説明

電子装置

【課題】 モデル毎、仕向け先毎に異なる仕様の電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化することができるようにする。
【解決手段】 電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいてキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したサブマイコンのRAMのキーテーブルの所定アドレスに格納して、操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応したサブマイコンのRAMのキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンに送信して、送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行うようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクに情報データを記録再生するDVDレコーダ等の電子装置に係り、特に複数のモデル仕様又は仕向け先仕様毎の操作パネルのパネルキーの配置に対応可能な電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子装置の操作パネルの複数のパネルキーは、電子装置のモデル毎、仕向け先毎に異なった配置になっている。そのため、モデル毎、仕向け先毎に電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROM(Read−Only Memory)を内蔵するサブマイコンを電子装置のモデル毎、仕向け先毎に発注しなければならず、電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理するサブマイコンを共通化して製造コストで低減することができないという問題点があった。
背景技術としては、仕向け先仕様設定データがメモリに記憶されているか否かを判断して、仕向け先仕様設定データがメモリに記憶されていない場合、リモコン装置から送信された電源オンコードに付加された仕向け先仕様設定データをメモリに記憶して仕向け先仕様を設定するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、第1の電子装置のマイコンから第1の電子装置のオプション情報要求信号を出力し、第2の電子装置のマイコンがオプション情報要求信号に基づいてEEPROMから第1の電子機器のオプション情報を読み出して第1の電子装置のマイコンに出力するようにしたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、ユーザインタフェイス及びテレビジョン受像機の状態を管理するメインマイコンと、メインマイコンからの信号にしたがって、テレビジョン受像機の信号制御、画面制御、偏向制御、音声制御を複数のサブマイコンによりそれぞれ行うようにしたものがあった(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2001−285735号公報
【特許文献2】特開2004−5906号公報
【特許文献3】特開2003−153112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、背景技術で述べたもののうち最初のものにおいては、仕向け先仕様設定データがメモリに記憶されているか否かを判断して、仕向け先仕様設定データがメモリに記憶されていない場合、リモコン装置から送信された電源オンコードに付加された仕向け先仕様設定データをメモリに記憶して仕向け先仕様を設定することができたが、モデル毎、仕向け先毎に電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化して製造コストで低減するようにしたものではなかった。
また、次のものにおいては、第1の電子装置のマイコンから第1の電子装置のオプション情報要求信号を出力し、第2の電子装置のマイコンがオプション情報要求信号に基づいてEEPROMから第1の電子機器のオプション情報を読み出して第1の電子装置のマイコンに出力することができたが、複合電子装置の複数装置のオプション情報を1つEEPROMに格納して、1つのEEPROMを共有化するようにしたものであって、上記問題点を解決するようにしたものではなかった。
また、更にその次のものにおいては、ユーザインタフェイス及びテレビジョン受像機の状態を管理するメインマイコンと、メインマイコンからの信号にしたがって、テレビジョン受像機の信号制御、画面制御、偏向制御、音声制御を複数のサブマイコンによりそれぞれ行うことができたが、テレビジョン受像機の信号制御、画面制御、偏向制御、音声制御を複数のサブマイコンにより個別に制御するようにしたものであって、上記問題点を解決するようにしたものではなかった。
本発明は、背景技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モデル毎、仕向け先毎に異なる仕様の電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化することができる電子装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため本発明においては、電子装置のシステムを制御するメインマイコンと、パネルキーの入力信号を処理するサブマイコンとを有し、複数のモデル仕様又は仕向け先仕様の操作パネルのパネルキーの配置に対応可能な電子装置であって、電子装置の動作を指令する複数のパネルキーが設けられた操作パネルと、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様とパネルキーのキー定義値テーブルとが予め書き込まれた第1の記憶手段と、電子装置の電源がONになったとき、前記第1の記憶手段に書き込まれている電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいて前記第1の記憶手段に書き込まれているキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードをサブマイコンに転送する転送手段と、前記転送手段により転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第3の記憶手段と、前記操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応した前記第3の記憶手段のキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンに送信する送信手段と、前記送信手段により送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行う制御手段とを備える。
前記第1の記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリにするとよい。
前記転送手段は、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを転送するようにするとよい。
前記送信手段は、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを送信するようにするとよい。
これらの手段により、モデル毎、仕向け先毎に異なる仕様の電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化することができる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明に係る電子装置によれば、電子装置の電源がONになったとき、不揮発性メモリに書き込まれている電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいて不揮発性メモリに書き込まれているキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納して、格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードをサブマイコンにシリアルバスを介して転送し、転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納して、操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応したキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンにシリアルバスを介して送信し、送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行うようにしているので、モデル毎、仕向け先毎に異なる仕様の電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化することができる。
請求項2記載の発明に係る電子装置によれば、電子装置の電源がONになったとき、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいてキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納して、格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードをサブマイコンに転送し、転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納して、操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応したキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンに送信し、送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行うようにしているので、モデル毎、仕向け先毎に異なる仕様の電子装置の操作パネルの複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROMを内蔵するサブマイコンを共通化することができる。
請求項3記載の発明に係る電子装置によれば、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様とパネルキーのキー定義値テーブルと書き換え可能な不揮発性メモリに予め書き込むようにしているので、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様とパネルキーのキー定義値テーブルとを容易に変更することができる。
請求項4記載の発明に係る電子装置によれば、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを転送するようにしているので、バスラインの数を少なくすることができる。
請求項5記載の発明に係る電子装置によれば、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを送信するようにしているので、バスラインの数を少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、適宜図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を詳述する。図1は本発明の一実施例の電子装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の一実施例の電子装置の操作パネルを示す説明図であり、図3は本発明の一実施例の電子装置のキーテーブルを示す説明図であり、図4は本発明の一実施例の電子装置のメインマイコンの動作を示すフローチャートであり、図5は本発明の一実施例の電子装置のサブマイコンの動作を示すフローチャートである。
まず、図1の本発明の一実施例の電子装置の構成を示すブロック図を基に説明する。
電子装置1は、電子装置1のシステムを制御するCPU(Central Processing Unit)2a、電子装置1のモデル仕様又は仕向け先仕様、パネルキーのキー定義値テーブル、電子装置1のシステムを制御するファームウェアが予め書き込まれた書き換え可能な不揮発性メモリのフラッシュROM(Read−Only Memory)2b、CPU2aが電子装置1のシステムを制御するデータを記憶するRAM(Random Access Memory)2cが内蔵されたメインマイコン2と、電子装置1の動作を制御する制御回路3と、操作パネル5に設けられた複数のパネルキーの入力信号を処理するCPU4a、CPU4aが操作パネル5に設けられた複数のパネルキーの入力信号を処理する制御プログラムが格納されたマスクROM4b、CPU4aが操作パネル5に設けられた複数のパネルキーの入力信号を処理するデータを記憶するRAM4cが内蔵されたサブマイコン4とで構成されている。なお、メインマイコン2とサブマイコン4とは、シリアルバスのIIC(Inter−Integrated Circuit)バス6で互いに接続されている。
以上のように構成された電子装置について、以下その動作について説明する。
電子装置1の電源がONになると、メインマイコン2のCPU2aは、フラッシュROM2bに予め書き込まれている電子装置1のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいてフラッシュROM2bに予め書き込まれているキー定義値テーブルの1バイトのキー定義値の16進数のキーコード(図3(a)参照)を操作パネル5の各パネルキー5aのそれぞれの位置0〜10(図2(a)参照。図中のパネルキーの数字はパネルキーの位置を示している)に対応したRAM2cのキーテーブルの16進数のアドレス00H〜0AHにそれぞれ格納する(図3(b)参照)。例えば、電子装置1の操作パネル5の位置1のパネルキーが「POWERキー」であり、位置4のパネルキーが「RECキー」であり、位置9のパネルキーが「PLAYキー」である場合(図2(a)、(b)参照)、メインマイコン2のCPU2aは、RAM2cのキーテーブルのアドレス01Hに「POWERキー」のキー定義値のキーコード「01H」を格納し、RAM2cのキーテーブルのアドレス04Hに「RECキー」のキー定義値のキーコード「0AH」を格納し、RAM2cのキーテーブルのアドレス09Hに「PLAYキー」のキー定義値のキーコード「05H」を格納する(図3(a)、(b)参照)。なお、電子装置1のモデル仕様又は仕向け先仕様により操作パネル5にパネルキーが設けられていない場合、RAM2cのキーテーブルに「NULL」のキー定義値のキーコード「00H」が格納される(図3(a)、(b)参照)。図2(b)は、操作パネル5の位置0にパネルキーが設けられていない場合を示している。
操作パネル5の位置0〜10の各パネルキー5aのキー定義値のキーコードがRAM2cのキーテーブルのアドレス00H〜0AHに格納されると、メインマイコン2のCPU2aは、RAM2cのキーテーブルのアドレス00H〜0AHに格納されたキー定義値のキーコードをサブマイコン4にIICバス6を介して転送する。
メインマイコン2からRAM2cのキーテーブルのアドレス00H〜0AHに格納されたキー定義値のキーコードがIICバス6を介して転送されると、サブマイコン4のCPU4aはメインマイコン2から転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを受信して電子装置1の操作パネル5の各パネルキー5aのそれぞれの位置0〜10に対応したRAM4cのキーテーブルのアドレス00H〜0AHに格納する(図3(c)参照)。
操作パネル5のパネルキー5aのいずれかが操作されると、サブマイコン4のCPU4aは、操作されたパネルキー5aの位置に対応したRAM4cのキーテーブルのアドレスからキー定義値のキーコードを読み出して、そのキー定義値のキーコードをメインマイコン2にIICバス6を介して送信する。例えば、操作パネル5の位置1のパネルキーの「POWER(PWR)キー」が操作されると(図2(a)、(b)参照)、CPU4aは、操作されたパネルキーの位置1に対応したRAM4cのキーテーブルのアドレス01Hに格納されているキー定義値のキーコード「01H」(図3(c)参照)をメインマイコン2に送信する。また、操作パネル5の位置4のパネルキーの「RECキー」が操作されると(図2(a)、(b)参照)、サブマイコン4のCPU4aは、操作されたパネルキーの位置4に対応したRAM4cのキーテーブルのアドレス04Hに格納されているキー定義値のキーコード「0AH」(図3(c)参照)をメインマイコン2に送信する。また、操作パネル5の位置9のパネルキーの「PLAY(PLY)キー」が操作されると(図2(a)、(b)参照)、サブマイコン4のCPU4aは、操作されたパネルキーの位置9に対応したRAM4cのキーテーブルのアドレス09Hに格納されているキー定義値のキーコード「05H」(図3(c)参照)をメインマイコン2に送信する。
サブマイコン4からIICバス6を介して送信されたキー定義値のキーコードを受信すると、メインマイコン2のCPU2aは、制御回路3に制御信号を送出して、受信したキー定義値のキーコードに対応した電子装置1の動作を行う。例えば、キー定義値のキーコード「01H」を受信すると、CPU2aは、制御回路3に制御信号を送出して、キーコード「01H」のキー定義値の「POWER」(図3(a)参照)に対応した電子装置1の電源のON/OFF動作を行う。また、キー定義値のキーコード「0AH」を受信すると、CPU2aは、制御回路3に制御信号を送出して、キーコード「0AH」のキー定義値の「REC」(図3(a)参照)に対応した電子装置1の記録動作を行う。また、キー定義値のキーコード「05H」を受信すると、CPU2aは、制御回路3に制御信号を送出して、キーコード「05H」のキー定義値の「PLAY」(図3(a)参照)に対応した電子装置1の再生動作を行う。
また、図4の本発明の一実施例の電子装置のメインマイコンの動作を示すフローチャートを基に説明する。
電子装置の電源がONになると、ステップS1からステップS2に進み、ステップS2で、メインマイコンのフラッシュROMに予め書き込まれている電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいてフラッシュROMに予め書き込まれているキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードが操作パネルの各パネルキーのそれぞれの位置に対応したメインマイコンのRAMのキーテーブルのアドレスに格納され、ステップS3に進む。
ステップS3で、メインマイコンのRAMに格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードがIICバスを介してサブマイコンに転送され、ステップS4に進む。
ステップS4で、メインマイコンのRAMに格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードがサブマイコンに全て転送されたか否かが判断され、RAMに格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードがサブマイコンに全て転送された場合、ステップS5に進み、RAMに格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードがサブマイコンに全て転送されていない場合、ステップS3に戻って、ステップS3からのステップを繰り返す。
ステップS5で、サブマイコンからIICバスを介して送信されたキー定義値のキーコードが受信されたか否かが判断され、サブマイコンから送信されたキー定義値のキーコードが受信された場合、ステップS6に進み、サブマイコンから送信されたキー定義値のキーコードが受信されていない場合、ステップS5のステップを繰り返す。
ステップS6で、サブマイコンから送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作が行われ、ステップS5に戻って、ステップS5からのステップを繰り返す。
また、図5の本発明の一実施例の電子装置のサブマイコンの動作を示すフローチャートを基に説明する。
メインマイコンからIICバスを介してRAMのキーテーブルに格納されたキー定義値のキーコードが転送されると、ステップS11からステップS12に進み、ステップS12で、メインマイコンから転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードが受信され、操作パネルの各パネルキーのそれぞれの位置に対応したサブマイコンのRAMのキーテーブルのアドレスに格納されて、ステップS13に進む。
ステップS13で、キーテーブルのキー定義値のキーコードが全て受信されたか否かが判断され、キーテーブルのキー定義値のキーコードが全て受信された場合、ステップS14に進み、キーテーブルのキー定義値のキーコードが全て受信されていない場合、ステップS12に戻って、ステップS12からのステップを繰り返す。
ステップS14で、操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたか否かが判断され、操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作された場合、ステップS15に進み、操作パネルの複数のパネルキーのいずれもが操作されていない場合、ステップS14のステップを繰り返す。
ステップS15で、操作されたパネルキーの位置に対応したサブマイコンのRAMのキーテーブルのアドレスからキー定義値のキーコードがIICバスを介してメインマイコンに送信され、ステップS14に戻って、ステップS14からのステップを繰り返す。
以上、本発明を実施するための最良の形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能である。例えば、電子装置の操作パネルの11個のパネルキーのそれぞれに対応したキー定義値のキーコードをサブマイコンのRAMのアドレス00H〜0AHのキーテーブルに格納することについて説明したが、操作パネルの複数のパネルキーのキー定義値のキーコードをサブマイコンのRAMの他のアドレスのキーテーブルに格納するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施例の電子装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の電子装置の操作パネルを示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例の電子装置のキーテーブルを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例の電子装置のメインマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の電子装置のサブマイコンの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0008】
1 電子装置
2 メインマイコン
2a CPU
2b フラッシュROM
2c RAM
3 制御回路
4 サブマイコン
4a CPU
4b マスクROM
4c RAM
5 操作パネル
5a パネルキー
6 IICバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置のシステムを制御するメインマイコンと、パネルキーの入力信号を処理するサブマイコンとを有し、複数のモデル仕様又は仕向け先仕様の操作パネルのパネルキーの配置に対応可能な電子装置であって、
電子装置の動作を指令する複数のパネルキーが設けられた操作パネルと、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様とパネルキーのキー定義値テーブルとが予め書き込まれた書き換え可能な不揮発性メモリと、電子装置の電源がONになったとき、前記不揮発性メモリに書き込まれている電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいて前記不揮発性メモリに書き込まれているキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第1のRAMと、前記第1のRAMに格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードをサブマイコンにシリアルバスを介して転送する転送手段と、前記転送手段により転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第2のRAMと、前記操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応した前記第2のRAMのキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンにシリアルバスを介して送信する送信手段と、前記送信手段により送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行う制御手段とを備えたことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
電子装置のシステムを制御するメインマイコンと、パネルキーの入力信号を処理するサブマイコンとを有し、複数のモデル仕様又は仕向け先仕様の操作パネルのパネルキーの配置に対応可能な電子装置であって、
電子装置の動作を指令する複数のパネルキーが設けられた操作パネルと、電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様とパネルキーのキー定義値テーブルとが予め書き込まれた第1の記憶手段と、電子装置の電源がONになったとき、前記第1の記憶手段に書き込まれている電子装置のモデル仕様又は仕向け先仕様に基づいて前記第1の記憶手段に書き込まれているキー定義値テーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第2の記憶手段と、前記第2の記憶手段に格納されたキーテーブルのキー定義値のキーコードをサブマイコンに転送する転送手段と、前記転送手段により転送されたキーテーブルのキー定義値のキーコードを前記操作パネルの複数のパネルキーのそれぞれの位置に対応したキーテーブルの所定アドレスに格納する第3の記憶手段と、前記操作パネルの複数のパネルキーのいずれかが操作されたとき、操作されたパネルキーの位置に対応した前記第3の記憶手段のキーテーブルのアドレスに格納されているキー定義値のキーコードをメインマイコンに送信する送信手段と、前記送信手段により送信されたキー定義値のキーコードに対応した電子装置の動作を行う制御手段とを備えたことを特徴とする電子装置。
【請求項3】
前記第1の記憶手段は、書き換え可能な不揮発性メモリであることを特徴とする請求項2記載の電子装置。
【請求項4】
前記転送手段は、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを転送する転送手段であることを特徴とする請求項2記載の電子装置。
【請求項5】
前記送信手段は、シリアルバスを介してキー定義値のキーコードを送信する送信手段であることを特徴とする請求項2記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−244573(P2006−244573A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−56884(P2005−56884)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】