説明

電子機器及びアンテナ切り替え方法

【課題】複数のアンテナを備える電子機器において、ユーザに負担を掛けることなく、自装置の状態に応じて無線通信に用いるアンテナを切り替える。
【解決手段】電子機器1は、異なる位置に設置された複数のアンテナ140と、自装置の状態を検知するセンサ部120と、センサ部120により検知された状態に基づいて、無線通信に用いるアンテナを切り替える制御部110と、制御部110により切り替えられたアンテナを用いて無線通信する無線モジュール150とを備え、アンテナ140は、電子機器1におけるいずれかの側面側に設置され、センサ部120は、各側面における接触を検知するサイドセンサを有し、制御部は、サイドセンサが接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナ140を無線通信に用いるアンテナとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びアンテナ切り替え方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、複数のアンテナを有する無線通信装置が知られている。特許文献1には、ユーザのニーズに合わせて受信アンテナ本数を切り替える技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−18988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ユーザがアンテナに関する設定を入力しなければならず、手間が掛かる、という問題がある。また、特許文献1に記載された技術は、アンテナの本数を切り替えるものであり、どのアンテナを用いて無線通信を行うかについては考慮されていない。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のアンテナを備える電子機器において、ユーザに負担を掛けることなく、自装置の状態に応じて無線通信に用いるアンテナを切り替えることができる電子機器及びアンテナ切り替え方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、異なる位置に設置された複数のアンテナと、自装置の状態を検知するセンサ部と、前記センサ部により検知された状態に基づいて、無線通信に用いるアンテナを切り替える制御部と、前記制御部により切り替えられたアンテナを用いて無線通信する無線通信部と、を備え、前記アンテナは、前記電子機器におけるいずれかの側面側に設置され、前記センサ部は、各側面における接触を検知するサイドセンサを有し、前記制御部は、前記サイドセンサが接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする電子機器である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、複数のアンテナを備える電子機器において、ユーザに負担を掛けることなく、電子機器の状態に応じて無線通信に用いるアンテナを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態による電子機器の機能構成を示すブロック図である
【図2】本実施形態による電子機器の外観構成を示す斜視図である。
【図3】本実施形態によるアンテナ切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態によるアンテナの選択方法を説明するための説明図である。
【図5】本実施形態によるアンテナの選択方法を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態による電子機器1の機能構成を示すブロック図である。
電子機器1は、無線通信機能を備えた携帯電話機やスマートフォン、デジタルカメラ等の無線通信装置である。電子機器1は、制御部110と、センサ部120と、切り替えスイッチ130と、異なる位置に設置された複数のアンテナ140と、無線モジュール150と、表示部160とを含んで構成される。
アンテナ140は、無線通信のためのアンテナである。以下、説明の便宜を図るため、2本のアンテナ140のそれぞれに対しA,Bの符号を割り当て、アンテナ140A,140Bと記す。なお、アンテナ140A及び140Bに共通する事項については、A,Bの符号を省略し、単に「アンテナ140」又は「各アンテナ140」と記す。
【0010】
センサ部120は、自装置の状態を各種センサにより検知し、検知した状態の種別毎に、センサ信号を出力する。センサ部120は、ジャイロセンサ121と、加速度センサ122と、カメラ123と、圧力センサ124と、サイドセンサ125と、近接センサ126とを含んで構成される。
【0011】
ジャイロセンサ121は、自装置の角度及び角速度を検知し、検知した角度及び角速度に応じたセンサ信号を制御部110に出力する。ジャイロセンサ121は、例えば、自装置の角度及び角速度から自装置の姿勢を検知する。
加速度センサ122は、自装置に与えられた打撃又は振動などによる加速度を検知し、検知した加速度に応じたセンサ信号を制御部110に出力する。加速度センサ122は、例えば、自装置の加速度から自装置の傾きを検知する。
【0012】
カメラ123は、光学像(被写体)を撮像して画像データを生成し、生成した画像データを制御部110に出力する。
圧力センサ124は、電子機器1の筐体における4辺の側面に設置され、各側面において自装置に加えられた圧力(例えば、筐体を把持する力による圧力)を検知し、検知した圧力に応じたセンサ信号を制御部110に出力する。
【0013】
サイドセンサ125は、電子機器1の筐体における4辺の側面に設置され、外部からの接触の有無及び接触位置を検知し、検知した接触の有無及び接触位置に応じたセンサ信号を制御部110に出力する。
近接センサ126は、電子機器1の筐体における4辺の側面に設置され、非接触で自装置に物体(人体)が近づいたことを検知し、検知結果に応じたセンサ信号を制御部110に出力する。近接センサ126は、例えば、どの側面の方向に人物がいるかを検知する。
【0014】
制御部110は、電子機器1を統括して制御するCPU(Central Processing Unit)である。制御部110は、センサ部120により入力されたセンサ信号に基づいて、ユーザが手で覆っていない(触れていない)アンテナを判定し、判定したアンテナを無線通信に用いるアンテナ140として選択する。そして、制御部110は、選択したアンテナ140により無線通信するための制御信号を切り替えスイッチ130に出力する。
【0015】
切り替えスイッチ130は、制御部110から入力される制御信号に基づいて無線通信に用いるアンテナ140を切り替える。
無線モジュール(無線通信部)150は、切り替えスイッチ130により切り替えられたアンテナ140を用いて、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)等により無線通信する。
表示部160は、液晶表示器等の表示装置である。
【0016】
図2は、本実施形態による電子機器1の外観構成を示す斜視図である。
図示するように、電子機器1の筐体は、矩形の板状に形成されており、表示部160を保持する。矩形の表示部160は、電子機器1の筐体のうち板面に設けられている。以下、筐体のうち表示部160が設けられる面を表示面と表記する。カメラ123は、表示面、及び、表示面の背面に設けられている。
【0017】
サイドセンサ125、圧力センサ124、及び、近接センサ126は、筐体のうち表示面を囲む4辺に相当する4つの側面Fa〜Fdに設けられている。図示するように、側面Faと側面Fcとが対向しており、側面Fbと側面Fbとが対向している。
【0018】
2本のアンテナ140は、表示面の端部に設置される。アンテナ140Aは、側面Fcの近傍の位置に、側面Fcと平行となるよう設置される。すなわち、アンテナ140Aは、側面Fc側に設置される。一方、アンテナ140Bは、側面Fcと隣接する側面Fdの近傍の位置に、側面Fdと平行となるよう設置される。すなわち、アンテナ140Bは、側面Fd側に設置される。つまり、アンテナ140Bは、アンテナ140Aの設置方向に対して直交方向に設置される。ここで、アンテナ140Aが設置される方向をX方向と定義し、アンテナ140Bが設置される方向をY方向と定義する。
【0019】
次に、図3を参照して、電子機器1によるアンテナ切り替え処理について説明する。図3は、本実施形態によるアンテナ切り替え処理の手順を示すフローチャートである。
まず、センサ部120が、自装置の状態を検知する(ステップS101)。次に、制御部110が、ステップS101においてセンサ部120により検知された自装置の状態に基づいて無線通信に用いるアンテナ140を選択する(ステップS102)。アンテナ140の選択方法の詳細については後述する。そして、切り替えスイッチ130が、無線通信に用いるアンテナを、ステップS102において制御部110により選択されたアンテナ140に切り替える(ステップS103)。
【0020】
次に、図4を参照して、自装置の状態に基づいてアンテナ140を選択する処理の詳細について説明する。図4は、本実施形態によるアンテナ140の選択方法を説明するための図である。アンテナ140は、人の手に覆われていると、電波の受信感度が低下する。このため、本実施形態による制御部110は、センサ部120による検知結果に基づいて、ユーザが自装置を握っている位置を判定し、ユーザの手に覆われていないと判定したアンテナ140を無線通信に用いるアンテナとして選択する。すなわち、制御部110は、指向性の強いアンテナ140を無線通信に用いるアンテナとして選択する。
【0021】
[姿勢検知]
まず、ジャイロセンサ121が検知する自装置の姿勢に基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。図4に示すように、通常、ユーザは、電子機器1の表示部160を正面視したときに、左右にある側面を握って電子機器1を保持することが多い。このとき、左右いずれかの端部に設置されたアンテナ140は人の手によって覆われると考えられる。このため、制御部110は、上部又は下部いずれかに設置されたアンテナ140を、無線通信に用いるアンテナとして選択する。具体的には、制御部110は、ジャイロセンサ121により検知された自装置の姿勢に基づいて自装置における上下方向を判定し、上又は下にある側面側に設置されたアンテナ140を選択する。例えば、Y方向が上下方向である場合には、ユーザは側面Fbと側面Fdとを握ると考えられる。このため、制御部110は、Y方向が上下方向である場合には、アンテナ140Aを選択する。一方、X方向が上下方向である場合には、ユーザは側面Faと側面Fcとを握ると考えられる。このため、制御部110は、X方向が上下方向である場合には、アンテナ140Bを選択する。
【0022】
[動作検知]
次に、加速度センサ122が検知する自装置の傾きに基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。制御部110は、自装置の傾きに基づいて自装置における上下方向を判定し、上部又は下部に設置された(上又は下にある側面側に設置された)アンテナ140を選択する。
【0023】
[画像処理]
次に、カメラ123が撮像する画像データに基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。制御部110は、カメラ123により撮像された画像データに基づいて自装置における上下方向を判定し、上部又は下部に設置された(上又は下にある側面側に設置された)アンテナ140を選択する。例えば、制御部110は、撮像画像に人物の顔を写っている場合には、パターン認識により人物の顔を検知し、検知した顔における縦方向を上下方向とする。
【0024】
[圧力分布]
次に、圧力センサ124が検知する圧力に基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。制御部110は、圧力センサ124が圧力を検知した側面側以外に設置されたアンテナ140を選択する。すなわち、制御部110は、圧力が検知された側面に対して直交方向に設置されるアンテナ140を選択する。例えば、制御部110は、側面Fd又は側面Fbに圧力が検知された場合には、アンテナ140Aを選択する。一方、制御部110は、側面Fa又は側面Fcに圧力が検知された場合には、アンテナ140Bを選択する。
【0025】
[接触検知]
次に、サイドセンサ125が検知する接触の有無及び接触位置に基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。制御部110は、サイドセンサ125が接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナ140を選択する。すなわち、制御部110は、接触が検知された側面に対して直交方向に設置されるアンテナ140を選択する。例えば、制御部110は、側面Fd又は側面Fbに接触が検知された場合には、アンテナ140Aを選択する。一方、制御部110は、側面Fa又は側面Fcに接触が検知された場合には、アンテナ140Bを選択する。
【0026】
[人体検知]
次に、図5を参照して、近接センサ126が検知する人体の接近に基づいてアンテナ140を選択する場合について説明する。近接センサ126は、側面Fa〜Fdいずれの方向に人物がいるかを検知する。図5に示すように、通常、ユーザUは、電子機器1を操作する際、電子機器1の下が自分の方に向くように電子機器1を保持する。このため、制御部110は、人物を検知した側面を、自装置において下にある側面と判定する。そして、制御部110は、上部又は下部に設置された(上又は下にある側面側に設置された)アンテナ140を選択する。例えば、制御部110は、側面Fa又は側面Fcにおいて人物が検知された場合には、アンテナ140Aを選択する。一方、制御部110は、側面Fb又はFdにおいて人物が検知された場合には、アンテナ140Bを選択する。
【0027】
なお、本実施形態では、制御部110は、センサ部120が有する各センサの検知結果それぞれに基づいてアンテナ140を選択しているが、例えば、加速度センサ122の検知結果とサイドセンサ125の検知結果とを組合せてアンテナ140を選択する等、複数のセンサの検知結果を組合せて無線通信に用いるアンテナ140を選択してもよい。また、各センサの優先度を予め設定し、優先度の高いセンサの検知結果に基づいてアンテナ140を選択してもよい。例えば、サイドセンサ125が加速度センサ122より優先度が高い場合には、制御部110は、サイドセンサ125の検知結果に基づいてアンテナ140を選択する。
【0028】
このように、本実施形態によれば、2本のアンテナ140のうちユーザの手により覆われていないと判定したアンテナ140を無線通信に用いるアンテナとして選択する。これにより、複数のアンテナを備える電子機器1において、ユーザに負担を掛けることなく、電子機器1の状態に応じて指向性の高いアンテナを無線通信に用いることができる。
【0029】
また、図3に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、アンテナを切り替える処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0030】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0031】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、本実施形態においては、電子機器1の表示面に2本のアンテナ140を設置しているが、筐体内部又は表示面の背面に設置してもよい。
また、本実施形態においては、2本のアンテナ140を切り替えているが、3本以上のアンテナ140を異なる位置に設置して切り替えてもよい。また、制御部110は、電子機器1に外部接続したアンテナを切り替えてもよい。
【0032】
また、上記実施形態においては、電子機器1の筐体が矩形に形成された板状の構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば、筐体が円形や三角形、多角形など、他の形状に形成された板状の構成であっても構わない。また、筐体が球状や多角柱状、円筒状など、板状に限らず他の形状に形成された構成であっても構わない。
【符号の説明】
【0033】
1…電子機器 110…制御部 120…センサ部 121…ジャイロセンサ 122…加速度センサ 123…カメラ 124…圧力センサ 125…サイドセンサ 126…近接センサ 130…切り替えスイッチ 140…アンテナ 150…無線モジュール 160…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる位置に設置された複数のアンテナと、
自装置の状態を検知するセンサ部と、
前記センサ部により検知された状態に基づいて、無線通信に用いるアンテナを切り替える制御部と、
前記制御部により切り替えられたアンテナを用いて無線通信する無線通信部と、
を備え、
前記アンテナは、前記電子機器におけるいずれかの側面側に設置され、
前記センサ部は、各側面における接触を検知するサイドセンサを有し、
前記制御部は、前記サイドセンサが接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
異なる位置に設置された複数のアンテナと、
自装置の状態を検知するセンサ部と、
前記センサ部により検知された状態に基づいて、無線通信に用いるアンテナを切り替える制御部と、
前記制御部により切り替えられたアンテナを用いて無線通信する無線通信部と、
を備え、
前記制御部は、前記センサ部により検知された状態に基づいて、ユーザが触れていないアンテナを判定し、当該判定したアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
前記アンテナは、前記電子機器におけるいずれかの側面側に設置され、
前記センサ部は、各側面における接触を検知するサイドセンサを有し、
前記制御部は、前記サイドセンサが接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記アンテナは、前記電子機器において互いに隣接する側面側いずれかに設置され、
前記センサ部は、前記電子機器の傾きを検知する加速度センサを有し、
前記制御部は、前記加速度センサにより検知された傾きに基づいて前記電子機器の上下方向を判定し、前記電子機器の上又は下にある側面側に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記アンテナは、前記電子機器において互いに隣接する側面側いずれかに設置され、
前記センサ部は、自装置の姿勢を検知するジャイロセンサを有し、
前記制御部は、前記ジャイロセンサにより検知された傾きに基づいて前記電子機器の上下方向を判定し、前記電子機器の上又は下にある側面側に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記センサ部は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部を有し、
前記制御部は、前記撮像部により生成された画像データに基づいて前記電子機器の上下方向を判定し、前記電子機器の上又は下にある側面側に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記アンテナは、前記電子機器におけるいずれかの側面側に設置され、
前記センサ部は、各側面における圧力を検知する圧力センサを有し、
前記制御部は、前記圧力センサが圧力を検知した側面側以外に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記センサ部は、人物のいる方向を検知する近接センサを有し、
前記制御部は、前記近接センサにより検知された人物の方向を下として前記電子機器の上下方向を定め、前記電子機器の上又は下にある側面側に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
異なる位置に設置された複数のアンテナを備える電子機器が、自装置の状態を検知する検知ステップと、
前記電子機器が、前記検知した状態に基づいて、無線通信に用いるアンテナを切り替える切替ステップと、
を有し、
前記アンテナは、前記電子機器におけるいずれかの側面側に設置され、
前記検知ステップは、各側面における接触を検知し、
前記切替ステップは、前記接触を検知した側面側以外に設置されたアンテナを前記無線通信に用いるアンテナとする
ことを特徴とするアンテナ切り替え方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−38649(P2013−38649A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174145(P2011−174145)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】