説明

音声読上げシステム、音声読上げ装置、音声操作装置及び音声読上げ方法

【課題】音声操作装置から入力された操作音及びデフォルト音量値に応じて、音声読み上げ装置の読上げ音声の読上げ音量及び読上げ速度を制御する。
【解決手段】音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムであって、音声操作装置は、操作情報を入力する入力部と、デフォルト音量値を送信する送信部と、操作音を出力する第1出力部とを備え、音声読上げ装置は、操作音を入力する音声入力部と、デフォルト音量値を受信する受信部と、読上げ音声を出力する第2出力部と、操作音の音量及びデフォルト音量値によって音量差を算出する算出部と、音量差から読上げ音量を設定する音量制御部と、操作音の発生頻度を算出する頻度検出部と、発生頻度から読上げ速度を設定する速度制御部と、読上げ音声を生成する生成部と、設定された読上げ音量及び読上げ速度で読上げ音声を第2出力部から出力させる音声出力制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声読上げシステム、音声読上げ装置、音声操作装置及び音声読上げ方法に関し、更に詳しくは、音声操作装置から入力された操作音及びデフォルト音量値に応じて、音声読み上げ装置の読上げ音声の読上げ音量及び読上げ速度を制御することが可能な音声読上げシステム、音声読上げ装置、音声操作装置及び音声読上げ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
音声が出力されている間の周囲の音声を集音マイクにより集音し、集音した周囲の音声の音量レベルが一定値を越えている場合に再度音声を出力する音声読上げ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1記載の放送データ読み上げ装置は、テレビ放送により受信したデータを音声の出力単位に区分し、区分された出力単位のデータをもとに音声を合成して出力する。そして、合成した音声を出力している間、周囲の音を集音し、集音した音声の音声レベルが一定値を越えている場合、出力中の合成音声を再度出力させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−311432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1記載の放送データ読み上げ装置では、放送データ読み上げ装置の位置に基づいて周囲の音量レベル(雑音レベル)を検出し、音量レベルが一定値以上の場合に再度音声を出力するだけであって、音声読上げ装置を操作するユーザの位置に応じて、ユーザに適した読上げ音量、読上げ速度で読上げ音声を出力することはできないという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、音声読上げ装置は音声操作装置が出力した操作音及びデフォルト音量値を入力し、操作音の音量とデフォルト音量値の差に応じて読上げ音声の読上げ音量を制御するとともに、操作音の発生頻度に応じて読上げ音声の読上げ速度を制御することが可能な音声読上げシステム、音声読上げ装置、音声操作装置及び音声読上げ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における音声読上げシステムは、音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムであって、音声操作装置は、操作情報を入力する入力部と、操作情報が入力された場合に、デフォルト音量値をリモコン信号として送信するリモコン送信部と、操作情報が入力された場合に、操作音を出力する第1音声出力部と、を備え、音声読上げ装置は、操作音を入力する音声入力部と、リモコン信号を受信し、デフォルト音量値を取得するリモコン信号受信部と、読上げ音声を出力する第2音声出力部と、入力された操作音の音量及び取得されたデフォルト音量値に基づいて音量差を算出する音量差算出部と、算出された音量差に基づいて、読上げ音量を設定する読上げ音量制御部と、入力された操作音の発生頻度を算出する発生頻度検出部と、算出された発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定する読上げ速度制御部と、文字情報を音声情報に変換して読上げ音声を生成する読上げ音声データ生成部と、生成された読上げ音声を、設定された読上げ音量及び読上げ速度で第2音声出力部から出力させる音声出力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明における音声読上げ装置は、音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声読上げ装置であって、音声操作装置が出力した操作音を入力する音声入力部と、音声操作装置が送信したリモコン信号を受信し、デフォルト音量値を取得するリモコン信号受信部と、読上げ音声を出力する第2音声出力部と、入力された操作音の音量及び取得されたデフォルト音量値に基づいて音量差を算出する音量差算出部と、算出された音量差に基づいて、読上げ音量を設定する読上げ音量制御部と、入力された操作音の発生頻度を算出する発生頻度検出部と、算出された発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定する読上げ速度制御部と、文字情報を音声情報に変換して前記読上げ音声を生成する読上げ音声データ生成部と、生成された読上げ音声を、設定された読上げ音量及び読上げ速度で第2音声出力部から出力させる音声出力制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明における音声操作装置は、音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声操作装置であって、操作情報を入力する入力部と、操作情報が入力された場合に、デフォルト音量値をリモコン信号として送信するリモコン送信部と、操作情報が入力された場合に、操作音を出力する第1音声出力部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明における音声読上げ方法は、音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声読上げ方法であって、音声操作装置は、操作情報を入力するステップと、操作情報が入力された場合に、操作音及びデフォルト音量値を出力するステップと、を有し、音声読上げ装置は、操作音及びデフォルト音量値を入力するステップと、入力された操作音の音量及びデフォルト音量値に基づいて音量差を算出するステップと、算出された音量差に基づいて、読上げ音量を設定するステップと、入力された操作音の発生頻度を算出するステップと、算出された発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定するステップと、文字情報を音声情報に変換して読上げ音声を生成するステップと、生成された読上げ音声を、設定された読上げ音量及び読上げ速度で音声出力するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが操作している音声操作装置の操作音の音量の変化に応じて読上げ音声の音量を制御することにより、音声読上げ装置を操作するユーザの位置が変化しても、ユーザの位置に応じて自動的にユーザに適した読上げ音量で読上げ音声を出力することが可能となる。また、音声操作装置の操作音の発生頻度に応じて読上げ音声の読上げ速度を自動的に制御することも可能である。つまり、本発明によれば、ユーザが音声読上げ装置の読上げ音量及び読上げ速度を調整する操作負荷を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る音声読上げシステムの全体構成を示す概念図
【図2】同実施の形態に係る音声読上げ装置の構成を示すブロック図
【図3】同実施の形態に係る読上げ音量設定処理を示すフローチャート
【図4】同実施の形態に係る読上げ音量と音量差との関係を時系列で示す図
【図5】同実施の形態に係る読上げ速度設定処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る音声読上げシステムの全体構成を示す概念図である。音声読上げシステムは、音声読上げ装置100と音声操作装置200から構成される。音声読上げ装置100は少なくとも音声入力部101とリモコン信号受信部102と音声出力部112を備え、音声操作装置200は少なくとも入力部201と音声出力部202とリモコン信号送信部203を備える。本発明の実施の形態1では、音声操作装置200がリモコンであって、音声読上げ装置100がテレビである例を想定する。音声読上げ装置100がテレビである場合、音声入力部101はマイクであり、音声出力部112はスピーカである。
【0015】
ユーザが音声操作装置200の入力部201を操作すると、リモコン信号送信部203は入力された操作に対応するリモコン信号を音声読上げ装置100に送信するとともに、音声操作装置200のデフォルトの音量値を示すデフォルト音量値をリモコン信号として送信する。なお、本実施の形態では、デフォルト音量値を示すリモコン信号と操作を示すリモコン信号とを別信号として送信しているが、これらを1つのリモコン信号として送信する形態であってもよい。音声出力部202はユーザがリモコンの入力部201を操作したことを示す操作音を音声として出力する。
【0016】
音声読上げ装置100は、音声操作装置200が送信した操作を示すリモコン信号及びデフォルト音量値を示すリモコン信号をリモコン信号受信部102で受信するとともに、音声操作装置200が出力した操作音を音声入力部101に入力する。そして、受信した操作を示すリモコン信号に基づいて所定の処理を実行するとともに、入力された操作音の音量及び受信したデフォルト音量値に基づく読上げ音量設定処理及び入力された操作音の発生頻度に基づく読上げ速度設定処理を実行し、実行の結果得られた読上げ音量及び読上げ速度で音声出力部112に読上げ音声を出力させる。
【0017】
次に、図2を用いて音声読上げ装置100の構成を説明する。音声読上げ装置100は、音声入力部101と、リモコン信号受信部102と、音量差算出部103と、読上げ音量制御部104と、読上げ音量記憶部105と、音量検出部106と、音声発生頻度検出部107と、読上げ速度制御部108と、読上げ速度記憶部109と、音声出力制御部110と、読上げ音声データ生成部111と、音声出力部112から構成される。ここで、音声読上げ装置100をテレビとして想定する場合、放送信号を受信する受信部(図示せず)等の通常のテレビ視聴選局処理に関係する構成要素が必要であるが、これらの構成要素は本発明と直接的に関係しないので説明を省略する。
【0018】
音声入力部101は、音声操作装置200(リモコン)の操作音を示す信号である操作音信号を常に監視する。音声操作装置200(リモコン)の音声出力部202から操作音信号が出力された場合、出力された操作音信号を入力し、入力された操作音信号を音量検出部106と音声発生頻度検出部107に出力する。
【0019】
リモコン信号受信部102は、音声操作装置200のリモコン信号送信部203から送信されるリモコン信号を受信する。そして、受信したリモコン信号を解析し、デフォルト音量値を示すリモコン信号を受信したと判断した場合は、デフォルト音量値を抽出してデフォルト音量値信号として音量差算出部103に出力する。なお、操作を示すリモコン信号を受信した場合は、制御部(図示せず)にリモコン信号が示す処理要求を出力し、制御部(図示せず)に所定の処理を実行させる。
【0020】
音量差算出部103は、リモコン信号受信部102から入力されたデフォルト音量値信号が示すデフォルト音量値と、音量検出部106から入力された検出音量値信号との音量値の差(音量差)を算出し、算出した音量差を読上げ音量制御部104に出力する。
【0021】
読上げ音量制御部104は、音量差算出部103から入力された音量差に基づいて読上げ音量値を設定する。そして、設定した読上げ音量値を読上げ音量記憶部105に出力する。読上げ音量記憶部105は、読上げ音声を読上げる読上げ音量値を記憶しており、記憶された読上げ音量値を読上げ音量制御部104から入力された読上げ音量値に更新する。
【0022】
音量検出部106は、音声入力部101から入力された操作音信号の音量値を検出する。そして、検出された音量値(検出音量値信号)を音量差算出部103へ出力する。
【0023】
音声発生頻度検出部107は、音声入力部101に操作音信号が入力された場合、一定期間で入力された操作音信号の入力回数を検出し、操作音の発生頻度(例えば、受信回数/時間)を計算する。そして、計算した音声発生頻度を読上げ速度制御部108に出力する。
【0024】
読上げ速度制御部108は、音声発生頻度検出部107から入力された音声発生頻度に基づいて読上げ速度を設定する。そして、設定した読上げ速度(読上げ速度値)を読上げ速度記憶部109に出力する。読上げ速度記憶部109は、読上げ音声を読上げる読上げ速度値を記憶しており、記憶された読上げ速度値を読上げ速度制御部108から入力された読上げ速度値に更新する。
【0025】
音声出力制御部110は、読上げ音声を出力する際に、読上げ音量記憶部105から読上げ音量値を取得し、かつ、読上げ速度記憶部109から読上げ速度値を取得する。そして、読上げ音声データ生成部111が生成した読上げ音声データを、取得した読上げ音量値と読上げ速度値に対応する読上げ音量及び読上げ速度で音声出力部112に出力する。
【0026】
読上げ音声データ生成部111は、所定の文字情報から読上げ音声データを生成して音声出力制御部110へ出力する。音声出力部112は、スピーカ等の音声出力装置であって音声出力制御部110から入力された読上げ音声データを読上げ音声として出力する。
【0027】
ここで、図3及び図4を用いて、読上げ音量設定処理を説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る読上げ音量設定処理を示すフローチャートである。図4は、本発明の実施の形態1に係る読上げ音量と音量差との関係を時系列で示す図である。なお、読上げ音量設定処理は、音声読上げ装置100が電源ON状態にある場合において、音声操作装置100にユーザ操作が入力されるたびに実行される。
【0028】
まず、音声操作装置200において、ユーザが入力部201を操作したか否かを判断する(ステップS301)。ユーザが入力部201を操作した場合(ステップS301で「YES」)、音声出力部202はユーザがリモコンの入力部201を操作したことを示す操作音を操作音信号として出力し、リモコン信号送信部203は音声操作装置200のデフォルトの音量値を示すデフォルト音量値をリモコン信号として出力する(ステップS302)。一方、ユーザが入力部201を操作していない場合は(ステップS301で「NO」)、ユーザ操作が入力されるまで待機する。
【0029】
次に、音声読上げ装置100での処理について詳述する。音声読上げ装置100の音声入力部101に音声操作装置200から出力された操作音信号が入力され、かつリモコン信号受信部102にデフォルト音量値を示すリモコン信号が入力された場合(ステップS303で「YES」)、音量検出部106は入力された操作音信号の音量値を検出し(ステップS304)、音量差算出部103はステップS304で検出された音量値とリモコン信号として入力されたデフォルト音量値信号が示すデフォルト音量値との音量差を算出し(ステップS305)、読上げ音量制御部104はステップS305で算出した音量差に基づいて読上げ音量値を設定する。そして、読上げ音量制御部104は、ステップS305で計算した読上げ音量値を読上げ音量記憶部105に出力し、記憶された読上げ音量値を更新させる(ステップS306)。一方、音声入力部101への操作音信号の入力及びリモコン信号受信部102へのデフォルト音量値を示すリモコン信号の入力が行われていない場合は(ステップS303で「NO」)、操作音信号とデフォルト音量値信号が入力されるまで待機する。
【0030】
本実施の形態では、図4に示すように算出した音量差と読上げ音量値の関係は読上げ音量値が音量差に比例して変化する関係となっている。ステップS305で算出する音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より大きい場合は、周囲の雑音が多いことやユーザが音声読上げ装置100であるテレビから離れる方向へ移動したことなどが考えられるため、読上げ音量値を大きくする。ステップS305で算出する音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より小さい場合は、周囲の雑音が少ないことやユーザが音声読上げ装置100であるテレビに近づく方向へ移動したことなどが考えられるため、読上げ音量値を小さくする。ここで、例えば読上げ音量値は、音声読上げ装置100の通常読上げ音量値に音量差を加算した値にする。
【0031】
最後に、図5を用いて、読上げ速度設定処理を説明する。読上げ速度設定処理は、音声読上げ装置100が電源ON状態にある場合において、音声操作装置100にユーザ操作が入力されるたびに実行される。なお、図5の読上げ速度設定処理において図3の読上げ音量設定処理と同符号を付したものは同処理を行うため説明を省略する。
【0032】
音声読上げ装置100の音声発生頻度検出部107は、音声入力部101に入力された操作音信号の入力回数を検出し、操作音の発生頻度(音声発生頻度)を算出する(ステップS501)。読上げ速度制御部108は、ステップS501で算出した音声発生頻度に基づいて読上げ速度を設定し、設定した読上げ速度を読上げ速度記憶部109に出力し、記憶された読上げ速度値を更新させる(ステップS502)。
【0033】
本実施の形態では、例えば、読上げ速度は操作音の発生頻度に比例して変化する。音声発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの音声発生頻度の許容範囲より高い場合、現在の読上げ音声をスキップして次の読上げ音声を早く視聴したいことやユーザが読上げ音声に慣れて十分理解していることなどが考えられるため、読上げ速度を速くする。音声発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの音声発生頻度の許容範囲より低い場合、現在の読上げ音声をゆっくり視聴したいことやユーザが読上げ音声に慣れずに十分理解していないことなどが考えられるため、読上げ速度を遅くする。
【0034】
以上のように、本発明によれば、ユーザが操作している音声操作装置200の操作音の音量の変化に応じて読上げ音声の音量を制御することにより、音声読上げ装置100を操作するユーザの位置が変化しても、ユーザの位置に応じて自動的にユーザに適した読上げ音量で読上げ音声を出力することが可能となる。また、音声操作装置200の操作音の発生頻度に応じて読上げ音声の読上げ速度を自動的に制御することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、ユーザが音声読上げ装置の読上げ音量や読上げ速度を調整する操作負荷を軽減することができるので、文字情報を読上げる音声読上げ装置全般に有用である。
【符号の説明】
【0036】
100 音声読上げ装置
101 音声入力部
102 リモコン信号受信部
103 音量差算出部
104 読上げ音量制御部
105 読上げ音量記憶部
106 音量検出部
107 音声発生頻度検出部
108 読上げ速度制御部
109 読上げ速度記憶部
110 音声出力制御部
111 読上げ音声データ生成部
112 音声出力部
200 音声操作装置
201 入力部
202 音声出力部
203 リモコン信号送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムであって、
前記音声操作装置は、
操作情報を入力する入力部と、
前記操作情報が入力された場合に、デフォルト音量値をリモコン信号として送信するリモコン信号送信部と、
前記操作情報が入力された場合に、操作音を出力する第1音声出力部と、を備え、
前記音声読上げ装置は、
前記操作音を入力する音声入力部と、
前記リモコン信号を受信し、デフォルト音量値を取得するリモコン信号受信部と、
読上げ音声を出力する第2音声出力部と、
入力された前記操作音の音量及び取得された前記デフォルト音量値に基づいて音量差を算出する音量差算出部と、
算出された前記音量差に基づいて、読上げ音量を設定する読上げ音量制御部と、
入力された前記操作音の発生頻度を算出する発生頻度検出部と、
算出された前記発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定する読上げ速度制御部と、
文字情報を音声情報に変換して前記読上げ音声を生成する読上げ音声データ生成部と、
生成された前記読上げ音声を、設定された前記読上げ音量及び前記読上げ速度で前記第2音声出力部から出力させる音声出力制御部と、
を備えることを特徴とする音声読上げシステム。
【請求項2】
前記読上げ音量制御部は、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より大きい場合は前記読上げ音量を大に設定し、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より小さい場合は前記読上げ音量を小に設定し、
前記読上げ速度制御部は、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より高い場合は前記読上げ速度を速い速度に設定し、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より低い場合は前記読上げ速度を遅い速度に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の音声読上げシステム。
【請求項3】
音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声読上げ装置であって、
前記音声操作装置が出力した操作音を入力する音声入力部と、
前記音声操作装置が送信したリモコン信号を受信し、デフォルト音量値を取得するリモコン信号受信部と、
読上げ音声を出力する第2音声出力部と、
入力された前記操作音の音量及び取得された前記デフォルト音量値に基づいて音量差を算出する音量差算出部と、
算出された前記音量差に基づいて、読上げ音量を設定する読上げ音量制御部と、
入力された前記操作音の発生頻度を算出する発生頻度検出部と、
算出された前記発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定する読上げ速度制御部と、
文字情報を音声情報に変換して前記読上げ音声を生成する読上げ音声データ生成部と、
生成された前記読上げ音声を、設定された前記読上げ音量及び前記読上げ速度で前記第2音声出力部から出力させる音声出力制御部と、を備えることを特徴とする音声読上げ装置。
【請求項4】
前記読上げ音量制御部は、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より大きい場合は前記読上げ音量を大に設定し、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より小さい場合は前記読上げ音量を小に設定し、
前記読上げ速度制御部は、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より高い場合は前記読上げ速度を速い速度に設定し、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より低い場合は前記読上げ速度を遅い速度に設定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の音声読上げ装置。
【請求項5】
音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声操作装置であって、
操作情報を入力する入力部と、
前記操作情報が入力された場合に、デフォルト音量値をリモコン信号として送信するリモコン信号送信部と、
前記操作情報が入力された場合に、操作音を出力する第1音声出力部と、を備えることを特徴とする音声操作装置。
【請求項6】
音声操作装置と音声読上げ装置からなる音声読上げシステムにおける音声読上げ方法であって、
前記音声操作装置は、
操作情報を入力するステップと、
前記操作情報が入力された場合に、操作音及びデフォルト音量値を出力するステップと、
を有し、
前記音声読上げ装置は、
前記操作音及び前記デフォルト音量値を入力するステップと、
入力された前記操作音の音量及び前記デフォルト音量値に基づいて音量差を算出するステップと、
算出された前記音量差に基づいて、読上げ音量を設定するステップと、
入力された前記操作音の発生頻度を算出するステップと、
算出された前記発生頻度に基づいて、読上げ速度を設定するステップと、
文字情報を音声情報に変換して読上げ音声を生成するステップと、
生成された前記読上げ音声を、設定された前記読上げ音量及び前記読上げ速度で音声出力するステップと、
を有することを特徴とする音声読上げ方法。
【請求項7】
前記読上げ音量を設定するステップは、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より大きい場合は前記読上げ音量を大に設定し、前記音量差が通常読上げ音量値で読上げるときの音量差の許容範囲より小さい場合は前記読上げ音量を小に設定し、
前記読上げ速度を設定するステップは、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より高い場合は前記読上げ速度を速い速度に設定し、前記発生頻度が通常読上げ速度で読上げるときの発生頻度の許容範囲より低い場合は前記読上げ速度を遅い速度に設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の音声読上げ方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−194215(P2012−194215A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56134(P2011−56134)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)