説明

電源コード

【課題】電源コードを床面に配線する際、床面に密着する様に安定した状態で配線できる電源コードを提供する事を課題とする。
【解決手段】電源コードの横断面の形状を台形とし、材質を使用目的に応じ適正化する事により、従来の電源コードに比べ床面に安定した状態で配線する事が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気器具等に利用される電源コードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電源コードには、電気器具に付属する数メートルの電源コード、又、家庭でよく利用されるところの、電気器具とコンセントを繋ぐ延長コード、又、建設工事現場等での必需品ともなっている電工ドラム等がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の電源コードは、床面に安定した状態で布設する事ができず、建設工事現場ではテープで止めたり、又、台車や一輪車が通る場所には何らかの処置が必要となっていた。
【0004】
又、家庭での延長コードを利用する際は、放置したままの状態が殆どであり従って足で引っ掛ける事も多い。
【0005】
そこで電源コードを床面に設置した際、床面に密着する様に安定した状態で布設できる電源コードを提供する事を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
欺かる課題に対し本発明による電源コードは、コード断面の形状を台形にする事によって、床面に密着する様に設置する事が可能となる。
【0007】
その場合、布設状態とするに適した材質として考えられるのが、まず一つ目として、ゴム質のやや軟性のものを利用する。ゴム質の場合は、床面との摩擦係数が大きく、配線がずれる事も少なく、設置の安定性も高い。
【0008】
二つ目の方法として、硬質の樹脂等の材質によるものも考えられる。この場合多少のずれは生ずるものの、直線的であり見栄えもよく家具や敷居に沿って布設しやすいものでもある。
【発明の効果】
【0009】
これらによって、従来の電源コードの様に室内の歩く部分に配線が必要な場合でも、足を引っ掛ける事もなく見栄えもよい。又、作業現場でも足元に特に注意する必要もなく、台車等の通行も容易に行う事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による電源コードの横断面図
【図2】本発明による電源コードの配線見取り図
【発明を実施するための形態】
【0011】
形態としては、電源コードの断面を図1の様に台形とし、その内部に伝導体を設ける。伝導体の形状や被覆部の厚み等においては特に限定されるものではないが、材料の無駄やコード自体の強度に鑑み成形されるものとなる。
【0012】
使用形態としては、前記の一つ目のゴム質の材質を利用した場合、主に作業現場にて利用される事が多く電工ドラムとしての利用が多いと思われる。
【0013】
そこで電工ドラムに巻き取る方法として、電源コードの断面と同じ形状を持つ口金を設け、その口金を通って巻き取る方法であればコードが捻れる事もない。当然口金は可動であり電工ドラムの幅全体に巻き取る事が可能となる。
【0014】
二つ目の材質として、硬質の樹脂等の材質に依る場合は、形状を変える事ができず棒状のままとなる為長さにも限定される。そこで例えば長さを一メートルにし、両端を短いコードに変換しコンセントを備えたものとする。
【0015】
もう一つの形状として、両端をピンジャック様式にし差し込んで繋ぐ事のできる形状とするものが考えられる。この場合、作業現場の通路用として利用する場合には、荷重を考慮し規格を適正にする必要がある。
【0016】
尚、材質に於いては限定されるものではなく、使用目的に応じ柔軟に対応できるものである。
【符号の説明】
【0017】
1 電源コード
2 伝導体
3 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源コードを床面に配線する際安定した布設状態となる可く、電源コードの横断面の形状を台形にする事を特徴とする電源コード。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−124054(P2011−124054A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279984(P2009−279984)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(308007402)
【Fターム(参考)】