説明

電話回線によるデータの伝送のための装置および方法

【課題】
【解決手段】 本発明は、単純で経済的な双方向テレビジョンサービスを提供する、電話回線によるデータの伝送のための装置に関連しており、それによって前記装置は、以下の、装置への固定線電話の接続のための第1のコネクタと、無線によって装置に伝送されたデータを受信するためのHF受信機および/または、無線による装置から周辺装置へのデータの伝送のためのHF送信機と、固定線接続による装置からのデータの遠隔伝送および/または固定線接続により装置に伝送されたデータの受信のためのモデム装置とを含む。本発明はさらに電話回線によるデータの伝送のための方法に関連する。最後に本発明は双方向テレビジョンサービスのためのシステムに関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話回線によるデータの伝送のための装置に関する。本発明はまた、電話回線によるデータの伝送のための方法に関する。最後に、本発明は双方向テレビジョンサービスの提供のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、電話、特に陸上通信線電話は周知であり、それによって使用者は、ゲームまたは投票に参加する要請といった例えばテレビ番組によって開始される特定のイベントに反応することができ、彼らは手動で所定の呼出し番号にダイヤルし、提示されたクイズの質問に応答して音声入力といった適切な入力を行う。これは多数の短所を有する。ゲーム、投票等への参加は、使用者にとって比較的複雑である。1つ以上の電話番号の用意もまた、このようなイベントを管理するテレビジョン送信者に高くつき、そして利益の大半は電気通信会社に行く。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術の不利益を回避し、そして詳細には、特に双方向テレビジョンを提供するために、電話網によって単純で費用効果的な様態でバックチャネルを提供するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、装置が以下を有するという点で、当初に言及した形式の装置の場合において達成される。
‐陸上通信線電話を前記装置に接続するための第1の接続部、
‐前記装置を陸上通信線電話接続部に接続するための第2の接続部、
‐前記装置に無線によって伝送されたデータを受信するためのRF受信機、および/または、前記装置から周辺装置へ無線によってデータを伝送するためのRF送信機、
‐陸上通信線接続を通じて長距離にわたり前記装置からデータを伝送し、および/または、陸上通信線接続を通じて前記装置に伝送されたデータを受信するためのモデム装置。
【0005】
本発明の1つの利益は、本発明に従った装置が、いずれの形式の装置も駆動させ、いずれの形式のセンサによって検出されたデータを伝えるために使用できるということである。それゆえ、使用者の家またはアパートにおける装置は、本発明に従った装置を介して外部からかつ遠隔に制御され得る。同様に、使用者の家またはアパートにおいて検出されたデータは、本発明に従った装置を介して長距離にわたって伝送され得る。
【0006】
有利には、前記装置はまた、前記装置に無線によってまたは陸上通信線接続を通じて伝送されたデータを記憶するための記憶装置を有する。これは、大量のデータが完全に受信され、本発明に従って伝えられる前に確認されることを可能にする。同様にこれは、データが時間遅延を伴い伝えられることを可能にし、すなわち、例えば陸上通信線電話が使用中である時にそれは中断されないか、または大量のデータが一緒に有利な時間に伝送されることによって電話料金が低減される。
【0007】
好ましくは、付加的に、前記装置はまた、前記装置に記憶されたデータの伝送を、所定の時間(または所定のカレンダー日付)に達していることに応答して長距離にわたり、開始するためのクロックを有する。これに代わってまたは、これに加えて、本発明の1つの好ましい変形によれば、前記装置に記憶されたデータの長距離伝送は、前記記憶装置に記憶されたデータが所定の記憶占有率に達していることに応答して開始される。
さらに有利には、前記装置はまた中央処理装置を有しており、前記中央処理装置は、長距離伝送のために、特に、前記装置に伝送された、および/または、前記装置に記憶されたデータの処理のために設けられている。
【0008】
好ましくは、前記装置は、その端部の一方に第2の接続部、好ましくはプラグ装置、が形成されており、その他方の端部に、第1の接続部、好ましくはソケット装置、を有する物理装置が形成されている電話ケーブルを有する。物理装置は好ましくは小型ハウジングの形態であり、それゆえに本発明に従った装置に延長ケーブルまたは中間プラグの印象を与える。
【0009】
装置に電力を供給するために、装置もまた電源装置を有することが好ましく、電源装置は装置の動作に必要とされる電力を陸上通信線接続から受け取る。これは、電力が特に単純で費用効果的な様態で供給されることになる。
【0010】
この場合、有利には、前記電源装置は、電力を供給するための少なくとも2つの動作モードを有しており、第1の動作モードは、陸上通信線接続が休止状態にある時に前記電源装置は陸上通信線接続から電力を受け取り、前記装置の抵抗は第1の所定の抵抗値以上であるものとして定められ、第2の動作モードは、陸上通信線接続の使用中状態において、前記電源装置は陸上通信線接続から電力を受け取り、前記装置の抵抗は第2の所定の抵抗値以上であるものとして定められる。この場合、有利には、第1の所定の抵抗値は第2の所定の抵抗値よりも大きい。特に、この場合、第1の動作モードに関する第1の所定の抵抗値は好ましくは約1MΩであり、第2の動作モードに関する第2の所定の抵抗値は好ましくは約700Ωである。このようなタッピングは関連する法規に準拠しており、例えば、「ドイツ・テレコムAGにより提供される電話網/ISDNにおけるアナログダイヤル接続(緊急呼出しおよび直通ダイヤル接続を除く)との接続用端末装置のためのライセンス規則」(BAPT223ZV5)(ドイツ連邦郵便・電気通信省発行、D−52175、ボン、注文番号407223005−1)を参照。
【0011】
好ましくは、また、前記電源装置は、第1および第2の動作モードにおいて陸上通信線電話接続から取得された電力を貯蔵するための貯蔵手段を有する。この場合、好ましくは、第2の動作モードは、所定の時間に、および/または、前記貯蔵手段に貯蔵された電力量について最小閾値に達したとの検出に応答して、前記装置によって自動的に開始される。貯蔵手段は好ましくは、装置に配置される交換可能充電式バッテリである。
【0012】
本発明の1つの特に実用的な変形によれば、前記物理装置は以下の構成要素のうちの1つ以上を有する:前記第2の接続部、前記RF受信機、前記RF受信機、前記モデム装置、前記記憶装置、前記クロック、前記中央処理装置、前記電源装置、および/または前記貯蔵手段。
さらに、好ましくは、前記RF受信機および前記RF送信機はRFトランシーバの形態である。好ましくは、前記RF受信機は受信するための準備が連続的にできている。これは、本発明に従った装置が、バックグラウンドにおいて、使用者によって気づかれることなく動作することを可能にする。
【0013】
有利には、前記モデム装置は、無線によって前記装置に伝送されたデータの受信に応答して、データの長距離伝送のためのダイヤル接続を開始する。これの代わりにまたは加えて、好ましくは、前記モデム装置は、前記電源装置のためのエネルギー貯蔵装置に貯蔵された電力の下の(lower、一層低い、下位の、低下)閾値の検出に応答して、第2の動作モードに基づき陸上通信線接続から電力を受け取るためにダイヤル接続を開始する。
有利には、無線によって前記装置に伝送されたデータは、復号化され、長距離伝送のために再び符号化される。
装置が接続されているにもかかわらず通常の電話動作を可能にするために、意図は装置に接続されている陸上通信線電話が装置内でループされることである。これは好ましくは、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話は、前記装置がデータの長距離伝送のために起動していない時には陸上通信線電話接続に導電的に接続され、一方、前記装置がデータの長距離伝送のために起動している時には前記陸上通信線電話は陸上通信線電話接続から導電的に分離される、というような様態で行われる。
【0014】
同様に、接続された陸上通信線電話の電話動作に可能な限り少ない障害を付与するために、前記装置はまた、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話がオフフックになったことを検出できる検出装置を有しており、前記装置の前記モデム装置によって開始されたあらゆるダイヤル接続は前記陸上通信線電話がオフフックになったことが検出された時に中断されることが好ましい。
【0015】
本発明に従った装置の付加的な機能性を、例えばプレフィックスダイヤラとして実現するために、前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を識別するための手段を有する、及び/又は、前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を記憶するための手段を前記装置に有する、及び/又は、前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を変更するための手段を有する。後者の変形は、最少コストルータとしての付加的な使用選択肢との関連で特に好ましい。
さらに、好ましくは、前記装置はまた、各々の場合に、接続された前記陸上通信線電話および/または前記装置の長距離データ伝送のための最善の電話料金を決定し、料金に従って接続を設定するための手段を有する。
有利には、前記RF受信機は、多数の周辺装置から無線によって前記装置に伝送されたデータを受信し、各々の場合に1つの周辺装置から前記装置に伝送されたデータはその周辺装置の個別の識別コードを有している。
【0016】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に従った目的は、双方向テレビジョンサービスの提供のためのシステムであって、上記請求項のうちの1項に記載の装置と、テレビジョン信号とともにテレビ受像機に伝送された付加的データを受信するための受信装置を有し、データを該装置に伝送するための送信装置を有する、テレビ受像機のための周辺装置とを特徴とする、システムによって達成される。
この場合、好ましくは、付加的データは、プログラム信号に包含されており、前記テレビ受像機において取り出され、復号化されて、無線インタフェースを介して前記周辺装置に伝送される。好ましくは、前記周辺装置は前記テレビ受像機のためのリモートコントロールである。
【0017】
最後に、本発明に従った目的は、電話回線によるデータの伝送のための装置を有する、電話回線によるデータの伝送のための以下を含む方法によって本発明のさらなる態様に従って達成される。
‐無線によって前記装置に伝送されたデータの受信、
‐データの一時的な記憶、
‐陸上通信線接続によるデータの長距離伝送、
陸上通信線電話が、その動作能力が前記装置によって悪影響を受けないような様態で前記装置に接続されること
【0018】
本発明のさらなる好ましい実施形態は、従属特許請求項に開示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、そのさらなる特徴、目的、利益および応用選択肢とともに、好ましい例示的な実施形態の説明に関して、そして添付図面に関して、以下の本文においてさらに詳細に説明される。図面において、同じ参照符号は同一または対応する要素を示す。この場合、各図において説明および/または例示された特徴の全部は、それら自体でまたは任意の所望の有意義な組合せにおいて、正確には、それらが特許請求項またはそれらの背景参照において要約される仕方にかかわりなく、本発明の内容を成す。
【0020】
電話回線によるデータの伝送のための本発明に従った装置1の1つの好ましい例示的な実施形態を図1に関して説明する。装置1は好ましくは、電話ケーブル2の形態の部分を有する。その端部の一方には、プラグ装置3、すなわち電話プラグが形成され、動作状態の陸上通信線電話接続部4に挿入されている。図1は従来のTAE電話ソケットを示しており、その中央の接続部が陸上通信線電話用とされている。電話ケーブル2の他方の端部には、物理装置5が形成され、その中には、以下の本文においてさらに詳細に説明する通り、装置1の種々の機能性が組み込まれている。詳細には、物理装置5は、電気通信端末、例えば陸上通信線電話7の接続のためのソケット装置6、すなわちソケットを有する。このように装置1は、接続状態において(図示せず)、すなわち陸上通信線電話7のプラグ8がソケット6に挿入され、閉じた上側の(図1において)スイッチ位置にあるスイッチSlおよびS2が装置1内で陸上通信線接続部4へのケーブル2によってループされた状態で、陸上通信線電話7をもたらす。(図1における下側のスイッチ位置での)スイッチSlおよびS2の開きは、接続部4からの電話7の導電的分離を可能にする。この後者の動作状態において、装置1から発信する信号またはデータは、陸上通信線接続部4を経て長距離にわたって伝送され得る。
【0021】
詳細には、好ましくはトランシーバであるRF受信機9が、物理装置またはハウジング部5内に設けられている。装置1は、RF受信機9およびアンテナ10を通じて、特にテレビ受像機用の周辺装置と、そして好ましくはテレビ受像機用のリモートコントロール11とデータを交換することができ、特にリモートコントロール11からデータを受信することができる。例えば、このために、装置1と周辺装置、すなわち図1に例示された通りリモートコントロール11との間に、自由ISM帯域のうちの1つを用いて、無線接続が付与される。この場合、データはDECT規格に従って装置1と周辺装置との間で好適に伝送される。また、陸上通信線電話接続部4を介して長距離にわたりデータを伝送するために、装置1にはモデム装置12も設けられている。モデム装置12は好ましくは低レイテンシーレベルを備えるパケットモデムであり、特に、データリンクまたは回線の測定に複雑な手続きを要さずに操作され得る、高速の省電力データ伝送のために特に単純な設計のモデムである。詳細には、モデム12は音響モデムであり、量販市場用途と互換性のある、高速で暗号技術的に安全な対話を可能にする。同様にCPU(中央処理装置)13が、装置1の種々の機能性のシーケンス制御のためにハウジング5内に設けられている。CPU13は、この場合、好ましくはリアルタイムクロック(RTC)を有する。
【0022】
原理的に、装置1の電子構成要素に供給するために、装置1は電力ケーブルによって電源システムに接続されることが可能である。(交換可能)バッテリによる動作も同様に可能である。しかし、図1における装置1は、動作に必要とされ電源装置によって接続部4を通じて陸上通信線網から取得された電力を貯蔵するために略示された貯蔵手段14(storage means)を有することが好ましい。この場合、電源装置は電力を供給するための少なくとも2つの動作モードを有しており、第1の動作モードは、陸上通信線接続が休止状態にある時に電源装置は陸上通信線接続から電力を受け取り、装置の抵抗または漏れ電流抵抗は第1の所定の抵抗値、好ましくは約1MΩ以上であるものとして規定され、そして第2の動作モードは、陸上通信線接続の使用中状態において、電源装置はオフフック電流を通じて陸上通信線接続から電力を受け取り、装置の抵抗は第2の所定の抵抗値、好ましくは約700Ω以上であるものとして規定される。これは、電力が電気通信の関連規則に従って装置1の動作のために電話網から取得されることを可能にする。この場合、例えば、貯蔵手段14は、充電式バッテリまたは適切に構成されたコンデンサの形態であってもよい。詳細には、このように装置1が陸上通信線網から電力の許容される少量のその供給を絶えず受け取ることが好ましい。陸上通信線電話7がオフフックである時、その際、相当に大量の電力が陸上通信線網から合法的に取得され得る。各々の場合の過剰電力、すなわち陸上通信線網から取り出されたが装置1によって必要とされない電力は、貯蔵手段14に(一時的に)貯蔵される。この場合、装置1が、詳細かつ特にそれに電力を供給する目的で、(RTCによってトリガされる)呼出しを周期的に開始することも好ましく、または、例えば1分間オフフックおよび接続になり、電力需要が検出された場合に、第2の動作モードに基づいて陸上通信線網から電力を引き出すこともまた好ましい。こうしたような接続はまた、装置1との間での他のデータの伝送のために使用され得る。これの実例は、ソフトウェア更新または電話料金に関する情報である(この脈絡では、例えば最少コストルータとしての切換えモードレギュレータに関する以下の説明を参照)。
【0023】
電源装置はこの場合、CPU13および、2つの電話回線2a、2bに接続されている切換えモードレギュレータ15によって形成される。貯蔵手段は、切換えモードレギュレータ15を通じて動作モードに基づいて充電される。詳細には、電力を受け取るための、そして電話陸上通信線網から取り出すための必要な種々の抵抗もまた、切換えモードレギュレータ15に設けられている。これは例えば、回路レギュレータに設けられている抵抗器(図示せず)を切換えることによって行われる。この場合、切換えモードレギュレータ15はまた、陸上通信線電話7の分離のためにスイッチSlおよびS2も駆動する。
【0024】
さらに、装置1は、回線監視装置または回線モニタ16を有する。回線モニタ16は、陸上通信線電話7がオフフックである時を識別し、ただちに装置1のそれ自体の呼出しを中断する。これは、再度スイッチSlおよびS2を閉じる切換えモードレギュレータ15をそれ自体駆動するCPU13へのモニタ16からの適切な信号によって行われる。さらに、回線モニタ16は、それが陸上通信線電話7のDTMFダイヤル信号を識別、記憶および/または、特に変更または拡張できるという点で、さらなる機能性を有する。これもまた、装置1がいわゆるプレフィックスダイヤラまたは最善の電話料金にダイヤルするための装置(最少コストルータ)を形成することを可能にする。
【0025】
原理的に、装置1には多数の用途が存在する。電話7といった電気通信端末に著しい悪影響を与えることなく、本発明に従った装置1は、例えば警告信号、制御信号、スイッチング信号、センサ値その他の広範に異なるデータおよび信号を、ISMまたはRF無線受信機および/または送信機の範囲内の装置間で、伝送することを可能にする。それゆえ、RFトランシーバの範囲内に位置する周辺装置は、電話網を通じて自律的に通信することができる。特に、取引(発注、送金)を、いわば背景において取り扱うことも可能である。この場合、アンテナ10およびRFトランシーバ9によって受信されたデータは、装置1の記憶装置(図示せず)に記憶される。要求条件に応じて、データはまた、電話網によってモデム回路12を通じて、例えば、収集、かつ/または伝送され、時間遅延される。逆に言えば、あらゆる所望の周辺装置が、それを識別する陸上通信線網からの呼出しを通じて、例えばRFトランシーバ13を介したCPU13からの特別なタグによって、駆動され得る。
【0026】
本発明の1つの特に有利な応用は、やはり図2および3に関連してさらに詳細に説明する通り、双方向TV付加サービスと関連している。特に大衆投票用途およびゲームの場合、既知の解決策は極めて不利である。放送無線によって開始された、特にテレビ番組からの投票の場合、電話番号がオーバレイされるかまたは口述で知らされ、その場合、「この呼出しは陸上通信線網から49セントがかかります。あなたの呼出しは課金されています」といった標準的な告知が、加入者からの電話呼出しの場合に切換えられなければならない。本発明は、周辺装置、例えばテレビ受像機の機能的に処理されたリモートコントロール11において使用者による適切な対話が行われることを可能にし、そして特定の呼出し番号を設定する必要はまったくない。特にゲームの場合、加入者の一部だけが参加することができ、それにより彼らは各自の名前および住所を話すことができる。大多数の加入者は、容量の理由で、「話中」に切換えられる。事前に適切な形態で記憶されていた情報、例えばリモートコントロール11からのタグの伝送または、それでの入力は、発信者が自分自身で電話呼出しを行う必要なく、発信者の識別が極めて短時間で伝送されることを可能にする。請求に対する同意は、対話の経過の中でリモートコントロールによって確認され得る。投票料金は、リモートコントロールに記憶された使用者の前払い口座から借方に記入され得る。その際、呼出し自体は、告知文のいかなる必要もなく、無料とすることができる。全体として、双方向テレビジョンとの関連において、電気通信プロバイダに残る利益の割合は、運営者、特にテレビ送信者に有利なように増大されることができ、この場合、使用者の便宜も増大する。
【0027】
ここで図2は、本発明の1つの好ましい実用的な応用を概略図の形態で示している。例図は、国内環境に好適に位置し種々の方式でテレビジョン信号を受信できるTV受像機またはテレビ17を示している。この場合、図1は種々の伝送経路を図式的に示している。より正確には、図は、衛星によるテレビ受信、地上放送テレビ受信(terrestrial television reception)およびケーブルネットワークテレビ受信を示している。これらの伝送経路は、本発明の脈絡において、個別に、または連係してのどちらかで使用され得る。テレビジョン信号は、テレビ送信機からの種々の伝送経路で伝送される。テレビジョン信号に適用された付加的データは、テレビジョン信号とともにテレビ受像機に好適に伝送される。
【0028】
この目的で多数の技法が従来技術から知られている。テレビジョン信号への付加的データの適用のための1つの特に好ましい選択肢は、2001年1月16日に独国特許商標庁に提出され、公式出願参照番号10101750.2を有し“メソッド・フォー・トランスミッション・オブ・データ・バイ・ミーンズ・オブ・ア・テレビジョン・シグナル(Method for transmission of data by means of a television signal)”と題する独国特許出願および、PCT公報WO02/25924A2に記載されており、両文書からの開示全体はこの言及によって本願に包含される。この方法によれば、付加的データは、従来のビデオテキストの場合のように帰線消去期間に組み込まれるのではなく、映像信号に、すなわちテレビ受像機に表示されるがテレビ視聴者には見ることができないテレビジョン信号の一部に組み込まれる。この方法は本発明と連係して特に好ましいので、それは以下の本文においてさらに詳細に説明する。
【0029】
種々のテレビジョン規格が技術において知られている。完全に一般的な形態において、テレビジョン信号は、詳細には、実映像信号(B)、帰線消去信号(A)および同期信号(S)を含む。この場合の映像信号は、伝送されるべき原画像の輝度分布について線ごとに取得された情報を有する。映像信号の時間変化図は、水平および垂直ビームフライバックの間に中断される、すなわちそれは「抹消」される。帰線消去信号は、線周波数水平帰線消去パルスおよび、フィールド変化と時間的に合わせて現れ水平帰線消去パルスよりも短い持続時間のものである垂直帰線消去パルスによって形成される。同期信号は、受像管に描かれる線ラスターが受信端において送信端における線ラスターと同期されることを可能にするために付与される。同期信号はまた、記録・再生コンバータの場合には偏向装置を制御する。さらに、互換性のあるカラー画像伝送を可能にするためにクロミナンス信号も送信される。テレビジョン放送の場合、無線周波数音声搬送波振動が、付随音声を伝送するために一般に周波数変調される。
【0030】
従来技術によって知られている遠隔画像伝送は幅広い複雑な情報チャネルを占有するが、それは完全には利用されない。例えば、上記に規定されたような映像信号に対応するいかなる実際の画像情報も、伝送時間の4分の1の間、伝送されない。水平および垂直ビーム偏向のための同期情報は、周期的に再帰する帰線消去期間の間に伝送される。それにもかかわらず、例えばCIR625線規格によれば、17の完全な線がそれでもやはり各フィールド内に残り、これらは付加的な情報で満たすことができよう。しかし、従来技術によれば、ほぼ12の線だけが各フィールドにおいてテスト信号およびデータ信号で満たされる。付加的なテスト信号および/またはデータ信号のこの伝送は、それらが垂直帰線消去内に位置するので、テレビ視聴者にはいかなる妨害効果も及ぼさない。
【0031】
このようなデータ信号の1例がビデオテキストである。ビデオテキストは、提供されているテレビ番組に加えて、画面上の書かれた文字や図形によって特定の領域から情報を見ることができる機能をテレビ加入者に提供する。編集処理は、放送関係当局およびそれらが監督する機関によって行われる。提供される情報は、例えば、最新のニュース、交通情報、天気予報、スポーツ情報などを含む。しかしまた、例えば外国語番組の場合の副題などの現在の番組に関連するオーバレイも同様に提供されるかもしれない。一方、ビデオテキストは、どうしても伝送できるデータの量が制限されるという不利益を有する。従って、さらなる情報をテレビ受像機に伝送するためにさらなる能力が提供されるならば、それは望ましいであろう。ビデオテキストのさらなる不利益は、送信スタジオにおける複雑なハードウェアおよびソフトウェアが、既知の付加的なテスト信号またはデータ信号の伝送のための実際の伝送信号を形成するために映像信号と連係されなければならないということである。従って伝送信号の生成のための方法は、データ信号を実際の「コンテンツ(content、内容、コンテント)」と関連させるために複雑な同期が、一部の場合には手動でさえ保証されなければならないことから、比較的複雑である。
【0032】
PCT公報WO02/25924A2において公表され、テレテキストの上記の不利益の解決策を提供している方法は、許容裕度の理由で、各フィールドにおける多数の線がデータ信号で満たされないという基本的着想に基づいている。これは、すべてのテレビ受像機がいわゆる「キャッシュ」を有し、それゆえアクティブ映像信号の一部分だけを使用者に可視にさせるという考えに基づいている。キャッシュの大きさは使用されているテレビ受像機の形式に応じて異なるので、それらの間隔はテレビ視聴者の視聴便益に悪影響を与えることを避けるためにデータ伝送には使用されない。しかし、このすでに記載された方法の基本的着想は、実際上、この先入観が克服されていること、およびそれらの以前に未使用であった間隔がデータ伝送に実際に使用されることを含む。相応に大きいキャッシュを有するテレビ受像機の場合の画像再生がより悪化する状況は、テレビ画像に最小限の侵害作用しか及ぼさないように送信データを設計することによって考慮される。
【0033】
この場合の1つの特定の利益は、伝送されるデータが、帰線消去期間に伝送されるのではなく、映像信号、すなわち実際のコンテンツ(内容)とともに伝送されるということである。これは、いかなる別個の同期も行う必要がないことから、テレビジョン信号のスタジオ処理を単純化する。同様に、データはこのようにして送信機から独立して伝送され得る。例えば、本発明に従ってデータがそれとともに、またはその中で伝送される広告スポットは、送信側送信機に関わりなく同じ情報をテレビ受像機に供給することができる。
【0034】
データは実映像信号において有利に伝送される。これは、データもまた、例えば従来のビデオレコーダによって、あらゆる形態の映像信号の記録とともに記録され、従って特に、記録が再生される時にやはり使用可能となることを意味する。それゆえ付加的な情報も同様にテレビ視聴者に提供され得て、いわばそれから人は、情報が画像において伝送されているので特定のプログラム信号が実際に受信されていることがわかる。
【0035】
PCT公報WO02/25924A2に開示された方法は、次のように要約され得る。
【0036】
テレビジョン信号とともにデータの伝送のための方法であり、テレビジョン信号は映像信号および帰線消去信号を有しており、データは、テストまたはデータ信号で満たされた最後の線またはカラムと映像信号における所定の線またはカラムとの間に位置する領域において伝送される。この場合、データは映像信号において伝送されることが好ましい。この場合、データは、詳細には空間的にカラムの形態で配列された映像信号のエッジ領域または両方の垂直エッジ領域において伝送されることが好ましい。この場合、データは映像信号のエッジ領域においてバーコードの形態で映像信号に含まれることが好ましい。この場合、そこにおいてデータが伝送される単数または複数の線または単数または複数のカラムは、一定の様態で予め決定されていることが好ましい。この場合、信号は3成分信号であることが好ましい。この場合、テレビジョン送信信号は、伝送されるデータを包含し映像信号を有する信号を別個の帰線消去信号と関連させることによって形成されることもまた好ましい。この場合、データはインターネット標準を用いて符号化されることが好ましい。この場合、インターネット標準はSGMLまたはその派生物、特にHTMLまたはXMLであることが好ましい。この場合、データはテキスト、グラフィックス、画像またはプログラム等を有することが好ましい。この場合、データはテレビ受像機のキャッシュと本質的に対応するか、またはそれに本質的に包含される映像信号の領域において伝送されることが好ましい。この場合、データはテレビ受像機のオーバルキャッシュ(oval cache)の一方または両方の垂直エッジ領域によって抑圧された映像信号の領域に組み込まれることが好ましい。この場合、データは帰線消去信号において追加伝送されることもまた好ましい。しかし、原理的に、付加的データが映像信号において異なる様態において、例えばいわゆる透かし(watermarking)プロセスを用いて、伝送されることもまた可能である。しかし、同様に原理的に、ビデオテキストによって付加的データを伝送することも可能である。
【0037】
再び図1に言及すれば、映像信号においてバーコードの形態でテレビ画像に好適に適用された付加的データは、図1においてプラグインモジュール21として図示されており、テレビ受像機の背面のSCARTソケットでの用途に挿入されている、テレビ受像機の周辺装置によって検出され、好ましくは移動式ハンドヘルド型受信機装置に伝送される。SCARTソケットはこの場合に特に好ましく、なぜならそれは、テレビ受像機で現在選択された映像信号が(テレビ受像機に干渉することなく)外部からアクセス可能であり、そしてテレビ受像機のTVチューナはいわば本発明に従った方法のために動作することになるからである。テレビ受像機のリモートコントロール11が受信機装置として好ましく、それは学習機能を有し、すなわち全部の形式のテレビ受像機のためにプログラムされ使用され得る。受信機装置はまた他の(主要)機能を有していてもよく、また例えば、移動電話、PDAまたはそのための付属品であってもよい。さらに、受信機装置またはリモートコントロール11は、以下の本文においてさらに詳細に説明する種々の付加的な機能を有しており、それに関して現時点で行えることは、リモートコントロールが、周辺装置によって検出され映像信号に適用された付加的データを受信でき、それを表示領域または表示装置に表示できるということを述べることだけにすぎない。さらに、図2の例図からわかるように、バックチャネルもまた設けられており、それを通じてデータは、受信機装置から本発明に従った装置1に、そして電話網によって、詳細には陸上通信線網によって、コンピュータセンターに伝送し戻されることができる。双方向テレビジョン(TV)のコンテンツ(内容)管理(content management)のためのサービスプロバイダからコンピュータセンターに伝送される付加的データはまた、テレビジョン信号への「ビデオバーコード」の適用のためにテレビ送信機にコンピュータセンターを通じて伝送される。この場合、図2に図示の通り、データはインターネットプロトコル(IP)を用いて好適に伝送される。この時点で、記載された例示的な実施形態がインタフェース、特にSCARTインタフェースを介したテレビジョンまたは映像信号を取り出すプロセスに制限されないことにもやはり留意しなければならない。
【0038】
図1の補足として、図3の例図は、図2における図示と同様、システムにおける装置1の1つの実用的な応用を示している。上述の通り、例えば、運のゲームに関連する質問および関係した答えがテレビジョン信号を通じてSCARTモジュール21に伝送される。SCARTモジュール21はこの場合、同じく装置1と同様にして中間プラグの形態であり、テレビ受像機17のSCART接続を妨げないために、プラグ部22およびソケット部23を有する。質問および答えはこの時、SCARTモジュール21からリモートコントロール11に伝送される。質問はリモートコントロールのディスプレイ24に表示される。使用者はキーパッド25によって自分の回答を入力する。この場合、リモートコントロール11はその回答が正しいかどうかを評価する。運のゲームに関連する情報はその後、図1に図示の通り、本発明に従った装置1に伝送され、電話網を通じて運のゲームの運営者に返送される。
【0039】
本発明をその好ましい実施形態に関して上に比較的仔細に説明した。しかし、種々の変更および修正が本発明の基本的考案を逸脱することなく行うことができることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に従った装置の1つの例示的な実施形態の略図をブロック図の形態で示す。
【図2】双方向テレビジョンの分野に対する本発明の1つの好ましい応用の全体的システムの概要を提示するための略図を示す。
【図3】図2に図示された全体的システムをさらに詳細に説明するための略図を示す。
【符号の説明】
【0041】
1 装置
2 電話ケーブル
3 プラグ装置
4 陸上通信線電話接続部
5 物理装置
6 ソケット
7 陸上通信線電話
8 プラグ
9 RFトランシーバ
10 アンテナ
11 リモートコントロール
12 モデム装置
13 CPU
14 貯蔵手段
15 切換えモードレギュレータ
16 回線モニタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話回線によるデータの伝送のための装置であって、
陸上通信線電話を前記装置に接続するための第1の接続部と、
前記装置を陸上通信線電話接続部に接続するための第2の接続部と、
前記装置に無線によって伝送されたデータを受信するためのRF受信機、および/または、前記装置から周辺装置へ無線によってデータを伝送するためのRF送信機と、
陸上通信線接続を通じて長距離にわたり前記装置からデータを伝送し、および/または、陸上通信線接続を通じて前記装置に伝送されたデータを受信するためのモデム装置と
を備えた前記装置。
【請求項2】
前記装置はまた、前記装置に無線によってまたは陸上通信線接続を通じて伝送されたデータを記憶するための記憶装置を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置はまた、前記装置に記憶されたデータの伝送を所定の時間に応答して長距離にわたり開始するためのクロックを有することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記装置に記憶されたデータの長距離伝送は、前記記憶装置に記憶されたデータが所定の記憶占有率に達していることに応答して開始されることを特徴とする、請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置はまた中央処理装置を有しており、前記中央処理装置は、長距離伝送のために、特に、前記装置に伝送された、および/または、前記装置に記憶されたデータの処理のために設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記装置は、その端部の一方に第2の接続部、好ましくはプラグ装置、が形成されており、その他方の端部に、第1の接続部、好ましくはソケット装置、を有する物理装置が形成されている電話ケーブルを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
前記装置はまた、前記装置の動作に必要である電力を陸上通信線接続から取得する電源装置を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記電源装置は、電力を供給するための少なくとも2つの動作モードを有しており、第1の動作モードは、陸上通信線接続が休止状態にある時に前記電源装置は陸上通信線接続から電力を受け取り、前記装置の抵抗は第1の所定の抵抗値以上であるものとして定められ、第2の動作モードは、陸上通信線接続の使用中状態において、前記電源装置は陸上通信線接続から電力を受け取り、前記装置の抵抗は第2の所定の抵抗値以上であるものとして定められる、ことを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
第1の所定の抵抗値は第2の所定の抵抗値よりも大きいことを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
第1の動作モードに関する第1の所定の抵抗値は約1MΩであることを特徴とする、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
第2の動作モードに関する第2の所定の抵抗値は約700Ωであることを特徴とする、請求項8〜10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記電源装置は、第1および第2の動作モードにおいて陸上通信線電話接続から取得された電力を貯蔵するための貯蔵手段を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
第2の動作モードは、所定の時間に、および/または、前記貯蔵手段に貯蔵された電力量について最小閾値に達したとの検出に応答して、前記装置によって自動的に開始されることを特徴とする、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記物理装置は以下の構成要素のうちの1つ以上を有することを特徴とする、請求項6〜13のいずれかに記載の装置。
前記第2の接続部、
前記RF受信機、
前記RF送信機、
前記モデム装置、
前記記憶装置、
前記クロック、
前記中央処理装置、
前記電源装置、および/または
前記貯蔵手段
【請求項15】
前記RF受信機および前記RF送信機はRFトランシーバの形態であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記RF受信機は受信するための準備が連続的にできていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記モデム装置は、無線によって前記装置に伝送されたデータの受信に応答して、データの長距離伝送のためのダイヤル接続を開始することを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
前記モデム装置は、前記電源装置のためのエネルギー貯蔵装置に貯蔵された電力の下の(lower、一層低い、下位の、低下)閾値の検出に応答して、第2の動作モードに基づき陸上通信線接続から電力を受け取るためにダイヤル接続を開始することを特徴とする、請求項1〜17のいずれかに記載の装置。
【請求項19】
前記モデム装置はパケットモデムであることを特徴とする、請求項1〜18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
無線によって前記装置に伝送されたデータは、復号化され、長距離伝送のために再び符号化されることを特徴とする、請求項1〜19のいずれかに記載の装置。
【請求項21】
前記装置に接続されている前記陸上通信線電話は、前記装置内でループされていることを特徴とする、請求項1〜20のいずれかに記載の装置。
【請求項22】
前記装置に接続されている前記陸上通信線電話は、前記装置がデータの長距離伝送のために起動していない時には陸上通信線電話接続に導電的に接続され、一方、前記装置がデータの長距離伝送のために起動している時には前記陸上通信線電話は陸上通信線電話接続から導電的に分離されることを特徴とする、請求項1〜21のいずれかに記載の装置。
【請求項23】
前記装置はまた、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話がオフフックになったことを検出できる検出装置を有しており、前記装置の前記モデム装置によって開始されたあらゆるダイヤル接続は前記陸上通信線電話がオフフックになったことが検出された時に中断されることを特徴とする、請求項1〜22のいずれかに記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を識別するための手段を有することを特徴とする、請求項1〜23のいずれかに記載の装置。
【請求項25】
前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を記憶するための手段を前記装置に有することを特徴とする、請求項1〜24のいずれかに記載の装置。
【請求項26】
前記装置は、前記装置に接続されている前記陸上通信線電話のDTMFダイヤル信号を変更するための手段を有することを特徴とする、請求項1〜25のいずれかに記載の装置。
【請求項27】
前記装置はまた、各々の場合に、接続された前記陸上通信線電話および/または前記装置の長距離データ伝送のための最善の電話料金を決定し、料金に従って接続を設定するための手段を有することを特徴とする、請求項1〜26のいずれかに記載の装置。
【請求項28】
前記RF受信機は、多数の周辺装置から無線によって前記装置に伝送されたデータを受信し、各々の場合に1つの周辺装置から前記装置に伝送されたデータはその周辺装置の個別の識別コードを有していることを特徴とする、上記請求項1〜27のいずれかに記載の装置。
【請求項29】
双方向テレビサービスの提供のためのシステムであって、特に上記請求項のうちのいずれかに記載の装置と、テレビジョン信号とともにテレビ受像機に伝送された付加的データを受信するための受信装置を有し、さらにまたデータを該装置に伝送するための送信装置も有する、テレビ受像機のための周辺装置とを備えた前記システム。
【請求項30】
付加的データは、プログラム信号に包含されており、前記テレビ受像機において取り出され、復号化されて、無線インタフェースを介して前記周辺装置に伝送されることを特徴とする、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記周辺装置は前記テレビ受像機のためのリモートコントロールであることを特徴とする、請求項29または30に記載のシステム。
【請求項32】
特に請求項1〜28のいずれかに記載の装置を有し、電話回線によるデータの伝送のための方法であって、
無線によって前記装置に伝送されたデータの受信と、
データの一時的な記憶と、
陸上通信線接続によるデータの長距離伝送と
を含み、
陸上通信線電話が、その動作能力が前記装置によって悪影響を受けないような様態で前記装置に接続される、前記方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−502181(P2008−502181A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−513881(P2007−513881)
【出願日】平成17年6月6日(2005.6.6)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006068
【国際公開番号】WO2005/120036
【国際公開日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(505300531)ベティ テクノロジー アーゲー (2)
【Fターム(参考)】