電子部品装着機
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント板の所定位置に電子部品を装着する電子部品装着機に関するものであり,特に,真空吸着ノズルに吸着した電子部品の吸着状態,および,プリント板の配置(載置)位置を画像処理して識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント板の自動組立において,ICデバイス,微小なコンデンサ,抵抗器などの電子部品をプリント板の所定の位置に装着(載置)するため電子部品装着機が用いられている。電子部品装着機は,たとえば,2重テープ内に収容されている電子部品をテープを剥離させて取り出し,取り出した電子部品を装着すべきプリント板の所定位置まで移動し,その所定位置に電子部品を置くように構成されている。
【0003】プリント板の所定位置に電子部品を正確に装着するにはプリント板の正確な位置を識別し,電子部品を方向をも含めて正確に所定位置に装着するには電子部品の吸着状態を識別しなければならない。後者については,たとえば,ICデバイスについて例示すると,吸着位置ずれまたは角度ずれがあるとプリント板の穴にICデバイスのピンが正しく挿入されないから,吸着状態を識別して位置または角度調整をしてプリント板に装着するようにしている。
【0004】図15(a)に従来のプリント板の位置識別の概略図,図15(b)に電子部品の装着状態を識別する概略図を示す。図15(a)において,電子部品装着機のヘッド内に電子部品を真空吸着するための吸着ノズル27,この吸着ノズル27を支持している電子部品吸着部28,カメラ60,固定倍率のレンズ62が設けられており,プリント板31が載置されている上部にヘッドが移動されてプリント板31内の基準位置を固定倍率レンズ62を介してカメラ60が入力し,その入力データを画像処理して,電子部品が装着されるプリント板の正確な位置検出を行う。また,図15(b)おいて,ヘッドがカメラ64および固定倍率レンズ66が配置されている固定位置で,吸着ノズル27に吸着させた電子部品33の吸着状態を固定倍率レンズ66を介してカメラ64で入力し,画像処理して電子部品の吸着状態を識別する。図15(a)に示したプリント板の位置識別はそのプリント板については1度行うが,図15(b)に示した電子部品の吸着状態識別は各電子部品ごと複数回行う。
【0005】図16に電子部品を吸着したヘッドの移動経路を示す。吸着ノズル27,電子部品吸着部28,カメラ60,レンズ62を搭載した移動ヘッドは部品吸着位置CPに移動させられ,この位置で吸着ノズル27が電子部品33を真空吸着する。次いで,ヘッドはカメラ64が配設されている画像処理位置IPまで移動させられ,図15(b)に示したように,下方から電子部品33の吸着状態を識別する。その後,移動ヘッドはプリント板の部品装着位置MPまで移動され,吸着ノズル27が電子部品33の真空吸着を解き,所定位置に電子部品33を装着させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15(b)および図1616に示したように,電子部品33の吸着状態を識別するためのカメラ64が固定の画像処理位置IPに配設されているため,移動ヘッドが各電子部品の吸着〜装着動作ごとに,部品吸着位置CP,画像処理位置IP,部品装着位置MPの経路に沿って移動させられる。したがって,画像処理位置IPを経由するだけヘッドの移動距離が長くなり,また画像処理位置IPでの正確な位置決めが必要になるから,電子部品の吸着〜装着時間が長くなり作業効率が低いという問題がある。したがって,本発明は電子部品の吸着〜装着時間を短縮することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため,本発明によれば,電子部品を吸着し,該電子部品の吸着状態を撮像するカメラを備えた電子部品装着機において,水平面内移動手段に取付けられた取付ヘッドと,該取付ヘッドに取付けられ垂直方向に可動する部品吸着ノズルと,移動可動な上記撮像時,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品を投映させる反射鏡,該反射鏡と対向する位置に配設された上記反射鏡に投映された像を受けてその像を異なる方向に偏向させる固定鏡,該固定鏡からの像をさらに偏向させる複数の半透明鏡を有する鏡ユニットと,該複数の半透明鏡の反射光路上に配設された複数のカメラとを有し,前記部品吸着ノズルの下端に上記反射鏡を左右に可動状態に取付け,上記部品吸着ノズルで吸着した電子部品を撮像する際は上記鏡ユニットを前記部品吸着ノズルの下端に位置し,上記電子部品を吸着または装着する際は前記鏡ユニットの反射鏡が上記部品吸着ノズルの下端から横に移動するごとくなし,上記部品吸着ノズルが上記電子部品を吸着し電子部品を取付ける位置へ前記取付ヘッドが移動する過程においては前記鏡ユニットの反射鏡の移動が行われ上記電子部品の撮像が実行されるごとくなし,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品が撮像されるカメラの1つを選択して上記撮像が行われることを特徴とする電子部品装着機が提供される。
【0008】さらに本発明においては,上記撮像に基づいて上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着状態の識別を行う手段,および,該識別結果に応じて,上記部品吸着ノズルを調整して電子部品の吸着状態の位置補正を行う手段をさらに有する電子部品装着機が提供される。
【0009】
【作用】取付ヘッドは,図16に示した部品吸着位置CPとプリント板の部品装着位置MPとの間を直接移動する。すなわち,画像識別位置IPを通過しない。その結果,電子部品の搬送時間が短縮される。電子部品の吸着状態の識別,および位置調整は上記部品吸着位置CPからプリント板の部品装着位置MPへの移動の過程で行われる。そのため,部品吸着ノズルが電子部品吸着後装着位置に移動中に,部品吸着ノズル昇降機構および可動反射鏡移動機構は協働して,可動反射鏡を移動させつつ,可動反射鏡にぶつからない位置まで,電子部品を吸着しているノズルをカメラで電子部品の吸着状況を識別可能位置まで上昇させる。
【0010】この上昇は電子部品の大きさに応じて行う。その結果,小さい電子部品の場合には上昇距離は小さくなり,またプリント板の部品装着位置MPに到達したときの下降距離が少なくなり,一層時間短縮される。
【0011】
【実施例】図1に本発明の第1実施例の電子部品装着機の全体の斜視図を示し,図2に図1の部分拡大図を示す。図1において,本実施例の電子部品装着機は,X軸移動機構18とY軸移動機構19,20からなる。X軸移動機構18には電子部品装着機構1が装着されており,X軸移動機構18のX軸方向に移動される。X軸移動機構18はまた,Y軸移動機構19,20に沿ってY軸方向に移動される。
【0012】図2において,電子部品装着機構1には,固定ミラー2,可動ミラー3,ハーフミラーブロック8,第1〜第3のカメラ14,15および16,回転昇降吸着機構7,および,可動ミラー3を水平方向Hに移動させる可動ミラー移動機構9が搭載されている。回転昇降吸着機構7は,その下部に設けられた回転部6をR方向に回転させ,さらに回転部6をZ方向,すなわち,高さ方向に昇降させる。この回転部6の回転,昇降に伴って反射板5および吸着ノズル4も回転,昇降する。また,回転昇降吸着機構7は真空吸着機構を有しており,吸着ノズル4を介して電子部品を吸着させる。
【0013】ハーフミラーブロック8は図3(a)に示すように,第1〜第3のハーフミラー10〜12が配設されている。これらのハーフミラー10〜12はその上部のカメラ14〜16に固定ミラーからの映像を透過させるとともに,第1のハーフミラー10は第2および第3のハーフミラー11,12へも映像を反射させる。
【0014】固定ミラー2,可動ミラー3,吸着ノズル4,反射板5,回転部6,第1〜第3のハーフミラー10〜12,第1〜第3のカメラ14〜16の位置関係を図3(a)に示す。第1〜第3のカメラ14〜16は倍率が異なり,それぞれ吸着ノズル4に吸着された電子部品の大きさに応じてその吸着状態を画像識別するのに適切なような倍率に設定されている。
【0015】以下,図1,図2,図3(a)〜(c)を参照して本実施例の電子部品装着機の動作を述べる。図3R>3(a)〜(c)は大型の電子部品21をプリント基板31に装着する例を示している。
【0016】吸着ノズル4が大型の電子部品21を装着する場合,まず,X軸移動機構18がY軸移動機構19,20によってY軸方向に位置決めされ,次いで,電子部品装着機構1がX軸移動機構18によってX方向に位置決めされる。これにより,電子部品装着機構1に搭載された吸着ノズル4が装着すべき電子部品が置かれている電子部品置場32(図16の部品吸着位置CPに対応する位置)のX,Y方向に位置決めされる。
【0017】X,Y方向に位置決めされると,図3(a)に示すように,回転昇降吸着機構7によって吸着ノズル4が電子部品置場32の部品位置まで下降され,大型の電子部品21を真空吸着する。
【0018】吸着ノズル4が大型の電子部品21を吸着すると,吸着ノズル4が電子部品装着機構1のX方向の移動,X軸移動機構18のY方向の移動によってプリント基板31の装着位置(図16のプリント板の部品装着位置MPに対応する位置)まで移動され始まる。
【0019】大型の電子部品2が吸着ノズル4に真空吸着されると,上記電子部品搬送の過程において,図3(b)に示すように,回転昇降吸着機構7によって吸着ノズル4が高さH1だけ上昇されつつ,可動ミラー移動機構9によって可動ミラー3が図示右方向に移動される。この可動ミラー3の移動は吸着された電子部品21に衝突しないように行われる。
【0020】この吸着ノズル4の上昇は,図4に示すように吸着された大型電子部品21を第1のハーフミラー10,第1のカメラ14を介して電子部品21を認識することにより判断する。すなわち,大型電子部品21を吸着した吸着ノズル4は第1のカメラ14で認識されない状態から,認識される状態まで回転昇降吸着機構7によって行われる。この上昇位置において,電子部品21の横方向の吸着状態の識別,すなわち,水平方向から見た電子部品21の吸着状態をカメラ14からの画像データをもとに図示しない画像処理部によって識別が行われる。さらに大型の電子部品21の平面方向からの吸着状態が充分認識可能な位置まで上昇させられると,その上昇が停止される。
【0021】吸着ノズル4の上昇が停止すると,第1のハーフミラー10,第1のカメラ14によって大型電子部品21の正確な吸着状態が第1のカメラ14によって識別される。この場合の部品吸着状態の識別は,可動ミラー3,固定ミラー2,第1のハーフミラー10,第1のカメラ14の光学系によって行われる。この吸着状態の識別処理自体は図示しない画像処理部おいて従来と同様に行われる。
【0022】部品吸着状態の識別が終了すると,可動ミラー3は可動ミラー移動機構9によって再び破線で示す元の位置まで後退させられる。このように,上記吸着ノズル4の上昇,可動ミラー3の移動,大型の電子部品21の吸着状態の識別は,大型の電子部品21を吸着した吸着ノズル4が電子部品装着機構1のX方向の移動,X軸移動機構18のY方向の移動によってプリント基板31の装着位置まで移動される間に行われる。したがって,大型電子部品21の移動の過程で大型電子部品21の吸着状態を識別するから,大型電子部品21の搬送時間を短縮することができる。
【0023】大型電子部品21のプリント基板31への搬送の途中で大型電子部品21の識別が行われ,部品装着位置の調整が必要な場合,回転昇降吸着機構7によって回転部6を適宜回転させる。
【0024】大型の電子部品21を吸着した吸着ノズル4がプリント基板31の装着位置の上部まで下降させられると,図3(c)に示すように,大型の電子部品21がプリント基板31の装着位置に載置される。すなわち,吸着ノズル4が回転昇降吸着機構7によって,大型の電子部品21がプリント基板31の装着位置に当接するまで下降させられ,大型の電子部品21の吸着を解く。これにより,大型の電子部品21がプリント基板31の所定位置に装着される。
【0025】大型の電子部品21がプリント基板31に装着されると,吸着ノズル4が回転昇降吸着機構7によって上昇させられ,再び,電子部品装着機構1,X軸移動機構18を駆動して吸着ノズル4を電子部品置場32まで移動させる。
【0026】中型の電子部品22,小型の電子部品23の装着も上記大型の電子部品21の装着と同様に行われる。しかしながらこの場合,部品の大きさによって部品吸着状態の識別のための上昇位置が異なる。すなわち,中型の電子部品22を装着するときは,図5に示すように大型の電子部品21を上昇させた高さH1より低い,高さH2だけ上昇させられ,小型の電子部品23を装着するときは,図6に示すようにさらに低い高さH3だけ上昇させられる。これらの上昇位置検出は,図5においては,第2のハーフミラー11,第2のカメラ15,および,図示しない画像処理部によって判断される。また,図6においては,第3のハーフミラー12,第3のカメラ16,および,画像処理部によって行われる。つまり,中型の電子部品22の部品吸着状態の識別は第2のカメラ15によって,小型の電子部品23の部品吸着状態の識別は第3のカメラ16によって行われる。このため,第1のハーフミラー10,第2のハーフミラー11,第3のハーフミラー12は半透過性のハーフミラーで構成されている。なお,図5および図6は図3(b)に対応している。
【0027】以上のように,部品の大きさによって,吸着された電子部品と可動ミラー3と衝突する位置が異なるので,可動ミラー3に衝突しない最小限の高さ位置まで吸着ノズル4を上昇させる。
【0028】上記動作を制御し部品吸着状態の識別を行う画像処理部は,たとえば,マイクロコンピュータで実現される。すなわち,X軸移動機構18の位置制御,Y軸移動機構19,20の位置制御,回転昇降吸着機構7の回転,昇降,吸着制御,可動ミラー移動機構9の移動制御,部品上昇位置検出,電子部品吸着状態の識別,そして,必要に応じて行われる電子部品の回転位置調整はマイクロコンピュータによって行われる。
【0029】以上,電子部品3が真空吸着される場合について例示したが,磁気吸着または機械的に把持するような場合についても同様である。したがって,本発明においては,吸着は真空吸着および磁気吸着はもとより,把持などをも含む。以上述べたように,本発明の第1実施例によれば,電子部品の吸着から装着までの間で電子部品の吸着状態を識別できるから電子部品の装着時間が短縮される。
【0030】また,本発明の第1実施例によれば,電子部品の大きさに応じて吸着ノズルの上昇を最適な位置まで上昇させるから,この上昇時間を最適にすることができる。
【0031】図7に本発明の第2実施例の電子部品装着機の全体の斜視図を示し,図8に図7の部分拡大図を示す。図9に同電子部品装着機の制御系統の全体図を示し,図10は同電子部品装着装置の部品装着動作を示すフローチャートである。
【0032】図7において,本実施例の電子部品装着機は,X軸移動機構88とY軸移動機構89,90からなる。X軸移動機構88には電子部品装着機構91が装着されており,X軸移動機構88のX軸方向に移動される。X軸移動機構88はまた,Y軸移動機構89,90に沿ってY軸方向に移動される。即ち,Y軸方向軌道機構89,90は平行に配置された1対のビーム110,111上に1対の送りネジ112,113と駆動用モータ114,115と,送りネジ112,113と係合された送りナット116,117を備えた移動ビーム118から成る。X軸方向移動機構88は移動ビーム118の上部に送りネジ119をサーボモータ120により回転駆動するごとく取付けられており,かつ,この送りネジ119と係合して,その回転によりX方向に移動できる電子部品装着機構91が設けられている。
【0033】図7において,電子部品装着機構91には,固定ミラー92,可動ミラー93,ハーフミラーブロック94,第1〜第3のカメラ95,96および97,回転昇降吸着機構98,および,可動ミラー93を水平方向Hに移動させる可動ミラー移動機構99が搭載されている。回転昇降吸着機構98は,その下部に設けられた回転部100をR方向に回転させ,さらに回転部100をZ方向,すなわち,高さ方向に昇降させる。この回転部100の回転,昇降に伴って反射板101および吸着ノズル102も回転,昇降する。また,回転昇降吸着機構98は真空吸着機構を有しており,吸着ノズル102を介して電子部品を吸着させる。
【0034】即ち回転昇降吸着機構98は移動ブロック121に設けた送りネジ122と送りナット123と駆動用サーボモータ124の駆動機構によって,昇降するごとく,送りナット123と連結されている。回転駆動はその上部に設けたサーボモータ125によって付与されるごとくなされている。可動ミラー93の駆動はミラー93と1体の駆動機構99が移動ブロック121の下端に対し摺動可能な状態に取付けられている。そして移動のための駆動は移動ブロック121の上部に設けた送りネジ126をサーボモータ127で回転されて,リンク機構レバー128を左右に移動し得るごとくなし,同レバー128の他端129に可動ミラー移動機構99を連結棒130によって連結している。
【0035】ハーフミラーブロック128は図11(a)に示すように,第1〜第3のハーフミラー103,104,105が配設されている。これらのハーフミラー103,104,105はその上部のカメラ95,96,97に固定ミラーからの映像を透過させるとともに,第1のハーフミラー103は第2および第3のハーフミラー104,105へも映像を反射させる。
【0036】固定ミラー92,可動ミラー93,吸着ノズル102,反射板5,回転部6,第1〜第3のハーフミラー103,104,105,第1〜第3のカメラ95,96,97の位置関係を図11(a)に示す。第1〜第3のカメラ95,96,97は倍率が異なり,それぞれ吸着ノズル102に吸着された電子部品の大きさに応じてその吸着状態を画像識別するのに適切なような倍率に設定されている。
【0037】また本発明電子部品装着装置の制御系統は図15に示すごとく,XY移動機構88,89回転昇降吸着機構98,可動ミラー移動機構93の各サーボモータ114,115,120,124,125,127と,画像処理装置をプログラム制御装置131によって制御するごとくなしている。このプログラム制御装置には装着すべき部品の種別,個数装着位置,装着角度等のデータと画像処置のプログラムと部品取付角度補正データをフィードバックし回転昇降吸着機構98を制御するごとくなされている。
【0038】以下,図7,図8,図9,図11(a)〜(c)を参照して本実施例の電子部品装着機の動作を述べる。図11(a)〜(c)は大型の電子部品106をプリント基板107に装着する例を示している。
【0039】吸着ノズル102が大型の電子部品106を装着する場合,まず,X軸移動機構88がY軸移動機構89,90によってY軸方向に位置決めされ,次いで,電子部品装着機構91がX軸移動機構88によってX方向に位置決めされる。これにより,電子部品装着機構91に搭載された吸着ノズル102が装着すべき電子部品が置かれている電子部品置場108のX,Y方向に位置決めされる。
【0040】X,Y方向に位置決めされると,図11(a)に示すように,回転昇降吸着機構98によって吸着ノズル102が電子部品置場108の部品位置まで下降され,大型の電子部品106を真空吸着する。
【0041】吸着ノズル102が大型の電子部品106を吸着すると,吸着ノズル102が電子部品装着機構91のX方向の移動,X軸移動機構88のY方向の移動によってプリント基板107の装着位置まで移動され始まる。
【0042】大型の電子部品106が吸着ノズル102に真空吸着されると,上記電子部品搬送の過程において,図11(b)に示すように,回転昇降吸着機構98によって吸着ノズル102が高さH1だけ上昇されつつ,可動ミラー移動機構99によって可動ミラー93が図示右方向に移動される。この可動ミラー93の移動は吸着された電子部品106に衝突しないように行われる。
【0043】この吸着ノズル102の上昇は,図12に示すように吸着された大型電子部品106を第1のハーフミラー103,第1のカメラ95を介して電子部品106を認識することにより判断する。すなわち,大型電子部品106を吸着した吸着ノズル102は第1のカメラ95で認識されない状態から,認識される状態まで回転昇降吸着機構98によって行われる。この上昇位置において,電子部品106の横方向の吸着状態の識別,すなわち,水平方向から見た電子部品106の吸着状態をカメラ95からの画像データをもとに図示しない画像処理部によって識別が行われる。
【0044】さらに大型の電子部品106の平面方向からの吸着状態が充分認識可能な位置まで上昇させられると,その上昇が停止される。吸着ノズル102の上昇が停止すると,第1のハーフミラー103,第1のカメラ95によって大型電子部品106の正確な吸着状態が第1のカメラ95によって識別される。この場合の部品吸着状態の識別は,可動ミラー93,固定ミラー92,第1のハーフミラー103,第1のカメラ95の光学系によって行われる。この吸着状態の識別処理自体は図示しない画像処理部おいて従来と同様に行われる。
【0045】部品吸着状態の識別が終了すると,可動ミラー93は可動ミラー移動機構99によって再び破線で示す元の位置まで後退させられる。このように,上記吸着ノズル102の上昇,可動ミラー93の移動,大型の電子部品106の吸着状態の識別は,図10に示すように,大型の電子部品106を吸着した吸着ノズル102が電子部品装着機構91のX方向の移動,X軸移動機構88のY方向の移動によってプリント基板107の装着位置まで移動される間に行われる。したがって,大型電子部品106の移動の過程で大型電子部品106の吸着状態を識別するから,大型電子部品106の搬送時間を短縮することができる。
【0046】大型電子部品106のプリント基板107への搬送の途中で大型電子部品106の識別が行われ,部品装着位置の調整が必要な場合,回転昇降吸着機構98によって回転部100を適宜回転させる。
【0047】大型の電子部品106を吸着した吸着ノズル102がプリント基板107の装着位置の上部まで下降させられると,図11(c)に示すように,大型の電子部品106がプリント基板107の装着位置に載置される。すなわち,吸着ノズル102が回転昇降吸着機構98によって,大型の電子部品106がプリント基板107の装着位置に当接するまで下降させられ,大型の電子部品106の吸着を解く。これにより,大型の電子部品106がプリント基板107の所定位置に装着される。
【0048】大型の電子部品106がプリント基板107に装着されると,吸着ノズル102が回転昇降吸着機構98によって上昇させられ,再び,電子部品装着機構91,X軸移動機構98を駆動して吸着ノズル102を電子部品置場132まで移動させる。
【0049】中型の電子部品108,小型の電子部品109の装着も上記大型の電子部品106の装着と同様に行われる。しかしながらこの場合,部品の大きさによって部品吸着状態の識別のための上昇位置が異なる。すなわち,中型の電子部品108を装着するときは,図13に示すように大型の電子部品106を上昇させた高さH1より低い,高さH2だけ上昇させられ,小型の電子部品109を装着するときは,図14に示すようにさらに低い高さH3だけ上昇させられる。これらの上昇位置検出は,図13においては,第2のハーフミラー104,第2のカメラ96,および,図示しない画像処理部によって判断される。また,図14においては,第3のハーフミラー105,第3のカメラ97,および,画像処理部によって行われる。つまり,中型の電子部品108の部品吸着状態の識別は第2のカメラ96によって,小型の電子部品109の部品吸着状態の識別は第3のカメラ97によって行われる。このため,第1のハーフミラー103,第2のハーフミラー104,第3のハーフミラー105は半透過性のハーフミラーで構成されている。なお,図13および図14は図11(b)に対応している。
【0050】以上のように,部品の大きさによって,吸着された電子部品と可動ミラー93と衝突する位置が異なるので,可動ミラー93に衝突しない最小限の高さ位置まで吸着ノズル102を上昇させる。
【0051】上記動作を制御し部品吸着状態の識別を行う画像処理部は,たとえば,マイクロコンピュータで実現される。すなわち,X軸移動機構88の位置制御,Y軸移動機構89,90の位置制御,回転昇降吸着機構98の回転,昇降,吸着制御,可動ミラー移動機構99の移動制御,部品上昇位置検出,電子部品吸着状態の識別,そして,必要に応じて行われる電子部品の回転位置調整はマイクロコンピュータによって行われる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,電子部品の吸着から装着までの間で電子部品の吸着状態を識別できるから電子部品の装着時間が短縮される。また,本発明によれば,電子部品の大きさに応じて吸着ノズルの上昇を最適な位置まで上昇させるから,この上昇時間を最適にすることができる。さらに本発明によれば,電子部品の大きさに応じて撮像するカメラが選択されるので,種々の大きさの電子部品の撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品装着機の第1実施例の全体構成斜視図である。
【図2】図1の電子部品装着機構の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図4】図3における横方向吸着状態を識別するための形態図である。
【図5】図3(b)に対応する本発明の第1実施例の他の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図6】図3(b)に対応する本発明の第1実施例のさらに他の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図7】本発明の電子部品装着機の第2実施例の全体構成斜視図である。
【図8】図7に示した電子部品装着機構の拡大斜視図である。
【図9】本発明の電子部品装着機の制御系統を示す図である。
【図10】本発明の電子部品装着機の電子部品装着動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施例の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図12】図11における横方向吸着状態を識別するための形態図である。
【図13】図11(b)に対応する本発明の第2実施例の他の電子部品装置機の動作形態を示す図である。
【図14】図11(b)に対応する本発明の第2実施例のさらに他の電子部品装置機の動作形態を示す図である。
【図15】従来のプリント板基準位置識別および部品吸着を示す図である。
【図16】電子部品の搬送経路を示す図である。
【符号の説明】
1,91・・電子部品装着機構, 2,92・・固定ミラー, 3,93・・可動ミラー, 4,102・・吸着ノズル, 5,101・・反射板, 6,100・・回転部, 7,98・・回転昇降吸着機構, 8,128・・ハーフミラーブロック,9,99・・可動ミラー移動機構, 10〜12,103〜105・・ハーフミラー, 14〜15,95〜97・・カメラ, 18,88・・X軸移動機構,19,89・・Y軸移動機構,20,90・・Y軸移動機構, 21〜23,106,108,109・・電子部品, 31,107・・プリント基板, 32,132・・電子部品吸着位置。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント板の所定位置に電子部品を装着する電子部品装着機に関するものであり,特に,真空吸着ノズルに吸着した電子部品の吸着状態,および,プリント板の配置(載置)位置を画像処理して識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント板の自動組立において,ICデバイス,微小なコンデンサ,抵抗器などの電子部品をプリント板の所定の位置に装着(載置)するため電子部品装着機が用いられている。電子部品装着機は,たとえば,2重テープ内に収容されている電子部品をテープを剥離させて取り出し,取り出した電子部品を装着すべきプリント板の所定位置まで移動し,その所定位置に電子部品を置くように構成されている。
【0003】プリント板の所定位置に電子部品を正確に装着するにはプリント板の正確な位置を識別し,電子部品を方向をも含めて正確に所定位置に装着するには電子部品の吸着状態を識別しなければならない。後者については,たとえば,ICデバイスについて例示すると,吸着位置ずれまたは角度ずれがあるとプリント板の穴にICデバイスのピンが正しく挿入されないから,吸着状態を識別して位置または角度調整をしてプリント板に装着するようにしている。
【0004】図15(a)に従来のプリント板の位置識別の概略図,図15(b)に電子部品の装着状態を識別する概略図を示す。図15(a)において,電子部品装着機のヘッド内に電子部品を真空吸着するための吸着ノズル27,この吸着ノズル27を支持している電子部品吸着部28,カメラ60,固定倍率のレンズ62が設けられており,プリント板31が載置されている上部にヘッドが移動されてプリント板31内の基準位置を固定倍率レンズ62を介してカメラ60が入力し,その入力データを画像処理して,電子部品が装着されるプリント板の正確な位置検出を行う。また,図15(b)おいて,ヘッドがカメラ64および固定倍率レンズ66が配置されている固定位置で,吸着ノズル27に吸着させた電子部品33の吸着状態を固定倍率レンズ66を介してカメラ64で入力し,画像処理して電子部品の吸着状態を識別する。図15(a)に示したプリント板の位置識別はそのプリント板については1度行うが,図15(b)に示した電子部品の吸着状態識別は各電子部品ごと複数回行う。
【0005】図16に電子部品を吸着したヘッドの移動経路を示す。吸着ノズル27,電子部品吸着部28,カメラ60,レンズ62を搭載した移動ヘッドは部品吸着位置CPに移動させられ,この位置で吸着ノズル27が電子部品33を真空吸着する。次いで,ヘッドはカメラ64が配設されている画像処理位置IPまで移動させられ,図15(b)に示したように,下方から電子部品33の吸着状態を識別する。その後,移動ヘッドはプリント板の部品装着位置MPまで移動され,吸着ノズル27が電子部品33の真空吸着を解き,所定位置に電子部品33を装着させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図15(b)および図1616に示したように,電子部品33の吸着状態を識別するためのカメラ64が固定の画像処理位置IPに配設されているため,移動ヘッドが各電子部品の吸着〜装着動作ごとに,部品吸着位置CP,画像処理位置IP,部品装着位置MPの経路に沿って移動させられる。したがって,画像処理位置IPを経由するだけヘッドの移動距離が長くなり,また画像処理位置IPでの正確な位置決めが必要になるから,電子部品の吸着〜装着時間が長くなり作業効率が低いという問題がある。したがって,本発明は電子部品の吸着〜装着時間を短縮することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため,本発明によれば,電子部品を吸着し,該電子部品の吸着状態を撮像するカメラを備えた電子部品装着機において,水平面内移動手段に取付けられた取付ヘッドと,該取付ヘッドに取付けられ垂直方向に可動する部品吸着ノズルと,移動可動な上記撮像時,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品を投映させる反射鏡,該反射鏡と対向する位置に配設された上記反射鏡に投映された像を受けてその像を異なる方向に偏向させる固定鏡,該固定鏡からの像をさらに偏向させる複数の半透明鏡を有する鏡ユニットと,該複数の半透明鏡の反射光路上に配設された複数のカメラとを有し,前記部品吸着ノズルの下端に上記反射鏡を左右に可動状態に取付け,上記部品吸着ノズルで吸着した電子部品を撮像する際は上記鏡ユニットを前記部品吸着ノズルの下端に位置し,上記電子部品を吸着または装着する際は前記鏡ユニットの反射鏡が上記部品吸着ノズルの下端から横に移動するごとくなし,上記部品吸着ノズルが上記電子部品を吸着し電子部品を取付ける位置へ前記取付ヘッドが移動する過程においては前記鏡ユニットの反射鏡の移動が行われ上記電子部品の撮像が実行されるごとくなし,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品が撮像されるカメラの1つを選択して上記撮像が行われることを特徴とする電子部品装着機が提供される。
【0008】さらに本発明においては,上記撮像に基づいて上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着状態の識別を行う手段,および,該識別結果に応じて,上記部品吸着ノズルを調整して電子部品の吸着状態の位置補正を行う手段をさらに有する電子部品装着機が提供される。
【0009】
【作用】取付ヘッドは,図16に示した部品吸着位置CPとプリント板の部品装着位置MPとの間を直接移動する。すなわち,画像識別位置IPを通過しない。その結果,電子部品の搬送時間が短縮される。電子部品の吸着状態の識別,および位置調整は上記部品吸着位置CPからプリント板の部品装着位置MPへの移動の過程で行われる。そのため,部品吸着ノズルが電子部品吸着後装着位置に移動中に,部品吸着ノズル昇降機構および可動反射鏡移動機構は協働して,可動反射鏡を移動させつつ,可動反射鏡にぶつからない位置まで,電子部品を吸着しているノズルをカメラで電子部品の吸着状況を識別可能位置まで上昇させる。
【0010】この上昇は電子部品の大きさに応じて行う。その結果,小さい電子部品の場合には上昇距離は小さくなり,またプリント板の部品装着位置MPに到達したときの下降距離が少なくなり,一層時間短縮される。
【0011】
【実施例】図1に本発明の第1実施例の電子部品装着機の全体の斜視図を示し,図2に図1の部分拡大図を示す。図1において,本実施例の電子部品装着機は,X軸移動機構18とY軸移動機構19,20からなる。X軸移動機構18には電子部品装着機構1が装着されており,X軸移動機構18のX軸方向に移動される。X軸移動機構18はまた,Y軸移動機構19,20に沿ってY軸方向に移動される。
【0012】図2において,電子部品装着機構1には,固定ミラー2,可動ミラー3,ハーフミラーブロック8,第1〜第3のカメラ14,15および16,回転昇降吸着機構7,および,可動ミラー3を水平方向Hに移動させる可動ミラー移動機構9が搭載されている。回転昇降吸着機構7は,その下部に設けられた回転部6をR方向に回転させ,さらに回転部6をZ方向,すなわち,高さ方向に昇降させる。この回転部6の回転,昇降に伴って反射板5および吸着ノズル4も回転,昇降する。また,回転昇降吸着機構7は真空吸着機構を有しており,吸着ノズル4を介して電子部品を吸着させる。
【0013】ハーフミラーブロック8は図3(a)に示すように,第1〜第3のハーフミラー10〜12が配設されている。これらのハーフミラー10〜12はその上部のカメラ14〜16に固定ミラーからの映像を透過させるとともに,第1のハーフミラー10は第2および第3のハーフミラー11,12へも映像を反射させる。
【0014】固定ミラー2,可動ミラー3,吸着ノズル4,反射板5,回転部6,第1〜第3のハーフミラー10〜12,第1〜第3のカメラ14〜16の位置関係を図3(a)に示す。第1〜第3のカメラ14〜16は倍率が異なり,それぞれ吸着ノズル4に吸着された電子部品の大きさに応じてその吸着状態を画像識別するのに適切なような倍率に設定されている。
【0015】以下,図1,図2,図3(a)〜(c)を参照して本実施例の電子部品装着機の動作を述べる。図3R>3(a)〜(c)は大型の電子部品21をプリント基板31に装着する例を示している。
【0016】吸着ノズル4が大型の電子部品21を装着する場合,まず,X軸移動機構18がY軸移動機構19,20によってY軸方向に位置決めされ,次いで,電子部品装着機構1がX軸移動機構18によってX方向に位置決めされる。これにより,電子部品装着機構1に搭載された吸着ノズル4が装着すべき電子部品が置かれている電子部品置場32(図16の部品吸着位置CPに対応する位置)のX,Y方向に位置決めされる。
【0017】X,Y方向に位置決めされると,図3(a)に示すように,回転昇降吸着機構7によって吸着ノズル4が電子部品置場32の部品位置まで下降され,大型の電子部品21を真空吸着する。
【0018】吸着ノズル4が大型の電子部品21を吸着すると,吸着ノズル4が電子部品装着機構1のX方向の移動,X軸移動機構18のY方向の移動によってプリント基板31の装着位置(図16のプリント板の部品装着位置MPに対応する位置)まで移動され始まる。
【0019】大型の電子部品2が吸着ノズル4に真空吸着されると,上記電子部品搬送の過程において,図3(b)に示すように,回転昇降吸着機構7によって吸着ノズル4が高さH1だけ上昇されつつ,可動ミラー移動機構9によって可動ミラー3が図示右方向に移動される。この可動ミラー3の移動は吸着された電子部品21に衝突しないように行われる。
【0020】この吸着ノズル4の上昇は,図4に示すように吸着された大型電子部品21を第1のハーフミラー10,第1のカメラ14を介して電子部品21を認識することにより判断する。すなわち,大型電子部品21を吸着した吸着ノズル4は第1のカメラ14で認識されない状態から,認識される状態まで回転昇降吸着機構7によって行われる。この上昇位置において,電子部品21の横方向の吸着状態の識別,すなわち,水平方向から見た電子部品21の吸着状態をカメラ14からの画像データをもとに図示しない画像処理部によって識別が行われる。さらに大型の電子部品21の平面方向からの吸着状態が充分認識可能な位置まで上昇させられると,その上昇が停止される。
【0021】吸着ノズル4の上昇が停止すると,第1のハーフミラー10,第1のカメラ14によって大型電子部品21の正確な吸着状態が第1のカメラ14によって識別される。この場合の部品吸着状態の識別は,可動ミラー3,固定ミラー2,第1のハーフミラー10,第1のカメラ14の光学系によって行われる。この吸着状態の識別処理自体は図示しない画像処理部おいて従来と同様に行われる。
【0022】部品吸着状態の識別が終了すると,可動ミラー3は可動ミラー移動機構9によって再び破線で示す元の位置まで後退させられる。このように,上記吸着ノズル4の上昇,可動ミラー3の移動,大型の電子部品21の吸着状態の識別は,大型の電子部品21を吸着した吸着ノズル4が電子部品装着機構1のX方向の移動,X軸移動機構18のY方向の移動によってプリント基板31の装着位置まで移動される間に行われる。したがって,大型電子部品21の移動の過程で大型電子部品21の吸着状態を識別するから,大型電子部品21の搬送時間を短縮することができる。
【0023】大型電子部品21のプリント基板31への搬送の途中で大型電子部品21の識別が行われ,部品装着位置の調整が必要な場合,回転昇降吸着機構7によって回転部6を適宜回転させる。
【0024】大型の電子部品21を吸着した吸着ノズル4がプリント基板31の装着位置の上部まで下降させられると,図3(c)に示すように,大型の電子部品21がプリント基板31の装着位置に載置される。すなわち,吸着ノズル4が回転昇降吸着機構7によって,大型の電子部品21がプリント基板31の装着位置に当接するまで下降させられ,大型の電子部品21の吸着を解く。これにより,大型の電子部品21がプリント基板31の所定位置に装着される。
【0025】大型の電子部品21がプリント基板31に装着されると,吸着ノズル4が回転昇降吸着機構7によって上昇させられ,再び,電子部品装着機構1,X軸移動機構18を駆動して吸着ノズル4を電子部品置場32まで移動させる。
【0026】中型の電子部品22,小型の電子部品23の装着も上記大型の電子部品21の装着と同様に行われる。しかしながらこの場合,部品の大きさによって部品吸着状態の識別のための上昇位置が異なる。すなわち,中型の電子部品22を装着するときは,図5に示すように大型の電子部品21を上昇させた高さH1より低い,高さH2だけ上昇させられ,小型の電子部品23を装着するときは,図6に示すようにさらに低い高さH3だけ上昇させられる。これらの上昇位置検出は,図5においては,第2のハーフミラー11,第2のカメラ15,および,図示しない画像処理部によって判断される。また,図6においては,第3のハーフミラー12,第3のカメラ16,および,画像処理部によって行われる。つまり,中型の電子部品22の部品吸着状態の識別は第2のカメラ15によって,小型の電子部品23の部品吸着状態の識別は第3のカメラ16によって行われる。このため,第1のハーフミラー10,第2のハーフミラー11,第3のハーフミラー12は半透過性のハーフミラーで構成されている。なお,図5および図6は図3(b)に対応している。
【0027】以上のように,部品の大きさによって,吸着された電子部品と可動ミラー3と衝突する位置が異なるので,可動ミラー3に衝突しない最小限の高さ位置まで吸着ノズル4を上昇させる。
【0028】上記動作を制御し部品吸着状態の識別を行う画像処理部は,たとえば,マイクロコンピュータで実現される。すなわち,X軸移動機構18の位置制御,Y軸移動機構19,20の位置制御,回転昇降吸着機構7の回転,昇降,吸着制御,可動ミラー移動機構9の移動制御,部品上昇位置検出,電子部品吸着状態の識別,そして,必要に応じて行われる電子部品の回転位置調整はマイクロコンピュータによって行われる。
【0029】以上,電子部品3が真空吸着される場合について例示したが,磁気吸着または機械的に把持するような場合についても同様である。したがって,本発明においては,吸着は真空吸着および磁気吸着はもとより,把持などをも含む。以上述べたように,本発明の第1実施例によれば,電子部品の吸着から装着までの間で電子部品の吸着状態を識別できるから電子部品の装着時間が短縮される。
【0030】また,本発明の第1実施例によれば,電子部品の大きさに応じて吸着ノズルの上昇を最適な位置まで上昇させるから,この上昇時間を最適にすることができる。
【0031】図7に本発明の第2実施例の電子部品装着機の全体の斜視図を示し,図8に図7の部分拡大図を示す。図9に同電子部品装着機の制御系統の全体図を示し,図10は同電子部品装着装置の部品装着動作を示すフローチャートである。
【0032】図7において,本実施例の電子部品装着機は,X軸移動機構88とY軸移動機構89,90からなる。X軸移動機構88には電子部品装着機構91が装着されており,X軸移動機構88のX軸方向に移動される。X軸移動機構88はまた,Y軸移動機構89,90に沿ってY軸方向に移動される。即ち,Y軸方向軌道機構89,90は平行に配置された1対のビーム110,111上に1対の送りネジ112,113と駆動用モータ114,115と,送りネジ112,113と係合された送りナット116,117を備えた移動ビーム118から成る。X軸方向移動機構88は移動ビーム118の上部に送りネジ119をサーボモータ120により回転駆動するごとく取付けられており,かつ,この送りネジ119と係合して,その回転によりX方向に移動できる電子部品装着機構91が設けられている。
【0033】図7において,電子部品装着機構91には,固定ミラー92,可動ミラー93,ハーフミラーブロック94,第1〜第3のカメラ95,96および97,回転昇降吸着機構98,および,可動ミラー93を水平方向Hに移動させる可動ミラー移動機構99が搭載されている。回転昇降吸着機構98は,その下部に設けられた回転部100をR方向に回転させ,さらに回転部100をZ方向,すなわち,高さ方向に昇降させる。この回転部100の回転,昇降に伴って反射板101および吸着ノズル102も回転,昇降する。また,回転昇降吸着機構98は真空吸着機構を有しており,吸着ノズル102を介して電子部品を吸着させる。
【0034】即ち回転昇降吸着機構98は移動ブロック121に設けた送りネジ122と送りナット123と駆動用サーボモータ124の駆動機構によって,昇降するごとく,送りナット123と連結されている。回転駆動はその上部に設けたサーボモータ125によって付与されるごとくなされている。可動ミラー93の駆動はミラー93と1体の駆動機構99が移動ブロック121の下端に対し摺動可能な状態に取付けられている。そして移動のための駆動は移動ブロック121の上部に設けた送りネジ126をサーボモータ127で回転されて,リンク機構レバー128を左右に移動し得るごとくなし,同レバー128の他端129に可動ミラー移動機構99を連結棒130によって連結している。
【0035】ハーフミラーブロック128は図11(a)に示すように,第1〜第3のハーフミラー103,104,105が配設されている。これらのハーフミラー103,104,105はその上部のカメラ95,96,97に固定ミラーからの映像を透過させるとともに,第1のハーフミラー103は第2および第3のハーフミラー104,105へも映像を反射させる。
【0036】固定ミラー92,可動ミラー93,吸着ノズル102,反射板5,回転部6,第1〜第3のハーフミラー103,104,105,第1〜第3のカメラ95,96,97の位置関係を図11(a)に示す。第1〜第3のカメラ95,96,97は倍率が異なり,それぞれ吸着ノズル102に吸着された電子部品の大きさに応じてその吸着状態を画像識別するのに適切なような倍率に設定されている。
【0037】また本発明電子部品装着装置の制御系統は図15に示すごとく,XY移動機構88,89回転昇降吸着機構98,可動ミラー移動機構93の各サーボモータ114,115,120,124,125,127と,画像処理装置をプログラム制御装置131によって制御するごとくなしている。このプログラム制御装置には装着すべき部品の種別,個数装着位置,装着角度等のデータと画像処置のプログラムと部品取付角度補正データをフィードバックし回転昇降吸着機構98を制御するごとくなされている。
【0038】以下,図7,図8,図9,図11(a)〜(c)を参照して本実施例の電子部品装着機の動作を述べる。図11(a)〜(c)は大型の電子部品106をプリント基板107に装着する例を示している。
【0039】吸着ノズル102が大型の電子部品106を装着する場合,まず,X軸移動機構88がY軸移動機構89,90によってY軸方向に位置決めされ,次いで,電子部品装着機構91がX軸移動機構88によってX方向に位置決めされる。これにより,電子部品装着機構91に搭載された吸着ノズル102が装着すべき電子部品が置かれている電子部品置場108のX,Y方向に位置決めされる。
【0040】X,Y方向に位置決めされると,図11(a)に示すように,回転昇降吸着機構98によって吸着ノズル102が電子部品置場108の部品位置まで下降され,大型の電子部品106を真空吸着する。
【0041】吸着ノズル102が大型の電子部品106を吸着すると,吸着ノズル102が電子部品装着機構91のX方向の移動,X軸移動機構88のY方向の移動によってプリント基板107の装着位置まで移動され始まる。
【0042】大型の電子部品106が吸着ノズル102に真空吸着されると,上記電子部品搬送の過程において,図11(b)に示すように,回転昇降吸着機構98によって吸着ノズル102が高さH1だけ上昇されつつ,可動ミラー移動機構99によって可動ミラー93が図示右方向に移動される。この可動ミラー93の移動は吸着された電子部品106に衝突しないように行われる。
【0043】この吸着ノズル102の上昇は,図12に示すように吸着された大型電子部品106を第1のハーフミラー103,第1のカメラ95を介して電子部品106を認識することにより判断する。すなわち,大型電子部品106を吸着した吸着ノズル102は第1のカメラ95で認識されない状態から,認識される状態まで回転昇降吸着機構98によって行われる。この上昇位置において,電子部品106の横方向の吸着状態の識別,すなわち,水平方向から見た電子部品106の吸着状態をカメラ95からの画像データをもとに図示しない画像処理部によって識別が行われる。
【0044】さらに大型の電子部品106の平面方向からの吸着状態が充分認識可能な位置まで上昇させられると,その上昇が停止される。吸着ノズル102の上昇が停止すると,第1のハーフミラー103,第1のカメラ95によって大型電子部品106の正確な吸着状態が第1のカメラ95によって識別される。この場合の部品吸着状態の識別は,可動ミラー93,固定ミラー92,第1のハーフミラー103,第1のカメラ95の光学系によって行われる。この吸着状態の識別処理自体は図示しない画像処理部おいて従来と同様に行われる。
【0045】部品吸着状態の識別が終了すると,可動ミラー93は可動ミラー移動機構99によって再び破線で示す元の位置まで後退させられる。このように,上記吸着ノズル102の上昇,可動ミラー93の移動,大型の電子部品106の吸着状態の識別は,図10に示すように,大型の電子部品106を吸着した吸着ノズル102が電子部品装着機構91のX方向の移動,X軸移動機構88のY方向の移動によってプリント基板107の装着位置まで移動される間に行われる。したがって,大型電子部品106の移動の過程で大型電子部品106の吸着状態を識別するから,大型電子部品106の搬送時間を短縮することができる。
【0046】大型電子部品106のプリント基板107への搬送の途中で大型電子部品106の識別が行われ,部品装着位置の調整が必要な場合,回転昇降吸着機構98によって回転部100を適宜回転させる。
【0047】大型の電子部品106を吸着した吸着ノズル102がプリント基板107の装着位置の上部まで下降させられると,図11(c)に示すように,大型の電子部品106がプリント基板107の装着位置に載置される。すなわち,吸着ノズル102が回転昇降吸着機構98によって,大型の電子部品106がプリント基板107の装着位置に当接するまで下降させられ,大型の電子部品106の吸着を解く。これにより,大型の電子部品106がプリント基板107の所定位置に装着される。
【0048】大型の電子部品106がプリント基板107に装着されると,吸着ノズル102が回転昇降吸着機構98によって上昇させられ,再び,電子部品装着機構91,X軸移動機構98を駆動して吸着ノズル102を電子部品置場132まで移動させる。
【0049】中型の電子部品108,小型の電子部品109の装着も上記大型の電子部品106の装着と同様に行われる。しかしながらこの場合,部品の大きさによって部品吸着状態の識別のための上昇位置が異なる。すなわち,中型の電子部品108を装着するときは,図13に示すように大型の電子部品106を上昇させた高さH1より低い,高さH2だけ上昇させられ,小型の電子部品109を装着するときは,図14に示すようにさらに低い高さH3だけ上昇させられる。これらの上昇位置検出は,図13においては,第2のハーフミラー104,第2のカメラ96,および,図示しない画像処理部によって判断される。また,図14においては,第3のハーフミラー105,第3のカメラ97,および,画像処理部によって行われる。つまり,中型の電子部品108の部品吸着状態の識別は第2のカメラ96によって,小型の電子部品109の部品吸着状態の識別は第3のカメラ97によって行われる。このため,第1のハーフミラー103,第2のハーフミラー104,第3のハーフミラー105は半透過性のハーフミラーで構成されている。なお,図13および図14は図11(b)に対応している。
【0050】以上のように,部品の大きさによって,吸着された電子部品と可動ミラー93と衝突する位置が異なるので,可動ミラー93に衝突しない最小限の高さ位置まで吸着ノズル102を上昇させる。
【0051】上記動作を制御し部品吸着状態の識別を行う画像処理部は,たとえば,マイクロコンピュータで実現される。すなわち,X軸移動機構88の位置制御,Y軸移動機構89,90の位置制御,回転昇降吸着機構98の回転,昇降,吸着制御,可動ミラー移動機構99の移動制御,部品上昇位置検出,電子部品吸着状態の識別,そして,必要に応じて行われる電子部品の回転位置調整はマイクロコンピュータによって行われる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように,本発明によれば,電子部品の吸着から装着までの間で電子部品の吸着状態を識別できるから電子部品の装着時間が短縮される。また,本発明によれば,電子部品の大きさに応じて吸着ノズルの上昇を最適な位置まで上昇させるから,この上昇時間を最適にすることができる。さらに本発明によれば,電子部品の大きさに応じて撮像するカメラが選択されるので,種々の大きさの電子部品の撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品装着機の第1実施例の全体構成斜視図である。
【図2】図1の電子部品装着機構の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図4】図3における横方向吸着状態を識別するための形態図である。
【図5】図3(b)に対応する本発明の第1実施例の他の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図6】図3(b)に対応する本発明の第1実施例のさらに他の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図7】本発明の電子部品装着機の第2実施例の全体構成斜視図である。
【図8】図7に示した電子部品装着機構の拡大斜視図である。
【図9】本発明の電子部品装着機の制御系統を示す図である。
【図10】本発明の電子部品装着機の電子部品装着動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施例の電子部品装着機の動作形態を示す図である。
【図12】図11における横方向吸着状態を識別するための形態図である。
【図13】図11(b)に対応する本発明の第2実施例の他の電子部品装置機の動作形態を示す図である。
【図14】図11(b)に対応する本発明の第2実施例のさらに他の電子部品装置機の動作形態を示す図である。
【図15】従来のプリント板基準位置識別および部品吸着を示す図である。
【図16】電子部品の搬送経路を示す図である。
【符号の説明】
1,91・・電子部品装着機構, 2,92・・固定ミラー, 3,93・・可動ミラー, 4,102・・吸着ノズル, 5,101・・反射板, 6,100・・回転部, 7,98・・回転昇降吸着機構, 8,128・・ハーフミラーブロック,9,99・・可動ミラー移動機構, 10〜12,103〜105・・ハーフミラー, 14〜15,95〜97・・カメラ, 18,88・・X軸移動機構,19,89・・Y軸移動機構,20,90・・Y軸移動機構, 21〜23,106,108,109・・電子部品, 31,107・・プリント基板, 32,132・・電子部品吸着位置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品を吸着し,該電子部品の吸着状態を撮像するカメラを備えた電子部品装着機において,水平面内移動手段に取付けられた取付ヘッドと,該取付ヘッドに取付けられ垂直方向に可動する部品吸着ノズルと,移動可動な上記撮像時,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品を投映させる反射鏡,該反射鏡と対向する位置に配設された上記反射鏡に投映された像を受けてその像を異なる方向に偏向させる固定鏡,該固定鏡からの像をさらに偏向させる複数の半透明鏡を有する鏡ユニットと,該複数の半透明鏡の反射光路上に配設された複数のカメラと,を有し,前記部品吸着ノズルの下端に上記反射鏡を左右に可動状態に取付け,上記部品吸着ノズルで吸着した電子部品を撮像する際は上記鏡ユニットを前記部品吸着ノズルの下端に位置し,上記電子部品を吸着または装着する際は前記鏡ユニットの反射鏡が上記部品吸着ノズルの下端から横に移動するごとくなし,上記部品吸着ノズルが上記電子部品を吸着し電子部品を取付ける位置へ前記取付ヘッドが移動する過程においては前記鏡ユニットの反射鏡の移動が行われ上記電子部品の撮像が実行されるごとくなし,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品が撮像されるカメラの1つを選択して上記撮像が行われることを特徴とする電子部品装着機。
【請求項2】 上記撮像に基づいて上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着状態の識別を行う手段,および,該識別結果に応じて,上記部品吸着ノズルを調整して電子部品の吸着状態の位置補正を行う手段をさらに有する,請求項2に記載の電子部品装着機。
【請求項1】 電子部品を吸着し,該電子部品の吸着状態を撮像するカメラを備えた電子部品装着機において,水平面内移動手段に取付けられた取付ヘッドと,該取付ヘッドに取付けられ垂直方向に可動する部品吸着ノズルと,移動可動な上記撮像時,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品を投映させる反射鏡,該反射鏡と対向する位置に配設された上記反射鏡に投映された像を受けてその像を異なる方向に偏向させる固定鏡,該固定鏡からの像をさらに偏向させる複数の半透明鏡を有する鏡ユニットと,該複数の半透明鏡の反射光路上に配設された複数のカメラと,を有し,前記部品吸着ノズルの下端に上記反射鏡を左右に可動状態に取付け,上記部品吸着ノズルで吸着した電子部品を撮像する際は上記鏡ユニットを前記部品吸着ノズルの下端に位置し,上記電子部品を吸着または装着する際は前記鏡ユニットの反射鏡が上記部品吸着ノズルの下端から横に移動するごとくなし,上記部品吸着ノズルが上記電子部品を吸着し電子部品を取付ける位置へ前記取付ヘッドが移動する過程においては前記鏡ユニットの反射鏡の移動が行われ上記電子部品の撮像が実行されるごとくなし,上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品が撮像されるカメラの1つを選択して上記撮像が行われることを特徴とする電子部品装着機。
【請求項2】 上記撮像に基づいて上記部品吸着ノズルに吸着された電子部品の吸着状態の識別を行う手段,および,該識別結果に応じて,上記部品吸着ノズルを調整して電子部品の吸着状態の位置補正を行う手段をさらに有する,請求項2に記載の電子部品装着機。
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図12】
【図13】
【図14】
【図9】
【図15】
【図16】
【図10】
【図11】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図12】
【図13】
【図14】
【図9】
【図15】
【図16】
【図10】
【図11】
【特許番号】特許第3094592号(P3094592)
【登録日】平成12年8月4日(2000.8.4)
【発行日】平成12年10月3日(2000.10.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平3−323700
【出願日】平成3年11月12日(1991.11.12)
【公開番号】特開平5−37193
【公開日】平成5年2月12日(1993.2.12)
【審査請求日】平成10年11月6日(1998.11.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【参考文献】
【文献】特開 平4−25322(JP,A)
【文献】特開 平2−188878(JP,A)
【文献】特開 平3−265198(JP,A)
【文献】特開 平3−293800(JP,A)
【登録日】平成12年8月4日(2000.8.4)
【発行日】平成12年10月3日(2000.10.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成3年11月12日(1991.11.12)
【公開番号】特開平5−37193
【公開日】平成5年2月12日(1993.2.12)
【審査請求日】平成10年11月6日(1998.11.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【参考文献】
【文献】特開 平4−25322(JP,A)
【文献】特開 平2−188878(JP,A)
【文献】特開 平3−265198(JP,A)
【文献】特開 平3−293800(JP,A)
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