説明

電気かみそり

【課題】洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓から排出させ易くすることのできる電気かみそりを得る。
【解決手段】電気かみそり1は、桟によって複数の刃穴が画成された外刃51を有する外刃フレーム40と、外刃フレーム40を取付可能なフレーム取付台31と、外刃51とフレーム取付台31との間に配置されて、外刃51に対して相対移動することで刃穴に挿入させた体毛を切断する内刃54と、フレーム取付台31の天壁部37に堆積する体毛や洗浄水などを排出可能な開口窓25とを備える。そして、開口窓25を天壁部37よりも下方に設けるとともに、天壁部37の縁部37aに、開口窓25に連通する溝部36を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気かみそりに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、外刃を有する外刃フレームと、この外刃フレームを取付可能なフレーム取付台と、外刃とフレーム取付台との間に配置される内刃と、フレーム取付台に堆積する体毛や洗浄水などを排出可能な開口窓と、を備えた電気かみそりが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1では、外刃フレームに開口窓としての排出口と洗浄水導入口とを設けており、洗浄水導入口から導入した洗浄水を外刃の刃穴と排出口との両方から排出することで、フレーム取付台に堆積した体毛を除去することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭59−11885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の電気かみそりにあっては、開口窓としての排出口と洗浄水導入口との何れにあっても、フレーム取付台の天壁部よりも上方に配置されている。
【0006】
そのため、洗浄が終わって天壁部が上を向くように電気かみそりを立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などが天壁部に溜まってしまい、不衛生となってしまう恐れがあった。
【0007】
そこで、本発明は、洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓から排出させ易くすることのできる電気かみそりを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、桟によって複数の刃穴が画成された外刃を有する外刃フレームと、前記外刃フレームを取付可能なフレーム取付台と、前記外刃と前記フレーム取付台との間に配置されて、前記外刃に対して相対移動することで前記刃穴に挿入させた体毛を切断する内刃と、前記フレーム取付台の天壁部に堆積する体毛や洗浄水などを排出可能な開口窓と、を備えた電気かみそりにおいて、前記開口窓を、前記天壁部よりも下方に設けるとともに、前記天壁部の縁部に、前記開口窓に連通する溝部を設けたことを要旨とする。
【0009】
第2の特徴は、前記開口窓を開閉可能に覆う蓋部を設けたことを要旨とする。
【0010】
第3の特徴は、前記蓋部が、前記下方に向けてスライド自在となっており、前記蓋部の上端部が、前記溝部の下端部よりも下がるようにしたことを要旨とする。
【0011】
第4の特徴は、前記天壁部を、使用者が把持するグリップ部の延在方向に対して傾斜させるとともに、前記溝部を、前記天壁部の傾斜して下がった一端側の縁部に設けたことを要旨とする。
【0012】
第5の特徴は、前記天壁部に、前記溝部に連通する凹部を設けるとともに、前記凹部が、前記内刃をオーバーラップする位置まで延びていることを要旨とする。
【0013】
第6の特徴は、前記凹部が、前記天壁部に向けて徐々に拡開する傾斜面を備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の電気かみそりによれば、開口窓をフレーム取付台の天壁部よりも下方に設けるとともに、天壁部の縁部に開口窓に連通する溝部を設けるようにしたので、洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓から排出させ易くすることができる。すなわち、洗浄が終わって天壁部が上を向くように電気かみそりを立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などを溝部を介して開口窓から排出させ易くできる。これにより、洗浄水や体毛などが天壁部に溜まってしまうのを抑制できるので、より清潔にできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電気かみそりを示した正面図である。
【図2】図1に示す電気かみそりの側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3に示す電気かみそりのB部を拡大して示した断面図である。
【図5】図1に示す電気かみそりの外刃フレームを取り外した正面図である。
【図6】図5に示すフレーム取付台を拡大して示した斜視図である。
【図7】図5に示す電気かみそりにおける図1のA−A線と同位置における一部断面図である。
【図8】図7に示す電気かみそりのC部を拡大して示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、複数の外刃が並設される方向を前後方向X、各外刃が延在する方向を左右方向Y、外刃が上方を向くようにヘッド部を配置した状態(フレーム取付台の天壁部が上を向くように電気かみそりを立てた状態)における上下方向を上下方向Zとして説明する。また、電気かみそりのスイッチ部が設けられている側を前後方向X前方として説明する。
【0017】
本実施形態の電気かみそり1は、図1に示すように、使用者が手で把持するグリップ部2と、グリップ部2に支持されるヘッド部3と、を備えている。
【0018】
グリップ部2は、合成樹脂製のグリップ部本体21を備えており、このグリップ部本体21には、図示せぬ駆動部の駆動をオン・オフさせる押し釦式のスイッチ部22が形成されている。
【0019】
また、電気かみそり1の正面視(電気かみそり1をスイッチ部22が設けられている側から見た状態)で、グリップ部本体21の両端には、接点端子23が突設されている。この接点端子23は、グリップ部本体21内部に内蔵される図示せぬ充電池に電気的に接続されている。そして、図示せぬ充電台に電気かみそり1を立てた状態で載置し、接点端子23を充電台の接点部に当接させることで充電を行えるようになっている。
【0020】
また、図2に示すように、本実施形態の電気かみそり1には、トリマーユニット4が形成されており、グリップ部本体21の後方側(スイッチ部22が形成されている面の反対側)には、トリマーハンドル41が上下方向にスライド可能に取り付けられている。なお、トリマーユニット4を設けないようにしてもよい。
【0021】
そして、ヘッド部3の上方に露出する外刃51の内側に配設された内刃54を外刃51に対して相対移動(左右方向Yへ往復動)させることで、外刃51の刃穴内に挿入させた体毛を、外刃51と内刃54とで協働して切断するようになっている。
【0022】
以下、ヘッド部3の構成について説明する。
【0023】
ヘッド部3は、図1および図6に示すように、グリップ部本体21に取り付けられるヘッド部本体30と、このヘッド部本体30のフレーム取付台31に着脱自在に装着される外刃フレーム40と、を備えている。
【0024】
フレーム取付台31は、本実施形態では、ヘッド部本体30の上開口部を塞ぐ本体カバー32と、防水ゴム33と、ゴム押さえ板34とを備えており、ねじ35を介してゴム押さえ板34、ならびに本体カバー32がヘッド部本体30に固定されるようになっている。また、このとき、防水ゴム33は、本体カバー32とゴム押さえ板34との間に挟持されるようになっており、本体カバー32内に配置される図示せぬ駆動部に連結された内刃装着部38を水密状態で連通させている。
【0025】
外刃フレーム40は、複数の外刃51を上下動自在に備えた箱型の外刃カセット41と、この外刃カセット41を下側から収納して装着させることで外刃カセット41のフレーム部材を全周に亘って覆い隠す筒型の外周枠42と、を備えている。
【0026】
外刃カセット41は、前後方向Xに複数並設された外刃51を備えている。本実施形態では、3枚(複数)の外刃51を備えており、第1のネット刃51a、スリット刃51c、第2のネット刃51bが、電気かみそり1の前方(図2の左側)から後方(図2の右側)側に向けてこの順で並んでいる。
【0027】
ネット刃51a,51bはいずれも、図2および図3に示すように、側面視(左右方向Yに外刃を視た状態)で上方が凸となるように前後方向(短手方向)Xに沿って逆U字状に湾曲して形成されている。さらに、ネット刃51a,51bは、正面視(前後方向Xに外刃を視た状態)においても、上方が凸となるように左右方向(長手方向)Yに沿って若干湾曲して形成されている。そして、このネット刃51a,51bには、桟によって複数の刃穴(図示せず)が画成されている。なお、本実施形態では、ネット刃51a,51bを、正面視で上方が凸となるように湾曲させているが、必ずしも湾曲させる必要はない。
【0028】
スリット刃51cは、前後方向(短手方向)Xに沿って略逆U字状(詳細にはコ字状)に湾曲形成されており、平坦な上壁から側壁に至る多数のスリット(刃穴)を穿設することで形成されている。
【0029】
すなわち、スリット刃51cには、多数のスリット(刃穴)が、平坦な上壁から側壁に至る略逆U字状(コ字状)の桟および側壁の下部で左右方向(長手方向)Yに沿って延在する桟によって画成されている。
【0030】
内刃54は、図6に示すように、外刃51と上述したフレーム取付台31との間に配置されており、外刃51を成す各ネット刃51a,51bおよびスリット刃51cに対して専用のものが設置されている。具体的には、各ネット刃51a,51bの下方に、対応するネット刃51a,51bの湾曲に沿う逆U字状の内刃54a,54bが配設されている。そして、スリット刃51cの下方には、このスリット刃51cの湾曲に沿うコ字状のスリット内刃(図示せぬ)が配設されるようになっている。
【0031】
これら内刃54a,54bおよびスリット内刃(図示せぬ)は、内刃装着部38などに取り付けられており、図示せぬ駆動部を駆動させると、内刃54a,54bおよびスリット内刃(図示せぬ)がそれぞれ左右方向Yに往復動するようになっている。
【0032】
このように、各ネット刃51a,51bおよびスリット刃51cの下方に配設された内刃54a,54bおよびスリット内刃(図示せぬ)を、各ネット刃51a,51bおよびスリット刃51cに対してそれぞれ相対移動(左右方向Yへの往復動)させる。これにより、各ネット刃51a,51bの刃穴およびスリット刃51cのスリット内に挿入された体毛を、各ネット刃51a,51bおよびスリット刃51cと、内刃54a,54bおよびスリット内刃(図示せぬ)と、で協働して切断するように構成している。
【0033】
また、本実施形態のヘッド部3には、フレーム取付台31の天壁部37に堆積する体毛や洗浄水などを排出可能な開口窓25が設けられている。
【0034】
具体的には、図1および図4に示すように、本実施形態では外周枠42に外刃カセット41を装着させた状態で、外周枠42の外刃カセット41よりも下側となる位置に、スリット29を形成するようにしている。そして、このような外刃フレーム40をヘッド部本体30に取り付けることで、スリット29とヘッド部本体30の上端面30a(図6参照)とで画成される開口窓25が形成される。
【0035】
開口窓25は、本実施形態では、電気かみそり1のスイッチ部22が設けられる前方側のヘッド部3に、左右方向Yに並設して2つ形成されている。
【0036】
そして、本実施形態では、この開口窓25がフレーム取付台31の天壁部37よりも下方に配置されるとともに、天壁部37の縁部37aに、開口窓25に連通する溝部36が設けられている。
【0037】
具体的には、図4〜図6に示すように、本実施形態では、フレーム取付台31の天壁部37が、本体カバー32の天面32aとゴム押さえ板34の天面34aとで構成されている。そして、このような天壁部37の縁部37aから下方に向けて一対の溝部36が穿設されているとともに、この一対の溝部36が開口窓25のそれぞれと連通するようになっている。このような構成により、洗浄が終わって天壁部37が上を向くように電気かみそり1を立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などを溝部36を介して開口窓25から排出させ易くしている。
【0038】
また、本実施形態の開口窓25には、図1および図4に示すように、その開口窓25を開閉可能に覆うシャッター28(蓋部)が設けられており、このシャッター28が、本実施形態では下方に向けてスライド自在となっている。
【0039】
シャッター28は、開口窓25をそれぞれ塞ぐことが可能な一対の被覆部28bと、この被覆部28bの前面から前方に向けてそれぞれ突設される一対の操作子28aと、を備えている。そして、本実施形態では、一対の被覆部28bどうしが連結されており、2つの操作子28aのうちのどちらか一方を下方にスライド操作することによって、他方の被覆部28も連動して一対の開口窓25のそれぞれを開口することができるようになっている。
【0040】
このとき、シャッター28の上端部28d(図4参照)が、溝部36の下端部36a(図6参照)よりも下がるようにすることで、スリット29と溝部36の連通スペースを広くして、天壁部37に溜まった洗浄水や体毛などを開口窓25から排出し易くできる。
【0041】
また、図4に示すように、本実施形態のシャッター28には、一対の被覆部28bの後面から後方に向けてそれぞれ係止部28cが突設されている。その一方で、図4および図6に示すように、フレーム取付台31の天壁部37の縁部37aには、シャッター28の係止部28cがそれぞれ係止される一対の切欠部39が、天壁部37から下方に向けて穿設されている。
【0042】
このような構成により、シャッター28が開口窓25を閉じた状態では、係止部28cと切欠部39とが係止される一方で、シャッター28を下げて開口窓25を開けた状態では、これらの係止状態が解除されて切欠部39に肉薄の空間が形成されることとなる。これにより、スリット29とフレーム取付台31の天壁部37上とを連通するスペースを広げることができるので、開口窓25を介して導入する洗浄水の量、あるいは開口窓25を介して排出する洗浄水の量を増やすことができる。すなわち、本実施形態では、フレーム取付台31に堆積する体毛を除去する際に、開口窓25から導入した洗浄水を外刃51の刃穴から排出するようにしてもよいし、外刃51の刃穴から導入した洗浄水を開口窓25から排出するようにしてもよい。
【0043】
また、図3および図4に示すように、本実施形態では、ヘッド部3がグリップ部2の延在方向に対して傾斜して取り付けられるようになっており、これにより、フレーム取付台31の天壁部37が、グリップ部2の延在方向に対して傾斜している。そして、図6に示すように、切欠部36が天壁部37の傾斜して下がった一端37b側の縁部37aに設けられている。
【0044】
したがって、上述した図示せぬ充電台に電気かみそり1のグリップ部2を立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓25から容易に排出することができる。よって、洗浄水や体毛などが天壁部37に溜まってしまうのを抑制して、より清潔にすることができる。
【0045】
また、図6に示すように、本実施形態の天壁部37には、溝部36に連通する凹部45が一体に設けられており、この凹部45が、内刃54をオーバーラップする位置まで延びている。
【0046】
具体的には、図6〜図8に示すように、本実施形態では、溝部36が電気かみそり1の前方側における天壁部37の縁部37aに設けられており、凹部45が複数の内刃54のうちの後方側の内刃54bを前後方向Xでオーバーラップする位置まで延設されている。
【0047】
さらに、凹部45は、下端部に平坦面45aを備えるとともに、この平坦面45aから天壁部37に向けて徐々に拡開する傾斜面45bを備えている。
【0048】
このような構成により、傾斜面45bによって洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓25方向にガイドすることができるので、洗浄水や体毛などが凹部45内に溜まってしまうのを抑制して、開口窓25から排出させ易くすることができる。また、凹部45が後方側の内刃54bを前後方向Xでオーバーラップする位置まで延びているので、より広範囲に亘って洗浄水や体毛などが天壁部37に溜まってしまうのを抑制できる。
【0049】
以上、説明してきたように、本実施形態では、開口窓25をフレーム取付台31の天壁部37よりも下方に設けるとともに、天壁部37の縁部37aに開口窓37に連通する溝部36を設けるようにしている。そのため、洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓25から排出させ易くすることができる。すなわち、洗浄が終わって天壁部37が上を向くように電気かみそり1を立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などを溝部36を介して開口窓25から排出させ易くできる。これにより、洗浄水や体毛などが天壁部37に溜まってしまうのを抑制できるので、より清潔にできる。
【0050】
また、従来のように開口窓をフレーム取付台の天壁部よりも上方に設ける構成では、外刃カセットのフレーム部材などに開口を設ける必要があり、その開口を有した新しい外刃カセットを製造しなければならず、コスト高になってしまう恐れがあった。その点、本実施形態では、外刃カセット41のフレーム部材などに開口を設ける必要がないので、既存の外刃カセット41を用いてコストを低減することができるので好適である。
【0051】
さらにまた、本実施形態では、開口窓25を開閉可能に覆うシャッター(蓋部)28を設けるようにしている。そのため、電気かみそり1を立てた状態で保管した場合には、シャッター28を開いて洗い残った洗浄水や体毛などを排出させることができつつ、風通りを良くして不乾燥部が形成されるのを抑制することができる。その一方で、電気かみそり1の使用時には、シャッター28を閉じて使用することにより、使用中に開口窓25を介して髭屑が散らばってしまうことなどを抑制できる。さらに、シャッター28を閉じることで、電気かみそり1の外観が損なわれてしまうこともない。
【0052】
また、本実施形態では、シャッター(蓋部)28が、下方に向けてスライド自在となっており、シャッター28の上端部28dが、溝部36の下端部36aよりも下がるようにしている。そのため、開口窓25と溝部36との連通スペースを最大限に広く確保することができる。よって、開口窓25を通過する洗浄水の量を増やして効果的にフレーム取付台31に堆積する体毛を除去することができるとともに、電気かみそり1の保管時には、天壁部37に溜まった洗浄水や体毛などを開口窓25からより排出させ易くできる。
【0053】
さらにまた、本実施形態では、フレーム取付台31の天壁部37を、使用者が把持するグリップ部2の延在方向に対して傾斜させるとともに、溝部36を天壁部37の傾斜して下がった一端37b側の縁部37aに設けるようにしている。そのため、電気かみそり1のグリップ部2を真っ直ぐに立てた状態で保管した場合に、洗い残った洗浄水や体毛などを傾斜して下がった側にある開口窓25から容易に排出することができる。したがって、洗浄水や体毛などが天壁部37に溜まってしまうのをより確実に抑制することができ、フレーム取付台31をより清潔に保つことができる。
【0054】
また、本実施形態では、フレーム取付台31の天壁部37に、溝部36に連通する凹部45を設けるとともに、この凹部45が、内刃54をオーバーラップする位置まで延びている。そのため、より広い範囲に亘って洗い残った洗浄水や体毛などが天壁部37に溜まってしまうのを抑制できるという利点がある。
【0055】
さらにまた、本実施形態では、凹部45が、フレーム取付台31の天壁部37に向けて徐々に拡開する傾斜面45bを備えている。そのため、傾斜面45bによって洗い残った洗浄水や体毛などを開口窓25方向にガイドすることができるので、洗浄水や体毛などが凹部45内に溜まってしまうのを抑制して、開口窓25から排出させ易くすることができる。
【0056】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
【0057】
例えば、上記実施形態では、ヘッド部全体がグリップ部の延在方向に対して傾斜していたが、フレーム取付台の天壁部のみがグリップ部の延在方向に対して傾斜するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 電気かみそり
25 開口窓
31 フレーム取付台
36 溝部
37 天壁部
37a 縁部
40 外刃フレーム
51 外刃
54 内刃
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
桟によって複数の刃穴が画成された外刃を有する外刃フレームと、
前記外刃フレームを取付可能なフレーム取付台と、
前記外刃と前記フレーム取付台との間に配置されて、前記外刃に対して相対移動することで前記刃穴に挿入させた体毛を切断する内刃と、
前記フレーム取付台の天壁部に堆積する体毛や洗浄水などを排出可能な開口窓と、を備えた電気かみそりにおいて、
前記開口窓を、前記天壁部よりも下方に設けるとともに、前記天壁部の縁部に、前記開口窓に連通する溝部を設けたことを特徴とする電気かみそり。
【請求項2】
前記開口窓を開閉可能に覆う蓋部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気かみそり。
【請求項3】
前記蓋部が、前記下方に向けてスライド自在となっており、
前記蓋部の上端部が、前記溝部の下端部よりも下がるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の電気かみそり。
【請求項4】
前記天壁部を、使用者が把持するグリップ部の延在方向に対して傾斜させるとともに、
前記溝部を、前記天壁部の傾斜して下がった一端側の縁部に設けたことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の電気かみそり。
【請求項5】
前記天壁部に、前記溝部に連通する凹部を設けるとともに、
前記凹部が、前記内刃をオーバーラップする位置まで延びていることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載の電気かみそり。
【請求項6】
前記凹部が、前記天壁部に向けて徐々に拡開する傾斜面を備えることを特徴とする請求項5に記載の電気かみそり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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