説明

靴紐の端の保護デバイス

靴紐の端部(2)の取付け用のデバイスが、靴紐を挿入できる通路(4)を有する細長部材(3)を含む。前記細長部材(3)は、端に靴紐の端部(2)を収容するための開口(5)を含み、ここで靴紐のための通路(4)は、前記開口(5)まで延在し、靴紐が通路(4)に挿入されて、挿入された靴紐の端部(2)が折り返されて前記開口(5)に挿入された場合に、靴紐を引張って、開口(5)をわたって通路(4)において靴紐の一部(6)を締め付けて、前記靴紐の一部(6)を前記開口(5)において靴紐の端部(2)に対してしっかりと保持できるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は靴紐に関し、詳細には靴紐の端を保護するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の靴紐の先金具(anglet)は、一般的にプラスチックから射出成形される。プラスチックの先金具の構造には、使用時の耐久性がなく、靴紐から外れてしまう傾向がある。
【0003】
靴紐の端の保護用デバイスは、既に先行技術として存在する。米国特許第6,427,298号明細書には、一端における前開口と、その反対側における丸みのあるヘッドと、丸みのあるヘッドにある端部スロットと、端部スロットと前開口との間に延在する割れ目と、割れ目の第1の側に配置された少なくとも1つの突出部分と、割れ目の第2の側に配置され、かつ少なくとも1つの突出部分をそれぞれ収容するように構成された少なくとも1つの凹部分とを有する靴紐の先金具を開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、簡単に装着しかつ取り外せる、靴紐の端部の取付け用のデバイスを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1に記載のデバイスによって達成される。このデバイスは、靴紐を挿入できる通路を有する細長部材を含む。デバイスは、細長部材の端に靴紐の端部を収容するための開口をさらに含む。靴紐のための前記通路は前記開口まで延在し、靴紐が通路に挿入されて、および挿入された靴紐の端部が折畳まれて前記開口に挿入された場合に、靴紐を引張って、開口をわたって通路において靴紐の一部を締め付けて、前記靴紐の一部を前記開口において靴紐の端部に対してしっかりと保持できるように構成されている。
【0006】
本発明は、以下、添付の図面を参照して好ましい実施形態の詳細な説明から、より理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、図4〜11は、操作終了時にデバイス内にしっかりと保持されるために、前記デバイス内部で靴紐の端(2)がどのように配置される必要があるかの異なる段階を示す。
【0008】
まず、靴紐の端部(2)が、前記デバイスの前端上部に位置する第1の孔(10)を通してデバイス内部に挿入される(図4および8)。前記端部(2)は、デバイスの底部側に位置する第2の細長孔(11)を通って出てくる。その後、靴紐を折り返し、同じ細長孔(11)を通して挿入し、通路を横断してデバイスの上側から第3の孔(12)を通して出す(図5および9)。次に靴紐の端部(2)を引張り、折り返して細長部材(3)の端に置かれた開口(5)に挿入する(図6および10)。図7に示すように、次に靴紐を反対方向へ引張って、開口(5)をわたって通路(4)において靴紐の一部(6)を締め付け、前記靴紐の一部(6)を前記開口(5)において靴紐の端部(2)に対してしっかりと保持するようにする。
【0009】
デバイスは対称的に構成され、かつデバイスは靴紐の前記一部(6)を前記開口(5)において靴紐の端部(2)に対してしっかりと保持するカウンター部分(9)を含む。
【0010】
細長部材(3)の上部は半円筒状凹部(7)を含み、靴紐がデバイス内部にしっかりと保持される時に、そこに前記靴紐の別の部分(8)が載置される。細長部材(3)の底部側を穿孔して、貴石を置くことができる。
【0011】
このようなデバイスは、外部の影響に対して靴紐の端を保護する一方で、靴紐の端を定位置に置く。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】上方前方側からのデバイスの斜視図である。
【図2】上方後方側からの前記デバイスの斜視図である。
【図3】デバイスの長手方向断面図である。
【図4】靴紐の端を前記デバイス内部にしっかりと保持するために必要な操作の第1段階を示すデバイスの断面図である。
【図5】前記操作の第2段階を示すデバイスの断面図である。
【図6】前記操作の第3段階を示す前記デバイスの断面図である。
【図7】操作終了時、および靴紐の端が前記デバイス内部にしっかりと保持されている、デバイスの断面図である。
【図8−11】靴紐の端を前記デバイスにしっかりと保持するために必要な段階を示す図4−7に対応するデバイスの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴紐を挿入できる通路(4)を有する細長部材(3)と、前記細長部材(3)の端に前記靴紐の端部(2)を収容するための開口(5)とを含む、靴紐の端部(2)の取付け用のデバイスであって、前記靴紐のための前記通路(4)は、前記開口(5)まで延在し、かつ前記靴紐が前記通路(4)に挿入されて、前記挿入された靴紐の前記端部(2)が折り返されて前記開口(5)に挿入された場合に、前記靴紐を引張って、前記開口(5)をわたって前記通路(4)において前記靴紐の一部(6)を締め付けて、前記靴紐の前記一部(6)を前記開口(5)において前記靴紐の端部(2)に対してしっかりと保持できるように構成されている、デバイス。
【請求項2】
前記デバイスのフロント部が、前記通路(4)と連通する3つの孔(10、11、12)を含む、請求項1に記載の靴紐の端(2)の取付け用デバイス。
【請求項3】
前記細長部材(3)の前記上部が、前記靴紐が前記デバイス内部にしっかりと保持される時に前記靴紐の別の部分(8)を載置する部分円筒状凹部(7)を含む、請求項2に記載の靴紐の端(2)の取付け用デバイス。
【請求項4】
前記デバイス(1)が、前記靴紐の前記一部(6)を前記開口(5)において前記靴紐の端部(2)に対してしっかりと保持するカウンター部分(9)を含む、請求項3に記載の靴紐の端(2)の取付け用デバイス。
【請求項5】
前記デバイス(1)が対称的に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
少なくとも1つの貴石を支持する請求項1〜5のいずれか一項に記載のデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2008−531169(P2008−531169A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−557613(P2007−557613)
【出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【国際出願番号】PCT/IB2006/000419
【国際公開番号】WO2006/092703
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(507288969)エックスーレイ マネージメント アンド ライセンシング リミテッド (5)
【Fターム(参考)】