説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】例えば、クライアント・サーバ型システムにおいて、サーバの負担を低減すること、また、複数のクライアント(電子機器)とサーバ間の通信量を低減することが課題になっていた。
【解決手段】実施形態の電子機器は、サーバに対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会する第1の更新照会部を備える。また、前記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、前記サーバから出力された前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信する第2の更新スケジュール受信部を備える。また、前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、前記サーバに対して、前記ソフトウェアの第2の更新を照会する第2の更新照会部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ(PC)等の電子機器(クライアント、端末)やサーバが普及し、広く、クライアント・サーバ型システムが用いられている。
このクライアント・サーバ型システムにおいて、サーバからこのサーバに接続される複数のクライアント(電子機器)に、例えば、更新ソフトウェア等が配信される。
【0003】
しかし、例えば、クライアント(電子機器)の数が多過ぎる場合に、サーバに負担が生じる恐れがあり問題になっていた。
また、例えば、上記ソフトウェア等の更新のために、上記複数のクライアント(電子機器)と上記サーバ間の通信量が増加し、これが問題になっていた。
このため、例えば、クライアント・サーバ型システムにおいて、サーバの負担を低減すること、また、複数のクライアント(電子機器)とサーバ間の通信量を低減することが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−110138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、クライアント・サーバ型システムにおいて、サーバの負担を低減すること、また、複数のクライアント(電子機器)とサーバ間の通信量を低減することが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の電子機器は、サーバに対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会する第1の更新照会部を備える。
また、前記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、前記サーバから出力された前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信する第2の更新スケジュール受信部を備える。
【0007】
また、前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、前記サーバに対して、前記ソフトウェアの第2の更新を照会する第2の更新照会部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態に係わる電子機器(クライアント)を用いたクライアント・サーバシステムの構成の一例を示すシステム構成図。
【図2】実施形態に係わる電子機器(クライアント)の外観の一例を示す図。
【図3】実施形態に係わる電子機器(クライアント)の構成の一例を示すブロック図。
【図4】実施形態に係わるサーバと電子機器(クライアント)の通信のようすを示すシーケンス図。
【図5】実施形態に係わるクライアント・サーバシステムの動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器(クライアント)を用いたクライアント・サーバシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
この実施の形態においては、例えば、図1に示すように、電子機器(クライアント)31、電子機器(クライアント)32、電子機器(クライアント)33等の複数の電子機器(クライアント)がサーバ20と接続し、クライアント・サーバシステムを構成する。
【0010】
ここで、クライアント・サーバシステムについて説明する。
クライアント・サーバ(client−server)システムは、クライアントとサーバを分離する、コンピュータネットワークのシステムである。
クライアント・サーバシステムは、特定の役割を集中的に担当するコンピュータ(サーバ)と、利用者が操作するコンピュータ(クライアント)に役割を分け、これらが相互にネットワークで接続されるシステムである。一般に、このシステムでは、クライアントがサーバに「要求」を送信し、サーバがそれに「応答」を返す形で処理が行われる。
【0011】
例えば、サーバの役割は、メールサーバ、Webサーバ、アプリケーションサーバ、ファイルサーバ、プリントサーバ等である。
また、上記複数の電子機器(クライアント)とサーバ20は、例えば、ポーリング(polling)等の通信を行うことが可能である。
ポーリングとは、例えば、通信機器やソフトウェアが複数で連携動作する際に、送信(あるいは処理)要求がないか、一つ一つの相手に聞いて回る方式である。
ソフトウェアの場合は、例えば、プログラム内部のメインルーチンが、個々の手続きを順に呼び出して応答がないかチェックし、応答があれば何らかの処理を行う。
通信制御の場合は、例えば、1台のコンピュータが主(ホスト)、残りが従(ターミナル)となり、主コンピュータが従コンピュータ一台一台に対して、定められた順番に従って送信要求がないか尋ねていく。
【0012】
この実施の形態においては、例えば、電子機器(クライアント)31は、上記クライアント・サーバシステムにおいて、サーバ20に対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会する(第1の更新照会)。
【0013】
また、上記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、上記サーバ20から出力された上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信する(第2の更新スケジュール受信)。
【0014】
また、上記受信した上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、上記サーバ20に対して、上記ソフトウェアの第2の更新を照会する(第2の更新照会)。
【0015】
図2は、実施形態に係わる電子機器(クライアント)の外観の一例を示す図である。
ここでは、電子機器(クライアント)31は、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ(ノートPC、またはPC)31として実現されている。
なお、この実施の形態はパーソナルコンピュータに限られず、TVや携帯電話、携帯型の電子機器等に適用することも可能である。
図1に示すように、電子機器(クライアント)31は、コンピュータ(ノートPC)本体11と、映像表示部12とから構成されている。映像表示部12には、例えば、LCD(liquid crystal display)17が組み込まれている。
【0016】
映像表示部12は、コンピュータ(ノートPC)本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ(ノートPC)本体11の上面を覆う閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ(ノートPC)本体11に取り付けられている。
【0017】
コンピュータ(ノートPC)本体11は、薄い箱形の筐体を有しており、その上面には、キーボード13、電子機器(クライアント)31を電源オン/電源オフするためのパワーボタン14、タッチパッド16、スピーカ18A,18Bなどが配置されている。
【0018】
また、コンピュータ(ノートPC)本体11の、例えば、右側面には、USB(universal serial bus)2.0規格のUSBケーブルやUSBデバイスを接続するためのUSBコネクタ19が設けられている。
【0019】
さらに、コンピュータ(ノートPC)本体11の背面には、例えばHDMI(high-definition multimedia interface)規格に対応した外部ディスプレイ接続端子が設けられている(図示せず)。この外部ディスプレイ接続端子は、デジタル映像信号を外部ディスプレイに出力するために用いられる。
【0020】
図3は、実施形態に係わる電子機器(クライアント)の構成の一例を示すブロック図である。
電子機器(クライアント)31は、図3に示すように、CPU(central processing unit)101、システムメモリ103、サウスブリッジ104、GPU(Graphics Processing Unit)105、VRAM(ビデオRAM:random access memory)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(basic input/output system-read only memory)107、LAN(local area network)コントローラ108、ハードディスクドライブ(HDD(記憶装置))109、光ディスクドライブ(ODD)110、USBコントローラ111A、カードコントローラ111B、カードスロット111C、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)113、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)114等を備える。
【0021】
CPU101は、電子機器(クライアント)31内の各部の動作を制御するプロセッサである。
CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSを実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。CPU101には、システムメモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、例えば、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も有している。
【0022】
GPU105は、電子機器(クライアント)31のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。
このGPU105によって生成される表示信号はLCD17に送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子2を介して、外部ディスプレイ1にデジタル映像信号を送出することもできる。
【0023】
HDMI端子2は、前述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子2は、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ1に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ1にデジタル映像信号を、HDMI端子2を介して送出するためのインタフェースである。
【0024】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD109及びODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0025】
さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も有している。
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18BまたはHDMI制御回路3に出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、一方、無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11g規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。USBコントローラ111Aは、例えばUSB 2.0規格に対応した外部機器との通信を実行する。
【0026】
例えば、USBコントローラ111Aは、デジタルカメラに格納されている画像データファイルを受信するために使用される。また、カードコントローラ111Bは、コンピュータ(ノートPC)本体11に設けられたカードスロットに挿入される、SDカードのようなメモリカードに対するデータの書き込み及び読み出しを実行する。
【0027】
EC/KBC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13及びタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC113は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて電子機器(クライアント)31を電源オン/電源オフする機能を有している。
【0028】
この実施の形態における表示制御は、例えば、CPU101がシステムメモリ103やHDD109等に記録されたプログラムを実行させることにより行われる。
図4は、実施形態に係わるサーバと電子機器(クライアント)の通信のようすを示すシーケンス図である。
ここでは、サーバ20と電子機器(クライアント)31の通信を例にとり、説明する。
この実施の形態においては、例えば、オペレータが、上記サーバ20を操作し、適宜、上記ソフトウェアの更新チェック間隔と時間差範囲を設定する。
また、電子機器(クライアント)31は、自機器を起動させる起動部を備えており、自機器が初めて起動してから1月以内のランダムな日時に上記ソフトウェアの第1の更新の照会を行なう。
【0029】
ここでは、電子機器(クライアント)31からサーバ20に対して、更新確認チェック41を行なう。
サーバ20は、電子機器(クライアント)31に対して、上記ソフトウェアの第1の更新が行なわれている、または、更新が行なわれていない等の更新情報42を送信する。
【0030】
また、サーバ20は、電子機器(クライアント)31に対して、上記ソフトウェアの第1の更新の次、すなわち、次回の更新スケジュール情報(上記ソフトウェアの第2の更新情報)43を送信する。
【0031】
サーバ20は、上記次回の更新スケジュール情報(上記ソフトウェアの第2の更新情報)を受信し、この次回の更新スケジュール情報(上記ソフトウェアの第2の更新情報)で指定された日数・時間が経過するまで待ち、この指定された日数・時間が経過後、サーバ20に対して、更新確認チェック44を送信する。
【0032】
図5は、実施形態に係わるクライアント・サーバシステムの動作を説明するフローチャートである。
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、例えば、オペレータが指示し、サーバ20にソフトウェアの更新チェック間隔と時間差範囲を設定するステップである。続いて、ステップS102に進む。
【0033】
ステップS102は、例えば、電子機器(クライアント)31を初めて起動してから1カ月以内のランダムな日時に、クライアント(電子機器)31からサーバ20に、ソフトウェアが更新されたかを照会するステップである(更新確認チェック、第1のソフトウェア更新照会)。続いて、ステップS103に進む。
【0034】
ステップS103は、サーバ20からクライアント(電子機器)31に、ソフトウェアの更新情報(第1のソフトウェア更新照会結果)を送信するステップである。続いて、ステップS104に進む。
【0035】
ステップS104は、例えば、上記ステップS101のオペレータによるサーバ20の設定と上記更新確認チェック(ステップS102)の受信タイミングに基づき、サーバ20はクライアント(電子機器)31の次のソフトウェア更新日時を設定するステップである。続いて、ステップS105に進む。
【0036】
ステップS105は、サーバ20からクライアント(電子機器)31に、次のソフトウェア更新日時を指定する情報を送信するステップである(次回更新スケジュール情報送信)。続いて、ステップS106に進む。
【0037】
ステップS106は、クライアント(電子機器)31のCPU101が、上記指定された日時(日数・時間)が経過したかを判別するステップである。上記サーバ20からクライアント(電子機器)31に送信された、次のソフトウェア更新日時を指定する情報は、例えば、図3に示す記憶装置(HDD)109やEC/KBC113に記憶され、例えば、CPU101に制御される。そして、上記指定された日時(日数・時間)が経過したと判別される場合は、ステップS107に進む(Yes)。上記指定された日時(日数・時間)が経過したと判別されない場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0038】
ステップS107は、クライアント(電子機器)31からサーバ20に、上記ソフトウェア更新の有無を確認するステップである(更新確認チェック、第2のソフトウェア更新照会)。続いて、ステップS108に進む。
【0039】
ステップS108は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、この実施の形態においては、ソフトウェアの更新を配信するクライアント・サーバ型システムにおいて、例えば、サーバ20側の能力が低い場合に、この環境に対応することが可能である。
【0040】
この実施の形態においては、例えば、クライアント(電子機器)31がサーバ20に対して更新ソフトウェアの有無を確認した際に、あわせて次の更新日時を指定する情報をサーバ20からクライアント(電子機器)31に返すように構成している。
【0041】
また、クライアント(電子機器)31は、上記次の更新日時に、自動的にサーバ20にアクセスして更新ソフトウェアの有無を確認する。
また、クライアント(電子機器)31が最初にサーバ20に確認するのは、1カ月内のランダムな1回に確認することとする。
また、サーバ20側は、クライアント(電子機器)31側からアクセスが来た場合、予めメンテナンス要員が設定した次の更新間隔を設定してクライアント(電子機器)31に送信する。このとき、各マシンからのアクセスが集中しないように、例えば、時間や日付を予め設定された範囲内で自動的にずらすように構成する。
【0042】
また、クライアント(電子機器)31側を操作することにより、手動で更新チェックを実施することも可能である。ただし、例えば、24時間以内には1回しかサーバ20にアクセスしないようにする。その後は、マニュアルでの更新チェックが実施されない限り、サーバ20から返却された更新間隔に従うようにする。
【0043】
すなわち、この実施の形態においては、上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールは、上記ソフトウェアの第1の更新の次の更新日時を指定する情報を含む。
また、上記ソフトウェアの第1の更新の照会は、上記ソフトウェアが更新されたかを確認することを含む。
また、この実施の形態に係るクライアント(電子機器)31は、特に図示しないが、例えば、記憶部(HDD)に記憶されるソフトウェアとうのアプリケーションによって、上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに基づく時間が経過したかを検出する検出部を備えている。そして、例えば、上記時間が経過した場合に、上記ソフトウェアの第2の更新を照会する。
【0044】
また、上記受信した上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールは、例えば、記憶部(HDD)109やEC/KBC113等の記憶部に記憶される。
また、この実施の形態に係るクライアント(電子機器)31は、例えば、システムメモリ103等に、自機器を起動させる起動部を備えている。そして、自機器が初めて起動してから、例えば、1月以内に上記ソフトウェアの第1の更新の照会を行なうように構成している。
【0045】
また、この実施の形態に係るクライアント(電子機器)31で受信された上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールは、例えば、上記サーバ20で設定される。
上記のように構成することによって、この実施の形態においては、上記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、上記サーバ20から出力された上記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信し、この受信したソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、上記サーバ20に対して、上記ソフトウェアの第2の更新を照会するように構成している。
【0046】
このため、例えば、無駄なポーリングを低減することが可能になるので、クライアント・サーバ型システムにおいて、サーバ20の負担を低減することが可能になる。また、複数のクライアント(電子機器)とサーバ間の通信量を低減することが可能になる。また、上記のように、クライアント・サーバ型システムを用いることにより、例えば、コンピュータウイルス等の混入を低減することが可能になる。
【0047】
また、上記に加え、他の実施形態として、例えば、上記サーバ20を管理するこのシステムの担当者は、次回のシステムアップデート計画に基づき、サーバ20内に更新間隔とマシン(クライアント(電子機器))毎の更新チェックを行わせる時間の幅を設定しておくように構成することが可能である。
【0048】
そして、上記と同様に、このシステムに対応したソフトウェア更新チェックプログラムのシステムが起動される。
そして、例えば、起動時に、1カ月以内のランダムな日時を生成し、タイマをセットする。このタイマが起床されると、予め設定されたサーバ20にアクセスする。
そして、サーバ20は、上記のように、ソフトウェア更新情報が登録されていれば、その情報をクライアント側(例えば、クライアント(電子機器)31)に返信する。
【0049】
また、サーバ20は、予め設定された更新間隔と、更新チェックされたマシン(クライアント(電子機器))の順に、予め制定された更新チェックの時間の幅に収まる範囲内でランダムな日時を生成し、この生成した日時の情報をクライアント側に送信するようにする。
【0050】
そして、クライアント(電子機器)31は、上記受信した「次回更新チェック日時」に基づきタイマをセットする。そして、このタイマが起床されると、予め設定されたサーバ20にアクセスし、上記処理を繰り返す。
【0051】
また、この実施の形態においては、ユーザ(使用者)がクライアント(電子機器)31を操作することにより、適宜更新チェックをマニュアルで操作することを可能とする。なお、サーバにアクセスするのは1日に1回とし、以降マニュアル操作がない場合には、サーバから返却された次の更新チェック間隔まで更新チェックをしないようにしても良い。
【0052】
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0053】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0054】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0055】
20…サーバ、31…クライアント(電子機器)、32…クライアント(電子機器)、33…クライアント(電子機器)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会する第1の更新照会部と、
前記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、前記サーバから出力された前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信する第2の更新スケジュール受信部と、
前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、前記サーバに対して、前記ソフトウェアの第2の更新を照会する第2の更新照会部を備える電子機器。
【請求項2】
前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールは、前記ソフトウェアの第1の更新の次の更新日時を指定する情報を含む請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ソフトウェアの第1の更新の照会は、前記ソフトウェアが更新されたかを確認することを含む請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに基づく時間が経過したかを検出する検出部を備え、前記時間が経過した場合に、前記ソフトウェアの第2の更新を照会する請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを記憶する記憶部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
自機器を起動させる起動部を備え、自機器が初めて起動してから1月以内に前記ソフトウェアの第1の更新の照会を行なう請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールは、前記サーバで設定される請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
サーバに対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会するステップと、
前記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、前記サーバから出力された前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信するステップと、
前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、前記サーバに対して、前記ソフトウェアの第2の更新を照会するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項9】
サーバに対して、自機器で使用するソフトウェアの第1の更新を照会するステップと、
前記ソフトウェアの第1の更新の照会に応じて、前記サーバから出力された前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールを受信するステップと、
前記受信した前記ソフトウェアの第2の更新のスケジュールに応じ、前記サーバに対して、前記ソフトウェアの第2の更新を照会するステップを備える電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−29874(P2013−29874A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163399(P2011−163399)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】