説明

電解水生成装置

【課題】電解水生成装置に使用される電解促進錠剤投入において、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水に確実に投入することを目的とする。
【解決手段】水を電気化学的に処理する電解ユニット15が配設される水槽2に給水する給水タンク3と、水槽2の上部に設けられた電解促進錠剤投入装置4とを有し、電解促進錠剤投入装置4は、投入機構部5と、電解促進錠剤6を収納するカートリッジ部7とから構成される。電解水を生成する電極15a,bは、水槽2の貯水部に浸かるように備えられ、その近傍の水槽2上部に、食塩(電解促進錠剤6)を電解装置の電解部に塩化物イオンを生成できるよう投入するための装置が備えられる。その食塩(電解促進錠剤6)は収納する収納手段から投入機構を介して、水槽2の貯水部に供給され、安定した濃度の次亜塩素酸を生成することができる電解水生成装置1を得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水または希薄塩水を被電解水とする電解水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電解水生成装置では、塩水調整タンクを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その塩水調整タンクについて図4、図5を参照しながら説明する。
【0004】
図4、図5に示すように、電解水生成装置の外箱本体151の内部に塩水調整タンク110と軟水器120他が収納され、塩水調整タンク110は外箱本体151の枠部材に取付けたカバー部材153によって覆蓋されている。カバー部材153を構成する中間傾斜壁部153bは、タンク本体111の上側壁部111aの傾斜面に沿う形状に傾斜していて、中央部には円形穴153b1が形成されている。タンク本体111に取付けた投入口構成部材112の上端部は円形穴153b1から突出していて、投入口構成部材112が有する食塩投入口112aが傾斜状態で、外箱本体151の正面開口部に対向している。投入口構成部材112が有する食塩投入口112aは、キャップ112eにて覆蓋される。なお、外箱本体151の正面開口部には開閉扉(図示省略)が設けられている。
【0005】
当該塩水調製タンク110にて高濃度食塩水を調製するには、タンク本体111が有する食塩投入口112aから食塩をタンク本体111内に投入し、軟水処理された原水を軟水器120からタンク本体111内に供給する。軟水器120からタンク本体111内への軟水処理された原水の一度の供給容量は、フロートスイッチの動作によって一定容量に限定され、供給された原水は、底部に堆積している過剰量の食塩を漸次溶解して飽和食塩水を生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4726832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような従来の電解水生成装置においては、給水の都度、塩水調整タンクのキャップを空けて食塩即ち電解促進錠剤を計量して投入しなければならず、また塩投入の際にはタンク以外にこぼれないような注意が必要であり、機器側でもカバー部材などでこぼれた塩が機器内に入らないような構成が必要であった。
【0008】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できる電解水生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、この目的を達成するために、本発明は、水を電気化学的に処理する電極を備えた電解ユニットが配設される水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽の上部に設けられ電解促進錠剤を上記水槽に添加する電解促進錠剤投入装置とを有し、前記電解促進錠剤投入装置は、投入機構部と電解促進錠剤を収納するカートリッジ部とから構成したものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、水を電気化学的に処理する電極を備えた電解ユニットが配設される水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽の上部に設けられる電解促進錠剤投入装置とを有し、前記電解促進錠剤投入装置は、投入機構部と電解促進錠剤を収納するカートリッジ部とから構成したことにより、給水タンクから水槽に給水され、電解促進錠剤投入装置によって電解促進錠剤がカートリッジ部から投入機構部によって水槽上部から水に投入されるので、水槽の水に電解促進錠剤が添加されて塩化物イオンが生成され、電解ユニットの電極で電気化学的に分解されて次亜塩素酸が生成されることになるので、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1の電解水生成装置の構成を示す模式断面図
【図2】本発明の実施の形態1の電解促進錠剤投入装置の構成を示す模式斜視図
【図3】本発明の実施の形態1の電解促進錠剤投入装置の構成を示す模式断面図
【図4】従来の電解水生成装置の構成を示す断面図
【図5】従来の電解水生成装置の塩水調整タンクの正面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の請求項1記載の電解水生成装置は、水を電気化学的に処理する電極を備えた電解ユニットが配設される水槽と、この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽の上部に設けられる電解促進錠剤投入装置とを有し、前記電解促進錠剤投入装置は、投入機構部と電解促進錠剤を収納するカートリッジ部とから構成したことにより、給水タンクから水槽に給水され、電解促進錠剤投入装置によって電解促進錠剤がカートリッジ部から投入機構部によって水槽上部から水に投入されるので、水槽の水に電解促進錠剤が添加されて塩化物イオンが生成され、電解ユニットの電極で電気化学的に分解されて次亜塩素酸が生成されることになるので、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0013】
また、上記投入機構部は可動部材と可動案内部材部で構成し、この可動部材で電解促進錠剤を上記水槽に投入するという構成にしたものである。これにより、カートリッジに複数の電解促進錠剤を収納し、可動部材を動かすと電解促進錠剤が水槽に投入されるので、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0014】
また、上記投入機構部は上記可動部材よりも小さい開口部で連通され、可動部材が上記開口部を密閉する構成としたものである。これにより、可動部材がカートリッジ部を密閉するので、カートリッジ部に湿気が入りにくくなり、カートリッジ部に収納された電解促進錠剤が吸湿しにくくなり、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0015】
また、上記投入機構部から水槽までの間に電解促進錠剤の落下経路を連接した構成としたものである。これにより、水槽の真上に投入機構部を設けなくても落下経路で案内されて電解促進錠剤が水槽に添加されるので、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できる投入できるという効果を奏し、また電解促進錠剤が水中への落下する際の水滴飛散をなくすことができるという効果も奏する。
【0016】
また、上記カートリッジ部は上記投入機構部の上部に略垂直方向に形成されるとともに、上記電解促進錠剤は上記カートリッジ部内に積み重ねて収納され、このカートリッジ部の水平方向の内部断面形状は、収納される電解促進錠剤の水平方向の断面形状にほぼ一致させる構成としたものである。これにより、カートリッジ部内から電解促進錠剤が投入機構部に一錠ずつスムーズに供給されるので、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0017】
また、上記電解促進錠剤は、両端面の中心部を凸状に膨らませた形状した構成としたものである。これにより、電解促進錠剤を上下に積み重ねたときに錠剤どうしの接触面積が小さくなるので、錠剤どうしが固着しにくくなるとともに、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0018】
また、上記カートリッジ部が上記投入機構部の上部に略垂直方向に着脱可能に装着された構成としたものである。これにより、電解促進錠剤を、カートリッジごと装着できるので、電解促進錠剤をカートリッジに収納する手間が省けるとともに、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、水槽に確実に投入できるという効果を奏する。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
(実施の形態1)
図1に示すように、電解水生成装置1は機器の内部に設けられるもので、水槽2と、給水タンク3と、水槽2の上部に設けられる電解促進錠剤投入装置4とで構成されている。
【0021】
水槽2は、略椀形状で、給水タンク3から給水された一定量の水槽水13を貯水している。
【0022】
水槽2の中央部には、電解ユニット15が配設されている。この電解ユニット15は、水槽水13に電極15a、電極15bを浸らせ、水槽水13を電気化学的に処理するものである。
【0023】
水槽2の一方側の底面8には、給水タンク3が装着可能なタンク保持構造部9が形成されている。給水タンク3は、加湿機などで従来から用いられている給水タンク3であり、ボトル状の容器部10とボトル開口部に取り付けられる給水ボトル蓋11で構成される。この給水ボトル蓋11の中心には開閉手段12が設けられており、給水タンク3の開口部を下向きにして水槽2のタンク保持構造部9に取り付けると、タンク保持構造部9によって開閉手段12が開くようになっている。つまり、給水タンク3に水を入れてタンク保持構造部9に取り付けると開閉手段12が開いて水槽2に給水され、水槽水13が溜まる。水槽水13の水位が上昇して給水ボトル蓋11のところまで到達すると給水タンク3の開口部が水封されるので給水が停止し、給水タンク3の内部にはタンク水14が残り、水槽水13の水位が下がった場合に都度、タンク水14が水槽2に給水されるようになる。即ち、水槽水13の水位は一定に保たれる。
【0024】
水槽2の他方側の上端部には、電解促進錠剤投入装置4を備えている。この電解促進錠剤投入装置4は、電解促進錠剤6を収納するカートリッジ部7と、投入機構部5とから構成されている。
【0025】
カートリッジ部7は、上面が塞がれた円筒形状で、投入機構部5に着脱自在な構成である。カートリッジ部7の材質の1例は、ポリプロピレンで、半透明で内部の電解促進錠剤6が見えるものである。
【0026】
電解促進錠剤6は、図2および図3に示すように、直径D1の円盤状の形状をしており、両端面の中心部24を凸状に膨らませた形状で、その厚みはH1となる。電解促進錠剤6はカートリッジ部7に略垂直方向に積み重ねて収納され、積み重ねられた状態での電解促進錠剤6の水平方向の内部断面形状は、カートリッジ部7の水平方向の内部断面形状にほぼ一致する。すなわち、カートリッジ部7の内径D2は、電解促進錠剤6の直径D1より少し大きい程度で、カートリッジ部7の内壁に沿って電解促進錠剤6が移動可能に収納される。
【0027】
以上の構成から、給水タンク3から水槽2に給水され、電解促進錠剤投入装置4によって電解促進錠剤6がカートリッジ部7から投入機構部5によって水槽2上部から水に投入されるので、水槽2の水に電解促進錠剤6が添加されて塩化物イオンが生成され、電解ユニット15の電極で電気化学的に分解されて次亜塩素酸が生成されることになるので、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、水槽2に確実に投入できるという効果を得ることができる。
【0028】
また、投入機構部5は、可動案内部材部17と、カートリッジ保持部18と、可動部材16で構成される。
【0029】
可動案内部材部17は、水槽2の他方側の上端部から外方に伸びた四角形状平板の平板部が上下に2枚、所定の距離を有し対向して位置すると共に、これら平板部の間には、垂直方向の断面が高さH2、開口幅L1の略長方形をした空洞部30が略水平方向に貫通するように形成されている。この空洞部30の一端は、水槽2側に開口した水槽側開口部50で、他端もまた水槽2の外方へ開口している。そして、空洞部30の高さH2は電解促進錠剤6の厚みH1よりも少し大きく、また開口幅L1は電解促進錠剤6の直径D1より大きく設定され、空洞部30内を電解促進錠剤6が移動可能となっている。
【0030】
カートリッジ保持部18は、可動案内部材部17の上部から上方へ伸びた円筒形状で、この可動案内部材部17の内周面にカートリッジ部7の外周面が嵌る構成である。このカートリッジ保持部18の下部には錠剤孔40が空洞部30に貫通するように形成されている。錠剤孔40は、カートリッジ部7の内径D2と同等、もしくは少し大きい程度である。そして、カートリッジ部7は別部品として構成され、カートリッジ保持部18に着脱自在に差し込まれて垂直に保持される。なお、空洞部30の開口幅L1は錠剤孔40よりも大きい。
【0031】
可動部材16は、可動部材本片19と可動部材補助片20とで形成され、可動部材本片19は、横長平板形状で、空洞部30に挿入されて可動可能な断面を有し、空洞部30の長さL2と可動部材本片19の長辺の長さL3は、ほぼ一致する。可動部材補助片20は、可動部材本片19の一方側端辺に位置し、空洞部30の断面より大きい四角平板形状である。
【0032】
さらに、空洞部30の水槽側開口部50に連接するように落下経路21が形成されている。この落下経路21は水槽側開口部50から水槽水13の水面に電解促進錠剤6を水槽2の水面に案内するもので、水槽側開口部50からの縦型経路23と、水面近傍で水面に向かって電解促進錠剤6を斜めに投入する傾斜部経路22で形成される。なお、水槽水13の水位は一定に保たれているので、傾斜部経路22の出口は上記水面の数ミリメートルより上になるように設計することができる。
【0033】
上記構成において、給水タンク3に水を補充し水槽2に装着すると給水され、水槽2に水槽水13が溜まる。そして、電解促進錠剤6を積層したカートリッジ部7を装着し、可動部材16を可動部材補助片20側に移動させ、可動部材本片19の先端35が錠剤孔40の下側を通過すると空洞部30とカートリッジ部7が錠剤孔40で連通するので、電解促進錠剤6が空洞部30に落下する。そして、可動部材16を逆方向に戻すと、可動部材本片19の先端35が水槽側開口部50まで戻り、電解促進錠剤6は水槽側開口部50から押し出される。空洞部30の高さH2は電解促進錠剤6の厚みH1よりも少し大きい程度であるので、電解促進錠剤6は一錠ずつ押しだされ、水槽側開口部50に至ると落下経路21を自然落下し、水槽2に投入される。
【0034】
なお、電解促進錠剤6の質量は、給水タンク3で供給される水が適当な濃度の電解水を生成するのに必要な規定量(たとえば、水1リットルで塩分0.45グラム程度の電解促進錠剤6)とするもので、給水タンク3の容量に相応している。そして、水槽水13に電解促進錠剤6が添加されて塩化物イオンが生成され、電解ユニット15を稼動させれば電極15a、電極15bで水槽水13が電気化学的に分解されて次亜塩素酸が生成されることになる。
【0035】
よって、給水タンク3に水を入れて水槽2に給水し、投入機構部5で電解促進錠剤6を水槽2に投入すればよいので、水量や電解促進錠剤6を計量する必要がなく、手間を掛けずに定量化し、タンクに確実に投入できるという効果を得ることができる。
【0036】
なお、電解促進錠剤6の形状は、円盤状としたが、円形でなく、多角形であっても、その作用効果に差異を生じない。
【0037】
また、可動部材本片19は可動案内部材部17の空洞部30に常時挿入しておくと、カートリッジ部7と投入機構部5は可動部材16よりも小さい開口部である錠剤孔40の連通部を塞いでいるので、可動部材本片19を往復移動させて電解促進錠剤6を水槽2に投入するときのみカートリッジ部7が外部と連通するだけなので、カートリッジ部7への湿気が入りにくくなる。よって、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、タンクに確実に投入できるだけでなく、カートリッジ部7に収納された電解促進錠剤6が吸湿しにくくなるという効果を得ることができる。
【0038】
すなわち、機器内部に多くの電解促進錠剤6を長期間保管しておくことができる。
【0039】
また、可動部材本片19に押し出された電解促進錠剤6は、投入機構部5の水槽側開口部50から水槽2までの間に連接された落下経路21の縦型経路23を伝って自然落下し、傾斜部経路22に沿って垂直方向ではなく斜め方向から水槽水13に投入されることになる。よって、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、水槽水13に確実に投入できるだけでなく、電解促進錠剤6が水中への落下する際の水滴飛散をなくすことができる効果を得ることができる。
【0040】
なお、落下経路21は途中に傾斜部経路22を設けるような構成としてもよく、またチューブ等の別部材で形成しても、その作用効果に差異を生じない。
【0041】
さらに、落下経路21を設けることにより、水槽2の真上に投入機構部5を設けなくても落下経路21で案内されて電解促進錠剤6が水槽2に投入できるので、水槽2と投入機構部5の配置が自在に行え、この電解水生成装置1を例えばエアーウオッシャーのように空気搬送経路をもつ機器に組み込む場合などに、製品をコンパクトすることができるという効果を有する。
【0042】
また、カートリッジ部7内の電解促進錠剤6は、1錠ずつ略垂直方向に積み重ねられ、その電解促進錠剤6の水平方向の断面形状はカートリッジ部7の水平方向の内部断面形状にほぼ一致し、またカートリッジ部7の内径D3よりも電解促進錠剤6の直径D1は少し小さいので、可動部材本片19の移動により、空洞部30とカートリッジ部7が錠剤孔40で連通されると、カートリッジ部7に積み重ねられた電解促進錠剤6がそのまま下に移動(自重で落下)し、詰まることなく投入機構部5に1錠ずつスムーズに供給される。よって、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、タンクに確実に投入できるという効果を得られる。
【0043】
また、カートリッジ部7の電解促進錠剤6は、両端面の中心部24を凸状に膨らませた形状であるので、電解促進錠剤6を複数積み重ねてカートリッジ部7に収納しても、錠剤どうしの接触面積が小さくなり、電解促進錠剤6どうしが固着しにくくなる。よって、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、タンクに確実に投入できるという効果を得られる。
【0044】
また、カートリッジ保持部18には、カートリッジ部7が着脱自在に装着できるようにしたので、電解促進錠剤6を、カートリッジ部7ごと装着できるので、電解促進錠剤6をカートリッジ部7に収納する手間が省け、電解促進錠剤6を手間を掛けずに定量化し、水槽水13に確実に投入できるという効果を得られる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明にかかる電解水生成装置は、給水タンクで給水し、電解促進錠剤を手間を掛けずに定量化し、タンクに確実に投入できるので、電解促進錠剤を投入して電解水を生成する目的に使用される電気機器などに用いられる電解水生成装置として有用である。
【符号の説明】
【0046】
1 電解水生成装置
2 水槽
3 給水タンク
4 電解促進錠剤投入装置
5 投入機構部
6 電解促進錠剤
7 カートリッジ部
8 底面
9 タンク保持構造部
10 容器部
11 給水ボトル蓋
12 開閉手段
13 水槽水
14 タンク水
15 電解ユニット
15a 電極
15b 電極
16 可動部材
17 可動案内部材部
18 カートリッジ保持部
19 可動部材本片
20 可動部材補助片
21 落下経路
22 傾斜部経路
23 縦型経路
24 中心部
30 空洞部
35 先端
40 錠剤孔
50 水槽側開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を電気化学的に処理する電極を備えた電解ユニットが配設される水槽と、
この水槽に給水する給水タンクと、前記水槽の上部に設けられ電解促進錠剤を上記水槽に添加する錠剤投入装置とを有し、前記錠剤投入装置は、投入機構部と、電解促進錠剤を収納するカートリッジ部とから構成された電解水生成装置。
【請求項2】
上記カートリッジ部には複数の電解促進錠剤を収納し、上記投入機構部は可動部材と可動部材案内部で構成し、この可動部材で電解促進錠剤を上記水槽に投入する請求項1記載の電解水生成装置。
【請求項3】
上記カートリッジ部と上記投入機構部は上記可動部材よりも小さい開口部で連通され、可動部材が上記開口部を密閉する構成とした、請求項2記載の電解水生成装置。
【請求項4】
上記投入機構部から水槽までの間に電解促進錠剤の落下経路を連接した請求項1または2記載の電解水生成装置。
【請求項5】
上記カートリッジ部は上記投入機構部の上部に略垂直方向に形成されるとともに、上記電解促進錠剤は上記カートリッジ部内に積み重ねて収納され、このカートリッジ部の水平方向の内部断面形状は、収納される電解促進錠剤の水平方向の断面形状にほぼ一致させた請求項2記載の電解水生成装置。
【請求項6】
上記電解促進錠剤は、両端面の中心部を凸状に膨らませた形状である、請求項3記載の電解水生成装置。
【請求項7】
上記カートリッジ部が上記投入機構部の上部に略垂直方向に着脱可能に装着された、請求項1または請求項4記載の電解水生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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