説明

電気掃除機

【課題】利便性を向上できる電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動送風機6を内装する本体部1に車輪10を軸支し、車輪10が床面上を転動して本体部1を移動させる電気掃除機において、車輪10を転がり軸受15により本体部1に支持した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除機は特許文献1に開示されている。この電気掃除機は電動送風機を内装する本体部の両側面に車輪が設けられる。本体部には中空円筒形の軸受部が設けられ、車輪には軸受部の内面に嵌合する軸部が突設される。軸部の先端には軸受部の軸方向端面に係合する係合爪が設けられる。軸部を軸受部に挿入して係合爪が軸受部に係合することにより、車輪が本体部に軸支される。車輪は床面に平行な回転軸を有して床面上を転動する。これにより、本体部が床面上を移動して掃除を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−25407号公報(第2頁−第5頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電気掃除機によると、車輪を軸支する軸部及び軸受部が互いに摺動する滑り軸受を形成するため摺動摩擦が大きい。このため、本体部を移動させる際に使用者の負担が大きく、電気掃除機の利便性が悪い問題があった。
【0005】
本発明は、利便性を向上できる電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、電動送風機を内装する本体部に車輪を軸支し、前記車輪が床面上を転動して前記本体部を移動させる電気掃除機において、前記車輪を転がり軸受により前記本体部に支持したことを特徴としている。この構成によると、例えば、本体部に設けた軸部が車輪に取り付けられる転がり軸受に嵌合して車輪が軸支される。
【0007】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記転がり軸受の外輪に嵌合する嵌合部を有し、前記転がり軸受の軸方向端面を覆う軸受カバーを設けたことを特徴としている。
【0008】
この構成によると、例えば、車輪に設けられる嵌合部に転がり軸受の外輪が嵌合し、本体部に設けた軸部が転がり軸受に挿通される。転がり軸受は車輪に取り付けた軸受カバーにより覆われ、嵌合部の底面及び軸受カバーによって転がり軸受の軸方向移動が規制される。
【0009】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記軸受カバーが前記嵌合部の外周に嵌合する環状のリブを有することを特徴としている。この構成によると、転がり軸受の外輪が嵌合部の内面に嵌合し、嵌合部の外面が軸受カバーのリブに嵌合する。
【0010】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記転がり軸受の外輪に嵌合する嵌合部を有し、前記転がり軸受の軸方向端面に係合する係合爪を前記嵌合部の先端に設けたことを特徴としている。
【0011】
この構成によると、例えば、車輪に設けられる嵌合部に転がり軸受の外輪が嵌合し、本体部に設けた軸部が転がり軸受に挿通される。転がり軸受は嵌合部の先端に設けた係合爪に係合し、嵌合部の底面及び係合爪によって転がり軸受の軸方向移動が規制される。
【0012】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記転がり軸受の外輪に嵌合する保持嵌合部を有して前記転がり軸受を保持する軸受保持部材を備え、前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記保持嵌合部を内嵌する嵌合部を有し、前記嵌合部に前記保持嵌合部を嵌合して前記軸受保持部材が取り付けられることを特徴としている。
【0013】
この構成によると、軸受保持部材の保持嵌合部に転がり軸受が嵌合して保持される。例えば、車輪に設けられる嵌合部に保持嵌合部を内嵌して軸受保持部材が車輪に取り付けられ、本体部に設けた軸部が転がり軸受に挿通される。嵌合部の底面及び保持嵌合部の底面によって転がり軸受の軸方向移動が規制される。
【0014】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記嵌合部の外面を支持する放射状のリブを備えたことを特徴としている。
【0015】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記転がり軸受の内面に嵌合する複数の突起部を前記軸部の周面に設けたことを特徴としている。この構成によると、転がり軸受に挿通された軸部の突起部が転がり軸受の内面に嵌合する。突起部によって軸部と転がり軸受との接触面積が減少し、軸部の外径が寸法公差により変動しても容易に軸部を転がり軸受に挿入することができる。
【0016】
また本発明は、上記構成の電気掃除機において、前記転がり軸受が樹脂軸受から成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、車輪を転がり軸受により本体部に支持したので、車輪の回転時の摺動摩擦を低減することができる。従って、本体部を移動させる際の使用者の負担を軽減することができ、電気掃除機の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態の電気掃除機の本体部を示す斜視図
【図2】本発明の第1実施形態の電気掃除機の本体部の要部を示す分解斜視図
【図3】本発明の第1実施形態の電気掃除機の本体部の要部を示す正面断面図
【図4】本発明の第1実施形態の電気掃除機の車輪を示す分解斜視図
【図5】本発明の第1実施形態の電気掃除機の軸受カバーを示す斜視図
【図6】本発明の第1実施形態の電気掃除機の軸部を示す正面図
【図7】本発明の第2実施形態の電気掃除機の本体部の要部を示す正面断面図
【図8】本発明の第3実施形態の電気掃除機の本体部の要部を示す正面断面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の電気掃除機の本体部を示す斜視図である。電気掃除機の本体部1は電動送風機(不図示)を内装し、樹脂成形品の上部カバー2及び下部カバー3を有している。下部カバー3により本体部1の下部が覆われ、下部カバー3に係着される上部カバー2により本体部1の上部が覆われる。本体部1内の後部には電動送風機が設置される送風機室4(図2参照)が設けられ、前部には着脱自在の集塵容器6が設置される集塵室5(図2参照)が設けられる。
【0020】
本体部1の前面には集塵容器6に連通する接続口1aが形成され、背面には排気口1bが形成される。接続口1aには可撓性の接続ホース(不図示)が接続され、接続ホースの先端には延長パイプ(不図示)を介して吸込口体(不図示)が接続される。吸込口体には床面に対峙する吸気口が設けられる。
【0021】
電動送風機の駆動によって吸込口体から気流とともに吸引された床面の塵埃が接続口1aを介して集塵容器6に流入して集塵される。塵埃を除去された気流は排気口1bを介して排気される。
【0022】
図2は本体部1の要部の分解斜視図を示している。本体部1の下部カバー3の前部には前輪保持部9が下面に取り付けられる。前輪保持部9は下部カバー3に係着され、床面に垂直な回転軸で回転自在になっている。前輪保持部9には球形の車輪(前輪、不図示)が床面に平行な回転軸で回転自在に支持される。
【0023】
下部カバー3の後部には送風機室4の両側面に立設される側面視略円形のカバー部7が設けられる。カバー部7の中央部には軸部8が突出して設けられる。軸部8には車輪10(後輪)が軸支され、カバー部7の上部は水平方向に屈曲して車輪10の上方を覆う。車輪10は前輪保持部9に支持される車輪(前輪)よりも大径に形成され、転がり軸受15及び軸受カバー20が一体に設けられる。車輪10の軸方向の一端面は軸部8にネジ止めされる車輪カバー31で覆われる。車輪カバー31の中央部にはネジを覆うキャップ32が取り付けられる。
【0024】
図3は本体部1の要部の正面断面図を示している。図4は車輪10の分解斜視図を示している。また、図5は図4と異なる方向から視た軸受カバー20の斜視図を示している。車輪10は円形の樹脂成形品により形成され、周面には床面との転がり摩擦を大きくする合成ゴム等の環状部材(不図示)が被嵌される。
【0025】
車輪10の中央部には本体部1側が凹む凹部10dが形成される。凹部10dには貫通孔10aが設けられ、貫通孔10aよりも大径の嵌合部11が本体部1側に突出して形成される。凹部10dの内周面と嵌合部11の外周面とは放射状の複数のリブ10eにより連結される。嵌合部11の端面には軸方向に突出する複数の突出部11aが形成される。嵌合部11の周囲のリブ10e間にはネジ孔10bを有する複数のボス10cが突設される。
【0026】
転がり軸受15は外輪15aと内輪15bとの間に球形のボール15cを有したラジアル軸受から成っている。また、転がり軸受15は外輪15a及び内輪15bが樹脂から成る樹脂軸受により構成され、ボール15cはガラスにより形成される。これにより、本体部1を軽量化することができる。ボール15cを金属やセラミックにより形成してもよい。また、ボール15cに替えて円柱状や円錐台形状のころを用いてもよい。
【0027】
軸受カバー20は円形の樹脂成形品により形成される。軸受カバー20の中央部には貫通孔20aが設けられ、貫通孔20aの周囲にはネジ孔10bに対応する複数の孔部20bが形成される。また、貫通孔20aの周囲には環状のリブ21が形成され、リブ21の内周側に沿って複数の孔部20cが設けられる。
【0028】
車輪10の嵌合部11には転がり軸受15が外輪15aを嵌合して配される。軸受カバー20の孔部20bに挿通されるネジ(不図示)をネジ孔10bに螺合して軸受カバー20が車輪10に取り付けられる。これにより、車輪10、転がり軸受15及び軸受カバー20が一体化され、転がり軸受15が車輪10に保持される。転がり軸受15の外輪15aは嵌合部11の底面及び軸受カバー20に挟持され、転がり軸受15の軸方向の移動が規制される。
【0029】
この時、嵌合部11の突出部11aが孔部20cに嵌合するとともに、リブ21の内面が嵌合部11の外面に嵌合する。これにより、車輪10に荷重が加わって嵌合部11が径方向に変形することによる転がり軸受15の脱落を防止することができる。また、リブ10eによって嵌合部11の径方向の変形をより確実に防止することができる。
【0030】
転がり軸受15には貫通孔20aを介して軸部8が挿通される。図6は軸部8の正面図を示している。軸部8の中心にはネジ孔8aが設けられる。軸部8の周面には軸方向に延びる複数の突起部8bが設けられる。突起部8bは転がり軸受15の内面に嵌合し、突起部8bによって軸部8と転がり軸受15との接触面積が減少する。これにより、樹脂成形品から成る軸部8の外径が寸法公差により変動しても容易に軸部8を転がり軸受15に挿入することができる。
【0031】
図3において、車輪カバー31には車輪10の貫通孔10aに挿入される凸部31bが設けられ、凸部31bには孔部31aが形成される。軸部8のネジ孔8aに孔部31aを介してネジ(不図示)を螺合して、車輪10の端面が車輪カバー31により覆われる。これにより、左右の車輪10が本体部1の両側部に配され、床面に平行な共通の回転軸で回転自在になっている。また、ネジ孔8a及びネジ孔8aに挿通されるネジは車輪カバー31に係着されるキャップ32により覆われ、本体部1の美感が保持される。
【0032】
車輪10は車輪カバー31とカバー部7との間に所定の隙間を有して配され、車輪カバー31及びカバー部7によって軸方向の移動が規制される。凸部31bを転がり軸受15の内輪15bに当接するように形成すると、車輪10の軸方向の移動を小さくできるためより望ましい。
【0033】
上記構成の電気掃除機において、前輪保持部9に支持された車輪及び軸部8に支持される車輪10が床面上を転動し、本体部1が床面を移動して掃除を行うことができる。この時、車輪10が転がり軸受15により支持されるので、車輪10の回転時の摺動摩擦を低減することができる。また、前輪保持部9に支持された車輪によって本体部1の向きを変えて進行方向を可変することができる。
【0034】
本実施形態によると、車輪10を転がり軸受15により本体部1に支持したので、車輪10の回転時の摺動摩擦を低減することができる。従って、本体部1を移動させる際の使用者の負担を軽減することができ、電気掃除機の利便性を向上することができる。
【0035】
また、本体部1が軸部8を有して車輪10が転がり軸受15の外輪15aに嵌合する嵌合部11を有し、転がり軸受15の軸方向端面を覆う軸受カバー20を設けたので、転がり軸受15の軸方向の移動を規制して容易に転がり軸受15を保持することができる。
【0036】
また、軸受カバー20が嵌合部11の外周に嵌合する環状のリブ21を有するので、車輪10に荷重が加わって嵌合部11が径方向に変形することによる転がり軸受15の脱落を防止することができる。
【0037】
また、嵌合部11の外面を支持する放射状のリブ10eを備えたので、嵌合部11の径方向の変形をより確実に防止することができる。
【0038】
また、転がり軸受15の内面に嵌合する複数の突起部8bを軸部8の周面に設けたので、突起部8bによって軸部8と転がり軸受15との接触面積を減少させることができる。従って、軸部8の外径が寸法公差により変動しても容易に軸部8を転がり軸受15に挿入することができる。
【0039】
また、転がり軸受15が樹脂軸受から成るので、本体部1の軽量化を図ることができ、本体部1を移動させる際の使用者の負担をより軽減することができる。
【0040】
次に、図7は第2実施形態の電気掃除機の本体部1の要部を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図6に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して軸受カバー20(図2参照)を省いている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0041】
車輪10の嵌合部11の先端には転がり軸受15の外輪15aに係合する係合爪11bが設けられる。転がり軸受15を嵌合部11に挿入して係合爪11bを外輪15aに係合することにより、転がり軸受15が車輪10に保持される。嵌合部11の底面及び係合爪11bによって転がり軸受15の軸方向の移動が規制される。
【0042】
本実施形態によると、第1実施形態と同様に車輪10を転がり軸受15により本体部1に支持したので、車輪10の回転時の摺動摩擦を低減することができる。従って、本体部1を移動させる際の使用者の負担を軽減することができ、電気掃除機の利便性を向上することができる。
【0043】
また、本体部1が転がり軸受15の内面に嵌合する軸部8を有して車輪10が転がり軸受15の外輪15aに嵌合する嵌合部11を有し、転がり軸受15の軸方向端面に係合する係合爪11bを嵌合部11の先端に設けたので、転がり軸受15の軸方向の移動を規制して容易に転がり軸受15を保持することができる。また、第1実施形態に比して部品点数を削減することができる。
【0044】
また、嵌合部11の外面を支持する放射状のリブ10eを備えたので、車輪10に荷重が加わって嵌合部11が径方向に変形することによる転がり軸受15の脱落を防止することができる。
【0045】
次に、図8は第3実施形態の電気掃除機の本体部1の要部を示す正面断面図である。説明の便宜上、前述の図1〜図6に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は第1実施形態に対して軸受カバー20(図2参照)に替えて転がり軸受15を保持する軸受保持部材25を設けていている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
【0046】
軸受保持部材25は円形の樹脂成形品により形成される。軸受保持部材25の中央部には貫通孔25aが設けられ、貫通孔25aよりも大径の保持嵌合部26が外側に突出して形成される。保持嵌合部26の周囲には車輪10のネジ孔10b(図4参照)に対応する複数の孔部(不図示)が形成される。
【0047】
軸受保持部材25の保持嵌合部26には転がり軸受15が外輪15aを嵌合して配される。軸受保持部材25は保持嵌合部26を車輪10の嵌合部11に内嵌し、ネジ(不図示)をネジ孔10bに螺合して車輪10に取り付けられる。これにより、車輪10、転がり軸受15及び軸受保持部材25が一体化され、転がり軸受15が車輪10に保持される。転がり軸受15の外輪15aは嵌合部11の底面及び保持嵌合部26の底面に挟持され、転がり軸受15の軸方向の移動が規制される。
【0048】
この時、嵌合部11及び保持嵌合部26の周面が二重に形成されるため、車輪10に荷重が加わっても嵌合部11及び保持嵌合部26の径方向の変形による転がり軸受15の脱落を防止することができる。また、リブ10eによって嵌合部11の径方向の変形をより確実に防止することができる。
【0049】
本実施形態によると、第1実施形態と同様に車輪10を転がり軸受15により本体部1に支持したので、車輪10の回転時の摺動摩擦を低減することができる。従って、本体部1を移動させる際の使用者の負担を軽減することができ、電気掃除機の利便性を向上することができる。
【0050】
また、転がり軸受15が嵌合する保持嵌合部26を有した軸受保持部材25を設け、本体部1が軸部8を有して車輪10の嵌合部11に保持嵌合部26が嵌合して軸受保持部材25が取り付けられるので、転がり軸受15の軸方向の移動を規制して容易に転がり軸受15を保持することができる。
【0051】
また、嵌合部11及び保持嵌合部26の周面が二重に形成されるため、嵌合部11及び保持嵌合部26の径方向の変形による転がり軸受15の脱落を防止することができる。また、リブ10eによって嵌合部11の径方向の変形をより確実に防止することができる。
【0052】
第1〜第3実施形態において、軸部8を本体部1に突設して転がり軸受15を車輪10により保持しているが、転がり軸受15を本体部1に保持して軸部8を車輪10に形成してもよい。
【0053】
また、前輪保持部9をスラスト軸受から成る転がり軸受により支持してもよく、前輪保持部9に支持される車輪をラジアル軸受から成る転がり軸受により支持してもよい。後輪を成す車輪10は前輪よりも径が大きいため軸受の径も大きく、すべり軸受による摺動摩擦が前輪よりも大きくなる。従って、後輪を成す車輪10のみを転がり軸受15により支持しても使用者の負担を十分軽減することができる。
【0054】
また、電気掃除機が電動送風機を内装する本体部1に吸込口体が接続ホースを介して接続されるキャニスター型に形成されるが、本体部1に吸込口体を一体に設けた縦型の電気掃除機であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明によると、キャニスター型及び縦型の電気掃除機に利用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 本体部
2 上部カバー
3 下部カバー
4 送風機室
5 集塵室
6 集塵容器
7 カバー部
8 軸部
8b 突起部
10 車輪
10e リブ
11 嵌合部
11f 係合爪
15 転がり軸受
20 軸受カバー
21 リブ
25 軸受保持部材
26 保持嵌合部
31 車輪カバー
32 キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を内装する本体部に車輪を軸支し、前記車輪が床面上を転動して前記本体部を移動させる電気掃除機において、前記車輪を転がり軸受により前記本体部に支持したことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記転がり軸受の外輪に嵌合する嵌合部を有し、前記転がり軸受の軸方向端面を覆う軸受カバーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記軸受カバーが前記嵌合部の外周に嵌合する環状のリブを有することを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記転がり軸受の外輪に嵌合する嵌合部を有し、前記転がり軸受の軸方向端面に係合する係合爪を前記嵌合部の先端に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記転がり軸受の外輪に嵌合する保持嵌合部を有して前記転がり軸受を保持する軸受保持部材を備え、前記本体部及び前記車輪の一方が前記転がり軸受の内面に嵌合する軸部を有するとともに、他方が前記保持嵌合部を内嵌する嵌合部を有し、前記嵌合部に前記保持嵌合部を嵌合して前記軸受保持部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記嵌合部の外面を支持する放射状のリブを備えたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項7】
前記転がり軸受の内面に嵌合する複数の突起部を前記軸部の周面に設けたことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の電気掃除機。
【請求項8】
前記転がり軸受が樹脂軸受から成ることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の電気掃除機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−65878(P2012−65878A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213689(P2010−213689)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】