電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機
【課題】電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるとともに、掃除作業時の騒音を低減することができる電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供すること。
【解決手段】下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具。
【解決手段】下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、電気掃除機用吸込具においては、吸込具本体の略前方に設けられた外気吸入口から吸引される吸引風の風切り音を低減させるべく、吸込具本体の内部に設けられた下方開口の吸込室の天井面に通気性と消音効果を有する吸音材を設け、この吸音材の一端が吸込具本体の略前方に設けられた外気流入口を覆うと共に、吸音材が吸込具本体と吸込具本体に取着されたアームとを連通する連絡路の近傍まで延設されて接着固定されている構成が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
すなわち、図５に示すように、吸込具本体１０１は、吸込具本体１０１の上部を構成する上ケース１０２と、吸込具本体１０１の下部を構成する下ケース１０３とから構成されており、下ケース１０３には、下方開口の吸込室１０５が形成されている。また、吸込具本体１０１の後部中央にはアーム１０６が上下動自在に取付けられており、吸込室１０５とアーム１０６とは、吸込具本体１内に設けられた連絡路１０９を介して連通されている。上ケース１０２には、吸込室１０５と外気を連通する外気流入口１２５が、連通路１０９と対向するように吸込具本体１０１の略前方に開口している。この吸込室１０５の天井面には、通気性と消音効果を有する吸音材１２６が設けられており、この吸音材１２６は、は、一端が外気流入口１２５を覆うと共に、他端が連絡路１０９の近傍まで延設されて接着固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１１−３１８７７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるという観点からは未だ改善の余地があった。
【０００６】
すなわち、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、使用者により電気掃除機（図示せず）の運転が開始されると、吸込室下面から塵埃を含む空気が吸引されるとともに、外気吸入口からも空気が吸引される。このとき、外気流入口は吸音材によって覆われており、外気流入口から吸引された空気は吸音材を介して吸込室内に流入するため、外気流入口から吸引された空気が吸音材によって発散され、吸音材を通過した空気に乱流が発生する。そして、この乱流が発生した空気と吸込室下面から流入した空気とが吸込室内でぶつかることでさらに乱流が発生し、吸込室内での風切り音等の騒音が増大する場合があった。
【０００７】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるとともに、掃除作業時の騒音を低減することができる電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けら
れており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具を提供する。
【０００９】
これにより、使用者により電気掃除機の運転が開始されることで吸込具本体から吸込まれる空気が、吸気口部と開口部とから分散されて吸込室内に流入するため、吸込具本体から空気が吸込まれることによって生じる風切り音を低下させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１０】
また、連通通路の近傍に連通通路とは別体に吸音室を設けることで、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音を吸音室で低減させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１１】
さらに、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路に吸音材等の障害物がないため、吸気口部から吸気された外気が吸音材等の障害物によって発散され、連通通路を通過した外気に乱流が生じることを十分に抑制することができ、連通通路を通過した外気と開口部から吸込まれた空気と吸込室内でぶつかった際に、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができる。このため、吸込室内で発生する風切り音等の騒音を低減することができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機によれば、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるとともに、掃除作業時の騒音を低減することができる電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１を備える電気掃除機の全体図
【図２】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の側面断面図
【図３】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１における上部材を外した上面図
【図４】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の下面図
【図５】従来の電気掃除機用吸込具の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【００１４】
第１の発明は、下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具としたものである。
【００１５】
これにより、使用者により電気掃除機の運転が開始されることで吸込具本体から吸込まれる空気が、吸気口部と開口部とから分散されて吸込室内に流入するため、吸込具本体から空気が吸込まれることによって生じる風切り音を低下させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１６】
また、連通通路の近傍に連通通路とは別体に吸音室を設けることで、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音を吸音室で低減させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１７】
さらに、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路に吸音
材等の障害物がないため、吸気口部から吸気された外気が吸音材等の障害物によって発散され、連通通路を通過した外気に乱流が生じることを十分に抑制することができ、連通通路を通過した外気と開口部から吸込まれた空気と吸込室内でぶつかった際に、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができる。このため、吸込室内で発生する風切り音等の騒音を低減することができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１８】
第２の発明は、特に第１の発明において、吸気口部には、吸気口部を開閉する蓋体が設けられているものである。
【００１９】
これにより、電気掃除機の運転が停止された際に、吸気口部から外気中に塵埃が放出されることがなく、清潔な電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【００２０】
第３の発明は、特に第１または第２の発明において、吸気口部及び排気口部は対向して設けられているものである。
【００２１】
これにより、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路を直線的に形成することができ、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音をさらに低減することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２２】
第４の発明は、特に第１〜第３の発明において、吸気口部及び排気口部は連通通路が被清掃面に対して略平行となるように設けられているものである。
【００２３】
これにより、吸気口部から吸気され連通通路を通過する外気の流れのベクトル方向と吸込室を流れていく風の流れのベクトル方向を合わせることができ、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２４】
第５の発明は、特に第１〜第４の発明において、排気口部は複数設けられているものである。
【００２５】
これにより、吸込具本体に吸音効果を持たせつつ、吸込具本体の強度を向上させることができる。
【００２６】
第６の発明は、特に第１〜第５の発明において、吸音室には吸音材が設けられているものである。
【００２７】
これにより、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音、及び、吸込室で発生した騒音を吸音材で吸収することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２８】
第７の発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機の上流側に配置され、塵埃を捕集する集塵部と、を内蔵する掃除機本体と、請求項１〜６のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具と、を有する電気掃除機としたものである。
【００２９】
これにより、掃除作業時の騒音を低減することができ、静音性が高い電気掃除機を提供することができる。
【００３０】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機用吸込具の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説
明は省略する。
【００３１】
（実施の形態１）
本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１について、図１〜図４を用いて説明する。
【００３２】
図１は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１を備える電気掃除機の全体図である。また、図２は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の側面断面図である。さらに、図３は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１における上部材を外した上面図である。また、図４は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の下面図である。
【００３３】
図１に示すように、電気掃除機１００は、主として、掃除機本体２と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具１と、一端が掃除機本体２に接続されるホース８と、一端がホース８の他端に接続され、他端が吸込具１に接続される延長管９と、から構成されている。
【００３４】
掃除機本体２は、主として、吸引風を発生させる電動送風機（図示せず）を内蔵する電動送風機室３と、電動送風機室３の上流側に配置され、電動送風機（図示せず）によって発生された吸引風によって吸込具１から吸い込まれた塵埃を集塵する集塵部４と、から構成されている。また、掃除機本体２の前方には、ホース８のホース部６の一端が接続される集塵口５が設けられている。
【００３５】
ホース８は、一端が掃除機本体２の集塵口５に接続され、柔軟に可動するように軟体で形成されたホース部６と、ホース部６の他端に設けられており、掃除機本体２及び吸込具１を制御する電気装置（図示せず）が内蔵されたホース手元部７と、から構成されている。また、ホース手元部７には、使用時に使用者が保持する保持部７ａが設けられている。
【００３６】
延長管９は、ホース手元部７と吸込具１を接続するために剛体で形成されている。また、延長管９には、吸込具１に電源を供給する給電線（図示せず）が内蔵されている。
【００３７】
図２に示すように、吸込具１は、主として、吸込具１の上部を形成する上部材１０と、吸込具１の下部を構成する下部材１１と、吸込具１の後部中央に上下動自在に設けられ、延長管９が接続される接続管１８と、から構成されている。
【００３８】
吸込具１には、後述する、被清掃面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ１５と、回転ブラシ１５を回転駆動するモーター１３と、モーター１３を制御する制御回路１４と、が内蔵されている。また、吸込具１の外周には、バンパー１６が設けられている。このモーター１３、制御回路１４、回転ブラシ１５、及びバンパー１６は、上部材１０と下部材１１とを組み合わせることで、上部材１０及び下部材１１によって挟み込まれ保持されている。
【００３９】
下部材１１の内部には、下方に開口した開口部１２ａを有する吸込室１２と、吸込室１２と接続管１８とを連通する連絡路１７と、が設けられている。吸込室１２には、被清掃面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ１５が開口部１２ａに臨むように配置されている。また、接続管１８の内部には、連絡路１７を介して吸込室１２と連通する集塵路１９が設けられている。
【００４０】
図２〜４に示すように、下部材１１には、連絡路１７により左右に分割された部屋が形成されており、この分割された一方の部屋がモーター室２０、他方の部屋が回路室２５とされている。また、下部材１１の底面の四隅近傍には、被清掃面に下部材１１が直接接触する事を防止し、被清掃面に傷を付けないことを目的とした走行用のローラー２８が設けられている。
【００４１】
モーター室２０には、回転ブラシ１５を回転駆動するモーター１３が内蔵されており、このモーター１３は防振ゴム２１を介して防振支持されている。モーター１３の中心部には、モーターシャフト２２が設けられており、このモーターシャフト２２の端部には、歯形を有し一方向にフランジ部（図示せず）を有した第１プーリー２３が設けられている。また、モーター１３と第１プーリーとの間には、モーターシャフト２２を下部材１１に保持させる軸受部２４が設けられている。
【００４２】
回路室２５には、モーター１３を制御する制御回路１４が設けられており、この制御回路１４は下部材１１に保持されている。モーター１３と制御回路１４とは、連結リード線２６によって接続されており、この連結リード線２６は、連絡路１７の上部に設けられたブリッジ体２７に配置されている。
【００４３】
回転ブラシ１５は、主として、アルミや発泡性樹脂により成形された剛体の基材３１と、基材３１の長手方向に螺旋状に形成されており、基材３１の外周に向かって開口する複数の溝部３２と、木床などの被清掃面を拭く機能を有する毛ブラシ３３と、絨毯などの被清掃面から塵埃を剥離させる機能を有する周ブラシ３４と、から構成されている。この毛ブラシ３３と周ブラシ３４とは、交互に基材３１に差し通して固定されている。
【００４４】
また、回転ブラシ１５のモーター１３側の端部には、第１プーリーと同形の歯形で歯数の異なる第２プーリー２９が設けられており、この第２プーリー２９の第１プーリー２３のフランジ部（図示せず）と逆位置には、第１プーリー２３と同様にフランジ部（図示せず）が設けられている。第１プーリー２３及び第２プーリー２９は、タイミングベルト３０で連結されており、モーター１３の動力が回転ブラシ１５に伝達されるように構成されている。
【００４５】
上部材１０には、上部材１０の内部と外気とを連通する吸気口部３５が、連絡路１７と対向するように吸込具１の略前方に開口している。また、吸気口部３５には、吸気口部３５を開閉する蓋体３６が設けられている。
【００４６】
下部材１１の吸込室１２の天井面には、多数の穴が消音穴３７として設けられており、一部の穴が上部材１０の内部と吸込室１２とを連通する排気口部３８として設けられている。この排気口部３８も吸気口部３５と同様に、連絡路１７と対向するように設けられている。また、吸気口部３５と排気口部３８とは、連通通路３９によって連通されている。
【００４７】
連通通路３９の下側で、吸込室１２の上部には、吸音室である空間部４０が設けられており、空間部４０と吸込室１２とをつなぐ多孔の消音穴３７が設けられている。また、空間部４０には、消音穴３７を塞ぐように消音効果を有した吸音材４１が設置されている。
【００４８】
以上のように構成された電気掃除機用吸込具について、以下その動作、作用を説明する。
【００４９】
まず、使用者が被清掃面を掃除するため掃除機本体２の運転を開始すると、電動送風機（図示せず）によって吸引風が発生する。電動送風機（図示せず）によって吸引風が発生されると、ホース８、延長管９、集塵路１９、及び連絡路１７を通じて、吸込室１２及び吸気口部３５から外気が流入する。また、延長管９を通じて、掃除機本体２からの供給電源が制御回路１４からモーター１３に供給され、モーター１３が回転し、タイミングベルト３０を通じ、回転ブラシ１５が駆動する。
【００５０】
吸込室１２内の回転ブラシ１５が回転することで、毛ブラシ３３及び周ブラシ３４によって被清掃面上の塵埃が剥離され、吸込室１２に流入する吸引風にて集塵され、連絡路１
７、集塵路１９、延長管９、及びホース８を通じて掃除機本体２の集塵部４に塵埃が集められる。なお、吸込室１２から連絡路１７にいたる吸引風は、主に、吸込室１２の下側を通る流路となる。また、毛ブラシ３３と周ブラシ３４とによって発生した回転音は、消音穴３７により吸音材４１を介して音圧が下げられることにより、静音化を行うことができる。
【００５１】
次に、吸気口部３５から流入する吸気風は、まず蓋体３６を開放させ、連通通路３９を介して排気口部３８に至り、連絡路１７の上側を流れる風となる。吸気口部３５から流入した吸気風は、連絡路１７まで段差や障害物等が少なく、また、連絡路１７以降にも余計な段差などないため、吸込室１２の下面から吸気された吸引風と合わさった際も、接続管１８内をスムーズに流れる。このため、吸込具１内部での風きり音を低減することができる。さらに、吸込具１から吸引される吸引風は、吸気口部３５及び吸込室１２の開口部１２ａから分割されて吸引されるため、吸込室１２内部での吸引風の量を低減し、流速を落とすことができるので、吸込具１が発生する風きり音の音圧を下げることができる。
【００５２】
以上のように、本実施の形態においては、吸込室１２上部に下部材１１と上部材１０とで囲まれる空間部４０を連通通路３９とは別体に設け、この空間部に吸音材４１を設けることにより、吸込具１が発生する騒音値の音圧を低減することになり静音化を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【００５３】
本発明の電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機は、静音化に特化した電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することが可能となるので、電気掃除機用吸込具を用いる家庭用電気掃除機及び産業用電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【００５４】
１ 吸込具
２ 掃除機本体
３ 電動送風機室
４ 集塵部
５ 集塵口
６ ホース部
７ ホース手元部
７ａ 保持部
８ ホース
９ 延長管
１０ 上部材
１１ 下部材
１２ 吸込室
１２ａ 開口部
１３ モーター
１４ 制御回路
１５ 回転ブラシ
１６ バンパー
１７ 連絡路
１８ 接続管
１９ 集塵路
２０ モーター室
２１ 防振ゴム
２２ モーターシャフト
２３ 第１プーリー
２４ 軸受部
２５ 回路室
２６ 連結リード線
２７ ブリッジ体
２８ ローラー
２９ 第２プーリー
３０ タイミングベルト
３１ 基材
３２ 溝部
３３ 毛ブラシ
３４ 周ブラシ
３５ 吸気口部
３６ 蓋体
３７ 消音穴
３８ 排気口部
３９ 連通通路
４０ 空間部
４１ 吸音材
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、電気掃除機用吸込具においては、吸込具本体の略前方に設けられた外気吸入口から吸引される吸引風の風切り音を低減させるべく、吸込具本体の内部に設けられた下方開口の吸込室の天井面に通気性と消音効果を有する吸音材を設け、この吸音材の一端が吸込具本体の略前方に設けられた外気流入口を覆うと共に、吸音材が吸込具本体と吸込具本体に取着されたアームとを連通する連絡路の近傍まで延設されて接着固定されている構成が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
すなわち、図５に示すように、吸込具本体１０１は、吸込具本体１０１の上部を構成する上ケース１０２と、吸込具本体１０１の下部を構成する下ケース１０３とから構成されており、下ケース１０３には、下方開口の吸込室１０５が形成されている。また、吸込具本体１０１の後部中央にはアーム１０６が上下動自在に取付けられており、吸込室１０５とアーム１０６とは、吸込具本体１内に設けられた連絡路１０９を介して連通されている。上ケース１０２には、吸込室１０５と外気を連通する外気流入口１２５が、連通路１０９と対向するように吸込具本体１０１の略前方に開口している。この吸込室１０５の天井面には、通気性と消音効果を有する吸音材１２６が設けられており、この吸音材１２６は、は、一端が外気流入口１２５を覆うと共に、他端が連絡路１０９の近傍まで延設されて接着固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１１−３１８７７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるという観点からは未だ改善の余地があった。
【０００６】
すなわち、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、使用者により電気掃除機（図示せず）の運転が開始されると、吸込室下面から塵埃を含む空気が吸引されるとともに、外気吸入口からも空気が吸引される。このとき、外気流入口は吸音材によって覆われており、外気流入口から吸引された空気は吸音材を介して吸込室内に流入するため、外気流入口から吸引された空気が吸音材によって発散され、吸音材を通過した空気に乱流が発生する。そして、この乱流が発生した空気と吸込室下面から流入した空気とが吸込室内でぶつかることでさらに乱流が発生し、吸込室内での風切り音等の騒音が増大する場合があった。
【０００７】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるとともに、掃除作業時の騒音を低減することができる電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けら
れており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具を提供する。
【０００９】
これにより、使用者により電気掃除機の運転が開始されることで吸込具本体から吸込まれる空気が、吸気口部と開口部とから分散されて吸込室内に流入するため、吸込具本体から空気が吸込まれることによって生じる風切り音を低下させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１０】
また、連通通路の近傍に連通通路とは別体に吸音室を設けることで、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音を吸音室で低減させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１１】
さらに、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路に吸音材等の障害物がないため、吸気口部から吸気された外気が吸音材等の障害物によって発散され、連通通路を通過した外気に乱流が生じることを十分に抑制することができ、連通通路を通過した外気と開口部から吸込まれた空気と吸込室内でぶつかった際に、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができる。このため、吸込室内で発生する風切り音等の騒音を低減することができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機によれば、電気掃除機用吸込具の静音性を向上させるとともに、掃除作業時の騒音を低減することができる電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１を備える電気掃除機の全体図
【図２】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の側面断面図
【図３】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１における上部材を外した上面図
【図４】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の下面図
【図５】従来の電気掃除機用吸込具の側面断面図
【発明を実施するための形態】
【００１４】
第１の発明は、下面に開口部を有し、内部に開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、吸込具本体に取付けられており、吸込室と連通する接続管と、を備え、吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、吸込具本体の内部には、吸気口部と吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、吸込具本体の吸気口部と排気口部とを連通する連通通路の近傍には、連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具としたものである。
【００１５】
これにより、使用者により電気掃除機の運転が開始されることで吸込具本体から吸込まれる空気が、吸気口部と開口部とから分散されて吸込室内に流入するため、吸込具本体から空気が吸込まれることによって生じる風切り音を低下させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１６】
また、連通通路の近傍に連通通路とは別体に吸音室を設けることで、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音を吸音室で低減させることができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１７】
さらに、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路に吸音
材等の障害物がないため、吸気口部から吸気された外気が吸音材等の障害物によって発散され、連通通路を通過した外気に乱流が生じることを十分に抑制することができ、連通通路を通過した外気と開口部から吸込まれた空気と吸込室内でぶつかった際に、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができる。このため、吸込室内で発生する風切り音等の騒音を低減することができ、吸込具本体の静音性を向上させることができる。
【００１８】
第２の発明は、特に第１の発明において、吸気口部には、吸気口部を開閉する蓋体が設けられているものである。
【００１９】
これにより、電気掃除機の運転が停止された際に、吸気口部から外気中に塵埃が放出されることがなく、清潔な電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【００２０】
第３の発明は、特に第１または第２の発明において、吸気口部及び排気口部は対向して設けられているものである。
【００２１】
これにより、吸気口部から吸気された外気が吸込室に至るまでの通路である連通通路を直線的に形成することができ、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音をさらに低減することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２２】
第４の発明は、特に第１〜第３の発明において、吸気口部及び排気口部は連通通路が被清掃面に対して略平行となるように設けられているものである。
【００２３】
これにより、吸気口部から吸気され連通通路を通過する外気の流れのベクトル方向と吸込室を流れていく風の流れのベクトル方向を合わせることができ、吸込室内で乱流が生じることを十分に抑制することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２４】
第５の発明は、特に第１〜第４の発明において、排気口部は複数設けられているものである。
【００２５】
これにより、吸込具本体に吸音効果を持たせつつ、吸込具本体の強度を向上させることができる。
【００２６】
第６の発明は、特に第１〜第５の発明において、吸音室には吸音材が設けられているものである。
【００２７】
これにより、吸気口部から吸気された外気が連通通路を通過する際に生じる風切り音、及び、吸込室で発生した騒音を吸音材で吸収することができ、吸込具本体の静音性をさらに向上させることができる。
【００２８】
第７の発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機の上流側に配置され、塵埃を捕集する集塵部と、を内蔵する掃除機本体と、請求項１〜６のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具と、を有する電気掃除機としたものである。
【００２９】
これにより、掃除作業時の騒音を低減することができ、静音性が高い電気掃除機を提供することができる。
【００３０】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機用吸込具の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説
明は省略する。
【００３１】
（実施の形態１）
本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１について、図１〜図４を用いて説明する。
【００３２】
図１は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１を備える電気掃除機の全体図である。また、図２は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の側面断面図である。さらに、図３は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１における上部材を外した上面図である。また、図４は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態１の下面図である。
【００３３】
図１に示すように、電気掃除機１００は、主として、掃除機本体２と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具１と、一端が掃除機本体２に接続されるホース８と、一端がホース８の他端に接続され、他端が吸込具１に接続される延長管９と、から構成されている。
【００３４】
掃除機本体２は、主として、吸引風を発生させる電動送風機（図示せず）を内蔵する電動送風機室３と、電動送風機室３の上流側に配置され、電動送風機（図示せず）によって発生された吸引風によって吸込具１から吸い込まれた塵埃を集塵する集塵部４と、から構成されている。また、掃除機本体２の前方には、ホース８のホース部６の一端が接続される集塵口５が設けられている。
【００３５】
ホース８は、一端が掃除機本体２の集塵口５に接続され、柔軟に可動するように軟体で形成されたホース部６と、ホース部６の他端に設けられており、掃除機本体２及び吸込具１を制御する電気装置（図示せず）が内蔵されたホース手元部７と、から構成されている。また、ホース手元部７には、使用時に使用者が保持する保持部７ａが設けられている。
【００３６】
延長管９は、ホース手元部７と吸込具１を接続するために剛体で形成されている。また、延長管９には、吸込具１に電源を供給する給電線（図示せず）が内蔵されている。
【００３７】
図２に示すように、吸込具１は、主として、吸込具１の上部を形成する上部材１０と、吸込具１の下部を構成する下部材１１と、吸込具１の後部中央に上下動自在に設けられ、延長管９が接続される接続管１８と、から構成されている。
【００３８】
吸込具１には、後述する、被清掃面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ１５と、回転ブラシ１５を回転駆動するモーター１３と、モーター１３を制御する制御回路１４と、が内蔵されている。また、吸込具１の外周には、バンパー１６が設けられている。このモーター１３、制御回路１４、回転ブラシ１５、及びバンパー１６は、上部材１０と下部材１１とを組み合わせることで、上部材１０及び下部材１１によって挟み込まれ保持されている。
【００３９】
下部材１１の内部には、下方に開口した開口部１２ａを有する吸込室１２と、吸込室１２と接続管１８とを連通する連絡路１７と、が設けられている。吸込室１２には、被清掃面の塵埃を掻き上げる回転ブラシ１５が開口部１２ａに臨むように配置されている。また、接続管１８の内部には、連絡路１７を介して吸込室１２と連通する集塵路１９が設けられている。
【００４０】
図２〜４に示すように、下部材１１には、連絡路１７により左右に分割された部屋が形成されており、この分割された一方の部屋がモーター室２０、他方の部屋が回路室２５とされている。また、下部材１１の底面の四隅近傍には、被清掃面に下部材１１が直接接触する事を防止し、被清掃面に傷を付けないことを目的とした走行用のローラー２８が設けられている。
【００４１】
モーター室２０には、回転ブラシ１５を回転駆動するモーター１３が内蔵されており、このモーター１３は防振ゴム２１を介して防振支持されている。モーター１３の中心部には、モーターシャフト２２が設けられており、このモーターシャフト２２の端部には、歯形を有し一方向にフランジ部（図示せず）を有した第１プーリー２３が設けられている。また、モーター１３と第１プーリーとの間には、モーターシャフト２２を下部材１１に保持させる軸受部２４が設けられている。
【００４２】
回路室２５には、モーター１３を制御する制御回路１４が設けられており、この制御回路１４は下部材１１に保持されている。モーター１３と制御回路１４とは、連結リード線２６によって接続されており、この連結リード線２６は、連絡路１７の上部に設けられたブリッジ体２７に配置されている。
【００４３】
回転ブラシ１５は、主として、アルミや発泡性樹脂により成形された剛体の基材３１と、基材３１の長手方向に螺旋状に形成されており、基材３１の外周に向かって開口する複数の溝部３２と、木床などの被清掃面を拭く機能を有する毛ブラシ３３と、絨毯などの被清掃面から塵埃を剥離させる機能を有する周ブラシ３４と、から構成されている。この毛ブラシ３３と周ブラシ３４とは、交互に基材３１に差し通して固定されている。
【００４４】
また、回転ブラシ１５のモーター１３側の端部には、第１プーリーと同形の歯形で歯数の異なる第２プーリー２９が設けられており、この第２プーリー２９の第１プーリー２３のフランジ部（図示せず）と逆位置には、第１プーリー２３と同様にフランジ部（図示せず）が設けられている。第１プーリー２３及び第２プーリー２９は、タイミングベルト３０で連結されており、モーター１３の動力が回転ブラシ１５に伝達されるように構成されている。
【００４５】
上部材１０には、上部材１０の内部と外気とを連通する吸気口部３５が、連絡路１７と対向するように吸込具１の略前方に開口している。また、吸気口部３５には、吸気口部３５を開閉する蓋体３６が設けられている。
【００４６】
下部材１１の吸込室１２の天井面には、多数の穴が消音穴３７として設けられており、一部の穴が上部材１０の内部と吸込室１２とを連通する排気口部３８として設けられている。この排気口部３８も吸気口部３５と同様に、連絡路１７と対向するように設けられている。また、吸気口部３５と排気口部３８とは、連通通路３９によって連通されている。
【００４７】
連通通路３９の下側で、吸込室１２の上部には、吸音室である空間部４０が設けられており、空間部４０と吸込室１２とをつなぐ多孔の消音穴３７が設けられている。また、空間部４０には、消音穴３７を塞ぐように消音効果を有した吸音材４１が設置されている。
【００４８】
以上のように構成された電気掃除機用吸込具について、以下その動作、作用を説明する。
【００４９】
まず、使用者が被清掃面を掃除するため掃除機本体２の運転を開始すると、電動送風機（図示せず）によって吸引風が発生する。電動送風機（図示せず）によって吸引風が発生されると、ホース８、延長管９、集塵路１９、及び連絡路１７を通じて、吸込室１２及び吸気口部３５から外気が流入する。また、延長管９を通じて、掃除機本体２からの供給電源が制御回路１４からモーター１３に供給され、モーター１３が回転し、タイミングベルト３０を通じ、回転ブラシ１５が駆動する。
【００５０】
吸込室１２内の回転ブラシ１５が回転することで、毛ブラシ３３及び周ブラシ３４によって被清掃面上の塵埃が剥離され、吸込室１２に流入する吸引風にて集塵され、連絡路１
７、集塵路１９、延長管９、及びホース８を通じて掃除機本体２の集塵部４に塵埃が集められる。なお、吸込室１２から連絡路１７にいたる吸引風は、主に、吸込室１２の下側を通る流路となる。また、毛ブラシ３３と周ブラシ３４とによって発生した回転音は、消音穴３７により吸音材４１を介して音圧が下げられることにより、静音化を行うことができる。
【００５１】
次に、吸気口部３５から流入する吸気風は、まず蓋体３６を開放させ、連通通路３９を介して排気口部３８に至り、連絡路１７の上側を流れる風となる。吸気口部３５から流入した吸気風は、連絡路１７まで段差や障害物等が少なく、また、連絡路１７以降にも余計な段差などないため、吸込室１２の下面から吸気された吸引風と合わさった際も、接続管１８内をスムーズに流れる。このため、吸込具１内部での風きり音を低減することができる。さらに、吸込具１から吸引される吸引風は、吸気口部３５及び吸込室１２の開口部１２ａから分割されて吸引されるため、吸込室１２内部での吸引風の量を低減し、流速を落とすことができるので、吸込具１が発生する風きり音の音圧を下げることができる。
【００５２】
以上のように、本実施の形態においては、吸込室１２上部に下部材１１と上部材１０とで囲まれる空間部４０を連通通路３９とは別体に設け、この空間部に吸音材４１を設けることにより、吸込具１が発生する騒音値の音圧を低減することになり静音化を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【００５３】
本発明の電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機は、静音化に特化した電気掃除機用吸込具及びそれを備えた電気掃除機を提供することが可能となるので、電気掃除機用吸込具を用いる家庭用電気掃除機及び産業用電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【００５４】
１ 吸込具
２ 掃除機本体
３ 電動送風機室
４ 集塵部
５ 集塵口
６ ホース部
７ ホース手元部
７ａ 保持部
８ ホース
９ 延長管
１０ 上部材
１１ 下部材
１２ 吸込室
１２ａ 開口部
１３ モーター
１４ 制御回路
１５ 回転ブラシ
１６ バンパー
１７ 連絡路
１８ 接続管
１９ 集塵路
２０ モーター室
２１ 防振ゴム
２２ モーターシャフト
２３ 第１プーリー
２４ 軸受部
２５ 回路室
２６ 連結リード線
２７ ブリッジ体
２８ ローラー
２９ 第２プーリー
３０ タイミングベルト
３１ 基材
３２ 溝部
３３ 毛ブラシ
３４ 周ブラシ
３５ 吸気口部
３６ 蓋体
３７ 消音穴
３８ 排気口部
３９ 連通通路
４０ 空間部
４１ 吸音材
【特許請求の範囲】
【請求項１】
下面に開口部を有し、内部に前記開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、前記吸込具本体に取付けられており、前記吸込室と連通する接続管と、を備え、
前記吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、
前記吸込具本体の内部には、前記吸気口部と前記吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、
前記吸込具本体の前記吸気口部と前記排気口部とを連通する連通通路の近傍には、前記連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具。
【請求項２】
前記吸気口部には、前記吸気口部を開閉する蓋体が設けられている請求項１に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項３】
前記吸気口部及び前記排気口部は対向して設けられている請求項１または２に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項４】
前記吸気口部及び前記排気口部は前記連通通路が被清掃面に対して略平行となるように設けられている請求項１〜３のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項５】
前記排気口部は複数設けられている請求項１〜４のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項６】
前記吸音室には吸音材が設けられている請求項１〜５のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項７】
吸引風を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の上流側に配置され、塵埃を捕集する集塵部と、を内蔵する掃除機本体と、
請求項１〜６のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具と、
を有する電気掃除機。
【請求項１】
下面に開口部を有し、内部に前記開口部と連通する吸込室を有する吸込具本体と、前記吸込具本体に取付けられており、前記吸込室と連通する接続管と、を備え、
前記吸込具本体の外面には、外気を吸気する吸気口部が設けられており、
前記吸込具本体の内部には、前記吸気口部と前記吸込室とを連通させる排気口部が設けられており、
前記吸込具本体の前記吸気口部と前記排気口部とを連通する連通通路の近傍には、前記連通通路とは別体に設けられた吸音室が設けられている電気掃除機用吸込具。
【請求項２】
前記吸気口部には、前記吸気口部を開閉する蓋体が設けられている請求項１に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項３】
前記吸気口部及び前記排気口部は対向して設けられている請求項１または２に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項４】
前記吸気口部及び前記排気口部は前記連通通路が被清掃面に対して略平行となるように設けられている請求項１〜３のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項５】
前記排気口部は複数設けられている請求項１〜４のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項６】
前記吸音室には吸音材が設けられている請求項１〜５のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項７】
吸引風を発生させる電動送風機と、前記電動送風機の上流側に配置され、塵埃を捕集する集塵部と、を内蔵する掃除機本体と、
請求項１〜６のうちの何れか１項に記載の電気掃除機用吸込具と、
を有する電気掃除機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−５７３４（Ｐ２０１２−５７３４Ａ）
【公開日】平成２４年１月１２日（２０１２．１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１４５８４４（Ｐ２０１０−１４５８４４）
【出願日】平成２２年６月２８日（２０１０．６．２８）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１月１２日（２０１２．１．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年６月２８日（２０１０．６．２８）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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