説明

電子装置及び液晶ディスプレイ

【課題】フレームサイズを縮小して液晶ディスプレイの小型化設計を向上する、小幅のフレームと位置決め装置を有する液晶デイスプレイを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの突出2012を有するパネル201、少なくとも1つの弾性位置決め固定素子2022,2022’を有し、前記弾性位置決め固定素子と前記突出は、互いに隣接するフレーム202、前記フレームと前記パネルを収容する下カバー203、及び前記下カバーを覆う上カバー204を含む液晶ディスプレイ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイに関し、特に、フレームのサイズを縮小して液晶ディスプレイの小型化設計を向上する、小幅のフレームと位置決め装置を有する液晶ディスプレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の液晶ディスプレイの分解図である。図2は、上カバーを取り除いた従来の液晶ディスプレイの上面図である。図1と図2を同時に参照下さい。従来の液晶ディスプレイ10は、パネル101、プラスチックフレーム102、上カバー104と、下カバー103を含む。プラスチックフレーム102とパネル101は、下カバー103の中に収容されて、上カバー104を用いて下カバー103の上方を覆うことができる。プラスチックフレーム102は、囲み部102aと支持部102bを有する。囲み部102aは、パネル101を囲み、支持部102bは、パネル101の下方に設置され(図3に示されるように)、囲み部102aと支持部102bが一体成形の構造からなる。
【0003】
上述よりわかるように、従来の液晶ディスプレイ10は、プラスチックフレーム102を用いてパネル101を囲んで、パネル101をプラスチックフレーム102の中に位置決め固定する(X方向とY方向)。よって、液晶ディスプレイ10の長さ、幅のサイズは、下カバー103、プラスチックフレーム102の囲み部102aとパネル101(図3に示されるように)を含む。よって、従来の液晶ディスプレイ10は、フレームのサイズを縮減して商品の小型化の主な需要に適合させる、小幅のフレームを用いることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶ディスプレイを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
パネル、フレーム、下カバーと、上カバーを含む液晶ディスプレイを提供する。パネルは、少なくとも1つの突出を有する。フレームは少なくとも1つの弾性位置決め固定素子を有し、弾性位置決め固定素子と突出は、互いに隣接する。下カバーは、フレームとパネルを収容する。上カバーは下カバーを覆う。
【0006】
フレームは、留め側壁を更に有し、弾性位置決め固定素子は、留め側壁より延伸されて出ている。
【0007】
弾性位置決め固定素子は、フックであることができ、フックは突出に係合する。
【0008】
フックの端は、面取り角を有する。
【0009】
フレームはプラスチック材料より形成される。
【0010】
フレームは金属材料より形成される。
【0011】
パネルは、表示部と非表示部を有する。表示部と非表示部は、互いに隣接する。
【0012】
非表示部は上表面を有し、突出は上表面に設置される。
【0013】
突出は、絶縁材料より形成される。
【0014】
突出は、回路レイアウトのない回路板であることができる。
【0015】
突出は、面取り角を有する。
【0016】
フレームの下方に設置された上プリズムシート、上プリズムシートの下方に設置された下プリズムシート、下プリズムシートの下方に設置された拡散板、拡散板の下方に設置された導光板、導光板の下方に設置された反射板と、前記反射板の下方に設置された複数の発光ダイオード。
【発明の効果】
【0017】
本発明の液晶ディスプレイは、パネルの突出と弾性位置決め固定素子を用いて、従来の液晶ディスプレイのプラスチックフレームの囲み部と置き換えることで、従来の液晶ディスプレイの囲み部の厚さをなくして、パネルの位置決め固定の問題(X方向とY方向)を解決し、フレームのサイズを縮減して商品の小型化設計の主な需要に適合させている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】従来の液晶ディスプレイの分解図である。
【図2】上カバーを取り除いた従来の液晶ディスプレイの上面図である。
【図3】図2のラインA−Aの断面図である。
【図4】本発明に基づいた液晶ディスプレイの中の1つの実施例を示している。
【図5】上カバーを含まない、図4に基づいた液晶ディスプレイの上面図である。
【図6】図5のラインA−Aの断面図である。
【図7A】本発明の液晶ディスプレイのパネルとフレームの組み立て過程の側面図を示している。
【図7B】図7Aの立体図である。
【図8A】本発明の液晶ディスプレイのパネルとフレームの組み立て過程の側面図を示している。
【図8B】8Aの立体図である。
【図8C】図8Bに基づいた弾性位置決め固定素子と突出が互いに隣接した局部拡大図である。
【図9A】本発明の液晶ディスプレイのパネルとフレームの組み立て過程の側面図を示している。
【図9B】9Aの立体図である。
【図10】電子装置に用いる本発明に基づいた液晶ディスプレイ実施例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0020】
図4は、本発明に基づいた液晶ディスプレイの中の1つの実施例を示している。図5は、上カバーを含まない、図4に基づいた液晶ディスプレイの上面図である。図6は、図5のラインA−Aの断面図である。図4、図5と、図6を同時に参照下さい。本発明の液晶ディスプレイ20は、パネル201、フレーム202、下カバー203、上カバー204、上プリズムシート205、下プリズムシート206、拡散板207、導光板208、反射板209と、複数の発光ダイオード210を含む。各素子の構造と連結関係は、下記の通りである。
【0021】
パネル201は、フレーム202の上方に設置される。上プリズムシート205は、フレーム202の下方に設置される。下プリズムシート206は、上プリズムシート205の下方に設置される。拡散板207は、下プリズムシート206の下方に設置される。導光板208は、拡散板207の下方に設置される。反射板209は、導光板208の下方に設置される。複数の発光ダイオード210は、反射板209の下方に設置される。フレーム202、上プリズムシート205、下プリズムシート206、拡散板207、導光板208、反射板209、複数の発光ダイオード210と、パネル201は、全て下カバー203の中に収容されることができ、上カバー204は、下カバー203の上方を覆う。フレーム202は、プラスチック材料または金属材料より形成される。
【0022】
パネル201は、表示部201aと非表示部201bを有し、表示部201aと非表示部201bの両方は、互いに隣接する。非表示部201bは、上表面2011と少なくとも1つの突出2012を有する。突出2012は、非表示部201bの上表面2011上に設置される。突出2012は、絶縁材料によって形成され(回路レイアウトのない回路板)、突出2012は、面取り角2012a、2012a’を有する。
【0023】
フレーム202は、留め側壁2021と弾性位置決め固定素子2022、2022’を有する。弾性位置決め固定素子2022、2022’は、留め側壁2021より延伸されて出ており、パネル201の突出2012と互いに隣接する。弾性位置決め固定素子2022、2022’は、フックであることができ、突出2012に係合する。突出2012の端は、面取り角2022a、2022a’を有する。
【0024】
図7A、8A、9Aは、本発明の液晶ディスプレイのパネルとフレームの組み立て過程の側面図を示しており、図7B、8B、9Bは、図7A、8Aと、9Aの立体図にそれぞれ対応する。図8Cは、図8Bの弾性位置決め固定素子と突出が互いに隣接した局部拡大図である。図7A〜7B、図8A〜8Cと、図9A〜9Bを同時に参照下さい。まずパネル201をフレーム202の上方に設置し、矢印Aの方向に押し入れる。突出2012の面取り角2012a、2012a’と弾性位置決め固定素子2022、2022’の面取り角2022a、2022a’が互いに隣接した時、弾性位置決め固定素子2022、2022’は、突出2012の圧力を受けて、矢印Bの方向と矢印B’の方向にそれぞれ変形する。この時、突出2012と弾性位置決め固定素子2022、2022’は、面取り角2012a、2012a’と面取り角2022a、2022a’の導引によって、突出2012を弾性位置決め固定素子2022、2022’の間に導入し、弾性位置決め固定素子2022、2022’を用いて、その中に突出2012を係合して固定してパネル201とフレームの組み立てプロセスとパネル201の位置決め固定(X方向とY方向)を完成する。
【0025】
図10を参照下さい。本発明の液晶ディスプレイ20は、パネル201、フレーム202、下カバー203と、上カバー204を含む。
【0026】
上述の液晶ディスプレイ20は、電子装置200に用いられることができる。電子装置200では、液晶ディスプレイ20は、入力ユニット100に接続される。入力ユニット100は、液晶ディスプレイ20に対して入力を提供し、液晶ディスプレイ20に画像を表示させる。
【0027】
上述の電子装置200は、携帯電話、デジタルカメラ、PDA、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、テレビ、カーディスプレイ、または携帯型DVDプレーヤーであることができる。
【0028】
上述よりわかるように、本発明の液晶ディスプレイ20は、パネル201の突出2012と弾性位置決め固定素子2022、2022’を用いて、従来の液晶ディスプレイ10のプラスチックフレーム102の囲み部102aと置き換えることで、従来の液晶ディスプレイ10の囲み部102aの厚さ(図6に示されるように)をなくして、パネルの位置決め固定の問題(X方向とY方向)を解決し、フレーム202のサイズを縮減して商品の小型化設計の主な需要に適合させている。
【符号の説明】
【0029】
10、20 液晶ディスプレイ
101、201 パネル
102 プラスチックフレーム
102a 囲み部
102b 支持部
103 下カバー
104 上カバー
201 パネル
201a 表示部
201b 非表示部
2011 上表面
2012 突出
2012a、2012a’、2022a、2022a’、 面取り角
202 フレーム
2021 留め側壁
2022、2022’ 弾性位置決め固定素子
203 下カバー
204 上カバー
205 上プリズムシート
206 下プリズムシート
207 拡散板
208 導光板
209 反射板
210 発光ダイオード210
A 矢印Aの方向
B 矢印Bの方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの突出を有するパネル、
少なくとも1つの弾性位置決め固定素子を有し、前記弾性位置決め固定素子と前記突出は、互いに隣接するフレーム、
前記フレームと前記パネルを収容する下カバー、及び
前記下カバーを覆う上カバーを含む液晶ディスプレイ。
【請求項2】
前記フレームは、留め側壁を更に有し、前記弾性位置決め固定素子は、前記留め側壁より延伸されて出ている請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項3】
前記弾性位置決め固定素子は、フックであることができ、前記フックは前記突出に係合する請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項4】
前記フックの端は、面取り角を有する請求項3に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項5】
前記フレームはプラスチック材料、または金属材料より形成される請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項6】
前記パネルは、表示部と非表示部を有し、前記表示部と前記非表示部は、互いに隣接し、前記非表示部は上表面を有し、前記突出は前記上表面に設置される請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項7】
前記突出は、絶縁材料より形成される請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項8】
前記突出は、少なくとも1つの面取り角を有する請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項9】
前記フレームの下方に設置された上プリズムシート、
前記上プリズムシートの下方に設置された下プリズムシート、
前記下プリズムシートの下方に設置された拡散板、
前記拡散板の下方に設置された導光板、
前記導光板の下方に設置された反射板、及び
前記反射板の下方に設置された複数の発光ダイオードを更に含む請求項1に記載の液晶ディスプレイ。
【請求項10】
請求項1に記載の液晶ディスプレイ、及び
前記液晶ディスプレイと接合され、前記液晶ディスプレイに出力を提供し、前記液晶ディスプレイに画像を表示する入力ユニットを含む電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−244866(P2009−244866A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53171(P2009−53171)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(503141075)統寶光電股▲ふん▼有限公司 (155)
【Fターム(参考)】