説明

電気掃除機

【課題】 ブラシアタッチメントの使い勝手が向上した電気掃除機を提供する。
【解決手段】 掃除機本体への吸気流路に接続され吸込口5eが形成された筒状体先端部5bに、一端5dが吸込口5e側に来る位置と他端5fが吸込口5e側に来る位置とに回動可能に取り付けられるブラシ台5gを備え、このブラシ台5gの両端5d,5fに種類の異なるブラシ5h,5iが取り付けられて成るブラシアタッチメント5を備えた。そして、種類の異なるブラシ5h,5iを毛足の長さが異なるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ブラシアタッチメントを備えた電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、部屋のコーナー部分や障子の桟や窓のサッシなどを掃除するためのブラシアタッチメントを備えた電気掃除機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された電気掃除機は、ホースグリップ部の接続部先端にブラシアタッチメントを回動自在に枢支し、このブラシアタッチメントを、一端がホースグリップ部の接続部に連なり且つブラシが植毛された他端がホースグリップ部から離間する方向に延設される位置と、ホースグリップ部の接続部の下面側に回動した位置との間を回動自在に形成したものである。
【特許文献1】特開2000−79082号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来の電気掃除機のブラシアタッチメントには、一種類のブラシしか植毛されていなかった。従って、被掃除箇所によってはブラシの種類が適さない場合があり、使い勝手に課題があった。
【0005】
例えば、毛足の短いブラシの場合は硬さもあるので、窓のサッシなどに付着した埃なども掻き取ることができて便利であるが、深い隙間や傷付きやすいところには適さない。逆に毛足の長いブラシの場合は柔らかさもあるので、深い隙間や傷付きやすいところの掃除に便利であるが、窓のサッシなどに付着した埃などを掻き取るには適さない。
【0006】
なお、被掃除個所に適したブラシが植毛されたブラシアタッチメントを複数種備えることも考えられるが、掃除中に被掃除箇所に応じていちいち掃除を中断して付け替えなければならないので容易でなく、決して使い勝手が良いとは言えない。
【0007】
一方、近年、パソコンなどのOA機器用のブラシとして、柔らかな静電ブラシなどを備えたOAブラシと呼ばれるものが普及してきているが、柔らかな静電ブラシなどに付着した塵埃の除塵が容易でなく、使い勝手に課題があった。
【0008】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ブラシアタッチメントの使い勝手が向上した電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0009】
具体的には、被掃除箇所に応じて、より適したブラシに容易に切り替えることができるブラシアタッチメントを備えた電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0010】
また、ブラシに付着した塵埃の除塵が容易な電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するために、本願発明は、掃除機本体への吸気流路に接続され吸込口が形成された筒状体先端部に、一端が前記吸込口側に来る位置と他端が前記吸込口側に来る位置とに回動可能に取り付けられるブラシ台を備え、このブラシ台の両端に種類の異なるブラシが取り付けられて成るブラシアタッチメントを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
そして、前記種類の異なるブラシは、毛足の長さが異なることを特徴とするものである。
【0013】
さらに、前記ブラシアタッチメントのブラシとして毛足の長いブラシを使用時に、この毛足の長いブラシを通過する吸込風量を制限する風量制限手段を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
また、前記ブラシ台が取り付けられる筒状体先端部をその軸回りに回動可能に構成したことを特徴とするものである。
【0015】
一方、取手部にブラシが収納自在に取り付けられ、前記取手部からブラシを通して通気可能に構成されたブラシアタッチメントを備えると共に、掃除機本体への吸気流路連通部に前記ブラシを収納した取手部をブラシ側から差し込むブラシ差込口を形成したことを特徴とするものである。
【0016】
さらに、前記取手部は、前記ブラシを収納した状態では取手部からブラシへの通気流路が遮断されるように構成されて成ることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
本願発明によれば、一端が吸込口側に来る位置と他端が吸込口側に来る位置とに回動可能に取り付けられるブラシ台の両端に種類の異なるブラシが取り付けられて成るブラシアタッチメントを備えたことにより、被掃除箇所に応じて、より適したブラシに容易に切り替えることができ、使い勝手が向上する。
【0018】
そして、前記種類の異なるブラシを毛足の長さが異なるものとしたことにより、毛足の短いブラシの場合は硬さもあるので、窓のサッシなどに付着した埃なども掻き取ることができて便利であり、毛足の長いブラシの場合は柔らかさもあるので、深い隙間や傷付きやすいところの掃除に便利である。
【0019】
さらに、ブラシアタッチメントのブラシとして毛足の長いブラシを使用時に、この毛足の長いブラシを通過する吸込風量を制限する風量制限手段を備えたことにより、毛足が長くて柔らかなブラシを使用する場合にブラシが吸込口に吸い込まれるのを防ぐことができる。
【0020】
また、ブラシ台が取り付けられる筒状体先端部をその軸回りに回動可能に構成したことにより、ブラシの種類を切り替えたときにブラシの毛先が被掃除面に対して逆になっても容易に直すことができる。
【0021】
一方、取手部にブラシが収納自在に取り付けられ、取手部からブラシを通して通気可能に構成されたブラシアタッチメントを備えると共に、掃除機本体への吸気流路連通部に前記ブラシを収納した取手部をブラシ側から差し込むブラシ差込口を形成したことにより、ブラシを収納した取手部をブラシ側からブラシ差込口に差し込んでからブラシを出して吸引をかけることにより、ブラシ差込口にブラシを差し込む際の毛挟み込みを防止すると共に、ブラシ毛の隙間に塵埃の付着方向とは逆の吸引風が流れて容易に除塵することができる。
【0022】
さらに、前記取手部は、ブラシを収納した状態では取手部からブラシへの通気流路が遮断されるように構成されて成るものであるから、ブラシ差込口にブラシを差し込んだ状態のままで、除塵をしない時には取手部にブラシを収納した状態とすることにより、ブラシの取手部がブラシ差込口の蓋となって密封するため、掃除機本来の吸い込み性能が低下することはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本願発明が適用される一実施形態としてキャニスタータイプ(床移動型)の電気掃除機の全体構成を示す側面図、図2はそのブラシアタッチメントとしてのダブルブラシアタッチメントの構成及び作用を示す側断面図、図3は同じく静電ブラシアタッチメントの構成及び作用を示す側面図と側断面図である。
【0025】
本実施形態の電気掃除機は、図1に示すように、キャニスタータイプの掃除機本体1と、この掃除機本体1に接続される可撓性ホース2と、この可撓性ホース2に接続される延長管3a,3bと、延長管3bに接続される床用吸込具4とから構成され、ブラシアタッチメントとしては、図2に示すダブルブラシアタッチメント5と図3に示す静電ブラシアタッチメント6が備えられている。
【0026】
掃除機本体1内には、可撓性ホース2が接続されるホース差込口1aに連通する前部側に集塵室が形成され、その後部側に電動送風機が収納される電動送風機収納室等が形成されている(いずれも図示せず)。
【0027】
上記ホース差込口1aに一端側のホースジョイント部2aが接続される可撓性ホース2の他端側には、強,中,弱などの運転ノッチの切替スイッチや電源の切スイッチ等が備えられた手元操作部を有するホースグリップ部2bが取り付けられており、このホースグリップ部2bの筒状体先端部2cには、そのままでも吸込口になると共に、延長管3a,3bや図2に示すダブルブラシアタッチメント5が接続可能な接続口2dが形成されている。
【0028】
各延長管3a,3bの先端部3cにも、そのままでも吸込口になると共に、他方の延長管3a,3bや床用吸込具4や図2に示すダブルブラシアタッチメント5が接続可能な接続口3dが形成されている。
【0029】
床用吸込具4には、被掃除面に近接する下面に吸込口が形成されており、通常、この吸込口に臨ませた回転ブラシが内蔵されている。
【0030】
上記のように接続することにより、可撓性ホース2や延長管3a,3bや床用吸込具4等に掃除機本体1への吸気流路が形成され、掃除機本体1内の電動送風機を駆動することにより、使用する吸込口から塵埃を吸い込むことができる。
【0031】
また、本実施形態においては、図1においてホースグリップ部2b側に接続された延長管3aの中程に、略L字状の吸気流路連通部7が形成され、この吸気流路連通部7に図3に示すような構成の静電ブラシアタッチメント6を差し込むためのブラシ差込口7aが形成されている。
【0032】
一方、図2に示すように、本実施形態のダブルブラシアタッチメント5は、前述したホースグリップ部2bの接続口2dや延長管3a,3bの接続口3dに接続可能な円筒状の筒状体5aの先端部5bに、支軸5cによって図2(a)に示すように一端5dが吸込口5e側に来る位置と図2(b)に示すように他端5fが吸込口5e側に来る位置とに回動可能に取り付けられたブラシ台5gが備えられている。このブラシ台5gは、筒状体先端部5bの外周を跨ぐように略U字状に形成されており、筒状体先端部5bとの摩擦力や係止部等により図2(a)と図2(b)の状態に固定可能になっている。そして、このブラシ台5gの両端5d,5fに、種類の異なるブラシとして毛足の長さが長いブラシ5hと短いブラシ5iが植毛されている。
【0033】
さらに、図2(a)に示すように、ダブルブラシアタッチメント5のブラシとして毛足の長いブラシ5hを使用時に、この毛足の長いブラシ5hを通過する吸込風量を制限する風量制限手段として、ブラシ台5gの内側から吸込口5eの略半分を遮る如く遮蔽壁5jが延設されている。この遮蔽壁5jで遮られる吸込口部分は図示のように斜めにカットされているので、遮蔽壁5jで塞がれることはなく、従って、吸込風速が速くなることなく、毛足の長いブラシ5hを通過する吸込風量が略半分に低減される。これにより、毛足が長くて柔らかなブラシ5hを使用する場合にブラシ5hが吸込口5eに吸い込まれるのを防ぐことができる。
【0034】
また、ブラシ台5gが取り付けられる筒状体先端部5bは、別体の基部5k側に形成された爪部5mが先端部5b側に形成された小径部5nに圧入嵌合することにより、軸回りに回動可能に構成されている。これにより、図2(a)から(b)に示すようにブラシの種類を切り替えたときにブラシ5iの毛先が被掃除面に対して逆になっても容易に直すことができる。
【0035】
また、上記筒状体先端部5bは吸込口5e側に向かって径が漸次大きくなるように形成されているので、図2(b)の状態にすれば、吸込口5eを接続口として延長管3a,3bや床用吸込口4を接続することも可能となっている。
【0036】
一方、図3に示すように、本実施形態による静電ブラシアタッチメント6は、段付きの筒状ブラシ台6aの大径部6b側に露出するように柔らかな静電ブラシ6cが取り付けられ、この静電ブラシ6cを有する段付き筒状ブラシ台6aは、それを内包する形状で大径部6dが静電ブラシ6cまで収納可能な長さに形成された取手部6e内に摺動自在に収納されている。
【0037】
上記段付き筒状ブラシ台6aの小径部6fの側端部には操作用突部6gが形成され、取手部6eの小径部6hにはほぼ全長に渡って上記操作用突部6gが外側に露出する長孔6iが形成されている。上記操作用突部6gは静電ブラシ6cの出し入れを操作する機能と共に、取手部6e内からの筒状ブラシ台6aの抜け止め機能も有している。
【0038】
さらに、上記筒状ブラシ台6aの底部には通気口6jが形成されており、図3(d)に示すように、静電ブラシ6cを取手部6eから露出させた状態では、取手部6eの長孔6iから上記通気口6jを介して静電ブラシ6cを通した通気が可能となるように構成されている。また、上記通気口6jの外周部にはリング状のシール部材6kが取り付けられており、図3(b)に示すように静電ブラシ6cを取手部6e内に収納した状態では上記シール部材6kが取手部6eの底部6mと密着して、取手部6eの長孔6iから静電ブラシ6cへの通気流路が遮断されるように構成されている。
【0039】
一方、図1,図4,図5等に示すように、延長管3aの吸気流路連通部7に形成されて上記静電ブラシアタッチメント6が差し込まれるブラシ差込口7aは、長円筒状の取手部6e内に静電ブラシ6cを収納した状態でその大径部6dが摺動自在に差し込める大きさで、操作用突部6gより前部側が収まる深さに形成されている。ブラシ差込口7aの最奥部には、取手部6eの大径部6dの前端縁が密着する小径部7bが形成されている。また、操作用突部6gを延長管3a側に向けて差し込んだ状態で操作用突部6aを操作できるように、延長管3a側の差込口7a開口縁には略U字状の切欠き7cが形成されている。
【0040】
なお、上記静電ブラシアタッチメント6を使わない通常吸引時には、図7に示すように、当該静電ブラシアタッチメント6をその操作用突部6gが延長管3aとは反対側,すなわち上記切欠き7cの反対側に向けてブラシ差込口7aに差し込んでおく。こうすると、取手部6eの大径部6d前端縁がブラシ差込口7aの最奥の小径部7bに密着すると共に、ブラシ台6a底部の通気口6j外周部に取り付けられたシール部材6kが取手部6eの底部6mと密着して、取手部6eの長孔6iから静電ブラシ6cへの通気流路が遮断される。これにより、取手部6eがブラシ差込口7aの蓋となってブラシ差込口7aを密封するようになっている。
【0041】
以上の構成において、図1の状態で掃除中に、図2に示したダブルブラシアタッチメント5を使用する場合には、ダブルブラシアタッチメント5を装着しようとするホースジョイント部2bの接続口2dあるいは延長管3a、3bの接続口3dから先を取り外して、そこにダブルブラシアタッチメント5を装着する。そして、被掃除箇所に適したブラシ5h又は5iを選択する。
【0042】
すなわち、深い隙間や傷付きやすいところを掃除する場合は、図2(a)に示す状態にして毛足の長いブラシ5hを選択する。毛足の長いブラシ5hは柔らかさもあるので、吸込口5eに吸い込まれやすくなるが、吸込口5eの斜めにカットされた略半分がブラシ台5gの内側から延設された遮蔽壁5jで遮られているので、吸込風速が速くなることなく、毛足の長いブラシ5hを通過する吸込風量が略半分に低減される。これにより、毛足が長くて柔らかなブラシ5hを使用する場合に当該ブラシ5hが吸込口5eに吸い込まれるのを防ぐことができる。
【0043】
また、窓のサッシなどに付着した埃を掻き取るように掃除したい場合は、図2(a)の状態からブラシ台5gを下側に回動して図2(b)のように毛足の短いブラシ5iになるように切り替える。このとき、図2(b)に示すようにブラシ5iの毛先が被掃除面に対して逆になっても、ブラシ台5gが取り付けられた筒状体先端部5dは基部5kに対して回動可能に構成されているので、図2(a)と同様な状態に容易に直すことができる。
【0044】
以上のように、毛足の短いブラシ5iの場合は硬さもあるので、窓のサッシなどに付着した埃なども掻き取ることができて便利であり、また毛足の長いブラシ5hの場合は柔らかさもあるので、深い隙間や傷付きやすいところの掃除に便利である。このように、被掃除箇所に応じて、より適したブラシ5h,5iに容易に切り替えることができるので、使い勝手が格段に向上する。
【0045】
一方、パソコンなどのOA機器に静電気等により付着した塵埃を掃除するときには、延長管3aのブラシ差込口7aに差し込まれている静電ブラシアタッチメント6を使用する。前述したように、通常吸引時には、掃除機本来の吸い込み性能が低下するのを防ぐため、図1,図7に示すように静電ブラシ6cを取手部6e内に収納した状態にして取手部6eがブラシ差込口7aの蓋となって密封するように差し込まれている。従って、静電ブラシアタッチメント6をブラシ差込口7aから取り外した後、操作用突部6gをスライドして図3(c),(d)に示すように静電ブラシ6cを取手部6eの大径部6dから露出させて、パソコンの画面等に静電気等により付着した埃を静電ブラシ6cで拭き取る。
【0046】
静電ブラシアタッチメント6による掃除が終了したら、操作用突部6gをスライドして静電ブラシ6cを取手部6e内に収納してから、図5又は図7に示すように延長管3aのブラシ差込口7aに取手部6eの大径部6d側から差し込む。このようにすることにより、静電ブラシアタッチメント6をブラシ差込口7aに差し込む際の毛挟み込みを防止することができる。
【0047】
なお、静電ブラシ6cに塵埃が余り付着してなく静電ブラシ6cの清掃が必要ないときには、図7に示した通常吸引時のように操作用突部6gが延長管3aとは反対側,すなわち切欠き7cの反対側に向けてブラシ差込口7aに差し込んでよいが、清掃が必要なときは図5に示したように操作用突部6gが延長管3a側(切欠き7c側)に向くように差し込む。
【0048】
そして、図6に示すように操作用突部6gをスライドして静電ブラシ6cを取手部6eの大径部6dから空気流路連通部7内に露出させる。この状態で、掃除機本体1の電動送風機を駆動して、しばらくの間、掃除等をすれば、図6に矢印で示すような吸引風が流れる。これにより、静電ブラシ6cのブラシ毛の隙間に塵埃の付着方向とは逆の吸引風が流れて容易に除塵することができる。
【0049】
この静電ブラシ6cの除塵が済んだら、静電ブラシアタッチメント6をブラシ差込口7aから一旦取り外して、図7に示すように操作用突部6gを延長管3aとは反対側(切欠き7cの反対側)に向けて前記と同様にしてブラシ差込口7aに差し込む。この状態では、前述したように静電ブラシ6cの取手部6eがブラシ差込口7aの蓋となって密封するため、掃除機本来の吸い込み性能が低下することはなく通常の掃除を行うことができる。また、操作用突部6gはブラシ差込口7aの切欠き7cが無い側の開口縁により移動が規制されているので、掃除中に誤って手が触れて移動したり、吸引力により移動するのを防ぐことができる。
【0050】
なお、上記実施形態では、ホースグリップ部2bや延長管3a,3bとは別体の筒状体5aの先端部5bに、毛足の長さが異なるブラシ5h,5iが両端に植毛されたブラシ台5gを回動可能に取り付けたが、ホースグリップ部2bや延長管3a,3bの先端部2c,3cにブラシ台の両端に種類の異なるブラシが植毛されたブラシアタッチメントを回動可能に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、ブラシアタッチメントの収納スペースが不要となると共に、付け替えも不要となって、使い勝手が更に向上する。
【0051】
また、種類の異なるブラシとして毛足の長さが異なるブラシ5h,5iを備えたが、これに限らず被掃除箇所に適したブラシの各種の組み合わせが考えられる。
【0052】
また、上記実施形態では、本願発明をキャニスタータイプ(床移動型)の電気掃除機に適用した場合について説明したが、本願発明はこれに限らず、アップライトタイプ(縦型)やハンディタイプ(携帯型)等の各種の電気掃除機に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本願発明が適用される一実施形態としてキャニスタータイプの電気掃除機の全体構成を示す側面図。
【図2】そのブラシアタッチメントとしてのダブルブラシアタッチメントの構成及び作用を示す図で、(a)は毛足の長いブラシが選択された状態を示す側断面図、(b)は毛足の短いブラシが選択された状態を示す側断面図。
【図3】同じく静電ブラシアタッチメントの構成及び作用を示す図で、(a)は取手部内に静電ブラシを収納した状態を示す側面図、(b)はその側断面図、(c)は取手部内から静電ブラシを露出させた状態を示す側面図、(d)はその側断面図。
【図4】上記実施形態における吸気流路連通部の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)はブラシ差込口から見た図、(c)は側断面図。
【図5】上記静電ブラシアタッチメントの除塵時におけるブラシ差込時を示す図で、(a)は側断面図、(b)はブラシ差込口側から見た図。
【図6】同じく上記静電ブラシアタッチメントの除塵時におけるブラシ露出時を示す図で、(a)は側断面図、(b)はブラシ差込口側から見た図。
【図7】通常吸引時における上記静電ブラシアタッチメントのブラシ差込口への装着状態を示す図で、(a)は側断面図、(b)はブラシ差込口側から見た図。
【符号の説明】
【0054】
1 掃除機本体
2 可撓性ホース
2b ホースグリップ部
2c 先端部
2d 接続口
3a,3b 延長管
3c 先端部
3d 接続口
4 床用吸込具
5 ダブルブラシアタッチメント
5a 筒状体
5b 先端部
5c 支軸
5d 一端
5e 吸込口
5f 他端
5g ブラシ台
5h 毛足の長いブラシ
5i 毛足の短いブラシ
5j 遮蔽壁
5k 基部
5m 爪部
5n 小径部
6 静電ブラシアタッチメント
6a 筒状ブラシ台
6b 大径部
6c 静電ブラシ
6d 大径部
6e 取手部
6f 小径部
6g 操作用突部
6h 小径部
6i 長孔
6j 通気口
6k シール部材
6m 底部
7 吸気流路連通部
7a ブラシ差込口
7b 小径部
7c 切欠き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機本体への吸気流路に接続され吸込口が形成された筒状体先端部に、一端が前記吸込口側に来る位置と他端が前記吸込口側に来る位置とに回動可能に取り付けられるブラシ台を備え、このブラシ台の両端に種類の異なるブラシが取り付けられて成るブラシアタッチメントを備えたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記種類の異なるブラシは、毛足の長さが異なることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記ブラシアタッチメントのブラシとして毛足の長いブラシを使用時に、この毛足の長いブラシを通過する吸込風量を制限する風量制限手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電気掃除機
【請求項4】
前記ブラシ台が取り付けられる筒状体先端部をその軸回りに回動可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項5】
取手部にブラシが収納自在に取り付けられ、前記取手部からブラシを通して通気可能に構成されたブラシアタッチメントを備えると共に、掃除機本体への吸気流路連通部に前記ブラシを収納した取手部をブラシ側から差し込むブラシ差込口を形成したことを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
前記取手部は、前記ブラシを収納した状態では取手部からブラシへの通気流路が遮断されるように構成されて成ることを特徴とする請求項5記載の電気掃除機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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