説明

静電霧化装置及びこれを備える美容装置

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、ノイズの発生を抑制することができる静電霧化装置及び美容装置を提供する。
【解決手段】放電電極30と、放電電極30に水を供給する水供給部32と、放電電極30に印加する電圧を発生させる第1電圧発生装置33と、水供給部32に印加する電圧を発生させる第2電圧発生装置34と、を備え、第2電圧発生装置34で発生した電圧に基づき駆動する水供給部32から放電電極30に供給された水が、第1電圧発生装置33で発生した電圧を放電電極30に印加することにより発生された電界によって静電霧化される静電霧化装置21において、水供給部32に印加する電圧のパルス周期及び水供給部32に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、第2電圧発生装置34を制御する制御部60をさらに備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を静電霧化する静電霧化装置及び該静電霧化装置を備える美容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液体を静電霧化する静電霧化装置として、例えば特許文献1に記載の静電霧化装置が提案されている。この特許文献1に記載の静電霧化装置は、水などの液体が貯留されるキャビティと、キャビティ内に配置される放電電極と、キャビティ外に配置される相手側電極とを備えている。そして、静電霧化装置では、放電電極に高電圧を印加することにより各電極間に発生した電界によって、放電電極近傍の液体を静電霧化させていた。
【0003】
また、特許文献2には、放電電極を液体内に予め配置するのではなく、放電電極に供給された液体を静電霧化させる静電霧化装置が開示されている。この特許文献2に記載の静電霧化装置は、放電電極に液体を供給する液体供給手段を備えている。そして、静電霧化装置では、商用の交流電源からの交流電圧が電圧発生回路によってパルス電圧に変換され、該パルス電圧が放電電極に印加される。その結果、各電極間に電界が発生し、該電界によって液体供給手段から放電電極に供給された液体が静電霧化されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−300975号公報
【特許文献2】特開2009−72717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年では、液体供給手段に電力を供給するための経路上にも、放電電極用の電圧発生回路と略同一構成の電圧発生回路を設けることが考案されている。この場合、液体供給手段は、電圧発生回路によって発生されたパルス電圧が印加されることにより、液体を放電電極に供給すべく駆動することになる。
【0006】
しかしながら、特許文献2に記載されるように、こうした電圧発生回路には、例えばサイダックで構成されるスイッチング素子が設けられている。そのため、電圧発生回路では、スイッチング素子が駆動する度にノイズが発生する。そして、こうしたノイズは、電線などを介して商用の交流電源側に伝達されたり、静電霧化装置の筺体を介して外部に放出されたりするおそれがある。
【0007】
しかも、各電圧発生回路でノイズがそれぞれ発生した場合には、相乗効果でノイズが大きくなる可能性がある。こうしたノイズの影響を低く抑えるためには、ノイズ対策部品を静電霧化装置内に別途設けたり、ノイズの発生源である電圧発生回路と静電霧化装置の筐体との間隔を広くしたりする必要がある。この場合、静電霧化装置が大型化する問題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の大型化を抑制しつつ、ノイズの発生を抑制することができる静電霧化装置及び美容装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の静電霧化装置は、放電電極と、前記放電電極に液体を供給する液体供給手段と、前記放電電極に印加する電圧を発生させる第1電圧発生手段と、前記液体供給手段に印加する電圧を発生させる第2電圧発生手段と、を備え、前記第2電圧発生手段で発生した電圧に基づき駆動する前記液体供給手段から前記放電電極に供給された液体が、前記第1電圧発生手段で発生した電圧を前記放電電極に印加することにより発生された電界によって静電霧化される静電霧化装置において、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御する制御手段をさらに備えることを要旨とする。
【0010】
本発明の静電霧化装置は、電圧が印加された前記放電電極との間で電界を発生させる相手側電極と、前記放電電極から前記相手側電極に流れる電流値を検出する電流値検出手段と、をさらに備え、前記制御手段は、前記電流値検出手段によって検出された電流値に基づき、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御する。
【0011】
本発明の静電霧化装置は、計時手段をさらに備え、前記制御手段は、前記計時手段によって計時された時間に基づき、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御する。
【0012】
本発明の静電霧化装置は、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力の大きさのうち少なくとも一方を互いに異ならせる複数の制御パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶される前記各制御パターンのうち何れか一つの制御パターンに基づき前記第2電圧発生手段を制御した後、前記何れか一つの制御パターンとは異なる他の制御パターンに基づき前記第2電圧発生手段を制御する。
【0013】
本発明の美容装置は、上記静電霧化装置を備え、前記静電霧化装置で静電霧化された霧状の液体を放出する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、ノイズの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態における静電霧化装置を備えるヘアードライヤーの概略図。
【図2】第1実施形態における静電霧化装置の構成を示すブロック図。
【図3】(a)は第1電圧発生装置の電気的構成を示すブロック図、(b)は第2電圧発生装置の電気的構成を示すブロック図。
【図4】(a)は放電電極に印加されるパルス電圧を説明するタイミングチャート、(b)は水供給部に印加されるパルス電圧を説明するタイミングチャート。
【図5】第2実施形態における静電霧化装置の構成を示すブロック図。
【図6】放電電極に流れる電流値の変化と水供給部に印加されるパルス電圧の変化を説明するタイミングチャート。
【図7】第3実施形態における静電霧化装置の構成を示すブロック図。
【図8】タイマによって計時される時間の変化と水供給部に印加されるパルス電圧の変化を説明するタイミングチャート。
【図9】第4実施形態における静電霧化装置の構成を示すブロック図。
【図10】放電電極に流れる電流値の変化、タイマによって計時される時間の変化及び水供給部に印加されるパルス電圧の変化を説明するタイミングチャート。
【図11】別の実施形態において、水供給部に印加される電圧の大きさが変化する様子を説明するタイミングチャート。
【図12】別の実施形態において、放電電極に流れる電流値の変化と水供給部に印加される電圧の大きさが変化する様子を説明するタイミングチャート。
【図13】別の実施形態において、タイマによって計時される時間の変化と水供給部に印加される電圧の大きさが変化する様子を説明するタイミングチャート。
【図14】別の実施形態において、放電電極に流れる電流値の変化、タイマによって計時される時間の変化及び水供給部に印加される電圧の大きさが変化する様子を説明するタイミングチャート。
【図15】別の実施形態において、4種類の制御パターンが順番に実行される場合における水供給部に印加されるパルス電圧の変化を説明するタイミングチャート。
【図16】別の実施形態において、静電霧化装置を備えるスチーマーの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、美容装置の一例としてのヘアードライヤー11は、基端側よりも先端側がやや小径の筒状に形成された本体部12と、該本体部12の基端部分から下方に延設されたグリップ部13とを備えている。本体部12の後端には空気取り入れ口14が形成される一方、本体部12の先端には空気吹き出し口15が形成されている。そして、本体部12内の基端側には、ファン16とモーター17からなる送風装置18が配置されると共に、該送風装置18よりも先端側となる本体部12内には、通電時に発熱するヒータ19が配置されている。
【0017】
また、本体部12の外側上部で送風装置18よりも先端側となる位置には、本体部12内の送風装置18からの送風の一部を導入して先端側に通過させることにより本体部12の空気吹き出し口15と同じ方向に向けて空気を吹き出す通気室20が設けられている。そして、この通気室20内には、静電霧化装置21と、ヘアードライヤー11を制御する制御装置25とが配置されている。
【0018】
一方、グリップ部13には、そのグリップ部13を把持した使用者によって操作される操作入力部23が設けられている。この操作入力部23は、送風装置18のモーター17のオン/オフ、ヒータ19のオン/オフ、静電霧化装置21のオン/オフ、及びヘアードライヤー11におけるその他の機能を切り替える際に操作される。そして、制御装置25は、操作入力部23の操作内容に従って送風装置18、ヒータ19、及び静電霧化装置21を制御する。
【0019】
次に、本実施形態の静電霧化装置21について説明する。なお、図2では、制御装置25については、静電霧化装置21を駆動させるために必要な部分のみを図示し、送風装置18やヒータ19を駆動させるために必要な部分の図示を省略するものとする。
【0020】
図2に示すように、静電霧化装置21は、放電電極30と、該放電電極30から離間して配置される相手側電極31と、放電電極30に液体の一例としての水を供給する液体供給手段としての水供給部32とを備えている。放電電極30には、第1電圧発生装置(第1電圧発生手段)33で発生されたパルス電圧が印加される。また、水供給部32には、第2電圧発生装置(第2電圧発生手段)34で発生されたパルス電圧が印加される。そして、第1電圧発生装置33及び第2電圧発生装置34は、制御装置25によって制御される。
【0021】
放電電極30は、その先端(図2では右端)が先細りするように形成されている。また、相手側電極31は、放電電極30の先端に対向して配置されている。なお、図示はしていないが、相手側電極31は、接地されている。そして、放電電極30にパルス電圧が印加された場合、各電極30,31間には、電位差に応じた電界が発生する。その結果、水供給部32から放電電極30に供給された水が静電霧化され、帯電(例えばマイナスに帯電)した微粒子水(「イオンミスト」ともいう。)が発生する。こうした微粒子水は、送風装置18の駆動によってヘアードライヤー11外に放出される。
【0022】
水供給部32は、一例として、相手側電極31を冷却するペルチェ素子(Peltier device)32aを備えている。そして、水供給部32にパルス電圧が印加された場合、ペルチェ素子32aの冷却面が冷却されることにより、相手側電極31が冷却される。その結果、該放電電極30の周囲の空気中の水蒸気が液状化し、放電電極30の表面には結露水(以下、単に「水」という。)が付着する。
【0023】
第1電圧発生装置33は、整流回路35と、高圧制御回路36と、イグナイタ(Igniter)37と、平滑・整流回路38とを備えている。整流回路35は、商用の交流電源(以下、「主電源」という。)39から印加される交流電圧を全波整流又は半端整流し、整流された電圧を高圧制御回路36に出力する。
【0024】
高圧制御回路36は、図3(a)に示すように、抵抗40と、制御装置25からの制御指令に基づき作動(即ち、スイッチング動作)するスイッチング素子41(例えば、サイダックで構成されるスイッチ)と、コンデンサ42とを有している。こうした高圧制御回路36では、整流回路35で整流された電圧が印加された場合、コンデンサ42は、抵抗40を介して供給された電流によって充電される。そして、コンデンサ42の充電電圧が基準電圧に到達した場合、スイッチング素子41は、制御部60からの制御指令に基づきオフからオンにスイッチング動作する。その結果、コンデンサ42に充電された充電電圧が、イグナイタ37に印加される。その後、コンデンサ42の充電電圧が基準電圧未満になった場合、スイッチング素子41は、制御部60からの制御指令に基づきオンからオフにスイッチング動作する。すなわち、高圧制御回路36は、該高圧制御回路36で発生されたパルス電圧をイグナイタ37に印加する。
【0025】
イグナイタ37は、高圧制御回路36側に接続される一次コイル43と、平滑・整流回路38側に接続される二次コイル44とを有している。こうしたイグナイタ37は、高圧制御回路36から印加されたパルス電圧を昇圧し、正又は負の高電圧のパルス電圧を発生させる。本実施形態のイグナイタ37は、例えば、−3kV〜−4kVの範囲の高電圧のパルス電圧を発生させる。そして、イグナイタ37は、該イグナイタ37で発生されたパルス電圧を平滑・整流回路38に印加する。
【0026】
平滑・整流回路38は、ダイオード45と、コンデンサ46とを有している。こうした平滑・整流回路38は、イグナイタ37からのパルス電圧を平滑化して整流する。そして、平滑・整流回路38は、生成したパルス電圧を放電電極30に印加する。
【0027】
第2電圧発生装置34は、図2に示すように、第1電圧発生装置33と略同一構成である。すなわち、第2電圧発生装置34は、整流回路47と、高圧制御回路48と、イグナイタ49と、平滑・整流回路50とを備えている。図3(b)に示すように、高圧制御回路48は、抵抗51、スイッチング素子52及びコンデンサ53を有すると共に、イグナイタ49は、一次コイル54及び二次コイル55を有している。また、平滑・整流回路50は、ダイオード56及びコンデンサ57を有している。なお、水供給部32に印加されるパルス電圧の大きさ(例えば、2V)は、放電電極30に印加されるパルス電圧の大きさよりも小さい。そのため、第2電圧発生装置34を構成する抵抗51の抵抗値は、第1電圧発生装置33を構成する抵抗40の抵抗値とは異なると共に、各コイル54,55のインダクタンスは、各コイル43,44のインダクタンスと異なっている。また、コンデンサ53,57の静電容量は、コンデンサ42,46の静電容量と異なっている。
【0028】
制御装置25は、図2に示すように、制御手段としての制御部60と、主電源39から印加された交流電圧を制御装置25に印加可能な電圧(制御電圧)に変換するための図示しない電源回路とを備えている。制御部60には、該制御部60のCPU(図示略)によって実行される各種制御プログラムや第2電圧発生装置34を制御するための複数種類(例えば2種類)の制御パターン(図4参照)を記憶する記憶手段としてのメモリ61が電気的に接続されている。なお、メモリ61は、一例として、図示しないROMや不揮発性メモリなどで構築されている。そして、制御部60は、メモリ61に記憶される各制御パターンのうち何れか一つの制御パターンを選択し、該選択された制御パターンに基づき第2電圧発生装置34の高圧制御回路48のスイッチング素子52を制御する。
【0029】
各制御パターンは、水供給部32に印加するパルス電圧の周波数を設定するためのパターンである。本実施形態の各制御パターンは、DUTY比が互いに同一であって且つ周波数が互いに異なるパルス電圧を水供給部32に印加するためのパターンである。そして、各制御パターンのうち何れか一つの制御パターン(以下、「第1制御パターン」ともいう。)が制御部60によって選択された場合、第2電圧発生装置34は、第1制御パターンに応じた周波数を有するパルス電圧(「第1パルス電圧」ともいう。)を水供給部32に印加する。一方、第1制御パターンとは異なる他の制御パターン(以下、「第2制御パターン」ともいう。)が制御部60によって選択された場合、第2電圧発生装置34は、第2制御パターンに応じた周波数を有するパルス電圧(「第2パルス電圧」ともいう。)を水供給部32に印加する。すなわち、本実施形態では、制御部60が、水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数(パルス周期)が変更されるように、第2電圧発生装置34を制御する。なお、第1パルス信号のDUTY比は第2パルス信号のDUTY比と同一であるため、制御パターンが変更されても、水供給部32に流れる電流値は略一定である。
【0030】
次に、本実施形態の静電霧化装置21の作用について、図4に基づき説明する。
さて、主電源39から交流電圧が静電霧化装置21に印加されると、放電電極30には、図4(a)に示すように、第1電圧発生装置33からパルス電圧が印加される。放電電極30に印加されるパルス電圧の周波数は、一定である。すると、各電極30,31間には、電位差に応じた電界が発生する。
【0031】
また、主電源39からの交流電圧は、第2電圧発生装置34にも印加される。すると、第2電圧発生装置34の高圧制御回路48のスイッチング素子52は、制御部60によって選択された制御パターンに応じたタイミングでスイッチング動作する。例えば、図4(b)に示すように、スイッチング素子52は、初めは第1制御パターンに沿ったタイミングでスイッチング動作する。その後、制御部60によって選択される制御パターンが変更されると、即ち第2制御パターンが選択されると、スイッチング素子52は、第2制御パターンに沿ったタイミングでスイッチング動作する。このように制御パターンが定期的又は不定期で変更されると、水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数は、選択された制御パターンに応じて変更される。
【0032】
ところで、本実施形態の第2電圧発生装置34は、その高圧制御回路48を構成するスイッチング素子52のスイッチング動作によって、主電源39からの交流電圧が降圧される。このようにスイッチング動作するスイッチング素子52からは、スイッチング動作するタイミングでノイズが発生する。こうしたノイズは、電線を介して主電源39側に導かれるおそれがある。一方、本実施形態の第1電圧発生装置33でも、主電源39からの交流電圧を昇圧させるために、スイッチング素子52がスイッチング動作する。その結果、第1電圧発生装置33でもノイズが発生し、該ノイズは、電線を介して主電源39側に導かれるおそれがある。
【0033】
ここで、もし仮に第1電圧発生装置33でのノイズの発生タイミングと、第2電圧発生装置34でのノイズの発生タイミングとが同一又はほぼ同一である場合、相乗効果でノイズが大きくなるおそれがある。すなわち、各電圧発生装置33,34で発生したノイズが共振するおそれがある。この場合、主電源39に電気的に接続される他の電気機器にも影響を与える可能性がある。
【0034】
しかしながら、本実施形態では、第1電圧発生装置33でのノイズの発生周期はほぼ一定である一方、第2電圧発生装置34でのノイズの発生周期は一定ではない。すなわち、第2電圧発生装置34が第1制御パターンで制御される場合に、第1電圧発生装置33でのノイズの発生タイミングと、第2電圧発生装置34でのノイズの発生タイミングとが同一又はほぼ同一であったとしても、第2電圧発生装置34は、第1制御パターンで制御され続けるわけではない。すなわち、制御パターンが第2制御パターンに変更されることにより、第2電圧発生装置34でのノイズの発生タイミングを、第1電圧発生装置33でのノイズの発生タイミングと異ならせることができる。こうして第2電圧発生装置34の制御パターンを定期的又は不定期で変更させることにより、一つの制御パターンで第2電圧発生装置34を制御し続ける場合と比較して、静電霧化装置21から大きなノイズが発生する期間が短くなる。
【0035】
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態において水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数は、定期的又は不定期に変更される。そのため、水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数が不変である場合と比較して、大きなノイズが発生する可能性を低くできる、又は、大きなノイズが発生する期間を短くできる。すなわち、第1電圧発生装置33で発生したノイズに第2電圧発生装置34で発生したノイズが重畳する可能性を低くできる。また、大きなノイズが発生しにくくなったため、静電霧化装置21又はヘアードライヤー11の筐体(本実施形態では、本体部12)を大型化したり、ノイズ対策部品を別途設けたりする必要がない。したがって、装置の大型化を抑制しつつ、ノイズの発生を抑制することができる。
【0036】
(2)また、大きなノイズの発生が抑制されるために、放電電極30に印加されるパルス電圧が変更されるわけではない。そのため、本実施形態の静電霧化装置21による水の静電霧化効率の低下を抑制できる。
【0037】
(3)また、静電霧化装置21で大きなノイズが発生しにくくなったため、該静電霧化装置21を備えるヘアードライヤー11を、他の電気機器と同時に使用しやすくなる。また、ヘアードライヤー11で発生したノイズに起因した他の電気機器の誤作動を抑制できる。
【0038】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5及び図6に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、放電電極30に流れる電流値を検出する点などが第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
【0039】
図5に示すように、本実施形態の静電霧化装置21Aは、放電電極30から相手側電極31に流れる電流値Ih(図6参照)を検出するための電流検出部65を備えている。この電流検出部65は、平滑・整流回路38と放電電極30との間に配置され、平滑・整流回路38から放電電極30に流れる電流値Ihの大きさに応じた電流信号を制御部60に出力する。そして、制御部60は、電流検出部65から入力された電流信号に基づき、放電電極30に流れる電流値Ihを算出する。したがって、本実施形態では、制御部60及び電流検出部65により、放電電極30から相手側電極31に流れる電流値Ihを検出する電流値検出手段が構成される。
【0040】
そして、微粒子水を発生させる場合、制御部60は、第1の実施形態の場合と同様に、各電極30,31間に電界を発生させるべく第1電圧発生装置33を制御する(図4(a)参照)。また、制御部60は、選択した制御パターンに基づき第2電圧発生装置34を制御する。このとき、制御部60は、予め設定された設定時間(例えば、0.1秒)毎に電流値Ihを検出する。そして、図6に示すように、検出された電流値Ihが予め設定された電流基準値KIh未満である場合、制御部60は、第1制御パターンを選択し、該第1制御パターンに基づき第1電圧発生装置33を制御する。一方、検出された電流値Ihが電流基準値KIh以上である場合、制御部60は、第2制御パターンを選択し、該第2制御パターンに基づき第1電圧発生装置33を制御する。
【0041】
すなわち、電流値Ihが比較的小さい場合、放電電極30には、第1制御パターンで制御される第2電圧発生装置34から水が供給される。すると、各電極30,31間に発生した電界によって、放電電極30に供給された水が静電霧化される。そして、放電電極30近傍に大量の水が溜まった状態になると、各電極30,31間における疑似抵抗(各電極30,31間の間隔に応じた電気的な抵抗成分)が小さくなる。その結果、放電電極30に流れる電流値Ihが次第に大きくなる。
【0042】
そして、電流値Ihが電流基準値KIh以上になると、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンが、第1制御パターンから第2制御パターンに変更される。その後、各電極30,31間における疑似抵抗が小さくなると、放電電極30に流れる電流値Ihが小さくなる。すると、電流値Ihが電流基準値KIh未満になり、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンが、第2制御パターンから第1制御パターンに変更される。すなわち、本実施形態では、電流値Ihに応じて、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンが変更される。
【0043】
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(3)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(4)本実施形態では、放電電極30に流れる電流値Ihが変動することに着眼している。すなわち、電流値Ihの変動に基づき、選択される制御パターンが変更される。そのため、水供給部32に入力されるパルス信号の周波数が不変である場合と比較して、第1電圧発生装置33で発生したノイズに第2電圧発生装置34で発生したノイズが重畳する可能性を低くできる。すなわち、大きなノイズが発生する可能性を低くできる、又は大きなノイズが発生する期間を短くできる。したがって、静電霧化装置21からのノイズの発生を抑制することができる。
【0044】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図7及び図8に基づき説明する。なお、第3の実施形態は、制御装置25にタイマを備える点などが第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1及び第2の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1及び第2の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
【0045】
図7に示すように、本実施形態の静電霧化装置21Bの制御装置25は、計時手段としてのタイマ70を備えている。そして、制御部60は、タイマ70によって計時された時間Tによって選択する制御パターンを変更する。
【0046】
微粒子水を発生させる場合、制御部60は、上記各実施形態の場合と同様に、各電極30,31間に電界を発生させるべく第1電圧発生装置33を制御する(図4(a)参照)。また、制御部60は、選択した制御パターン(例えば、第1制御パターン)に基づき第2電圧発生装置34を制御する。このとき、制御部60は、図8に示すように、タイマ70によって計時された時間Tを取得し、該取得した時間Tが予め設定された第1基準時間KT1(例えば1秒)以上であるか否かを判定する。そして、時間Tが第1基準時間KT1になった場合、制御部60は、タイマ70によって計時された時間Tを「0(零)」にリセットする。また、制御部60は、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンを第1制御パターンから第2制御パターンに変更する。なお、タイマ70は、時間Tが「0(零)」にリセットされた時点から計時を行う。
【0047】
第2制御パターンが選択される間、制御部60は、タイマ70によって計時された時間Tが予め設定された第2基準時間KT2(例えば1.2秒)以上であるか否かを判定する。そして、時間Tが第2基準時間KT2以上になった場合、制御部60は、時間Tを「0(零)」にリセットする。また、制御部60は、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンを第2制御パターンから第1制御パターンに変更する。すなわち、本実施形態では、タイマ70によって計時された時間Tに応じて、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンが変更される。より具体的には、第1制御パターンが第1基準時間KT1に相当する期間の間選択された後、第2制御パターンが第2基準時間KT2に相当する期間の間選択され、その後、第1制御パターンが第1基準時間KT1に相当する期間の間選択される。
【0048】
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(3)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(5)本実施形態では、タイマ70によって計時された時間Tに応じて、制御パターンが定期的に変更される。そのため、水供給部32に入力されるパルス信号の周波数が不変である場合と比較して、第1電圧発生装置33で発生したノイズに第2電圧発生装置34で発生したノイズが重畳する可能性を低くできる。すなわち、大きなノイズが発生する可能性を低くできる、又は大きなノイズが発生する期間を短くできる。したがって、静電霧化装置21からのノイズの発生を抑制することができる。
【0049】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図9及び図10に基づき説明する。なお、第4の実施形態は、電流検出部65及び制御装置25にタイマを備える点などが第1〜第3の各実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第3の各実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
【0050】
図9に示すように、本実施形態の静電霧化装置21Cは、放電電極30から相手側電極31に流れる電流値Ihを検出するための電流検出部65を備えている。また、制御装置25は、タイマ70を有している。
【0051】
微粒子水を発生させる場合、制御部60は、上記各実施形態の場合と同様に、各電極30,31間に電界を発生させるべく第1電圧発生装置33を制御する(図4(a)参照)。また、制御部60は、選択した制御パターン(例えば、第1制御パターン)に基づき第2電圧発生装置34を制御する。このとき、制御部60は、図8に示すように、タイマ70によって計時された時間Tを取得すると共に、放電電極30に流れる電流値Ihを検出する。そして、制御部60は、検出した電流値Ihが電流基準値KIh以上になった場合、タイマ70によって計時された時間Tを「0(零)」にリセットする。また、制御部60は、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンを第1制御パターンから第2制御パターンに変更する。
【0052】
また、制御部60は、電流値Ihが電流基準値KIh以上である間、タイマ70による計時を停止させる。その後、電流値Ihが電流基準値KIh未満になると、制御部60は、タイマ70による計時を再開させると共に、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンを第2制御パターンから第1制御パターンに変更する。
【0053】
電流値Ihが電流基準値KIh未満である間、制御部60は、タイマ70によって計時された時間Tが第1時間基準値KT1以上であるか否かを判定する。そして、時間Tが第1時間基準値KT1以上になった場合、制御部60は、タイマ70によって計時された時間Tを「0(零)」にリセットする。また、制御部60は、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンを第1制御パターンから第2制御パターンに変更する。すなわち、本実施形態では、検出された電流値Ih及びタイマ70によって計時された時間Tに応じて、第2電圧発生装置34を制御するための制御パターンが変更される。
【0054】
したがって、本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)〜(5)と同等の効果に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(6)電流値Ihのみで制御パターンを変更する場合には、以下に示す問題が発生するおそれがある。すなわち、電流値Ihが電流基準値KIh未満であり続ける場合、制御パターンがなかなか変更されないおそれがあり、静電霧化装置21Cからは大きなノイズが発生するおそれがある、又は大きなノイズが発生する期間が長くなるおそれがある。この点、本実施形態では、電流値Ihだけではなく、タイマ70によって計時された時間Tに応じて、制御パターンが変更される。そのため、水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数が不変である場合と比較して、大きなノイズが発生する可能性を低くできる、又は大きなノイズが発生する期間を短くできる。したがって、静電霧化装置21からのノイズの発生を抑制することができる。
【0055】
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、水供給部32には、パルス電圧ではなく、大きさが一定となる電圧を印加させてもよい。すなわち、制御部60は、水供給部32に印加する電圧の大きさを調整可能である。
【0056】
例えば、第1の実施形態では、図11に示すように、第1制御パターンは、第1電圧(一例として2V)を水供給部32に印加させるパターンでもよい。また、第2制御パターンは、第1電圧とは異なる第2電圧(一例として0(零)V)を水供給部32に印加させるパターンであってもよい。
【0057】
また、第2の実施形態では、図12に示すように、電流値Ihが電流基準値KIh未満である場合、水供給部32には、第1電圧(一例として2V)を印加させてもよい。一方、電流値Ihが電流基準値KIh以上である場合、水供給部32には、第1電圧とは異なる第2電圧(一例として0(零)V)を印加させてもよい。すなわち、水供給部32は、放電電極30に水を間欠的に供給してもよい。
【0058】
また、第3の実施形態では、図13に示すように、タイマ70によって計時された時間Tに応じて、水供給部32に印加させる電圧の大きさを変更させてもよい。
また、第4の実施形態では、図14に示すように、タイマ70によって計時された時間T及び検出される電流値Ihに応じて、水供給部32に印加させる電圧の大きさを変更させてもよい。
【0059】
もちろん、上記第2電圧は、上記第1電圧と異なる大きさであれば、「0(零)V」以外の任意の電圧(例えば1V)であってもよい。
・各実施形態において、制御部60は、第2電圧発生装置34から水供給部32に印加されるパルス電圧の周波数及びDUTY比を変更させてもよい。この場合、制御パターンが変更させることにより、水供給部32に供給される電力(即ち、水供給部32に流れる電流値)も変更される。
【0060】
・各実施形態において、メモリ61には、3種類以上(例えば、4種類)の制御パターンを記憶させてもよい。この場合、制御部60は、図15に示すように、第1制御パターンの次に第2制御パターンを選択し、第2制御パターンの次に第3制御パターンを選択し、第3制御パターンの次に第4制御パターンを選択することになる。
【0061】
・第4の実施形態において、電流値Ihが電流基準値KIh以上である場合であっても、タイマ70に時間Tを計時させてもよい。この場合、電流値Ihが電流基準値KIh以上である場合でも、時間Tによっては、制御パターンが変更させることもあり得る。
【0062】
・第3の実施形態において、第2基準時間KT2は、第1基準時間KT1と同一値であってもよい。この場合、制御パターンは、一定間隔毎に変更される。
・各実施形態において、水供給部32は、水を収容するタンクと、該タンク内の水を放電電極30に供給すべく駆動するポンプとを備えた構成であってもよい。このとき、タンクに収容される液体、即ち放電電極30に供給される液体は、水以外の任意の液体(例えば、化粧水、薬液)であってもよい。
【0063】
・各実施形態において、美容装置は、静電霧化装置を搭載する装置であれば他の任意の装置(例えば、スチーマー)であってもよい。
図16に示すように、美容装置の一例としてのスチーマー81は、平板状をなすベースプレート82上に円筒状の脚部83を介して支持された全体形状が略球状の本体部84を備えている。本体部84における頂上部の後側(図5では左側)となる位置には、タンク着脱口85が形成され、そのタンク着脱口85を介して水を貯留したタンク86が本体部84内に着脱可能に収容されている。また、本体部84内において、タンク86の下端部と近接する位置にはボイラー室87が形成されると共に、そのボイラー室87にはタンク86側から水をボイラー室87内に供給するためのパイプ88が接続されている。また、ボイラー室87においてパイプ88が接続された側と反対側の壁部には、パイプ88を介してタンク86側からボイラー室87内に供給された水を加熱して沸騰させることにより、高温のミストを発生させるヒータ89が配置されている。
【0064】
一方、本体部84における頂上部の前側(図5では右側)となる位置には、先端が拡径した形状のミスト放出口90が設けられると共に、本体部84内にはミスト放出口90とボイラー室87との間を連結するミスト誘導筒91が斜状をなすように設けられている。また、本体部84の下部には、送風ファン92が本体部84の外部から取り入れた空気をミスト誘導筒91に接続した送風口92aからミスト誘導筒91内にミスト放出口90側への空気流を伴って送風可能に設けられている。そして、ミスト誘導筒91内において、ミスト放出口90と送風ファン92の送風口92aが接続された部位との間となる位置に静電霧化装置21が配置されている。
【0065】
また、本体部84の頂上部には、このスチーマー81の使用者によって操作される操作入力部23が設けられている。この操作入力部23は、送風ファン92のモーターのオン/オフ、ヒータ89のオン/オフ、静電霧化装置21のオン/オフ、及びスチーマー81におけるその他の機能を切り替える際に操作される。さらに、本体部84内には、操作入力部23の操作内容に従って送風ファン92、ヒータ89、及び静電霧化装置21を制御する制御装置25が配置されている。
【0066】
したがって、ボイラー室87内でヒータ89の加熱により発生した高温のミストは、ミスト誘導筒91内を送風ファン92の送風に基づきミスト放出口90側に流動した後、静電霧化装置21の駆動に伴い静電霧化される。その結果、イオン化された微細なミストが、ミスト放出口90からスチーマー81の外部へ放出される。
【符号の説明】
【0067】
11…美容装置としてのヘアードライヤー、21,21A〜21C…静電霧化装置、30…放電電極、31…相手側電極、32…液体供給手段としての水供給部、33…第1電圧発生手段としての第1電圧発生装置、34…第2電圧発生手段としての第2電圧発生装置、60…電流値検出手段を構成する制御部(制御手段)、61…記憶手段としてのメモリ、65…電流値検出手段を構成する電流検出部、70…計時手段としてのタイマ、81…美容装置としてのスチーマー、Ih…電流値、T…時間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電電極と、
前記放電電極に液体を供給する液体供給手段と、
前記放電電極に印加する電圧を発生させる第1電圧発生手段と、
前記液体供給手段に印加する電圧を発生させる第2電圧発生手段と、を備え、
前記第2電圧発生手段で発生した電圧に基づき駆動する前記液体供給手段から前記放電電極に供給された液体が、前記第1電圧発生手段で発生した電圧を前記放電電極に印加することにより発生された電界によって静電霧化される静電霧化装置において、
前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする静電霧化装置。
【請求項2】
電圧が印加された前記放電電極との間で電界を発生させる相手側電極と、
前記放電電極から前記相手側電極に流れる電流値を検出する電流値検出手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記電流値検出手段によって検出された電流値に基づき、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
計時手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記計時手段によって計時された時間に基づき、前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力のうち少なくとも一方が変更されるように、前記第2電圧発生手段を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電霧化装置。
【請求項4】
前記液体供給手段に印加する電圧のパルス周期及び前記液体供給手段に供給する電力の大きさのうち少なくとも一方を互いに異ならせる複数の制御パターンを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶される前記各制御パターンのうち何れか一つの制御パターンに基づき前記第2電圧発生手段を制御した後、前記何れか一つの制御パターンとは異なる他の制御パターンに基づき前記第2電圧発生手段を制御することを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の静電霧化装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の静電霧化装置を備え、
前記静電霧化装置で静電霧化された霧状の液体を放出することを特徴とする美容装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−245382(P2011−245382A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119231(P2010−119231)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】