電子帳票処理システム、電子帳票処理装置、電子帳票処理方法、プログラム
【課題】フォームが異なる複数の帳票の任意の位置にそれぞれ配置されるデータを用いて、所定の条件に従った算出結果を識別可能に表示することができ、業務の効率化に寄与する帳票処理システム等を提供する。
【解決手段】電子帳票処理システム10は、電子帳票を処理する帳票サーバ1と、クライアント端末31、32等がネットワーク4を介して接続されて構成され、帳票サーバ1は、電子帳票間の比較演算に際して、演算対象となる電子帳票の領域についてその配置等を記録した比較フィールドデータと、演算対象の領域について演算条件を定義する比較定義データ等を生成し、これらに基づき、電子帳票間で、演算対象の領域の値について演算を行なう。クライアント端末31、32は、演算の結果を表示する。
【解決手段】電子帳票処理システム10は、電子帳票を処理する帳票サーバ1と、クライアント端末31、32等がネットワーク4を介して接続されて構成され、帳票サーバ1は、電子帳票間の比較演算に際して、演算対象となる電子帳票の領域についてその配置等を記録した比較フィールドデータと、演算対象の領域について演算条件を定義する比較定義データ等を生成し、これらに基づき、電子帳票間で、演算対象の領域の値について演算を行なう。クライアント端末31、32は、演算の結果を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上位システムから転送される帳票データを処理する電子帳票処理装置等に関し、特に利用するユーザの帳票ファイルの解析、および解析した情報を元に帳票ファイルの表示機能を制御することが可能な電子帳票処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子帳票処理システムは、帳票をデータ化し処理等を行うもので、導入することにより業務効率化、経費削減などメリットが多い。ただし、保管した帳票データを比較して分析・活用する場合は、手作業による操作が必要となる。
【0003】
例えば、帳票データを比較する場合、現状では比較したい帳票を1つずつ印刷したり、参照したりして比較している。また、分析したい場合はその1つずつから必要なデータをコピーし、他の表計算ソフトなどに入力を繰り返し行うといった手間のかかる方法をとっているのが実情である。
【0004】
このように、現状では、電子帳票としてのメリットを生かせておらず、また、参照して比較する場合ではPCのディスプレイに大きさの限界があるため、複数の帳票を並べて一度に参照することができず、帳票を開いたり閉じたりして必要なデータを抽出するような手間のかかる作業が必要となっている。
【0005】
一方、このような作業の効率化を目的としたものとして、特許文献1には、複数の電子帳票の間で必要なデータ部分の比較を容易にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−163412
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の発明によれば、複数の電子帳票の間でデータ部分の比較が可能であるが、しかしながら、特許文献1に記載の技術によると、比較できる帳票は同一フォーム形式に限定されており、異なるフォーム間にて比較することができない。これは、特許文献1が同一フォームの同じ位置に配置されるデータを比較対象としているためである。
【0008】
そのため、例えば、複数のPCレンタル会社から異なるフォームの見積書が定期的に届き、それを電子帳票システムに登録する業務において各社の見積金額を比較したいとなった場合、特許文献1に記載の技術ではフォーム同一が前提であるため比較ができず、それぞれの帳票を表示して目視で確認するしかない。
【0009】
さらに、特許文献1に記載の技術は、帳票を比較した結果は、比較対象となっている帳票を表示した状態で、比較する値のある箇所にポップアップで表示されるのみで、一目でどこを比較しているかが分かるような表示方法(比較している帳票を2in1などで表示するような方法)はとっていない。
【0010】
そのため、例えば、複数のPCレンタル会社から異なるフォームの見積書が定期的に届き、それを電子帳票システムに登録する業務では、比較したい値が左側にあったり右側にあったりと、比較する場所が異なるケースがある。その場合、利用している人としては、どことどこの値を比較したのかが分かるような形で表示された方が、比較場所が間違っていないことも確認できるため安心感を得ることができるとともに、業務における信頼性が高まる。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するものであり、フォームが異なる複数の帳票の任意の位置にそれぞれ配置されるデータを用いて、所定の条件に従った算出結果を識別可能に表示することができ、業務の効率化に寄与する帳票処理システム等を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達するための第1の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムであって、前記電子帳票処理装置は、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、を具備し、前記端末装置は、前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段を具備することを特徴とする電子帳票処理システムである。
【0013】
前記電子帳票処理装置は、同じ前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための同帳票内領域演算条件について、前記同帳票内演算条件を識別する同帳票内演算条件識別情報と、前記同帳票内演算条件と、演算対象の領域を識別する領域識別情報とを関連付けて記憶する同帳票内領域演算条件テーブルを生成する同帳票内領域演算条件生成手段を更に具備し、前記異帳票内領域演算定義生成手段は、前記領域識別情報の少なくとも一部に替えて前記同帳票内演算条件識別情報を記憶した異帳票内領域演算定義テーブルを生成することが望ましい。
【0014】
前記端末装置は、前記異帳票内演算条件を選択する異帳票内演算条件選択手段を更に具備する。
【0015】
また、前記端末装置は、演算対象の電子帳票の世代を選択する世代選択手段を更に具備する。
【0016】
加えて、前記世代選択手段は、過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせを選択することにより、演算対象の電子帳票の世代を選択可能であることが望ましい。
【0017】
さらに、前記表示手段は、画面内に演算対象の電子帳票と演算結果を並べて表示することが望ましい。
【0018】
前述した目的を達するための第2の発明は、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、を具備することを特徴とする電子帳票処理装置である。
【0019】
前述した目的を達するための第3の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムにおける電子帳票処理方法であって、前記電子帳票処理装置が、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、を実行し、前記端末装置が、前記異帳票内領域演算実行ステップで演算が行なわれた演算結果を表示する表示ステップを実行することを特徴とする電子帳票処理方法である。
【0020】
前述した目的を達するための第4の発明は、電子帳票処理装置が、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、を実行することを特徴とする電子帳票処理方法である。
【0021】
前述した目的を達するための第5の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムで実行されるプログラムであって、前記電子帳票処理装置を、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、して機能させ、前記端末装置を、前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0022】
前述した目的を達するための第6の発明は、電子帳票処理装置を、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0023】
以上の構成により、演算対象テーブルとして領域配置を示す情報を有するので、異なる形式の電子帳票においても領域間の値の比較が可能となり、またユーザにより作成された任意の領域における電子帳票の値を演算対象とできる。したがって、様々な局面でその利便性が発揮され、更なる業務の効率化、経費削減が可能となる。
【0024】
加えて、同一帳票間の計算値も演算対象とできるので、多様な演算が可能になり、より複雑な演算が可能になる。また、比較する帳票の世代も選択できるので、多様な計算が可能になる。
【0025】
また、世代間の比較においては、過去の演算履歴から選択することができるので、これを利用して迅速な演算が可能になる。さらに比較結果は同一画面上に並べて配置するので、一目で比較結果を把握することができ、業務の効率や信頼性を更に上昇させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、フォームが異なる複数の帳票の任意の位置にそれぞれ配置されるデータを用いて、所定の条件に従った算出結果を識別可能に表示することができ、業務の効率化に寄与する帳票処理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】電子帳票処理システム10を示す図
【図2】帳票サーバ1のハードウエア構成を示す図
【図3】電子帳票処理システム10の基本的な処理フローを示す図
【図4】画面に表示される電子帳票について示す図
【図5】画面に表示される比較結果について示す図
【図6】電子帳票Aの具体例を示す図
【図7】電子帳票Bの具体例を示す図
【図8】電子帳票Cの具体例を示す図
【図9】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図10】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図11】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図12】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図13】帳票表示画面UG01、比較定義設定画面UG02、比較先選択画面UG03の例を示す図
【図14】帳票表示画面UG04、帳票表示画面UG05の例を示す図
【図15】比較定義決定画面UG06、比較定義選択画面UG07、比較対象選択画面UG08の例を示す図
【図16】比較結果表示画面UG09の例を示す図
【図17】帳票表示画面UG10、比較定義設定画面UG11の例を示す図
【図18】帳票表示画面UG12、比較定義決定画面UG13の例を示す図
【図19】比較定義選択画面UG14、メニュー画面UG15の例を示す図
【図20】帳票表示画面UG16、比較条件式入力画面UG17、比較定義設定画面UG18の例を示す図
【図21】帳票表示画面UG19、UG20の例を示す図
【図22】比較条件式入力画面UG21、比較定義決定画面UG22、比較定義選択画面UG23の例を示す図
【図23】比較結果表示画面UG24の例を示す図
【図24】帳票表示画面UG25、比較条件式入力画面UG26の例を示す図
【図25】比較定義設定画面UG27、比較条件使用確認ダイアログ画面UG28、比較条件式入力画面UG29の例を示す図
【図26】比較定義決定画面UG30、比較定義選択画面UG31の例を示す図
【図27】比較結果表示画面UG32の例を示す図
【図28】帳票表示画面UG33、UG34の例を示す図
【図29】比較定義決定画面UG35、帳票表示画面UG36の例を示す図
【図30】比較定義決定画面UG37、比較定義選択画面UG38の例を示す図
【図31】比較対象選択画面UG39の例を示す図
【図32】比較結果表示画面UG40の例を示す図
【図33】第1の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図34】第1の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図35】第2の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図36】第2の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図37】第3の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図38】第3の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図39】第4の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図40】第4の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図41】第5の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図42】第5の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図43】比較演算処理の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の電子帳票処理装置等の実施形態を詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明における一実施形態の電子帳票処理システム10の構成を示す図である。電子帳票処理システム10は帳票サーバ1(電子帳票処理装置)、ホスト(サーバ)2、クライアントPC31、32(ユーザの端末装置)等がネットワーク4で接続されて構成される。
尚、図1のネットワーク4上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
帳票サーバ1は、ホスト2から転送される帳票印刷データを受信し、受信した帳票印刷データを変換して電子的に再利用可能な形式の帳票データとして保存する(例えば、後述する帳票実績テーブルや帳票実績ファイル等)。なお、本実施形態では、帳票データにより表示装置に表示されるものを電子帳票(もしくは帳票)と称する。また、帳票サーバ1は、帳票データを管理し、本実施形態の処理を実行して検索、分析などを行う。
【0031】
ホスト2は、クライアントPC31、32からのアクセスに対してレスポンス処理を行うことが可能な構造となっている。
【0032】
ネットワーク4はTCP/IPのプロトコルで通信可能な環境を有するLANで構成されるものである。
【0033】
クライアントPC31、32は、ユーザが用いる汎用のPCであり、帳票サーバ1やホスト2と双方向通信可能な通信機能と電子帳票の閲覧機能とを有している。
【0034】
次に、図1で説明した本発明の帳票サーバ1のハードウエア構成について、図2を用いて説明する。なお、ホスト(サーバ)2も以下示すものと同様の構成とすることができる。図2は、本発明の実施形態の帳票サーバ1のハードウエア構成を示す図である。図2において、中央処理装置12は、システムバスに接続される各デバイスを統括的に制御する。また、記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16には、中央処理装置12の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0035】
IOインタフェース装置17は、ネットワーク4を介して外部機器との通信制御処理を実行する。具体的には、ネットワークを介して相手の装置にデータを送信し、またはネットワークに接続された他の装置からのデータを受信する。
【0036】
以上、帳票サーバ1を中心に説明したが、汎用のパーソナルコンピュータであるクライアントPC31、32も、基本的な構成は帳票サーバ1と変わらないため特に説明は行わないが、ネットワーク4を介して帳票サーバ1やホスト2と通信して電子帳票の表示を行い、指示入力用のマウスやキーボードを有していれば本発明の目的を達することができる。以降説明する各装置の処理は、各装置の記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16に記憶されたプログラムやデータを用いて、各装置の中央処理装置が演算等を行うことにより実現される。
【0037】
次に、本発明の電子帳票処理システム10の一実施形態の基本的な処理フローについて、図3、図4を用いて説明する。図3を参照すると、まずホスト2から帳票印刷データが転送されると(ステップ(1))、帳票サーバ1では帳票印刷データをその後の処理に都合が良い形態(帳票データ)に変換して保存する(ステップ(2))。本実施形態では、例えば帳票実績テーブル7と帳票実績ファイル9とに分けて保存、管理する。
【0038】
このような帳票データが管理されている状態で、クライアントPC31、32から帳票データ参照要求があると(ステップ(3))、帳票サーバ1は、まず参照要求に応じて対象の帳票データを参照可能かどうか、帳票実績テーブル7を参照して判定し(ステップ(4))、可能な場合、帳票実績ファイル9から要求された帳票データを読み出してクライアントPC31、32に送信する(ステップ(5))。帳票データを受信したクライアントPC31、32では、図4に一例を示すように、帳票データを画面上に表示したり、印刷したりすることができる。
【0039】
次に、本願発明の特徴である電子帳票間の比較処理について、図4ないし図5を参照してその概略を説明する。本実施形態では、図4に示す画面に表示された複数の電子帳票のうち1つの電子帳票の上で各項目についての演算指示をすることにより、複数の電子帳票間の演算処理を行い、ビジュアルな形でその結果を表示する。例えば、図4に示す電子帳票において2つの帳票間で値を比較したいといった場合、図5のように比較元と比較先の帳票のイメージを表示するとともに、比較した結果を表示することができる。図5に示す比較結果によると、帳票Aの太枠で囲まれた部分の数値の和の値は帳票Bの太枠で囲まれた部分の数値の和と比較すると1249000上昇(プラス)であることが理解できる。
【0040】
本実施形態で提供される機能は以上のようなものであるが、この機能を実現するための具体的処理について以降にて説明する。以下では、まず、本発明の電子帳票処理システム10における具体的なユースケースの例を説明する。
【0041】
具体的な電子帳票システムにおけるユースケースとして、経理部門などの経理業務が扱う見積書といった帳票が定期的に届くようなケースを想定する。
【0042】
具体的な業務モデルとして、ある経理部門で、複数のPCレンタル会社から定期的に届く異なるフォームの見積書を電子帳票システム10で管理するようなモデルを想定する。見積書は、具体例を図6に示すようなA社の見積書A、図7に具体例を示すようなB社の見積書B、具体例を図8に示すC社の見積書Cの3つがあるとする。
【0043】
帳票比較の具体的なケースとして、以下のようなものを考える。即ち、複数のPCレンタル会社から同じようなPCをレンタルしており、定期的に見積書が届くのだが、金額に関しては特に気にせずに仕上がり処理を行っていた。しかし、経費削減・一元管理のためにPCは1つのPCレンタル会社からレンタルすることとなった。そのため、複数のPCレンタル会社から届く見積書から、どの会社からレンタルすれば1番経費削減となるかを判断する必要がある。
【0044】
この際の具体的なユーザアクションとしては、まず、各レンタル会社からの請求額を確認するというアクションが想定できる。そして、各レンタル会社の請求額を目視で確認した後、表計算ソフトに一覧が分かるように手入力で入力することが考えられる。上記作業を、PCレンタル会社分繰り返し、最終的に表計算ソフトにて値の差分を抽出し、今後もレンタルする会社を決定するというケースが考えられる。また、比較するとした場合のアクションとして、下記のような3パターンがあると考えられる。
【0045】
2つの帳票において、それぞれ1つの値を比較する(ユースケースA)。
2つの帳票において、それぞれ2つの値を合計した値同士を比較する(ユースケースB)。
3つの帳票において、1つ目の帳票の2つの値を合計した値を軸とし、2つ目・3つ目の帳票の1つの値を比較する(ユースケースC)。
これらのユースケースごとに、以下電子帳票処理システムの処理について説明する。
【0046】
また、図9−図12は本実施形態の処理の演算で用いられるテーブルを具体的に示した図であり、図13−図32は本実施形態の処理で用いられる画面を具体的に示した図である。
【0047】
本発明では、図9に示すようなテーブルを用いて複数の帳票に含まれる項目(領域)の間での演算処理が達成される。すなわち、演算対象テーブルである比較フィールドデータ(図9のF01)により演算対象を決定し、異帳票内領域演算定義テーブルである比較定義データ(図9のF03)で定められる演算処理を演算対象の項目に実際に格納された値に対して適用し、帳票演算履歴テーブルである比較履歴データ(図9のF04)にどの帳票の世代同士をどの比較フィールドデータでいつ演算したかを記憶すると共に演算を実行する。
【0048】
なお、本実施形態では演算として比較、すなわち帳票間の比較、例えば帳票に含まれる所定の項目の値の差異を算出する。したがって、本実施形態では以降演算対象は比較対象であり、演算内容は比較として説明する。
【0049】
図33から図43は本実施形態での電子帳票処理システム10におけるフローチャートである。図33ないし図36は前述のユースケースAの場合のフローチャートである。図37ないし図40は前述のユースケースBの場合のフローチャートである。図41、図42は前述のユースケースCの場合のフローチャートである。また、図43は比較処理を示すフローチャートである。
以下、各ユースケースにおける具体的処理を説明する。
【0050】
(第1実施形態;ユースケースA、比較先の帳票に比較フィールドが設定されていない場合)
まず、比較先の帳票に比較フィールドが作成されていない場合を例にあげて、図33、34等を用いて以降にて説明する。図33を参照すると、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S01)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF1を作成して帳票サーバ1に送信する(S02)。比較フィールドは、帳票上のどの領域の値を演算対象とするかを定めるものである。
帳票サーバ1は、比較フィールドHF1を保存し(S03)、クライアントPC31は、比較フィールドHF1を追加した帳票Aを表示する(S04)。
【0051】
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図13のUG01に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図9のF01に示すような比較フィールドデータが帳票サーバ1側で生成される(演算対象生成手段)。比較フィールドデータF01では、例えば対象となる帳票、比較フィールド(領域)が帳票ID(帳票識別情報)、比較フィールドID(領域識別情報)などの識別情報で定められるほか、比較フィールド名、フィールドの位置や大きさ(領域配置情報)も含む。
【0052】
次に、同様に演算内容である比較定義データを作成する(S05)。この際、クライアントPC31に表示される画面イメージは図13のUG02に示す比較定義設定画面となる。比較定義設定画面UG02上では例えばクライアントPC31の入力部を介した選択や入力により、演算条件である比較条件等の設定が可能である。
【0053】
その後、比較対象となる帳票を選択する(S06)。ここでは、画面イメージは図13のUG03に示す比較先選択画面となる。例えば比較定義設定画面UG02上では、クリック操作等により比較先の設定を選択することが可能であり、比較先の設定を選択した場合には比較先選択画面UG03へ移行する。当該比較先選択画面UG03では、帳票の一覧が表示され、例えばマウス操作やクリック操作により、所望の帳票を選択することが可能である。
【0054】
比較先選択画面UG03で比較先の帳票Bが選択されると、帳票サーバ1側では比較対象となる帳票Bに比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定する(S07)。これは、例えば帳票サーバ1に各帳票のIDと紐付けて各帳票に定められている比較フィールドのIDを記憶させるテーブルを保持させておき、当該テーブルを参照することで判定することができる。この判定結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較フィールドが無い場合について説明する。なお、比較フィールドが有る場合に関しては図35、図36で示す実施形態を参照して後述する。
【0055】
比較対象となる帳票に比較フィールドが無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S08)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF2を作成して帳票サーバ1に送信する(S09)。
比較フィールドHF2は、帳票サーバ1で保存され(S10)、クライアントPC31側では比較フィールドHF2を追加した帳票Bが表示される(S11)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図14のUG04に示す帳票表示画面となる。ユーザは、帳票表示画面UG04上での領域選択、例えばマウス操作により領域を指定することにより、比較フィールドHF2の作成が可能である。クライアントPC31は比較フィールドHF2の作成結果を帳票サーバ1に送信し、このとき図9のF02に示すような比較フィールドデータが帳票サーバ1側で生成される。
【0056】
次に、クライアントPC31において、比較対象となる帳票データに関してどの比較フィールドを比較対象とするかを決定する。帳票表示画面UG04上で帳票Bの比較フィールドHF2を選択した後に画面左下にあるOKボタンを押すことで、比較対象が決定される(S12)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図14のUG05に示す帳票表示画面となる。
【0057】
すると、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S13)。
このときのクライアントPC31に表示される画面は図15のUG06に示す比較定義決定画面となる。比較先として、先程定められた比較フィールドHF2が設定されている。「OK」ボタンの選択により、比較定義が決定される。
このとき、比較定義データが帳票サーバ1側に送信され、図9のF03に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(図34に示すS14、異帳票内領域演算定義生成手段)。比較定義データF03としては、比較定義を識別する比較定義IDと紐付けて、比較定義名、比較元および比較先の比較フィールドID(領域識別情報)、比較条件(異帳票内領域演算条件)が記録される。
【0058】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り(S15)、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S16)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することにより、比較の実行が可能である。
【0059】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S17)。このとき、帳票サーバ1は図9のF03に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0060】
比較定義データF03を受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S18、異帳票内演算条件選択手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG07に示す比較定義選択画面となる。比較定義名の選択が可能であり、選択された比較定義名に対応して登録された比較演算を、比較定義データF03に基づき行なうことができる。
【0061】
比較定義選択画面UG07にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図9のF03に示すような比較定義データないし図9のF01に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S19)。ここで、世代とは、同じ形式の帳票が作成される単位期間のことを指し、例えば1ヶ月前や1週間前ごとの同じ形式の帳票が記録されている。帳票の世代一覧は、上記同じ形式の帳票における同じ領域の比較フィールドIDを各世代間で紐付けたテーブルが帳票サーバ1で記録管理されており、当該テーブルを参照することで取得できる。
【0062】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図9のF04に示すような比較履歴データを取得する(S20)。比較履歴データF04としては、比較履歴ID(比較履歴識別情報)、比較定義名、比較実行日時、比較元と比較先の比較フィールドIDおよびそれぞれに対応する世代ID(世代識別情報)が関連付けて記録されている。
【0063】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象を選択し、比較が実行される(S21、世代選択手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。比較対象選択画面UG08では、比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象を選択し、「比較」ボタンを押下することによって比較を実行することができる。
【0064】
このとき、比較履歴データがあった(受信した)場合は、画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴(過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせ)と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象を自動的に選択することもできる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつき、選択されることになる。
【0065】
クライアント端末31は、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかを示す比較履歴を帳票サーバ1に送信し、帳票サーバ1は、これを図9のF04に示すような比較履歴データとして保存する(S22)。
【0066】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S23、異帳票内領域演算実行手段)。これを、図43に示す比較処理のフローチャートを参照して説明する。
【0067】
図43に示すように、まずクライアントPC31は、比較処理開始要求を帳票サーバ1に送信する(S125)。
【0068】
次に、帳票サーバ1は、図9のF03に示すような比較定義データから比較元となる帳票(今回の例で言えば帳票A)の比較フィールドID一覧を取得する(S126)。
【0069】
そして、上記ステップS126において取得した比較フィールドID数分だけ、後述するステップS128以降の処理を繰り返し行う(S127)。
【0070】
まず、比較定義データから取得した比較フィールドIDが計算式(例えば、HF1+HF2のように演算子が含まれるもの)であらわされるものかを判定する(S128)。
【0071】
計算式ではない場合、比較フィールドデータから帳票内の値を抽出し(S133)、メモリに保持する(S132)。
【0072】
計算式である場合、計算式を分解し、計算式内に含まれる比較フィールドIDを全て取得する(S129)。例えば計算式がHF1+HF2であれば、比較フィールドIDとしてHF1とHF2を取得する。そして、取得した比較フィールドIDから各比較フィールドの比較フィールドデータを抽出し、抽出した比較フィールドデータから帳票内の値を抽出する(S130)。
【0073】
そして、抽出した値を計算式に当てはめて計算を行い(S131)、計算から算出した値をメモリに保持する(S132)。
【0074】
次に、図9のF03に示すような比較定義データから比較先となる帳票(今回の例で言えば帳票B)の比較フィールドID一覧を取得する(S134)。
【0075】
次に、上記ステップS134において取得した比較フィールドID数分だけ、ステップS136の処理を繰り返し行う(S135)。ステップS136の処理は比較元の帳票と同様に比較フィールドIDの値を抽出してメモリに保持するもので、処理手順は上記ステップS128−ステップS133で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0076】
このように、比較元帳票と比較先帳票の比較対象の値が決定したのち、比較を行う。比較に関しては、図9のF03に示すような比較定義データから比較する条件を抽出し、それに従って比較を行う。今回の例(比較定義データF03)では差分計算なので、比較元のデータから比較先のデータを−(マイナス)で計算し、結果を算出する(S137)。算出した結果はメモリ内に保持され、クライアントPC31に送信され(S138)、比較処理はこれで終了となる。
【0077】
図34の処理手順の説明に戻る。クライアントPC31では算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S24、表示手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図16のUG09に示す比較結果表示画面となる。比較元の帳票と比較先の帳票が2in1の形で表示され、どの領域を比較しどのような結果が一目でわかるようになっている(図の太枠の領域の値の差分演算の結果が下段に表示される)。
【0078】
(第2実施形態:ユースケースA、比較先の帳票に既に比較フィールドが作成されている場合)
第1実施形態では、比較先の帳票に比較フィールドが作成されていない場合を例にして説明したが、第2実施形態では、比較先の帳票に既に比較フィールドが作成されている場合を図35、36を参照しながら、以降にて説明する。
【0079】
図35に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S25)、比較対象を特定、すなわち先程と同様に比較フィールドを作成して帳票サーバ1に送信する(S26)。帳票サーバ1はこれを保存し(S27)、クライアントPC31では比較フィールドを追加した帳票Aが表示される(S28)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図17のUG10に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図9のF05に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。既に比較先となる帳票に比較フィールドHF1が作成済みのため、作成した比較フィールドはHF2として比較フィールドデータF05に追加される。
【0080】
次に、先程と同様に、演算内容である比較定義データを作成(S29)する。画面イメージは図17のUG11に示す比較定義設定画面となる。その後、比較対象となる帳票Bを選択(S30)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先選択画面となる。
帳票が選択されると、帳票サーバ1は比較対象となる帳票に比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定する(S31)。前述したように、その結果によって処理が分岐するが、本実施形態では比較フィールドが有る場合となる。
【0081】
比較対象となる帳票Bに比較フィールドが有る場合は、比較フィールドが作成済みの帳票BをクライアントPC31で表示する(S32)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図18のUG12に示す帳票表示画面となる。
帳票Bの表示後、どの比較フィールドを比較対象とするかを決定するため、帳票Bの比較フィールドHF1を選択した後に、画面左下にあるOKボタンを押すことで、比較対象が決定される(S33)。
【0082】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S34)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図18のUG13に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。また、このときに比較定義データが帳票サーバ1側に送信され、図9のF06に示すような比較定義データが帳票サーバ1側で生成され、保存される(S35)。
【0083】
比較定義が決定したため、クライアントPC31側では帳票Aの表示に戻り(図36のS36)、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S37)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、メニューバーより、「比較」を選択することができる。
【0084】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S38)。このとき、帳票サーバ1は図9のF06に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0085】
次に、比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S39)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG14に示す比較定義選択画面となる。
【0086】
次に、比較定義選択画面UG14にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図9のF06に示すような比較定義データないし図9のF05に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S40)。
【0087】
さらに、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図9のF07に示すような比較履歴データを取得する(S41)。
【0088】
帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信する。クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象が選択され、比較ボタンを押下することによって比較が実行される(S42)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。このとき、比較履歴データがもしあった場合は、画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象を自動的に選択することもできる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0089】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかを示す比較履歴が帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図9のF07に示すような比較履歴データとして保存する(S43)。
【0090】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S44)。比較処理については、図43を用いて先に説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0091】
クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S45)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図16のUG09に示す比較結果表示画面となる。
【0092】
(第3実施形態:ユースケースB、比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が定められていない場合)
第3実施形態では、比較元、比較先の帳票に比較フィールドが複数ある状態で、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとするように演算して比較処理を行う場合を例にあげて、図37、図38を参照しながら説明する。
【0093】
図36に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S46)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF1、HF2を作成して帳票サーバ1に送信する(S47)。
帳票サーバ1は比較フィールドHF1、HF2で保存される(S48)。クライアントPC31側では、比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S49)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図20のUG16に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF08に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。比較フィールドHF1とHF2は、同一帳票上にあるがその領域の位置において異なっている。
【0094】
クライントPC31では、次に、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S50)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択することが可能である。
【0095】
続いて、クライアントPC31は、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、図20のUG17に示す比較条件式入力画面を表示して比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S51)。比較条件式入力画面UG17では、マウス操作やキーボード操作により比較条件名の選択や比較条件式の入力が可能である。
【0096】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は、比較条件式を保存する(S52)。このとき、図10のF09に示すような比較条件式データ(同帳票内領域演算条件テーブル)がサーバ側で生成される(同帳票内領域演算条件生成手段)。比較条件式データとしては、比較条件ID(同帳票内演算条件識別情報)、比較条件名、比較条件式(同帳票内演算条件)、および条件式による演算の対象となる対象帳票ID(帳票識別情報)が含まれる。
【0097】
クライアントPC31は、次に、比較定義設定画面を表示し、同様に演算内容である比較定義データを作成(S53)する。画面イメージは図20のUG18に示す比較定義設定画面となる。このとき、比較条件式入力画面UG17から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値(比較条件ID)が入力される。
【0098】
その後、比較対象となる帳票Bを選択(S54)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ1は比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S55)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式、比較フィールドが無い場合の説明を行う。比較条件式の有る場合に関しては図39、図40を参照しながら後述する。
【0099】
比較対象となる帳票に比較条件式が無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S56)、クライアントPC31は、先程と同様、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3、HF4を作成して帳票サーバ1に送信する(S57)。
【0100】
送信された比較フィールドHF3、HF4は帳票サーバ1で保存され(S58)、クライアントPC31側では、比較フィールドHF3、HF4を追加した帳票Bが表示される(図38のS59)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図21のUG19に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF10に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0101】
次に、帳票Bにおいても帳票Aと同様に比較フィールド同士を条件式により演算して1つの比較フィールドとして使用するため、帳票表示画面の下の「条件から選択」ボタンを押下(S60)する(図21の帳票表示画面UG20)。
するとクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG21に示す比較条件式入力画面となる。
クライアントPC31では比較条件式入力画面UG21において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用するので、「OK」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S61)。
【0102】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S62)。このとき、図10のF11に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0103】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、クライアントPC31では、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S63)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG22に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。比較定義決定画面UG22は、例えば比較定義決定画面UG06(図15)と同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0104】
また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図10のF12に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(S64)。比較定義データF12は、比較定義データF03やF06と同様のものであるが、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが記録されている。
【0105】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択してサーバ側に比較定義取得要求を送信する(S65)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択する。比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S66)。このとき、帳票サーバ1は図10のF12に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0106】
次に、比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S67)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG23に示す比較定義選択画面となる。比較定義選択画面UG23は、例えば比較定義決定画面UG07(図15)と同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0107】
クライアントPC31では、比較定義選択画面UG23にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図10のF12に示すような比較定義データないし図10のF10に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S68)。
【0108】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図10のF13に示すような比較履歴データを取得する(S69)。
【0109】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアントPC31側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象が選択され、比較が実行される(S70)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。例えば比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される。また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0110】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図10のF13に示すような比較履歴データとして保存する(S71)。比較履歴データF13は、比較履歴データF04などと同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0111】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S72)。比較処理の詳細については、図43を用いて詳細を説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0112】
クライアントPC31では、帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S73)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図23のUG24に示す比較結果表示画面となる。各帳票が2in1の形で並べて表示され、画面下には、各帳票で太枠部分の値をそれぞれ合計した値の差分演算の結果が表示されている。
【0113】
(第4実施形態:ユースケースB、比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が定められている場合)
次に、第4実施形態として、比較元、比較先の帳票に比較フィールドが複数ある状態で、比較先の帳票には既に比較フィールドが複数設定され、比較条件式が作成されている場合を例にあげて、図39、図40を参照しながら説明する。
【0114】
図39に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S74)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3、HF4を作成して帳票サーバ1に送信する(S75)。比較フィールドHF3、HF4は、帳票サーバ1で保存され(S76)、クライアントPC31側で比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S77)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図24のUG25に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図11のF14に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0115】
次に、クライアントPC31では、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S78)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。
【0116】
すると、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、クライアントPC31では比較条件式入力画面が表示され、図24のUG26に示す比較条件式入力画面において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため、「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S79)。
【0117】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S80)。このとき、図11のF15に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0118】
次に、クライアントPC31では、図25のUG27に示す比較定義設定画面が表示され、上記と同様に演算内容である比較定義データを作成(S81)する。このとき、比較条件式入力画面UG26から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値が入力される。
【0119】
その後、クライアントPC31で比較対象となる帳票Bを選択(S82)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ側では比較対象となる帳票Bに比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S83)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式が有る場合に関して説明する。
【0120】
この場合、比較条件式のデータがクライアントPC31に送信され、クライアントPC31上では比較条件使用確認ダイアログが表示される(S84)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図25のUG28に示す比較条件使用確認ダイアログ画面となる。ここで「いいえ」を選択した場合は、これまでの処理と同様に、単に帳票Bが表示されるだけとなる。以降、「はい」を選択して比較先の比較条件式を使用する場合を説明する。
【0121】
クライアントPC31では、「はい」を選択したことによって比較条件式を選択することになるので、図25のUG29に示す比較条件式入力画面から比較条件式を選択し、「OK」ボタンを選択する(S85)。
【0122】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S86)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図26のUG30に示す比較定義決定画面となる。また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図11のF16に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(図40のS87)。
【0123】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S88)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することができる。
【0124】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S89)。このとき、帳票サーバ1は図11のF16に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0125】
比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S90)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図26のUG31に示す比較定義選択画面となる。
【0126】
比較定義選択画面UG31にてOKボタンを押下することにより、帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図11のF16に示すような比較定義データないし図11のF14に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S91)。
【0127】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図11のF17に示すような比較履歴データを取得する(S92)。
【0128】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアントPC31側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に図15のUG08に示す比較対象選択画面を表示し、例えば比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される(S93)。
また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0129】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1は図11のF17に示すような比較履歴データとして保存する(S94)。
【0130】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S95)。比較処理の詳細については図43を用いて前述したものと同様であるので、説明を省略する。
【0131】
クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S96)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図27のUG32に示す比較結果表示画面となる。
【0132】
(第5実施形態:ユースケースC)
次に、比較元、比較先に比較フィールドがなく、比較元の帳票として帳票A、比較先の帳票として帳票B、帳票Cという状態、すなわち帳票Aの値を軸として、複数の帳票の値を比較する場合について図41、図42等を用いて以降で説明する。
【0133】
図41を参照すると、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S97)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドを2つ(HF1、HF2)作成して帳票サーバ1に送信する(S98)。
【0134】
比較フィールドは帳票サーバ1で保存され(S99)、クライアントPC31側では、比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S100)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG14に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF08に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0135】
クライアントPC31では、次に、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S101)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。
【0136】
クライアントPC31では、次に、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、図20のUG17に示す(ただし、比較条件名の値は「見積合計比較」となる)比較条件式入力画面を表示する。比較条件式入力画面UG17において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため、「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S102)。
【0137】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S103)。このとき、図10のF09に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0138】
クライアントPC31では、次に、同様に演算内容である比較定義データを作成(S104)する。画面イメージは図25のUG27に示す比較定義設定画面となる。このとき、比較条件式作成画面から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値が入力される。
その後、比較対象となる帳票Bを選択(S105)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ側では比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S106)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式、比較フィールド(領域)が無い場合に関して説明する。
【0139】
比較対象となる帳票Bに比較条件式、比較フィールド(領域)が無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S107)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3を作成して帳票サーバ1に送信する(S108)。
【0140】
比較フィールドHF3は帳票サーバ1で保存される(S109)。クライアントPC31側では比較フィールドHF3を追加した帳票Bが表示され、「OK」ボタンを押下することで比較対象が決定される(図42のS110)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図28のUG33、UG34に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図11のF18に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0141】
次に、演算内容である比較定義データを作成(S111)する。画面イメージは図29のUG35に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。
【0142】
次に、クライアントPC31では、比較対象として帳票Cに対して、帳票Bと同様の処理を行う。帳票Cを表示して比較フィールドを作成し、比較対象を特定、すなわち比較フィールドを作成して帳票サーバ1に送信する(S112)。
【0143】
比較フィールドは帳票サーバ1で保存され(S113)、クライアントPC31側では、比較フィールドを追加した帳票Cが表示される。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図29のUG36に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図12のF19に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0144】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S114)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図30のUG37に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図12のF20に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(S115)。
【0145】
次に、クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択してサーバ側に比較定義取得要求を送信する(S116)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することができる。
【0146】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S117)。このとき、帳票サーバ1は図12のF20に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0147】
比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S118)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図30のUG38に示す比較定義選択画面となる。
比較定義選択画面UG38にて「OK」ボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図12のF20に示すような比較定義データないし図12のF19に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S119)。
【0148】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図12のF21に示すような比較履歴データを取得する(S120)。
【0149】
帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に図31のUG39に示す3つの帳票についての比較対象選択画面を表示し、比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される(S121)。
また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0150】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図12のF21に示すような比較履歴データとして保存する(S122)。
【0151】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S123)。比較処理の詳細については図43で前述したものと同様であるので、説明を省略する。
【0152】
次に、クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の一方を縦方向にさらに分割したような形で並べて表示し、画面下に算出した結果を表示する(S124)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図32のUG40に示す比較結果表示画面となる。
【0153】
以上説明したように、本発明の電子帳票処理システム等によれば、演算対象テーブルとして領域配置を示す情報を有するので、異なる形式の電子帳票においても領域間の値の比較が可能となり、またユーザにより作成された任意の領域における電子帳票の値を演算対象とできる。したがって、様々な局面でその利便性が発揮され、更なる業務の効率化、経費削減が可能となる。
【0154】
加えて、同一帳票間の計算値も演算対象とできるので、多様な演算が可能になり、より複雑な演算が可能になる。また、比較する帳票の世代も選択できるので、多様な計算が可能になる。
【0155】
また、世代間の比較においては、過去の演算履歴から選択することができるので、これを利用して迅速な演算が可能になる。さらに比較結果は同一画面上に並べて配置するので、一目で比較結果を把握することができ、業務の効率や信頼性を更に上昇させることができる。
【0156】
電子帳票のような比較処理は、例えば2つのPCレンタル会社の見積金額を比較するのであれば大した手間・作業量にならないが、比較する対象が10個・100個など大量にあった場合は作業量が膨大になる。しかも、100個などあった場合は作業ミスを犯してしまう可能性もある。そこで上記のような手順で行われる当発明により、各帳票に比較フィールドを設定しておくことによって、手入力や目視といった作業を減らすことができ、作業量・作業ミスを減らすことが可能となる。
【0157】
尚、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0158】
また、本発明におけるプログラムは、図33−図43に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図33−図43の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。尚、本発明におけるプログラムは図33−図43の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0159】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0160】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0161】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0162】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
尚、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0163】
1………帳票サーバ
2………ホスト
4………ネットワーク
10………帳票処理システム
31、32………クライアント端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、上位システムから転送される帳票データを処理する電子帳票処理装置等に関し、特に利用するユーザの帳票ファイルの解析、および解析した情報を元に帳票ファイルの表示機能を制御することが可能な電子帳票処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子帳票処理システムは、帳票をデータ化し処理等を行うもので、導入することにより業務効率化、経費削減などメリットが多い。ただし、保管した帳票データを比較して分析・活用する場合は、手作業による操作が必要となる。
【0003】
例えば、帳票データを比較する場合、現状では比較したい帳票を1つずつ印刷したり、参照したりして比較している。また、分析したい場合はその1つずつから必要なデータをコピーし、他の表計算ソフトなどに入力を繰り返し行うといった手間のかかる方法をとっているのが実情である。
【0004】
このように、現状では、電子帳票としてのメリットを生かせておらず、また、参照して比較する場合ではPCのディスプレイに大きさの限界があるため、複数の帳票を並べて一度に参照することができず、帳票を開いたり閉じたりして必要なデータを抽出するような手間のかかる作業が必要となっている。
【0005】
一方、このような作業の効率化を目的としたものとして、特許文献1には、複数の電子帳票の間で必要なデータ部分の比較を容易にする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−163412
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の発明によれば、複数の電子帳票の間でデータ部分の比較が可能であるが、しかしながら、特許文献1に記載の技術によると、比較できる帳票は同一フォーム形式に限定されており、異なるフォーム間にて比較することができない。これは、特許文献1が同一フォームの同じ位置に配置されるデータを比較対象としているためである。
【0008】
そのため、例えば、複数のPCレンタル会社から異なるフォームの見積書が定期的に届き、それを電子帳票システムに登録する業務において各社の見積金額を比較したいとなった場合、特許文献1に記載の技術ではフォーム同一が前提であるため比較ができず、それぞれの帳票を表示して目視で確認するしかない。
【0009】
さらに、特許文献1に記載の技術は、帳票を比較した結果は、比較対象となっている帳票を表示した状態で、比較する値のある箇所にポップアップで表示されるのみで、一目でどこを比較しているかが分かるような表示方法(比較している帳票を2in1などで表示するような方法)はとっていない。
【0010】
そのため、例えば、複数のPCレンタル会社から異なるフォームの見積書が定期的に届き、それを電子帳票システムに登録する業務では、比較したい値が左側にあったり右側にあったりと、比較する場所が異なるケースがある。その場合、利用している人としては、どことどこの値を比較したのかが分かるような形で表示された方が、比較場所が間違っていないことも確認できるため安心感を得ることができるとともに、業務における信頼性が高まる。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するものであり、フォームが異なる複数の帳票の任意の位置にそれぞれ配置されるデータを用いて、所定の条件に従った算出結果を識別可能に表示することができ、業務の効率化に寄与する帳票処理システム等を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述した目的を達するための第1の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムであって、前記電子帳票処理装置は、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、を具備し、前記端末装置は、前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段を具備することを特徴とする電子帳票処理システムである。
【0013】
前記電子帳票処理装置は、同じ前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための同帳票内領域演算条件について、前記同帳票内演算条件を識別する同帳票内演算条件識別情報と、前記同帳票内演算条件と、演算対象の領域を識別する領域識別情報とを関連付けて記憶する同帳票内領域演算条件テーブルを生成する同帳票内領域演算条件生成手段を更に具備し、前記異帳票内領域演算定義生成手段は、前記領域識別情報の少なくとも一部に替えて前記同帳票内演算条件識別情報を記憶した異帳票内領域演算定義テーブルを生成することが望ましい。
【0014】
前記端末装置は、前記異帳票内演算条件を選択する異帳票内演算条件選択手段を更に具備する。
【0015】
また、前記端末装置は、演算対象の電子帳票の世代を選択する世代選択手段を更に具備する。
【0016】
加えて、前記世代選択手段は、過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせを選択することにより、演算対象の電子帳票の世代を選択可能であることが望ましい。
【0017】
さらに、前記表示手段は、画面内に演算対象の電子帳票と演算結果を並べて表示することが望ましい。
【0018】
前述した目的を達するための第2の発明は、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、を具備することを特徴とする電子帳票処理装置である。
【0019】
前述した目的を達するための第3の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムにおける電子帳票処理方法であって、前記電子帳票処理装置が、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、を実行し、前記端末装置が、前記異帳票内領域演算実行ステップで演算が行なわれた演算結果を表示する表示ステップを実行することを特徴とする電子帳票処理方法である。
【0020】
前述した目的を達するための第4の発明は、電子帳票処理装置が、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、を実行することを特徴とする電子帳票処理方法である。
【0021】
前述した目的を達するための第5の発明は、電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムで実行されるプログラムであって、前記電子帳票処理装置を、電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、して機能させ、前記端末装置を、前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0022】
前述した目的を達するための第6の発明は、電子帳票処理装置を、電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【0023】
以上の構成により、演算対象テーブルとして領域配置を示す情報を有するので、異なる形式の電子帳票においても領域間の値の比較が可能となり、またユーザにより作成された任意の領域における電子帳票の値を演算対象とできる。したがって、様々な局面でその利便性が発揮され、更なる業務の効率化、経費削減が可能となる。
【0024】
加えて、同一帳票間の計算値も演算対象とできるので、多様な演算が可能になり、より複雑な演算が可能になる。また、比較する帳票の世代も選択できるので、多様な計算が可能になる。
【0025】
また、世代間の比較においては、過去の演算履歴から選択することができるので、これを利用して迅速な演算が可能になる。さらに比較結果は同一画面上に並べて配置するので、一目で比較結果を把握することができ、業務の効率や信頼性を更に上昇させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、フォームが異なる複数の帳票の任意の位置にそれぞれ配置されるデータを用いて、所定の条件に従った算出結果を識別可能に表示することができ、業務の効率化に寄与する帳票処理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】電子帳票処理システム10を示す図
【図2】帳票サーバ1のハードウエア構成を示す図
【図3】電子帳票処理システム10の基本的な処理フローを示す図
【図4】画面に表示される電子帳票について示す図
【図5】画面に表示される比較結果について示す図
【図6】電子帳票Aの具体例を示す図
【図7】電子帳票Bの具体例を示す図
【図8】電子帳票Cの具体例を示す図
【図9】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図10】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図11】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図12】帳票サーバ1が生成する各種テーブルの例を示す図
【図13】帳票表示画面UG01、比較定義設定画面UG02、比較先選択画面UG03の例を示す図
【図14】帳票表示画面UG04、帳票表示画面UG05の例を示す図
【図15】比較定義決定画面UG06、比較定義選択画面UG07、比較対象選択画面UG08の例を示す図
【図16】比較結果表示画面UG09の例を示す図
【図17】帳票表示画面UG10、比較定義設定画面UG11の例を示す図
【図18】帳票表示画面UG12、比較定義決定画面UG13の例を示す図
【図19】比較定義選択画面UG14、メニュー画面UG15の例を示す図
【図20】帳票表示画面UG16、比較条件式入力画面UG17、比較定義設定画面UG18の例を示す図
【図21】帳票表示画面UG19、UG20の例を示す図
【図22】比較条件式入力画面UG21、比較定義決定画面UG22、比較定義選択画面UG23の例を示す図
【図23】比較結果表示画面UG24の例を示す図
【図24】帳票表示画面UG25、比較条件式入力画面UG26の例を示す図
【図25】比較定義設定画面UG27、比較条件使用確認ダイアログ画面UG28、比較条件式入力画面UG29の例を示す図
【図26】比較定義決定画面UG30、比較定義選択画面UG31の例を示す図
【図27】比較結果表示画面UG32の例を示す図
【図28】帳票表示画面UG33、UG34の例を示す図
【図29】比較定義決定画面UG35、帳票表示画面UG36の例を示す図
【図30】比較定義決定画面UG37、比較定義選択画面UG38の例を示す図
【図31】比較対象選択画面UG39の例を示す図
【図32】比較結果表示画面UG40の例を示す図
【図33】第1の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図34】第1の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図35】第2の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図36】第2の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図37】第3の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図38】第3の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図39】第4の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図40】第4の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図41】第5の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図42】第5の実施形態の電子帳票処理方法における処理の流れを示すフローチャート
【図43】比較演算処理の流れを示すフローチャート
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本発明の電子帳票処理装置等の実施形態を詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明における一実施形態の電子帳票処理システム10の構成を示す図である。電子帳票処理システム10は帳票サーバ1(電子帳票処理装置)、ホスト(サーバ)2、クライアントPC31、32(ユーザの端末装置)等がネットワーク4で接続されて構成される。
尚、図1のネットワーク4上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
帳票サーバ1は、ホスト2から転送される帳票印刷データを受信し、受信した帳票印刷データを変換して電子的に再利用可能な形式の帳票データとして保存する(例えば、後述する帳票実績テーブルや帳票実績ファイル等)。なお、本実施形態では、帳票データにより表示装置に表示されるものを電子帳票(もしくは帳票)と称する。また、帳票サーバ1は、帳票データを管理し、本実施形態の処理を実行して検索、分析などを行う。
【0031】
ホスト2は、クライアントPC31、32からのアクセスに対してレスポンス処理を行うことが可能な構造となっている。
【0032】
ネットワーク4はTCP/IPのプロトコルで通信可能な環境を有するLANで構成されるものである。
【0033】
クライアントPC31、32は、ユーザが用いる汎用のPCであり、帳票サーバ1やホスト2と双方向通信可能な通信機能と電子帳票の閲覧機能とを有している。
【0034】
次に、図1で説明した本発明の帳票サーバ1のハードウエア構成について、図2を用いて説明する。なお、ホスト(サーバ)2も以下示すものと同様の構成とすることができる。図2は、本発明の実施形態の帳票サーバ1のハードウエア構成を示す図である。図2において、中央処理装置12は、システムバスに接続される各デバイスを統括的に制御する。また、記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16には、中央処理装置12の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0035】
IOインタフェース装置17は、ネットワーク4を介して外部機器との通信制御処理を実行する。具体的には、ネットワークを介して相手の装置にデータを送信し、またはネットワークに接続された他の装置からのデータを受信する。
【0036】
以上、帳票サーバ1を中心に説明したが、汎用のパーソナルコンピュータであるクライアントPC31、32も、基本的な構成は帳票サーバ1と変わらないため特に説明は行わないが、ネットワーク4を介して帳票サーバ1やホスト2と通信して電子帳票の表示を行い、指示入力用のマウスやキーボードを有していれば本発明の目的を達することができる。以降説明する各装置の処理は、各装置の記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16に記憶されたプログラムやデータを用いて、各装置の中央処理装置が演算等を行うことにより実現される。
【0037】
次に、本発明の電子帳票処理システム10の一実施形態の基本的な処理フローについて、図3、図4を用いて説明する。図3を参照すると、まずホスト2から帳票印刷データが転送されると(ステップ(1))、帳票サーバ1では帳票印刷データをその後の処理に都合が良い形態(帳票データ)に変換して保存する(ステップ(2))。本実施形態では、例えば帳票実績テーブル7と帳票実績ファイル9とに分けて保存、管理する。
【0038】
このような帳票データが管理されている状態で、クライアントPC31、32から帳票データ参照要求があると(ステップ(3))、帳票サーバ1は、まず参照要求に応じて対象の帳票データを参照可能かどうか、帳票実績テーブル7を参照して判定し(ステップ(4))、可能な場合、帳票実績ファイル9から要求された帳票データを読み出してクライアントPC31、32に送信する(ステップ(5))。帳票データを受信したクライアントPC31、32では、図4に一例を示すように、帳票データを画面上に表示したり、印刷したりすることができる。
【0039】
次に、本願発明の特徴である電子帳票間の比較処理について、図4ないし図5を参照してその概略を説明する。本実施形態では、図4に示す画面に表示された複数の電子帳票のうち1つの電子帳票の上で各項目についての演算指示をすることにより、複数の電子帳票間の演算処理を行い、ビジュアルな形でその結果を表示する。例えば、図4に示す電子帳票において2つの帳票間で値を比較したいといった場合、図5のように比較元と比較先の帳票のイメージを表示するとともに、比較した結果を表示することができる。図5に示す比較結果によると、帳票Aの太枠で囲まれた部分の数値の和の値は帳票Bの太枠で囲まれた部分の数値の和と比較すると1249000上昇(プラス)であることが理解できる。
【0040】
本実施形態で提供される機能は以上のようなものであるが、この機能を実現するための具体的処理について以降にて説明する。以下では、まず、本発明の電子帳票処理システム10における具体的なユースケースの例を説明する。
【0041】
具体的な電子帳票システムにおけるユースケースとして、経理部門などの経理業務が扱う見積書といった帳票が定期的に届くようなケースを想定する。
【0042】
具体的な業務モデルとして、ある経理部門で、複数のPCレンタル会社から定期的に届く異なるフォームの見積書を電子帳票システム10で管理するようなモデルを想定する。見積書は、具体例を図6に示すようなA社の見積書A、図7に具体例を示すようなB社の見積書B、具体例を図8に示すC社の見積書Cの3つがあるとする。
【0043】
帳票比較の具体的なケースとして、以下のようなものを考える。即ち、複数のPCレンタル会社から同じようなPCをレンタルしており、定期的に見積書が届くのだが、金額に関しては特に気にせずに仕上がり処理を行っていた。しかし、経費削減・一元管理のためにPCは1つのPCレンタル会社からレンタルすることとなった。そのため、複数のPCレンタル会社から届く見積書から、どの会社からレンタルすれば1番経費削減となるかを判断する必要がある。
【0044】
この際の具体的なユーザアクションとしては、まず、各レンタル会社からの請求額を確認するというアクションが想定できる。そして、各レンタル会社の請求額を目視で確認した後、表計算ソフトに一覧が分かるように手入力で入力することが考えられる。上記作業を、PCレンタル会社分繰り返し、最終的に表計算ソフトにて値の差分を抽出し、今後もレンタルする会社を決定するというケースが考えられる。また、比較するとした場合のアクションとして、下記のような3パターンがあると考えられる。
【0045】
2つの帳票において、それぞれ1つの値を比較する(ユースケースA)。
2つの帳票において、それぞれ2つの値を合計した値同士を比較する(ユースケースB)。
3つの帳票において、1つ目の帳票の2つの値を合計した値を軸とし、2つ目・3つ目の帳票の1つの値を比較する(ユースケースC)。
これらのユースケースごとに、以下電子帳票処理システムの処理について説明する。
【0046】
また、図9−図12は本実施形態の処理の演算で用いられるテーブルを具体的に示した図であり、図13−図32は本実施形態の処理で用いられる画面を具体的に示した図である。
【0047】
本発明では、図9に示すようなテーブルを用いて複数の帳票に含まれる項目(領域)の間での演算処理が達成される。すなわち、演算対象テーブルである比較フィールドデータ(図9のF01)により演算対象を決定し、異帳票内領域演算定義テーブルである比較定義データ(図9のF03)で定められる演算処理を演算対象の項目に実際に格納された値に対して適用し、帳票演算履歴テーブルである比較履歴データ(図9のF04)にどの帳票の世代同士をどの比較フィールドデータでいつ演算したかを記憶すると共に演算を実行する。
【0048】
なお、本実施形態では演算として比較、すなわち帳票間の比較、例えば帳票に含まれる所定の項目の値の差異を算出する。したがって、本実施形態では以降演算対象は比較対象であり、演算内容は比較として説明する。
【0049】
図33から図43は本実施形態での電子帳票処理システム10におけるフローチャートである。図33ないし図36は前述のユースケースAの場合のフローチャートである。図37ないし図40は前述のユースケースBの場合のフローチャートである。図41、図42は前述のユースケースCの場合のフローチャートである。また、図43は比較処理を示すフローチャートである。
以下、各ユースケースにおける具体的処理を説明する。
【0050】
(第1実施形態;ユースケースA、比較先の帳票に比較フィールドが設定されていない場合)
まず、比較先の帳票に比較フィールドが作成されていない場合を例にあげて、図33、34等を用いて以降にて説明する。図33を参照すると、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S01)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF1を作成して帳票サーバ1に送信する(S02)。比較フィールドは、帳票上のどの領域の値を演算対象とするかを定めるものである。
帳票サーバ1は、比較フィールドHF1を保存し(S03)、クライアントPC31は、比較フィールドHF1を追加した帳票Aを表示する(S04)。
【0051】
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図13のUG01に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図9のF01に示すような比較フィールドデータが帳票サーバ1側で生成される(演算対象生成手段)。比較フィールドデータF01では、例えば対象となる帳票、比較フィールド(領域)が帳票ID(帳票識別情報)、比較フィールドID(領域識別情報)などの識別情報で定められるほか、比較フィールド名、フィールドの位置や大きさ(領域配置情報)も含む。
【0052】
次に、同様に演算内容である比較定義データを作成する(S05)。この際、クライアントPC31に表示される画面イメージは図13のUG02に示す比較定義設定画面となる。比較定義設定画面UG02上では例えばクライアントPC31の入力部を介した選択や入力により、演算条件である比較条件等の設定が可能である。
【0053】
その後、比較対象となる帳票を選択する(S06)。ここでは、画面イメージは図13のUG03に示す比較先選択画面となる。例えば比較定義設定画面UG02上では、クリック操作等により比較先の設定を選択することが可能であり、比較先の設定を選択した場合には比較先選択画面UG03へ移行する。当該比較先選択画面UG03では、帳票の一覧が表示され、例えばマウス操作やクリック操作により、所望の帳票を選択することが可能である。
【0054】
比較先選択画面UG03で比較先の帳票Bが選択されると、帳票サーバ1側では比較対象となる帳票Bに比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定する(S07)。これは、例えば帳票サーバ1に各帳票のIDと紐付けて各帳票に定められている比較フィールドのIDを記憶させるテーブルを保持させておき、当該テーブルを参照することで判定することができる。この判定結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較フィールドが無い場合について説明する。なお、比較フィールドが有る場合に関しては図35、図36で示す実施形態を参照して後述する。
【0055】
比較対象となる帳票に比較フィールドが無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S08)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF2を作成して帳票サーバ1に送信する(S09)。
比較フィールドHF2は、帳票サーバ1で保存され(S10)、クライアントPC31側では比較フィールドHF2を追加した帳票Bが表示される(S11)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図14のUG04に示す帳票表示画面となる。ユーザは、帳票表示画面UG04上での領域選択、例えばマウス操作により領域を指定することにより、比較フィールドHF2の作成が可能である。クライアントPC31は比較フィールドHF2の作成結果を帳票サーバ1に送信し、このとき図9のF02に示すような比較フィールドデータが帳票サーバ1側で生成される。
【0056】
次に、クライアントPC31において、比較対象となる帳票データに関してどの比較フィールドを比較対象とするかを決定する。帳票表示画面UG04上で帳票Bの比較フィールドHF2を選択した後に画面左下にあるOKボタンを押すことで、比較対象が決定される(S12)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図14のUG05に示す帳票表示画面となる。
【0057】
すると、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S13)。
このときのクライアントPC31に表示される画面は図15のUG06に示す比較定義決定画面となる。比較先として、先程定められた比較フィールドHF2が設定されている。「OK」ボタンの選択により、比較定義が決定される。
このとき、比較定義データが帳票サーバ1側に送信され、図9のF03に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(図34に示すS14、異帳票内領域演算定義生成手段)。比較定義データF03としては、比較定義を識別する比較定義IDと紐付けて、比較定義名、比較元および比較先の比較フィールドID(領域識別情報)、比較条件(異帳票内領域演算条件)が記録される。
【0058】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り(S15)、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S16)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することにより、比較の実行が可能である。
【0059】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S17)。このとき、帳票サーバ1は図9のF03に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0060】
比較定義データF03を受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S18、異帳票内演算条件選択手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG07に示す比較定義選択画面となる。比較定義名の選択が可能であり、選択された比較定義名に対応して登録された比較演算を、比較定義データF03に基づき行なうことができる。
【0061】
比較定義選択画面UG07にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図9のF03に示すような比較定義データないし図9のF01に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S19)。ここで、世代とは、同じ形式の帳票が作成される単位期間のことを指し、例えば1ヶ月前や1週間前ごとの同じ形式の帳票が記録されている。帳票の世代一覧は、上記同じ形式の帳票における同じ領域の比較フィールドIDを各世代間で紐付けたテーブルが帳票サーバ1で記録管理されており、当該テーブルを参照することで取得できる。
【0062】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図9のF04に示すような比較履歴データを取得する(S20)。比較履歴データF04としては、比較履歴ID(比較履歴識別情報)、比較定義名、比較実行日時、比較元と比較先の比較フィールドIDおよびそれぞれに対応する世代ID(世代識別情報)が関連付けて記録されている。
【0063】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象を選択し、比較が実行される(S21、世代選択手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。比較対象選択画面UG08では、比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象を選択し、「比較」ボタンを押下することによって比較を実行することができる。
【0064】
このとき、比較履歴データがあった(受信した)場合は、画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴(過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせ)と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象を自動的に選択することもできる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつき、選択されることになる。
【0065】
クライアント端末31は、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかを示す比較履歴を帳票サーバ1に送信し、帳票サーバ1は、これを図9のF04に示すような比較履歴データとして保存する(S22)。
【0066】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S23、異帳票内領域演算実行手段)。これを、図43に示す比較処理のフローチャートを参照して説明する。
【0067】
図43に示すように、まずクライアントPC31は、比較処理開始要求を帳票サーバ1に送信する(S125)。
【0068】
次に、帳票サーバ1は、図9のF03に示すような比較定義データから比較元となる帳票(今回の例で言えば帳票A)の比較フィールドID一覧を取得する(S126)。
【0069】
そして、上記ステップS126において取得した比較フィールドID数分だけ、後述するステップS128以降の処理を繰り返し行う(S127)。
【0070】
まず、比較定義データから取得した比較フィールドIDが計算式(例えば、HF1+HF2のように演算子が含まれるもの)であらわされるものかを判定する(S128)。
【0071】
計算式ではない場合、比較フィールドデータから帳票内の値を抽出し(S133)、メモリに保持する(S132)。
【0072】
計算式である場合、計算式を分解し、計算式内に含まれる比較フィールドIDを全て取得する(S129)。例えば計算式がHF1+HF2であれば、比較フィールドIDとしてHF1とHF2を取得する。そして、取得した比較フィールドIDから各比較フィールドの比較フィールドデータを抽出し、抽出した比較フィールドデータから帳票内の値を抽出する(S130)。
【0073】
そして、抽出した値を計算式に当てはめて計算を行い(S131)、計算から算出した値をメモリに保持する(S132)。
【0074】
次に、図9のF03に示すような比較定義データから比較先となる帳票(今回の例で言えば帳票B)の比較フィールドID一覧を取得する(S134)。
【0075】
次に、上記ステップS134において取得した比較フィールドID数分だけ、ステップS136の処理を繰り返し行う(S135)。ステップS136の処理は比較元の帳票と同様に比較フィールドIDの値を抽出してメモリに保持するもので、処理手順は上記ステップS128−ステップS133で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0076】
このように、比較元帳票と比較先帳票の比較対象の値が決定したのち、比較を行う。比較に関しては、図9のF03に示すような比較定義データから比較する条件を抽出し、それに従って比較を行う。今回の例(比較定義データF03)では差分計算なので、比較元のデータから比較先のデータを−(マイナス)で計算し、結果を算出する(S137)。算出した結果はメモリ内に保持され、クライアントPC31に送信され(S138)、比較処理はこれで終了となる。
【0077】
図34の処理手順の説明に戻る。クライアントPC31では算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S24、表示手段)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図16のUG09に示す比較結果表示画面となる。比較元の帳票と比較先の帳票が2in1の形で表示され、どの領域を比較しどのような結果が一目でわかるようになっている(図の太枠の領域の値の差分演算の結果が下段に表示される)。
【0078】
(第2実施形態:ユースケースA、比較先の帳票に既に比較フィールドが作成されている場合)
第1実施形態では、比較先の帳票に比較フィールドが作成されていない場合を例にして説明したが、第2実施形態では、比較先の帳票に既に比較フィールドが作成されている場合を図35、36を参照しながら、以降にて説明する。
【0079】
図35に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S25)、比較対象を特定、すなわち先程と同様に比較フィールドを作成して帳票サーバ1に送信する(S26)。帳票サーバ1はこれを保存し(S27)、クライアントPC31では比較フィールドを追加した帳票Aが表示される(S28)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図17のUG10に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図9のF05に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。既に比較先となる帳票に比較フィールドHF1が作成済みのため、作成した比較フィールドはHF2として比較フィールドデータF05に追加される。
【0080】
次に、先程と同様に、演算内容である比較定義データを作成(S29)する。画面イメージは図17のUG11に示す比較定義設定画面となる。その後、比較対象となる帳票Bを選択(S30)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先選択画面となる。
帳票が選択されると、帳票サーバ1は比較対象となる帳票に比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定する(S31)。前述したように、その結果によって処理が分岐するが、本実施形態では比較フィールドが有る場合となる。
【0081】
比較対象となる帳票Bに比較フィールドが有る場合は、比較フィールドが作成済みの帳票BをクライアントPC31で表示する(S32)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図18のUG12に示す帳票表示画面となる。
帳票Bの表示後、どの比較フィールドを比較対象とするかを決定するため、帳票Bの比較フィールドHF1を選択した後に、画面左下にあるOKボタンを押すことで、比較対象が決定される(S33)。
【0082】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S34)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図18のUG13に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。また、このときに比較定義データが帳票サーバ1側に送信され、図9のF06に示すような比較定義データが帳票サーバ1側で生成され、保存される(S35)。
【0083】
比較定義が決定したため、クライアントPC31側では帳票Aの表示に戻り(図36のS36)、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S37)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、メニューバーより、「比較」を選択することができる。
【0084】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S38)。このとき、帳票サーバ1は図9のF06に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0085】
次に、比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S39)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG14に示す比較定義選択画面となる。
【0086】
次に、比較定義選択画面UG14にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図9のF06に示すような比較定義データないし図9のF05に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S40)。
【0087】
さらに、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図9のF07に示すような比較履歴データを取得する(S41)。
【0088】
帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信する。クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象が選択され、比較ボタンを押下することによって比較が実行される(S42)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。このとき、比較履歴データがもしあった場合は、画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象を自動的に選択することもできる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0089】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかを示す比較履歴が帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図9のF07に示すような比較履歴データとして保存する(S43)。
【0090】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S44)。比較処理については、図43を用いて先に説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0091】
クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S45)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図16のUG09に示す比較結果表示画面となる。
【0092】
(第3実施形態:ユースケースB、比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が定められていない場合)
第3実施形態では、比較元、比較先の帳票に比較フィールドが複数ある状態で、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとするように演算して比較処理を行う場合を例にあげて、図37、図38を参照しながら説明する。
【0093】
図36に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S46)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF1、HF2を作成して帳票サーバ1に送信する(S47)。
帳票サーバ1は比較フィールドHF1、HF2で保存される(S48)。クライアントPC31側では、比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S49)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図20のUG16に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF08に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。比較フィールドHF1とHF2は、同一帳票上にあるがその領域の位置において異なっている。
【0094】
クライントPC31では、次に、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S50)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択することが可能である。
【0095】
続いて、クライアントPC31は、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、図20のUG17に示す比較条件式入力画面を表示して比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S51)。比較条件式入力画面UG17では、マウス操作やキーボード操作により比較条件名の選択や比較条件式の入力が可能である。
【0096】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は、比較条件式を保存する(S52)。このとき、図10のF09に示すような比較条件式データ(同帳票内領域演算条件テーブル)がサーバ側で生成される(同帳票内領域演算条件生成手段)。比較条件式データとしては、比較条件ID(同帳票内演算条件識別情報)、比較条件名、比較条件式(同帳票内演算条件)、および条件式による演算の対象となる対象帳票ID(帳票識別情報)が含まれる。
【0097】
クライアントPC31は、次に、比較定義設定画面を表示し、同様に演算内容である比較定義データを作成(S53)する。画面イメージは図20のUG18に示す比較定義設定画面となる。このとき、比較条件式入力画面UG17から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値(比較条件ID)が入力される。
【0098】
その後、比較対象となる帳票Bを選択(S54)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ1は比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S55)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式、比較フィールドが無い場合の説明を行う。比較条件式の有る場合に関しては図39、図40を参照しながら後述する。
【0099】
比較対象となる帳票に比較条件式が無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S56)、クライアントPC31は、先程と同様、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3、HF4を作成して帳票サーバ1に送信する(S57)。
【0100】
送信された比較フィールドHF3、HF4は帳票サーバ1で保存され(S58)、クライアントPC31側では、比較フィールドHF3、HF4を追加した帳票Bが表示される(図38のS59)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図21のUG19に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF10に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0101】
次に、帳票Bにおいても帳票Aと同様に比較フィールド同士を条件式により演算して1つの比較フィールドとして使用するため、帳票表示画面の下の「条件から選択」ボタンを押下(S60)する(図21の帳票表示画面UG20)。
するとクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG21に示す比較条件式入力画面となる。
クライアントPC31では比較条件式入力画面UG21において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用するので、「OK」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S61)。
【0102】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S62)。このとき、図10のF11に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0103】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、クライアントPC31では、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S63)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG22に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。比較定義決定画面UG22は、例えば比較定義決定画面UG06(図15)と同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0104】
また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図10のF12に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(S64)。比較定義データF12は、比較定義データF03やF06と同様のものであるが、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが記録されている。
【0105】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択してサーバ側に比較定義取得要求を送信する(S65)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択する。比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S66)。このとき、帳票サーバ1は図10のF12に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0106】
次に、比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S67)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図22のUG23に示す比較定義選択画面となる。比較定義選択画面UG23は、例えば比較定義決定画面UG07(図15)と同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0107】
クライアントPC31では、比較定義選択画面UG23にてOKボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図10のF12に示すような比較定義データないし図10のF10に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S68)。
【0108】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図10のF13に示すような比較履歴データを取得する(S69)。
【0109】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアントPC31側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に比較対象選択画面を表示し、比較対象が選択され、比較が実行される(S70)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図15のUG08に示す比較対象選択画面となる。例えば比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される。また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0110】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図10のF13に示すような比較履歴データとして保存する(S71)。比較履歴データF13は、比較履歴データF04などと同様であるが、比較元と比較先として、比較フィールドIDのかわりに比較条件式IDが表示されている。
【0111】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S72)。比較処理の詳細については、図43を用いて詳細を説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0112】
クライアントPC31では、帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S73)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図23のUG24に示す比較結果表示画面となる。各帳票が2in1の形で並べて表示され、画面下には、各帳票で太枠部分の値をそれぞれ合計した値の差分演算の結果が表示されている。
【0113】
(第4実施形態:ユースケースB、比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が定められている場合)
次に、第4実施形態として、比較元、比較先の帳票に比較フィールドが複数ある状態で、比較先の帳票には既に比較フィールドが複数設定され、比較条件式が作成されている場合を例にあげて、図39、図40を参照しながら説明する。
【0114】
図39に示すように、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S74)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3、HF4を作成して帳票サーバ1に送信する(S75)。比較フィールドHF3、HF4は、帳票サーバ1で保存され(S76)、クライアントPC31側で比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S77)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図24のUG25に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図11のF14に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0115】
次に、クライアントPC31では、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S78)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。
【0116】
すると、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、クライアントPC31では比較条件式入力画面が表示され、図24のUG26に示す比較条件式入力画面において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため、「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S79)。
【0117】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S80)。このとき、図11のF15に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0118】
次に、クライアントPC31では、図25のUG27に示す比較定義設定画面が表示され、上記と同様に演算内容である比較定義データを作成(S81)する。このとき、比較条件式入力画面UG26から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値が入力される。
【0119】
その後、クライアントPC31で比較対象となる帳票Bを選択(S82)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ側では比較対象となる帳票Bに比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S83)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式が有る場合に関して説明する。
【0120】
この場合、比較条件式のデータがクライアントPC31に送信され、クライアントPC31上では比較条件使用確認ダイアログが表示される(S84)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図25のUG28に示す比較条件使用確認ダイアログ画面となる。ここで「いいえ」を選択した場合は、これまでの処理と同様に、単に帳票Bが表示されるだけとなる。以降、「はい」を選択して比較先の比較条件式を使用する場合を説明する。
【0121】
クライアントPC31では、「はい」を選択したことによって比較条件式を選択することになるので、図25のUG29に示す比較条件式入力画面から比較条件式を選択し、「OK」ボタンを選択する(S85)。
【0122】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S86)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図26のUG30に示す比較定義決定画面となる。また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図11のF16に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(図40のS87)。
【0123】
クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択して帳票サーバ1側に比較定義取得要求を送信する(S88)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することができる。
【0124】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S89)。このとき、帳票サーバ1は図11のF16に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0125】
比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S90)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図26のUG31に示す比較定義選択画面となる。
【0126】
比較定義選択画面UG31にてOKボタンを押下することにより、帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図11のF16に示すような比較定義データないし図11のF14に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S91)。
【0127】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図11のF17に示すような比較履歴データを取得する(S92)。
【0128】
次に、帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアントPC31側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に図15のUG08に示す比較対象選択画面を表示し、例えば比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される(S93)。
また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0129】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1は図11のF17に示すような比較履歴データとして保存する(S94)。
【0130】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S95)。比較処理の詳細については図43を用いて前述したものと同様であるので、説明を省略する。
【0131】
クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の形で表示し、画面下に算出した結果を表示する(S96)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図27のUG32に示す比較結果表示画面となる。
【0132】
(第5実施形態:ユースケースC)
次に、比較元、比較先に比較フィールドがなく、比較元の帳票として帳票A、比較先の帳票として帳票B、帳票Cという状態、すなわち帳票Aの値を軸として、複数の帳票の値を比較する場合について図41、図42等を用いて以降で説明する。
【0133】
図41を参照すると、まずクライアントPC31側で帳票Aを画面上に表示し(S97)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドを2つ(HF1、HF2)作成して帳票サーバ1に送信する(S98)。
【0134】
比較フィールドは帳票サーバ1で保存され(S99)、クライアントPC31側では、比較フィールドを2つ追加した帳票Aが表示される(S100)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG14に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図10のF08に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0135】
クライアントPC31では、次に、複数の比較フィールドを1つの比較フィールドとして使用するために、メニューバーから「比較条件作成・変更」を選択する(S101)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となる。
【0136】
クライアントPC31では、次に、比較フィールド同士を演算して1つの比較フィールドとして使用するため、図20のUG17に示す(ただし、比較条件名の値は「見積合計比較」となる)比較条件式入力画面を表示する。比較条件式入力画面UG17において比較条件式を作成し、作成した比較条件式を使用して比較定義を作成するため、「比較定義へ」ボタンを押下し、比較条件式のデータを帳票サーバ1に送信する(S102)。
【0137】
比較条件式のデータを受信した帳票サーバ1は比較条件式を保存する(S103)。このとき、図10のF09に示すような比較条件式データがサーバ側で生成される。
【0138】
クライアントPC31では、次に、同様に演算内容である比較定義データを作成(S104)する。画面イメージは図25のUG27に示す比較定義設定画面となる。このとき、比較条件式作成画面から遷移してきているため、比較元は比較条件式の値が入力される。
その後、比較対象となる帳票Bを選択(S105)する。画面イメージは図13のUG03に示す比較先設定画面となる。帳票が選択されると、サーバ側では比較対象となる帳票に比較条件式、比較フィールド(領域)が既に定められているかを判定し(S106)、その結果によって処理が分岐する。本実施形態では比較条件式、比較フィールド(領域)が無い場合に関して説明する。
【0139】
比較対象となる帳票Bに比較条件式、比較フィールド(領域)が無い場合は、帳票BをクライアンアトPC31で表示し(S107)、比較対象を特定、すなわち比較フィールドHF3を作成して帳票サーバ1に送信する(S108)。
【0140】
比較フィールドHF3は帳票サーバ1で保存される(S109)。クライアントPC31側では比較フィールドHF3を追加した帳票Bが表示され、「OK」ボタンを押下することで比較対象が決定される(図42のS110)。
このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図28のUG33、UG34に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図11のF18に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0141】
次に、演算内容である比較定義データを作成(S111)する。画面イメージは図29のUG35に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。
【0142】
次に、クライアントPC31では、比較対象として帳票Cに対して、帳票Bと同様の処理を行う。帳票Cを表示して比較フィールドを作成し、比較対象を特定、すなわち比較フィールドを作成して帳票サーバ1に送信する(S112)。
【0143】
比較フィールドは帳票サーバ1で保存され(S113)、クライアントPC31側では、比較フィールドを追加した帳票Cが表示される。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図29のUG36に示す帳票表示画面となる。また、このとき、図12のF19に示すような比較フィールドデータがサーバ側で生成される。
【0144】
このように、比較対象が決定したことにより比較定義データが完成し、画面上に比較対象の帳票と比較する演算内容が表示され、比較定義を決定する(S114)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図30のUG37に示す比較定義決定画面となり、「OK」ボタンが押下される。また、このときに比較定義データがサーバ側に送信され、図12のF20に示すような比較定義データがサーバ側で生成され、保存される(S115)。
【0145】
次に、クライアントPC31では、比較定義が決定したため帳票Aの表示に戻り、作成した比較定義を用いて比較を行うため、画面上のメニューバーにある「比較」を選択してサーバ側に比較定義取得要求を送信する(S116)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図19のUG15に示すメニュー画面となり、「比較」を選択することができる。
【0146】
比較定義取得要求を受信した帳票サーバ1は比較定義を取得し、クライアントPC31に送信する(S117)。このとき、帳票サーバ1は図12のF20に示すような比較定義データを取得して送信する。
【0147】
比較定義データを受信したクライアントPC31では比較定義選択画面を表示し、比較定義を選択する(S118)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図30のUG38に示す比較定義選択画面となる。
比較定義選択画面UG38にて「OK」ボタンを押下することにより帳票サーバ1に処理が移り、帳票サーバ1は図12のF20に示すような比較定義データないし図12のF19に示すような比較フィールドデータから比較帳票を特定し、比較対象となる帳票の世代一覧を取得する(S119)。
【0148】
また、既に比較を実行したことがある場合など、比較の履歴が残っているようであれば、図12のF21に示すような比較履歴データを取得する(S120)。
【0149】
帳票サーバ1は取得した帳票の世代一覧と比較履歴データをクライアント側に送信し、クライアントPC31は受信したデータを元に図31のUG39に示す3つの帳票についての比較対象選択画面を表示し、比較したい世代の横についているチェックボックスをチェックすることにより比較対象が選択され、「比較」ボタンを押下することによって比較が実行される(S121)。
また、このとき、比較履歴データがもしあった場合は画面右側に比較履歴が表示され、現在比較しようとしている帳票の組み合わせが比較履歴と同じである場合は、比較履歴を選択することによって、チェックボックスにチェックを入れることなく、比較対象が自動的に選択されるようになる。例えば、比較履歴が帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目というデータであった場合、比較履歴を選択することによって帳票Aの1世代目と帳票Bの2世代目のチェックボックスに自動的にチェックがつくことになる。
【0150】
次に、比較対象としてどの比較フィールドで、どの世代を選択したかが帳票サーバ1に送信され、帳票サーバ1では図12のF21に示すような比較履歴データとして保存する(S122)。
【0151】
次に、帳票サーバ1では選択された世代に関して比較処理を行う(S123)。比較処理の詳細については図43で前述したものと同様であるので、説明を省略する。
【0152】
次に、クライアントPC31では帳票サーバ1の比較処理で算出した結果を受信し、画面に表示する。その際、比較元の帳票と比較先の帳票を2in1の一方を縦方向にさらに分割したような形で並べて表示し、画面下に算出した結果を表示する(S124)。このときのクライアントPC31に表示される画面イメージは図32のUG40に示す比較結果表示画面となる。
【0153】
以上説明したように、本発明の電子帳票処理システム等によれば、演算対象テーブルとして領域配置を示す情報を有するので、異なる形式の電子帳票においても領域間の値の比較が可能となり、またユーザにより作成された任意の領域における電子帳票の値を演算対象とできる。したがって、様々な局面でその利便性が発揮され、更なる業務の効率化、経費削減が可能となる。
【0154】
加えて、同一帳票間の計算値も演算対象とできるので、多様な演算が可能になり、より複雑な演算が可能になる。また、比較する帳票の世代も選択できるので、多様な計算が可能になる。
【0155】
また、世代間の比較においては、過去の演算履歴から選択することができるので、これを利用して迅速な演算が可能になる。さらに比較結果は同一画面上に並べて配置するので、一目で比較結果を把握することができ、業務の効率や信頼性を更に上昇させることができる。
【0156】
電子帳票のような比較処理は、例えば2つのPCレンタル会社の見積金額を比較するのであれば大した手間・作業量にならないが、比較する対象が10個・100個など大量にあった場合は作業量が膨大になる。しかも、100個などあった場合は作業ミスを犯してしまう可能性もある。そこで上記のような手順で行われる当発明により、各帳票に比較フィールドを設定しておくことによって、手入力や目視といった作業を減らすことができ、作業量・作業ミスを減らすことが可能となる。
【0157】
尚、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0158】
また、本発明におけるプログラムは、図33−図43に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図33−図43の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。尚、本発明におけるプログラムは図33−図43の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0159】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0160】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0161】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0162】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
尚、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0163】
1………帳票サーバ
2………ホスト
4………ネットワーク
10………帳票処理システム
31、32………クライアント端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムであって、
前記電子帳票処理装置は、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
を具備し、
前記端末装置は、
前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段を具備することを特徴とする電子帳票処理システム。
【請求項2】
前記電子帳票処理装置は、
同じ前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための同帳票内領域演算条件について、前記同帳票内演算条件を識別する同帳票内演算条件識別情報と、前記同帳票内演算条件と、演算対象の領域を識別する領域識別情報とを関連付けて記憶する同帳票内領域演算条件テーブルを生成する同帳票内領域演算条件生成手段を更に具備し、
前記異帳票内領域演算定義生成手段は、前記領域識別情報の少なくとも一部に替えて前記同帳票内演算条件識別情報を記憶した異帳票内領域演算定義テーブルを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子帳票処理システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記異帳票内演算条件を選択する異帳票内演算条件選択手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
演算対象の電子帳票の世代を選択する世代選択手段を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項5】
前記世代選択手段は、過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせを選択することにより、演算対象の電子帳票の世代を選択可能であることを特徴とする請求項4に記載の電子帳票システム。
【請求項6】
前記表示手段は、画面内に演算対象の電子帳票と演算結果を並べて表示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項7】
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
を具備することを特徴とする電子帳票処理装置。
【請求項8】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムにおける電子帳票処理方法であって、
前記電子帳票処理装置が、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、
を実行し、
前記端末装置が、
前記異帳票内領域演算実行ステップで演算が行なわれた演算結果を表示する表示ステップを実行することを特徴とする電子帳票処理方法。
【請求項9】
電子帳票処理装置が、
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、
を具備することを特徴とする電子帳票処理方法。
【請求項10】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムで実行されるプログラムであって、
前記電子帳票処理装置を、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
して機能させ、
前記端末装置を、
前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
電子帳票処理装置を、
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムであって、
前記電子帳票処理装置は、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
を具備し、
前記端末装置は、
前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段を具備することを特徴とする電子帳票処理システム。
【請求項2】
前記電子帳票処理装置は、
同じ前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための同帳票内領域演算条件について、前記同帳票内演算条件を識別する同帳票内演算条件識別情報と、前記同帳票内演算条件と、演算対象の領域を識別する領域識別情報とを関連付けて記憶する同帳票内領域演算条件テーブルを生成する同帳票内領域演算条件生成手段を更に具備し、
前記異帳票内領域演算定義生成手段は、前記領域識別情報の少なくとも一部に替えて前記同帳票内演算条件識別情報を記憶した異帳票内領域演算定義テーブルを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子帳票処理システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記異帳票内演算条件を選択する異帳票内演算条件選択手段を更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
演算対象の電子帳票の世代を選択する世代選択手段を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項5】
前記世代選択手段は、過去演算対象となった電子帳票の世代の組み合わせを選択することにより、演算対象の電子帳票の世代を選択可能であることを特徴とする請求項4に記載の電子帳票システム。
【請求項6】
前記表示手段は、画面内に演算対象の電子帳票と演算結果を並べて表示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電子帳票システム。
【請求項7】
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
を具備することを特徴とする電子帳票処理装置。
【請求項8】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムにおける電子帳票処理方法であって、
前記電子帳票処理装置が、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、
を実行し、
前記端末装置が、
前記異帳票内領域演算実行ステップで演算が行なわれた演算結果を表示する表示ステップを実行することを特徴とする電子帳票処理方法。
【請求項9】
電子帳票処理装置が、
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成ステップと、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成ステップと、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行ステップと、
を具備することを特徴とする電子帳票処理方法。
【請求項10】
電子帳票を処理する電子帳票装置と、ユーザの端末装置がネットワークを介して接続されて構成される電子帳票処理システムで実行されるプログラムであって、
前記電子帳票処理装置を、
電子帳票の領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
して機能させ、
前記端末装置を、
前記異帳票内領域演算実行手段で演算が行なわれた演算結果を表示する表示手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
電子帳票処理装置を、
電子帳票における、ユーザにより作成された領域について、前記領域を識別する領域識別情報と、前記電子帳票を識別する帳票識別情報と、前記電子帳票の前記領域の配置を示す領域配置情報と、を関連付けて記憶する演算対象テーブルを生成する演算対象生成手段と、
異なる前記電子帳票の領域に対応する数値どうしの演算を行なうための異帳票内領域演算条件について、ユーザにより選択された演算対象となる異なる前記電子帳票の領域を識別する領域識別情報と、前記異帳票内演算条件とを関連付けて記憶する異帳票内領域演算定義テーブルを生成する異帳票内領域演算定義生成手段と、
前記異帳票内領域演算テーブルと前記演算対象テーブルに基づき、異なる前記電子帳票の領域に対応する数値を抽出し、前記数値どうしの演算を、異帳票内領域演算条件に従って行なう異帳票内領域演算実行手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【公開番号】特開2012−98778(P2012−98778A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243536(P2010−243536)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
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