説明

電気掃除機用吸込ホース

【課題】 簡易な構成により、ホースの重心を制御することで操作性を向上させ、そして、外観悪化、重量増加および仕事率低下を抑制する折れ曲げ機構を備えた電気掃除機用吸込ホースを提供すること。
【解決手段】 回動支軸44が、ホース本体11の径外および下側に位置するように、折り曲げ機構8を備えることにより、ホース本体11は、回動支軸44を中心として自重で鉛直下側に折れ曲がり、ホース本体11の重心は、操作部4に備えられたグリップ15から鉛直方向下方において十分距離を取った位置にくるため、グリップ15にかかるホース本体11の重力が減少し、操作性が向上する。さらに、ホース本体11の寸法を変更せずに、回動支軸44だけで、掃除機本体2を引っ張るための強度を確保することができる。またホース本体11は、骨格部材20をカバー23でサンドイッチすることで形成されるため、外力に強く、絶対真空を確保できる、丈夫な吸込ホースを提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に連結される吸込ホースに関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機本体に取り付けられたホースの一端とは反対側の他端に操作部が取り付けられた電気掃除機において、操作部に備えられたグリップを把持したときに、ホースを、湾曲させることなく、グリップの下側に折れ曲げさせる折れ曲げ機構が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平5−161580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の折れ曲げ機構では、折れ曲げ用の回動支軸がホースの中心軸と直交しているため、掃除機本体を引っ張る場合においては、回動支軸の強度を向上する必要があり、ホースの肉厚を増加させる場合には外観悪化および重量増加が問題となり、ホース径を減少させる場合には仕事率低下が問題となる。
本発明は、上記問題を解決するもので、その目的は、簡易な構成により、ホースの重心を制御することで操作性を向上させた電気掃除機用吸込ホースを提供することである。
【0004】
また、本発明の他の目的は、外観悪化、重量増加および仕事率低下を抑制する折れ曲げ機構を備えた電気掃除機用吸込ホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明による電気掃除機用吸込ホースは、中心軸方向に長手のホース本体と、前記ホース本体の一端に取り付けられ、前記ホース本体の一端を掃除機本体へ連結するための連結部と、前記ホース本体の他端に取り付けられた操作部と、前記ホース本体の他端側において、前記ホース本体の径外に設けられた回動支軸を中心に前記ホース本体を折り曲げ可能に保持している折り曲げ機構とを含むことを特徴としている。
【0006】
このような構成によると、ホース本体は自重で鉛直下側に折れ曲がるので、たとえば、操作部にグリップを有するものにおいては、ホース本体の重心はグリップから鉛直方向下方において十分距離を取った位置にくるため、グリップにかかるホース本体の重力が少なくなり、操作性が向上する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記折り曲げ機構の前記回動支軸が、前記吸込ホースが前記掃除機本体に連結された状態において、前記ホース本体の下側に位置するように設けられていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、外観悪化および重量増加を引き起こす、ホース本体の肉厚を厚くすることによる対応、および、仕事率の低下を引き起こす、ホース本体の径を小さくすることによる対応を必要とせずに、折れ曲げ用の回動支軸において、掃除機本体を引っ張ることができるための強度を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明による電気掃除機用吸込ホースは、中心軸方向に長手のホース本体と、前記ホース本体の一端に取り付けられ、前記ホース本体の一端を電気掃除機本体へ連結するための連結部と、前記ホース本体の他端側に設けられた折り曲げ機構であって、前記ホース本体の外周を囲む円筒形状の第1部材と、前記第1部材に隣接し、前記第1部材から他端側へ延び出ている前記ホース本体の外周を囲む円筒形状の第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を円筒形状の外側において回動自在に連結する回動支軸とを備えた折り曲げ機構とを含むことを特徴としている。
【0008】
このような構成によると、掃除機本体側に連結される吸込ホースの一端が掃除機本体に対して着脱自在になり、また、掃除機本体以外の電気掃除機の構成要素(構成部品)に連結される吸込ホースの他端も、掃除機本体以外の電気掃除機の構成要素(構成部品)に対して着脱自在となるので、吸込ホースに接続されうる電気掃除機の構成要素(構成部品)の種類の幅が広がる。
【0009】
たとえば、吸込ホースの一端は、種々のタイプの掃除機本体に接続でき、吸込ホースの他端は、操作部、パイプ、吸引具などの構成要素(構成部品)を夫々、単独で、または複数を連結して接続することができる。
また、上記の様々な構成要素(構成部品)と吸込ホースを備える電気掃除機は、吸込ホースに備えられた折り曲げ機構により、吸込ホースのホース本体が自重により、回動支軸を中心に鉛直下側へ折れ曲がることができるので、たとえば、操作部にグリップを有するものにおいては、ホース本体の重心はグリップから鉛直方向下方において十分距離を取った位置にくるため、グリップにかかるホース本体の重力が減少し、操作性が向上する。
【0010】
さらに、ホース本体の径外に備えられている、第1部材、第2部材および回動支軸が、掃除機本体を引っ張ることができるための強度を確保することができることにより、外観悪化および重量増加を引き起こす、ホース本体の肉厚を厚くすることによる対応、および、仕事率の低下を引き起こす、ホース本体の径を小さくすることによる対応を必要とせずに済む。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記回動支軸が、前記吸込ホースが前記掃除機本体に連結された状態において、前記ホース本体の下方に位置するように設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、ホース本体の径外に備えられている、第1部材、第2部材および回動支軸が備えられた折れ曲げ機構において、掃除機本体側に位置する第2部材が自重により、回動支軸を中心として鉛直下側に折れ曲がるため、ホース本体の鉛直下側への折れ曲がりを助長し、ホース本体は確実に鉛直下側へ折れ曲がることができる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記ホース本体が中心軸方向に伸長可能な密のホース部を備え、前記密のホース部が前記折り曲げ機構に対応する位置に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、ホース本体は確実に折れ曲がることができる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ホース本体が、中心軸方向に伸縮しない疎のホース部と、前記疎のホース部の他端側近傍に設けられている中心軸方向に伸長可能な前記密のホース部とが一体化されたホースであることを特徴と
している。
【0013】
このような構成によると、疎のホース部は掃除機の吸引力で縮まないので操作性の低下を抑制でき、ホース本体が折れ曲がるときには十分な屈曲性を備えている密のホース部が効果的に働く。さらに、疎のホース部と密のホース部とは一体であることにより、疎のホース部と密のホース部との間を結合する部材が不要となり、製作コストを削減でき、疎のホース部と密のホース部と間には結合部がないため、ホース本体内の完全真空を確保することができる。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記ホース本体が、軸方向に螺線を形成する弾性ワイヤーを含む骨格部材と、前記骨格部材の外周および内周を軸方向に覆う外皮および内皮を有し、前記外皮および前記内皮によって前記骨格部材をサンドイッチしているカバーとを備え、前記ホース本体の軸方向における予め定める部位が、前記骨格部材の螺線間隔が狭くされ、かつ、螺線の間の前記カバーに軸方向の弛みが持たされていることを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、螺線状の弾性ワイヤーを含む骨格部材が、ホース本体に対する引っ張り、捻り等の外力を緩和すること、ならびに外皮および内皮で骨格部材をサンドイッチするカバーが、ホース本体の密閉度を高めてホース本体内の完全真空を確保することから、丈夫な吸込ホースを提供できる。また、弾性ワイヤーの螺線間隔が狭くされ、かつ、螺線の間のカバーに軸方向の弛みが持たされていることにより、ホース本体の軸方向で該当する箇所は、密のホース部として伸長し、十分な屈曲性を備え、自在に折れ曲がることができる。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記骨格部材が、前記弾性ワイヤーに沿って螺線に配置されたリード線を含むことを特徴としている。
このような構成によると、吸込用ホースの一端が掃除機本体に連結され、吸込用ホースの、掃除機側本体に連結された側とは反対の他端に操作部が接続された状態において、弾性ワイヤーおよびリード線により電気回路が形成され、掃除機本体と操作部とが電気的に接続されうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、この発明の一実施形態に係る電気掃除機1の右側面部分断面図である。以下では、電気掃除機1およびその構成要素(構成部品)の説明に関し、便宜上、図1における左側を正面(先端)側、右側を背面(後端)側、上側を上面(上)側、下側を底面(下)側、手前を右側、奥を左側として説明する。電気掃除機1には、掃除機本体2、吸込ホース3、パイプ6および吸引具7が含まれている。掃除機本体2には電気送風機(図示せず)が内蔵されていて、この電動送風機により吸引力が発生する。
【0018】
吸込ホース3は、掃除機本体2からパイプ6へ向かって、接続部9、ホース本体11、折れ曲げ機構8および操作部4を備えている。
吸込ホース3は、ホース本体11の後端側に設けられた接続部9により、掃除機本体2へ着脱可能に連結されている。
ホース本体11は可撓性を有し、任意の形態に曲げることができる。
【0019】
吸込ホース3の先端側に備えられた操作部4は、ホース本体11の軸方向に延びるパイプ部17と、パイプ部17から軸方向と交差方向外側へ延び出したグリップ15とを具備している。
また、吸込ホース3および折れ曲げ機構8の先端側と、操作部4との間には回動機構5が介在されていて、吸込ホース3および折れ曲げ機構8と操作部4とは、互いに軸回りに回動自在に連結されている。
【0020】
さらに、吸込ホース3の先端側には、折り曲げ機構8が備えられている。折れ曲げ機構8は、吸込ホース3の先端側から後端側に向かって、吸込ホース3の外周を囲む円筒形状の第1部材42および第1部材と同形状の第2部材43を備えており、第1部材42と第2部材43とは、回動支軸44により回動自在に連結されている。
操作部4の先端にはパイプ6が連結されている。パイプ6は、操作部4と吸引具7との間を連結する長手の、たとえば樹脂製のパイプである。パイプ6は、その長さ方向ほぼ中央部を境に、先端側(吸引具7が取り付けられた側)パイプ36が後端側(操作部4が接続された側)パイプ35内に同軸上に収納され、長さが可変できるように構成されている。
【0021】
吸引具7には、ハウジング39と、接続筒40と、接続筒40をハウジング39に対して取り付けている連結機構50とが含まれている。
なお、パイプ6の後端側パイプ35は、操作部4から取り外し可能であり、操作部4を、吸引具7の接続筒40と直接連結することも可能である。
この実施形態に係る電気掃除機用の吸込ホース3の特徴は、折れ曲げ機構8およびホース本体11を備えていることであり、以下にて詳述する。
【0022】
図2は、図1に示す電気掃除機1において、吸込ホース3の、折れ曲げ機構8およびホース本体11が折れ曲がっていないときの、折れ曲げ機構8およびホース本体11を説明するための、実施形態の要部の右側断面図である。
折れ曲げ機構8には、図2に示すように、第1部材42と第2部材43と回動支軸44とが備えられており、折れ曲げ機構8は、第1部材42の先端側にて、回動機構5の後端側と接続されており、また回動機構5の先端側に接続された操作部4とは、回動機構5を介して、互いに軸回りに回動自在に連結される。
【0023】
回動機構5に接続された第1部材42と、第1部材42から後端側へ向かって第1部材42に隣接する第2部材43とは、ホース本体11より大径の円筒形状であり、第1部材42の外周面の後端側下部に設けられた第1接続部46と、第2部材43の外周面の先端側下部に設けられた第2接続部47とが、回動支軸44によって連結されることにより、ホース本体11の外周を囲む第1部材42と第2部材43とは、ホース本体11の径外かつ下側に備えられる回動支軸44回りに、回動自在に連結される。
【0024】
図3に示すように、操作部4のパイプ部17の軸が水平になるように、操作部4のグリップ15を把持したとき、ホース本体11の自重により、ホース本体11および折れ曲げ機構8は、折れ曲げ機構8の回動支軸44回りに折れ曲がり、図2における、ホース本体11の、折れ曲げ機構8の回動支軸44より後端側と、折れ曲げ機構8の第2部材43とは、鉛直下側に垂れ下がることができる。
【0025】
そのため、ホース本体11の重心は、操作部4に備えられたグリップ15から鉛直方向下方において十分距離を取った位置にくるため、グリップ15にかかるホース本体11の重力が減少し、操作性が向上する。
さらに、回動支軸44が、ホース本体11の下側に備えられていることにより、折れ曲げ機構8の第2部材43が、その自重により回動支軸44を中心として鉛直下側に折れ曲がり、ホース本体11の鉛直下側への折れ曲がりを助長するため、ホース本体11は確実に鉛直下側へ折れ曲がることができる。
【0026】
また、ホース本体11の径外に折れ曲げ用の回動支軸44が備えられていることにより、ホース本体11の径外に備えられている、第1部材42、第2部材43および回動支軸44が、掃除機本体2を引っ張ることができるための強度を確保することができ、外観悪化および重量増加を引き起こす、ホース本体11の肉厚を厚くすることによる対応、および、仕事率の低下を引き起こす、ホース本体11のホース径を小さくすることによる対応を必要とせずに済む。
【0027】
なお、前述の説明では回動機構5を設けているが、省略してもよく、回動機構5を省略する場合には、折れ曲げ機構8は、第1部材42の先端側とホース本体11の先端側を介して、ホース本体11に接続される。また、折り曲げ機構8が備えられたホース本体11は、操作部4に対して着脱自在であってもよい。
その場合、吸込ホース3は、前述した、ホース本体11の後端側に設けられた接続部9により、掃除機本体2へ着脱可能に連結されていることに併せて、吸込ホースの後端側および先端側の夫々に接続されうる電気掃除機の構成要素(構成部品)の種類の幅が広がり、上述した折り曲げ機構8に関する作用効果を確保しつつ、吸込ホース3の後端側では、種々のタイプの掃除機本体に接続でき、先端側では、操作部、パイプ、吸引具などの構成要素(構成部品)を夫々、単独で、または複数を連結して接続することができる。
【0028】
ホース本体11は、図4−aに示すように、伸縮しない疎のホース部14を主体に、疎のホース部14の先端側の途中に、伸縮する密のホース部13を一体的に備えた、可変伸縮ホースである。疎のホース部14は、掃除機本体2による吸引力が負荷されても縮まず、ホース長を一定に保つが、密のホース部13は、吸引力が負荷された場合には縮むものの、軸に対して垂直な外力が負荷された場合には、伸びて屈曲する。
【0029】
そのため、吸込ホース3が折れ曲がるときには十分な屈曲性を備えている密のホース部13が効果的に働き、疎のホース部14は掃除機の吸引力で縮まないので操作性の低下を抑制できる。さらに、密のホース部13と疎のホース部14とは一体であることにより、密のホース部13と疎のホース部14との間を結合する部材が不要となり、製作コストを削減でき、密のホース部13と疎のホース部14と間に結合部がないため、ホース内の完全真空を確保することができる。
【0030】
また、図4−bに示すように、ホース本体11は、軸方向に螺線を形成する弾性ワイヤー21を含む骨格部材20と、骨格部材20の外周および内周を軸方向に覆う外皮24および内皮25を有し、外皮24および内皮25によって骨格部材20をサンドイッチしているカバー23とを備え、ホース本体11の軸方向における予め定める部位には、骨格部材20の螺線間隔が狭くされ、かつ、螺線の間のカバー23に軸方向の弛みが持たされた密のホース部13が形成されている
そのため、螺線状の弾性ワイヤー21を含む骨格部材20が、ホース本体11に対する引っ張り、捻り等の外力を緩和すること、ならびに外皮24および内皮25で骨格部材20をサンドイッチするカバー23が、ホース本体11の密閉度を高めてホース本体11内の完全真空を確保することから、丈夫な吸込ホース3を提供できる。また、ホース本体11の軸方向において、弾性ワイヤー21の螺線間隔が狭くされ、かつ、螺線の間のカバー23に軸方向の弛みが持たされている箇所は、密のホース部13として伸長し、十分な屈曲性を備え、自在に折れ曲がることができる。
【0031】
また、ホース本体11の径外かつ下側に配置される、折れ曲げ機構8の回動支軸44は、図2に示すように、ホース本体11の軸上において、十分な屈曲性を備えている密のホース部13の途中に位置するように配置されている。そのため、ホース本体11は確実に折れ曲がることができる。
また、骨格部材20は、図4−bに示すように、弾性ワイヤー21に沿って螺線に配置されたリード線22を含んでいる。
【0032】
そのため、吸込用ホース3の後端側に備えられた接続部9が掃除機本体2に連結され、吸込用ホース3の先端側に操作部が接続された状態において、弾性ワイヤー21およびリード線22により電気回路が形成され、掃除機本体2と操作部4とが電気的に接続され、操作部4に設けられた操作スイッチ(図示せず)を操作することにより、掃除機本体2に内蔵された電気送風機(図示せず)等を制御することができる。
【0033】
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による吸込ホース3を備えた電気掃除機1の一実施形態を示す右側面部分断面図である。
【図2】図1に示す吸込ホース3において、ホース本体11および折れ曲げ機構8が折れ曲がっていないときの、ホース本体11および折れ曲げ機構8を説明するための、実施形態の要部の右側断面図である。
【図3】図1に示す吸込ホース3において、ホース本体11および折れ曲げ機構8が鉛直下側に折れ曲がっているときの、ホース本体11および折れ曲げ機構8を説明するための、実施形態の要部の右側断面図である。
【図4】図4−aは、図2における、ホース本体11の先端側の拡大図であり、図4−bは、図4−aにおけるホース本体11を、ホース本体11の中心軸上の範囲A〜Bにおいて拡大した図である。
【符号の説明】
【0035】
2 掃除機本体
3 吸込ホース
4 操作部
8 折れ曲げ機構
9 接続部
11 ホース本体
13 密のホース部
14 疎のホース部
20 骨格部材
21 弾性ワイヤー
22 リード線
23 カバー
24 外皮
25 内皮
42 第1部材
43 第2部材
44 回動支軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸方向に長手のホース本体と、
前記ホース本体の一端に取り付けられ、前記ホース本体の一端を掃除機本体へ連結するための連結部と、
前記ホース本体の他端に取り付けられた操作部と、
前記ホース本体の他端側において、前記ホース本体の径外に設けられた回動支軸を中心に前記ホース本体を折り曲げ可能に保持している折り曲げ機構と、
を含むことを特徴とする電気掃除機用吸込ホース。
【請求項2】
前記折り曲げ機構の前記回動支軸は、前記吸込ホースが前記掃除機本体に連結された状態において、前記ホース本体の下側に位置するように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機用吸込ホース。
【請求項3】
中心軸方向に長手のホース本体と、
前記ホース本体の一端に取り付けられ、前記ホース本体の一端を前記掃除機本体へ連結するための連結部と、
前記ホース本体の他端側に設けられた折り曲げ機構であって、前記ホース本体の外周を囲む円筒形状の第1部材と、前記第1部材に隣接し、前記第1部材から他端側へ延び出た前記ホース本体の外周を囲む円筒形状の第2部材と、前記第1部材および前記第2部材を円筒形状の外側において回動自在に連結する回動支軸とを備えた折り曲げ機構と、
を含むことを特徴とする電気掃除機用吸込ホース。
【請求項4】
前記回動支軸は、前記吸込ホースが前記掃除機本体に連結された状態において、前記ホース本体の下側に位置するように設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の電気掃除機用吸込ホース。
【請求項5】
前記ホース本体は中心軸方向に伸長可能な密のホース部を備え、前記密のホース部が前記折り曲げ機構に対応する位置に配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の電気掃除機用吸込ホース。
【請求項6】
前記ホース本体は、
中心軸方向に伸縮しない疎のホース部と、
前記疎のホース部の他端側近傍に設けられている中心軸方向に伸長可能な前記密のホース部と、
が一体化されたホースであることを特徴とする、請求項5に記載の電気掃除機用吸込ホース。
【請求項7】
前記ホース本体は、
軸方向に螺線を形成する弾性ワイヤーを含む骨格部材と、
前記骨格部材の外周および内周を軸方向に覆う外皮および内皮を有し、前記外皮および前記内皮によって前記骨格部材をサンドイッチしているカバーとを備え、
前記ホース本体の軸方向における予め定める部位は、前記骨格部材の螺線間隔が狭くされ、かつ、螺線の間の前記カバーに軸方向の弛みが持たされていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気掃除機用吸込ホース。
【請求項8】
前記骨格部材は、前記弾性ワイヤーに沿って螺線に配置されたリード線を含むことを特徴とする、請求項7に記載の電気掃除機用吸込ホース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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