説明

電子機器及びプログラム

【課題】複数の表示情報を一覧表示する場合に、優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させ、その他の表示情報を予め指定されている表示順に基づいて表示できるようにする。
【解決手段】制御部1は、記録されている複数の表示情報を表示部7に一覧表示させる場合の表示順が指定されていると共に、メール優先条件テーブルM1、録画優先条件テーブルM2内に優先表示条件が指定されている状態において、複数の表示情報の中に優先表示条件に合致する表示情報が存在していれば、指定されている表示順に関わらず、優先表示条件に合致する表示情報が一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示情報を一覧表示させる電子機器及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の表示情報を一覧表示するようにした電子機器として、例えば、電子メール装置においては、複数の表示情報(電子メール)の一覧表示を、例えば、受信日時、差出人、題名などをキーとして昇順あるいは降順に並べ替える技術が一般に広く知られており、好みやその時々の必要に応じて利用されている。また、予め設定したキーワードに基づいて各電子メールの優先順位を判定し、この優先順位に基づいて複数の電子メールを一覧表示するようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−210071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した先行技術(特許文献1)にあっては、キーワードによって特定した電子メールを常に優先して表示させることができるが、キーワードに基づいて判定した優先順位に基づいて複数の電子メールを並び替えて一覧表示するようにしているため、受信日時、差出人、題名などをキーとしてその並び順を変更して表示させることが困難となり、自由度や柔軟性に欠ける、という問題があった。
【0005】
本発明の課題は、複数の表示情報を一覧表示する場合に、優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させ、その他の表示情報を予め指定されている表示順に基づいて表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、記録されている複数の表示情報を一覧表示させる場合の表示順を指定する表示順指定手段を備えた電子機器であって、優先的に表示させる条件を示す優先表示条件を指定する優先条件指定手段と、前記複数の表示情報の中に前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が存在しているか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって優先表示条件に合致する表示情報が存在していると判別された場合に、前記表示順指定手段により指定された表示順に関わらず、前記優先表示条件に合致する表示情報が前記一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示させる表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項1に従属する発明として、前記複数の表示情報が一覧表示されている状態において、前記表示順指定手段によって表示順の変更が指定された場合に、前記表示制御手段は、前記優先表示条件に合致する表示情報をそのまま優先表示させ、それ以外の表示情報を前記変更された表示順に並び替えて表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報に対して所定の操作が行われた場合に、当該表示情報の優先表示を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項3に従属する発明として、前記複数の表示情報としての複数の電子メールが一覧表示されている状態において、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定されている電子メールに対して前記所定の操作として返信の操作が行われた場合に、前記優先表示条件に合致する電子メールの優先表示を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項3に従属する発明として、前記複数の表示情報が一覧表示されている状態において、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報に対する所定の操作として当該表示情報を開く操作が所定の回数に達した場合に、当該表示情報の優先表示を解除する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記優先表示条件に合致する表示情報が優先表示されている状態において、この優先表示を解除する解除手段と、この解除手段によって解除された優先表示の復帰を指示する復帰手段と、を更に備え、前記表示制御手段は、前記一時解除手段によって優先表示が解除された際に、前記複数の表示情報を前記表示順指定手段によって指定された表示順に並び替えて表示させ、前記復帰手段によって優先表示の復帰が指示された際に、前記優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1に従属する発明として、前記優先表示条件に合致する表示情報が優先表示されている状態において、この優先表示を一時的に解除する解除手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記一時解除手段によって優先表示が解除された際に、前記複数の表示情報を前記表示順指定手段によって指定された表示順に並び替えて表示させたのち、所定時間が経過した際に前記優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記優先条件指定手段は、前記優先表示条件に合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の表示情報の優先順位を更に指定し、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の表示情報の優先順位が前記優先条件指定手段によって指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項1あるいは請求項8に従属する発明として、前記優先条件指定手段は、複数の優先表示条件を指定すると共に、この複数の優先表示条件の優先順位を更に指定し、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された複数の優先表示条件のいずれかに合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の優先表示条件の優先順位が前記優先条件指定手段によって指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させる、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0015】
また、上述した課題を解決するために請求項10記載の発明は、コンピュータに対して、記録されている複数の表示情報を一覧表示させる場合の表示順を指定する機能と、優先的に表示させる条件を示す優先表示条件を指定する機能と、前記複数の表示情報の中に前記優先条件指定機能によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が存在しているか否かを判別する機能と、前記優先表示条件に合致する表示情報が存在していると判別された場合に、前記指定された表示順に関わらず、前記優先表示条件に合致する表示情報が前記一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示機能と、を実現させるためのプログラムを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の表示情報を一覧表示する場合に、優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させ、その他の表示情報を予め指定されている表示順に基づいて表示することができ、利便性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】電子機器として適用した携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】記憶部3内のメール優先条件テーブルM1、録画優先条件テーブルM2、優先表示解除フラグCFを説明するための図で、(1)は、メール優先条件テーブルM1、(2)は、録画優先条件テーブルM2、(3)は、優先表示解除フラグCFを示した図。
【図3】受信メール管理メモリM3、録画番組管理メモリM4を説明するための図で、(1)は、受信メール管理メモリM3、(2)は、録画番組管理メモリM4を示した図。
【図4】(1)〜(4)は、受信メールの一覧画面を例示した図で、(1)は、受信日時順で優先表示ありの場合、(2)は、受信日時順で優先表示なしの場合、(3)は、題名順で優先表示ありの場合、(4)は、題名順で優先表示なしの場合、(5)は、この一覧画面に関するメニュー画面を示した図。
【図5】(1)〜(4)は、録画番組の一覧画面を例示した図で、(1)は、録画日時順で優先表示ありの場合、(2)は、録画日時順で優先表示なしの場合、(3)は、題名順で優先表示ありの場合、(4)は、題名順で優先表示なしの場合、(5)は、この一覧画面の内容に関するメニュー画面を示した図。
【図6】電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の全体動作を示したフローチャート。
【図7】図6の動作に続くフローチャート。
【図8】図7の動作に続くフローチャート。
【図9】図6の動作に続くフローチャート。
【図10】図9の動作に続くフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、電子機器として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である。
携帯電話機は、例えば、2つの筐体を折り畳み自在に取り付けた折り畳みタイプで、この携帯電話機には、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、デジタルテレビ放送(例えば、ワンセグ地上波デジタルテレビ放送)を受信可能なテレビ放送受信機能と、このテレビ放送受信機能で受信したテレビ放送を記録(録画)する録画機能などが備えられている。携帯電話機は、図示しない無線通信網を介して他の携帯電話機(図示省略)との間で通話可能な状態や電子メールの送受信可能な状態となり、また、携帯電話機は、図示しないインターネットに接続されると、Webサイトの閲覧可能な状態や電子メールの送受信可能な状態となり、また、デジタル放送を受信すると、テレビ放送の視聴可能な状態となる。
【0019】
制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、図示しないプログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図6〜図10に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。また、記憶部3のデータ領域には、タイマ情報、フラグ情報(例えば、後述する優先表示解除フラグCF)など、この携帯電話機の動作に必要な各種の情報を一時記憶するほか、後述するメール優先条件テーブルM1、録画優先条件テーブルM2、受信メール管理メモリM3、録画番組管理メモリM4、一覧表示メモリM5などが設けられている。なお、記憶部3としては、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成、あるいは図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。
【0020】
操作部4は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、受信メールを開くメールキーや録画番組の再生指示する再生キーなどを有し、制御部1は、操作部4からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理、電子メール受信処理、テレビ録画処理など、各種の処理を行う。通信部5は、図示しない無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、電話部6を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部6から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から発信出力させる。
【0021】
表示部7は、例えば、高精細液晶、有機ELなどを使用し、アイコン、文字データ、テレビ映像、待受画像などを表示するもので、制御部1は、複数の表示情報(本実施形態では電子メールあるいは録画番組の情報)を表示部7に一覧表示させる場合に、予め任意に設定されている優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させ、その他の表示情報を予め指定されている表示順に基づいて表示させるようにしている。すなわち、制御部1は、表示対象である複数の表示情報を一覧表示させる場合には、予め指定されている表示順(例えば、日時順、題名順など)にしたがった並び順に各表示情報を一覧表示させるが、優先的に表示させるための優先表示条件(例えば、題名のキーワードなど)が指定されている場合に複数の表示情報の中に優先表示条件に合致する表示情報が存在していれば、上述の表示順に関わらず、優先表示条件に合致する表示情報が一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示させるようにしている。
【0022】
テレビ放送受信部8は、通信端末装置向けのワンセグ地上波デジタルテレビ放送のほか、電子番組表(EPG)などの番組情報も含めて受信可能なもので、アンテナAT2からの放送信号を抽出する受信部(アナログ回路部)と、受信した放送信号をOFDM(直交周波数分割多重)復調したり、多重化されている放送信号から映像、音声、データ(文字データ)に分離して復号化したり、圧縮データの解凍などを行うデジタル回路部を有している。なお、テレビ映像は、表示部7に表示され、テレビ音声は、スピーカ(図示省略)から出力される。
【0023】
図2は、記憶部3のデータ領域に設けられているメール優先条件テーブルM1、録画優先条件テーブルM2、優先表示解除フラグCFを説明するための図で、図2(1)は、メール優先条件テーブルM1、図2(2)は、録画優先条件テーブルM2、図2(3)は、優先表示解除フラグCFを示している。
メール優先条件テーブルM1は、一覧表示の対象となる複数の表示情報が電子メール(受信メール)の場合に、この複数の受信メールの中から所定の受信メールを優先的に表示させるための優先表示条件を記憶するテーブルであり、図2(1)に示すように「優先項目」、「内容」を有している。
【0024】
「優先項目」は、優先表示条件の種類を示すもので、複数種の優先表示条件として、図示の例では“ユーザ指定”、“メールアドレス”、“題名キーワード”、“本文キーワード”がその順序で記憶されている。“ユーザ指定”は、ユーザ操作によって任意に指定された受信メール(後述する「指定フラグ」が“1”の受信メール)を優先表示させることを示す優先表示条件である。“メールアドレス”は、受信メールの発信元(相手先)のメールアドレスが特定のメールアドレスの場合にその受信メールを優先表示させることを示す優先表示条件である。“題名キーワード”は、受信メールのタイトル(件名)に含まれているキーワードが特定のキーワード(例えば、報告書、緊急など)の場合にその受信メールを優先表示させることを示す優先表示条件である。“本文キーワード”は、受信メールの本文中に含まれているキーワードが特定のキーワード(例えば、連絡ください、など)の場合にその受信メールを優先表示させることを示す優先表示条件である。
【0025】
図2(1)において、図中、縦方向の矢印は、項目単位の優先順位を示し、優先順位の高い順に(図中、上から下に向かって)、“ユーザ指定”、“メールアドレス”、“題名キーワード”、“本文キーワード”の順となっている。この項目単位の優先順位は、ユーザ操作によって任意に設定可能なもので、図中、上から下に向かう方向を昇順とすると、この昇順を下から上に向かう降順に変更したり、この降順から昇順に変更したりすることが可能となっている。なお、図示のように優先順位が昇順の場合に“ユーザ指定”が最優先されることを示している。
【0026】
「内容」は、優先表示条件の具体的な内容を示し、各「優先項目」に対応して複数の優先表示条件をユーザ操作によって任意に設定可能となっている。図示の例では、「優先項目」が“ユーザ指定”に対応する「内容」は、ユーザ操作によって任意に指定された受信メールが後述の“指定フラグ”で特定可能なために空欄となっているが、「優先項目」が“メールアドレス”に対応する「内容」には、“aaa@cccc.ne.jp、ggg hhh.ne.jp”が記憶され、“題名キーワード”に対応する「内容」には、“XXX、AAA”が記憶され、“本文キーワード”に対応する「内容」には、“CCC、DDD”が記憶されている。
【0027】
また、図2(1)において、図中、横方向の矢印は、項目内の優先順位を示し、優先順位の高い順に(図中、左から右に向かって)、例えば、メールアドレスの場合には“aaa@cccc.ne.jp”、ggg hhh.ne.jp”の順となり、題名キーワードの場合には“AAA”、“BBB”の順となり、本文キーワードの場合には“CCC”、“DDD”
の順となっている。この項目内の優先順位は、ユーザ操作によって任意に設定可能なもので、図中、左から右に向かう方向を昇順とすると、この昇順を右から左に向かう降順に変更したり、この降順から昇順に変更したりすることが可能となっている。
【0028】
図2(2)において、録画優先条件テーブルM2は、一覧表示の対象となる複数の表示情報が録画番組の場合に、この複数の録画番組の中から所定の番組を優先的に表示させるための優先表示条件を記憶するテーブルであり、上述のメール優先条件テーブルM1と同様に「優先項目」、「内容」を有している。なお、図示の例において「優先項目」には“題名キーワード”、“内容キーワード”が記憶され、図中、縦方向の矢印は、項目単位の優先順位を示している。
【0029】
また、「優先項目」が“題名キーワード”に対応する「内容」には、例えば、ユーザが好きなスポーツ番組の決勝戦などのキーワード“SSS、TTT”が記憶され、“内容キーワード”に対応する「内容」には、ユーザが好きな歌手名などのキーワード“UUU、VVV”がユーザ操作によって任意に記憶されている。なお、上述のメール優先条件テーブルM1と同様、図中、縦方向の矢印は、項目単位の優先順位を示し、横方向の矢印は、項目内の優先順位を示している。なお、図示の例では、「優先項目」には“題名キーワード”、“内容キーワード”を示したが、そのほかに、“ユーザ指定”を含むようにしてもよい。
【0030】
図2(3)において、優先表示解除フラグCFは、上述した優先表示条件に合致する表示情報(後述する優先フラグが“1”の受信メールあるいは録画番組の情報)を一覧表示内で優先表示させることを解除するか否かを示すフラグである。ここで、優先表示解除フラグCFが“0”の場合は、優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させる状態であることを示し、優先表示解除フラグCFが“1”の場合は、優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させない状態であることを示している。この優先表示解除フラグCFの“0”/“1”は、ユーザ操作によって任意に切り替え可能となっている。
【0031】
図3は、受信メール管理メモリM3、録画番組管理メモリM4を説明するための図で、図3(1)は、受信メール管理メモリM3、図3(2)は、録画番組管理メモリM4を示している。
受信メール管理メモリM3は、複数の表示情報(受信メール)をその受信日時順(降順)に記憶するもので、「題名」、「本文」、「受信日時」、「優先フラグ」、「指定フラグ」、「閲覧カウンタ」を有している。なお、受信メールに添付ファイルが存在している場合には、この添付ファイルの保存先を指定する情報として「ファイルID」を追加するようにしてもよい。なお、「題名」、「本文」、「受信日時」は、受信メールの題名(タイトル)、本文、受信日時を示している。
【0032】
「優先フラグ」は、複数の受信メールを一覧表示させる際に、メール優先条件テーブルM1に記憶されている優先表示条件に合致する受信メールを優先表示させることを示すフラグで、その値が“1”のときには優先表示させる受信メールであることを示している。なお、図示の例では、3番目、7番目、8番目の受信メールに対応付けてその「優先フラグ」が“1”となっている場合であり、3番目の受信メールは、優先表示条件の“本文キーワード”に合致した場合を示し、7番目及び8番目の受信メールは、優先表示条件の“題名キーワード”に合致した場合を示している。
【0033】
「指定フラグ」は、ユーザ操作によって任意に指定された受信メールであることを示し、上述した優先表示条件が“ユーザ指定”に合致する受信メールとして、この「指定フラグ」が“1”の受信メールが優先表示されるようになる。「閲覧カウンタ」は、受信メールを閲覧するためにそれを開く操作が行われる毎にその操作回数を計数した値であり、「閲覧カウンタ」の値が所定値(10回)以上に達した際に、当該受信メールの優先表示を解除するようにしている。
【0034】
図4(1)〜(4)は、受信メールの一覧画面を例示した図である。図4(5)は、この一覧画面に関するメニュー画面を示した図で、メニュー項目として“返信”、“表示順変更”、“優先表示解除”、“優先表示指定”、“優先条件設定”などが表示される。
この受信メールの一覧画面は、複数の表示情報(受信メール)の「題名」を縦方向に整列配置して一覧表示するもので、制御部1は、予め指定されている表示順に基づいて「題名」あるいは「受信日時」をキーとして、複数の受信メールを昇順あるいは降順に並べ替えて一覧表示させるが、上述したメール優先条件テーブルM1の内容に合致する受信メールについては、この表示順に関わらず、一覧画面の上位に位置するように優先表示されるようにしている。なお、図中、一覧画面内の黒丸は、優先表示条件に合致する受信メールであることを示している(以下、同様)。また、上述のような表示情報(受信メール)の並び替えは、一覧表示メモリM5内において行われ、この一覧表示メモリM5内の並びどおりに一覧画面に受信メールが表示される。
【0035】
図4(1)は、予め指定されている表示順が“受信日時順”で、優先表示解除フラグCFが“0”(優先表示があり)の場合の一覧画面を示している。この場合、上述したように、受信メール管理メモリM3において、その3番目の受信メールが優先表示条件の“本文キーワード(CCC)”に合致し、7番目の受信メールが“ユーザ指定(指定フラグ=1)”に合致し、8番目の受信メールが優先表示条件の“題名キーワード(AAA)”に合致しているので、これらの受信メール(優先フラグ=1の受信メール)は一覧表示の上位に並べられるが、その他の各受信メール(優先フラグ=0の受信メール)は、受信日時順に並べられる。ここで、項目単位の優先順位は、“ユーザ指定”、“題名キーワード”、“本文キーワード”の順に設定されているので、この優先表示条件に応じて一覧表示の並び順は、7番目、8番目、3番目となる。また、表示順として“受信日時順”が指定されているので、受信メール管理メモリM3内の1番目、2番目、4番目、5番目、…の各受信メールは、上述した優先表示の7番目、8番目、3番目の後に続いて配置表示される。
【0036】
図4(2)は、予め指定されている表示順が“受信日時順”で、優先表示解除フラグCFが“1”(優先表示なし)の場合の一覧画面を示している。すなわち、図4(1)に示す状態において、図4(5)に示すメニュー画面内から“優先表示解除”がユーザ操作によって選択されて優先表示解除フラグCFが“0”から“1”に変更された場合の一覧画面を示している、この場合、優先フラグに関わらず、3番目、7番目、8番目の受信メールも含めて、全ての受信メールが受信日時順に並べ替えられる。このため、受信メール管理メモリM3内での並び順どおりに各受信メールが一覧画面に表示される。
【0037】
図4(3)は、予め指定されている表示順が“題名順(あいうえお順やアルファベット順)”で、優先表示解除フラグCFが“0”(優先表示があり)の場合の一覧画面を示している。すなわち、図4(1)に示す状態において、図4(5)に示すメニュー画面内から“表示順変更”のメニューを選択して、表示順を“受信日時順”から“題名順”に変更した場合の一覧画面を示している。このように表示順を変更しても一覧表示の上位は、図4(1)の一覧画面と同様に、7番目、8番目、3番目の受信メール(優先フラグ=1の受信メール)はその順序に並べられるが、その他の各受信メール(優先フラグ=0の受信メール)は題名順に並べられる。この場合、表示順が“題名順”であるから、受信メール管理メモリM3内の2番目、6番目、1番目、…の受信メールは、優先表示の7番目、8番目、3番目の後に続いて順次配置表示される。
【0038】
図4(4)は、表示順が“題名順”で、“優先表示なし”の場合の一覧画面を示している。すなわち、図4(5)に示すメニュー画面内から“優先表示解除”がユーザ操作によって選択されて優先表示解除フラグCFが“0”から“1”に変更された場合における一覧画面を示している。この場合、7番目、8番目、3番目の受信メールも含めて、全ての受信メールは題名順に並べ替えられる。
【0039】
図3(2)に示すように、録画番組管理メモリM4は、所望するテレビ放送番組を録画した録画番組をその録画日時順(降順)に記憶するもので、「題名」、「内容」、「録画日時」、「優先フラグ」、「閲覧カウンタ」を有している。なお、録画番組毎にその録画ファイルの保存先を指定する情報として「ファイルID」を追加するようにしてもよい。「題名」、「内容」、「録画日時」は、録画番組の題名(タイトル)、内容(出演者、ジャンルなどの番組情報)、録画日時を示している。「優先フラグ」、「閲覧カウンタ」は、上述した受信メール管理メモリM3と基本的に同様であり、「優先フラグ」は、録画番組を一覧表示させる際に、録画優先条件テーブルM2に記憶されている優先表示条件に合致する録画番組を優先表示させることを示すフラグである。
【0040】
図示の例は、3番目、7番目、8番目の録画番組に対応付けてその「優先フラグ」が“1”となっている場合を示したもので、3番目、7番目の録画番組は、優先表示条件の“内容キーワード”に合致した場合、8番目の録画番組は、優先表示条件の“題名キーワード”に合致した場合を示している。「閲覧カウンタ」は、録画番組を視聴するためにそれを開く操作(再生操作)が行われる毎にその操作回数を計数した値であり、「閲覧カウンタ」の値が所定値(5回)以上であれば、一覧表示時においてその受信メールの優先表示を解除するようにしている。
【0041】
図5(1)〜(4)は、録画番組の一覧画面を例示した図である。図5(5)は、この一覧画面に関するメニュー画面を示した図で、メニュー項目として“表示順変更”、“優先条件設定”などを有している。
この録画番組の一覧画面は、複数の表示情報(録画番組)の「題名」を縦方向に整列配置して一覧表示するもので、制御部1は、予め指定されている表示順に基づいて「題名」あるいは「録画日時」をキーとして、複数の録画番組を昇順あるいは降順に並べ替えて一覧表示させるが、上述した録画優先条件テーブルM2の内容に合致する録画番組については、この表示順に関わらず、一覧画面の上位に位置するように優先表示されるようにしている。なお、図中、一覧画面内の黒丸は、優先表示条件に合致する録画番組であることを示している(以下、同様)。また、上述のような表示情報(録画番組)の並び替えは、一覧表示メモリM5内において行われ、この一覧表示メモリM5の内容が一覧画面にそのまま表示される。
【0042】
図5(1)は、予め指定されている表示順が“録画日時順”で、優先表示解除フラグCFが“0”(優先表示があり)の場合の一覧画面を示している。この場合、上述したように、録画番組管理メモリM4において、3番目、7番目の録画番組が優先表示条件の“内容キーワード”に合致し、8番目の録画番組が優先表示条件の“題名キーワード”に合致しているので、これらの録画番組(優先フラグ=1の録画番組)は一覧表示の上位に並べられ、その他の各録画番組(優先フラグ=0の各録画番組)は受信日時順に並べられる。ここで、項目単位の優先順位は、“題名キーワード”、“内容キーワード”の順に設定され、また、“内容キーワード”の項目内の優先順位は、“UUU”、“VVV”の順に設定されているので、この優先表示条件に応じて一覧表示の並び順は、8番目、7番目、3番目となる。
【0043】
図5(2)は、予め指定されている表示順が“録画日時順”で、優先表示解除フラグCFが“1”(優先表示なし)の場合の一覧画面を示している。すなわち、図5(1)に示す状態において、図5(5)に示すメニュー画面の中から「優先表示解除」がユーザ操作によって選択されて優先表示解除フラグCFが“0”から“1”に変更された場合における一覧画面を示している。この場合、優先フラグに関わらず、3番目、7番目、8番目の録画番組も含めて、全ての録画番組が録画日時順に並べ替えられる。
【0044】
図5(3)は、予め指定されている表示順が“題名順”で、優先表示解除フラグCFが“0”(優先表示があり)の場合の一覧画面を示している。すなわち、図5(1)に示す状態において、図5(5)に示すメニュー画面の中から「表示順変更」のメニューを選択して、表示順を“録画日時順”から“題名順”に変更した場合の一覧画面を示している。このように表示順を変更しても一覧表示の上位は、図5(1)の一覧画面と同様に、8番目、7番目、3番目の録画番組(優先フラグ=1の録画番組)はその順序に並べられるが、その他の各録画番組(優先フラグ=0の録画番組)は題名順に並べられる。
【0045】
図5(4)は、表示順が“題名順”で、“優先表示なし”の場合の一覧画面を示している。すなわち、図5(5)に示すメニュー画面の中から「優先表示解除」がユーザ操作によって選択されて優先表示解除フラグCFが“0”から“1”に変更された場合における一覧画面を示している、この場合、3番目、7番目、8番目の録画番組も含めて、全ての録画番組は題名順に並べ替えられる。
【0046】
次に、この実施形態における携帯電話機の動作概念を図6〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなど伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0047】
図6〜図10は、電源投入に応じて実行開始される携帯電話機の全体動作を示したフローチャートである。
先ず、制御部1は、電源オン操作が行われると、所定のメモリをクリアするなどの初期処理を行ったのち(図6のステップS1)、着信などの待ち受け状態となる(ステップS2)。そして、この待ち受け状態において、通信部5から電話の着信有無をチェックしたり(ステップS3)、電子メールの受信有無をチェックしたり(ステップS8)、図7〜図10のフローで何らかの操作有無をチェックしたりする。いま、電話着信を検出したときには(ステップS3でYES)、回線接続させるオフフック操作に応答して(ステップS4でYES)、通話可能状態とする通話処理を開始する(ステップS5)。また、その後のオンフック操作に応答して(ステップS6でYES)、回線切断処理を実行したのち(ステップS7)、上述のステップS3に戻る。
【0048】
待ち受け状態において、メールを受信したときには(ステップS8でYES)、このメールを受信メール管理メモリM3の先頭位置に挿入記憶(新規登録)したり、添付ファイルを別途記憶したりするなどのメール受信処理を行う(ステップS9)。この場合、受信メールから「題名」、「本文」を抽出し、これに現在日時を「受信日時」として受信メール管理メモリM3に新規登録するようにしている。そして、メール優先条件テーブルM1を参照し(ステップS10)、この受信メールはその優先表示条件に合致するかを調べる(ステップS11)。すなわち、この受信メールを解析しながらその発信元のメールアドレス、題名、本文が“メールアドレス”、“題名キーワード”、“本文キーワード”のいずれの優先表示条件に合致するかを調べる。いま、いずれの優先表示条件にも合致していなければ(ステップS11でNO)、受信メール管理メモリM3をアクセスし、この受信メールに対応する「優先フラグ」を“0”とすると共に(ステップS18)、この受信メールを、予め指定されている表示順(例えば、受信日時順や題名順)に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させたのち(ステップS19)、上述のステップS3に戻る。
【0049】
また、受信メールがメール優先条件テーブルM1内のいずれかの優先表示条件に合致していれば(ステップS11でYES)、この受信メールに対応する「優先フラグ」を“1”とすると共に(ステップS12)、その「閲覧カウンタ」の値を初期値“0”とする(ステップS13)。そして、優先表示解除フラグCFを参照し、その値が“0”、つまり、優先表示が指定されているか(優先フラグが“1”のメールを優先表示するか)を調べ(ステップS14)、それが“1”で優先表示が解除されていれば(ステップS14でNO)、上述のステップS19に移り、この受信メールを予め指定されている表示順に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させる。
【0050】
優先表示解除フラグCFが“0”で優先表示が指定されていれば(ステップS14でYES)、受信メール管理メモリM3を参照し、他に優先表示条件に合致するメール(優先フラグ=“1”のメール)が存在しているかを調べる(ステップS15)。いま、受信メール管理メモリM3内の「優先フラグ」が全て“0”で、他に優先表示条件に合致するメールが存在していなければ(ステップS15でNO)、上述の表示順の指定に関わらず、今回の受信メールを一覧表示メモリM5の先頭に挿入記憶させる(ステップS17)。
【0051】
また、他に優先表示条件に合致するメールが存在していれば(ステップS15でYES)、この受信メールを、優先フラグ=“1”の各メール内で優先表示条件に基づいた位置に挿入記憶させる(ステップS16)。すなわち、優先フラグ=“1”の各メール(優先表示条件に合致する今回の受信メールと他のメール)を対象に、それらの優先表示条件を比較し、優先表示条件の優先順位(項目単位の優先順位)が相違していれば、その優先順位にしたがった並び順となるように、今回の受信メールの挿入位置を決定し、また、項目単位の優先順位が同一であれば、その項目内の優先順位にしたがった並び順となるように、今回の受信メールの挿入位置を決定して、一覧表示メモリM5内の当該位置に今回の受信メールを挿入記憶させる。その後、上述のステップS3に戻る。
【0052】
以下、メールを受信する毎に上述の動作を繰り返す。ここで、電子メール機能の起動を指示する操作が行われると(図7のステップS20でYES)、メール一覧表示処理に移り、一覧表示メモリM5の内容に基づいて図4(1)〜(4)に示すようなメール一覧画面を生成表示させる(ステップS21)。いま、メールの表示順の変更を指示するために、図4(5)に示すメニュー画面内の“表示順変更”を選択して、新たな表示順を指示する表示順変更指示操作が行われると(ステップS22でYES)、優先表示解除フラグCFが“0”であるかを調べる(ステップS23)。
【0053】
優先表示解除フラグCFが“1”であれば(ステップS23でNO)、一覧表示メモリM5の内容を新たに指定された表示順に並び替えたのち(ステップS27)、メール一覧表示処理に戻る(ステップS21)。このように優先表示解除フラグCFが“1”で優先表示が解除されている状態において表示順が変更されると、メール一覧画面の表示内容は、例えば、受信日時順から題名順への変更であれば、図4(2)から図4(4)に変更され、題名順から受信日時順への変更であれば、図4(4)から図4(2)に変更される。
【0054】
優先表示解除フラグCFが“0”であれば(ステップS23でYES)、受信メール管理メモリM3を参照し、優先表示条件に合致するメール(優先フラグ=“1”のメール)が存在しているかを調べ(ステップS24)、存在していなければ、上述の場合と同様に、一覧表示メモリM5の内容を新たに指定された表示順に並び替えたのち(ステップS27)、メール一覧表示処理に戻る(ステップS21)。
【0055】
また、優先表示条件に合致するメールが存在していれば(ステップS24でYES)、一覧表示メモリM5の内容のうち、優先表示条件に合致するメールを現在の順番(並び順)で固定すると共に(ステップS25)、優先表示条件に合致しない他の各メール(優先フラグ=“0”の各メール)を新たに指定された表示順に並び替えたのち(ステップS26)メール一覧表示処理に戻る(ステップS21)。このように優先表示解除フラグCFが“0”で優先表示が指定されている状態において表示順が変更されると、メール一覧画面の表示内容は、例えば、受信日時順から題名順への変更であれば、図4(1)から図4(3)に変更され、題名順から受信日時順への変更であれば、図4(3)から図4(1)に変更される。
【0056】
メール一覧画面が表示されている状態において、その一覧画面の中から閲覧対象のメールを選択指定してそれを開く操作が行われると(ステップS28でYES)、メール閲覧処理に移り、選択指定されたメール(閲覧メール)の本文を表示させる(ステップS29)。そして、受信メール管理メモリM3を参照し、この閲覧メール対応の「優先フラグ」は“1”であるかを調べ(ステップS30)、優先フラグ=“0”で閲覧メールが優先表示のメールでなければ(ステップS30でNO)、ステップS36に移って、閲覧メールを閉じる操作が行われたかを調べるが、優先フラグ=“1”で閲覧メールが優先表示のメールであれば(ステップS30でYES)、この閲覧メール対応の「閲覧カウンタ」の値に“1”を加算してその値を更新したのち(ステップS31)、そのカウンタ値は所定値(10)以上か、つまり、同一メールの閲覧回数が10回以上になったかを調べる(ステップS32)。なお、この所定値は“10”に限らず、また、ユーザ操作によって任意に設定するようにしてもよい。
【0057】
ここで、「閲覧カウンタ」の値が10以上であれば(ステップS32でYES)、当該閲覧メール対応の「優先フラグ」を“0”する(ステップS33)。そして、優先表示解除フラグCFが“0”であるかを調べ(ステップS34)、“1”であれば、ステップS36に移って、閲覧メールを閉じる操作が行われたかを調べるが、同一メールの閲覧回数が10回以上に達した際に優先表示解除フラグCFが“0”で優先表示が指定されていれば(ステップS34でYES)、この閲覧メールの優先表示を解除するために、当該閲覧メールを予め指定されている表示順に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させる(ステップS35)。そして、閲覧メールを閉じる操作が行われたかを調べ(ステップS36)、閉じる操作が行われると、メール一覧表示処理に戻る(ステップS21)。
【0058】
メール一覧画面が表示されている状態において、その一覧画面の中から返信対象のメールを選択指定すると共に、図4(5)に示すメニュー画面内の“返信”を選択する返信操作が行われると(ステップS37でYES)、この選択指定されたメールに対する返信メールを作成して返信するメール返信処理を行う(ステップS38)。そして、受信メール管理メモリM3を参照し、この返信メール対応の「優先フラグ」が“0”であれば(ステップS39でNO)、メール一覧表示処理に戻るが(ステップS21)、「優先フラグ」が“1”であれば(ステップS39でYES)、当該返信メール対応の「優先フラグ」を“0”とする(ステップS40)。
【0059】
そして、優先表示解除フラグCFが“0”であるかを調べ(ステップS41)、“1”であれば、メール一覧表示処理に戻るが(ステップS21)、優先表示解除フラグCFが“0”、つまり、優先表示が指定されていれば(ステップS41でYES)、この返信メールの優先表示を解除するために、返信メールを予め指定されている表示順に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させたのち(ステップS42)、メール一覧表示処理に戻る(ステップS21)。
【0060】
また、メールの優先表示の解除を指示するために、図4(5)に示すメニュー画面内の“優先表示解除”を選択する操作が行われると(図8のステップS43でYES)、「優先フラグ」の値に関わらず、一覧表示メモリM5内の全てのメールを予め指定されている表示順に並び替える(ステップS44)。そして、優先表示解除フラグCFを“1”としたのち(ステップS45)、メール一覧表示処理に戻る(図7のステップS21)。このようにして優先表示解除したのち、優先表示の復帰を指示する操作が行われると(図8のステップS46でYES)、メール優先条件テーブルM1を参照し(ステップS47)、優先フラグ=“1”の各メールを優先表示条件で並べ替える(ステップS48)。
【0061】
すなわち、一覧表示メモリM5内において、優先フラグ=“1”の各メール(優先表示条件に合致する今回の受信メールと他のメール)を対象に、それらの優先表示条件を比較し、優先表示条件の優先順位(項目単位の優先順位)が相違していれば、その優先順位にしたがった並び順となるように、今回の受信メールの挿入位置を決定し、また、項目単位の優先順位が同一であれば、その項目内の優先順位にしたがった並び順となるように、今回の受信メールの挿入位置を決定して、一覧表示メモリM5内の当該位置に今回の受信メールを挿入記憶させる。
【0062】
そして、一覧表示メモリM5内において、優先フラグ=“0”の各メールを、予め指定されている表示順に並び替えたのち(ステップS49)、上述のように並び替えられた優先フラグ=“1”の各メールを一覧表示メモリM5の先頭位置から順に挿入することで、優先フラグ=“1”の各メールをその上位に位置させる(ステップS50)。そして、優先表示解除フラグCFを“0”に復帰させたのち(ステップS51)、メール一覧表示処理に戻る(図7のステップS21)。
【0063】
また、メール優先条件テーブルM1の内容によらず、メール一覧画面の中から所望するメールを優先表示対象として個別に指定するために、優先表示対象のメールを選択指定して、図4(5)に示すメニュー画面内の“優先表示指定”を選択する指定操作が行われると(図8のステップS52でYES)、指定されたメール対応の「優先フラグ」を“1”とするほか(ステップS53)、この指定メール対応の「指定フラグ」を“1”とする(ステップS54)。そして、図6のステップS14に移り、優先表示解除フラグCFの値に応じて指定メールの挿入位置を決定して一覧表示メモリM5内の当該位置に挿入記憶させる(ステップS14〜S17、S19)。
【0064】
このように優先表示の対象を個別に指定したのちに、この指定メールの優先表示を解除するために、当該メールを選択指定して、図4(5)に示すメニュー画面内の“優先表示解除”を選択する指定操作が行われると(図8のステップS55でYES)、指定されたメール対応の「優先フラグ」を“0”とするほか(ステップS56)、この指定メール対応の「指定フラグ」を“0”としたのち(ステップS57)、この指定メールのメール一覧の表示順に基づいた挿入位置を決定して一覧表示メモリM5内の当該位置に挿入記憶させる(ステップS58)。
【0065】
その後、メール一覧表示処理に戻る(図7のステップS21)。なお、メール終了を指示する操作が行われた場合には(図8のステップS59でYES)、メール機能を終了させたのち(ステップS60)、図6のステップS3に戻るが、メールに関するその他の操作が行われたときには(ステップS59でNO)、その操作に対応する処理として、メール移動処理、メール削除処理などを行ったのち(ステップS61)、メール一覧表示処理に戻る(図7のステップS21)。
【0066】
他方、テレビ受信機能の起動を指示する操作が行われたかを調べ(図9のステップS62)、上述したメールに関するメール操作やテレビ起動操作以外の操作が行われた場合には(ステップS62でNO)、その操作に対応した処理として、例えば、発信処理、設定処理などを行う(ステップS75)。この場合、図4(5)に示すメニュー画面内の“優先条件設定”を選択する指定操作が行われると、メール優先条件テーブルM1に対する設定として優先順位の設定や「内容」の設定が行われ、また、図5(5)に示すメニュー画面内の“優先条件設定”を選択する指定操作が行われると、録画優先条件テーブルM2に対する設定として優先順位の設定や「内容」の設定が行われる。
【0067】
テレビ受信機能の起動を指示する操作が行われた場合には(図9のステップS62でYES)、受信したテレビ放送を出力するためにテレビ画面を表示させる(ステップS63)。この状態においてテレビ放送の録画を指示する操作が行われると(ステップS64でYES)、選択されているチャンネルの放送番組を録画する録画処理を開始したのち(ステップS65)、録画優先条件テーブルM2を参照し(ステップS66)、録画中の番組は優先表示条件に合致するかを調べる(ステップS67)。すなわち、録画中の番組情報を解析しながらその題名、内容が各優先表示条件のいずれかに合致するかを調べ、いずれの優先表示条件にも合致しなければ(ステップS67でNO)、録画番組管理メモリM4の当該番組に対応する「優先フラグ」を“0”とすると共に(ステップS73)、この録画番組を予め指定されている表示順に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させたのち(ステップS74)、上述のステップS63に戻る。
【0068】
また、録画番組が録画優先条件テーブルM2内のいずれかの優先表示条件に合致していれば(ステップS67でYES)、この録画番組に対応する「優先フラグ」を“1”とすると共に(ステップS68)、その「閲覧カウンタ」の値を初期値“0”とする(ステップS69)。そして、録画番組管理メモリM4を参照し、他に優先表示条件に合致する録画番組(優先フラグ=“1”の録画番組)が存在しているかを調べる(ステップS70)。いま、録画番組管理メモリM4内の「優先フラグ」が全て“0”で、他に優先表示条件に合致する録画番組が存在していなければ(ステップS70でNO)、予め指定されている表示順に関わらず、今回の録画番組を一覧表示メモリM5の先頭に挿入記憶させる(ステップS72)。
【0069】
また、他に優先表示条件に合致する録画番組が存在していれば(ステップS70でYES)、今回の録画番組を、優先フラグ=“1”の録画番組内で優先表示条件に基づいた位置に挿入記憶させる(ステップS71)。すなわち、優先フラグ=“1”の各録画番組(優先表示条件に合致する今回の録画番組と他の録画番組)を対象に、その優先表示条件を比較し、優先表示条件の優先順位(項目単位の優先順位)が相違していれば、その優先順位にしたがった並び順となるように、今回の録画番組の挿入位置を決定し、また、項目単位の優先順位が同一であれば、その項目内の優先順位にしたがった並び順となるように、今回の録画番組の挿入位置を決定し、一覧表示メモリM5内の当該位置に今回の録画番組を挿入記憶させる。その後、上述のステップS63に戻る。
【0070】
テレビ放送の受信中において録画番組の一覧表示を起動させる指示操作が行われたかを調べ(図10のステップS76)、その他のテレビに関する操作が行われた場合には(ステップS76でNO)、その操作に対応する処理として、チャンネル切替処理、音量調整処理などを行ったのち(ステップS91)、図9のステップS63に戻るが、録画番組の一覧表示を起動させる指示操作が行われた場合には(ステップS76でYES)、一覧表示メモリM5の内容に基づいて図5(1)〜(4)に示すような録画番組一覧画面を生成表示させる(ステップS77)。
【0071】
このように録画番組一覧画面が表示されている状態において、その一覧画面の中から再生対象の録画番組を選択指定してそれを開く操作(再生指示操作)が行われると(ステップS78でYES)、録画番組再生処理を開始させ、テレビ画面に代わって再生画面を表示させる(ステップS79)この状態において、録画番組の再生終了を検出したり(ステップS80でYES)、録画番組の再生停止操作を検出したりすると(ステップS81でYES)、録画番組管理メモリM4を参照し、今回再生した録画番組(再生録画番組)対応の「優先フラグ」は“1”であるかを調べる(ステップS82)。
【0072】
いま、優先フラグ=“0”、つまり、再生録画番組が優先表示の番組でなければ(ステップS82でNO)、録画番組一覧画面に戻るが(ステップS77)、優先フラグ=“1”、つまり、再生録画番組が優先表示の番組であれば(ステップS82でYES)、この再生録画番組対応の「閲覧カウンタ」の値に“1”を加算してその値を更新したのち(ステップS83)、そのカウンタ値は所定値(5)以上か、つまり、録画番組の再生回数が5回以上になったかを調べる(ステップS84)。なお、この所定値は“5”に限らず、また、ユーザ操作によって任意に設定するようにしてもよい。
【0073】
ここで、「閲覧カウンタ」の値が5未満であれば(ステップS84でNO)、録画番組一覧画面に戻るが(ステップS77)、5以上であれば(ステップS84でYES)、当該再生録画番組対応の「優先フラグ」を“0”する(ステップS85)。そして、優先表示解除フラグCFが“0”であるかを調べ(ステップS86)、“1”であれば、録画番組一覧画面に戻るが(ステップS77)、同一録画番組の再生回数が5回以上に達した際に優先表示解除フラグCFが“0”で優先表示が指定されていれば(ステップS86でYES)、この再生録画番組の優先表示を解除するために、当該再生録画番組を予め指定されている表示順に基づいて一覧表示メモリM5の該当位置に挿入記憶させる(ステップS87)。そして、録画番組一覧画面に戻る(ステップS77)。
【0074】
また、録画番組の一覧表示の終了を指示する操作が行われた場合には(ステップS88でYES)、録画番組の一覧画面を消去する録画番組一覧終了処理を行ったのち(ステップS89)、図9のステップS63に戻る。また、その他の操作が行われた場合には(ステップS88でNO)、その操作に対応した処理として、上述したメールに関する処理と同様に、例えば、表示順変更操作に応じて録画番組の一覧画面の内容を変更する処理(図7のステップS22〜S26に相当する処理)、優先表示解除操作に応じて録画番組の一覧画面の内容を変更する処理(図8のステップS43〜S45に相当する処理)、優先表示復帰操作に応じて録画番組の一覧画面の内容を変更する処理(図8のステップS46〜S51に相当する処理)などを行ったのち(ステップS90)、図9のステップS63に戻る。
【0075】
以上のように、本実施形態において制御部1は、複数の表示情報の中に優先表示条件に合致する表示情報が存在していれば、指定されている表示順に関わらず、優先表示条件に合致する表示情報が一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示させるようにしたので、優先して表示させたい表示情報を常に優先して表示させることができ、利便性を高めることが可能となる。
【0076】
複数の表示情報が一覧表示されている状態において、表示順の変更が指定された場合に、優先表示条件に合致する表示情報をそのまま優先表示させ、それ以外の表示情報を変更された表示順に並び替えて表示させるようにしたので、好みや必要があって表示順を替えても優先して表示させたい表示情報を常に優先して表示させることができる。
【0077】
優先表示条件に合致する表示情報に対して所定の操作が行われた場合に、当該表示情報の優先表示を解除するようにしたので、優先表示条件を変更することなく優先表示する表示情報の指定を解除することができる。
【0078】
複数の表示情報としての複数のメールが一覧表示されている状態において、優先表示条件に合致するメールに対して所定の操作として返信の操作が行われた場合に、そのメールの優先表示を解除するようにしたので、返信を行ったことで、優先表示する必要がなくなったとみなして、特別な操作を行うことなく、優先表示するメールの指定を解除することができる。
【0079】
優先表示する表示情報に対する所定の操作として当該表示情報を開く操作が所定の回数に達した場合に、当該表示情報の優先表示を解除するようにしたので、何回も開く操作が行われたことで、優先表示する必要がなくなったとみなして、特別な操作を行うことなく、優先表示する表示情報の特定を解除できる
【0080】
優先表示が解除された際には、複数の表示情報を指定されている表示順に並び替えて表示させ、優先表示の復帰が指示された際には、優先表示条件に合致する表示情報をそのまま優先表示させるようにしたので、表示順に並び替えられた一覧表示を必要に応じて確認したのち、何時でも自由に元の一覧表示に戻すことができる。
【0081】
優先表示条件に合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の表示情報の優先順位(項目内の優先順位)が指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させるようにしたので、同じ優先表示条件に合致する表示情報同士であっても、その並び順を指定することができ、木目細かな優先表示が可能となる。
【0082】
複数の優先表示条件のいずれかに合致する表示情報が複数存在している場合に、この優先表示条件の優先順位(項目単位の優先順位)が指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させるようにしたので、異なる優先表示条件に合致する表示情報の並び順を指定することができ、木目細かな優先表示が可能となる。また、項目単位の優先順位と項目内の優先順位の両方を指定するようにしたので、更に木目細かな優先表示が可能となる。
【0083】
なお、上述した本実施形態においては、優先表示が解除された際には、複数の表示情報を指定されている表示順に並び替えて表示させ、優先表示の復帰が指示された際には、優先表示条件に合致する表示情報をそのまま優先表示させるようにしたが、優先表示を一時的に解除する解除手段を設けてもよい。すなわち、前記優先表示条件に合致する表示情報が優先表示されている状態において、この優先表示を一時的に解除する解除手段を備え、優先表示が解除された際には、複数の表示情報を予め指定された表示順に並び替えて表示させたのち、所定時間(例えば、5秒間)が経過した際に優先表示に自動復帰させるようにしてもよい。これによって復帰操作が不要となるほか、復帰忘れを防ぐことができ、優先表示されている表示情報を確認することができる。
【0084】
また、上述した本実施形態においては、受信メール管理メモリM3の内容とは別に添付ファイルを保存し、また、録画番組管理メモリM4の内容とは別に録画ファイルを保存するようにしたが、それらの記憶方法は任意である。すなわち、「優先フラグ」、「閲覧カウンタ」などをファイル名と共に録画ファイル自体に記憶するようにしてもよい。
【0085】
また、上述した本実施形態においては、優先表示の解除は、ユーザ操作によって行うようにしたが、例えば、時間的に制限のある表示情報の場合には、その制限時間が経過した際に、自動的に優先表示を解除するようにしてもよい。また、自動解除の方法としては、制限時間の経過に限らず、例えば、会社から自宅のように現在の場所が変更された際であってもよい。
【0086】
また、上述した本実施形態においては、一覧表示の対象となる表示情報として受信メールや録画番組の情報を例示したが、これに限らず、写真などの画像ファイル、音楽ファイルなどであってもよい。また、写真などの画像をサムネイル表示するようにしてもよく、また、画面の上から下への表示順に限らず、左から右への表示順あるいは画面の中心から渦巻き状に並ぶ表示順などであってもよい。この場合、優先表示の画像を画面の中心部に配置するようにすれば、好みの画像を画面の中心部で見ることができる。
その他、本発明の適用は、電子機器として携帯電話機に限らず、その他、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、ゲーム機器、あるいはそれらの複合機などであってもよい。
【符号の説明】
【0087】
1 制御部
3 記憶部
4 操作部
5 通信部
7 表示部
8 テレビ放送受信部
CF 優先表示解除フラグ
M1 メール優先条件テーブル
M2 録画優先条件テーブル
M3 受信メール管理メモリ
M4 録画番組管理メモリ
M5 一覧表示メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録されている複数の表示情報を一覧表示させる場合の表示順を指定する表示順指定手段を備えた電子機器であって、
優先的に表示させる条件を示す優先表示条件を指定する優先条件指定手段と、
前記複数の表示情報の中に前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が存在しているか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって優先表示条件に合致する表示情報が存在していると判別された場合に、前記表示順指定手段により指定された表示順に関わらず、前記優先表示条件に合致する表示情報が前記一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記複数の表示情報が一覧表示されている状態において、前記表示順指定手段によって表示順の変更が指定された場合に、前記表示制御手段は、前記優先表示条件に合致する表示情報をそのまま優先表示させ、それ以外の表示情報を前記変更された表示順に並び替えて表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報に対して所定の操作が行われた場合に、当該表示情報の優先表示を解除する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記複数の表示情報としての複数の電子メールが一覧表示されている状態において、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定されている電子メールに対して前記所定の操作として返信の操作が行われた場合に、前記優先表示条件に合致する電子メールの優先表示を解除する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記複数の表示情報が一覧表示されている状態において、前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報に対する所定の操作として当該表示情報を開く操作が所定の回数に達した場合に、当該表示情報の優先表示を解除する、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項6】
前記優先表示条件に合致する表示情報が優先表示されている状態において、この優先表示を解除する解除手段と、
この解除手段によって解除された優先表示の復帰を指示する復帰手段と、
を更に備え、
前記表示制御手段は、前記一時解除手段によって優先表示が解除された際に、前記複数の表示情報を前記表示順指定手段によって指定された表示順に並び替えて表示させ、前記復帰手段によって優先表示の復帰が指示された際に、前記優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記優先表示条件に合致する表示情報が優先表示されている状態において、この優先表示を一時的に解除する解除手段を更に備え、
前記表示制御手段は、前記一時解除手段によって優先表示が解除された際に、前記複数の表示情報を前記表示順指定手段によって指定された表示順に並び替えて表示させたのち、所定時間が経過した際に前記優先表示条件に合致する表示情報を優先表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記優先条件指定手段は、前記優先表示条件に合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の表示情報の優先順位を更に指定し、
前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の表示情報の優先順位が前記優先条件指定手段によって指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記優先条件指定手段は、複数の優先表示条件を指定すると共に、この複数の優先表示条件の優先順位を更に指定し、
前記表示制御手段は、前記優先条件指定手段によって指定された複数の優先表示条件のいずれかに合致する表示情報が複数存在している場合に、この複数の優先表示条件の優先順位が前記優先条件指定手段によって指定されていれば、この優先順位に基づいて複数の表示情報を並び替えて優先表示させる、
ようにしたことを特徴とする請求項1あるいは請求項8記載の電子機器。
【請求項10】
コンピュータに対して、
記録されている複数の表示情報を一覧表示させる場合の表示順を指定する機能と、
優先的に表示させる条件を示す優先表示条件を指定する機能と、
前記複数の表示情報の中に前記優先条件指定機能によって指定された優先表示条件に合致する表示情報が存在しているか否かを判別する機能と、
前記優先表示条件に合致する表示情報が存在していると判別された場合に、前記指定された表示順に関わらず、前記優先表示条件に合致する表示情報が前記一覧表示の上位に位置するように当該表示情報を優先表示機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−186225(P2010−186225A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28422(P2009−28422)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)