説明

風呂蓋

【課題】風呂蓋として、本来の非入浴時の浴湯の保温機能に加え、入浴時にも半身浴等で浴槽に浸かっている時間を有効活用するのに利用できるものを提供する。
【解決手段】複数枚に分割構成された風呂蓋1における一枚の蓋部材11に、板状のブックスタンド2が起倒自在に枢着され、起立時のブックスタンド2を所定の後傾姿勢に保つための係止部21と支持片3を有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭風呂等において非入浴時の浴湯の保温と共に入浴時にも利用する風呂蓋、特に半身浴等で浴槽に浸かっている時間を有効活用するのに適した風呂蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康法の一つとして、入浴時に身体の芯まで温まるように、ぬるめの湯に半身浴で長く浸かることが流行している。そして、この浴槽に浸かっている時間を有効に過ごすために、浴室に本やラジオ、携帯テレビ、音楽プレーヤー、水分補給用の飲料水ボトル等を持ち込むことも多くなっている。
【0003】
そこで、半身入浴用補助具として、両側の浴槽縁間に掛け渡すテーブルにブックスタンドを取り付け、該ブックスタンドに本を立て掛けて読書したり、テーブル上に種々の持ち込み物を載置できるようにしたものが登場しており(例えば特許文献1)、折畳み式のものも提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特表平10−502004
【特許文献2】特開2006−150006
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の半身入浴用補助具は、折畳み式であってもサイズ的にかなり嵩張るから、入浴の都度に所要の持ち込み物と共に搬出入するには不便である一方、浴室内の隅部等に常時置くにしても、それだけ限られた浴室空間が狭まる上に身体を洗ったり浴槽を清掃する際に邪魔になるという難点があった。
【0005】
本発明は、上述の事情に鑑みて、風呂蓋として、本来の非入浴時の浴湯の保温機能に加え、入浴時にも半身浴等で浴槽に浸かっている時間を有効活用するのに利用できるものを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための手段を添付図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明は、複数枚に分割構成された風呂蓋1における一枚の蓋部材11に、板状のブックスタンド2が起倒自在に枢着されると共に、起立時の該ブックスタンド2を所定の後傾姿勢に保つ姿勢保持手段(係止部21,支持片3)を有してなるものとしている。
【0007】
請求項2の発明は、前記請求項1の風呂蓋1において、前記の姿勢保持手段が、前記蓋部材11の後部側に起倒自在に枢着された支持片3と、前記ブックスタンド2の起立時の背面側に設けた係止部(係止突起21)とからなり、該係止部に起立させた前記支持片3の上端部を係合させることにより、該ブックスタンド2を所定の後傾姿勢に保つように構成されてなるものとしている。
【0008】
請求項3の発明は、前記請求項1又は2の風呂蓋1において、前記蓋部材11に倒伏時の前記ブックスタンド2によって閉鎖される開口部4が形成されると共に、該開口部4に上方から嵌入してその開口縁部(下段部4b)に上端の外向き突縁部51で係止する収納ボックス5を付属してなるものとしている。
【0009】
請求項4の発明は、前記請求項3の風呂蓋1において、前記収納ボックス5が表裏反転して嵌合可能な蓋板5bを備え、該蓋板5bの表裏一面側に滑り止め凸部52が形成され、この滑り止め凸部52を上側にした蓋板配置において、前記後傾姿勢のブックスタンド2にもたせ掛けた本Bの下部が該滑り止め凸部52で係止可能になると共に、該滑り止め凸部52を下側にした蓋板配置において前記ブックスタンド2が水平状態に倒伏可能になるように構成されてなるものとしている。
【0010】
請求項5の発明は、前記請求項3又は4の風呂蓋1において、前記ブックスタンド2と前記収納ボックス5の蓋板5bとに、それぞれ指掛け穴22,53が設けられてなるものとしている。
【0011】
請求項6の発明は、前記請求項1〜5のいずれかの風呂蓋1において、前記ブックスタンド2を備えた蓋部材11と、該ブックスタンド2のない蓋部材12との2枚に分割構成されてなるものとしている。
【発明の効果】
【0012】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1発明によれば、入浴者が半身浴等で長く浴槽Tに浸かる場合に、分割構成された風呂蓋1A,1Bのブックスタンド2付きの蓋部材11のみを、入浴者の手前に位置するように左右の浴槽縁Ta,Ta間に掛け渡し、そのブックスタンド2を起立させて姿勢保持手段(係止部21,支持片3)によって後傾姿勢として、該ブックスタンド2に本をもたせ掛けて読書できると共に、この蓋部材11上にラジオ、携帯テレビ、CD・MDVプレーヤー、水分補給用の飲料水ボトル等の所要の持ち込み物を載置できる。しかして、この場合、風呂蓋1A,1Bの蓋部材11自体がブックスタンド2や種々の持ち込み物を置くテーブルになるから、従来の半身入浴用補助具のように入浴の都度に搬入出する必要がないと共に、不使用時にも該補助具の如く余分に場所を取ることがなく、且つブックスタンド2も倒伏姿勢にできるから、限られた浴室空間を元来の広さのままで利用できる。
【0013】
請求項2の発明によれば、読書のために蓋部材11のブックスタンド2を利用する際、起立させたブックスタンド2の係止部(係止突起21)に引き起こした支持片3の上端部を係合させるだけの極めて簡単な操作により、該ブックスタンド2を所定の後傾姿勢に保持でき、また不使用時には該ブックスタンド2と共に支持片3も邪魔にならない倒伏姿勢にできる。
【0014】
請求項3の発明によれば、ブックスタンド2付きの蓋部材11の開口部3に付属の収納ボックス5を嵌入係止できるから、入浴者が個人的に必要とする種々の持ち込み物をまとめて該収納ボックス5に収容して持ち込み、これを蓋部材11に保持させた状態で必要なものを取り出して使用し、使用後には該収納ボックス5に納めて持ち出すことができて非常に便利である。
【0015】
請求項4の発明によれば、収納ボックス5の蓋板5bに設けた滑り止め凸部52を利用して、前記後傾姿勢のブックスタンド2にもたせ掛けた本Bの下部を係止させることにより、本が手前へ滑り出して倒れるのを防止できて読書し易くなる。また、読書しない場合には、該蓋板5bを表裏反転させて滑り止め凸部52を下側にすることにより、収納ボックス5を蓋部材11に保持させたまま、ブックスタンド2をを水平状態に倒伏できるから、該蓋部材11上を広く利用できると共に、使用しない持ち込み物を該収納ボックス5に納めておくことで湯水がかかるのを回避できる。
【0016】
請求項5の発明によれば、ブックスタンド2を倒伏姿勢から引き起こす際に、指掛け穴22に指を掛けて容易に引き起こし操作できると共に、前記収納ボックス5の蓋板5bを開く際にも、指掛け穴53に指を掛けて容易に開放操作できる。
【0017】
請求項6の発明によれば、2枚に分割構成された風呂蓋1A,1Bの一方の蓋部材11にブックスタンド2を備えるから、入浴者が湯に浸かる際、他方の蓋部材12だけを壁際等に立て掛け、残る一方の蓋部材11で浴槽T上の半分を覆う状態として、ブックスタンド2で読書したり他の持ち込み物を載せるテーブルとして利用できる。しかして、蓋部材が2枚だけであるから、本来の蓋とテーブルとの切換え操作が容易であると共に、テーブルとしての使用時に浴槽T上の半分を覆うことで保温効果が大きくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る風呂蓋の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は第一実施形態の風呂蓋1Aのテーブルとしての配置状態、図2はテーブルとした同風呂蓋1Aの利用例、図3は同風呂蓋1Aを本来の蓋とする配置状態、図4は同風呂蓋1Aにおけるブックスタンドの組み立てと収納ボックスの取り付け操作、図5は同風呂蓋の収納ボックス取付状態、図6は同風呂蓋1Aにおける収納ボックス取付下でブックスタンドを倒伏させた状態、図7は第二実施形態における風呂蓋1Bのテーブルとしての利用例、をそれぞれ示す。なお、以下においては、浴槽Tの長手方向を前後方向、浴槽Tの幅方向を左右方向として説明する。
【0019】
第一実施形態の風呂蓋1Aは、図1〜図4に示すように、共に合成樹脂成形物からなる同サイズの矩形をなす2枚の蓋部材11,12より構成される。そして、一方の蓋部材12が単なる蓋としての厚板状であるのに対し、他方の蓋部材11はテーブル兼用仕様として、上面11a側にブックスタンド2及び飲料容器載置用の凹部6を備えると共に、該蓋部材11には収納ボックス5が付属している。
【0020】
テーブル兼用仕様の蓋部材11は、左右方向中央部の前寄りの位置に矩形の開口部4が形成され、この開口部4の後縁側に横長矩形平板状のブックスタンド2がヒンジ7aを介して起倒自在に枢着されると共に、左右方向中央部の後寄りの位置には、姿勢保持手段としての縦長矩形平板状の支持片3がヒンジ7bを介して起倒自在に枢着されている。また、該蓋部材11の後部寄りの左右両側に、浅い円形の前記凹部6が設けてある。
【0021】
開口部4の内周縁は上下2段の階段状をなしており、その上段部4aに倒伏姿勢のブックスタンド2が周縁部を接して嵌合し、この嵌合したブックスタンド2によって該開口部4が封鎖され、且つ倒伏姿勢のブックスタンド2の上面2aが蓋部材11の上面11aと面一になるように設定されている。また、支持片3は、その厚み及び縦横長さに対応する矩形凹部8の前縁に枢着しており、倒伏姿勢において該矩形凹部8に嵌合した際、その上面2aが蓋部材11の上面11aと面一になるように設定されている。
【0022】
ブックスタンド2は、中央部に円形の指掛け穴22を備えると共に、この指掛け穴22の外面側(起立時の背面側)の縁部で起立時の上側になる位置に、短い丸軸状の係止突起21が凸設されている。そして、このブックスタンド2を使用する際には、図4に示すように、倒伏姿勢から指掛け穴22に指を掛けて引き起こし、その係止突起21に同じく引き起こした支持片3の上端部を係合させることにより、該ブックスタンド2を所定の後傾姿勢に保つようになっている。
【0023】
収納ボックス5は、全体が合成樹脂成形物からなり、上方に開放した矩形トレイ状のボックス本体5aと、平板状の蓋板5bとで構成されている。そして、ボックス本体5aは、上端の全周にわたって外側へフランジ状に外側へ張出した外向き突縁部51を備えると共に、この外向き突縁部51の内周側全周にわたり、蓋板5bを嵌合させる段部50を有している。蓋板5bは、中央に指掛け穴53を有し、また表裏一面側の縁寄りの位置に側面視略三角形の滑り止め凸部52が形成されており、ボックス本体5aの段部50に対して表裏反転して嵌合可能であると共に、この嵌合状態での上面がボックス本体5aの外向き突縁部51の上面と面一になるように設定されている。
【0024】
この収納ボックス5は、図4の如くブックスタンド2を起立姿勢にした状態で、蓋部材11の開口部4に上方から嵌合させることにより、図2及び図5に示すように、該開口部4の内周縁の下段部4bに外向き突縁部51を係止して当該蓋部材11に保持され、この保持状態で上面が開口部4の上段部4bと面一もしくは若干低位になるように設定されている。
【0025】
そして、このように収納ボックス5を蓋部材11に保持させた状態において、その蓋板5bを滑り止め凸部52が上側で且つ後部側になるように配置すれば、図5の仮想線で示すようにブックスタンド2に本Bをもたせ掛けた際、その下端が前方へ滑り出すのを該滑り止め凸部52によって阻止でき、もって本Bが前方へ滑って倒れるのを防止できる。一方、収納ボックス蓋部材11の蓋板5bを滑り止め凸部52が下向きになるように配置すれば、図6で示すように、該収納ボックス5を蓋部材11に保持させたまま、ブックスタンド2を倒伏姿勢にすることができる。
【0026】
上記構成の風呂蓋1Aでは、浴槽Tを保温するために本来の蓋として用いる場合、図3に示すように、蓋部材11のブックスタンド2及び支持片3を共に倒伏姿勢として、この蓋部材11と他方の蓋部材12とを並べて浴槽T上に載置すればよい。しかして、入浴者が半身浴等で長く浴槽Tに浸かる場合は、図1に示すように、ブックスタンド2付きの蓋部材11のみを入浴者の手前に位置するように左右の浴槽縁Ta,Ta間に掛け渡せば、これを種々の持ち込み物を置くテーブルとして利用できる。なお、使用しない他方の蓋部材12は浴室の璧W(図4参照)に立て掛けておけばよい。
【0027】
このように、風呂蓋1Aの蓋部材11自体がブックスタンド2と共に種々の持ち込み物を置くテーブルになるから、従来の半身入浴用補助具のように入浴の都度に搬入出する必要がないと共に、不使用時にも該補助具の如く余分に場所を取ることがなく、且つブックスタンド2も倒伏姿勢にできるから、限られた浴室空間を元来の広さのままで利用できる。そして、読書の際には、起立させたブックスタンド2の係止突起21に引き起こした支持片3の上端部を係合させるだけで、該ブックスタンド2を本Bをもたせ掛けるための所定の後傾姿勢に保持できる一方、不使用時には、該ブックスタンド2と共に支持片3も邪魔にならない倒伏姿勢にできるという利点がある。また、ブックスタンド2を倒伏姿勢から引き起こす際、指掛け穴22に指を掛けて容易に引き起こし操作できる。
【0028】
そして、入浴者が個々に使用する種々の持ち込み物については、予め収納ボックス5に収めて浴室に持ち込み、上記のテーブルとした蓋部材11のブックスタンド2を引き起こし、開いた開口部4に該収納ボックス5を嵌合係止させた上で、この収納ボックス5から必要な物を取り出して蓋部材11の上に置いて使用すればよく、また使用後には該収納ボックス5に納めて持ち出すことができるので非常に便利である。なお、収納ボックス5の蓋板5bを開く際には、指掛け穴53に指を掛けて容易に開放操作できる。更に、読書しない場合には、該収納ボックス5の蓋板5bを表裏反転させて滑り止め凸部52を下側にすることにより、収納ボックス5を蓋部材11に保持させたままでブックスタンド2を水平状態に倒伏できるから、該蓋部材11上を広く利用できると共に、使用しない持ち込み物を該収納ボックス5に納めておくことで湯水がかかるのを回避できる。
【0029】
図2では、飲料ボトルDを保冷シートCで包んだ状態で蓋部材11の凹部6に置いている。また、読書灯として、市販の折畳み式の携帯LEDランプLを、そのU字形フックLaを介してブックスタンド2の上縁部に係着している。他の持ち込み物としては、例えばラジオ、携帯テレビ、音楽プレーヤー、保冷材、タオル、スキンケアセット、髭剃りセット、歯磨きセット、シャンプー、石けん、芳香グッズ、子供用玩具、時計等が挙げられる。
【0030】
なお、第一実施形態では読書時に本Bが倒れるのを防止するために収納ボックス5の蓋板5bに滑り止め凸部52を設けているが、ブックスタンド2にもたせ掛けた本Bを安定に保つ手段としては種々の方式を採用できる。例えば、図7で示す第二実施形態の風呂蓋1Bのように、ブックスタンド2自体の下面側(起立時の正面側)に棚部23を設け、この棚部23上に本Bを置くようにしてもよい。ただし、この場合は、収納ボックス5を蓋部材11に保持させた状態ではブックスタンド2を倒伏姿勢にできないことが難点になる。その他、ブックスタンド2に適当な挟み付け機構を設けたり、別部材としてのクリップ具等を用いるようにしてもよい。
【0031】
また、本発明の風呂蓋は3枚以上に分割構成することも可能である。しかるに、実施形態のような2枚の分割構成では、入浴者が湯に浸かる際、ブックスタンド2のない蓋部材12だけを壁際等に立て掛け、ブックスタンド2付きの蓋部材11で浴槽T上の半分を覆う状態とすればよいから、本来の蓋とテーブルとの切換え操作が容易であると共に、テーブルとしての使用時に浴槽T上の半分を覆うことで保温効果が大きくなる。
【0032】
更に、本発明の風呂蓋においては、ブックスタンド2の枢着手段として、ヒンジ7aを用いる以外に、ブックスタンド2の両側下端部と蓋部材11との間でピンや凹凸嵌合による枢支構造を採用してもよい。これは支持片3の枢着手段でも同様である。また、ブックスタンド2を後傾した起立姿勢に保つための姿勢保持手段についても、例示した係止突起21と支持片3以外の種々の方式を採用できる。更に、本発明では、蓋部材11の凹部6に水抜き孔を設けたり、ブックスタンド2及び収納ボックス5の蓋板5aの指掛け穴22,53の位置をずらせたり、これら指掛け穴22,53に代わる開閉用の摘み部を設ける等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る第一実施形態の風呂蓋をテーブルとして使用する際の手順を示す斜視図である。
【図2】同風呂蓋をテーブルとしての利用状態の一例を示す斜視図である。
【図3】同風呂蓋を本来の保温用として用いる状態を示す斜視図である。
【図4】同風呂蓋をにおけるブックスタンドの組み立てと収納ボックスの取り付け操作を示す縦断側面図である。
【図5】同風呂蓋の収納ボックス取付状態を示す縦断側面図である。
【図6】同風呂蓋の収納ボックス取付下でブックスタンドを倒伏させた状態を示す縦断側面図である。
【図7】本発明に係る第二実施形態の風呂蓋のテーブルとしての利用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1A,1B 風呂蓋
11,12 蓋部材
2 ブックスタンド
21 係止突起(係止部,姿勢保持手段)
22 指掛け穴
3 支持片(姿勢保持手段)
4 開口部
4b 下段部(開口縁部)
5 収納ボックス
5b 蓋板
51 外向き突縁部
52 滑り止め凸部
53 指掛け穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚に分割構成された風呂蓋における一枚の蓋部材に、板状のブックスタンドが起倒自在に枢着されると共に、起立時の該ブックスタンドを所定の後傾姿勢に保つ姿勢保持手段を有してなる風呂蓋。
【請求項2】
前記の姿勢保持手段が、前記蓋部材の後部側に起倒自在に枢着された支持片と、前記ブックスタンドの起立時の背面側に設けた係止部とからなり、該係止部に起立させた前記支持片の上端部を係合させることにより、該ブックスタンドを所定の後傾姿勢に保つように構成されてなる請求項1に記載の風呂蓋。
【請求項3】
前記蓋部材に倒伏時の前記ブックスタンドによって閉鎖される開口部が形成されると共に、該開口部に上方から嵌入してその開口縁部に上端の外向き突縁部で係止する収納ボックスを付属してなる請求項1又は2に記載の風呂蓋。
【請求項4】
前記収納ボックスが表裏反転して嵌合可能な蓋板を備え、該蓋板の表裏一面側に滑り止め凸部が形成され、この滑り止め凸部を上向きにした蓋板配置において、前記後傾姿勢のブックスタンドにもたせ掛けた本の下部が該滑り止め凸部で係止可能になると共に、該滑り止め凸部を下向きにした蓋板配置において前記ブックスタンドが水平状態に倒伏可能になるように構成されてなる請求項3に記載の風呂蓋。
【請求項5】
前記ブックスタンドと前記収納ボックスの蓋板とに、それぞれ指掛け穴が設けられてなる請求項3又は4に記載の風呂蓋。
【請求項6】
前記ブックスタンドを備えた蓋部材と、該ブックスタンドのない蓋部材との2枚に分割構成されてなる請求項1〜5の何れかに記載の風呂蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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