電子帳票サーバとその処理方法及びプログラム
【課題】帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、電子帳票上で変更箇所を表示することができる仕組みを提供する。
【解決手段】電子帳票を管理する帳票サーバで、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得し、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定し、再登録される帳票データであると判定される場合に、再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得し、取得した第1の帳票データと第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出し、情報処理装置から、受信した帳票識別情報に従って特定した帳票データを含む電子帳票と、特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する。
【解決手段】電子帳票を管理する帳票サーバで、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得し、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定し、再登録される帳票データであると判定される場合に、再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得し、取得した第1の帳票データと第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出し、情報処理装置から、受信した帳票識別情報に従って特定した帳票データを含む電子帳票と、特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票データの変更を抽出可能な電子帳票サーバとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙媒体で保存していた帳票を、電子帳票として保存・管理することにより、大量の帳票から必要な帳票のみを検索する電子帳票システムがある。
【0003】
この電子帳票システムでは、例えば1月売上帳票、2月売上帳票と言ったように、売上帳票を世代管理して保管するようになっている。(例えば特許文献1の段落0024)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−179336
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、電子帳票システムではメインフレームから送られた帳票データを取り込み、電子帳票化しているため、一度帳票データを取り込んだデータに誤りがあった場合には、メインフレームから修正した帳票データを送信してもらい、新たな電子帳票をシステムに登録するようになっている。
【0006】
電子帳票システムでは、修正が入った時等に再度メインフレームから出力された帳票データを取り込んだ際に、前の電子帳票を削除して再登録させるのか、或いは前の電子帳票は残し別世代として電子帳票として登録するようになっている。
【0007】
再登録させる場合、電子帳票システムではまず別の世代として登録する。そこで、同一帳票IDの電子帳票が別の世代にあるので、帳票IDが同じで、登録日時が最新の電子帳票を残すように、登録日時が古い電子帳票を削除する。そのため、どの点が変更されて新たに登録されたのかがわからず、後から変更箇所を把握することが困難であった。
【0008】
また、新たな世代と電子帳票を登録した場合でも、前の電子帳票、新たに登録した電子帳票と見比べて変更箇所を特定しなければならず変更箇所を把握することが困難であった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、電子帳票上で変更箇所を表示することができる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を達成するために、 電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバであって、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、電子帳票上で変更箇所を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の電子帳票管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した帳票サーバ100に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したクライアントPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】電子帳票システムで使用する帳票ファイルの一例を示すブロック図である。
【図5】本発明における帳票サーバにおける処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すページ定義比較処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すフォーム定義比較処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明における帳票サーバの処理中のデータ比較処理を示すフォーム定義比較処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明における帳票サーバの処理中のデータ比較処理で洗い出された差分データを帳票表示用に整理する処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明における帳票サーバの処理中の世代が指定された際に各世代毎に存在する一世代前からの差分情報を元に指定された世代と最新世代との間の差分情報を分析し、表示用に整理する処理を示すフローチャートである。
【図12】電子帳票システムで使用するフォーム定義ファイルの一例。
【図13】電子帳票システムで使用するページ定義ファイルの一例。
【図14】本発明におけるフォーム定義ファイルの比較により差分情報を抽出した結果の一例。
【図15】本発明におけるクライアントPCと帳票サーバとの通信内容を示す通信フロである。
【図16】本発明における差分情報管理テーブルの、帳票毎に差分情報有無を設定するためのテーブル。
【図17】本発明における差分情報管理テーブルの、帳票毎に差分情報のファイルを関連付けるためのテーブル。
【図18】クライアントPCの帳票表示画面で本発明にの差分情報を表示した際の画面の一例である。
【図19】クライアントPCのメニューから本発明の差分情報を表示するために選択するメニューの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成を示す図である。
【0015】
図1において、帳票サーバ100は、電子帳票管理装置として、複数種類の電子帳票(以下、単に「帳票」と称す)のデータ(以下、「帳票ファイル」と称す)を記憶、管理し、ネットワーク103を介してクライアントPC101,102に対して、帳票ファイルの閲覧や検索等のサービスを提供する。
【0016】
また、帳票サーバ100は不図示のメインフレームから電子帳票に変換するデータを受信し、電子帳票として閲覧可能な形式(帳票ファイル400)で保存する。また、訂正履歴管理用テーブル(後述する図16、図17に示す)を記憶し、クライアントPC101,102からの訂正履歴表示依頼に応じて、該訂正履歴管理用テーブルを用いて訂正履歴情報の送信を行う。
【0017】
クライアントPC101,102は、ユーザが利用するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。クライアントPC101,102は、ネットワーク103を介して帳票サーバ100に通信可能に構成され、帳票サーバ100に対して帳票ファイルの検索要求や検索結果の閲覧等が可能である。
【0018】
ネットワーク103は、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネット等で構成される。なお、ネットワーク103に接続される各種装置については、図示例に限らず、用途や目的に応じて様々な装置が接続されていてもよい。
【0019】
図2は、図1における帳票サーバ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図2において、CPU(中央演算装置)201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御するとともに、各種プログラムを実行することで様々な機能を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリであり、ワークエリア、一時退避領域等として機能する。ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、帳票サーバ100において様々な機能を実現するためのプログラム212が記憶されている。CPU201は、これらのプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行する。プログラム212の実行時に用いられる帳票ファイル400は、外部メモリ211に格納されている。これらについての詳細な説明は後述する。DB(データベース)215には、図12〜図14、図16、図17の各種データが記憶されている。これらについては後述する。なお、不図示ではあるがユーザ認証するためのユーザIDとパスワード情報についても管理している。
【0021】
入力コントローラ205は、例えば、キーボードやマウス等で構成された入力部209からの操作入力を制御する。表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。表示部210は、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0022】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、ユーザファイル、編集ファイルを記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、サーバ或いは各クライアントPCの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。外部メモリ211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、磁気テープドライブ等で構成される。
【0023】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して行われる、クライアントPC等の外部機器との通信を制御する。
【0024】
クライアントPC101,102は、帳票サーバ100と略同様のハードウェア構成を有するので、その説明は省略する(図3参照)。なお、DB215については保持されていない。帳票ファイル400については、クライアントPCが、表示するために必要な部分のみを帳票サーバ100から受信するので、クライアントPC101,102が予め保持することない。クライアントPC101,102は、帳票ファイル400を表示するためのクライアントモジュールを保持し、帳票サーバ100内のプログラム212とは異なるプログラムを保持する。また、クライアントPC101,102では、帳票ファイル400の表示若しくは任意の帳票ファイル400に対する検索条件の指定等が可能である。また、帳票サーバ100のCPUは、後述するフローチャートの帳票サーバで実行される各ステップを処理し、クライアントPC101や102のCPUが後述するフローチャートのクライアントPCで実行される各ステップを処理する。
【0025】
図4において本発明の対象とする電子帳票システムでの帳票ファイル400の構造を説明する。
【0026】
帳票テキストデータ401は実際に印字するテキストデータのみが格納された部分である。
【0027】
フォーム情報402は罫線情報のみが格納された部分である(フォーム定義ファイル)。
【0028】
帳票テキストデータ位置情報403は文字のフォントや改行幅などのテキストデータに対してのマッピング情報である(ページ定義ファイル)。
【0029】
また、不図示であるが、帳票テキスト配置情報を有しており、帳票テキストデータが帳票イメージ上のどの座標位置に配置されているのかを記憶している。
【0030】
検索キー情報404は検索機能で用いる検索キーが格納されている部分である。前世代比差分情報405は本発明により作成される前世代からの訂正履歴情報が格納される部分である。
次に、図5を用いて、本実施形態の処理について説明する。
【0031】
まずS501でホストコンピュータより帳票サーバ100へ電子帳票の元となるデータ(テキストデータ)が転送される。
【0032】
電子帳票サーバでは予め受信するデータのファイル名に対して一意の帳票IDがデータベースに登録されている。受信するデータのファイル名が、データベースに存在するか否かをチェックし、存在する場合のみ電子帳票システムでの登録処理が開始され、存在しない場合は未登録帳票と判断しエラーとなる。
【0033】
予め本発明の訂正履歴を保存する帳票については対象とする帳票IDがデータベースに登録されておりS502ではこの帳票IDがそのテーブルに存在するか否かをチェックし、帳票IDが存在しない場合は通常の電子帳票の登録処理を実行するため、ホストコンピュータから転送されてきたデータを予め電子帳票システムに登録されていたページ定義、フォーム定義情報を用いて変換処理を実施し電子帳票システムの独自フォーマットで保存する(S506〜S508)。テーブルに記憶されている帳票IDは、変更があった場合に、後で変更をとりたい帳票の帳票IDを管理者が登録を行う。この帳票IDに対応する帳票の帳票データは、独自フォーマットで保存されず、帳票ファイル400の帳票テキストデータとして保持し、表示する際に402、403、帳票テキスト配置情報(不図示)を用いて、電子帳票を生成し、クライアントPCに生成された電子帳票が送信される。
【0034】
帳票IDが存在する場合は、S503で現在登録されている同一帳票IDで登録日時(例えば、帳票サーバが受信した日時)が同じ(例えば、月報であれば同じ月の帳票を同じと判定し、日報であれば同じ日の帳票を同じと判定)帳票(前の世代となる帳票)を一時的に別の退避エリアへ移動する。これは訂正履歴情報の作成のためで、訂正履歴情報が抽出されたのちには本データは不要となり、削除される。
【0035】
次にS504で訂正履歴データの抽出処理を実行する。S504については、図6を用いて説明する。
【0036】
まず、最初に図6のS601でページ定義情報(図13)の比較処理が開始される。S601については、図7を用いて説明する。
【0037】
図7のS701で読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S702で新規データと現在登録されているデータをそれぞれ1レコード読み込み、S703で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0038】
S704で相違がある場合はS705で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合はS707変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。
【0039】
例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S708で削除情報として定義差分情報ファイルに追記する。逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S706で追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0040】
S709でページ定義情報をすべて読み取った場合はS710追加、変更、差分情報をページ、行でソートし、差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0041】
次に図6に戻り、S602でフォーム定義情報(図12)の比較処理が開始される。S602について図8を用いて説明する。
【0042】
S801で読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S802で新規データと現在登録されているデータをそれぞれ1レコード読み込み、S803で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0043】
S804で相違がある場合はS805で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合はS807で変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S808で削除情報として定義差分情報ファイルに追記する。逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S806追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0044】
S809でフォーム定義情報をすべて読み取った場合はS810追加、変更、差分情報をページ、行でソートし差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0045】
差分情報が作成される処理について図14を用いて説明する。図14は、フォーム定義情報から差分情報を抽出する例である。
【0046】
図14の1401が現在格納されている世代のフォーム定義情報、1402がこれから登録しようとしている新規のフォーム定義情報とすると、3レコード目から5レコードまでが変更されており、3レコード目は現在格納されている世代にはあるが新たに登録しようとしている世代には存在しないため、行番号をそれぞれ3と0とし、0はその行が無くなったことを示す。4レコード目は7Iから6Iに命令が変更が変更されているため、行番号には4,3がそれぞれ記述され、続いて変更されたパラメータが記述される。5レコード目は107’から106’に命令が変更されているため、行番号には5,4が記述され続いて変更されたパラメータが記述される。
【0047】
次に図6に戻り、S603で帳票テキストデータの比較処理が開始される。S603について図9を用いて説明する。
【0048】
S901で帳票テキストデータから読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S902で新規データと現在登録されている帳票テキストデータをそれぞれ1レコード読み込み、S903で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0049】
S904で相違がある場合はS905で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合は、S907で変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S908で削除情報として差分情報ファイルに追記する。
【0050】
逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S906で追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0051】
S909で帳票テキストデータをすべて読み取った場合はS910追加、変更、差分情報をページ、行でソートし差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0052】
次に図5に戻り、S505で帳票表示用の変更情報を決定する。S505について、図10を用いて説明する。
【0053】
S1001でページ定義の差分情報を読込、S1002でフォーム定義の差分情報を読込、S1003で帳票テキストデータの差分情報を読込む。この3つの差分情報を入力としてS1004で帳票表示用に分析処理を開始する。S1004について図11を用いて説明する。
【0054】
図11の帳票表示用の分析処理では、まずS1101で差分情報が存在しなくなるまで1レコード単位で読み取るループ処理を開始する。S1102で指定世代の差分情報と現世代の差分情報の読込みを行いS1103では行単位で差分情報をグルーピングしてソートしなおす。
【0055】
S1104で行、アクション(削除、変更)、座標、変更前文字列、変更後文字列を新規ファイルに記録していき、S1105で差分情報が無くなったかをチェックし、無くなれば処理終了、まだ存在する場合はS1101の読込処理へ戻る。なお、新規ファイルは外部メモリ211に記憶される。
【0056】
S1104の処理をより詳細に説明すると、図14の1403の差分情報ファイルの旧世代の行番号と最新世代の行番号を比較し、最新世代の行番号が「0」の場合には、旧世代から削除された情報と判定し、アクションを削除と決定する。
【0057】
また、旧世代の行番号と最新世代の行番号ともに「0」以外の番号が入っている場合には、旧世代から最新世代で変更があったと判定し、アクションを変更と決定する。また、例えば、削除されたデータが帳票上のどの位置にあったのかを特定するために、帳票テキスト配置情報を参照して座標を取得する。このように取得できた行、アクション、座標、変更前文字列(旧世代の情報(テキスト))、変更後文字列(最新世代の情報(テキスト))を新規ファイルに保持する。この保持された新規ファイルを最終の差分情報ファイルとして、図16、図17の訂正履歴管理用テーブルに記憶する。具体的には、新規ファイルが作成されると差分情報があることになるので、対象となる帳票IDを1601に、差分情報有を1602に記憶する。また、差分情報有の場合には、1701に1601と同じ帳票IDを記憶し、旧世代の世代番号を1702に記憶し、新規ファイルのファイル名や識別番号を1703に記憶する。
【0058】
次に、図15を用いて、差分情報を帳票上で表示する処理について説明する。
【0059】
S1501で、ユーザの指示に従って、表示する帳票を選択すると、S1502で選択した帳票の帳票IDがクライアントPCからサーバへ送信される。帳票サーバはS1503で帳票IDを受信すると、S1504で受信した帳票IDから帳票ファイル400を外部メモリ211から取得する。次に取得した帳票ファイルから電子帳票を生成し、S1505でクライアントPCへ送信しクライアントPCはS1506で帳票データを受信する。
【0060】
クライアントPCはS1507で電子帳票をブラウザ上に表示し、S1508で図19のような表示メニューより「訂正履歴」(差分情報の表示)を選択すると、S1509で帳票サーバから当該帳票の差分情報管理テーブル(図16、図17)を参照して、世代番号1702を取得し、この世代番号を一覧で表示し、比較世代を選択する画面が表示される。S1510でユーザの操作に従って比較世代を選択し、S1511でクライアントPCから帳票サーバへ比較世代情報(選択した世代番号)が送信される。帳票サーバはS1512で受信した比較世代情報を基準に、現在表示している帳票の世代までの差分情報ファイルをS1513でクライアントPCへ順次送信する。S1514でクライアントPCは受信した1つ以上の差分情報ファイルをS1515でマージする。図14の1403差分情報ファイルが複数世代分存在するが、まず旧世代の情報から新世代の順に差分情報ファイルの情報を追加していく。次に旧世代の情報から新世代の情報への順番は維持したまま行単位の情報にグルーピングする。S1516では、受信した差分情報ファイルをINPUTとし、1行目の最初の値が変更されていることと、新しい世代で5行目が追加されている事の2点の変更内容があるとすると、クライアントPCのブラウザ上へ図18の様に変更箇所をハイライト表示するとともに、アクション(変更)を表示する。
【0061】
なお、差分情報ファイルをクライアントPCに送らず、この差分情報ファイルから得られた差分情報を、クライアントPCで表示している電子帳票と帳票サーバ上でマージして、ハイライトやアクションが提示された電子帳票を帳票サーバからクライアントPCに送信して、クライアントPCで訂正履歴を表示させるように構成してもよい。
【0062】
以上、本実施形態について説明したが、すなわち、本実施形態では、電子帳票を表示するクライアントPC(情報処理装置)とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する帳票サーバ(電子帳票サーバ)で、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得し、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定し、再登録される帳票データであると判定される場合に、再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得し、取得した第1の帳票データと第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出し、抽出した変更情報を第2の帳票データと対応付けて記憶し、情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信し、受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定し、特定した帳票データを含む電子帳票と、特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する。
【0063】
以上の構成によれば、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、前の電子帳票データが削除されても電子帳票で変更箇所を表示することができる。
【0064】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0065】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0066】
また、本発明におけるプログラムは、図5〜図11、図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5〜図11、図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図5〜図11、図15の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0067】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0073】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC 1
102 クライアントPC 2
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 表示部
215 DB
211 外部メモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票データの変更を抽出可能な電子帳票サーバとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙媒体で保存していた帳票を、電子帳票として保存・管理することにより、大量の帳票から必要な帳票のみを検索する電子帳票システムがある。
【0003】
この電子帳票システムでは、例えば1月売上帳票、2月売上帳票と言ったように、売上帳票を世代管理して保管するようになっている。(例えば特許文献1の段落0024)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−179336
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、電子帳票システムではメインフレームから送られた帳票データを取り込み、電子帳票化しているため、一度帳票データを取り込んだデータに誤りがあった場合には、メインフレームから修正した帳票データを送信してもらい、新たな電子帳票をシステムに登録するようになっている。
【0006】
電子帳票システムでは、修正が入った時等に再度メインフレームから出力された帳票データを取り込んだ際に、前の電子帳票を削除して再登録させるのか、或いは前の電子帳票は残し別世代として電子帳票として登録するようになっている。
【0007】
再登録させる場合、電子帳票システムではまず別の世代として登録する。そこで、同一帳票IDの電子帳票が別の世代にあるので、帳票IDが同じで、登録日時が最新の電子帳票を残すように、登録日時が古い電子帳票を削除する。そのため、どの点が変更されて新たに登録されたのかがわからず、後から変更箇所を把握することが困難であった。
【0008】
また、新たな世代と電子帳票を登録した場合でも、前の電子帳票、新たに登録した電子帳票と見比べて変更箇所を特定しなければならず変更箇所を把握することが困難であった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、電子帳票上で変更箇所を表示することができる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を達成するために、 電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバであって、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、電子帳票上で変更箇所を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の電子帳票管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した帳票サーバ100に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示したクライアントPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】電子帳票システムで使用する帳票ファイルの一例を示すブロック図である。
【図5】本発明における帳票サーバにおける処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すページ定義比較処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明における帳票サーバの処理中の訂正履歴抽出処理を示すフォーム定義比較処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明における帳票サーバの処理中のデータ比較処理を示すフォーム定義比較処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明における帳票サーバの処理中のデータ比較処理で洗い出された差分データを帳票表示用に整理する処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明における帳票サーバの処理中の世代が指定された際に各世代毎に存在する一世代前からの差分情報を元に指定された世代と最新世代との間の差分情報を分析し、表示用に整理する処理を示すフローチャートである。
【図12】電子帳票システムで使用するフォーム定義ファイルの一例。
【図13】電子帳票システムで使用するページ定義ファイルの一例。
【図14】本発明におけるフォーム定義ファイルの比較により差分情報を抽出した結果の一例。
【図15】本発明におけるクライアントPCと帳票サーバとの通信内容を示す通信フロである。
【図16】本発明における差分情報管理テーブルの、帳票毎に差分情報有無を設定するためのテーブル。
【図17】本発明における差分情報管理テーブルの、帳票毎に差分情報のファイルを関連付けるためのテーブル。
【図18】クライアントPCの帳票表示画面で本発明にの差分情報を表示した際の画面の一例である。
【図19】クライアントPCのメニューから本発明の差分情報を表示するために選択するメニューの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成を示す図である。
【0015】
図1において、帳票サーバ100は、電子帳票管理装置として、複数種類の電子帳票(以下、単に「帳票」と称す)のデータ(以下、「帳票ファイル」と称す)を記憶、管理し、ネットワーク103を介してクライアントPC101,102に対して、帳票ファイルの閲覧や検索等のサービスを提供する。
【0016】
また、帳票サーバ100は不図示のメインフレームから電子帳票に変換するデータを受信し、電子帳票として閲覧可能な形式(帳票ファイル400)で保存する。また、訂正履歴管理用テーブル(後述する図16、図17に示す)を記憶し、クライアントPC101,102からの訂正履歴表示依頼に応じて、該訂正履歴管理用テーブルを用いて訂正履歴情報の送信を行う。
【0017】
クライアントPC101,102は、ユーザが利用するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。クライアントPC101,102は、ネットワーク103を介して帳票サーバ100に通信可能に構成され、帳票サーバ100に対して帳票ファイルの検索要求や検索結果の閲覧等が可能である。
【0018】
ネットワーク103は、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネット等で構成される。なお、ネットワーク103に接続される各種装置については、図示例に限らず、用途や目的に応じて様々な装置が接続されていてもよい。
【0019】
図2は、図1における帳票サーバ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図2において、CPU(中央演算装置)201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御するとともに、各種プログラムを実行することで様々な機能を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリであり、ワークエリア、一時退避領域等として機能する。ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、帳票サーバ100において様々な機能を実現するためのプログラム212が記憶されている。CPU201は、これらのプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行する。プログラム212の実行時に用いられる帳票ファイル400は、外部メモリ211に格納されている。これらについての詳細な説明は後述する。DB(データベース)215には、図12〜図14、図16、図17の各種データが記憶されている。これらについては後述する。なお、不図示ではあるがユーザ認証するためのユーザIDとパスワード情報についても管理している。
【0021】
入力コントローラ205は、例えば、キーボードやマウス等で構成された入力部209からの操作入力を制御する。表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。表示部210は、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0022】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、ユーザファイル、編集ファイルを記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、サーバ或いは各クライアントPCの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。外部メモリ211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、磁気テープドライブ等で構成される。
【0023】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して行われる、クライアントPC等の外部機器との通信を制御する。
【0024】
クライアントPC101,102は、帳票サーバ100と略同様のハードウェア構成を有するので、その説明は省略する(図3参照)。なお、DB215については保持されていない。帳票ファイル400については、クライアントPCが、表示するために必要な部分のみを帳票サーバ100から受信するので、クライアントPC101,102が予め保持することない。クライアントPC101,102は、帳票ファイル400を表示するためのクライアントモジュールを保持し、帳票サーバ100内のプログラム212とは異なるプログラムを保持する。また、クライアントPC101,102では、帳票ファイル400の表示若しくは任意の帳票ファイル400に対する検索条件の指定等が可能である。また、帳票サーバ100のCPUは、後述するフローチャートの帳票サーバで実行される各ステップを処理し、クライアントPC101や102のCPUが後述するフローチャートのクライアントPCで実行される各ステップを処理する。
【0025】
図4において本発明の対象とする電子帳票システムでの帳票ファイル400の構造を説明する。
【0026】
帳票テキストデータ401は実際に印字するテキストデータのみが格納された部分である。
【0027】
フォーム情報402は罫線情報のみが格納された部分である(フォーム定義ファイル)。
【0028】
帳票テキストデータ位置情報403は文字のフォントや改行幅などのテキストデータに対してのマッピング情報である(ページ定義ファイル)。
【0029】
また、不図示であるが、帳票テキスト配置情報を有しており、帳票テキストデータが帳票イメージ上のどの座標位置に配置されているのかを記憶している。
【0030】
検索キー情報404は検索機能で用いる検索キーが格納されている部分である。前世代比差分情報405は本発明により作成される前世代からの訂正履歴情報が格納される部分である。
次に、図5を用いて、本実施形態の処理について説明する。
【0031】
まずS501でホストコンピュータより帳票サーバ100へ電子帳票の元となるデータ(テキストデータ)が転送される。
【0032】
電子帳票サーバでは予め受信するデータのファイル名に対して一意の帳票IDがデータベースに登録されている。受信するデータのファイル名が、データベースに存在するか否かをチェックし、存在する場合のみ電子帳票システムでの登録処理が開始され、存在しない場合は未登録帳票と判断しエラーとなる。
【0033】
予め本発明の訂正履歴を保存する帳票については対象とする帳票IDがデータベースに登録されておりS502ではこの帳票IDがそのテーブルに存在するか否かをチェックし、帳票IDが存在しない場合は通常の電子帳票の登録処理を実行するため、ホストコンピュータから転送されてきたデータを予め電子帳票システムに登録されていたページ定義、フォーム定義情報を用いて変換処理を実施し電子帳票システムの独自フォーマットで保存する(S506〜S508)。テーブルに記憶されている帳票IDは、変更があった場合に、後で変更をとりたい帳票の帳票IDを管理者が登録を行う。この帳票IDに対応する帳票の帳票データは、独自フォーマットで保存されず、帳票ファイル400の帳票テキストデータとして保持し、表示する際に402、403、帳票テキスト配置情報(不図示)を用いて、電子帳票を生成し、クライアントPCに生成された電子帳票が送信される。
【0034】
帳票IDが存在する場合は、S503で現在登録されている同一帳票IDで登録日時(例えば、帳票サーバが受信した日時)が同じ(例えば、月報であれば同じ月の帳票を同じと判定し、日報であれば同じ日の帳票を同じと判定)帳票(前の世代となる帳票)を一時的に別の退避エリアへ移動する。これは訂正履歴情報の作成のためで、訂正履歴情報が抽出されたのちには本データは不要となり、削除される。
【0035】
次にS504で訂正履歴データの抽出処理を実行する。S504については、図6を用いて説明する。
【0036】
まず、最初に図6のS601でページ定義情報(図13)の比較処理が開始される。S601については、図7を用いて説明する。
【0037】
図7のS701で読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S702で新規データと現在登録されているデータをそれぞれ1レコード読み込み、S703で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0038】
S704で相違がある場合はS705で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合はS707変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。
【0039】
例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S708で削除情報として定義差分情報ファイルに追記する。逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S706で追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0040】
S709でページ定義情報をすべて読み取った場合はS710追加、変更、差分情報をページ、行でソートし、差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0041】
次に図6に戻り、S602でフォーム定義情報(図12)の比較処理が開始される。S602について図8を用いて説明する。
【0042】
S801で読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S802で新規データと現在登録されているデータをそれぞれ1レコード読み込み、S803で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0043】
S804で相違がある場合はS805で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合はS807で変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S808で削除情報として定義差分情報ファイルに追記する。逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S806追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0044】
S809でフォーム定義情報をすべて読み取った場合はS810追加、変更、差分情報をページ、行でソートし差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0045】
差分情報が作成される処理について図14を用いて説明する。図14は、フォーム定義情報から差分情報を抽出する例である。
【0046】
図14の1401が現在格納されている世代のフォーム定義情報、1402がこれから登録しようとしている新規のフォーム定義情報とすると、3レコード目から5レコードまでが変更されており、3レコード目は現在格納されている世代にはあるが新たに登録しようとしている世代には存在しないため、行番号をそれぞれ3と0とし、0はその行が無くなったことを示す。4レコード目は7Iから6Iに命令が変更が変更されているため、行番号には4,3がそれぞれ記述され、続いて変更されたパラメータが記述される。5レコード目は107’から106’に命令が変更されているため、行番号には5,4が記述され続いて変更されたパラメータが記述される。
【0047】
次に図6に戻り、S603で帳票テキストデータの比較処理が開始される。S603について図9を用いて説明する。
【0048】
S901で帳票テキストデータから読み取りデータが無くなるまで1レコードづつファイルから読み取るループ処理が開始される。S902で新規データと現在登録されている帳票テキストデータをそれぞれ1レコード読み込み、S903で同一の内容か否かの比較処理を行う。
【0049】
S904で相違がある場合はS905で命令自体は同じでパラメータに相違がある場合は、S907で変更情報として差分情報ファイルに追記する。命令自体が異なる場合は双方次レコードを読込み同一の命令か否かを比較する。例えば新規データの1レコード目と現在登録されているデータの2レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコードよりも前に存在していたレコードが削除されたと判断し、S908で削除情報として差分情報ファイルに追記する。
【0050】
逆に新規データの2レコード目と現在登録されているデータの1レコード目が同一命令であった場合は新規データの1レコード目が追加されたと判断し、S906で追加情報として差分情報ファイルに追記する。
【0051】
S909で帳票テキストデータをすべて読み取った場合はS910追加、変更、差分情報をページ、行でソートし差分情報ファイルに保存する(更新する)。
【0052】
次に図5に戻り、S505で帳票表示用の変更情報を決定する。S505について、図10を用いて説明する。
【0053】
S1001でページ定義の差分情報を読込、S1002でフォーム定義の差分情報を読込、S1003で帳票テキストデータの差分情報を読込む。この3つの差分情報を入力としてS1004で帳票表示用に分析処理を開始する。S1004について図11を用いて説明する。
【0054】
図11の帳票表示用の分析処理では、まずS1101で差分情報が存在しなくなるまで1レコード単位で読み取るループ処理を開始する。S1102で指定世代の差分情報と現世代の差分情報の読込みを行いS1103では行単位で差分情報をグルーピングしてソートしなおす。
【0055】
S1104で行、アクション(削除、変更)、座標、変更前文字列、変更後文字列を新規ファイルに記録していき、S1105で差分情報が無くなったかをチェックし、無くなれば処理終了、まだ存在する場合はS1101の読込処理へ戻る。なお、新規ファイルは外部メモリ211に記憶される。
【0056】
S1104の処理をより詳細に説明すると、図14の1403の差分情報ファイルの旧世代の行番号と最新世代の行番号を比較し、最新世代の行番号が「0」の場合には、旧世代から削除された情報と判定し、アクションを削除と決定する。
【0057】
また、旧世代の行番号と最新世代の行番号ともに「0」以外の番号が入っている場合には、旧世代から最新世代で変更があったと判定し、アクションを変更と決定する。また、例えば、削除されたデータが帳票上のどの位置にあったのかを特定するために、帳票テキスト配置情報を参照して座標を取得する。このように取得できた行、アクション、座標、変更前文字列(旧世代の情報(テキスト))、変更後文字列(最新世代の情報(テキスト))を新規ファイルに保持する。この保持された新規ファイルを最終の差分情報ファイルとして、図16、図17の訂正履歴管理用テーブルに記憶する。具体的には、新規ファイルが作成されると差分情報があることになるので、対象となる帳票IDを1601に、差分情報有を1602に記憶する。また、差分情報有の場合には、1701に1601と同じ帳票IDを記憶し、旧世代の世代番号を1702に記憶し、新規ファイルのファイル名や識別番号を1703に記憶する。
【0058】
次に、図15を用いて、差分情報を帳票上で表示する処理について説明する。
【0059】
S1501で、ユーザの指示に従って、表示する帳票を選択すると、S1502で選択した帳票の帳票IDがクライアントPCからサーバへ送信される。帳票サーバはS1503で帳票IDを受信すると、S1504で受信した帳票IDから帳票ファイル400を外部メモリ211から取得する。次に取得した帳票ファイルから電子帳票を生成し、S1505でクライアントPCへ送信しクライアントPCはS1506で帳票データを受信する。
【0060】
クライアントPCはS1507で電子帳票をブラウザ上に表示し、S1508で図19のような表示メニューより「訂正履歴」(差分情報の表示)を選択すると、S1509で帳票サーバから当該帳票の差分情報管理テーブル(図16、図17)を参照して、世代番号1702を取得し、この世代番号を一覧で表示し、比較世代を選択する画面が表示される。S1510でユーザの操作に従って比較世代を選択し、S1511でクライアントPCから帳票サーバへ比較世代情報(選択した世代番号)が送信される。帳票サーバはS1512で受信した比較世代情報を基準に、現在表示している帳票の世代までの差分情報ファイルをS1513でクライアントPCへ順次送信する。S1514でクライアントPCは受信した1つ以上の差分情報ファイルをS1515でマージする。図14の1403差分情報ファイルが複数世代分存在するが、まず旧世代の情報から新世代の順に差分情報ファイルの情報を追加していく。次に旧世代の情報から新世代の情報への順番は維持したまま行単位の情報にグルーピングする。S1516では、受信した差分情報ファイルをINPUTとし、1行目の最初の値が変更されていることと、新しい世代で5行目が追加されている事の2点の変更内容があるとすると、クライアントPCのブラウザ上へ図18の様に変更箇所をハイライト表示するとともに、アクション(変更)を表示する。
【0061】
なお、差分情報ファイルをクライアントPCに送らず、この差分情報ファイルから得られた差分情報を、クライアントPCで表示している電子帳票と帳票サーバ上でマージして、ハイライトやアクションが提示された電子帳票を帳票サーバからクライアントPCに送信して、クライアントPCで訂正履歴を表示させるように構成してもよい。
【0062】
以上、本実施形態について説明したが、すなわち、本実施形態では、電子帳票を表示するクライアントPC(情報処理装置)とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する帳票サーバ(電子帳票サーバ)で、新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得し、帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定し、再登録される帳票データであると判定される場合に、再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得し、取得した第1の帳票データと第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出し、抽出した変更情報を第2の帳票データと対応付けて記憶し、情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信し、受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定し、特定した帳票データを含む電子帳票と、特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する。
【0063】
以上の構成によれば、帳票データを取り込んだ際に当該帳票データとから差分情報を取得することで、前の電子帳票データが削除されても電子帳票で変更箇所を表示することができる。
【0064】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0065】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0066】
また、本発明におけるプログラムは、図5〜図11、図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5〜図11、図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図5〜図11、図15の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0067】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0071】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0073】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC 1
102 クライアントPC 2
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 表示部
215 DB
211 外部メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバであって、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、
前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、
前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段と
を備えることを特徴とする電子帳票サーバ。
【請求項2】
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データの識別情報が、既に登録されている帳票データの識別情報と一致した場合に、新たなを世代として登録する登録する帳票データ登録手段を更に備え、
前記再登録判定手段は、前記帳票データ登録手段で登録された第1の帳票データの世代より前の世代の帳票データの登録日と比較することで、前記第1の帳票データが再登録される帳票データか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子帳票サーバ。
【請求項3】
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データの識別情報に従って、変更情報を抽出する帳票データか否かを判定する抽出判定手段を更に備え、
前記抽出判定手段で抽出する帳票データと判定された場合に、前記第2の帳票データ取得手段で第2の帳票データを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子帳票サーバ。
【請求項4】
前記情報処理装置から、変更された内容を表示するための世代を受信する世代受信手段と、
前記世代受信手段で受信した世代に従って、前記変更情報を取得する変更情報取得手段と
を更に備えることを特徴とする電子帳票サーバ。
【請求項5】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバの処理方法であって、
前記電子帳票サーバが、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得ステップと、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定ステップと、
前記再登録判定ステップで再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得ステップと、
前記第1の帳票データ取得ステップで取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得ステップで取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶ステップと、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信ステップと、
前記帳票取得要求受信ステップで受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定ステップで特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信ステップと
を実行することを特徴とする処理方法
【請求項6】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバで実行可能なプログラムであって、
前記電子帳票サーバを、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、
前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、
前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバであって、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、
前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、
前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段と
を備えることを特徴とする電子帳票サーバ。
【請求項2】
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データの識別情報が、既に登録されている帳票データの識別情報と一致した場合に、新たなを世代として登録する登録する帳票データ登録手段を更に備え、
前記再登録判定手段は、前記帳票データ登録手段で登録された第1の帳票データの世代より前の世代の帳票データの登録日と比較することで、前記第1の帳票データが再登録される帳票データか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の電子帳票サーバ。
【請求項3】
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データの識別情報に従って、変更情報を抽出する帳票データか否かを判定する抽出判定手段を更に備え、
前記抽出判定手段で抽出する帳票データと判定された場合に、前記第2の帳票データ取得手段で第2の帳票データを取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子帳票サーバ。
【請求項4】
前記情報処理装置から、変更された内容を表示するための世代を受信する世代受信手段と、
前記世代受信手段で受信した世代に従って、前記変更情報を取得する変更情報取得手段と
を更に備えることを特徴とする電子帳票サーバ。
【請求項5】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバの処理方法であって、
前記電子帳票サーバが、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得ステップと、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定ステップと、
前記再登録判定ステップで再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得ステップと、
前記第1の帳票データ取得ステップで取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得ステップで取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶ステップと、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信ステップと、
前記帳票取得要求受信ステップで受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定ステップで特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信ステップと
を実行することを特徴とする処理方法
【請求項6】
電子帳票を表示する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な、電子帳票を管理する電子帳票サーバで実行可能なプログラムであって、
前記電子帳票サーバを、
新たに登録される電子帳票を生成するための第1の帳票データを取得する第1の帳票データ取得手段と、
帳票データの識別情報と登録日に従って、再登録される帳票データか否かを判定する再登録判定手段と、
前記再登録判定手段で再登録される帳票データであると判定される場合に、前記再登録される帳票データより前に登録された電子帳票を生成するための第2の帳票データを取得する第2の帳票データ取得手段と、
前記第1の帳票データ取得手段で取得した第1の帳票データと、前記第2の帳票データ取得手段で取得した第2の帳票データから変更された内容を含む変更情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段で抽出した前記変更情報を前記第2の帳票データと対応付けて記憶する変更情報記憶手段と、
前記情報処理装置から、帳票識別情報を含む帳票取得要求を受信する帳票取得要求受信手段と、
前記帳票取得要求受信手段で受信した帳票識別情報に従って、帳票データを特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した帳票データを含む電子帳票と、前記特定手段で特定した帳票データより前に登録された帳票データから変更された内容を表示するべく、当該帳票データに対応する変更情報を送信する送信手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−48688(P2012−48688A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−192935(P2010−192935)
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月30日(2010.8.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
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