送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子メール機器。
【請求項4】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備え、送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする電子メール機器。
【請求項5】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール機器において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとを入力するデータ入力部と、入力された文字以外データと入力された付加データとを互いに関連させて記録する記録部と、電子メールするべき文字以外データを入力するメール入力部と、入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定する特定部と、特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信する送信部とを備え、送信部で送信されるマルチメディアデータのメールデータ構成が当該メールデータ構成内に特定された対構成から対応機種向けのインライン表示可能な形式で設定したデータ部分と特定された対構成から非対応機種向けの意味を取得するデータ部とを備え、送信部が対応機種向けとして文字以外データのマルチメディアデータを設定するとともに非対応機種向けとして付加データから取得した文字データを設定することを特徴とする電子メール機器。
【請求項6】
特定部が入力された電子メールするべき文字データに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項1又は請求項4記載の電子メール機器。
【請求項7】
特定部が入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項2又は請求項5記載の電子メール機器。
【請求項8】
特定部が入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用して呼び出される文字以外データを上記付加データの読み仮名又は種類又は名称で整理して一覧表示することを特徴とする請求項7記載の電子メール機器。
【請求項9】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項10】
マルチメディアデータをインライン表示可能に送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、少なくとも電子メールするべき文字以外データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項11】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、電子メールするべき文字データが入力されると、その入力された電子メールするべき文字データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項12】
マルチメディアデータをインライン表示可能な形式で送信する電子メール方法において、マルチメディアデータのうちの文字以外データとこの文字以外データを特定する付加データとが入力され、その入力された文字以外データと入力された付加データとが互いに関連させられて記録部に記録された状態において、少なくとも電子メールするべき文字以外データが記録部から選択されると、その選択された電子メールするべき文字以外データに基づいて記録部から文字以外データと付加データとからなる対構成を特定し、その特定された対構成に基づくマルチメディアデータを送信するとともに付加データから別途設定されたマルチメディアデータの意味を示す文字情報も送信することを特徴とする電子メール方法。
【請求項13】
入力された電子メールするべき文字以外のデータに基づいて文字以外データを呼び出す際に付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用することを特徴とする請求項10又は請求項12記載の電子メール方法。
【請求項14】
入力された電子メールするべき文字以外データに基づいて付加データの読み仮名又は種類又は名称を応用して呼び出される文字以外データを上記付加データの読み仮名又は種類又は名称で整理して一覧表示することを特徴とする請求項13記載の電子メール方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−59903(P2011−59903A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−207551(P2009−207551)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(304058826)株式会社ウィルコム (56)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(304058826)株式会社ウィルコム (56)
【Fターム(参考)】
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