説明

電気機器及び複合材料製の部品を有する航空機

航空機は、少なくとも1つの機器(12)と、前記機器が接続された複合材料部品(16)とを有する。前記機器の故障電流回路が前記部品を経由するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機上に据え付けられた電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機は、種々の非常に多くの数の電気機器や装置を有する。それらは、モータや、コンピュータのような電子装置であり得る。
【0003】
このような機器のうち、多くには単相で電力が与えられている。この目的で、機器はケーブル手段で発電機の正端子に接続される。発電機の負端子への接続は、機器の他方の端子を、発電機の負端子が接続されている飛行機の金属グラウンドに接続することによって行われる。これにより、動作電流用の回路が構成される。
【0004】
機器に関して生じ得る故障電流を流すための備えも必要である。例として、このタイプの電流は、リーク電流や短絡電流であり、異常事態時に生じ得る。飛行機の大部分が金属でできている場合には、機器は飛行機の金属部品に接続されており、故障電流を動作電流と同様に流すことができる。
【0005】
しかし、非金属繊維で強化されたプラスチック基材を有する複合材料から飛行機の部分を製造することが望まれる場合には、事情は異なる。このような材料は、金属ほど電気の良導体ではない。
【0006】
動作電流が流れるように、航空機の金属グラウンドをこのタイプの航空機内にある機器に接続するために、各機器は特定のケーブル手段によって前記グラウンドに接続される。したがって、胴体にあって、電気的構造ネットワーク(electrical structure network)又は「ESN」とも呼ばれる、特定のメタルネットワークを考えることが知られている。
【0007】
更に、機器から金属グラウンドへ戻る、生じ得る故障電流に対する備えが必要である。そのために、メタリックボンディングネットワーク(metallic bonding network)又は「MBN]と呼ばれる特定の故障用ネットワークが用いられる。このネットワークは、機器からの故障電流を流すことができるメッシュ又は格子を飛行機に設けるために、シートレールのような飛行機の構造的金属部品と部分的に一致する。この状況において、複合材料が存在するにもかかわらず、飛行機の金属部品間を電気的に導通させるために、飛行機の各フレーム及び各クロスメンバに金属テープのような特定の部材を備えるようにすることが知られている。この導通が、故障電流を飛行機のグラウンドに流すのに役立つ。
【発明の概要】
【0008】
しかし、これらの金属エレメントは全体として、複雑であり非常に多くの問題を生じさせるメッシュを形成する。このように、特定の要素を加えることにより、飛行機の重量が増加する。このことにより、全ての組み立て作業を成し遂げるのに必要な時間も増加する。関連コストも無視できない。これらのエレメントは、電流帰還ネットワークをより複雑にもする。このようなエレメントを用いることにより、寸法合わせ、メンテナンス、腐食、及びESNの異なる部分の接続に関して、特別な検討が必要になる。
【0009】
本発明の目的は、複合材料で作られた部品を有する飛行機上の故障電流を流すためのより簡単な解決策を提供することである。
【0010】
この目的のために、本発明は、少なくとも1つの電子機器と、この機器が接続される複合材料部品とを有する航空機を提供する。この航空機は、前記機器の故障電流回路が前記部品を経由するように構成されている。
【0011】
このように、機器からのいずれの故障電流も、複合材料と金属との両方で構成された非均一ネットワーク手段によって流れ得る。ネットワークの金属部分は、航空機の金属グラウンドに対応する。これは主ネットワークである。複合材料で作られた部品は、故障電流をこの主ネットワークに導き得る送出ネットワークを形成する。したがって、機器からの故障電流を流すために使われるのは、複合材料自身である。航空機に搭載された複合材料の電気的特性では、複合材料によって航空機の動作電流をグラウンドに流すことはできないが、これとは対照的に複合材料によって故障電流を流すことはできる、という事実を本発明は利用する。本発明の実施には、多数の特別な構成要素を加える必要はない。余分な重量を追加することや、組み立て作業に要する時間を著しく増加させることもない。コストが著しく増加することはなく、電流帰還ネットワークがより複雑になることもない。最後に、ESNの様々な部分を相互接続するために上述の検討の用意をする必要はない。
【0012】
好都合なことに、前記航空機は、前記機器に接続され、前記部品との間の締まりばめ手段によって前記部品に組み付けられた少なくとも1つの接触部材を有する。
【0013】
これにより、故障電流が適切に流れるように、前記機器と前記複合材料部品との間に良質な電気的接続を確保することができる。より正確には、この締まりばめは、前記部材と前記部品との間の接触抵抗を最小限又は無視できるほどに小さくし、故障電流を前記複合材料部品を経由してより流れやすくするのに役立つ。
【0014】
好ましくは、前記接触部材は、前記部品の開口部内に伸びており、前記部材の直径v及び前記部品の直径eは、次式、
(v−e)/v≧0.0025
を満たす。
【0015】
直径の間のこの関係は、確実に接触抵抗を無視できるほどに小さくする。
【0016】
好都合なことに、前記複合材料は、カーボンファイバーで強化されたプラスチック材料を有する。
【0017】
好ましくは、前記故障電流回路の回路長の大部分は、前記航空機の金属製の部品で構成されている。
【0018】
このように、前記ネットワークは、大部分が金属エレメント、特に航空機の構造エレメントで構成されていて、あり得る最小のメッシュ電気抵抗を得ている。
【0019】
好都合なことに、電気機器の数及び複合材料部品の数は、少なくとも2であり、前記航空機は、各機器の前記故障電流回路が、関連する前記部品及び前記金属構造を経由し他の機器に関連する前記部品を経由しないように前記複合材料部品に接続された、金属構造を有する。
【0020】
好ましくは、前記航空機は、前記機器に関する故障電流を検出するのに適したモニタリング装置を含む。
【0021】
この装置は、故障電流の出現による起こり得る結果から前記機器を保護するのに役立つ。
【0022】
好ましくは、前記装置は、前記機器に関する故障電流を検出すると前記機器への電源供給を遮断するのに適している。
【0023】
好都合なことに、前記モニタリング装置は、前記機器の部分を構成する。
【0024】
このように、前記装置は前記機器の専用である。この装置は、故障電流が生じたときには、他の機器の動作を中断することなく前記機器を隔離することができる。航空機組み立てラインにおいて行われるべき特別な組み立て作業は必要ない。
【0025】
また、本発明は、航空機を製造する方法を提供する。この方法において、前記航空機の電気機器が複合材料部品に接続され、前記航空機は、前記機器のための故障電流回路が前記部品を経由するようになっている。
【0026】
好ましくは、少なくとも1つの接触部材が前記機器に接続され、前記接触部材は前記部品との間の締まりばめ手段によって前記部品に組み付けられる。
【0027】
本発明の他の特性及び利点は、非限定的な例として示される実施形態及び変形例の以下の記載から、添付の図面を参照して、更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】図1は、本発明の飛行機の透視図である。
【図2】図2は、図1の飛行機に搭載された機器の接続を示す電気回路図である。
【図3】図3は、機器と、その図1の飛行機の構造の部分への接続を示す図である。
【図4】図4は、図3のIV−IVについての、飛行機上の接続の断面図である。
【図5】図5は、2つの材料の締めしろの関数として結合抵抗がどのように変化するかを示す曲線を示すグラフである。
【図6】図6は、モニタリング装置の原理の変形例を示す電気回路図である。
【図7】図7は、本モニタリング装置を組み込んだ機器の接続の電気回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、本発明の航空機(aeronef)を示す。これは、重航空機(aerodyne)、より正確には飛行機(avion)である。飛行機2は、胴体4と、それぞれのエンジン8を保持する2つの翼6と、尾翼10とを有している。
【0030】
飛行機2は、機上に、種々の装置及び器具によって構成された多数の電気機器を有する。例えば、これらはモータや、コンピュータのような電子装置であり得る。これらの機器12の1つが図3に示されている。
【0031】
飛行機の構造は、図3に示されたシートレール14のような金属製の構造部材を有する。飛行機は、同じ図に示されたクロスメンバ16のような複合材料製の構造部材も有する。
【0032】
「複合材料」という用語は、少なくとも2つの非混和性材料(materiaux nonmiscible)であってそれにもかかわらず強い付着性(adhesion)を示すものの結合を意味するために、ここでは使われている。複合材料は、これに機械的強度を与える骨組み又は補強材、及び保護基材も有する。具体的には、基材はプラスチック材からできていてもよく、補強材はカーボンファイバーからできていてもよい。よって、材料はここではカーボンファイバー強化プラスチック材である。レール14は、クロスメンバ16上にあり、クロスメンバ16に直角に伸び、構造結合エレメント手段18によってクロスメンバ16に固定されている。
【0033】
図2は、飛行機2に搭載された発電機20への機器12の接続方法を示す電気回路図である。ここで、発電機は単相型である。機器12は、回路図上ではそのインピーダンスZIで表されており、抵抗Rfを示すケーブル22のような導体手段によって発電機の正極に接続されている。機器12は、抵抗Rgを示すケーブル24のような接地導体によって発電機の負極へも接続されている。このケーブルはそれ自身、機器12の動作電流の帰還パスにおいて抵抗Rrを示す飛行機2のESN26に接続されている。これらのエレメントは、機器12の動作電流の帰還用の接地回路を構成しており、この回路は図2において28で参照される太線で表されている。これは、機器12の通常動作時に、発電機20によって出力された電流が流れ、機器12に電力を供給する、通常パスである。
【0034】
図2は、直列に接続された機器12及びケーブル24を有するブランチ32と並列に伸びるブランチ30を示している。ブランチ30は、スイッチ34によって記号で表された短絡の可能性を示している。このような短絡時には、発電機20の正極からの電流は、少なくとも部分的にはブランチ30を経由して流れ、閉位置にあるスイッチを通り、抵抗Rbによって記号で示されたエレメント36を経由しESN26を経由する故障電流回路を流れる。
【0035】
図3に示されているように、この例のエレメント36は、複合材料部品16に固定されたプレートのような金属エレメント42にそれ自身が接続されたケーブル手段40によって、機器12を複合材料部品16に接続することによって構成される。この固定は、それぞれがプレート42を通り部品16に入り込む、1つ以上のねじ43のような金属部材を用いることによって行われる。
【0036】
図4に示されているように、各ねじ43は、部品16との締まりばめである。この目的のために、ねじ43は、部品16と接触する軸に沿って滑らかな円筒状の部分を特に呈する。このため、ねじ山45は、ねじの末端の部分に沿って、ねじの軸のわずかな部分にしか付けられていない。ねじは、ねじの挿入前に用意された、部品16の調整されたボア41に入る。具体的には、ねじ43の直径v及びボアの直径eは次の等式、
(v−e)/v≧0.0025
を満たす。
【0037】
このような締まりばめにより、ねじの軸の面がボアの複合材料面に押し付けられるようにすることができる。このようにして、ねじとボアとの間で100メガパスカル(MPa)を越える接触圧を達成するように、ねじとこの部品との間で半径方向の圧力を確立する。この閾値は、ねじとこの部品との間の電気的接触抵抗を確実にほぼ一定かつ最小にするのに役立つ。
【0038】
値0.0025により、接触抵抗を無視できる程度にすることを確実にすることができる。0.0030、更には0.0035に等しい最小値を用いることによって接触抵抗をより減少させることができる場合には、よりよい結果を得ることができる。もちろん、反対に、プラスチック材料の機械的強度の超過を避けるように、例えば0.0083を越えないように、比(v−e)/vを制限することが望ましい。
【0039】
図5は、縦座標にプロットされた結合抵抗又は接触抵抗が、ねじとこれが入るボアとの間の締め付け具合の関数としてどのように変化するかを示す、実験に基づく2曲線を示す。この大きさ(v−e)/vは、「締めしろ(interference)」という用語で呼ばれ、横座標にパーセンテージで表されている。上の曲線37は熱可塑性材料に対するテストの結果を示し、下の曲線38は熱可塑性材料に関係する。値0.25%の締めしろから、両材料とも結合抵抗は5ミリオーム(mΩ)未満にとどまることがわかる。
【0040】
機器12は、上述のように部品16に電気的に接続されており、この部品は、レール14を経由して飛行機のESN26に接続されている。図2の回路に示されているエレメント36は、上述のようにこの例においてケーブル40、プレート42、ねじ43、及び、故障電流をもしあれば流す、部品16の部分によって構成されている。
【0041】
上述のように、スイッチ34を閉じることによって記号で表される短絡が生じているときには、電流は、もはやブランチ32を流れず、ブランチ30を流れる。故障電流は、上述のように特に複合材料部品16を経由する回路に流れる。この故障電流回路44は、図2において破線で表されている。
【0042】
図6及び7に示された変形例では、モニタリング装置手段46によって機器12を故障電流から保護することが認識され得る。このような装置の構造及び動作が、図6に三相型の電源の状況において示されている。原理は、それでもなお、単相電源の場合と同様のままである。機上の3相電源の3つのより線A,B及びCは、このように3つのブランチ48,50及び52を有する。装置46は、これらの3つのブランチが通る円環体54を有する。単相電源20が、ブランチx1で表されたその正端子とともに示され、グラウンドがブランチx2によって表されている。装置46は、中央制御モジュール47と、円環体54に巻かれ、モジュール47及びグラウンドの両方に接続された巻線56と、電源20及びモジュール47に接続されたコイル58とを有する。電力が供給されると、コイルは、ブランチA,B及びCのそれぞれに位置するスイッチ60を駆動し、ブランチのそれぞれを流れる電流を遮断する。
【0043】
通常の動作状態では、この状態は均衡のとれた三相モードであり、相A,B及びCを流れる電流の和はゼロである。その結果、円環体54には磁束の流れは存在しない。したがってスイッチ60は閉じられ続ける。
【0044】
故障時、例えばこの三相電源によって電力が与えられる負荷で短絡が生じた場合には、相A,B及びCを流れる電流の和は、もはやゼロでないので、円環体54には磁束が現れる。この磁束は巻線56に電流を誘導し、この電流はモジュール47に送られる。そして、モジュールは、スイッチ60を開くためにコイル58に電力が与えられるようにし、これにより電流がブランチA,B及びCを流れないようにする。
【0045】
装置46は、コイル58に電力を与えるブランチと並列に伸びるテストブランチを有する。テストブランチは、電源20のブランチx1に接続され、ボタン61と、円環体54に巻かれた巻線62とを有する。この巻線は、グラウンドにも接続されている。ボタン61が押されると、巻線62に発電機20から電力が与えられ、これによって円環体54内に磁束を生じさせ、巻線56に電流を誘導する。前述のように、ブランチA,B及びCのそれぞれの電流の流れが遮断される。
【0046】
図7は、機器12の接続の原理を示す。この機器には、抵抗Rf1及びRf2を有するケーブル22を経由して発電機20の正端子によって電力が与えられることがわかる。
【0047】
通常動作においては、抵抗Rg1及びRg2を示すケーブル24を経由して電流が飛行機のグラウンドに流れる。モニタリング装置46は、これらのケーブル22及び24のそれぞれに取り付けられている。故障電流が存在する場合には、電流は、もはやケーブル22を経由しては流れず、抵抗Rbのエレメント36を含む故障回路を経由して流れる。
【0048】
モニタリング装置46は、ケーブル22及び24のそれぞれのために各スイッチ60を有する。通常動作においては、ケーブル22及び24が電気を流すように、両スイッチは閉じられている。故障時には、電気はケーブル36の故障回路を経由して流れ、これにより、ケーブル22及び24によって流れる電流に不均衡が生じる。その結果、モニタリング装置46はスイッチ60を開かせ、これによって機器12と発電機との間のいずれの接続も遮断する。機器12はこのようにして保護される。
【0049】
図6に示された原理は、電源のモード、すなわち、交流(AC)電源であるか直流(DC)電源であるかにかかわらず、適用可能である。
【0050】
種々のエレメントの寸法及び特にスイッチ60の容量は、インピーダンスRbの関数として算出される。このインピーダンス自身は、ねじ43と部品16との間の接触抵抗の質、及びこの部品の抵抗に関連しており、この抵抗の大きさも、複合材料へ電流を流し込むには重要である。
【0051】
同様に、この仕組みは、比較的高レベルの電流を連続して流すことができるようにする能力があるはずである。
【0052】
例として、装置46は、機器12を構成する機器の電源経路の接触器(contacteurs)に配置されてもよい。しかし、このような実施形態には、機器のうちの1つだけに故障電流が生じている場合であっても、所定の接触器に接続された機器の全てへの電源を遮断してしまうという難点がある。
【0053】
したがって、それぞれの機器のための装置46の機能を、その機器自身に実装することが好ましい。すると、機器のそれぞれに過電流から保護するための専用のモニタリング装置を提供することが可能になる。例として、モニタリング装置は、ソリッドステートの電力接触器の形態であり得る。
【0054】
飛行機内の各機器は、飛行機の少なくとも1つの他の機器が接続されている部品とは異なる、又は1つの機器に専用の、部品16に接続され得、これらの機器もまた同じESNを用いる、ということが理解され得る。
【0055】
本発明は、故障電流の帰還のためのネットワークの複雑さ及び重量の増加を防ぐということが理解され得る。
【0056】
もちろん、本発明には、その範囲を超えることなく、多数の修正が適用され得る。
【0057】
締結部材43は、ねじ以外の部材であってもよい。すなわち、締結部材43は、ボルト、ピン、リベット等であり得る。同様に、部品42と16との間に直接実装されるべき締まりばめのための用意がされていてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの電気機器(12)と、
前記機器が接続された複合材料部品(16)とを備え、
前記機器のための故障電流回路(44)が前記部品を経由するように構成されている
ことを特徴とする航空機。
【請求項2】
前記機器(12)に接続され、前記部品(16)との間の締まりばめ手段によって前記部品に組み付けられた少なくとも1つの接触部材(43)を備える
請求項1の航空機。
【請求項3】
前記接触部材(43)は、前記部品の開口部(41)内に伸びており、
前記部材の直径v及び前記部品の直径eは、次式、
(v−e)/v≧0.0025
を満たす
請求項2の航空機。
【請求項4】
前記複合材料は、カーボンファイバーで強化されたプラスチック材料を有する
請求項1〜3のいずれか1項の航空機。
【請求項5】
前記故障電流回路(44)の回路長の大部分は、前記航空機の金属製の部品で構成されている
請求項1〜4のいずれか1項の航空機。
【請求項6】
電気機器(12)の数及び複合材料部品の数は、少なくとも2であり、
前記航空機は、各機器の前記故障電流回路(44)が、関連する前記部品及び前記金属構造を経由し他の機器に関連する前記部品を経由しないように前記複合材料部品(16)に接続された、金属構造を有する
請求項1〜5のいずれか1項の航空機。
【請求項7】
前記機器に関する故障電流を検出するのに適したモニタリング装置(46)を含む
請求項1〜6のいずれか1項の航空機。
【請求項8】
前記装置(46)は、前記機器に関する故障電流を検出すると前記機器への電源供給を遮断するのに適している
請求項7の航空機。
【請求項9】
前記モニタリング装置(46)は、前記機器(12)の部分を構成する
請求項7又は8の航空機。
【請求項10】
航空機(2)を製造する方法であって、
前記航空機の電気機器(12)が複合材料部品(16)に接続され、前記航空機は、前記機器のための故障電流回路(44)が前記部品を経由するようになっており、好ましくは、少なくとも1つの接触部材(43)が前記機器(12)に接続され前記接触部材は前記部品(16)との間の締まりばめ手段によって前記部品に組み付けられる
ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−500895(P2013−500895A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522215(P2012−522215)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【国際出願番号】PCT/FR2010/051527
【国際公開番号】WO2011/012795
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(509347273)エアバス オペラシオン ソシエテ パ アクシオンス シンプリフィエ (33)