説明

電気掃除機

【課題】
電気掃除機において、掃除中にホース等を床などへ置かず、立った状態でホース等を係止することを実現する。
【解決手段】
伸縮継ぎ手管4が縦方向側面に一体的に係止できるハンドル係止部a23を手持ちハンドル改良22に設置し、ハンドル係止部a23が掃除機本体1内の電動送風機が運転時の状態、および電動送風機が停止時の状態においても、手持ちハンドル改良22のハンドル係止部a23に上方から伸縮継ぎ手管4、および吸口5が着脱自在に係止可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に係り、継ぎ手管を掃除機本体に係止可能な電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除機において掃除する際、障害物の無い場所(廊下等)ではスムーズに掃除可能ではあるが、部屋やリビング等においては程度の差はあるがテーブル等の障害物が存在する。このため、電気掃除機で掃除する場合、その障害物が掃除の邪魔になり、何回も手元操作管、および伸縮継ぎ手管を床面や壁等に置く必要がある。この時、床面におく場合、立ったり座ったりする屈伸の動作を行う必要があり、腰やひざへ負担となり腰痛等の発生原因になるおそれがある。また壁等に立てかけておく場合、何らかの拍子で手元操作管が倒れ、床等にキズつく可能性がある。
【0003】
かかる課題を解決する従来技術として、ホース継ぎ手部の側面に係合部を配置し、延長パイプの側面に係止部を設け、係止部をホース継ぎ手部の係止部に差し込んで、係止させるものがある(特許文献1ご参照)。
【0004】
【特許文献1】特許第3371513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記の従来技術の構成であるホース継ぎ手部、および伸縮継ぎ手管を係止するものにおいて、支持部が低位置(具体的には接続パイプのほぼ中心点)になるため、ホースなどの重みにより安定性が悪く、支持部にも力が加わり、係止部が破壊するおそれがある。また伸縮継ぎ手管の係止部に装着する際に力が加わった場合、ホース継ぎ手の部の下に床面との受け部が無いため、本体が前側に傾くなどして、装着時は安定しないおそれがある。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するものであり、使用者の使い勝手の向上を図ると共に、ホース,手元操作管,継ぎ手管などを安定して係止できる電気掃除機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
掃除機本体とホースの間にある手持ちハンドルに、継ぎ手管が係止可能な係止部であって、電動送風機が運転時の状態、および前記電動送風機が停止状態においても、手持ちハンドルの係止部に上方から前記継ぎ手管が着脱自在に係止可能である係止部を設ける。好ましくは、係止部はホース継ぎ手部より高い位置に設けることとする。好ましくは、手持ちハンドルの下部に前記継ぎ手管が縦方向側面に一体となる係止時において、より安定性の向上を図る部位を設ける。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電気掃除機の使用形態のままでも継ぎ手管を掃除機本体側へ係止することにより、屈伸動作なく使用者が継ぎ手管を固定することができるため、使用者の使い勝手を向上できると共に、継ぎ手管の掃除機本体側への係止位置を床面から高くすることにより、被係止物を安定して係止できる。
【0009】
例えば、部屋やリビング等においては掃除する際、テーブル等の障害物が存在しても掃除していた状態のまま障害物を移動できる。このため、吸口、および伸縮継ぎ手管を床面におくことが無くなり、立ったり座ったりする屈伸の動作による、腰やひざへ負担からくる腰痛等の発生がなくなる。また壁等に立てかけておく際においても、何らかの拍子で手元操作管が倒れ、床等にキズつく等の可能性もなくなる。更に係止部はホース継ぎ手部より高い位置に設けることにより、安定性を高め、係止時にホース、および伸縮継ぎ手管等が倒れにくい効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明に使用した電気掃除機の外観斜視図である。掃除機本体1とホース2と手元操作管3と伸縮継ぎ手管4と吸口5を備え、掃除機本体1と手元操作管3をホース2で接続し、この手元操作管3に伸縮継ぎ手管4を介して吸口5を接続して使用する。掃除機本体1とホース2の間には手持ちハンドル21が存在しホース2が貫通するよう取り付けてある。掃除機本体1の最前部にはホースクチ5があり、手元操作管3の操作によってホース2からホースクチ5に指令が発せられ、電動送風機(後述する)の運転を制御する仕組みになっている。ホース2は、ホース継ぎ手2aを介してホースクチ5に連結される。手持ちハンドル21は、ホース継ぎ手2aに付随していてもよい。伸縮継ぎ手管4は、伸縮性のない継ぎ手管であってもよい。
【0012】
掃除機本体1は、本体ケース内の後方に電動送風機(後述する)を内蔵し、この電動送風機の吸気力によって吸口5から吸気することによって該吸気流に乗せて塵埃を吸い込み、吸い込んだ含塵空気を伸縮継ぎ手管4と手元操作管3とホース2を介して掃除機本体1に吸い込ませ、サイクロン分離式のダストケース(後述する)で塵埃捕捉(集塵)した後に機外に排気する構造になる。
【0013】
尚、掃除機本体1は、ホースクチ5が設けられた側を前方と定義する。また、掃除機本体1は、使用形態ではホースクチ5が水平方向を向くように横置きになり、収納形態ではホースクチ5が垂直方向(上方向)を向くように縦置きになるのが好ましい。
【0014】
図2は本発明に使用した電気掃除機本体の上面から見た内部構造図である。掃除するとき(使用形態)は、コード口12に配置された電源コードプラグ9を家庭内のコンセントに入れ、コンセントからの電力により、電動送風機15が運転され、ホースクチ5から塵埃の含んだ空気が、ダストケース14を通り本体内部に吸引する。このとき、電源コードプラグ9は電源コード8と連動しており、掃除時において掃除機本体1が移動しやすいように約5mの長さの電源コード8が掃除機本体1の内部に収納されている。実際の掃除を行う際、電源コードプラグ9から掃除機本体1に収納されている電源コード9を掃除機本体1から外部へ放出し、掃除機本体1が自由自在移動し掃除するのが常である。掃除終了後は電源コードプラグ9を家庭内のコンセントから抜き、電源コード巻き取りボタン10を押すことと連動し、電源コード8は掃除機本体1の中に自動に収納する。
【0015】
図3は本発明の使用時に障害物を移動した時の電気掃除機である。本来、掃除を行う時は、手元操作管3を持ち、人は立った状態で吸口5から塵埃を含んだ床やカーペットなどに押し当て、往復運動により汚れを除去していく。しかし、床などに障害物があると、それを移動させるため、図3のように手元操作管3や伸縮継ぎ手管4を床等に置かなくてはならない。障害物移動後は、再び同状態で吸口5の往復運動により掃除を行う。
【0016】
しかしこの時、毎々障害物があるたびに手元操作管3や伸縮継ぎ手管4を床等に置く作業は使用者の腰やひざに負担をかけ、その屈伸運動により腰痛等の発生の原因になる可能性がある。また、フローリングの床などへ手元操作管3や伸縮継ぎ手管4を置くことは、キズなどをまねく要素もある。このため家庭内にて掃除を行う場合は、手元操作管3や伸縮継ぎ手管4は床等に下ろさず、立てておくことが理想である。
【0017】
図4は手持ちハンドル21の斜視図である。手持ちハンドル21の本来の目的は、掃除機本体1を階段など、段差がある場所への移動や、高所(蛍光灯等)等の掃除時に掃除機本体1を持ち上げて使用するものである。この手持ちハンドル21は通常掃除にはあまり利用しないが特殊な使い方、特に掃除機本体1を持ち上げて使用する場合が多く、部品としては非常に硬い材料で作られている。手持ちハンドル21は掃除機本体1に連結される。
【0018】
図5は伸縮継ぎ手管4の斜視図である。伸縮継ぎ手管4には伸縮を自在で動かすことが可能であり、大きく分けると伸縮継ぎ手外パイプ4aと伸縮継ぎ手内パイプ4bの2つの部位に分かれる。伸縮継ぎ手外パイプ4aと伸縮継ぎ手内パイプ4bとは連結され、伸縮継ぎ手外パイプ4a内に伸縮継ぎ手内パイプ4bを収納しつつスライドすることで、長さを調整することが可能である。尚、スライドではなく、収納形態で分離する伸縮継ぎ手外パイプ4aと伸縮継ぎ手内パイプ4bを使用形態で連結することによって、長さを調整可能であってもよい。伸縮継ぎ手外パイプ4aの一端は、手元操作管3に連結可能であり、伸縮継ぎ手内パイプ4bの一端は、吸口5に連結可能である。また、伸縮継ぎ手管4は、使用形態では伸ばされ、収納形態では縮められるのが好ましい。つまり、伸縮継ぎ手管4は、収納形態よりも使用形態のほうが長くなるため、安定性が悪くなる。
【0019】
図6は伸縮継ぎ手管4の左側面図を縦においたものである。伸縮継ぎ手管4の伸縮継ぎ手外パイプ4aには掃除機本体1を収納する際、コンパクトに収めるための掃除機本体1に係止できるホーススタンドa4cが設けられている。例えば、ホーススタンドa4cは、吸口5側に開口を持つL字形状(吸口5側に伸びる爪)であり、伸縮継ぎ手外パイプ4a上の吸口5側に設けられる。掃除機本体1にはホーススタンドa4cと係止する部位があり(図示なし)、スタンド収納(収納形態)するときに用いられる。掃除機本体1側の係止部位は、例えば、掃除機本体1の上面または側面または底面に設けられ、ホースクチ5側(収納形態では垂直上方側)に開口する形状である。これと同様に、伸縮継ぎ手管4の伸縮継ぎ手内パイプ4bにも係止するための部位、ホーススタンドb4dを設ける。例えば、ホーススタンドb4dは、ホーススタンドa4cと同様に吸口5側に開口を持つL字形状(吸口5側に伸びる爪)であり、伸縮継ぎ手内パイプ4b上の吸口5側に設けられる。つまり、伸縮継ぎ手管4には、2つのホーススタンドが設けられ、使用形態では吸口5に近いホーススタンドb4dを用いて掃除機本体1に係止され、収納形態では手元操作管3に近いホーススタンドa4cを用いて掃除機本体1に係止されるのが好ましい。また、ホーススタンドa4cの伸縮継ぎ手管4の円周上の位置と、ホーススタンドb4dの伸縮継ぎ手管4の円周上の位置が、ほど同一である、つまり、伸縮継ぎ手管4上で同一の方向にあるのが好ましい。尚、使用形態でも収納形態でも兼用可能であれば、ホーススタンドは伸縮継ぎ手内パイプ4bのホーススタンド4dの1つであってもよい。
【0020】
図7は手持ちハンドル改良22の正面図を現したものである。手持ちハンドル21に対して、手持ちハンドル改良22には、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24と、ローラーを有するハンドルローラー25を付け加えたことを特徴とする。ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、ホーススタンドb4dに係止するハンドル係止部a23と、その対象側に同作用であるハンドル係止部b24の2つの係止部から成る。ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、例えば、上方向に開口を持つ形状であり、手持ちハンドル改良22の最上部に設けられる。つまり、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、手持ちハンドル改良22のホース貫通部よりも上方に設けられる。手持ちハンドル改良22の上端の位置は、掃除機本体1の上端の位置と同程度または低いのが好ましい。よって、この場合には、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、掃除機本体1の上端の位置と同程度または低くなる。また、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、掃除機本体1の重心点よりも高い位置、掃除機本体1の中心点よりも高い位置に設けられるのが好ましい。そして、使用者は、電気掃除機の使用中に、伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dを、ハンドル係止部a23またはハンドル係止部b24の一方に上方から差し込むことにより、部屋やリビング等においては掃除する際、テーブル等の障害物が存在しても掃除していた状態のまま障害物を移動でき、また吸口、および伸縮継ぎ手管を床面におくことが無くなり、立ったり座ったりする屈伸の動作による、腰やひざへ負担からくる腰痛等の発生がなくなる。掃除機本体1ではなく、掃除機本体1から分離して製造可能な手持ちハンドル改良22に、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24を形成したことにより、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24の製造,取り付けが容易になる。
【0021】
図8は手持ちハンドル改良22の上面図を現したものである。手持ちハンドル改良22は掃除機本体1をカバーするように、手持ちハンドル21よりも側面が掃除機本体1の後方に伸びた形状であるのが好ましい、掃除機本体1の傷つきや家内の壁などのぶつかりから保護することが可能となる。また手持ちハンドル改良22の下部にハンドルローラー25を付け加えたことから、掃除機本体1の廻旋性能向上につながる。ハンドルローラー25の位置は、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24よりも掃除機本体1の後方側であるのが好ましい。更にハンドルローラー25には、ローラーの代わりに、車輪や、スムーズに動く部位を付け加えてもよい。これにより、手持ちハンドル改良22のハンドル係止部a23、もしくはハンドル係止部b24に伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dを差し込む際および差し込んだ後(係止時に)、掃除機本体1等の倒れを抑制することができる。つまり、安定性を向上できる。
【0022】
図10は係止状態の伸縮継ぎ手管および手持ちハンドル改良の拡大図である。手持ちハンドル改良22の正面図と伸縮継ぎ手管4、および吸口5を実際に係止した状態を現す。ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24は、ホース継ぎ手2aよりも上方に設けられる。このように、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24がホース2の連結部(ホース継ぎ手2a)より高い位置、つまりその係止位置(ホーススタンドa4cおよびホーススタンドb)を被係止物であるホース2,手元操作管3,伸縮継ぎ手管4,吸口5の重心の位置に近い位置、あるいは伸縮継ぎ手管4上で吸口5よりも手元操作管3に近い位置にしたため、安定した係止状態が得られる。また、手持ちハンドル改良22の側面は、掃除機本体1の正面から見た場合に、垂直方向に伸び、ハの字形状をしているのが好ましい。つまり、係止時に、吸口5の一部が手持ちハンドル改良22の側面に接触するようにするのが好ましい。これにより、被係止物(ホース2,手元操作管3,伸縮継ぎ手管4,吸口5)と掃除機本体1との接触点が増えるため、係止時に、被係止物の係止の安定性を向上できる。さらに、手持ちハンドル改良22の側面は、係止時に、伸縮継ぎ手管4および吸口5の側面の形状に沿った形状であるのが好ましい。これにより、より安定性が増す。また、掃除機本体1の前後方向と吸口5の可動方向が交差する方向に(好ましくは90度)、ハンドル係止部a23、もしくはハンドル係止部b24に伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dが係止されるように、伸縮継ぎ手管4にホーススタンドb4dを設けるのが好ましい。
【0023】
ホーススタンドa4c、およびホーススタンドb4dには、ポピプロピレン(PP)といった比較的軟らかい材料を用いる。これにより、ホーススタンドa4c、およびホーススタンドb4dは、通常の使用状態はもとより、側面から突発的な力が加わったとしても、破損しにくい。また、手持ちハンドル改良22には、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)といった滑りやすく、硬い材料を用いる。これにより、よほどの力を加わったとしても、破損しにくい。
【0024】
また、ハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24に、電気掃除機の電源をOFFする回路(例えば、スイッチ)を設け、手持ちハンドル改良22のハンドル係止部a23、もしくはハンドル係止部b24に伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dが差し込まれたことに連動して、電気掃除機の電源をOFFしてもよい。これにより、手持ちハンドル改良22に伸縮継ぎ手管4を差し込むと、自動的に電気掃除機の電源がOFFとなるため、使用者の使い勝手を向上できると共に、不要な電力の消費を低減できる。手持ちハンドル改良22のハンドル係止部a23、もしくはハンドル係止部b24から伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dが取り出されたことに連動して、電気掃除機の電源をONしてもよいし、手持ちハンドル改良22のハンドル係止部a23、もしくはハンドル係止部b24から伸縮継ぎ手管4のホーススタンドb4dが取り出されても、電気掃除機の電源をONしなくてもよい(OFFのまま)。電気掃除機の電源をONしない場合は、使用者は、手元操作管3に設置された電源スイッチを操作することにより、電気掃除機の電源をONすることが可能である。
【実施例2】
【0025】
図9は本発明に使用した電気掃除機の外観斜視図である。
【0026】
伸縮継ぎ手管4の吸口5側端部にクルッとブラシ30を設け、クルッとブラシ30に、実施例1と同様のホーススタンドを設けた点を特徴とする。クルッとブラシ30とは、ブラシを有し、回動可能である。
【0027】
これにより、クルッとブラシ30にも同様な係止部を付加したことから、クルッとブラシ30がある場合でも実施例1と同様の発明効果が得られる。その他の例として、伸縮継ぎ手内パイプ4bに代わりに、または、伸縮継ぎ手内パイプ4bと共に、使用形態の掃除機本体1のホース2より高い位置にハンドル係止部a23およびハンドル係止部b24を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に使用した電気掃除機の外観斜視図。
【図2】本発明に使用した電気掃除機本体の上面から見た内部構造図。
【図3】本発明の使用時に障害物を移動した時の電気掃除機。
【図4】手持ちハンドルの斜視図。
【図5】伸縮継ぎ手管の斜視図。
【図6】伸縮継ぎ手管の左側面拡大図。
【図7】手持ちハンドル改良の正面図。
【図8】手持ちハンドル改良の上面図。
【図9】本発明に使用した電気掃除機の外観斜視図。
【図10】係止状態の伸縮継ぎ手管および手持ちハンドル改良の拡大図。
【符号の説明】
【0029】
1 掃除機本体
2 ホース
3 手元操作管
4 伸縮継ぎ手管
4a 伸縮継ぎ手外パイプ
4b 伸縮継ぎ手内パイプ
4c ホーススタンドa
4d ホーススタンドb
21 手持ちハンドル
22 手持ちハンドル改良
23 ハンドル係止部a
24 ハンドル係止部b
30 クルッとブラシ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機本体と、吸口と、前記吸口から吸い込んだ空気を前記掃除機本体へ導く伸縮継ぎ手管と、前記伸縮継ぎ手管と接続している手元操作管と、前記手元操作管と前記掃除機本体とをつなぐホースと、前記ホースと前記掃除機本体とを着脱自在にてつないでいるホース継ぎ手部と、前記ホース継ぎ手部に付随している手持ちハンドルを含む電気掃除機において、
前記手持ちハンドルは、前記伸縮継ぎ手管が縦方向側面に一体的に係止できる係止部を備え、
前記係止部は、当該電気掃除機が運転時の状態、および停止時の状態においても、前記手持ちハンドルの前記係止部に上方から前記伸縮継ぎ手管が着脱自在に係止可能であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
請求項1に記載の電気掃除機において、
前記手持ちハンドルの前記係止部は、前記ホース継ぎ手部より高い位置であって、前記手持ちハンドルのうちの上側の位置に設置されるとともに、前記手持ちハンドルの左右両側に設けたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の電気掃除機において、
前記伸縮継ぎ手管に付属のブラシや他の吸口が取り付けられた場合にも、当該電気掃除機が運転時の状態、および停止時の状態においても前記伸縮継ぎ手管を縦方向に着脱自在に係止可能であることを特徴とする電気掃除機。
【請求項4】
請求項1から3の何れかに記載の電気掃除機において、
前記手持ちハンドルは、前記手持ちハンドルの下部に、前記伸縮継ぎ手管が縦方向側面に一体的に係止された場合により安定させるための部位を設けたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項5】
掃除機本体と、前記掃除機本体に連結可能なホースと、前記ホースに連結可能な手元操作管と、前記手元操作管に連結可能な継ぎ手管と、前記継ぎ手管に連結可能な吸口とを備えた電気掃除機において、
当該電気掃除機の使用形態において、前記掃除機本体のホースクチ付近に、前記ホースクチよりも上方でかつ前記掃除機本体の上端面よりも下方の位置に、上方向に開口した形状を有する係止部を備え、
前記継ぎ手管は、前記継ぎ手管の長手方向でかつ前記吸口側に開口し、前記係止部の形状に対応する形状を有する被係止部を備えることを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
請求項5に記載の電気掃除機において、
前記掃除機本体のホースクチ付近に、ハンドルを備え、
前記係止部は、前記ハンドルに形成されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項7】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記係止部は、前記ハンドルの側面の上側に形成されることを特徴とする電気掃除機。
【請求項8】
請求項6に記載の電気掃除機において、
前記ハンドルは、当該電気掃除機の使用形態において、床面に接地可能な支持部を備えることを特徴とする電気掃除機。
【請求項9】
請求項6から8の何れかに記載の電気掃除機において、
前記継ぎ手管は、伸縮可能なように、複数の継ぎ手管から成り、
前記被係止部は、前記複数の継ぎ手管のうち前記吸口に連結可能な継ぎ手管と、前記吸口に連結可能な継ぎ手管とは異なる継ぎ手管のそれぞれに形成され、
前記掃除機本体の底面に、前記係止部とは異なる、前記ホースクチの方向に開口した形状を有する他の係止部を備えることを特徴とする電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−110483(P2010−110483A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−286030(P2008−286030)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】