類似度算出システム、類似度算出方法及び情報処理装置
【課題】設定情報を登録する際に類似の設定情報を確認できるようにすることにより、類似する設定情報の登録を避け、設定情報を取得する際に自らの設定情報に類似の設定情報を提示することでユーザがサービスを容易に利用できるようにする。
【解決手段】情報処理装置30は、端末装置10においてサービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を複数記憶する。端末装置10は、登録しようとする設定情報を情報処理装置30へ送信する。情報処理装置30は、端末装置10から設定情報を取得すると、記憶している設定情報と取得した設定情報との間の類似度を算出する。情報処理装置30は、記憶している設定情報のうち、端末装置10から取得した設定情報との間で類似度が算出された設定情報を端末装置10へ送信する。端末装置10は、情報処理装置30から送信された設定情報を、登録しようとした設定情報に類似の設定情報として表示する。
【解決手段】情報処理装置30は、端末装置10においてサービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を複数記憶する。端末装置10は、登録しようとする設定情報を情報処理装置30へ送信する。情報処理装置30は、端末装置10から設定情報を取得すると、記憶している設定情報と取得した設定情報との間の類似度を算出する。情報処理装置30は、記憶している設定情報のうち、端末装置10から取得した設定情報との間で類似度が算出された設定情報を端末装置10へ送信する。端末装置10は、情報処理装置30から送信された設定情報を、登録しようとした設定情報に類似の設定情報として表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、類似の情報を確認する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの状況に応じて適切なサービスを提供する発明として、例えば特許文献1に開示された発明がある。特許文献1の発明は、ユーザの状況を獲得し、獲得した状況に応じてユーザに適切なサービスを選択してユーザに通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−106421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、携帯端末の分野においては、例えば位置情報サービスや電車の乗り換え案内サービスのように、移動体通信網や公衆無線LAN(Local Area Network)、GPS(Global Positioning System)などを利用し、携帯電話機の位置や時間帯などの状況に応じて情報を提供するサービスがある。これらのサービスを利用する場合、自分の状態に最適な情報が得られるようにするには、ユーザは、位置や時間帯、使用する通信方法や画面の表示態様などをサービス毎に設定する必要がある。この場合、予め複数の設定情報を登録し、登録された複数の設定情報の中から最適な設定情報をユーザが取得するようにすれば、設定を行う手間を省くことが可能となり、ユーザは容易にサービスを利用できるようになる。しかしながら、似たような設定情報が複数登録されていると、ユーザは最適な設定情報を探しだすのが難しくなる。
【0005】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、設定情報を登録する際に類似の設定情報を確認できるようにすることにより、類似する設定情報の登録を避ける技術、及び設定情報を取得する際に自らの設定情報に類似の設定情報を提示することでユーザがサービスを容易に利用できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、を備える類似度算出システムを提供する。
【0007】
本発明においては、前記設定情報は、ユーザに提供されるサービスの種別を表す種別情報と、前記サービスを受ける条件を表す条件情報とを含み、前記類似度算出手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間で前記種別情報及び前記条件情報の両方が一致する場合に、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間の類似度を算出する構成であってもよい。
【0008】
また本発明においては、前記設定情報記憶手段は、前記設定情報を設定したユーザ毎に前記設定情報を記憶し、前記類似度算出手段は、前記ユーザのうち一のユーザの設定情報と他のユーザの設定情報の間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値を算出する相関算出手段と、前記相関算出手段で算出された値に基づいて、前記ユーザの中から一または複数のユーザを選択するユーザ選択手段と、を備え、前記出力手段は、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報のうち、前記ユーザ選択手段で選択されたユーザの設定情報を出力する構成であってもよい。
また本発明においては、前記相関算出手段は、前記一のユーザの設定情報と前記他のユーザの設定情報の間の類似度のうち最大値を前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値として算出する構成であってもよい。
【0009】
また本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、前記設定情報を複数記憶する記憶部に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出ステップと、前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力ステップと、を備える類似度算出方法を提供する。
【0010】
また本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、を備える情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定情報を登録する際に類似の設定情報を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る類似度算出システム1の全体構成を示した図。
【図2】端末装置10のハードウェア構成を示した図。
【図3】端末装置10で実現する機能の構成を示したブロック図。
【図4】情報処理装置30のハードウェア構成を示した図。
【図5】テーブルTB1の一例を示した図。
【図6】情報処理装置30で実現する機能の構成を示したブロック図。
【図7】制御部302が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係る類似度算出システム1Aの全体構成を示した図。
【図9】第2実施形態に係るテーブルTB2の一例を示した図。
【図10】情報処理装置30Aで実現する機能の構成を示したブロック図。
【図11】第2実施形態の制御部302が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図12】ユーザAとユーザBの設定情報間の類似度を示した図。
【図13】ユーザAとユーザCの設定情報間の類似度を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る類似度算出システム1の全体構成を示した図である。通信回線20は、本実施形態においては有線及び無線などの通信回線を含むものである。なお、図1においては一つの端末装置10、一つの情報処理装置30及び一つのサービス提供装置40を図示しているが、通信回線20には複数の端末装置10、複数の情報処理装置30及び複数のサービス提供装置40を接続することができる。
【0014】
サービス提供装置40は、端末装置10のユーザにサービスを提供するサーバ装置である。サービス提供装置40が提供するサービスとしては、例えば電車の運行に関する情報を提供するサービスや、電車の乗り換え案内の情報を提供するサービスがある。サービス提供装置40は、電車の乗り換えに関する乗換情報や電車の運行に関する運行情報を端末装置10へ送信する。なお、これらのサービスは一例であり、サービス提供装置40が提供するサービスは、これらのサービスに限定されるものではない。
情報処理装置30は、サービス提供装置40が提供するサービスを利用するためにユーザが端末装置10において行った各種設定を示す設定情報を記憶する機能や、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などを備えている。
【0015】
端末装置10は、本実施形態においてはスマートフォンであり、通信回線20に含まれる移動体通信網またはWiFiに準拠した公衆無線LAN(Local Area Network)を介して他のコンピュータ装置とデータ通信を行う。なお、端末装置10は、スマートフォンに限定されるものではなく、データ通信機能を備えているコンピュータ装置であれば、タブレットPC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0016】
(端末装置10の構成)
図2は、端末装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。図2に示したように、端末装置10の各部は、バス101に接続されており、このバス101を介して各部間でデータのやり取りを行う。
【0017】
通信部108は、無線通信を行うインターフェースとして機能する。なお、通信部108は、移動体通信網の無線基地局と通信を行う機能や、WiFiに準拠した通信を行う機能、Bluetoothに準拠した通信を行う機能などを備えている。通信部108は、制御部102の制御の下、通信部108に接続されているアンテナ(図示略)を介して、移動体通信網の無線基地局または公衆無線LANのとアクセスポイントと無線通信を行い、音声通信やデータ通信を行う。通信部108は、無線基地局から音声通話に係るデータを受信すると、受信したデータを通話部109へ出力し、データ通信に係るデータを受信すると、受信したデータを制御部102へ出力する。また、通信部108は、データ通信に係るデータが制御部102から入力されると、このデータを無線基地局へ送信し、通話部109から音声通話に係るデータが入力されると、このデータを無線基地局へ送信する。また、通信部108は、WiFiの通信機能がオンに設定されている場合、WiFiのアクセスポイントと無線通信を行い、通信回線20を介してデータ通信を行う。また、通信部108は、Bluetoothの通信機能がオンに設定されている場合、Bluetoothに対応した外部装置と無線通信を行う。
【0018】
通話部109は、マイクとスピーカ(いずれも図示略)を備えている。通話部109は、マイクに音声が入力されると、入力された音声を表すデータを通信部108へ出力する。また、通話部109においては、通信部108から音声通話に係るデータが入力されると、このデータがアナログ信号に変換されてスピーカへ出力され、スピーカから音声が出力される。
【0019】
操作部106は、タッチスクリーンを備えている。なお、タッチスクリーンにおいて画像を表示する表示部107は、ディスプレイ装置であり、画像を表示する表示部の一例に相当する。ディスプレイ装置としては液晶ディスプレイがあるが、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであってもよい。タッチスクリーンは、制御部102の制御の下、文字やグラフィック画面などを表示し、ユーザにより操作されると、操作された位置を示す信号を制御部102へ出力する。
【0020】
測位部110は、人工衛星を用いた位置測定システム(Global Positioning System)を利用して端末装置10の位置を測位する。測位部110は、複数の人工衛星から発信される位置測定用の電波を受信すると、それぞれの人工衛星から発信される電波の位相差を基にして端末装置10の位置の緯度および経度を求める。
【0021】
記憶部105は、データを記憶するメモリとして不揮発性メモリを備えており、端末装置10においてオペレーティングシステムの機能を実現するOSプログラムや、乗換情報や運行情報を取得して表示する機能を実現するアプリケーションプログラム(以下、電車情報アプリと称する)などを記憶している。
【0022】
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータである。CPUがROMに記憶されているブートローダを実行した後、記憶部105に記憶されているOSプログラムを実行すると、スマートフォンとしての基本機能が実現する。端末装置10において、スマートフォンとしての基本機能が実現すると、端末装置10は、音声通信やデータ通信を行うことが可能となる。また、CPUがOSプログラムを実行すると、制御部102は、操作部106から供給される信号や、情報処理装置30から送信された情報に応じて各種処理を実行し、端末装置10の各部を制御する。またCPUが電車情報アプリを実行すると、情報処理装置30から送信された乗換情報や運行情報を受信して表示する機能や、電車情報アプリの使用に際してユーザが行った各種設定を示す設定情報を情報処理装置30と授受する機能などが実現する。
【0023】
(端末装置10の機能構成)
図3は、端末装置10の制御部102で実現する機能の構成を示したブロック図である。設定情報送信部150は、通信部108を制御し、記憶部105に記憶されている上記設定情報を情報処理装置30へ送信する。情報取得部151は、情報処理装置30から送信されて通信部108で受信された各種情報を取得する。出力部152は、表示部107を制御し、情報取得部151で取得された情報に基づいた画面を表示部107に表示(出力)させる。
【0024】
(情報処理装置30の構成)
図4は、情報処理装置30のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。図4に示したように、情報処理装置30の各部はバス301に接続されており、このバス301を介して各部間でデータのやり取りを行う。
【0025】
通信部308は、通信回線20を介してデータ通信を行うためのインターフェースとして機能する。通信部308は、図示を省略した通信ケーブルにより通信回線20に接続される。操作部306は、ユーザにより操作されるキーボード(図示略)およびマウス(図示略)を有している。操作部306は、マウスまたはキーボードが操作されると、操作されたボタンやキーを示す信号を制御部302へ出力する。表示部307は、液晶ディスプレイを有しており、制御部302の制御の下、文字やグラフィック画面などを表示する。
【0026】
記憶部305は、データを記憶する装置(例えばハードディスク装置)を有しており、各種プログラムを記憶している。具体的には、情報処理装置30においてオペレーティングシステムの機能を実現するOSプログラムや、クライアントサーバシステムのサーバの機能を実現するプログラムを記憶している。また、記憶部305は、端末装置10へ乗換情報や運行情報を提供する機能、端末装置10から送信された設定情報を記憶する機能、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などを実現するアプリケーションプログラムを記憶している。
【0027】
また、記憶部305は、端末装置10から送信された設定情報を格納したテーブルTB1を記憶する。つまり、記憶部305は、設定情報を記憶する設定情報記憶手段の一例である。図5は、テーブルTB1の一例を示した図である。テーブルTB1は、複数のフィールドを備えており、端末装置10から送信された設定情報に含まれている各種情報を格納する。テーブルTB1の一のレコードには一の設定情報が格納され、「識別番号」のフィールドには、設定情報を一意に識別する識別子が格納される。また、テーブルTB1の「サービス」のフィールドには、電車情報アプリでユーザが利用するサービスの種別が格納され、「条件」のフィールドには、サービスを受ける条件が格納される。また、テーブルTB1の「項目1」のフィールドには、表示部107の画面の明るさを表す情報が格納される。なお、本実施形態においては、画面の明るさの範囲は0〜100となっている。また、テーブルTB1の「項目2」のフィールドには、WiFi(Wireless Fidelity)準拠の通信機能をオンにするかオフにするかを表す情報が格納され、「項目3」のフィールドには、Bluetooth準拠の通信機能をオンにするかオフにするかを表す情報が格納される。また、テーブルTB1の「項目4」のフィールドには、表示部107が備える液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間が格納される。なお、本実施形態においては、この時間の範囲は0〜600となっている。また、テーブルTB1の「項目5」のフィールドには、端末装置10をマナーモードにするか否かを表す情報が格納される。
【0028】
制御部302は、CPU、ブートローダを記憶したROM、RAMを備えている。CPUがブートローダを実行した後、記憶部105に記憶されているOSプログラムを実行すると、バス301に接続されている各部を制御する機能が実現する。また、CPUがサーバの機能を実現するプログラムを実行すると、クライアントサーバシステムのサーバの機能が実現し、他のコンピュータ装置と通信回線20を介してデータ通信を行うことが可能となる。またCPUが記憶部105に記憶されているアプリケーションプログラムを実行すると、端末装置10へ乗換情報や運行情報を提供する機能や、端末装置10から受信した設定情報を記憶する機能、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などが実現する。
【0029】
(情報処理装置30の機能構成)
図6は、制御部302で実現する機能の構成を示したブロック図である。設定情報取得部350は、端末装置10から送信されて通信部308で受信された設定情報を取得する。類似度算出部351は、記憶部305に記憶されている設定情報と、設定情報取得部350が取得した設定情報との間の類似度を算出する。送信部352は、通信部308を制御し、記憶部305に記憶されている設定情報のうち、設定情報取得部350で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を端末装置10へ送信する。
【0030】
(第1実施形態の動作)
次に、第1実施形態の動作について説明する。第1実施形態では、端末装置10のユーザが端末装置10の設定情報を情報処理装置30に登録する場合を想定している。端末装置10において例えば電車情報アプリを使用する場合、端末装置10のユーザは、操作部106を操作して電車情報アプリについて各種設定を行う。例えばユーザは、サービス提供装置40から受けるサービスとして「運行情報」を設定し、運行情報を取得する条件として「タイマー(8:00)」を設定する。また、ユーザは、電車情報アプリを使用する場合の各種設定として、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth(登録商標)準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。制御部102は、これらの各種設定が行われると、情報処理装置30から受けるサービスの種別である「運行情報」を表すデータ、サービスを受ける際の条件である「タイマー(8:00)」を表すデータ及び各種設定の内容を含む設定情報を記憶部105に記憶する。
【0031】
端末装置10は、電車情報アプリを実行すると、記憶した設定情報に基づいて、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。また、端末装置10は、電車情報アプリが実行されている状態で時刻が「8:00」になると、情報処理装置30へ電車の運行情報を要求し、情報処理装置30から送信される運行情報を受信する。端末装置10は、運行情報を受信すると、受信した運行情報を表示部107に表示する。
【0032】
次に、設定情報を情報処理装置へ登録する際の動作について、図7を用いて説明する。設定情報を情報処理装置30へ登録する操作が操作部106で行われると、制御部102(設定情報送信部150)により通信部108が制御され、記憶部105に記憶されている設定情報が情報処理装置30へ送信される。端末装置10から送信された設定情報が通信部308で受信されると、制御部302(設定情報取得部350)は、通信部308が受信した設定情報を取得してRAMに記憶させる(ステップSA1)。
【0033】
次に制御部302は、類似度算出部351として機能する。制御部302は、RAMに記憶された設定情報とテーブルTB1に格納されている設定情報と類似の設定情報を求めるため、サービス類似度と条件類似度を取得する(ステップSA2)。具体的には、テーブルTB1に格納されている設定情報のうち、RAMに記憶されているサービス種別と同じサービス種別についてはサービス種別の類似度(以下、サービス類似度とする)を「1」とし、異なるサービス種別についてはサービス類似度を「0」とする。また、テーブルTB1に格納されている設定情報のうち、RAMに記憶されている条件と同じ条件については条件の類似度(以下、条件類似度とする)を「1」とし、異なる条件については条件類似度を「0」とする。
【0034】
例えば、RAMに記憶された設定情報に含まれるサービス種別が「運行情報」であり、条件として「タイマー」を含む場合、図5のテーブルTB1で識別子が「1」の設定情報については、サービス種別は同じであるためサービス類似度が「1」となり、条件については異なるため条件類似度が「0」となる。また、テーブルTB1で識別子が「2」の設定情報については、サービス種別は同じであるためサービス類似度が「1」となり、条件についてはRAMに記憶されている設定情報と同じ「タイマー」を含むため条件類似度が「1」となる。
【0035】
制御部302は、テーブルTB1の各設定情報について、サービス類似度と条件類似度の乗算結果を求め、乗算結果が「1」となった設定情報を抽出する(ステップSA3)。換言すると、制御部302は、RAMに記憶されている設定情報とサービス種別が同じであり、且つ、同じ条件を含む設定情報をテーブルTB1から抽出する。図5のテーブルTB1の場合、識別子が「1」である設定情報については、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が「0」となり、識別子が「2」である設定情報については、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が「1」となるため、識別子が「2」である設定情報が抽出される。
【0036】
制御部302は、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が1となる設定情報がなく、設定情報を抽出できなかった場合(ステップSA4でNO)、処理の流れをステップSA11へ移す。また、制御部302は、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が1となる設定情報を抽出した場合(ステップSA4でYES)、RAMに記憶された設定情報と抽出した設定情報について、設定情報の項目毎に類似度を取得する(ステップSA5)。なお、画面の明るさやバックライトを消灯するまでの時間のように、設定の内容が数値である場合には、RAMに記憶された設定情報に含まれる値と抽出した設定情報に含まれる値の差の絶対値を求め、求めた値を値の取りうる範囲の最大値で除算し、除算結果を1から減算した値を類似度とする。例えば、画面の明るさについては、RAMに記憶されている値が40、抽出した設定情報の値が30、値の取りうる範囲の最大値が100であるため、画面の明るさの類似度=1−│40−30│/100=0.9となる。また、バックライトを消灯するまでの時間については、RAMに記憶されている値が100、抽出した設定情報の値が400、値の取りうる範囲の最大値が600であるため、バックライトを消灯するまでの時間の類似度=1−│100−400│/600=0.5となる。
【0037】
また、設定の内容がオンまたはオフとなる場合には、RAMに記憶された設定情報の内容と抽出した設定情報の内容とが一致する場合には類似度を「1」とし、一致していない場合は「0」とする。例えば、Wifiに準拠した通信機能については、RAMに記憶されている設定においては「オン」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「1」となる。また、Bluetoothに準拠した通信機能については、RAMに記憶されている設定においては「オフ」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「0」となる。また、マナーモードについては、RAMに記憶されている設定においては「オフ」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「0」となる。
【0038】
制御部302は、設定情報の項目毎の類似度を取得すると、項目全体の類似度を取得する(ステップSA6)。なお、項目全体の類似度は、「項目全体の類似度=(各項目の類似度の和)/項目数」で得られる。例えば、上述したように、画面の明るさについての類似度が「0.9」、WiFiに準拠した通信機能についての類似度が「1」、Bluetoothに準拠した通信機能についての類似度が「0」、バックライトを消灯するまでの時間についての類似度が「0.5」、マナーモードについての類似度が「0」である場合、項目全体の類似度=(0.9+1+0+0.5+0)/5=0.48となる。
【0039】
次に制御部302(送信部352)は、RAMに記憶された設定情報との間で項目全体の類似度を取得した設定情報について、設定情報と取得した類似度とを対応付けて端末装置10へ送信する(ステップSA7)。なお、類似度を取得した設定情報が複数ある場合、複数の類似度と設定情報が端末装置10へ送信される。この類似度と設定情報とが端末装置10において受信されると、制御部102(情報取得部151)が類似度と設定情報を取得する。次に制御部102(出力部152)により表示部107が制御され、情報処理装置30へ送信した設定情報に類似の設定情報として、受信した設定情報と類似度が表示(出力)される。なお、設定情報が複数ある場合、類似度に基づいて類似度の大きい順または類似度の小さい順に設定情報を並べて表示してもよい。また、制御部102により表示部107が制御され、情報処理装置30へ送信した設定情報を登録するか否かの選択をユーザに促すメッセージが表示される。なお、端末装置10においては、表示部107に表示された設定情報が、情報処理装置30へ登録しようとした設定情報と類似の設定情報であることをユーザに知らせるメッセージを表示するようにしてもよい。
【0040】
表示された設定情報と類似度及びメッセージを見た端末装置10のユーザは、表示された類似度を基にして設定情報を登録するか否か判断できる。ユーザが、設定情報の登録を取り消す操作を操作部106で行うと、制御部102は、設定情報の登録のキャンセルを指示するメッセージを情報処理装置30へ送信する。一方、ユーザが、設定情報の登録を指示する操作を行うと、制御部102は、設定情報の登録を指示するメッセージを情報処理装置30へ送信する。端末装置10から送信されたメッセージは通信部308で受信され、制御部302へ送られる。制御部302は、端末装置10から送信されたメッセージを取得すると(ステップSA8)、取得したメッセージの内容を判断する。ここで、メッセージの内容が設定情報の登録を指示する内容である場合(ステップSA9でYES)、制御部302は、RAMに記憶されている設定情報を識別する識別子を生成し、生成した識別子とRAMに記憶されている設定情報とを対応付けてテーブルTB1に登録する(ステップSA11)。
一方、メッセージの内容が登録をキャンセルする内容であると(ステップSA9でNO)、制御部302は、RAMに記憶している設定情報を消去(ステップSA10)して設定情報の登録処理を終了する。
【0041】
以上説明したように本実施形態によれば、既に登録されている設定情報の中から登録しようとしている設定情報に類似の設定情報が表示され、設定情報の登録を行うか否かをユーザに選択させるメッセージが表示されるので、類似の設定情報が登録されるのを抑えることができる。
【0042】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ユーザに使用される可能性が高い設定情報を端末装置のユーザに対して情報処理装置から提示する場合を想定している。図8は、第2実施形態に係る類似度算出システム1Aの全体構成を示した図である。本実施形態では図に示した端末装置10A〜端末装置10Cが情報処理装置30へアクセスする。なお、本発明の第2実施形態においては、端末装置10A〜端末装置10Cのハードウェア構成は、第1実施形態の端末装置10と同じであり、第2実施形態に係る情報処理装置30Aのハードウェア構成は、第1実施形態に係る情報処理装置30と同じである。このため、各装置のハードウェア構成については第1実施形態と同じ符号を用いて以下の説明を行う。
第2実施形態と第1実施形態とを比較すると、本実施形態では、設定情報の内容と類似度の取得方法が第1実施形態と異なる。また、第2実施形態においては、情報処理装置30Aに登録されている設定情報において、ユーザに使用される可能性が高い設定情報をユーザに提示する点が第1実施形態と異なる。
【0043】
図9は、本実施形態において記憶部305に記憶されるテーブルTB2の一例を示した図である。テーブルTB2は、テーブルTB1と比較すると「ユーザ識別子」のセル、「条件1」のフィールド、及び「条件2」のフィールドを備えている点で相違している。「条件1」及び「条件2」のフィールドには、テーブルTB1の「条件」のフィールドと同様にサービスを受ける条件が格納される。また、「ユーザ識別子」のセルには、設定情報を登録したユーザを識別するユーザ識別子が格納される。
例えば、端末装置10AのユーザAにより登録された設定情報は、ユーザAのユーザ識別子である「A01」を格納したテーブルTB2に格納される。また、端末装置10BのユーザBにより登録された設定情報は、ユーザBのユーザ識別子である「A02」を格納したテーブルTB2に格納され、端末装置10CのユーザCにより登録された設定情報は、ユーザCのユーザ識別子である「A03」を格納したテーブルTB2に格納される。
【0044】
図10は、第2実施形態に係る情報処理装置30Aで実現する機能の構成を示したブロック図である。相関算出部353は、類似度算出部351で算出された類似度を基にして、設定情報を登録したユーザ間の相関を表す値を算出する。ユーザ選択部354は、相関算出部353で算出された値に基づいて、記憶部305に記憶されている設定情報に対応したユーザの中から1または複数のユーザを選択する。
【0045】
次に、第2実施形態の動作について説明する。端末装置10Aにおいて電車情報アプリを使用する場合、ユーザAは、操作部106を操作して電車情報アプリについて各種設定を行う。例えばユーザAは、情報処理装置30から受けるサービスとして「運行情報」を設定し、運行情報を取得する条件1として「タイマー(8:00)」を設定し、条件2として「位置(東京駅)」を設定する。また、ユーザAは、電車情報アプリを使用する場合の各種設定として、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。制御部102は、この各種設定が行われると、情報処理装置30から受けるサービスの種別である「運行情報」を表すデータ、サービスを受ける際の条件1である「タイマー(8:00)」を表すデータ、サービスを受ける際の条件1である「位置(東京駅)」を表すデータ及び各種設定の内容を含む設定情報を記憶部105に記憶する。
【0046】
次に、ユーザに使用される可能性が高い設定情報をユーザに提示する際の動作について、図11を用いて説明する。なお、以下では、記憶部305に図9に示したユーザA〜ユーザCに対応したテーブルTB2が記憶されている場合を想定して動作の説明を行う。
ユーザAが、記憶部105に記憶された設定情報と類似の設定情報を要求する操作を端末装置10Aの操作部106において行うと、制御部102は、端末装置10Aの記憶部105に予め記憶されているユーザ識別子「A01」と記憶部105に記憶された設定情報を情報処理装置30Aへ送信する。端末装置10Aから送信されたユーザ識別子と設定情報が通信部308で受信されると、制御部302は、通信部308が受信したユーザ識別子を格納しているテーブルTB2と、受信した設定情報とをRAMに記憶させる(ステップSB1)。
【0047】
次に制御部302は、受信したユーザ識別子以外のユーザ識別子が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、受信したユーザ識別子が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間の類似度を取得する(ステップSB2)。
具体的には、まず制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子「A01」が格納されていないテーブルTB2(ユーザ識別子が「A02」のテーブルとユーザ識別子が「A03」のテーブル)の各設定情報との間でサービス類似度と条件類似度を求め、求めたサービス類似度と条件類似度からサービス及び条件の類似度(以下、プラグイン類似度とする)を取得する。
プラグイン類似度はサービス種別及び条件毎の類似度の平均値で表される。例えば、RAMに記憶された設定情報に含まれるサービス種別が「運行情報」であり、条件として「タイマー」、「位置」を含む場合、図9のテーブルTB2でユーザ識別子が「A02」、識別番号が「1」の設定情報については、サービス種別が同一であるためサービス種別の類似度は「1」となり、条件1及び条件2が異なるため、条件1及び条件2の類似度は「0」となる。このため、プラグイン類似度は(1+0+0)/3≒0.33と計算される。
次に、項目1〜5について項目毎の類似度を取得し、取得した項目毎の類似度を基にして項目全体の類似度(以下、設定類似度とする)を取得する。なお、項目毎の類似度と項目全体の類似度の取得については第1実施形態と同じである。その後、プラグイン類似度と設定類似度の和を計算し、これを全体類似度とする。
【0048】
制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子として「A02」が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間で全体類似度を取得すると、取得した全体類似度の最大値を抽出する。なお、全体類似度を取得する際には、制御部302は、図12(a)に示したように、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を求め、さらに、図12(b)に示したように、ユーザ識別子「A02」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を取得する。
また、制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子として「A03」が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間でも、全体類似度を取得すると、求めた類似度の最大値を抽出する。この場合も、全体類似度を求める際に制御部302は、図13(a)に示したように、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を求め、さらに、図13(b)に示したように、ユーザ識別子「A02」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を取得する。
【0049】
次に制御部302(相関算出部353)は、抽出した類似度の最大値を基に端末装置10のユーザ間の相関を表す値を算出する(ステップSB3)。例えば、ユーザAの設定情報とユーザBの設定情報との間で全体類似度の最大値が図12(a)と図12(b)に示した値である場合、抽出した類似度の最大値の平均値を算出し、算出した値をユーザAとユーザBの相関を表す値とする。ここで、ユーザAとユーザBとの間の相関を表す値は、相関を示す値=(0.8+0.7+0.8+0.8+0.5+0.7)/6=0.73となる。また、制御部302は、ユーザAの設定情報とユーザCの設定情報との間でも、抽出した類似度の最大値の平均値を算出し、算出した値(相関を示す値=(0.8+0.6+0.5+0.8+0.5+0.7)/6=0.65)をユーザAとユーザCの相関を表す値とする。
【0050】
次に、制御部302(ユーザ選択部354)は、ユーザ間の相関を表す値を基に、ユーザAと相関の高いユーザを選択する(ステップSB4)。例えば、上述したように、ユーザAとユーザBとの相関を表す値が0.73であり、ユーザAとユーザCとの相関を表す値が0.65であった場合、制御部302は、ユーザBをユーザAとの相関が高いユーザとして特定する。
【0051】
制御部302は、ユーザAに対して相関の高いユーザBを特定すると、受信してRAMに記憶されている設定情報と、ユーザAに対して相関の高いユーザBの設定情報を取得する(ステップSB5)。
【0052】
制御部302は、ユーザBの設定情報のうちプラグイン類似度の値が1未満となった設定情報(使用しているサービス及び条件が完全に一致しているものを除いた設定情報)をユーザBのテーブルTB2から抽出し、抽出した設定情報を端末装置10Aへ送信する(ステップSB6)。端末装置10Aは、この設定情報を受信すると、受信した設定情報の内容を表示部107に表示する。
表示される設定情報は、ユーザAと相関の高いユーザBの設定情報であり、ユーザAの設定情報の内容と類似したものであり、例えば、サービス種別が異なるものの、条件1や条件2及び各種設定が類似の設定情報などであるため、ユーザAに適した設定情報として使用することができる。また、使用しているサービス及び条件が完全に一致している設定情報を除いているため、すでにユーザAが利用している可能性が高い設定情報を排除することができる。
【0053】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0054】
上述した第1実施形態においては情報処理装置30が類似度を算出しているが、この構成に限定されるものではない。端末装置10は、設定情報を登録する操作が行われると、テーブルTB1を情報処理装置30から取得し、取得したテーブルTB1の設定情報と操作部106で入力された設定情報との間で類似度を算出してもよい。また、端末装置10は、算出した類似度に基づいて、テーブルTB1の設定情報を並べて表示(出力)してもよい。なお、この構成においては、制御部102が操作部106から入力された設定情報を取得する設定情報取得部として機能し、RAMがテーブルTB1の設定情報を記憶する設定情報記憶手段として機能する。
【0055】
上述した第1実施形態においては、類似度が算出された設定情報を情報処理装置30から端末装置10へ送信しているが、類似度が予め定めた閾値以上の設定情報と該設定情報の類似度を端末装置10へ送信するようにしてもよい。
【0056】
上述した実施形態においては、情報処理装置30の操作部306で設定情報を入力し、入力された設定情報とテーブルTB1の設定情報との間で類似度を算出するようにしてもよい。また、情報処理装置30は、算出した類似度に基づいてテーブルTB1の設定情報を表示部307に表示(出力)するようにしてもよい。この構成においては、制御部102が操作部306から入力された設定情報を取得する設定情報取得部として機能する。また、制御部302が、算出した類似度に基づいてテーブルTB1の設定情報を表示部307に表示(出力)する出力部として機能する。
【0057】
上述した第1実施形態では、条件として例えば「タイマー(18:00)」や「位置(東京駅)」となっているが、例えば条件1として「タイマー」または「位置」とし、条件2として時刻や位置を表す情報としてもよい。また、第1実施形態においても、第2実施形態と同様に条件1と条件2を設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1,1A…類似度算出システム、10,10A〜10C…端末装置、20…通信回線、30,30A…情報処理装置、101…バス、102…制御部、105…記憶部、106…操作部、107…表示部、108…通信部、109…通話部、110…測位部、150…設定情報送信部、151…情報取得部、152…出力部、301…バス、302…制御部、305…記憶部、306…操作部、307…表示部、308…通信部、350…設定情報取得部、351…類似度算出部、352…送信部、353…相関算出部、354…ユーザ選択部
【技術分野】
【0001】
本発明は、類似の情報を確認する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの状況に応じて適切なサービスを提供する発明として、例えば特許文献1に開示された発明がある。特許文献1の発明は、ユーザの状況を獲得し、獲得した状況に応じてユーザに適切なサービスを選択してユーザに通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−106421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、携帯端末の分野においては、例えば位置情報サービスや電車の乗り換え案内サービスのように、移動体通信網や公衆無線LAN(Local Area Network)、GPS(Global Positioning System)などを利用し、携帯電話機の位置や時間帯などの状況に応じて情報を提供するサービスがある。これらのサービスを利用する場合、自分の状態に最適な情報が得られるようにするには、ユーザは、位置や時間帯、使用する通信方法や画面の表示態様などをサービス毎に設定する必要がある。この場合、予め複数の設定情報を登録し、登録された複数の設定情報の中から最適な設定情報をユーザが取得するようにすれば、設定を行う手間を省くことが可能となり、ユーザは容易にサービスを利用できるようになる。しかしながら、似たような設定情報が複数登録されていると、ユーザは最適な設定情報を探しだすのが難しくなる。
【0005】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、設定情報を登録する際に類似の設定情報を確認できるようにすることにより、類似する設定情報の登録を避ける技術、及び設定情報を取得する際に自らの設定情報に類似の設定情報を提示することでユーザがサービスを容易に利用できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、を備える類似度算出システムを提供する。
【0007】
本発明においては、前記設定情報は、ユーザに提供されるサービスの種別を表す種別情報と、前記サービスを受ける条件を表す条件情報とを含み、前記類似度算出手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間で前記種別情報及び前記条件情報の両方が一致する場合に、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間の類似度を算出する構成であってもよい。
【0008】
また本発明においては、前記設定情報記憶手段は、前記設定情報を設定したユーザ毎に前記設定情報を記憶し、前記類似度算出手段は、前記ユーザのうち一のユーザの設定情報と他のユーザの設定情報の間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値を算出する相関算出手段と、前記相関算出手段で算出された値に基づいて、前記ユーザの中から一または複数のユーザを選択するユーザ選択手段と、を備え、前記出力手段は、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報のうち、前記ユーザ選択手段で選択されたユーザの設定情報を出力する構成であってもよい。
また本発明においては、前記相関算出手段は、前記一のユーザの設定情報と前記他のユーザの設定情報の間の類似度のうち最大値を前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値として算出する構成であってもよい。
【0009】
また本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、前記設定情報を複数記憶する記憶部に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出ステップと、前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力ステップと、を備える類似度算出方法を提供する。
【0010】
また本発明は、ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、を備える情報処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、設定情報を登録する際に類似の設定情報を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態に係る類似度算出システム1の全体構成を示した図。
【図2】端末装置10のハードウェア構成を示した図。
【図3】端末装置10で実現する機能の構成を示したブロック図。
【図4】情報処理装置30のハードウェア構成を示した図。
【図5】テーブルTB1の一例を示した図。
【図6】情報処理装置30で実現する機能の構成を示したブロック図。
【図7】制御部302が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係る類似度算出システム1Aの全体構成を示した図。
【図9】第2実施形態に係るテーブルTB2の一例を示した図。
【図10】情報処理装置30Aで実現する機能の構成を示したブロック図。
【図11】第2実施形態の制御部302が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図12】ユーザAとユーザBの設定情報間の類似度を示した図。
【図13】ユーザAとユーザCの設定情報間の類似度を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る類似度算出システム1の全体構成を示した図である。通信回線20は、本実施形態においては有線及び無線などの通信回線を含むものである。なお、図1においては一つの端末装置10、一つの情報処理装置30及び一つのサービス提供装置40を図示しているが、通信回線20には複数の端末装置10、複数の情報処理装置30及び複数のサービス提供装置40を接続することができる。
【0014】
サービス提供装置40は、端末装置10のユーザにサービスを提供するサーバ装置である。サービス提供装置40が提供するサービスとしては、例えば電車の運行に関する情報を提供するサービスや、電車の乗り換え案内の情報を提供するサービスがある。サービス提供装置40は、電車の乗り換えに関する乗換情報や電車の運行に関する運行情報を端末装置10へ送信する。なお、これらのサービスは一例であり、サービス提供装置40が提供するサービスは、これらのサービスに限定されるものではない。
情報処理装置30は、サービス提供装置40が提供するサービスを利用するためにユーザが端末装置10において行った各種設定を示す設定情報を記憶する機能や、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などを備えている。
【0015】
端末装置10は、本実施形態においてはスマートフォンであり、通信回線20に含まれる移動体通信網またはWiFiに準拠した公衆無線LAN(Local Area Network)を介して他のコンピュータ装置とデータ通信を行う。なお、端末装置10は、スマートフォンに限定されるものではなく、データ通信機能を備えているコンピュータ装置であれば、タブレットPC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどであってもよい。
【0016】
(端末装置10の構成)
図2は、端末装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。図2に示したように、端末装置10の各部は、バス101に接続されており、このバス101を介して各部間でデータのやり取りを行う。
【0017】
通信部108は、無線通信を行うインターフェースとして機能する。なお、通信部108は、移動体通信網の無線基地局と通信を行う機能や、WiFiに準拠した通信を行う機能、Bluetoothに準拠した通信を行う機能などを備えている。通信部108は、制御部102の制御の下、通信部108に接続されているアンテナ(図示略)を介して、移動体通信網の無線基地局または公衆無線LANのとアクセスポイントと無線通信を行い、音声通信やデータ通信を行う。通信部108は、無線基地局から音声通話に係るデータを受信すると、受信したデータを通話部109へ出力し、データ通信に係るデータを受信すると、受信したデータを制御部102へ出力する。また、通信部108は、データ通信に係るデータが制御部102から入力されると、このデータを無線基地局へ送信し、通話部109から音声通話に係るデータが入力されると、このデータを無線基地局へ送信する。また、通信部108は、WiFiの通信機能がオンに設定されている場合、WiFiのアクセスポイントと無線通信を行い、通信回線20を介してデータ通信を行う。また、通信部108は、Bluetoothの通信機能がオンに設定されている場合、Bluetoothに対応した外部装置と無線通信を行う。
【0018】
通話部109は、マイクとスピーカ(いずれも図示略)を備えている。通話部109は、マイクに音声が入力されると、入力された音声を表すデータを通信部108へ出力する。また、通話部109においては、通信部108から音声通話に係るデータが入力されると、このデータがアナログ信号に変換されてスピーカへ出力され、スピーカから音声が出力される。
【0019】
操作部106は、タッチスクリーンを備えている。なお、タッチスクリーンにおいて画像を表示する表示部107は、ディスプレイ装置であり、画像を表示する表示部の一例に相当する。ディスプレイ装置としては液晶ディスプレイがあるが、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであってもよい。タッチスクリーンは、制御部102の制御の下、文字やグラフィック画面などを表示し、ユーザにより操作されると、操作された位置を示す信号を制御部102へ出力する。
【0020】
測位部110は、人工衛星を用いた位置測定システム(Global Positioning System)を利用して端末装置10の位置を測位する。測位部110は、複数の人工衛星から発信される位置測定用の電波を受信すると、それぞれの人工衛星から発信される電波の位相差を基にして端末装置10の位置の緯度および経度を求める。
【0021】
記憶部105は、データを記憶するメモリとして不揮発性メモリを備えており、端末装置10においてオペレーティングシステムの機能を実現するOSプログラムや、乗換情報や運行情報を取得して表示する機能を実現するアプリケーションプログラム(以下、電車情報アプリと称する)などを記憶している。
【0022】
制御部102は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータである。CPUがROMに記憶されているブートローダを実行した後、記憶部105に記憶されているOSプログラムを実行すると、スマートフォンとしての基本機能が実現する。端末装置10において、スマートフォンとしての基本機能が実現すると、端末装置10は、音声通信やデータ通信を行うことが可能となる。また、CPUがOSプログラムを実行すると、制御部102は、操作部106から供給される信号や、情報処理装置30から送信された情報に応じて各種処理を実行し、端末装置10の各部を制御する。またCPUが電車情報アプリを実行すると、情報処理装置30から送信された乗換情報や運行情報を受信して表示する機能や、電車情報アプリの使用に際してユーザが行った各種設定を示す設定情報を情報処理装置30と授受する機能などが実現する。
【0023】
(端末装置10の機能構成)
図3は、端末装置10の制御部102で実現する機能の構成を示したブロック図である。設定情報送信部150は、通信部108を制御し、記憶部105に記憶されている上記設定情報を情報処理装置30へ送信する。情報取得部151は、情報処理装置30から送信されて通信部108で受信された各種情報を取得する。出力部152は、表示部107を制御し、情報取得部151で取得された情報に基づいた画面を表示部107に表示(出力)させる。
【0024】
(情報処理装置30の構成)
図4は、情報処理装置30のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。図4に示したように、情報処理装置30の各部はバス301に接続されており、このバス301を介して各部間でデータのやり取りを行う。
【0025】
通信部308は、通信回線20を介してデータ通信を行うためのインターフェースとして機能する。通信部308は、図示を省略した通信ケーブルにより通信回線20に接続される。操作部306は、ユーザにより操作されるキーボード(図示略)およびマウス(図示略)を有している。操作部306は、マウスまたはキーボードが操作されると、操作されたボタンやキーを示す信号を制御部302へ出力する。表示部307は、液晶ディスプレイを有しており、制御部302の制御の下、文字やグラフィック画面などを表示する。
【0026】
記憶部305は、データを記憶する装置(例えばハードディスク装置)を有しており、各種プログラムを記憶している。具体的には、情報処理装置30においてオペレーティングシステムの機能を実現するOSプログラムや、クライアントサーバシステムのサーバの機能を実現するプログラムを記憶している。また、記憶部305は、端末装置10へ乗換情報や運行情報を提供する機能、端末装置10から送信された設定情報を記憶する機能、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などを実現するアプリケーションプログラムを記憶している。
【0027】
また、記憶部305は、端末装置10から送信された設定情報を格納したテーブルTB1を記憶する。つまり、記憶部305は、設定情報を記憶する設定情報記憶手段の一例である。図5は、テーブルTB1の一例を示した図である。テーブルTB1は、複数のフィールドを備えており、端末装置10から送信された設定情報に含まれている各種情報を格納する。テーブルTB1の一のレコードには一の設定情報が格納され、「識別番号」のフィールドには、設定情報を一意に識別する識別子が格納される。また、テーブルTB1の「サービス」のフィールドには、電車情報アプリでユーザが利用するサービスの種別が格納され、「条件」のフィールドには、サービスを受ける条件が格納される。また、テーブルTB1の「項目1」のフィールドには、表示部107の画面の明るさを表す情報が格納される。なお、本実施形態においては、画面の明るさの範囲は0〜100となっている。また、テーブルTB1の「項目2」のフィールドには、WiFi(Wireless Fidelity)準拠の通信機能をオンにするかオフにするかを表す情報が格納され、「項目3」のフィールドには、Bluetooth準拠の通信機能をオンにするかオフにするかを表す情報が格納される。また、テーブルTB1の「項目4」のフィールドには、表示部107が備える液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間が格納される。なお、本実施形態においては、この時間の範囲は0〜600となっている。また、テーブルTB1の「項目5」のフィールドには、端末装置10をマナーモードにするか否かを表す情報が格納される。
【0028】
制御部302は、CPU、ブートローダを記憶したROM、RAMを備えている。CPUがブートローダを実行した後、記憶部105に記憶されているOSプログラムを実行すると、バス301に接続されている各部を制御する機能が実現する。また、CPUがサーバの機能を実現するプログラムを実行すると、クライアントサーバシステムのサーバの機能が実現し、他のコンピュータ装置と通信回線20を介してデータ通信を行うことが可能となる。またCPUが記憶部105に記憶されているアプリケーションプログラムを実行すると、端末装置10へ乗換情報や運行情報を提供する機能や、端末装置10から受信した設定情報を記憶する機能、記憶した設定情報を端末装置10へ提供する機能、端末装置10から送信された設定情報と類似の設定情報を、記憶している設定情報の中から抽出する機能などが実現する。
【0029】
(情報処理装置30の機能構成)
図6は、制御部302で実現する機能の構成を示したブロック図である。設定情報取得部350は、端末装置10から送信されて通信部308で受信された設定情報を取得する。類似度算出部351は、記憶部305に記憶されている設定情報と、設定情報取得部350が取得した設定情報との間の類似度を算出する。送信部352は、通信部308を制御し、記憶部305に記憶されている設定情報のうち、設定情報取得部350で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を端末装置10へ送信する。
【0030】
(第1実施形態の動作)
次に、第1実施形態の動作について説明する。第1実施形態では、端末装置10のユーザが端末装置10の設定情報を情報処理装置30に登録する場合を想定している。端末装置10において例えば電車情報アプリを使用する場合、端末装置10のユーザは、操作部106を操作して電車情報アプリについて各種設定を行う。例えばユーザは、サービス提供装置40から受けるサービスとして「運行情報」を設定し、運行情報を取得する条件として「タイマー(8:00)」を設定する。また、ユーザは、電車情報アプリを使用する場合の各種設定として、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth(登録商標)準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。制御部102は、これらの各種設定が行われると、情報処理装置30から受けるサービスの種別である「運行情報」を表すデータ、サービスを受ける際の条件である「タイマー(8:00)」を表すデータ及び各種設定の内容を含む設定情報を記憶部105に記憶する。
【0031】
端末装置10は、電車情報アプリを実行すると、記憶した設定情報に基づいて、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。また、端末装置10は、電車情報アプリが実行されている状態で時刻が「8:00」になると、情報処理装置30へ電車の運行情報を要求し、情報処理装置30から送信される運行情報を受信する。端末装置10は、運行情報を受信すると、受信した運行情報を表示部107に表示する。
【0032】
次に、設定情報を情報処理装置へ登録する際の動作について、図7を用いて説明する。設定情報を情報処理装置30へ登録する操作が操作部106で行われると、制御部102(設定情報送信部150)により通信部108が制御され、記憶部105に記憶されている設定情報が情報処理装置30へ送信される。端末装置10から送信された設定情報が通信部308で受信されると、制御部302(設定情報取得部350)は、通信部308が受信した設定情報を取得してRAMに記憶させる(ステップSA1)。
【0033】
次に制御部302は、類似度算出部351として機能する。制御部302は、RAMに記憶された設定情報とテーブルTB1に格納されている設定情報と類似の設定情報を求めるため、サービス類似度と条件類似度を取得する(ステップSA2)。具体的には、テーブルTB1に格納されている設定情報のうち、RAMに記憶されているサービス種別と同じサービス種別についてはサービス種別の類似度(以下、サービス類似度とする)を「1」とし、異なるサービス種別についてはサービス類似度を「0」とする。また、テーブルTB1に格納されている設定情報のうち、RAMに記憶されている条件と同じ条件については条件の類似度(以下、条件類似度とする)を「1」とし、異なる条件については条件類似度を「0」とする。
【0034】
例えば、RAMに記憶された設定情報に含まれるサービス種別が「運行情報」であり、条件として「タイマー」を含む場合、図5のテーブルTB1で識別子が「1」の設定情報については、サービス種別は同じであるためサービス類似度が「1」となり、条件については異なるため条件類似度が「0」となる。また、テーブルTB1で識別子が「2」の設定情報については、サービス種別は同じであるためサービス類似度が「1」となり、条件についてはRAMに記憶されている設定情報と同じ「タイマー」を含むため条件類似度が「1」となる。
【0035】
制御部302は、テーブルTB1の各設定情報について、サービス類似度と条件類似度の乗算結果を求め、乗算結果が「1」となった設定情報を抽出する(ステップSA3)。換言すると、制御部302は、RAMに記憶されている設定情報とサービス種別が同じであり、且つ、同じ条件を含む設定情報をテーブルTB1から抽出する。図5のテーブルTB1の場合、識別子が「1」である設定情報については、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が「0」となり、識別子が「2」である設定情報については、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が「1」となるため、識別子が「2」である設定情報が抽出される。
【0036】
制御部302は、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が1となる設定情報がなく、設定情報を抽出できなかった場合(ステップSA4でNO)、処理の流れをステップSA11へ移す。また、制御部302は、サービス類似度と条件類似度の乗算結果が1となる設定情報を抽出した場合(ステップSA4でYES)、RAMに記憶された設定情報と抽出した設定情報について、設定情報の項目毎に類似度を取得する(ステップSA5)。なお、画面の明るさやバックライトを消灯するまでの時間のように、設定の内容が数値である場合には、RAMに記憶された設定情報に含まれる値と抽出した設定情報に含まれる値の差の絶対値を求め、求めた値を値の取りうる範囲の最大値で除算し、除算結果を1から減算した値を類似度とする。例えば、画面の明るさについては、RAMに記憶されている値が40、抽出した設定情報の値が30、値の取りうる範囲の最大値が100であるため、画面の明るさの類似度=1−│40−30│/100=0.9となる。また、バックライトを消灯するまでの時間については、RAMに記憶されている値が100、抽出した設定情報の値が400、値の取りうる範囲の最大値が600であるため、バックライトを消灯するまでの時間の類似度=1−│100−400│/600=0.5となる。
【0037】
また、設定の内容がオンまたはオフとなる場合には、RAMに記憶された設定情報の内容と抽出した設定情報の内容とが一致する場合には類似度を「1」とし、一致していない場合は「0」とする。例えば、Wifiに準拠した通信機能については、RAMに記憶されている設定においては「オン」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「1」となる。また、Bluetoothに準拠した通信機能については、RAMに記憶されている設定においては「オフ」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「0」となる。また、マナーモードについては、RAMに記憶されている設定においては「オフ」、抽出した設定においては「オン」となっているため、類似度は「0」となる。
【0038】
制御部302は、設定情報の項目毎の類似度を取得すると、項目全体の類似度を取得する(ステップSA6)。なお、項目全体の類似度は、「項目全体の類似度=(各項目の類似度の和)/項目数」で得られる。例えば、上述したように、画面の明るさについての類似度が「0.9」、WiFiに準拠した通信機能についての類似度が「1」、Bluetoothに準拠した通信機能についての類似度が「0」、バックライトを消灯するまでの時間についての類似度が「0.5」、マナーモードについての類似度が「0」である場合、項目全体の類似度=(0.9+1+0+0.5+0)/5=0.48となる。
【0039】
次に制御部302(送信部352)は、RAMに記憶された設定情報との間で項目全体の類似度を取得した設定情報について、設定情報と取得した類似度とを対応付けて端末装置10へ送信する(ステップSA7)。なお、類似度を取得した設定情報が複数ある場合、複数の類似度と設定情報が端末装置10へ送信される。この類似度と設定情報とが端末装置10において受信されると、制御部102(情報取得部151)が類似度と設定情報を取得する。次に制御部102(出力部152)により表示部107が制御され、情報処理装置30へ送信した設定情報に類似の設定情報として、受信した設定情報と類似度が表示(出力)される。なお、設定情報が複数ある場合、類似度に基づいて類似度の大きい順または類似度の小さい順に設定情報を並べて表示してもよい。また、制御部102により表示部107が制御され、情報処理装置30へ送信した設定情報を登録するか否かの選択をユーザに促すメッセージが表示される。なお、端末装置10においては、表示部107に表示された設定情報が、情報処理装置30へ登録しようとした設定情報と類似の設定情報であることをユーザに知らせるメッセージを表示するようにしてもよい。
【0040】
表示された設定情報と類似度及びメッセージを見た端末装置10のユーザは、表示された類似度を基にして設定情報を登録するか否か判断できる。ユーザが、設定情報の登録を取り消す操作を操作部106で行うと、制御部102は、設定情報の登録のキャンセルを指示するメッセージを情報処理装置30へ送信する。一方、ユーザが、設定情報の登録を指示する操作を行うと、制御部102は、設定情報の登録を指示するメッセージを情報処理装置30へ送信する。端末装置10から送信されたメッセージは通信部308で受信され、制御部302へ送られる。制御部302は、端末装置10から送信されたメッセージを取得すると(ステップSA8)、取得したメッセージの内容を判断する。ここで、メッセージの内容が設定情報の登録を指示する内容である場合(ステップSA9でYES)、制御部302は、RAMに記憶されている設定情報を識別する識別子を生成し、生成した識別子とRAMに記憶されている設定情報とを対応付けてテーブルTB1に登録する(ステップSA11)。
一方、メッセージの内容が登録をキャンセルする内容であると(ステップSA9でNO)、制御部302は、RAMに記憶している設定情報を消去(ステップSA10)して設定情報の登録処理を終了する。
【0041】
以上説明したように本実施形態によれば、既に登録されている設定情報の中から登録しようとしている設定情報に類似の設定情報が表示され、設定情報の登録を行うか否かをユーザに選択させるメッセージが表示されるので、類似の設定情報が登録されるのを抑えることができる。
【0042】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ユーザに使用される可能性が高い設定情報を端末装置のユーザに対して情報処理装置から提示する場合を想定している。図8は、第2実施形態に係る類似度算出システム1Aの全体構成を示した図である。本実施形態では図に示した端末装置10A〜端末装置10Cが情報処理装置30へアクセスする。なお、本発明の第2実施形態においては、端末装置10A〜端末装置10Cのハードウェア構成は、第1実施形態の端末装置10と同じであり、第2実施形態に係る情報処理装置30Aのハードウェア構成は、第1実施形態に係る情報処理装置30と同じである。このため、各装置のハードウェア構成については第1実施形態と同じ符号を用いて以下の説明を行う。
第2実施形態と第1実施形態とを比較すると、本実施形態では、設定情報の内容と類似度の取得方法が第1実施形態と異なる。また、第2実施形態においては、情報処理装置30Aに登録されている設定情報において、ユーザに使用される可能性が高い設定情報をユーザに提示する点が第1実施形態と異なる。
【0043】
図9は、本実施形態において記憶部305に記憶されるテーブルTB2の一例を示した図である。テーブルTB2は、テーブルTB1と比較すると「ユーザ識別子」のセル、「条件1」のフィールド、及び「条件2」のフィールドを備えている点で相違している。「条件1」及び「条件2」のフィールドには、テーブルTB1の「条件」のフィールドと同様にサービスを受ける条件が格納される。また、「ユーザ識別子」のセルには、設定情報を登録したユーザを識別するユーザ識別子が格納される。
例えば、端末装置10AのユーザAにより登録された設定情報は、ユーザAのユーザ識別子である「A01」を格納したテーブルTB2に格納される。また、端末装置10BのユーザBにより登録された設定情報は、ユーザBのユーザ識別子である「A02」を格納したテーブルTB2に格納され、端末装置10CのユーザCにより登録された設定情報は、ユーザCのユーザ識別子である「A03」を格納したテーブルTB2に格納される。
【0044】
図10は、第2実施形態に係る情報処理装置30Aで実現する機能の構成を示したブロック図である。相関算出部353は、類似度算出部351で算出された類似度を基にして、設定情報を登録したユーザ間の相関を表す値を算出する。ユーザ選択部354は、相関算出部353で算出された値に基づいて、記憶部305に記憶されている設定情報に対応したユーザの中から1または複数のユーザを選択する。
【0045】
次に、第2実施形態の動作について説明する。端末装置10Aにおいて電車情報アプリを使用する場合、ユーザAは、操作部106を操作して電車情報アプリについて各種設定を行う。例えばユーザAは、情報処理装置30から受けるサービスとして「運行情報」を設定し、運行情報を取得する条件1として「タイマー(8:00)」を設定し、条件2として「位置(東京駅)」を設定する。また、ユーザAは、電車情報アプリを使用する場合の各種設定として、画面の明るさを「40」、WiFi準拠の通信機能を「オン」、Bluetooth準拠の通信機能を「オフ」、液晶ディスプレイのバックライトを消灯するまでの時間を「100秒」、マナーモードを「オフ」にする。制御部102は、この各種設定が行われると、情報処理装置30から受けるサービスの種別である「運行情報」を表すデータ、サービスを受ける際の条件1である「タイマー(8:00)」を表すデータ、サービスを受ける際の条件1である「位置(東京駅)」を表すデータ及び各種設定の内容を含む設定情報を記憶部105に記憶する。
【0046】
次に、ユーザに使用される可能性が高い設定情報をユーザに提示する際の動作について、図11を用いて説明する。なお、以下では、記憶部305に図9に示したユーザA〜ユーザCに対応したテーブルTB2が記憶されている場合を想定して動作の説明を行う。
ユーザAが、記憶部105に記憶された設定情報と類似の設定情報を要求する操作を端末装置10Aの操作部106において行うと、制御部102は、端末装置10Aの記憶部105に予め記憶されているユーザ識別子「A01」と記憶部105に記憶された設定情報を情報処理装置30Aへ送信する。端末装置10Aから送信されたユーザ識別子と設定情報が通信部308で受信されると、制御部302は、通信部308が受信したユーザ識別子を格納しているテーブルTB2と、受信した設定情報とをRAMに記憶させる(ステップSB1)。
【0047】
次に制御部302は、受信したユーザ識別子以外のユーザ識別子が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、受信したユーザ識別子が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間の類似度を取得する(ステップSB2)。
具体的には、まず制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子「A01」が格納されていないテーブルTB2(ユーザ識別子が「A02」のテーブルとユーザ識別子が「A03」のテーブル)の各設定情報との間でサービス類似度と条件類似度を求め、求めたサービス類似度と条件類似度からサービス及び条件の類似度(以下、プラグイン類似度とする)を取得する。
プラグイン類似度はサービス種別及び条件毎の類似度の平均値で表される。例えば、RAMに記憶された設定情報に含まれるサービス種別が「運行情報」であり、条件として「タイマー」、「位置」を含む場合、図9のテーブルTB2でユーザ識別子が「A02」、識別番号が「1」の設定情報については、サービス種別が同一であるためサービス種別の類似度は「1」となり、条件1及び条件2が異なるため、条件1及び条件2の類似度は「0」となる。このため、プラグイン類似度は(1+0+0)/3≒0.33と計算される。
次に、項目1〜5について項目毎の類似度を取得し、取得した項目毎の類似度を基にして項目全体の類似度(以下、設定類似度とする)を取得する。なお、項目毎の類似度と項目全体の類似度の取得については第1実施形態と同じである。その後、プラグイン類似度と設定類似度の和を計算し、これを全体類似度とする。
【0048】
制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子として「A02」が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間で全体類似度を取得すると、取得した全体類似度の最大値を抽出する。なお、全体類似度を取得する際には、制御部302は、図12(a)に示したように、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を求め、さらに、図12(b)に示したように、ユーザ識別子「A02」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を取得する。
また、制御部302は、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2の各設定情報と、ユーザ識別子として「A03」が格納されているテーブルTB2の各設定情報との間でも、全体類似度を取得すると、求めた類似度の最大値を抽出する。この場合も、全体類似度を求める際に制御部302は、図13(a)に示したように、受信したユーザ識別子「A01」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を求め、さらに、図13(b)に示したように、ユーザ識別子「A02」が格納されているテーブルTB2を基準にして全体類似度を取得する。
【0049】
次に制御部302(相関算出部353)は、抽出した類似度の最大値を基に端末装置10のユーザ間の相関を表す値を算出する(ステップSB3)。例えば、ユーザAの設定情報とユーザBの設定情報との間で全体類似度の最大値が図12(a)と図12(b)に示した値である場合、抽出した類似度の最大値の平均値を算出し、算出した値をユーザAとユーザBの相関を表す値とする。ここで、ユーザAとユーザBとの間の相関を表す値は、相関を示す値=(0.8+0.7+0.8+0.8+0.5+0.7)/6=0.73となる。また、制御部302は、ユーザAの設定情報とユーザCの設定情報との間でも、抽出した類似度の最大値の平均値を算出し、算出した値(相関を示す値=(0.8+0.6+0.5+0.8+0.5+0.7)/6=0.65)をユーザAとユーザCの相関を表す値とする。
【0050】
次に、制御部302(ユーザ選択部354)は、ユーザ間の相関を表す値を基に、ユーザAと相関の高いユーザを選択する(ステップSB4)。例えば、上述したように、ユーザAとユーザBとの相関を表す値が0.73であり、ユーザAとユーザCとの相関を表す値が0.65であった場合、制御部302は、ユーザBをユーザAとの相関が高いユーザとして特定する。
【0051】
制御部302は、ユーザAに対して相関の高いユーザBを特定すると、受信してRAMに記憶されている設定情報と、ユーザAに対して相関の高いユーザBの設定情報を取得する(ステップSB5)。
【0052】
制御部302は、ユーザBの設定情報のうちプラグイン類似度の値が1未満となった設定情報(使用しているサービス及び条件が完全に一致しているものを除いた設定情報)をユーザBのテーブルTB2から抽出し、抽出した設定情報を端末装置10Aへ送信する(ステップSB6)。端末装置10Aは、この設定情報を受信すると、受信した設定情報の内容を表示部107に表示する。
表示される設定情報は、ユーザAと相関の高いユーザBの設定情報であり、ユーザAの設定情報の内容と類似したものであり、例えば、サービス種別が異なるものの、条件1や条件2及び各種設定が類似の設定情報などであるため、ユーザAに適した設定情報として使用することができる。また、使用しているサービス及び条件が完全に一致している設定情報を除いているため、すでにユーザAが利用している可能性が高い設定情報を排除することができる。
【0053】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0054】
上述した第1実施形態においては情報処理装置30が類似度を算出しているが、この構成に限定されるものではない。端末装置10は、設定情報を登録する操作が行われると、テーブルTB1を情報処理装置30から取得し、取得したテーブルTB1の設定情報と操作部106で入力された設定情報との間で類似度を算出してもよい。また、端末装置10は、算出した類似度に基づいて、テーブルTB1の設定情報を並べて表示(出力)してもよい。なお、この構成においては、制御部102が操作部106から入力された設定情報を取得する設定情報取得部として機能し、RAMがテーブルTB1の設定情報を記憶する設定情報記憶手段として機能する。
【0055】
上述した第1実施形態においては、類似度が算出された設定情報を情報処理装置30から端末装置10へ送信しているが、類似度が予め定めた閾値以上の設定情報と該設定情報の類似度を端末装置10へ送信するようにしてもよい。
【0056】
上述した実施形態においては、情報処理装置30の操作部306で設定情報を入力し、入力された設定情報とテーブルTB1の設定情報との間で類似度を算出するようにしてもよい。また、情報処理装置30は、算出した類似度に基づいてテーブルTB1の設定情報を表示部307に表示(出力)するようにしてもよい。この構成においては、制御部102が操作部306から入力された設定情報を取得する設定情報取得部として機能する。また、制御部302が、算出した類似度に基づいてテーブルTB1の設定情報を表示部307に表示(出力)する出力部として機能する。
【0057】
上述した第1実施形態では、条件として例えば「タイマー(18:00)」や「位置(東京駅)」となっているが、例えば条件1として「タイマー」または「位置」とし、条件2として時刻や位置を表す情報としてもよい。また、第1実施形態においても、第2実施形態と同様に条件1と条件2を設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1,1A…類似度算出システム、10,10A〜10C…端末装置、20…通信回線、30,30A…情報処理装置、101…バス、102…制御部、105…記憶部、106…操作部、107…表示部、108…通信部、109…通話部、110…測位部、150…設定情報送信部、151…情報取得部、152…出力部、301…バス、302…制御部、305…記憶部、306…操作部、307…表示部、308…通信部、350…設定情報取得部、351…類似度算出部、352…送信部、353…相関算出部、354…ユーザ選択部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、
を備える類似度算出システム。
【請求項2】
前記設定情報は、ユーザに提供されるサービスの種別を表す種別情報と、前記サービスを受ける条件を表す条件情報とを含み、
前記類似度算出手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間で前記種別情報及び前記条件情報の両方が一致する場合に、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間の類似度を算出すること
を特徴とする請求項1に記載の類似度算出システム。
【請求項3】
前記設定情報記憶手段は、前記設定情報を設定したユーザ毎に前記設定情報を記憶し、
前記類似度算出手段は、前記ユーザのうち一のユーザの設定情報と他のユーザの設定情報の間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値を算出する相関算出手段と、
前記相関算出手段で算出された値に基づいて、前記ユーザの中から一または複数のユーザを選択するユーザ選択手段と、
を備え、
前記出力手段は、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報のうち、前記ユーザ選択手段で選択されたユーザの設定情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の類似度算出システム。
【請求項4】
前記相関算出手段は、前記一のユーザの設定情報と前記他のユーザの設定情報の間の類似度のうち最大値を前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値として算出すること
を特徴とする請求項3に記載の類似度算出システム。
【請求項5】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、
前記設定情報を複数記憶する記憶部に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出ステップと、
前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力ステップと、
を備える類似度算出方法。
【請求項6】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項1】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、
を備える類似度算出システム。
【請求項2】
前記設定情報は、ユーザに提供されるサービスの種別を表す種別情報と、前記サービスを受ける条件を表す条件情報とを含み、
前記類似度算出手段は、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間で前記種別情報及び前記条件情報の両方が一致する場合に、前記設定情報取得手段で取得された設定情報と前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報との間の類似度を算出すること
を特徴とする請求項1に記載の類似度算出システム。
【請求項3】
前記設定情報記憶手段は、前記設定情報を設定したユーザ毎に前記設定情報を記憶し、
前記類似度算出手段は、前記ユーザのうち一のユーザの設定情報と他のユーザの設定情報の間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値を算出する相関算出手段と、
前記相関算出手段で算出された値に基づいて、前記ユーザの中から一または複数のユーザを選択するユーザ選択手段と、
を備え、
前記出力手段は、前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報のうち、前記ユーザ選択手段で選択されたユーザの設定情報を出力すること
を特徴とする請求項1に記載の類似度算出システム。
【請求項4】
前記相関算出手段は、前記一のユーザの設定情報と前記他のユーザの設定情報の間の類似度のうち最大値を前記一のユーザと前記他のユーザとの間の相関を示す値として算出すること
を特徴とする請求項3に記載の類似度算出システム。
【請求項5】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得ステップと、
前記設定情報を複数記憶する記憶部に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出ステップと、
前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得ステップで取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力ステップと、
を備える類似度算出方法。
【請求項6】
ユーザにサービスを提供する端末装置において該サービスを受けるためになされた設定を表す設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記設定情報を複数記憶する設定情報記憶手段と、
前記設定情報記憶手段に記憶されている設定情報と、前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度を算出する類似度算出手段と、
前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間で類似度が算出された設定情報を表す情報を、当該設定情報と前記設定情報取得手段で取得された設定情報との間の類似度に基づいて出力する出力手段と、
を備える情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−247915(P2012−247915A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118035(P2011−118035)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
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